JPWO2008010336A1 - 音叉型振動子およびそれを用いた振動ジャイロ - Google Patents

音叉型振動子およびそれを用いた振動ジャイロ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008010336A1
JPWO2008010336A1 JP2008525799A JP2008525799A JPWO2008010336A1 JP WO2008010336 A1 JPWO2008010336 A1 JP WO2008010336A1 JP 2008525799 A JP2008525799 A JP 2008525799A JP 2008525799 A JP2008525799 A JP 2008525799A JP WO2008010336 A1 JPWO2008010336 A1 JP WO2008010336A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tuning fork
vibrator
piezoelectric
leg portions
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008525799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4687789B2 (ja
Inventor
藤本 克己
克己 藤本
雅人 小池
雅人 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2008525799A priority Critical patent/JP4687789B2/ja
Publication of JPWO2008010336A1 publication Critical patent/JPWO2008010336A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4687789B2 publication Critical patent/JP4687789B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/21Crystal tuning forks

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

小型で、検出感度が良好な振動ジャイロとして使用することができる音叉型振動子と、それを用いた振動ジャイロを得る。音叉型振動子10は、全体として音叉型の振動体12を含む。振動体12は、ミアンダ形状の脚部14,16と、これらの一端側に連結される基台部18とを含む。基台部18から脚部14,16の間に延びるように、支持部20が形成される。脚部14,16には、それぞれ幅方向に分割された電極28,30および電極32,34が形成される。外側の電極28,34は、基台部18に形成された接続電極36に接続され、接続電極36は、支持部20に向かって延びるように形成される。また、内側の電極30,32は、基台部18を介して、支持部20に向かって延びるように形成される。振動体12の他方主面には、共通電極が形成される。

Description

この発明は、音叉型振動子およびそれを用いた振動ジャイロに関し、特にたとえば、脚部の開閉振動を利用した音叉型振動子と、それを用いた振動ジャイロに関する。
図8は従来の音叉型の圧電振動子を一方側からみた斜視図であり、図9はそれを他方側からみた斜視図である。圧電振動子1は、音叉型の振動体2を含む。振動体2は、2枚の音叉型の圧電体基板を接合することによって形成される。これらの圧電体基板は、その厚み方向に向かって、互いに逆向きに分極される。振動体2の一方主面には、2つの駆動用電極3a,3bが形成される。駆動用電極3a,3bは、2つの脚部の幅方向において分割されるように形成され、両脚部に形成された駆動用電極3a同士および駆動用電極3b同士が、振動体2の基部で連結される。また、振動体2の他方主面には、2つの検出用電極4a,4bが形成される。これらの検出用電極4a,4bは、それぞれ振動体2の2つの脚部に形成される。
この圧電振動子1を振動ジャイロとして使用する場合、2つの駆動用電極3a,3b間に発振回路が接続される。この発振回路によって、振動体2の2つの脚部が開閉するように振動する。このとき、圧電振動子1は、その共振周波数で自励振駆動させられる。また、2つの検出用電極4a,4bは、差動回路に接続される。振動体2の脚部が開閉するように振動している状態で、振動体2の2つの脚部に平行な軸を中心として回転すると、コリオリ力により、脚部の振動方向が変わる。そのため、2つの検出用電極4a,4bからコリオリ力に対応した逆位相の信号が出力され、差動回路から検出電極4a,4bの出力信号の差が出力される。したがって、差動回路の信号を測定することにより、振動体1に加わった回転角速度を検出することができる(特許文献1参照)。
また、図10(a)(b)に示すような圧電振動子5もある。この圧電振動子5は、2つの脚部6a,6bを含む。これらの脚部6a,6bは、それぞれ2つの長尺状の圧電体基板を貼り合せた振動部によって形成される。そして、それぞれの振動部において、貼り合わされた圧電体基板は、互いに逆向きの厚み方向に分極されている。振動部の一方主面には、その幅方向に分割された2つの電極7a,7bおよび電極7c,7dが形成される。そして、2つの脚部6a,6bは、互いに平行に配置され、その一方端側の他方主面に基台部8が形成されて、全体として音叉型に形成される。さらに、脚部6a,6bとなる振動部の他方主面側には、基台部8の側面から延在するようにして電極9が形成される。
この圧電振動子5を振動ジャイロとして使用する場合、隣接する脚部6a,6bの内側で隣接する電極7b,7cと、外側の電極7a,7dとの間に発振回路が接続される。また、外側の電極7a,7dが差動回路に接続される。それにより、図8、図9に示す圧電振動子と同様に、発振回路により、脚部6a,6bが開閉するように振動する。そして、2つの脚部6a,6bに平行な軸を中心として回転したとき、コリオリ力によって脚部6a,6bの振動方向が変化し、差動回路からコリオリ力に対応した信号が出力される。したがって、差動回路からの信号を測定することにより、圧電振動子5に加わった回転角速度を検出することができる(特許文献2参照)。
特開平10−111132号公報 特開2004−61486号公報
振動ジャイロを搭載するビデオカメラなどの小型化に伴い、振動ジャイロも小型化および低背化の要求が強くなってきている。ここで、上述のような音叉型振動子の共振周波数ωrは、音叉型振動子の有効長さをL、厚みをH、密度をρ、ヤング率をE、慣性モーメントをIとしたとき、次式で表される。
Figure 2008010336
上式から、音叉型振動子が小型化すると、その共振周波数が高くなることがわかる。なお、音片型振動子の場合、上式の「1.875」が「3.927」となるので、同じ長さであれば、音片型振動子は音叉型振動子に比べて4.4倍共振周波数の高い振動子となる。逆に、音叉型振動子では、音片型振動子の1/2の長さで同じ共振周波数が得られることになる。一方、振動ジャイロに用いられる音叉型振動子の共振周波数が高くなると、ビデオカメラなどに加わる手ブレの周波数との差が大きくなり、回転角速度の検出感度が低下する。一般的な振動ジャイロの共振周波数は50kHz以下であり、たとえば、一般的な圧電セラミックバイモルフ振動子では、その厚みが0.4mm、長さが7mmのもので、共振周波数は約30kHzである。
振動ジャイロのような角速度センサが携帯機器に使用されるようになり、サイズが3mm以下の角速度センサも要求されるようになってきた。そのため、音片型の微小振動子を振動ジャイロとして使用する場合、振動子の幅も狭くなって、音片型振動子に屈曲振動を励振するための分割電極が形成できなくなるという問題がでてくる。そこで、上述のように、音叉型振動子を採用することにより、音片型振動子の半分程度の長さにすることが可能になるが、将来的には、圧電薄膜などを利用した超小型の振動子を作製することが要求される。しかしながら、このような超小型の振動子を作製する場合には、音叉型振動子を採用したとしても、共振周波数が高くなりすぎて、良好な感度を得ることができない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、小型で、検出感度が良好な振動ジャイロとして使用することができる音叉型振動子と、それを用いた振動ジャイロを提供することである。
この発明は、一方主面および他方主面を有する複数のミアンダ形状の脚部と、複数の脚部の長手方向の一端側に設けられ、複数の脚部のうち少なくとも2つの脚部が長手方向において同じ方向に延びるように接続される基台部と、複数の脚部の一方主面上に幅方向に分割されて形成される2つの電極とを含む、音叉型振動子である。
脚部に形成された電極に駆動信号を印加することにより、音叉型の振動体の脚部が開閉するような振動を励振させることができる。ここで、各脚部をミアンダ形状とすることにより、音叉型振動子全体を小型化しても、共振周波数を低く保つのに必要な脚部の長さを確保することができる。そのため、音叉型振動子全体を小型化しても、その共振周波数が高くなることを防止することができる。
このような音叉型振動子において、複数の脚部が、基台部に対して対称となるように形成されてもよい。
複数の脚部が基台部に対して対称となるように形成することにより、基台部の両側に脚部が延びる音叉型振動子を得ることができる。したがって、基台部の両側で脚部を振動させることにより、より大きい検出信号を得ることができる。
また、基台部から延びるようにして、複数の脚部の間に振動体を中空に支持するための長尺状の支持部が形成されてもよい。
支持部によって振動体を中空に支持することにより、開閉するように振動する脚部のノード点において振動体を支持することができる。
さらに、脚部は2つの圧電体基板を貼り合せて形成される振動体を含み、2つの圧電体基板の分極方向が互いに逆向きに配置された構成としてもよい。
また、脚部は、厚み方向に分極された圧電体基板と非圧電体基板とを貼り合せて形成されてもよい。
さらに、脚部は、非圧電体基板と、非圧電体基板の一方主面上に形成される厚み方向に分極された圧電膜とで構成されてもよい。
圧電振動子は、駆動信号によって脚部が開閉するように振動する構成のものであればよい。したがって、2つの圧電体基板を貼り合わせて脚部を形成してもよいし、圧電体基板と非圧電体基板とを貼り合せて脚部を形成してもよい。
さらに、圧電体を薄膜構造とすることにより、音叉型振動子の低背化を図ることができる。
また、この発明は、上述のいずれかに記載の音叉型振動子と、音叉型振動子の脚部に形成された電極に駆動信号を印加するための駆動手段と、音叉型振動子の脚部に形成された電極に発生する信号を検出するための検出手段とを含む、振動ジャイロである。
駆動手段から印加される駆動信号により、音叉型振動子の脚部が開閉するように振動し、回転角速度が加わることにより、脚部に形成された電極から出力されるコリオリ力に対応した検出信号が、検出手段によって検出される。したがって、検出手段で検出されるコリオリ力に対応した検出信号により、音叉型振動子に加わった回転角速度を知ることができる。
この発明によれば、音叉型振動子を小型化しても、その共振周波数が高くなることを防止することができる。そのため、このような音叉型振動子を用いることにより、小型で、良好な感度を有する振動ジャイロを得ることができる。さらに、音叉型振動子の圧電体を薄膜構造とすることにより、音叉型振動子を低背化することができる。したがって、このような音叉型振動子を用いることにより、低背化された振動ジャイロを得ることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の音叉型振動子の一例を示す平面図である。 図1の線A−Aにおける断面図である。 図1の線B−Bにおける断面図である。 図1に示す音叉型振動子の脚部の断面図である。 図1に示す音叉型振動子を用いた振動ジャイロの一例を示す図解図である。 図1に示す音叉型振動子の振動状態を示す図解図である。 この発明の音叉型振動子の他の例を示す平面図である。 従来の音叉型振動子の一例について、一方側からみた斜視図である。 図8に示す従来の音叉型振動子を他方側からみた斜視図である。 (a)(b)は、従来の音叉型振動子の他の例について、異なる方向からみた斜視図である。
符号の説明
10 音叉型振動子
12 振動体
14,16 脚部
18 基台部
20,89 支持部
22 基板
24 SiO2
26 圧電膜
28,30,32,34 電極
36 接続電極
38 共通電極
40 支持基板
42 接続部
44a,44b,44c 電極
50 振動ジャイロ
R1,R2 抵抗
52 自励発振回路
54,56 バッファ回路
58 差動回路
60 同期検波回路
62 平滑回路
64 DCアンプ
70 音叉型振動子
72 振動体
74,76 脚部
78,80,82,84 電極
図1は、この発明の音叉型振動子の一例を示す平面図である。また、図2は、図1の線A−Aにおける断面図であり、図3は、図1の線B−Bにおける断面図である。音叉型振動子10は、振動体12を含む。振動体12は、たとえば同じ方向に延びる2つの脚部14,16を含み、その一端側が基台部18で連結されて、全体として音叉型に形成される。2つの脚部14,16は、それぞれミアンダ形状に形成される。つまり、それぞれの脚部14,16は、複数の音片型の振動片が平行するように配置され、隣接する振動片の異なる側の端部が交互に接続されて蛇行するように形成される。
2つの脚部14,16の各振動片は、互いに対応する位置において外側端部が接続され、また互いに対応する位置において内側端部が接続される。したがって、2つの脚部14,16は、それらの間の中間線に対して互いに線対称となるように形成される。また、2つの脚部14,16の間において、基台部18から脚部14,16と同じ方向に延びるように、支持部20が形成される。支持部20は、2つの脚部14,16が開閉するように振動したときのノード点となる位置まで延びるように形成される。
脚部14の幅方向の断面図である図4に示すように、振動体12は非圧電体材料で形成された基板22を含む。基板22の一方主面上に、SiO2膜24が形成される。さらに、SiO2膜24上に、AlNなどにより圧電膜26が形成される。これらの基板22、SiO2膜24および圧電膜26によって、振動体12が構成される。また、脚部14,16の一方主面上、つまり圧電膜26上には、幅方向に分割された電極28,30および電極32,34が形成される。並んで形成される2つの脚部14,16の外側の電極28,34は、基台部18に形成された接続電極36に接続される。そして、接続電極36は、支持部20の幅方向の中央部に延びるように引き出される。また、2つの脚部14,16の内側に形成された電極30,32は、基台部18を介して、支持部20の幅方向の両側に延びるように引き出される。さらに、振動体12の他方主面上、つまり基板22上には、共通電極38が形成される。
この音叉型振動子10は、図3に示すように、支持基板40上に支持される。支持基板40への音叉型振動子10の支持は、柱状の接続部42で支持部20を支持基板40に取り付けることにより行われる。この柱状の接続部42の側面に電極44a,44b,44cが形成され、電極44aが一方の脚部14の電極30に接続され、電極44bが接続電極36に接続され、電極44cが他方の脚部16の電極32に接続される。したがって、電極44bには、2つの脚部14,16に形成された電極28,34が接続される。接続部42に形成された電極44a,44b,44cは、たとえば支持基板40に形成された電極46などに接続される。なお、電極44a,44b,44cが接続される電極46は、それぞれ異なるものである。
音叉型振動子10を作製するには、たとえば矩形板状のシリコン基板などの基板22が準備される。この基板22の所定の位置に、接続部42となる柱状部が形成される。柱状部は、たとえば圧電体や誘電体などの絶縁性の材料で形成される。さらに、基板22の柱状部が形成された主面とは反対側の主面に、熱酸化、スパッタリング法などの成膜方法で、SiO2膜24が形成される。さらに、SiO2膜24上に、反応性RFマグネトロンスパッタ法、蒸着法、CVD法などの成膜方法により、AlNによる圧電膜26が形成される。そして、これらのSiO2膜24および圧電膜26が、音叉型振動子の形状にパターニングされる。
さらに、圧電膜26上および接続部42となる柱状部の側面に、たとえばリフトオフ蒸着法などによって、Auなどの電極材料を堆積させ、パターニングによる成形により電極28,30,32,34、接続電極36および電極44a,44b,44cが形成される。また、基板22の接続部42となる柱状部が形成された面には、リフトオフ蒸着法などによって、Auなどの電極材料で共通電極38が形成される。なお、共通電極38を形成するために、基板22に予め薄い金属板を貼り付けておいてもよい。
最後に、基板22が、音叉型振動子10の形状に加工される。加工方法としては、たとえばサンドブラストなどの方法により、不要部分を除去することにより、音叉型振動子10の形状にする方法などが考えられる。このようにして、音叉型振動子10が得られる。
この音叉型振動子10は、図5に示すように、たとえば振動ジャイロ50として使用される。この場合、音叉型振動子10の共通電極38がグランドに接続される。また、脚部14,16に形成された内側の電極30,32は、抵抗R1,R2が接続され、これらの抵抗R1,R2の中間部と接続電極36との間に、駆動手段としての自励発振回路52が接続される。自励発振回路52は、AGC回路、位相補正回路、駆動用増幅回路などを含む。そして、電極30,32から出力された信号が抵抗R1,R2で合成され、位相補正および増幅されて接続電極36、すなわち2つの脚部14,16の電極28,34に印加される。
また、電極30,32は、それぞれバッファ回路54,56に接続される。バッファ回路54,56の出力信号は、差動回路58に入力され、差動回路58の出力信号は同期検波回路60に入力される。同期検波回路60には、自励発振回路52が接続され、自励発振回路52の信号に同期して、差動回路58の出力信号が検波される。さらに、同期検波回路60の出力信号は平滑回路62に入力され、平滑回路62の出力信号はDCアンプ64に入力される。これらの差動回路58、同期検波回路60、平滑回路62およびDCアンプ64などによって、振動ジャイロ50に回転角速度が印加されたときに生じる信号を検出するための検出手段が構成される。なお、音叉型振動子10と各回路との接続は、接続部42に形成された電極44a,44b,44cを介して行われる。
このような振動ジャイロ50において、音叉型振動子10の脚部14,16、電極30,32、抵抗R1,R2、自励発振回路52、電極28,34によって、自励振ループが形成される。それにより、図6に示すように、音叉型振動子10には、脚部14,16の開放端側が離れたり近づいたりするようにして、開閉するような振動が励振される。このとき、音叉型振動子10全体のノード点は、支持部20の先端部、つまり接続部42により支持基板40に支持された部分である。
このように振動している状態で、2つの脚部14,16に平行な軸を中心として回転角速度が印加されると、2つの脚部14,16はコリオリ力によってその厚み方向に屈曲振動する。このとき、脚部14,16には、互いに逆向きのコリオリ力が働くため、脚部14,16は逆方向に屈曲振動する。そのため、電極30,32からは、無回転時における脚部14,16の振動による同位相の信号に加えて、コリオリ力による振動で発生する逆位相の信号が出力される。
電極30,32からの出力信号は、それぞれバッファ回路54,56で増幅され、差動回路58で互いに逆位相の信号、すなわちコリオリ力による信号のみが取り出される。このコリオリ力による信号は、同期検波回路60で同期検波され、平滑回路62で平滑され、さらにDCアンプ64で増幅される。したがって、DCアンプ64の出力信号を測定することにより、音叉型振動子10に印加された回転角速度を検出することができる。
この音叉型振動子10においては、脚部14,16がミアンダ形状に形成されているため、基台部18から脚部14,16の先端部までの直線距離に比べて、振動子としての蛇行した脚部14,16の長さを長くすることができる。そのため、音叉型振動子10を小型化しても、振動子としての脚部14,16の長さを長く保つことができ、音叉型振動子10の共振周波数が高くならないようにすることができる。
このように、この音叉型振動子10を使用すれば、小型化しても、共振周波数の低い振動ジャイロ50を得ることができる。そのため、振動ジャイロ50をビデオカメラなどに搭載したとき、手ブレの周波数との差が小さい共振周波数で音叉型振動子10を励振することができる。そのため、手ブレなどに対して、良好な感度を有する小型の振動ジャイロ50を得ることができる。また、圧電体として、圧電膜26を用いることにより、音叉型振動子10を薄型化して、音叉型振動子10の低背化を図ることができる。さらに、圧電膜26を採用することにより、薄膜プロセスを利用して音叉型振動子10を作製できるため、音叉型振動子10の小型化も容易である。
なお、圧電膜26として形成されるAlNは、ヤング率の温度係数が負の値をもつため、温度により検出信号の周波数が変化し、正確に回転角速度を検出できない可能性がある。そこで、ヤング率の温度係数が正の値をもつSiO2膜24と組み合わせることにより、検出信号の周波数の温度特性を安定なものにすることができる。
振動体12としては、基板22上に薄膜プロセスによってSiO2膜24および圧電膜26を形成したものでなくてもよい。たとえば、振動体12の形状の2枚の圧電体基板を積層し、これらの圧電体基板が互いに逆向きの厚み方向に分極されたものでもよい。また、振動体12の形状の圧電体基板と非圧電体基板とを積層したものであってもよい。このような振動体12を用いた音叉型振動子10であっても、脚部14,16をミアンダ形状にすることにより、振動子としての長さを長く保つことができ、小型で共振周波数の低い音叉型振動子10とすることができる。なお、音叉型振動子10は、2つの脚部14,16を備えているが、脚部14,16の長手方向の同じ方向に3つ以上の脚部を備えていてもよく、このような構成にすることにより、回転角速度をより正確に検出することができる。また、音叉型振動子10においては、2つの脚部14,16の間に支持部20を備えているが、基台部18を支持部としても構わない。
また、図7に示す音叉型振動子70のように、複数の脚部が基台部18に対して対称となるように、全体としてH字状とした振動体72を用いてもよい。この振動体72においては、基台部18の両側に脚部14,16および脚部74,76が形成される。脚部14,16には、図1に示す音叉型振動子10と同様に、電極28,30,32,34が形成される。同様に、脚部74の一方主面には、幅方向に分割された電極78,80が形成され、脚部76の一方主面には、幅方向に分割された電極82,84が形成される。
また、基台部18の一方主面には、脚部14,16および脚部74,76を支持する支持部89を除いて、その両側に共通電極86,88が形成される。一方の共通電極86には、脚部14の電極28と脚部74の電極78とが接続される。また、他方の共通電極88には、脚部16の電極34と脚部76の電極84とが接続される。また、脚部14,16の電極30,32と脚部74,76の電極80,82とは、支持部89を介して、脚部14,16の間および脚部74,76の間に引き出される。なお、振動体72の他方主面には、共通電極38が形成されている。
このような音叉型振動子70では、基台部18に対して、2つの音叉型振動子が対称に配置されている。そのため、この音叉型振動子70に回転角速度が印加されることにより、圧電膜26に発生する電圧の変化量が大きくなり、この電圧変化を測定することにより、正確に回転角速度を検出することができる。

Claims (7)

  1. 一方主面および他方主面を有する複数のミアンダ形状の脚部、
    複数の前記脚部の長手方向の一端側に設けられ、複数の前記脚部のうち少なくとも2つの脚部が長手方向において同じ方向に延びるように接続される基台部、および
    複数の前記脚部の一方主面上に幅方向に分割されて形成される2つの電極を含む、音叉型振動子。
  2. 複数の前記脚部が、前記基台部に対して対称となるように形成された、請求項1に記載の音叉型振動子。
  3. 前記基台部から延びるようにして、複数の前記脚部の間に前記振動体を中空に支持するための長尺状の支持部が形成された、請求項1または請求項2に記載の音叉型振動子。
  4. 前記脚部は厚み方向に分極された2つの圧電体基板を貼り合せて形成される振動体を含み、2つの前記圧電体基板の分極方向が互いに逆向きに配置された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の音叉型振動子。
  5. 前記脚部は、厚み方向に分極された圧電体基板と非圧電体基板とを貼り合せて形成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の音叉型振動子。
  6. 前記脚部は、非圧電体基板と、前記非圧電体基板の一方主面上に形成される厚み方向に分極された圧電膜とで構成された、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の音叉型振動子。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の音叉型振動子、
    前記音叉型振動子の脚部に形成された電極に駆動信号を印加するための駆動手段、および
    前記音叉型振動子の脚部に形成された電極に発生する信号を検出するための検出手段を含む、振動ジャイロ。
JP2008525799A 2006-07-21 2007-04-09 音叉型振動子およびそれを用いた振動ジャイロ Expired - Fee Related JP4687789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008525799A JP4687789B2 (ja) 2006-07-21 2007-04-09 音叉型振動子およびそれを用いた振動ジャイロ

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006199148 2006-07-21
JP2006199148 2006-07-21
PCT/JP2007/057824 WO2008010336A1 (fr) 2006-07-21 2007-04-09 Vibrateur de type fourche et gyroscope à vibrations l'utilisant
JP2008525799A JP4687789B2 (ja) 2006-07-21 2007-04-09 音叉型振動子およびそれを用いた振動ジャイロ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008010336A1 true JPWO2008010336A1 (ja) 2009-12-17
JP4687789B2 JP4687789B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=38956671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008525799A Expired - Fee Related JP4687789B2 (ja) 2006-07-21 2007-04-09 音叉型振動子およびそれを用いた振動ジャイロ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7832272B2 (ja)
JP (1) JP4687789B2 (ja)
CN (1) CN101490506B (ja)
WO (1) WO2008010336A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008010337A1 (fr) * 2006-07-21 2008-01-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrateur de type fourche et gyroscope à vibrations l'utilisant
EP2056069A1 (en) * 2006-09-21 2009-05-06 Panasonic Corporation Angular velocity sensor
JP5581887B2 (ja) * 2009-12-29 2014-09-03 セイコーエプソン株式会社 振動片、振動子、発振器、電子機器、および周波数調整方法
US8516887B2 (en) 2010-04-30 2013-08-27 Qualcomm Mems Technologies, Inc. Micromachined piezoelectric z-axis gyroscope
JP5903667B2 (ja) * 2010-11-18 2016-04-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 慣性力センサ
WO2012081294A1 (ja) * 2010-12-16 2012-06-21 株式会社村田製作所 音片型圧電振動子及び音叉型圧電振動子
CN103688136B (zh) * 2011-08-01 2017-02-15 株式会社村田制作所 振动器以及振动陀螺仪
JP2013197857A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Seiko Instruments Inc 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
CN104378082B (zh) * 2013-08-12 2017-11-07 瑞昱半导体股份有限公司 振荡频率偏移侦测方法以及振荡频率偏移侦测电路
CN105309056B (zh) * 2013-09-06 2018-04-03 株式会社村田制作所 多层基板
JP6318590B2 (ja) * 2013-12-05 2018-05-09 セイコーエプソン株式会社 振動素子、振動子、振動デバイス、電子機器および移動体
CN111778942B (zh) * 2020-07-28 2022-02-11 华北水利水电大学 一种针对大坝结冰的大范围自动破冰装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001082963A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Yoshiaki Kato 運動センサ振動体および振動ジャイロスコープ
JP2004061486A (ja) * 2002-06-04 2004-02-26 Murata Mfg Co Ltd 音叉形振動子およびそれを用いた振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置および音叉形振動子の製造方法
JP2004242256A (ja) * 2003-02-10 2004-08-26 River Eletec Kk 水晶振動子

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2009379C3 (de) * 1970-02-27 1975-01-30 Gebrueder Junghans Gmbh, 7230 Schramberg Piezoelektrischer Oszillator in Form einer Stimmgabel als Zeitnormal für zeithaltende Geräte
JPS539917B2 (ja) * 1973-05-02 1978-04-10 Suwa Seikosha Kk
US3946257A (en) * 1973-09-17 1976-03-23 Kabushiki Kaisha Daini Seikosha Quartz crystal vibrator with partial electrodes for harmonic suppression
US4410827A (en) * 1980-04-24 1983-10-18 Kabushiki Kaisha Suwa Seikosha Mode coupled notched tuning fork type quartz crystal resonator
JPS58182311A (ja) * 1982-04-20 1983-10-25 Seiko Instr & Electronics Ltd 音叉型振動子
JP3467858B2 (ja) * 1993-11-02 2003-11-17 ソニー株式会社 光電変換素子
JP3646759B2 (ja) 1996-10-03 2005-05-11 株式会社村田製作所 振動ジャイロ
EP1306908A4 (en) * 2000-06-16 2006-10-04 Ngk Insulators Ltd PIEZOELECTRIC / ELECTROSTRICTIVE COMPONENT AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
EP1367658B1 (en) * 2001-12-18 2016-04-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Piezoelectric element, ink jet head, angular velocity sensor, manufacturing method thereof, and ink jet type recording apparatus
JP2004061846A (ja) 2002-07-29 2004-02-26 Nec Kagoshima Ltd 液晶表示パネルの製造方法および液晶表示パネル
JP4415383B2 (ja) * 2005-01-24 2010-02-17 セイコーエプソン株式会社 振動ジャイロ素子、振動ジャイロ素子の支持構造およびジャイロセンサ
WO2008010337A1 (fr) * 2006-07-21 2008-01-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrateur de type fourche et gyroscope à vibrations l'utilisant
JP4629094B2 (ja) * 2007-12-28 2011-02-09 日本電波工業株式会社 圧電振動片、圧電デバイス及びそれらの製造方法
JP2009258210A (ja) * 2008-04-14 2009-11-05 Panasonic Corp 光学反射素子

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001082963A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Yoshiaki Kato 運動センサ振動体および振動ジャイロスコープ
JP2004061486A (ja) * 2002-06-04 2004-02-26 Murata Mfg Co Ltd 音叉形振動子およびそれを用いた振動ジャイロおよびそれを用いた電子装置および音叉形振動子の製造方法
JP2004242256A (ja) * 2003-02-10 2004-08-26 River Eletec Kk 水晶振動子

Also Published As

Publication number Publication date
US20090126488A1 (en) 2009-05-21
CN101490506B (zh) 2011-09-21
WO2008010336A1 (fr) 2008-01-24
US7832272B2 (en) 2010-11-16
JP4687789B2 (ja) 2011-05-25
CN101490506A (zh) 2009-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4687789B2 (ja) 音叉型振動子およびそれを用いた振動ジャイロ
US9651376B2 (en) Microelectromechanical gyroscopes and related apparatus and methods
JP6003994B2 (ja) 振動装置及びその製造方法
KR101042101B1 (ko) 진동 자이로
WO2002018875A1 (fr) Capteur de vitesse angulaire
WO2003052350A1 (fr) Resonateur de micromachine a film mince, gyroscope de resonateur de micromachine a film mince, systeme de navigation faisant appel a ce gyroscope de resonateur de micromachine a film mince et automobile
JP4687790B2 (ja) 音片型振動子およびそれを用いた振動ジャイロ
JP2002228453A (ja) 振動ジャイロおよびその温度ドリフト調整方法
US5912528A (en) Vibrating gyroscope
JP4356881B2 (ja) 振動型ジャイロスコープ
JP5655863B2 (ja) 振動ジャイロ
WO2001036910A1 (en) Angular speed sensor
JP3355998B2 (ja) 振動ジャイロ
JP2005114631A (ja) 角速度センサ
JP2007240540A (ja) 薄膜微小機械式共振子ジャイロ
JP4514121B2 (ja) 角速度センサ
JP4309814B2 (ja) 圧電振動ジャイロ用振動子の調整方法
JP5231907B2 (ja) 静電振動子
JP4345130B2 (ja) 振動ジャイロ
JP3671570B2 (ja) 振動ジャイロ
JP3371609B2 (ja) 振動ジャイロ
JP2000002541A (ja) 振動ジャイロ
JPH08166243A (ja) 角速度センサ
JP2004251853A (ja) 圧電材料を利用したセンサ及びジャイロセンサ
JPH1137761A (ja) 振動ジャイロ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees