JP5231907B2 - 静電振動子 - Google Patents

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本発明は、各種電子機器の基準周波数発振器に使用される静電振動子に関する。
携帯電話等に代表される無線携帯機器や、パーソナルコンピュータ、時計等の電子機器の小型化と高精度化の要求が高まっている中で、このような電子機器には、小型でしかも安定な高周波信号源が必要不可欠である。この要求を満足させるための代表的な電子部品がATカット水晶振動子(以下、単にATカットと略す)である。
ATカットは、良好な結晶の安定性から、発振素子としての品質の指標である共振先鋭度すなわちQ値が極めて大きく、10000を超えることが知られている。これが、無線携帯機器、パーソナルコンピュータ等の安定な高周波信号源として、広くATカットが利用されている理由である。しかし、このATカットは、近年の強い小型化の要求に関しては、十分に満足させることができないことも明らかになってきている。
すなわち、周知のとおり、ATカット以外の高周波電子部品は、シリコンのMEMS(Micro-Electro-Mechanical-System)技術の飛躍的な向上と共に、ICとの一体形成及び接合形成が実現しており、ほぼワンチップ化されている。ところが、水晶単結晶とシリコン結晶の物理的接合が非常に困難であるために、一体形成や接合形成が不可能であるので、ATカットも含めたワンチップ化は実現できていない。以上が、ATカットが近年の小型化の要求を十分に満足させることができない理由である。
この問題を解決するために、近年とみに注目されている振動子が、シリコン単結晶とMEMS技術を用いた静電振動子である。この静電振動子は、シリコンより形成された振動子の高Q特性を持った機械振動を、静電力を介在して電気信号に変換する振動子であって、水晶振動子と同等な高Q特性を持つインピーダンス特性を実現することができると共にATカットに代表される水晶振動子では実現できないICとの一体形成及び接合形成が実現できるという、非常に優れた特徴を持った振動子である(例えば非特許文献1参照)。
この静電振動子の製造は、図7にて示すSOIウェハを用いて製造される。図7は前記SOIウェハの模式図である。SOIウェハはシリコン基板701、このシリコン基板701上に形成された酸化シリコン層すなわちボックス層702、このボックス層702上にされたシリコン層703の三層構造を持つウェハである。本発明に係る静電振動子は、DRIE等のMEMS技術を用いて図7記載のシリコン層703部にて形成されている。
T.Mattila et al.,"14MHz Micromechanical Oscillator",TRANSDUCERS'01 EUROSENSORS XV,The 11th International Conference on Solid-State Sensors and Actuators,Munich,Germany,2001
しかし、従来の静電振動子には、以下で説明するような問題があった。図8は従来の静電振動子の代表的な構造を示す斜視図であって、屈曲振動型静電振動子の斜視図である。固定部803と振動部804は、シリコン基板801上のボックス層802を介在して一体形成されている。二対の励振電極805は、振動部804において屈曲振動変位806を誘発するように配置されており、ボックス層802上に形成されている。ちなみに振動部804の長さ寸法はL、幅寸法はaである。この時、この静電振動子の固有周波数Fは、以下の(1)式で決定される。
Figure 0005231907
ここで、E、ρはそれぞれシリコンのヤング率と密度であり、a、Lは、図8記載の振動子の幅寸法と長さ寸法である。
無線携帯機器、パーソナルコンピュータ等の安定な高周波信号源として利用される場合、そのデバイスの持つ固有周波数は目標周波数に対して、数十ppm以内で一致している事が必要である。本発明に係るシリコンを用いた静電振動子や前述のATカット水晶振動子においては、その振動部の機械的加工精度では、目標周波数に対する固有周波数のズレを数十ppm以内に収める事は不可能である。この問題を解決するために、ATカット水晶振動子においては、振動部に直接形成された励振電極をイオンミーリング等の方法で削る事によって、励振電極の質量を変化させ、固有周波数を微調整している。ところが、本発明に係る静電振動子においては、ATカット水晶振動子と同一の高周波帯域においては、(1)式にて示すように、振動部804の面積が非常に小さくなるので、振動部804の質量を微調整する事が非常に困難である。
この周波数調整の問題を解決するめに、従来のシリコン製静電振動子においては、その機械的固有周波数を調整するのではなく、発振回路にて出力させた周波数をPLL(Phase Locked Loop)を用いて規定の周波数に制御するという電気回路的な周波数調整方法が提案されている。図9は、この従来の静電振動子の周波数調整方法を示すブロック図である。図9記載の周波数調整方法は、静電振動子901と発振回路902にて発生した発振周波数はPLL部903に入力され、前もって外部入力されている周波数情報に基づいて、周波数調整されて信号が出力される。しかし、この従来の静電振動子の周波数調整方法にては、PLL方式を採用していたために、回路規模が非常に大きくなり、LSIのコストが高くなるばかりか、位相雑音特性の劣化、大きな消費電流等の問題があった。それゆえ、この静電振動子は前述の如く、非常に優れた特徴を持っているにもかかわらず、いまだに実用化が困難な状況である。すなわち、本発明は、PLL方式を採用せずとも周波数を調整できる静電振動子の構造とその周波数調整方法を提供する事を目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、両端固定型の振動境界条件をもったMEMS型静電駆動屈曲振動子の振動部の両端部と応力印加構造が一体形成されると共に、少なくとも前記応力印加構造部には酸化シリコン膜が形成されている構造を採用した事を特徴とする。
両端固定型の振動境界条件をもったMEMS型静電駆動屈曲振動子の振動部の両端部と応力印加構造が一体形成された構造において、酸化シリコン膜生成前後に生じる応力印加構造部の熱弾性変形に伴う残留応力を酸化シリコン膜のトリミングによって変化させると、振動部に印加される応力が変化し、その結果、振動部の固有周波数が変化する。この振動子構造を採用すれば、酸化シリコン膜が形成された応力印加構造部の面積は振動部の面積に比較して大きくする事ができるので、相対的にトリミングのスポット面積との比を小さくすることができる。それゆえ固有周波数の微調整が可能となり、静電振動子の固有周波数自体の周波数調整ができる。その結果、従来のPLL型の周波数調整方法に比較して回路規模が極めて小さくなるばかりか、消費電流も低減できる。さらには、PLL制御が必要ないので、位相ノイズも低減できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態とその作用を説明する。図1は、本発明の第一の実施形態による静電振動子の構造を示す斜視図である。シリコン基板101には、振動境界条件が両端固定型の二本の同一形状寸法の振動部よりなる長さL、幅aの振動子が形成されている。この前記二本の振動部がそれぞれ振動部102と振動部103である。
振動子は固定部104と固定部105と一体形成されている。周波数調整ビーム106が第二のビームとして振動部102と振動部103中間位置に形成されており、さらにこれらの周波数調整ビーム106、振動部102及び振動部103は、固定部104と固定部105を介在して一体形成されている。固定部104はボックス層107を介在してシリコン基板101上に固定されている。それに対して固定部105とシリコン基板101との間は、ボックス層107の厚みに相当する空隙108が存在する。
振動部102と振動部103の振動変位はそれぞれ、振動変位109及び振動変位110であり、その振動振幅は互いに等しく、その位相は180°異なっている。このような振動変位を励起させるための励振電極が、図記載の励振電極111、励振電極112、励振電極113及び励振電極114であり、これらの励振電極もボックス層107を介在してシリコン基板101と一体形成されている。励振電極111と励振電極113は同一極性であり、励振電極112と励振電極114は励振電極111及び励振電極113に対して反転極性を持っている。また本発明に係る静電振動子の製造プロセスにおいては、少なくとも周波数調整ビーム106にはシリコン酸化膜が形成されている。
本図記載の静電振動子においては、イオンミーリング加工等を用いて選択的に周波数調整ビーム106に形成されたシリコン酸化膜をトリミングすることで、振動部102及び振動部103の固有周波数を調整する事ができる。シリコン基板101に設けられた空隙部115は、周波数調整ビーム106に形成された酸化膜を除去する際に用いられる空隙であって、周波数調整ビーム106の裏面の酸化膜をイオンミーリング加工等によって除去する際に必要な空隙である。
図2は、本発明に係る図1記載の静電振動子において、熱弾性変形が圧縮応力として振動部に印加される機構を説明するための図である。本図は、図1記載の本発明に係る振動部102、振動部103と、この振動部と固定部104と固定部105を介在して両振動部の中間位置に形成され、かつシリコン酸化膜が形成された周波数調整ビーム106よりなる静電振動子の正面図である。本図において周波数調整ビーム106に形成されているシリコン酸化膜をイオンビーム203によってトリミングする事によって、周波数調整ビーム106には熱弾性変形応力201が発生すると同時に振動部102と振動部103にも、振動部熱弾性応力202が発生する。この時、図1記載の静電振動子の固有周波数Fは、近似的に以下の(2)式で決定される。
Figure 0005231907
ここで、E、ρはそれぞれシリコンのヤング率と密度であり、W、aは、図1記載の振動子の幅寸法と長さ寸法である。さらにσ0は図2記載の熱弾性応力202の大きさである。この応力は圧縮応力であるので負の値である。またkは比例定数であって、振動部におけるシリコン酸化膜の有無によってその大きさは相違するが、本発明の作用には大きく影響しないので詳細説明は省略する。
図3は、図2記載の熱弾性応力202の大きさとシリコン酸化膜のトリミング量の関係を示した特性図であって、縦軸は熱弾性応力202の大きさσ0、横軸はシリコン酸化膜のトリミング量Mである。本図は図1記載の振動部102、振動部103及び周波数調整ビーム106にシリコン酸化膜が熱焼成によって形成されている場合の特性図である。この場合、トリミング前、すなわちトリミング量が0のときは、熱弾性応力は発生せず、トリミング量の増加にしたがって、熱弾性応力は負の側に増加していく。この挙動を示したのが特性曲線301である。なお、熱焼成においては、本発明に係る振動部、周波数調整ビーム以外のシリコン基板101、励振電極111、励振電極112、励振電極113、励振電極114の表面にもシリコン酸化膜が形成されるが、本発明が課題とする周波数調整に関しては、大きな影響を与えないので、本図の説明に関しては図示する事を省略している。
図4は、図2記載の熱弾性応力202の大きさとシリコン酸化膜のトリミング量の関係を示した第二の特性図であって、縦軸は熱弾性応力202の大きさσ0、横軸はシリコン酸化膜のトリミング量Mである。本図は図1記載の周波数調整ビーム106のみにシリコン酸化膜が形成されている場合の特性図である。この場合のシリコン酸化膜はCVD等の薄膜形成法で形成されている。なお、この薄膜形成においては膜形成時の温度条件によって、前述の熱弾性応力の大きさが変化するが、これは単なるプロセスの条件設定事項にすぎない。
本図において、トリミング前、すなわちトリミング量が0のとき熱弾性応力は負の値σ1であり、トリミング量の増加にしたがって、熱弾性応力は正の側に増加し、完全にシリコン酸化膜が除去されるとその値は0になる。この挙動を示したのが特性曲線401である。以上の特性曲線301及び特性曲線401と(2)式から、本発明に係る静電振動子は、図1及び図2記載の周波数調整ビーム106に形成されているシリコン酸化膜をトリミングすると、周波数が変化する事が判明する。すなわち、図1記載の振動部102、振動部103及び周波数調整ビーム106にシリコン酸化膜が形成されている場合は、シリコン酸化膜のトリミングによって固有周波数は減少、図1記載の周波数調整ビーム106のみにシリコン酸化膜が形成されている場合は、シリコン酸化膜のトリミングによって固有周波数は増加する。本発明に係る酸化シリコン膜が形成された周波数調整ビームの面積は振動部の面積に比較して大きくする事ができるので、相対的にトリミングビームのスポット面積との比を小さくすることができる。それゆえ固有周波数の微調整が可能となり、静電振動子の固有周波数自体の周波数調整ができる。
図5は、本発明の第二の実施形態による静電振動子の構造を示す斜視図である。シリコン基板501には、振動境界条件が両端固定型の二本の同一形状寸法の振動部よりなる長さL、幅aの振動子が形成されている。この前記二本の振動部がそれぞれ。振動部502と振動部503である。前記振動子は固定部504と固定部505と一体形成されている。また一対の周波数調整ビーム506が第二のビームとして振動部502と振動部503に対して平行な位置に形成されており、さらにこれらの周波数調整ビーム506、振動部502及び振動部503は、固定部504と固定部505を介在して一体形成されている。固定部504はボックス層507を介在してシリコン基板501上に固定されている。それに対して固定部505とシリコン基板501との間は、ボックス層507の厚みに相当する空隙508が存在する。振動部502と振動部503の振動変位はそれぞれ、振動変位509及び振動変位510であり、その振動振幅は互いに等しく、その位相は180°異なっている。
このような振動変位を励起させるための励振電極が、図記載の励振電極511と励振電極512であり、この両励振電極もボックス層507を介在してシリコン基板501と一体形成されている。振動部502と振動部503の外側にある一対の励振電極511と前記両振動部の内側にある励振電極512は互いに極性が異なるように電気的に接続されている。また本発明に係る静電振動子の製造プロセスにおいては、少なくとも一対の周波数調整ビーム506にはシリコン酸化膜が形成されている。
図6は、本発明に係る図5記載の静電振動子において、熱弾性変形が圧縮応力として振動部に印加される機構を説明するための図である。本図は、振動部502、振動部503と、この振動部と固定部504と固定部505を介在して平行な位置に一体形成された一対の周波数調整ビーム506よりなる静電振動子の正面図である。本図において周波数調整ビーム506に形成されているシリコン酸化膜をイオンビーム603でトリミングする事によって、周波数調整ビーム506には熱弾性変形応力601が発生すると同時に振動部502と振動部503にも、振動部熱弾性応力602が発生する。この時、図5記載の静電振動子の固有周波数Fは、図1記載の静電振動子と同じく先の(2)式で決定される。
図5記載の振動部502、振動部503及び周波数調整ビーム506にシリコン酸化膜が熱焼成によって形成されている場合、周波数調整ビーム506のトリミング前、すなわちトリミング量が0のときは、振動部502及び振動部503には熱弾性応力は発生せず、トリミング量の増加にしたがって熱弾性応力は負の側に増加していく。この挙動は、先に示した本発明に係る第一の実施例の機構を説明する図3記載の特性曲線301と同じとなる。なお、熱焼成においては、本発明に係る振動部、周波数調整ビーム以外のシリコン基板501、励振電極511及び励振電極512の表面にもシリコン酸化膜が形成されるが、本発明が課題とする周波数温度特性の改善に関しては、おおきな影響を与えないので、本図の説明に関しては図示する事を省略している。また、図5記載の周波数調整ビーム506のみにシリコン酸化膜が、CVD等の薄膜形成法で形成されている場合、周波数調整ビーム506のトリミング量が0のとき熱弾性応力は負の値であり、トリミング量の増加にしたがって、熱弾性応力は正の側に増加し、完全にシリコン酸化膜が除去されるとその値は0になる。この挙動は、先に示した、本発明に係る第一の実施例の機構を説明する図4記載の特性曲線401と同じとなる。なお、本図に係る薄膜形成においても、膜形成時の温度条件によって、前述の熱弾性応力の大きさが変化するが、図4の説明と同じく、単なるプロセスの条件設定事項にすぎない。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。すなわち、両端固定型の振動境界条件をもったMEMS型静電駆動屈曲振動子の振動部の両端部と他の構造体が一体形成された静電振動子において、少なくとも前記構造体にはシリコン酸化膜が形成されると共に、前記構造体の熱弾性応力に起因する圧縮応力が前記振動部に印加される構造を採用する事によって、PLL方式を採用せずとも、周波数を調整できる静電振動子構造が提供できる。
本発明に係る第一の実施形態による静電振動子の構造を示す斜視図 本発明に係る第一の実施形態における、圧縮応力印加機構を説明するための図 図2記載の熱弾性応力202の大きさとシリコン酸化膜のトリミング量の関係を示した特性図 図2記載の熱弾性応力202の大きさとシリコン酸化膜のトリミング量の関係を示した第二の特性図 本発明の第二の実施形態による静電振動子の構造を示す斜視図 本発明の第二の実施形態における圧縮応力印加機構を説明するための図 静電振動子の製造に関するSOIウェハの概念図 従来の静電振動子の構造を示す片端部固定型屈曲振動型静電振動子の斜視図 従来の静電振動子の周波数調整方法を示すブロック図
符号の説明
101、501、701、801 シリコン基板
102、103、502、503、804 振動部
104、105、504、505、803 固定部
106、506 周波数調整ビーム
107、507、702、802 ボックス層
108、508 空隙
109、110、509、510 振動変位
111、112、113、114、511、512、805 励振電極
115 空隙部
201、202、601、602 熱弾性変形応力
203、603 イオンビーム
301、401 特性曲線
703 シリコン層
806 屈曲振動変位

Claims (4)

  1. 両端固定型の振動境界条件をもったMEMS型静電駆動屈曲振動子の振動部の両端部と他の構造体が一体形成された静電振動子において、
    少なくとも前記他の構造体にはシリコン酸化膜が形成されると共に、前記他の構造体の熱弾性応力に起因する圧縮応力が前記振動部に印加される構造を有し、
    前記他の構造体は、前記振動部と平行な位置にシリコン酸化膜が形成されたビームであって、前記ビームの両端部と前記振動部の両端部が一体形成され、前記振動部の一方の端部のみがシリコン基板上に連結されていることを特徴とする静電振動子。
  2. 前記シリコン酸化膜は熱焼成膜にて形成されている請求項1に記載の静電振動子。
  3. 前記シリコン酸化膜はCVD膜で形成されている請求項1に記載の静電振動子。
  4. 記ビームに形成されている前記シリコン酸化膜をイオンミーリング等によって除去する事によって振動子の固有周波数を調整する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の静電振動子。
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