JPWO2007148800A1 - ゴムクローラの構造 - Google Patents

ゴムクローラの構造 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007148800A1
JPWO2007148800A1 JP2008522554A JP2008522554A JPWO2007148800A1 JP WO2007148800 A1 JPWO2007148800 A1 JP WO2007148800A1 JP 2008522554 A JP2008522554 A JP 2008522554A JP 2008522554 A JP2008522554 A JP 2008522554A JP WO2007148800 A1 JPWO2007148800 A1 JP WO2007148800A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
crawler
rubber crawler
structure according
steel cord
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008522554A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5199086B2 (ja
Inventor
杉原 真吾
真吾 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2008522554A priority Critical patent/JP5199086B2/ja
Publication of JPWO2007148800A1 publication Critical patent/JPWO2007148800A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5199086B2 publication Critical patent/JP5199086B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/18Tracks
    • B62D55/24Tracks of continuously flexible type, e.g. rubber belts
    • B62D55/244Moulded in one piece, with either smooth surfaces or surfaces having projections, e.g. incorporating reinforcing elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

本発明は、ゴムクローラの左右の端部の摩耗をなくし、耐久性を向上することを目的としたものである。長手方向にスチールコード(12)を埋設し、外周側にゴムラグ(15)が形成されたゴムクローラにあって、当該ゴムクローラの内周側ゴム(a)、外周側ゴム(b)及びゴムクローラの左右の端部ゴム(c)の3種類のゴムで構成し、端部ゴム(c)を最も硬度の高いゴム層とする。接地側、内周側、幅方向端部のゴム種を変え、特に、機体側のゴムクローラの端部の摩耗が激しいことから、硬度72度(JIS・A)以上の耐摩耗性に優れた端部ゴム(c)を配置したものである。

Description

本発明はゴムクローラの耐久性を向上するための発明であり、特に言えば、ゴムクローラの端部の摩耗による不具合を改良した発明である。
従来、芯金入りゴムクローラ或いは芯金レスゴムクローラ(以下、問題のない限り単にゴムクローラという)を構成するゴムとしては、主に外周側ゴム(ラグ側ゴム)と内周面側ゴムの2種であった。このうち、ラグ側ゴムは地面と接触する面であり、特に耐摩耗性や耐カット性が重視される配合となっている。又、内周面側ゴムはローラが転動する面であり、土砂が巻き込まれてゴム表面にこれが圧接され、これが繰り返されて表面が虫食い状態となるため、外傷性に優れたゴムが配置されている。これら2種類のゴムは未加硫状態でゴムクローラを成形するモ−ルド内で積層されて一体に加硫されるものであって、ゴムクローラの幅方向端部は内・外周側のゴムが積層された構造となっている。
以下、図1及び図2にて従来の芯金入りゴムクローラ10を説明する。図1はゴムクローラの幅方向断面図、図2はゴムクローラ10の成形時の状態図である。ゴムクローラ10は、図1における紙面の表裏に連続する。さて、11はゴムクローラ10の長さ方向に一定ピッチをもって埋設される芯金であり、12はこの芯金11を外囲いしてゴムクローラ10の長手方向に同時に埋設されるスチールコードである。aは内周側ゴムであり、bは外周側ゴムである。内周側ゴムaは虫食い状態を少なくするために外傷性に優れたゴムが用いられる。一方、外周側ゴムbは接地側であり、ゴムラグ15を構成するゴムである。このため、耐摩耗性や耐カット性に優れたゴムが用いられる。尚、この他にスチールコード12を被覆する被覆ゴム13や芯金11とスチールコード12との間の接着を考慮した中間ゴム17がある。
さて、図2に示すように、夫々の特徴を持った未加硫ゴムa1、b1をゴムクローラを成形するモ−ルド20内に芯金11を挟んでセットし、加熱・加圧下に加硫して一体とするものである。従って、ゴムクローラの幅端はこの2種のゴムが積層した部位となっている。
ゴムクローラは機体側の駆動装置より伸びる軸に備えられたスプロケットとアイドラ−間に掛け渡されて走行に供されることとなるが、機体とゴムクローラ間、特に言えばスプロケットが備えられた軸近辺に泥や小石等が溜りやすい。かかる堆積物は乾燥すると硬く固まりやすく、これと接触するゴムクローラの特に幅方向端部には摩耗・亀裂が生じやすい。
即ち、かかる堆積物が機体とゴムクローラの間に挟まって、図3に示すようにゴムクローラ10の幅方向の端部10A(の主として内周側)を傷付けることがあった。このため、このゴムクローラ10の端部10A(の主として内周側端部)が摩耗10Bし、ゴム欠けが生じたり、この部位から水分が入り込んでスチールコード12に錆が発生したり、場合によってはスチールコード12の切断が見られることもあった。
ゴムクローラの左右の端部に高硬度のゴムを使用するという点では特許文献1が既に存在する(特許文献1)。しかしながら、この特許文献1における課題解決においては、芯金端部近傍における亀裂の発生を防ぐという目的のみである。
このため、特許文献1にあっては、埋設されている繊維層を芯金の端部に巻き付くように円弧をもって配置し、これに添って高硬度ゴム層を同様に円弧をもって配置する構成である。即ち、この特許文献1の発明はゴムクローラの端部に高硬度ゴム層を埋設すると言う技術思想であって、内・外周側のゴム層は従前通りである。
特開2005−271874号公報
即ち、特許文献1に示されている技術は芯金端部近傍の亀裂を防ぐために繊維層を湾曲して配置し、これを覆って高硬度のゴム種をこれ又湾曲して通常のゴム中に埋設配置しただけであり、基本的にはゴムクローラの端部(外部に露出している部分)のゴム種は従来のものと変わらず、堆積して硬くなってしまった土砂等の接触によるかかる部位の摩耗は避けられない構造となっている。
本発明は以上の課題を解決するものであり、ゴムクローラの端部の摩耗をなくし、耐久性を向上することを目的としたものである。
請求項1に記載のゴムクローラの構造は、前記ゴムクローラが、少なくとも内周側に配置される内周側ゴム(a)、外周側に配置される外周側ゴム(b)、及びゴムクローラの幅方向両端部に配置される端部ゴム(c)の3種類のゴムを含んで構成された、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
ゴムクローラに使用されているゴム種は配置される場所により要求特性が異なるが、本発明のように接地側、内周側、幅方向端部と場所によって適用ゴム種を変えることで、接地側、内周側、及び幅方向端部に対して各々最適なゴムを用いることができ、効率的にゴムクローラの性能を発揮させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のゴムクローラの構造において、ゴムクローラの幅方向の少なくとも一方の端部ゴム(c)が最も硬度の高いゴム層である、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
端部ゴム(c)を最も硬度の高いゴム層とすることで、硬く固まってしまった堆積物との接触によるこの部位の摩耗をなくし、耐久性を向上することができる。
特に、機体側のゴムクローラの端部の摩耗が激しいことから、ゴムクローラの幅方向の少なくとも一方(装着した際の機体側)の端部ゴム(c)を最も硬度の高いゴム層とすることが好ましい。なお、装着する向きを変更することを考慮すれば、両側の端部ゴム(c)を最も硬度の高いゴム層とすることが好ましい。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のゴムクローラの構造において、端部ゴム(c)の硬度が72度(JIS・A)以上である、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
端部ゴム(c)の硬度は、好ましくは72度(JIS・A)以上、更に好ましくは、72〜90度(JIS・A)である。端部ゴム(c)を硬度72度以上とすることにより、高い耐摩耗性が得られ、ゴムクローラの端部が摩耗し難くなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造において、端部ゴム(c)がスチールコードの端部を覆うように配置された、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
スチールコードの端部を覆うように端部ゴム(c)を配置することで、摩耗によりスチールコードの端部が剥き出しになることを防止し、ゴムクローラとしての耐久性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造において、端部ゴム(c)が芯金の端部を覆うように配置された、ことを特徴としている。
次に、請求項5に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
芯金の端部を覆うように端部ゴム(c)を配置することで、摩耗により芯金が剥き出しになることを防止し、ゴムクローラとしての耐久性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造において、端部ゴム(c)がゴムクローラの端部より少なくとも25mm以上の幅を有する、ことを特徴としている。
次に、請求項6に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
端部ゴム(c)は、ゴムクローラの端部より少なくとも25mm以上の幅があれば、端部ゴム(c)を設けた効果は得られ、例えば、芯金レスゴムクローラであっても十分である。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造において、端部ゴム(c)が少なくともゴムクローラの内周側に存在する、ことを特徴としている。
次に、請求項7に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
ゴムクローラにあっては、堆積物による摩耗が端部から内周側に及ぶことがあるので、端部ゴム(c)を内周側へも配置することが好ましい。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1記載のゴムクローラの構造において、端部ゴム(c)が少なくともゴムクローラの接地面に存在する、ことを特徴としている。
次に、請求項8に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
機体足回りのたわみにより、接地面端部が摩耗することがあるので、端部ゴム(c)を接地面へも配置することが好ましい。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造において、端部ゴム(c)が周方向に連続している、ことを特徴としている。
次に、請求項9に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
端部ゴム(c)をゴムクローラ10の長手方向に連続して設けることにより、端部の周方向全体に渡って耐摩耗性を向上できる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造において、端部ゴム(c)がSBR系のゴムである、ことを特徴としている。
次に、請求項10に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
端部ゴム(c)にSBR系のゴムを用いることで、ゴムクローラの端部の耐摩耗性を向上できる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか1項に記載のゴムクローラの構造において、少なくとも一部がゴム中に埋設される芯金を備え、前記ゴムクローラは、内周側ゴム(a)、外周側ゴム(b)、及び端部ゴム(c)の他に、前記スチールコードを被覆する被覆ゴム、前記芯金と前記スチールコードとの間に配置される中間ゴム、スプロケットの表面に設けられた駆動用凹部に係合するガイド突起を形成するためのゴムのうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴としている。
次に、請求項11に記載のゴムクローラの構造の作用を説明する。
ゴムクローラを構成するゴムは、少なくとも内周側ゴム(a)、外周側ゴム(b)、及び端部ゴム(c)の3種類のゴムを必要とするが、これらの他に、スチールコードを被覆する被覆ゴム、芯金とスチールコードとの間に配置される中間ゴム、スプロケットの表面に設けられた駆動用凹部に係合するガイド突起を形成するためのゴムのうちの少なくとも1つを用いても良く、内周側、外周側、端部以外の部位においても最適なゴムを用いることができ、更に効率的にゴムクローラの性能を発揮させることができる。
ゴムクローラに使用されているゴム種は配置される場所により要求特性が異なるが、請求項1に記載のゴムクローラの構造では、接地側、内周側、幅方向端部と場所によって適用ゴム種を変えることができるため、効率的にゴムクローラの性能を発揮させることができる。
請求項2に記載のゴムクローラの構造では、端部ゴム(c)を最も硬度の高いゴム層としたので、耐摩耗性を向上させることができる。
請求項3に記載のゴムクローラの構造では、端部ゴム(c)を硬度72度以上としたので、高い耐摩耗性が得られ、ゴムクローラの端部が摩耗し難くなる。
請求項4に記載のゴムクローラの構造では、摩耗によりスチールコードの端部が剥き出しになることを防止し、ゴムクローラとしての耐久性を向上させることができる。
請求項5に記載のゴムクローラの構造では、摩耗により芯金が剥き出しになることを防止し、ゴムクローラとしての耐久性を向上させることができる。
請求項6に記載のゴムクローラの構造では、端部ゴム(c)を設けて端部の摩耗をなくし、耐久性を向上するという目的を確実に達成できる。
請求項7に記載のゴムクローラの構造では、端部から内周側に及ぶ摩耗をなくし、耐久性を向上できる。
請求項8に記載のゴムクローラの構造では、接地面端部の摩耗をなくし、耐久性を向上できる。
請求項9に記載のゴムクローラの構造では、端部の周方向全体に渡って高い耐摩耗性が得られる。
請求項10に記載のゴムクローラの構造では、ゴムクローラの端部において高い耐摩耗性が得られる。
請求項11に記載のゴムクローラの構造では、更に効率的にゴムクローラの性能を発揮させることができる。
図1は従来のゴムクローラの幅方向断面図である。 図2は従来のゴムクローラの成形時の状態図である。 図3は従来のゴムクローラの摩耗を示す幅方向断面図である。 図4は本発明の芯金入りゴムクローラの幅方向断面図である。 図5は本発明のゴムクローラの成形時の状態図である。 図6は芯金11の端部に対する端部ゴムcの一例である。 図7は本発明の芯金レスゴムクローラの幅方向断面図である。
ゴムクローラにあっては、通常内外周面を構成するゴムの硬度は60〜65度程度であるので、明らかにその性状を異にするものであり、摩耗が生じやすい部位にかかる硬度を持つゴム層を配置したものである。尚、このゴム層には通常はSBR系のゴム種が用いられるが、特にこれに限定されるものではない。尚、ゴム中に耐摩耗性向上のため、樹脂材、カットファイバ−等の補強材を充填することも可能である。また、端部ゴム(c)は少なくともゴムクローラの内周側に存在することが好ましい(請求項7)。
このゴムクローラ端部のゴムの性状としては、耐摩耗性、外傷性に優れたゴムを用いることは勿論であるが、一方で外周面側の接地部のゴムと比較すると、屈曲性の要求はさほどでもない。尚、本発明のゴム種を使用することによって加硫成形中にスチールコードの暴れ防止対策ともなる。
以下、本発明を図面をもって更に説明する。図4は本発明のゴムクローラの幅方向断面図である。符号10〜15は既に説明したものと同じであり省略する。
さて、ゴムクローラ10は内周側の内周側ゴムa、外周側の外周側ゴムbを夫々の特徴を有するSBR系のゴム種(硬度65度(JIS・A))にて形成し、芯金11の左右端より先のゴムクローラ10の端部をSBR系の硬度72度(JIS・A)のゴム種にて形成した端部ゴムcとしたものである(請求項1〜3、10)。
成形方法としては、図5に示す通りであり、モ−ルド20のゴムクローラの端部を区画する部位(この例では両側)に端部ゴムcを構成する未加硫ゴムc1をその長手方向に連続してセットし、これに加えて図2にて説明した各部材を同様にモ−ルド20内にセットして全体を加硫して成形してなるものである。なお、ゴムクローラ10には、これら内周側ゴムa、外周側ゴムb、端部ゴムcの他にスチールコード12を被覆する被覆ゴム13や、芯金11と被覆ゴム13で被覆されたスチールコード12との間の接着を考慮した中間ゴム17がある。
本発明はかかる構成にしたことにより、硬く固まってしまった堆積物が接触するゴムクローラ10の左右の端部を、従来のゴム種とは異なる端部ゴムcとしたため、摩耗が極めて少なくなったものであり、ゴムクローラ10の耐久性の向上に大きく役立つものである。
尚、図3の従来技術の問題点からも分かるように、端部ゴムcは図4に示すように少なくとも内周側の端部には存在することが好ましく、これによって、堆積物による端部から内周側にかけて生ずる摩耗は改善されることとなる(請求項7)。
このように、従来技術(特許文献1)と本発明との発明の基本的相違は、ゴムクローラの幅方向端部の全体に高硬度ゴム種を用いたのかどうかによって耐摩耗性が大きく異なっている点である。更にいえば、従来技術(特許文献1)に示されている技術は芯金端部近傍の亀裂を防ぐために繊維層を湾曲して配置し、これを覆って高硬度のゴム種をこれ又湾曲して通常のゴム中に配置しただけであり、基本的にはゴムクローラの端部のゴム種は従来のものと変わらず、堆積して硬くなってしまった土砂等の接触によるかかる部位の摩耗は避けられない構造となっている。
なお、端部ゴムcをゴムクローラ10の周方向に連続して設けることにより、端部の周方向全体に渡って高い耐摩耗性が得られる(請求項9)。
図6は芯金11の端部に対する端部ゴムcの一例であり、芯金11の端部を包むように端部ゴムcが存在する例である(請求項5)。このようにすることにより芯金11の端部近傍のゴムの摩耗が防止され、これにより芯金11がゴムより突出してしまうことが避けられることとなったものである。
[その他の実施形態]
図7は芯金レスゴムクローラに適用した例であり、スチールコード12より左右端部を端部ゴムcにて形成したものである。ゴムクローラ10の端部の摩耗を防止することができることとなったものであり、かかる端部ゴムcの幅wは25mm以上あれば十分である(請求項6)。尚、図示はしないが、図6に示す芯金の場合と同様に、スチールコード12の端部を包むように端部ゴムcを存在させても良いことは言うまでもない(請求項4)。
スチールコード12との関係で言えば、ゴムクローラ10の加硫成形の際、スチールコード12の端部に端部ゴムcが存在するため、加硫時のスチールコード12の流れ、即ちゴム中でのスチールコードの暴れを抑える効果をも奏するものである。
また、図示は省略するが、ゴムクローラ10の接地面側を端部ゴムcとしても良い(即ち、外周側ゴムbの外周側が端部ゴムcとなる。請求項8)。これにより、接地面端部の摩耗をなくし、耐久性を向上できる。
また、ゴムクローラ10の内周側には内周側ゴムaからなる凸状のガイド突起16が規則的に配置されている。ゴムクローラ10は装置本体側に設けられた図示しないスプロケットに巻き掛けられ、スプロケットの表面に設けられた駆動用凹部にガイド突起16が係合し、回転するスプロケットから駆動力が伝達されることでゴムクローラ10が駆動されている。図7の例では、ガイド突起16が内周側ゴムaで形成されているが、例えば、内周側ゴムaよりも硬度の高いゴムや、耐摩耗性に優れた他のゴムで形成しても良い(請求項11)。
本発明は以上の通りであり、ゴムクローラの左右端部に内周側、及び外周側とは異なるゴムを採用することにより、硬く固まってしまった堆積物との接触があっても端部の摩耗は極めて少なくなったものであり、かかる技術は芯金入り及び芯金レスの構造を問わずゴムクローラに広く適用できるものである。
符号の説明
10 ゴムクローラ、
10A クローラの端部、
10B クローラの端部の摩耗。
11 芯金、
12 スチールコード、
15 ゴムラグ、
20 モ−ルド、
a 内周側ゴム、
b 外周側ゴム、
c 端部ゴム、
a1 内周側未加硫ゴム、
b1 内周側未加硫ゴム、
c1 端部未加硫ゴム、
w 端部ゴムcの幅。

Claims (11)

  1. 長手方向にスチールコードを埋設し、外周側にゴムラグが形成されたゴムクローラの構造であって、
    前記ゴムクローラが、少なくとも内周側に配置される内周側ゴム(a)、外周側に配置される外周側ゴム(b)、及びゴムクローラの幅方向両端部に配置される端部ゴム(c)の3種類のゴムを含んで構成された、ことを特徴とするゴムクローラの構造。
  2. ゴムクローラの幅方向の少なくとも一方の端部ゴム(c)が最も硬度の高いゴム層である、ことを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラの構造。
  3. 端部ゴム(c)の硬度が72度(JIS・A)以上である、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴムクローラの構造。
  4. 端部ゴム(c)がスチールコードの端部を覆うように配置された、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造。
  5. 端部ゴム(c)が芯金の端部を覆うように配置された、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造。
  6. 端部ゴム(c)がゴムクローラの端部より少なくとも25mm以上の幅を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造。
  7. 端部ゴム(c)が少なくともゴムクローラの内周側に存在する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造。
  8. 端部ゴム(c)が少なくともゴムクローラの接地面に存在する、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1記載のゴムクローラの構造。
  9. 端部ゴム(c)が周方向に連続している、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造。
  10. 端部ゴム(c)がSBR系のゴムである、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のゴムクローラの構造。
  11. 少なくとも一部がゴム中に埋設される芯金を備え、
    前記ゴムクローラは、内周側ゴム(a)、外周側ゴム(b)、及び端部ゴム(c)の他に、前記スチールコードを被覆する被覆ゴム、前記芯金と前記スチールコードとの間に配置される中間ゴム、スプロケットの表面に設けられた駆動用凹部に係合するガイド突起を形成するためのゴムのうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のゴムクローラの構造。
JP2008522554A 2006-06-22 2007-06-22 ゴムクローラの構造 Expired - Fee Related JP5199086B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008522554A JP5199086B2 (ja) 2006-06-22 2007-06-22 ゴムクローラの構造

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006173128 2006-06-22
JP2006173128 2006-06-22
PCT/JP2007/062631 WO2007148800A1 (ja) 2006-06-22 2007-06-22 ゴムクローラの構造
JP2008522554A JP5199086B2 (ja) 2006-06-22 2007-06-22 ゴムクローラの構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007148800A1 true JPWO2007148800A1 (ja) 2009-11-19
JP5199086B2 JP5199086B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=38833537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008522554A Expired - Fee Related JP5199086B2 (ja) 2006-06-22 2007-06-22 ゴムクローラの構造

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8016368B2 (ja)
EP (1) EP2030876B1 (ja)
JP (1) JP5199086B2 (ja)
CN (1) CN101472785B (ja)
DE (1) DE602007009680D1 (ja)
WO (1) WO2007148800A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110074210A1 (en) * 2006-09-22 2011-03-31 Michel Paradis Noiseless Elastomeric Tracks For Tracked Vehicles
JP2009292204A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Bridgestone Corp ゴムクローラ
JP5269557B2 (ja) * 2008-11-20 2013-08-21 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ
JP5843422B2 (ja) * 2009-12-10 2016-01-13 株式会社ブリヂストン クローラ走行装置
KR101146092B1 (ko) 2009-12-11 2012-05-15 한국카모플라스트(주) 충격흡수 홈을 구성한 고무 크로라
US8967737B2 (en) 2010-06-30 2015-03-03 Camoplast Solideal Inc. Wheel of a track assembly of a tracked vehicle
WO2012039431A1 (ja) * 2010-09-21 2012-03-29 株式会社ブリヂストン 弾性クローラ
US9334001B2 (en) 2010-12-14 2016-05-10 Camso Inc. Drive sprocket, drive lug configuration and track drive arrangement for an endless track vehicle
US8985250B1 (en) 2010-12-14 2015-03-24 Camoplast Solideal Inc. Track drive mode management system and methods
US9067631B1 (en) 2010-12-14 2015-06-30 Camoplast Solideal Inc. Endless track for traction of a vehicle
JP5554744B2 (ja) * 2011-04-12 2014-07-23 住友ゴム工業株式会社 ゴムクローラ
WO2013141087A1 (ja) * 2012-03-22 2013-09-26 株式会社ブリヂストン ゴムクローラ
JP2014019302A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラ
WO2014138938A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Camoplast Solideal Inc. Endless track for traction of a vehicle
US11167810B2 (en) 2015-03-04 2021-11-09 Camso Inc. Track system for traction of a vehicle
CN104724196B (zh) * 2015-03-09 2016-03-16 湖南农业大学 一种车轮驱动式橡胶履带
CN104724197B (zh) * 2015-03-09 2016-03-02 湖南农业大学 一种车轮驱动的镶嵌金属片式耐磨橡胶履带
WO2016176780A1 (en) 2015-05-06 2016-11-10 Camso Inc. Track for traction of a vehicle
JP5965027B1 (ja) 2015-06-05 2016-08-03 株式会社ブリヂストン クローラ
EP3313717B1 (en) 2015-06-29 2020-10-14 Camso Inc. Systems and methods for monitoring a track system for traction of a vehicle
CA3010523A1 (en) 2016-01-04 2017-07-13 Soucy International Inc. Track for a vehicle
USD870594S1 (en) 2016-06-28 2019-12-24 Camso Inc. Track for traction of a vehicle
US11835955B2 (en) 2017-12-08 2023-12-05 Camso Inc. Systems and methods for monitoring off-road vehicles
WO2020041899A1 (en) 2018-08-30 2020-03-05 Camso Inc. Systems and methods for monitoring vehicles with tires
EP4126641A4 (en) 2020-03-31 2024-05-01 Soucy International Inc. TRACK AND WHEEL FOR A TRACK SYSTEM, AND TRACK SYSTEM COMPRISING THE SAME
JP7484583B2 (ja) * 2020-08-28 2024-05-16 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ
JP7484582B2 (ja) * 2020-08-28 2024-05-16 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3712689A (en) * 1971-03-02 1973-01-23 Poly Traction Inc Track for snowmobile or the like
US3754798A (en) * 1971-03-02 1973-08-28 Dayco Corp Track for snowmobile or the like
JPS5855944B2 (ja) * 1979-04-20 1983-12-12 株式会社ブリヂストン 高耐久性無限軌道帯
JPS5832070B2 (ja) * 1979-09-07 1983-07-11 株式会社ブリヂストン 高耐久性無限軌道帯
JPS591626B2 (ja) * 1979-12-21 1984-01-13 株式会社ブリヂストン 無限軌道帯
JPH0411190U (ja) 1990-05-18 1992-01-30
JPH085146B2 (ja) * 1990-09-29 1996-01-24 福山ゴム工業株式会社 ゴムクローラの製造方法
JP3117228B2 (ja) 1991-01-23 2000-12-11 株式会社ブリヂストン 横剛性を向上したゴムクロ−ラ
JPH0811756A (ja) * 1994-07-04 1996-01-16 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 弾性クローラ
JPH11105754A (ja) 1997-08-06 1999-04-20 Bridgestone Corp 耳部切断を防止した芯金及びゴムクロ−ラの構造
US6474756B2 (en) * 2000-08-30 2002-11-05 Komatsu Ltd. Rubber crawler belt
JP4078078B2 (ja) 2001-05-15 2008-04-23 福山ゴム工業株式会社 ゴムクローラ
CA2394454C (en) * 2001-09-12 2009-12-08 The Goodyear Tire & Rubber Company Cold environment endless rubber track and vehicle containing such track
JP2003335275A (ja) 2002-05-22 2003-11-25 Fukuyama Rubber Ind Co Ltd ゴムクローラ
CA2418556A1 (en) * 2003-02-06 2004-08-06 Denis Courtemanche Endless track for a track propelled vehicle
DE602004016508D1 (de) 2003-07-02 2008-10-23 Fukuyama Gomu Kogyo K K Kautschukbahn und verfahren zur herstellung von kernmetall für kautschukbahn
JP4522104B2 (ja) 2004-02-02 2010-08-11 福山ゴム工業株式会社 ゴムクローラ用芯金
JP2005271874A (ja) 2004-03-26 2005-10-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd 弾性クローラ

Also Published As

Publication number Publication date
US8016368B2 (en) 2011-09-13
DE602007009680D1 (de) 2010-11-18
CN101472785A (zh) 2009-07-01
EP2030876B1 (en) 2010-10-06
EP2030876A4 (en) 2009-08-19
US20090302677A1 (en) 2009-12-10
CN101472785B (zh) 2011-05-04
WO2007148800A1 (ja) 2007-12-27
JP5199086B2 (ja) 2013-05-15
EP2030876A1 (en) 2009-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5199086B2 (ja) ゴムクローラの構造
EP2617632B1 (en) Rubber crawler and crawler-type traveling body
EP2119620B1 (en) Rubber crawler track
CA2721725C (en) Vehicle track
JP4042858B2 (ja) 弾性クローラ
JP2009061829A (ja) ゴムクローラおよびそのゴムクローラ用芯金
US6193335B1 (en) Endless drive track with improved drive lug configuration
JP4828059B2 (ja) 弾性クローラ
JP5588284B2 (ja) 弾性クローラ
JP3734876B2 (ja) 弾性クローラ
JP5213377B2 (ja) ゴムクローラ
JP5554744B2 (ja) ゴムクローラ
JP4319262B2 (ja) ゴムクロ−ラ
JP5788662B2 (ja) 弾性クローラ
JP7314617B2 (ja) 弾性クローラ
JP7204469B2 (ja) クローラ
JP4017025B2 (ja) 弾性クローラ及びタイヤ駆動式クローラ走行装置
JP2011088613A (ja) ゴムクローラ
JPH05338566A (ja) ゴムクロ−ラ
JP3094882B2 (ja) 脱輪防止ゴムクロ−ラ
JP2009061830A (ja) ゴムクローラ
JPH08239067A (ja) ゴムクロ−ラ
JPH09188281A (ja) 皿型ゴムクロ−ラ
JP2009227046A (ja) 芯金レスゴムクローラ
JP2010241341A (ja) ゴムクローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5199086

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees