JPWO2007119272A1 - 編地の編成方法およびデザイン装置 - Google Patents

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Abstract

歯口から浮いて捕捉が困難となる編糸を、編針のフック内に確実に捕捉させることができるようにする。前針床1の編針3で形成した編目ループ8の割増やしでは、編目ループ8を後針床2の編針4に目移しする際に、編針3のフック3aにもヤーンキャリア6から編糸7が給糸されて新たな編目ループを形成する。編針3を前針床1側に引込むと、編針3に残っている編目ループ8はべら3bを起して、フック3aを閉じるように変位させる。ヤーンキャリア6の給糸口の先端から垂下する編糸7は、紙面に垂直な方向に延びており、べら3bの開閉範囲を通るので、編糸7をフック3a内に捕捉することができる。

Description

本発明は、インターシャ柄やフローティング編みなどで、編針に掛からないように飛ばされて渡り糸となって給糸される編糸を、編針のフックに捕捉するための編地の編成方法およびデザイン装置に関する。
従来から、横編機では、同一の編成コースで複数の編糸を切換えてインターシャ柄などを含む編地の編成が行われている(たとえば、特許文献1参照。)。
横編機で編地編成用に使用される編糸は、編針の編成動作に連動するように歯口に沿って移動するヤーンキャリアなどの給糸部材から編針に供給される。編成されるインターシャ柄などは、地となる編地中に嵌め込まれる形状となる。このため、インターシャ柄などの開始部分と終了部分とには、地の編地と異なる編糸による糸入れと糸出しとが行われる。
糸入れされる編糸は、編針に掛からないで飛ばされる渡り糸となる距離が長くなると、インターシャ柄などの編成を開始する端部などで、ヤーンキャリアなどからの給糸位置が歯口から浮いて編針のフックへの捕捉が困難になる。また、糸出し後に渡り糸となっている渡り区間では、編地を編成する編針に渡り糸が誤って掛って編地に編込まれたり、絡んで編成動作の障害となるおそれもある。渡り糸が歯口から浮いて編針への捕捉が困難となる問題は、インターシャ柄の編成ばかりではなく、フローティング編みの編地などでも生じる。渡り区間で渡り糸が歯口から浮くのを防ぎ、渡り糸を編糸として編成に使用する編成区間の端部で編針に確実に捕捉させるためには、渡り区間でもタックなどで編地に編込むなどの処理を行い、渡り糸が歯口から浮かないようにすることが行われている。ただし、渡り糸をタックで編地に編込むと、編込まれた渡り糸部分を後工程で取除く作業を行う必要が生じる。
渡り糸となる編糸を、一時的に渡り区間の編針を利用して捕捉し、複数コースの編成後に捕捉した渡り糸を解放する糸処理方法や編成方法も提案されている(たとえば、特許文献2および3参照。)。しかしながら、捕捉する編針の間隔が長くなると、渡り糸が歯口から浮いてしまうので、渡り区間が長くなると、捕捉する編針の本数を多くしなければならない。渡り糸の捕捉を、編針のフックに掛けずに、フックの下側に案内して押える方法も開示されている(たとえば、特許文献4参照。)。この方法は、編針や給糸部材の動作を個別に制御可能であることが前提であり、カム機構を搭載するキャリッジを歯口に沿って移動させながらヤーンキャリアを連行して編地を編成する横編機では、新たなカム機構を搭載しなければならない。
特公昭61−51061号公報 特開平7−310262号公報 特開平9−31802号公報 特開平9−31804号公報
本発明の目的は、歯口から浮いて捕捉が困難となる編糸を、編針のフック内に確実に捕捉させることができる編地の編成方法およびデザイン装置を提供することである。
本発明は、少なくとも前後一対の針床が歯口で対向するように設けられ、各針床にはそれぞれ多数のべら針が編針として配設される横編機で編地を編成する方法において、
単独で編目形成動作を行う編針のフック内への捕捉が困難な距離にわたって編針に掛からないように飛ばされて渡り糸となる編糸を、一方の針床の編針が保持する編目ループを他方の針床の編針に割増やしながら、該一方の針床の編針で新たに形成する編目ループとして、該一方の針床の編針のフック内に捕捉させることを特徴とする編地の編成方法である。
また本発明で、前記一方の針床の編針には、前記割増やしに先行して、前記他方の針床に属する編地から前記保持する編目ループを目移ししておき、
該割増やし後に、前記新たに形成される編目ループを該一方の針床の編針から払うことを特徴とする。
また本発明で、前記編糸は、前記編地の内部領域の編成に使用されて、該編地の外部に糸出しされる際に渡り糸となり、
前記割増やしは、該編地の端部付近で行い、
該割増やし後、予め定める数のコースを編成してから、前記新たに形成される編目ループを前記一方の針床の編針から払うことを特徴とする。
また本発明で、前記割増やしに続いて、割増やしに使用した編針とは異なる編針に編目を形成してから、前記一方の針床の編針から割増やしで新たに形成される編目ループを払うことを特徴とする。
また本発明で、前記他方の針床の編針に割増やされた編目ループ、または該編目ループに続いて編成される編目ループを、前記一方の針床側に目移しして、解れ止めを行うことを特徴とする。
また本発明で、前記編糸は、前記編地の複数のコース前に編成された部分から渡り糸となる状態で糸入れされ、
前記割増やしを行う編成コースで、該編地の端部付近に、針床間で編糸が交差する部分を形成しておき、
該渡り糸が該交差する編糸の部分を経由して該割増やしを行う編針に糸入れされて捕捉された後で、該交差する部分を解消させることを特徴とする。
さらに本発明は、少なくとも前後一対の針床が歯口で対向するように設けられ、各針床にはそれぞれ多数のべら針が編針として配設される横編機で編地を編成するための編成データを発生させる編地のデザイン装置において、
単独で編目形成動作を行う編針のフック内への捕捉が困難な距離にわたって編針に掛からないように飛ばされて渡り糸となる編糸に対し、
一方の針床の編針が保持する編目ループを他方の針床の編針に割増やしながら、該一方の針床の編針で新たに形成する編目ループとして、該一方の針床の編針のフック内に捕捉させる、
ための編成データを、横編機に実行させるように生成することを特徴とする編地のデザイン装置である。
本発明によれば、前後一対の針床には多数のべら針が編針として配設され、針床間での割増やしで、対向する針床の編針に割増やしされる編目ループによって歯口内でべらが閉じる際に、歯口から浮いている渡り糸の状態の編糸をもフック内に案内するので、確実に捕捉させ、安定した編地を編成することができる。
また本発明によれば、割増やしを行う編目ループは、編地が属する針床から対向する針床に先行して目移しされたものであり、目移しされた編目ループを、元の針床側に割増やされた編目ループとして戻すことができる。割増やし後に、新たな編目ループを目移しされた編針から払うので、後工程では、割増やしで新たに形成した編目ループの処理を不要にすることができる。
また本発明によれば、糸出しの際に渡り糸となる距離が長くなっても、編地の端部付近で編針のフックに確実に捕捉しておき、予め定めるコース編成の際には、渡り糸が歯口から浮くことがないように抑えておくことができる。
また本発明によれば、割増やされた編目ループに続く編目ループを、割増やしに使用した編目ループとは異なる編針に形成してから、割増やしで新たに形成される編目ループを払うので、割増やしを利用して、糸入れの際の編糸の捕捉を確実に行わせ、編目ループは、目移し前の編地に戻して、単独のニット編成で形成される編目ループと同等にすることができる。
また本発明によれば、割増やされた編目ループを払わないで、割増やし側に目移しで戻し、有効に利用して解れ止めを行うことができる。
また本発明によれば、編針に掛らない渡り糸の状態で糸入れされる編糸が歯口から浮く状態は、先行する編成コースで使用を終了した部分の位置の違いに応じて異なる。渡り糸を再び使用する編成コースの前に、針床間に編糸が交差する部分を形成しておくので、渡り糸は交差部分を経由して割増やしを行う編針に給糸される。交差部分を編地の端部付近に形成しておくことで、交差部分を糸入れの起点として、編針のフックに編糸を捕捉させる条件を一定にして、確実に捕捉させることができる。
さらに本発明によれば、編針には掛らない編糸が歯口から浮いて渡り糸となるような場合に、割増やしで編針のフックに確実に捕捉させるように、編成データを作成することができる。
本発明の実施の一形態で、割増やしの編成動作を利用して、編糸を編針のフック内に捕捉させる状態を示す部分的な側面断面図である。 図1に示す割増やし動作で目移し側となる前針床1の編針3に対する編成動作を行うためのカムシステム10の一例を示す部分的な平面図である。 図2のカムシステム10を使用し、図1に示す割増やし動作で、後針床2の編針4に対して編目受け側としての編成動作を行わせる状態を示す部分的な平面図である。 図2のカムシステム10を使用して、編針3にニットの編成動作を行わせる状態を示す部分的な側面断面図である。 図4のようなニットの編成動作を行わせる場合のカムシステム10の切換え状態を示す部分的な平面図である。 図1に示す編地9の例を簡略化して示す図である。 図6に示す編地9を編成する横編機30の概略的な構成を示す正面図である。 図6の編地9について、ウエール方向のX区間を終了して、Y,Z区間の編成を行う状態を示す図である。 図6の編地9について、ウエール方向のX区間を終了して、Y,Z区間の編成を行う状態を示す図である。 図6の編地9について、ウエール方向のX区間を終了して、Y,Z区間の編成を行う状態を示す図である。 図8のコース1で、交差部分を形成する効果を示す正面図である。 渡り糸の捕捉を割増やしで行う概略的な手順を示すフローチャートである。 渡り糸の捕捉を割増やしで行う概略的な手順を含む編成データを生成するデザイン装置の概略的な構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 前針床
2 後針床
3,4 編針
3a,4a フック
3b,4b べら
5 歯口
6,6a,6b ヤーンキャリア
8 編目ループ
9 編地
10 カムシステム
12 ニードルレイジングカム
13,14 ステッチカム
15 編目形成用カムロック
16 編目受け用トランスファカム
17 移し受け両用トランスファカム
18 編目移し用カムロック
20 可動部分
28,29 端部
30 横編機
31 キャリッジ
40 起点
50 デザイン装置
図1は、本発明の実施の一形態で、割増やしの編成動作を利用して、編糸を編針のフック内に捕捉させる状態を示す。前針床1と後針床2とを備える横編機では、たとえば特公昭62−52063号公報に開示されているような増目編成方法を実行するために、先行するコースで形成されている編目ループを針床間で目移ししながら、編目移し側の編針でも新たな編目ループを形成することが可能な編針3,4の駆動機構を備えるようにしておく。前針床1と後針床2とは、歯口5を挟んで対峙し、編針3,4の先端側を歯口5に対して進退させることができる。編針3,4の先端側には、フック3a,4aとべら3b,4bとがそれぞれ設けられている。歯口5で編針3,4の一方から他方に編目ループを目移しするために、編針3の中間には羽根3cが設けられている。歯口5の上方には、ヤーンキャリア6が紙面と垂直な方向に移動可能に設けられ、下端の給糸口から編糸7を供給する。歯口5で編針3,4のフック3a,4aに編糸7が供給されると、編針3,4の編成動作で編目ループ8が形成され、編成の進行で編針3,4から外れる編目ループ8は編地9を形成し、自重や各種の付勢で歯口5の下方に垂下する。前針床1の編針3で形成した編目ループ8の割増やしでは、編目ループ8を後針床2の編針4に目移しする際に、編針3のフック3aにもヤーンキャリア6から編糸7が給糸されて新たな編目ループを形成する。
図1(a)は、前針床1の編針3の羽根3cの部分に編目ループ8を保持して歯口5に進出させた後、羽根3cの部分に後針床2の編針4のフック4aを進入させて編目ループ8をフック4aに掛けた後の状態を示す。編針3を前針床1側に引込むと、編目ループ8は後針床2の編針4のフック4aに掛っているので、羽根3cから外れ、開いた状態のべら3bの先端に近づく。図1(b)に示すように、編針3をさらに前針床1側に引込むと、編針3に残っている編目ループ8はべら3bを起して、フック3aを閉じるように変位させる。ヤーンキャリア6の位置は、編針3,4とは紙面に垂直な方向にずれた位置となるけれども、給糸口の先端から垂下する編糸7は、紙面に垂直な方向に延びており、べら3bの開閉範囲を通る。図1(c)に示すように、編目ループ8の通過する際に、べら3bがフック3aを閉じさせると、ヤーンキャリア6の給糸口から供給された編糸7をフック3a内に捕捉することができる。さらに編針3が前針床1に引込まれると、編目ループ8で編針3に掛っている部分はフック3aを閉じているべら3bの外周部分に沿って編針3の先端を回り、編針3から離脱する。離脱した編目ループ8は、編針4の先端のフック4aのみに掛るようになって、後針床2側の編目ループとなると同時に、新たに編針3で形成する編目ループに対しては、ノックオーバされた旧ループとなる。
図2は、図1に示す割増やし動作で目移し側となる前針床1の編針3に対する編成動作を行うためのカムシステム10の一例を示す。このカムシステムは、後述するように、歯口5に沿ってキャリッジに複数組搭載されるもののうちの1つを、歯口側を上にして示す。以下、歯口を基準に上下を示す場合は、同様に、歯口に近い方が上で、歯口から離れている方が下であるように記載することがある。
針床に臨むキャリッジの地板11には、ニードルレイジングカム12およびステッチカム13,14を含む編目形成用カムロック15と、編目受け用トランスファカム16および移し受け両用トランスファカム17を含む編目移し用カムロック18が設けられる。各ステッチカム13,14は、傾斜したカム面13a,14aと平行な方向に沿って変位させ、度目を調整することができる。ニードルレイジングカム12は、下部の固定部分19と上部の可動部分20とを有する。可動部分20は、図示を省略している機構で、移し受け両用トランスファカム17と交互に、一方が出状態であれば他方が没状態であるように、地板11に対して出没する。可動部分20にはバット案内溝20aが設けられている。バット案内溝20aは中央部分が歯口側に近づく山形に屈曲し、その両側の水平な肩部分20bを経て、固定部分19の斜面に連なる。
固定部分19の上部中央には、編目受け用トランスファカム16が出没自在に設けられる。編目受け用トランスファカム16は左右対称形であり、その両側端には、中央に近い部分が深くなるように傾斜している。
ニードルレイジングカム12の上位の移し受け両用トランスファカム17は、大略的に頂上が2つ並ぶ山形の三角形をなし、上縁側で編目移し側の編針のバットを案内し、下縁側で編目受け側の編針のバットを案内する。移し受け両用トランスファカム17の上位には、トランスファガイドカム21が設けられ、その両側にはニードルガイドカム22が続く。
編目移し側の編針3を駆動する場合、ニードルレイジングカム12の可動部分20を二点鎖線で示すように没状態とし、移し受け両用トランスファカム17を実線で示すように出状態としておく。編針3,4には、カムシステム10によって編成動作用の駆動を受けるバットが2つ設けられており、上部バット23が編み目移し用カムロック18の作用を受け、下部バット24が編目形成用カムロック15の作用を受ける。カムシステム10を搭載するキャリッジが図の左方に走行する場合を想定すると、目移し側の編針3の上部バット23および下部バット24は、二点鎖線で示すような経路を移動する。なお、図1の(a),(b),(c)に対応する上部バット23および下部バット24の位置を23a,23b,23c;24a,24b,24cでそれぞれ示す。また、ヤーンキャリア6として示す位置は、ヤーンキャリア6の給糸口から編針3のフック3aに編糸7の給糸を受ける位置を示す。
図3は、図2のカムシステム10を使用し、図1に示す割増やし動作で、後針床2の編針4に対して編目受け側としての編成動作を行わせる状態を示す。図3では、図1のカムシステム10が前針床1のキャリッジに搭載されるのに対して、後針床2のキャリッジに搭載されるので、説明の便宜上、歯口側を下にして、図2と対称となるように示す。図3で図2に対応する部分には同一の参照符を付して、重複する説明を省略する。ただし、編目受け側の編針4を駆動する場合、ニードルレイジングカム12の可動部分20を二点鎖線で示すように没状態とし、移し受け両用トランスファカム17は実線で示すように出状態としておく。
また、図2では記載を省略しているけれども、編針4はプレッサ25,26,27による作用も受ける。カムシステム10は、たとえば特公平2−10262号公報に第1図として開示されているものと同様に、編針4は3ポジションのうちで、プレッサ25,26,27の作用を受けるポジションに選針される。なお、編針3,4も、特公平2−10262号公報の第2図に開示されているものと、基本的には同等である。
プレッサ25,26,27は、個別に作用と不作用とを切換えることができる。編針4を編目受け側として動作させる際には、中間のプレッサ27を二点鎖線で示すように不作用にしておく。プレッサ25,26を編針4に作用させると、編針4の下部バット24はニードルレイジングカム12の固定部分19の作用を受けなくなり、中央の編目受け用トランスファカム17の作用を受けて歯口側に上昇する。編針4が上昇すると、上部バット23が移し受け両用トランスファカム17の下縁に当接し、下縁に形成されているガイド面に沿って下降する。下部バット24がステッチカム13の斜面したカム面13aに当接すると、カム面13aに沿って下降するように案内される。なお、図1の(a),(b),(c)に対応する上部バット23および下部バット24の位置を23a,23b,23c;24a,24b,24cでそれぞれ示す。
図4は、図2のカムシステム10を使用して、編針3にニットの編成動作を行わせる状態を示す。ニットでは、編目ループ8がべら3bよりも後退するクリア位置まで、いったん編針3の先端を歯口5に進出させる。編地9に連なる編目ループ8は、編地9が歯口5の下方に付勢されているので、前針床1の先端付近に留まる。図4(a)は、クリア位置まで歯口5内に進出させた編針3を前針床1に引戻し、ヤーンキャリア6から編糸7の給糸を受ける状態を示す。図4(b)に示すように、編針3を前針床1に引込んで歯口5から後退させると、編目ループ8がべら3bを閉じ始める。図4(c)に示すように、べら3bがフック3aを閉じて、編目ループ8が編針3の先端から離脱するまでに、ヤーンキャリア6の下端の給糸口から垂下する編糸7の位置が高いと、編糸7をフック3a内に捕捉して糸喰いさせることができない。特許文献4で図2に関連して説明されているように、長い未編成区間の後では編糸7の高さが高くなり、ニットの編成動作では糸喰いを行わせることが困難になる。
図5は、図4のようなニットの編成動作を行わせる場合のカムシステム10の切換え状態を示す。ニットの編成動作で編針3を駆動する場合、ニードルレイジングカム12の可動部分20を実線で示すように出状態とし、移し受け両用トランスファカム17を二点鎖線で示すように没状態としておく。なお、図2の状態で編針3に編目移し用の編成動作を行わせても、対向する編針4に図3の状態での編目受け用の編成動作を行わせなければ、編針3はニットと同様な編目ループを形成することになる。なお、図4の(a),(b),(c)に対応する上部バット23および下部バット24の位置を23a,23b,23c;24a,24b,24cでそれぞれ示す。また、ヤーンキャリア6として示す位置は、ヤーンキャリア6の給糸口から編針3のフック3aに編糸7の給糸を受ける位置を示す。
図6は、編地9の例を簡略化して示す。ウエール方向のX区間では、Aの柄領域9xaが編成され、ウエール方向のY区間では、Aの柄領域9ya内にBの柄領域9ybが各コース内でそれぞれ編成されるものとする。また、ウエール方向のZ区間では、Aの柄領域9zaのみが編成される。このような編地9では、柄領域9ybの端部28での糸入れや端部29からの糸出しなどの際に、渡り糸の処理が必要となる。
図7は、編地9を編成する横編機30の概略的な構成を示す。前針床1には、編成、目移し、割増やしなどが可能なカムシステムを搭載するキャリッジ31が設けられる。キャリッジ31は、歯口上方に架設される糸道レール32に沿って走行可能なヤーンキャリア6a,6bを選択的に連行して、針床の長手方向に往復走行する。図6のAの柄領域はヤーンキャリア6aから給糸される編糸7aで編成し、Bの柄領域はヤーンキャリア6bから給糸される編糸7bで編成するものとする。横編機30では、糸立台33に立設するコーン33a,33bから編糸7a,7bを、天ばね装置34や給糸装置35を介して、ほぼ一定の張力で各ヤーンキャリア6a,6bにそれぞれ供給する。編地9の編成開始時には、編糸の端は針床の端部に設けられるグリッパ36で把持しておく。図6の編地9を編成する場合、ウエール方向のX区間の編成が開始されても、Y区間の柄領域9ybの端部28の編成開始までは、編糸7bの端部はグリッパ36で把持されている。したがって、端部28の編成開始時には、ヤーンキャリア6bから供給される編糸7の位置は、歯口5から浮いた高い位置となる。このため、図4に示すようなニットの編成動作では、編糸7をフック3a内に捕捉することは困難となるけれども、図1に示すような割増やしの編成動作に着目して利用すれば、高い位置の編糸7を、より確実にフック3a内に捕捉することができる。
なお、高い位置の編糸7をフック3a内に捕捉する必要は、インターシャ柄の編成時ばかりではなく、編針へのミスを連続させてからニットを行うフローティング編みや、編地内でポケットなどの独立した編地の領域の編成を新たに開始する場合にも生じる。このような場合にも、割増やしを利用すれば、確実に編糸7をフック3a内に捕捉することができる。
図8、図9および図10は、図6の編地9について、ウエール方向のX区間を終了して、Y,Z区間の編成を行う状態を示す。各図の左側にコースとして示す数字は、相対的なコース番号を示す。奇数のコースではキャリッジを左行させ、偶数のコースではキャリッジを右行させるものとする。各図の右側にシステムとして示す記号は、各キャリッジ31毎に、図2、3および5に示すようなカムシステム10を3つづつ搭載する場合に、いずれを使用するかを示す。ただし、S1は先行側となるシステム、S2は中間のシステム、S3は後行側となるシステムをそれぞれ示す。したがって、キャリッジの左行時には、左側のカムシステム10がS1となり、右側のカムシステム10がS3となるのに対し、右行時には、右側のカムシステム10がS1となり、左側のカムシステム10がS3となる。なお、カムシステムの使用は例示である。また、図9に示すように、コース7とコース8とをリピートして複数回繰返すので、コース9以降の数字は、コース1を基準として9回目以降のコースを意味するものではなくなる。
コース1では、aで示すヤーンキャリア6aとシステムS1とを使用して、編糸7aによるウエール方向のX区間での最後のコース編成を前針床1で行う。同時にシステムS2を使用し、Aの柄領域内で前針床1から後針床2へ目移しを行っておく。この目移しは、歯口5内に編糸7aで交差する部分を形成することが目的である。交差部分を形成する位置は、編地9の編幅の端部付近であることが好ましい。Aの柄領域内にリブ編みなどで交差部分が形成されているような場合や、編地9を袋状に編成して、端部に前針床1と後針床2とを連絡する編糸が存在していれば、改めて交差部分を形成する必要はない。
コース2から、ウエール方向のY区間の最初のコース編成を開始する。編糸7bを給糸するヤーンキャリア6bは、図7に示すように、前針床1の左方に待機している。ただし、すでにウエール方向のX区間が編成され、X区間でもBの柄領域が編成されている場合、ヤーンキャリア6bの下端の給糸口からは、編糸7bがグリッパ36ではなく、編成されたBの柄領域の端部に連なっている。この状態で、システムS3を使用し、bとして示すヤーンキャリア6bを右方に連行すると、編糸7bはコース1で形成した交差部分に掛ってから図6の端部28に給糸される。端部28では、割増やし編成を行う。前述のように、割増やしを利用するので、ヤーンキャリア6bから給糸される編糸7bの位置が高くても、編針3のフック3a内に確実に捕捉させることができる。
なお、ヤーンキャリア6やカムシステム10の構成や仕様が異なると、キャリッジ31でヤーンキャリア6bを連行しながら割増やしを行うことが困難となる場合がある。そのような場合は、キャリッジ31の右行で先にヤーンキャリア6bをBの柄領域9yb内に移動させて停止させておく。柄領域9ybの端部28でヤーンキャリア6bから給糸される編糸7bの位置は高くなるけれども、ヤーンキャリア6bを残して空のコースでキャリッジ31を左行させ、さらにキャリッジ31を右行させて割増やしで編糸7bをフック3aに捕捉するように、編成コースを分けるようにすればよい。
コース3では、ヤーンキャリア6bを左行させ、システムS1を使用し、コース2で割増やしを行った端部28で後針床2の編針4での割増やされた編目ループに続く編目形成と、隣接するAの柄領域9yaの編針4への掛け目とを行う。コース2での割増やしで後針床2の編針4に割増やされた編目ループは、ノックオーバして旧ループとなる。
コース4では、S1のシステムでヤーンキャリア6bを右方に連行し、S2のシステムで、後針床2への掛け目を前針床1へ目移しする。掛け目に対して、システムS1による反対方向への編糸7bの引張りと、システムS2による目移しとを行うことで、ねじれ編目を前針床1のAの柄領域側の端部に形成することができる。
コース5では、システムS1でヤーンキャリア6bをAの柄領域側に進出させ、さらにコース1で後針床2の編針4に目移しした編目を前針床1の編針3に戻す目移しを行う。交差部形成のために、割増やしを行っている場合は、後針床2の編針4に形成した編目ループを払って解放させる。この交差部分は、糸入れの際の起点として機能したので、コース2の終了後は不要となる。
コース6では、隣接するAの柄領域の端部への掛け目に続き、Bの柄領域のコース編成を、ヤーンキャリア6bをシステムS1で連行して行う。またシステムS2でヤーンキャリア6aを連行し、Aの柄領域の編成を行う。さらにシステムS3を使用し、コース2で割増やされてBの柄領域の端部28で後針床2の編針4に保持されている編目ループを、前針床1の編針3に目移しする。
コース2からコース6までの糸処理で、端部28に対して解れ止めを行うことができる。この解れ止めは、割増やしで割増やされた編目ループを利用して行っているけれども、解れ止めの方法は例示であり、これ以外の方法も可能である。
解れ止めを行わないのであれば、割増やされた編目ループを払ってしまうこともできる。単に割増やされた編目ループを払うと、結果的に通常のニットと同様の編目ループが形成され、糸入れやフローティング編みなどで給糸位置が高くなる場合に利用することができる。また、糸入れに続けて、同一の編成コースで割増やしに使用する編針とは異なる編針に編目ループを形成してから、割増やされた編目ループを払うこともできる。
さらに、いったん編目ループを目移ししておいて、割増やしを行い、割増やしで新たに形成される編目ループを払うと、結果的に目移し前の状態に戻る。たとえば、Bの柄領域の編成を開始する糸入れ時に、Aの柄領域の端部の編目ループを目移ししておいて割増やしを行い、割増やしと同一の編成コースまたは後続の編成コースでBの柄領域に編目ループを形成してから、Aの柄領域の端部で割増やしで新たに形成された編目ループを払うと、Aの柄領域の編目ループは目移し前の状態に戻り、Bの柄領域の編成のための糸入れを確実に行うことができる。
コース7とコース8とでは、AおよびBの柄領域を、システムS1,S2でヤーンキャリア6a,6bを連行しながら、必要なコース数だけリピートして編成する。
コース9では、キャリッジを左行させ、同一コースでAの柄領域とBの柄領域とを切換えて編成する最後のコース編成を行う。最後にシステムS3で、Bの柄領域の端部29の編目ループを前針床1の編針3から後針床2の編針4に目移しする。
コース10では、システムS1でヤーンキャリア6bをBの柄領域に連行して戻す。
コース11では、システムS1でヤーンキャリア6bをAの柄領域側に連行しながら、Bの柄領域内で、端部29から2つ目の前針床1の編針3への掛け目と、端部29の後針床2の編針4への編目形成とを行う。
コース12では、システムS1で、Bの柄領域の端部29で後針床2の編針4に形成されている編目ループを前針床1の編針3へ目移しする。コース9からコース12までの糸処理で、糸出しを行う端部29に解れ止めを行うことができる。この解れ止めも例示であり、この方法に限らないことはもちろんである。
コース13では、システムS1を使用し、Aの柄領域内の編幅の端部付近で前針床1の編針3から後針床2の編針4への目移しを行う。
コース14では、ヤーンキャリア6bをBの柄領域に戻す。
コース15では、ヤーンキャリア6bを、コース13で目移しした編目の位置よりもBの柄領域から離れるように、編地9の編幅外に移動させながら、コース13で目移しした編目ループを前針床1の編針3側に割り増やしさせる。これによって、Bの柄領域の端部29から糸出しされて生じる渡り糸を、編地9の編端付近で確実に捕捉し、歯口5で浮くのを防ぐことができる。
コース16では、ヤーンキャリア6bを、割増やしを行った編針3,4の位置よりもBの柄領域側に近づく位置まで戻す。
コース17では、システムS1で、ヤーンキャリア6bを連行して、編地9の編幅の外部に掛け目を行う。コース15の割増やしで、渡り糸を確実に編針4に捕捉しているので、掛け目も確実に行うことができる。システムS2では、コース15での割増やしで新たに形成された編目ループを後針床2の編針4から払う。払われた編目ループは、編地9の外部に掛け目される糸出しの編糸として吸収される。また、新たに形成された編目ループの旧ループとなっている編目ループは、コース13で目移しされた編目ループであり、この編目ループの一部はコース15での割増やしで前針床1側に掛っているので、前針床1の編針3の編目ループに吸収され、結果的に、コース13での目移しがコース17で元に戻ることになる。
コース18、19では、ウエール方向のZ区間に対し、Aの柄領域の編成を必要なコース数だけ繰返して行う。必要なコースとは、最後に、コース20で外部に形成した掛け目を払っても、糸出しの渡り糸が編地9とともに歯口5から引下げられ、歯口5から浮上がらなくなるまでである。
なお、コース15で割増やしを行った後で、必要なコース数の編成を行ってから後針床2の編針4から編目ループを払うようにすれば、コース17での掛け目形成と、コース20での払いを行わなくてもよい。
図11は、図8のコース1で、交差部分を形成する効果を示す。図11(a)は、コース1でヤーンキャリア6aをキャリッジ31が左方に連行している状態を示す。編糸6bを給糸するヤーンキャリア6bは編地9の編幅の外部に待機する。編地9で先行してBの柄領域を編成している場合は、ヤーンキャリア6bの下端の給糸口から編糸7bが渡り糸となっている。
図11(b)は、図8のコース1で目移しによる交差部分を形成した後、コース2でヤーンキャリア6bをキャリッジが右方に連行している状態を示す。渡り糸となる編糸7bは、交差部分を起点40として図6の端部28の編成のために供給される。起点40を設けない場合は、端部28の編成時に、先に編成したBの柄領域の端部から渡り糸が直接供給されることになる。先に編成したBの柄領域の位置は、たとえば9b1,9b2など、編地9の必要に応じて種々変化しうるので、糸入れを行う端部28の編成条件も変化してしまう。起点40を設ければ、起点40から端部28までの渡り糸7b0の位置関係を、柄領域9b1,9b2から起点40までの渡り糸7b1,7b2の位置が変化しても安定化させ、編成条件を一定にすることができる。
図12および図13は、以上で説明しているような渡り糸の捕捉を割増やしで行う考え方の概略的な手順と、この手順を含む編成データを生成するデザイン装置の概略的な構成とを示す。図12に示すように、図6に示す編地9を図7に示す横編機30で編成する場合、ステップs1で柄データとして入力する。ステップs2では、編糸7が渡り糸となる区間が有るか否かを判断する。渡り糸有りと判断するときは、ステップs3で割増やしで渡り糸を捕捉するようにする。ステップs2で渡り糸有りと判断しないときは、通常のニットなどの編成を行う。
図13に示すように、デザイン装置50は、汎用のコンピュータ51に、編地のデザインを行うソフトウエアをインストールして実現される。インストールは、通信装置54を介するダウンロードによって行ったり、外部記録装置55に記録媒体を装着して行うことができる。このソフトウエアには、図12に示す手順で渡り糸を割増やしを利用して捕捉する編成データを生成するプログラムも含むようにする。コンピュータ51には、キーボード、デジタイザ、マウスなどの入力装置52、グラフィックディスプレイなどの表示装置53、LANなどを介しての外部との通信が可能な通信装置54、各種記録媒体を着脱可能な外部記録装置55などが接続される。操作者が入力装置52にデザインデータを入力し、表示装置53に表示されるデザイン結果を見ながら編地9のデザインを行う。操作者は、渡り糸となる区間が長くなって、通常のニットなどの編成動作では編針3,4のフック3a,4aへの捕捉が困難と判断すれば、割増やしを指示する。この指示に応じてコンピュータ51は、割増やしの編成データを追加する。割増やしが追加された編成データは、通信装置54を介して横編機30に伝送されたり、外部記録装置55からディスクやUSBメモリなどの記録媒体に記録されてから横編機30に入力されて、編地9の編成が行われる。

Claims (7)

  1. 少なくとも前後一対の針床が歯口で対向するように設けられ、各針床にはそれぞれ多数のべら針が編針として配設される横編機で編地を編成する方法において、
    単独で編目形成動作を行う編針のフック内への捕捉が困難な距離にわたって編針に掛からないように飛ばされて渡り糸となる編糸を、一方の針床の編針が保持する編目ループを他方の針床の編針に割増やしながら、該一方の針床の編針で新たに形成する編目ループとして、該一方の針床の編針のフック内に捕捉させることを特徴とする編地の編成方法。
  2. 前記一方の針床の編針には、前記割増やしに先行して、前記他方の針床に属する編地から前記保持する編目ループを目移ししておき、
    該割増やし後に、前記新たに形成される編目ループを該一方の針床の編針から払うことを特徴とする請求項1記載の編地の編成方法。
  3. 前記編糸は、前記編地の内部領域の編成に使用されて、該編地の外部に糸出しされる際に渡り糸となり、
    前記割増やしは、該編地の端部付近で行い、
    該割増やし後、予め定める数のコースを編成してから、前記新たに形成される編目ループを前記一方の針床の編針から払うことを特徴とする請求項2記載の編地の編成方法。
  4. 前記割増やしに続いて、割増やしに使用した編針とは異なる編針に編目を形成してから、前記一方の針床の編針から割増やしで新たに形成される編目ループを払うことを特徴とする請求項2記載の編地の編成方法。
  5. 前記他方の針床の編針に割増やされた編目ループ、または該編目ループに続いて編成される編目ループを、前記一方の針床側に目移しして、解れ止めを行うことを特徴とする請求項1記載の編地の編成方法。
  6. 前記編糸は、前記編地の複数のコース前に編成された部分から渡り糸となる状態で糸入れされ、
    前記割増やしを行う編成コースで、該編地の端部付近に、針床間で編糸が交差する部分を形成しておき、
    該渡り糸が該交差する編糸の部分を経由して該割増やしを行う編針に糸入れされて捕捉された後で、該交差する部分を解消させることを特徴とする請求項1、2、4または5のいずれか1つに記載の編地の編成方法。
  7. 少なくとも前後一対の針床が歯口で対向するように設けられ、各針床にはそれぞれ多数のべら針が編針として配設される横編機で編地を編成するための編成データを発生させる編地のデザイン装置において、
    単独で編目形成動作を行う編針のフック内への捕捉が困難な距離にわたって編針に掛からないように飛ばされて渡り糸となる編糸に対し、
    一方の針床の編針が保持する編目ループを他方の針床の編針に割増やしながら、該一方の針床の編針で新たに形成する編目ループとして、該一方の針床の編針のフック内に捕捉させる、
    ための編成データを、横編機に実行させるように生成することを特徴とする編地のデザイン装置。
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