JPH0684583B2 - 増目方法及び増目機能を有する横編機用操針カム - Google Patents

増目方法及び増目機能を有する横編機用操針カム

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JPH0684583B2
JPH0684583B2 JP7614790A JP7614790A JPH0684583B2 JP H0684583 B2 JPH0684583 B2 JP H0684583B2 JP 7614790 A JP7614790 A JP 7614790A JP 7614790 A JP7614790 A JP 7614790A JP H0684583 B2 JPH0684583 B2 JP H0684583B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、編目編成途中において増目を行うための増目
方法及び増目を行うことのできる編成用カムに関する。
〔従来の技術〕
従来、手編で編地を編成する場合、第18図に示す如き増
目(図示の例は左増目であり、同様に右増目がある)、
第19図に示す如き編み出し増目などが知られており、例
えば、成型編等において編幅を増やす場合、アラン模様
などを現出する場合等に用いられていた。然し、これら
の編成を行うことのできる自動編機は従来知られていな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記の点に鑑みて、従来、自動編機で行われて
いなかった増目を編成することのできる自動編機を得る
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明方法にあっては、針溝にコンパウンドニードルを
挿入し、先端を対向して設けた第1,第2のニードルベッ
ドの、何れか一方のニードルベッドの編目を係止してい
るニードルを、トランスファー位置に上昇させ、該ニー
ドルに係止している編目内に、対向するニードルベッド
のニードルを上昇挿入後、両ニードルを下降させること
により対向するニードルのフックに前記編地ループを係
止し、上記トランスファー位置に上昇していたニードル
を下降させる際には、該下降するニードルに係止されて
いる編目を再度下降するニードルのフック内に係止する
ことにより編目を第1,第2のニードルベッドのニードル
に掛け渡すようにした。
本発明カムにあっては、コンパウンドニードルのニード
ル本体とスライダとをそれぞれ別個に操作するニッティ
ングロックとトランスファーロックとを有する横編機用
操針カムにおいて、トランスファーロックの編目渡し側
カムのニードル本体下降用カムの下降面に対し、それよ
りも早いタイミングでスライダを下降するスライダ下降
面を設けた。
〔実施例〕
本発明方法及び本発明方法を実施する横編機用操針カム
の実施例について次に説明する。
第1図はキャリッジのカムロック1を下面から見た状態
を示し、第2図は該カムロック1に対応する位置に置い
たニードル2,セレクトジャック3,セレクタ4,セレクトジ
ャックプレッサ5等の側面を示す。
本発明装置で使用するニードル2はコンパウンドニード
ルであって、ニードル本体6の先端上部に摺動自在にス
ライダ7を嵌挿入し、スライダバット8を操作すること
により、スライダ7によりニードル本体6のフック9を
開閉できるようにしている。10はニードル本体6に設け
たニードルバットである。セレクトジャックバット11は
その基部に凹陥部12,13,14を設け、ニードルベッド(図
示せず)を通して設けたワイヤ15に係止し、セレクトジ
ャックバット11の位置を規制している。ワイヤ15が凹陥
部12と係合しているときはウエルト位置、凹陥部13と係
合しているときはタック位置、凹陥部14と係合している
ときはニット位置となる。セレクトジャックプレッサ5
は側面形状がコ字形をなした弾性板体で、ニードルベッ
ド(図示せず)を通して挿入された帯板16にその上縁を
当接しセレクトジャック3をその端部で押圧し、セレク
トジャックバット11を上挙する方向に付勢している。17
はセレクタ4のセレクタバットである。
ロック1は、カム板21に設けられたニッティングロック
22とトランスファーロック23とよりなる。
ニッティングロック22は、台形をなし両側斜面を上昇カ
ム面24a,24bとしたニードルレイジングカム24、ニード
ルレイジングカム24と同中心線上に設けられ山形の凹状
カム面25aを有する台形のトランスファーガイドカム2
5、トランスファーガイドカム25とニードルレイジング
カム24との両側にハ字状に上下に摺動自在に設けられた
左右のニッティングカム26A,26B、トランスファーガイ
ドカム25の上位に三段に設けた、ロアスライダガイドカ
ム27、ミドルスライダガイドカム28、アッパースライダ
ガイドカム29よりなり、ロアスライダガイドカム27は下
部中央にニードルレイジングカム24の頂部に設けられた
弓形弧状のニードルバック上昇面24cと同形の弓形弧状
面27aと、それに接するハーフ高さのスライダバット通
路27b、スライダバット通路27b両端の斜面27c、スライ
ダ下降斜面27dを有し、ミドルスライダガイドカム28は
ロアスライダガイドカム27の上位に位置し、中間部分に
ハ字形に上昇斜面28a及びハーフ高さのバット通路28bを
有する。アッパースライダガイドカム29はミドルスライ
ダガイドカム28の上位に位置し、中央部に山形凹陥部を
形成してなるトランスファーガイド面29aを有し、その
両端はミドルスライダガイドカム28,ロアスライダガイ
ドカム27の両側を囲う形で下降し、下降ガイド面29bと
している。下降ガイド面29bはハーフの高さであって、
下降ガイド面29bと平行する増目下降ガイド面29cが設け
られている。増目下降ガイド面29cはフルの高さであ
る。
トランスファーロック23は、ニードルレイジングカム24
の台形の頂部に位置して設けられ、編目渡し位置までニ
ードル2を上昇させるだけの高さを有する台形をなした
編目渡しレイジングカム30、ニードルレイジングカム24
の中央に山形のカム面31を形成して設け、カム板21の面
よりも没した凹陥部32内に摺動自在に設けられたハーフ
高さの編目受けニードルレイジングカム33、及びトラン
スファーガイドカム25よりなる。34は固定ガイドカムで
ある。
レイジングカム24の下位に、ニット位置にあるセレクト
ジャックバット11に作用し当該ニードル2のバット10を
ハーフ位置に押し下げる一対のプレッサ35A,35B、タッ
ク位置にあるセレクトジャックバット11に作用しそれを
押し下げる一対のプレッサ36A,36Bとその中間に位置す
るプレッサ37、ウエルト位置にあるセレクトジャックバ
ット11に作用する、レイジングカム24の幅よりも幅の大
なるプレッサ38を設ける。
次にニッティングカム26の構造について説明する。ニッ
ティングカム26A,26Bは、カム板21に対し摺動自在に上
下動できるようレイジングカム24の上昇カム面24a,24b
に対位して対称形に支持されている。
以下ニッティングカム26Bにつき説明する。ニッティン
グカム26Bはレイジングカム24の上昇カム面24bに対する
面をループ形成用下降カム面26aとしているが、中央部
分はハーフの高さを有する凹陥部41とし、ループ形成用
下降カム面26aから若干内方に位置した部分から凹陥部4
1に向け斜面42を構成している。また、下降カム面26aに
続く下端部にはハーフ位置のバットは通過できる高さの
段部43を形成し、ハーフ位置の高さのバットを持ったニ
ードルはこの段部までの下降とし、フル位置までの高さ
のバットを持つニードルは最下端部44まで下降させるよ
うにし、度目に変化のある編地の編成ができるようにし
ている。また、ニッティングカム26Bの凹陥部41内に延
びる延長部分45をガイドカム34に設ける。延長部分45は
その一側をトランスファー受け針下降カム面45aとし、
トランスファー受け針下降カム面45aはニッティングカ
ム26Bのループ形成用下降カム面26aと平行とする。46は
ガイドカムである。本発明方法における増目はトランス
ファー工程と一致する点があるのでトランスファーにつ
き先ず説明する。
第3図に編目を渡す側のニードルの昇降を行うカムロッ
ク1を、第4図に編目を受ける側のニードルの昇降を行
うカムロック1をそれぞれ示す。トランスファーに際し
てのニードル2のニット,タック,ウエルト位置の選択
手段は、従来公知の手段により行われる。
先ず編目を渡す側のニードルの昇降について第3図を参
照して説明する。
プレッサー35A,35Bは実線に示す位置に揺動し、セレク
トジャックバット11とは当接せず、従ってニードルバッ
ト10は常にフル高さを保つようにする。そして編目渡し
レイジングカム30を突出させておく。ここでキャリッジ
を第3図において矢印方向に移行させると、編目を渡そ
うとするニードルのニードルバット10はI′の位置にお
いて一点鎖線の如く移行し、レイジングカム24の上昇カ
ム面24aに当接し、同カム面24aに沿って上昇を開始する
(第3図)。この間スライダバット8の第3図I″
線の如く移行し、スライダバット8がほぼロアスライダ
ガイドカム27の左端下部に位置するときに、ニードル本
体6とスライダ7との上昇の差によりスライダ7の先端
はフック9と離れ、フック9を開き始め、第3図位置
でフックを全開する。この状態のままニードルバット10
はレイジングカム24の上昇カム面24aを上昇し、編目渡
しレイジングカム30の基部(第3図)に至り、その案
内面30aに沿って上昇する。この間スライダバット8
も、ニードル本体の上昇につれロアスライダガイドカム
27の上昇斜面27cを通過し(第3図)、ミドルスライ
ダカム28の28a,28bを通過し、最上昇し横方向移行とな
る。この間後述する編目受け側のニードルが最上昇し
(第3図)、編目渡し側ニードルに係止している編目
ループ内に挿入される、次に横方向移行をしたニードル
バット11,スライダバック8は、それぞれトランスファ
ーガイドカム25の下向案内面25a,アッパースライダガイ
ドカム29の案内面29aによりそれぞれ下降されるが、ニ
ードルバット10がトランスファーガイドカム25の下向案
内面25の直線状部分を下降している間に、スライダバッ
ト8はミドルスライダガイド28とアッパースライダガイ
ドカム29の間で横方向に移行する部分があり、この間で
スライダは下降せず、ニードル本体のみ下降することに
よりフックが閉じられる(第3図)。閉じられたフッ
クは以後ニードル本体の動きに従って閉じた状態を保ち
(第3図)、ニードルバットがニッティングカム26
Bの下降カム面26aにより同カム26Bの最下位まで引き下
げられて(第3図)ガイドカム46により案内される
(第3図)。
一方、編目受け側においては、プレッサ35A,35B,37を第
4図を実線位置に揺動し、II位置を選択したセレクトジ
ャックバット11と当接しないようにする。そして編目受
けニードルレイジングカム33をキャリッジの進行方向と
は逆方向、即ち第4図においてはキャリッジは矢印方向
に進行することで説明しているので時計針方向に揺動し
た位置をとる。
キャリッジの第4図矢印方向の移動につれてセレクトジ
ャックバット11はIIの位置を一点鎖線の如く進行し、プ
レッサ36Aと当接し(第4図)、プレッサ36Aと当接し
ている間(第4図からの間)ニードルバット10,ス
ライダバット8を共にフルの位置まで押し込むことにな
る。第4図II′位置を移行したニードルバット10は、ニ
ードルレイジングカム24のカム面24aに当接する寸前の
上記プレッサ36Aによりフルの位置まで押し込まれるた
め(第4図)カム面24aと接することなく直進し、プ
レッサ36Aによる押圧が解かれて(第4図)後、ニー
ドルレイジングカム24の沈降斜面24dから凹陥部32内に
入り(第4図)山形のカム面31から編目受けニードル
レイジングカム33に当接し、最上昇位置をとる(第4図
)。この間ニードルバット10が上昇を開始する
(第4図)ことによりスライダは開き始め、ニードル
バット10の最上昇の直前で全開となり、スライダはニー
ドル本体と共に若干上昇する(第4図以降)が、ニー
ドルバット10はニードルレイジングカム24の内側カム面
24eにより、スライダバット8はロアスライダガイドカ
ム27cにより、それぞれ下降させる。しかしこの下降量
はニードルバット10の下降量の方が大であるため、スラ
イダはニードル本体に対し下降しきれずニードルのフッ
クを開いた状態のままである(第4図)。そしてニー
ドルバット10は直線状に進み、凹陥部32から斜面24fを
上り、ニードルレイジングカム24から離れるが、セレク
トジャックバット11がプレッサ36Bの作用を受ける(第
4図間)ので、再度この間フルに押し込まれたポジ
ションをとり、ニッティングカム26Bの下降斜面26aと当
接することなくそれをジャンプし、ニッティングカム26
Bの凹陥部41内において再度突出し、ガイドカム34の延
長部分45と当接し(第4図)ガイド面45aにより引き
下げられ(第4図)、これによりフックは閉じられ
る。以後フックを閉じたままニードルバット,スライダ
バット共に移行する。
編目渡し側と受け側とでは、上記した如くそれぞれ別個
のカムロックで編目渡し側のニードルと編目受け側のニ
ードルが操作されるが、その糸の受け渡しの状態を示し
たのが第5図である。
順を追って説明すると、第5図に示す如く編目渡し側
のニードル2Fが最上昇し、シャンクに設けた段部2aに目
移しするループLを係止する。このとき目移しするニー
ドル2Fのスプリング羽根2bはループL内に入っている。
このニードル2Fのポジションは第3図に示すの位置で
ある。そこに受け用のニードル2Bがスプリング羽根2b内
に上昇することによって目移しするループL内のフック
を挿入する。このニードル2Bのポジションは第4図に示
すである。このとき両ニードル共にフックは開いてい
る。
次いで第5図に示す如く編目渡し側のニードル2Fが下
降するが、ニードル本体の下降量に比してスライダの下
降量は少なく、そのためにニードル本体に対しスライダ
は上昇する形となりフックは閉じる。このときのニード
ル2Fのポジションは第3図に示すである。そして編目
受け側のニードル2Bも若干下降し、開いているフックに
ループLを係止する。このときのニードル2Bのポジショ
ンは第4図に示すである。
上記のポジションをしばらく継続する編目受け側ニード
ル2Bに対し、編目渡し側ニードル2Fは更に下降すること
により第5図に示すようにループLから脱する。この
ポジションは第3図に示すであり、第4図に示すで
ある。
次に第5図に示す如く、編目受け側のニードル2Bが下
降を開始する。このポジションは第4図に示すであ
る。この下降が終了する第4図に示すのポジションで
フックは閉じられる。
そして第5図に示す如く編目渡し側のニードル2Fがフ
ックを閉じたまま上昇し、次の編成開始に備える。この
ニードル2Fのポジションが第3図に示すである。
次に本発明増目編成方法による増目の基本形について説
明する。
本発明方法による増目の場合、第6図に示す如き編目を
作り、これを基本にして種々のバリエイションを展開す
る。即ち、左増目、右増目,編出し増目,その他がある
が、今、第7図に示す対向して設けた一対のニードルベ
ッドの内の一方の、例えばフロント側ニードルベッドの
ニードルFA,FB,FC,…にループfa,fb,fc,…が係止し編成
が行われていた場合、ニードルFBのループfbを増してf
b,fb1とする例について次に説明する。
本発明の増目にあっては、第6図でも明らかなように、
対に設けられた一方のニードルベッドのニードルFBに係
止しているループfbの一部を新たにループfb1として対
向するニードルベッドのニードルBBに渡している。従来
のトランスファーであっては、ニードルBBにループを渡
せばそれまで当該ループを持っていたニードルFBからル
ープを外しているが、本発明方法においては、ニードル
FBのループを外すことなくその一部を対向するニードル
BBに渡している。
第8図に示すカムロックに基づいてループの受け渡しを
説明する。第8図において上部に示されるカムロックか
ら下部に示すカムロックに増目する例である。以下、上
記例において、編目を分ける側を割側,受ける側を受側
と称する。第8図において上位に示すカムロックを割
側、下位に示すカムロックを受側とする。受側はプレッ
サ36A,36B、編目渡しレイジングカム30等はトランスフ
ァー時と同一ポジションをとる。割側は、後行側プレッ
サー36A,編目渡しレイジングカム30をそれぞれ作用位置
に位置させ、先行側プレッサー36Bは不作用位置とす
る。キャリッジは反矢印方向に進行し、セレクトジャッ
クバット11,ニードルバット10,スライダバット8はそれ
ぞれII,II′,II″に示す一点鎖線のコースを通る。
先ず割側の、ループfbを持つニードルFBの本体をII′の
コースにより上昇させる。このときニードルバット10の
上昇に比べスライダバット8の上昇量が少ないから、ニ
ードル本体の上昇につれスライダは下がりフックが開
く。そのため、フック内に係止されていたループfbがフ
ック内を滑り、ニードルFBの段部60を係止する。このと
きニードルFBが対向する受側のニードルBBがトランスフ
ァー時と同様に編目受けニードルレイジングカム33によ
り上昇し、そのフック9をニードルFBの羽根61内に挿入
することによりフック9をループfb内に挿入する(第8
図に示すのポジション及び第9図)。次いで、割側
のニードルFBをトランスファーガイドカム25により下降
させるが、スライダはミドルスライダガイドカム28とア
ッパースライダガイドカム29との間を通過するため、そ
の下降量は少なく、ニードルFBのスライダ7はフック9
に対し閉じた状態となり、ループfbの一部に受側のニー
ドルBBのフック9を引掛ける(第8図に示すのポジシ
ョン,第9図)。
引き続くキャリッジの移行により割側のニードルFBのセ
レクトジャックバット11はプレッサ36Aと当接し押し込
まれる。そのためニードルバット10は針溝に押し込ま
れ、ニッティングカム26Aのカム面をジャンプし凹陥部4
1に入り、ガイドカム34の延長部分45の下降カム面45aと
当接する。このときスライダバット8も押し込まれるた
め、アッパースライダガイドカム29の下降カム面29bと
は当接せず、セレクトジャックバット11がプレッサ36A
との接触を断って針溝から出たスライダバット8が下降
カム面29cと接触することによってスライダは下降しフ
ックが開き、ニードルFBのフック9にループfbを係止し
(第8図に示すのポジション,第9図)、更に両ニ
ードルFB,BBは引き下げられる。これにより、通常のト
ランスファーではこの位置のニードルFBのフックには係
止しないループfbが係止したままになる(第8図に示す
のポジション,第9図)。そして、両ニードルFB,B
Bの一層の降下により両ニードルのそれぞれのフックに
係ったループfbがループfb,fb1となる(第8図に示す
のポジション,第9図)。
上記の第1の応用例として第10図に示す組織の左増目の
編成について説明する。第11図にその編成過程を示す。
ニードルFA,FB,FC,…を有するフロントベッドに対して
ニードルBA,BB,BC,…を有するバックベッドが設けられ
ており、フロントベッドのニードルFA,FB,…に係止して
いる編地に左増目を行うものである。
フロントベッドのニードルFA,FB,…にループfa,fb,…が
係止されている(第11図1)。そこでループfbとfcの間
に新ループfa1を1つ増やそうとするもので、先ずfc,f
d,…を右に1目ずらせ第11図4のようにする。この手段
はフロントベッドのニードルFC,FD,…のループfc,fd,…
をバックベッドのニードルBC,BD,…に移した(第11図
2)後、バックベッドを右に1ピッチラッキングし(第
11図3)、その位置でバックベッドのニードルBC,BDに
係止しているループfc,fdをフロントベッドのニードルF
D,FEに移せば良い。このようにしてフロントベッドのニ
ードルFB,FD間にループを持たないニードルFCを作る
(第11図4)。次にフロントベッドのニードルFBに係止
しているループfbを2つに分け、ループfbを係止してい
るフロントベッドのニードルFBと対向する位置にあるバ
ックベッドのニードルBAにループfbの一部を係止し、ル
ープfb1とする(第11図5)。この手段は、前記第9図
を示しての説明による手段と同一で、フロントベッドの
ニードルFBとバックベッドのニードルBAとに係止してい
るループの形状は、第6図に示すものと同一の基本形を
なしている。この状態でバックベッドを右に1ピッチラ
ッキングすると第11図6に示す状態となる。そして、バ
ックベッドのニードルBAに掛っているループfb1をフロ
ントベッドのループを持っていないニードルFCに目移し
し、第11図7とする。次にニードルFA,FC,FD,FEにより
1コース編成を行うと第11図8となる。
以後FA,FB,FC,…の全ニードルそれぞれで編成を行う。
上記第1の応用例の変形として第12図に示す例は、第1
の応用例とラッキングの方向を逆にすることにより増目
増加後、直ちに全ウエールの編成が可能となっている。
第13図に編成過程を順に説明している。この例の場合、
第11図5で示すループを持たないニードルFCの左側のニ
ードルFBと対向するニードルBAとの間でループを架け渡
していると異なり、第13図5で示すようにループを持た
ないニードルFC,BBの右側のニードルFD,BCでループを持
っている。そして第13図6,7で示すようにバックベッド
を左に1ピッチラッキングし、ニードルBCのループをニ
ードルFCに移すことによってニードルFC,FDに係止して
いるループは、前記の例で第11図8に示すニードルFB,F
Cに係止しているループがオープンであるのに対し、こ
の例ではクロスすることになる。そのため、第13図7に
示す状態から次コースの編成を行うときに直ちに全ニー
ドルを用いて編成を行うことができる。
第2の応用例として第14図に示す3目の編み出し増目に
利用した例を次に示す。第15図にその編成過程を示して
いるが、第15図5までは第11図に示す第1の応用例と同
一である。第15図6においてバックベッドを右に1ピッ
チラッキングし、ニードルBAをニードルFCに対向させ
る。そして、ニードルBAのループfb1をニードルFCに移
す(第14図7)。次にバックベッドを左に半ピッチラッ
キングし、ニードルBAをニードルFB,FCに対向しその間
に位置させる。そしてニードルBAとフロントベッド側の
全ニードルFA,FB,…に給糸しニードルを引き下げると、
第15図8に示す状態となる。そこでこの状態からフロン
トベッドを左に半ピッチラッキングし、フロントベッド
のニードルFA,FBのループをバックベッドのニードルBY,
BZに目移しした後、バックベッドを左に1ピッチラッキ
ングし、バックベッドのニードルBY,BZ,BAのループをフ
ロントベッドのニードルFZ,FA,FBに移す(第15図9)。
第16図に示す例も3目の編出し増目で第17図に示す順序
で編成される。これにより3目の編み出し増目が作ら
れ、この増し目を、成型編等の編み幅を増加する場合に
利用することにより、自動編機で成型編を行なうことが
容易となり、また、模様の現出の例として、例えばアラ
ン模様等の増し目を利用した柄を自動機により編成する
ことができる。
〈発明の効果〉 以上詳述した如く、本発明方法にあっては、針溝にコン
パウンドニードルを挿入し、先端を対向して設けた第1,
第2のニードルベッドの、何れか一方のニードルベッド
の編目を係止しているニードルを、トランスファー位置
に上昇させ、該ニードルに係止している編目内に、対向
するニードルベッドのニードルを上昇挿入後下降させる
ことにより対向するニードルのフックに前記編地ループ
を係止し、トランスファー位置に上昇していたニードル
を下降させる際に該下降するニードルに係止されている
編目を再度下降するニードルのフック内に係止すること
により編目を第1,第2のニードルベッドのニードルに掛
け渡すことにより、手編では可能であるが自動横編機で
は不可能とされていた増目が行えるようになり、またそ
の基本形を展開することにより、左増目,右増目,編み
出し増目等により、成型編等の、編幅を増加する場合に
利用することが出来、自動編機による編成を一層容易に
し、また、柄の発現についても、例えばアラン模様等の
増し目を利用した柄を自動機により編成することが可能
となった。
また、コンパウンドニードルのニードル本体とスライダ
とをそれぞれ別個に操作する編目編成用カムと目移し用
カムとを有する横編機用操針カムにおいて、目移し用カ
ムの編目渡し側カムのニードル本体下降用カムの下降面
に対し、それよりも早いタイミングでスライダを下降す
るスライダ下降面を設けたことにより同一ロックでトラ
ンスファー及び増目を同時にすることが可能となり、従
来二度に分けて行われていた操作が一度で済むことにな
り編成効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第17図は本発明方法を実施する装置及び本発
明方法により編成された編地を示すもので、第1図はキ
ャリッジのカムロックを下面から見た状態を示し、第2
図は該カムロックに対応する位置に置いたニードル,セ
レクトジャック,セレクタ,セレクトジャックプレッサ
を示す側面図、第3図,第4図はトランスファー時の渡
し側と受け側のニードルの軌跡を示したカムロックの底
面図、第5図乃至はトランスファー時における編目
渡し順序を示すニードル側面図、第6図は本発明方法に
よる編目の平面図、第7図はループと針の説明図、第8
図は本発明実施時における割側と受側のニードルの軌跡
を画いたカムロックの底面図、第9図乃至は目増や
し時における編成順序を示すニードル側面図、第10図,
第12図、第14図,第16図はそれぞれ本発明を実施した編
地の組織図、第11図1乃至8,第13図1乃至8,第15図1乃
至8,第17図1乃至8はそれぞれ第10図,第12図,第14
図,第16図に示す組織の編成順序を示す説明図、第18
図,第19図は手編による増目の例を示す平面図である。 2…コンパウンドニードル, 7…スライダ,9…ニードルのフック、 22…ニッティングロック, 23…トランスファーロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針溝にコンパンウンドニードルを挿入し、
    先端を対向して設けた第1,第2のニードルベッドの、何
    れか一方のニードルベッドの編目を係止しているニード
    ルを、トランスファー位置に上昇させ、該ニードルに係
    止している編目内に、対向するニードルベッドのニード
    ルを上昇挿入後、両ニードルを下降させることにより対
    向するニードルのフックに前記編地ループを係止し、上
    記トランスファー位置に上昇していたニードルを下降さ
    せる際には、該下降するニードルに係止されている編目
    を再度下降するニードルのフック内に係止することによ
    り編目を第1,第2のニードルベッドのニードルに掛け渡
    すことを特徴とする増目方法。
  2. 【請求項2】コンパウンドニードルのニードル本体とス
    ライダとをそれぞれ別個に操作するニッティングロック
    とトランスファーロックとを有する横編機用操針カムに
    おいて、トランスファーロックの編目渡し側カムのニー
    ドル本体下降用カムの下降面に対し、それよりも早いタ
    イミングでスライダを下降するスライダ下降面を設けた
    ことを特徴とする横編機用操針カム。
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