JPH0657902B2 - 編地編成方法及び前記編地編成方法を実施するためのキャリッジ装置 - Google Patents
編地編成方法及び前記編地編成方法を実施するためのキャリッジ装置Info
- Publication number
- JPH0657902B2 JPH0657902B2 JP1196338A JP19633889A JPH0657902B2 JP H0657902 B2 JPH0657902 B2 JP H0657902B2 JP 1196338 A JP1196338 A JP 1196338A JP 19633889 A JP19633889 A JP 19633889A JP H0657902 B2 JPH0657902 B2 JP H0657902B2
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- Japan
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- knitting
- stitch
- bed
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- Expired - Lifetime
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Description
本発明は前後一対に設けられた針床を有するVベッド横
編機によって編成される編地の編成方法及び前記した編
成方法を実施するためのキャリッジ装置に関する。
編機によって編成される編地の編成方法及び前記した編
成方法を実施するためのキャリッジ装置に関する。
前後一対に設けられた針床を有するVベッド横編機にお
いて、編成された編地を針床頂部の歯口部より下方位へ
と降下させるために、ローラ式の編地引下げ装置に加
え、あるいは単独に特開昭57−149534号、ある
いは特開昭57−183451号公報に記載されるよう
な編地押え装置が一般に使用されている。そして、この
編地押え装置に取付けられ、直接編地を下方へと押圧し
うる水平形状をしたワイヤーあるいは編地押えバーと呼
ばれるものが、前記針床上を往復動するカムキャリッジ
に設けられたカム群のレイジングカムによって、針床に
列設された編針が突き上げられるときに、編針自身の上
昇運動と共に編針に係止された前コースの編目が浮上し
ないように上昇する編針の背部下方の歯口部内に作用す
るようになっている。 しかし、前後一対の針床に列設された編針を使用して編
まれるゴム編組織のような場合には、上記の編地押え装
置のワイヤーあるいは編地押えバーは前後針床に掛け渡
された編目の上に作用し、編目を充分に押え得るが、前
後何れか一側に列設された針床の編針を使用して編まれ
る平編組織のような場合には、編地を充分に押えること
ができず、ときには編針の上昇運動と共に編針に係止さ
れた前コースの編目も上昇し、ワイヤーあるいは編地押
えバーと歯口部との隙間から上方へ抜け出たりして、編
目形成の際に編針のベラ部からクリアされないままで新
しく給糸される糸を引込んでしまい、目かぶり、いわゆ
るタックの状態となり、製品不良の原因となっている。
この問題は、麻糸、綿糸等の伸縮性の少ない糸を使用し
て編成される場合、並びに編目の密度を詰めて編成され
る場合に発生し易く、そして、それは特に編地端がカー
ルする性質に因り編地引下げ張力の条件が悪くなる平編
地の左右端縁部にてよく起こる。
いて、編成された編地を針床頂部の歯口部より下方位へ
と降下させるために、ローラ式の編地引下げ装置に加
え、あるいは単独に特開昭57−149534号、ある
いは特開昭57−183451号公報に記載されるよう
な編地押え装置が一般に使用されている。そして、この
編地押え装置に取付けられ、直接編地を下方へと押圧し
うる水平形状をしたワイヤーあるいは編地押えバーと呼
ばれるものが、前記針床上を往復動するカムキャリッジ
に設けられたカム群のレイジングカムによって、針床に
列設された編針が突き上げられるときに、編針自身の上
昇運動と共に編針に係止された前コースの編目が浮上し
ないように上昇する編針の背部下方の歯口部内に作用す
るようになっている。 しかし、前後一対の針床に列設された編針を使用して編
まれるゴム編組織のような場合には、上記の編地押え装
置のワイヤーあるいは編地押えバーは前後針床に掛け渡
された編目の上に作用し、編目を充分に押え得るが、前
後何れか一側に列設された針床の編針を使用して編まれ
る平編組織のような場合には、編地を充分に押えること
ができず、ときには編針の上昇運動と共に編針に係止さ
れた前コースの編目も上昇し、ワイヤーあるいは編地押
えバーと歯口部との隙間から上方へ抜け出たりして、編
目形成の際に編針のベラ部からクリアされないままで新
しく給糸される糸を引込んでしまい、目かぶり、いわゆ
るタックの状態となり、製品不良の原因となっている。
この問題は、麻糸、綿糸等の伸縮性の少ない糸を使用し
て編成される場合、並びに編目の密度を詰めて編成され
る場合に発生し易く、そして、それは特に編地端がカー
ルする性質に因り編地引下げ張力の条件が悪くなる平編
地の左右端縁部にてよく起こる。
本発明の方法および装置は前記の点に鑑みてなされたも
のであり、平編組織のような前後何れか一側の針床の編
針を使用して編まれる編地の編成において、特に伸縮性
の少ない糸を使用して編成される場合、並びに編目の密
度を詰めて編成される場合においても、編針の上昇と共
に前コースの編目が浮上することがなく、確実に前コー
スの編目をベラからクリアさせて編地を編成する方法及
び前記編成方法を実施するためのキャリッジ装置を提供
することを目的とする。
のであり、平編組織のような前後何れか一側の針床の編
針を使用して編まれる編地の編成において、特に伸縮性
の少ない糸を使用して編成される場合、並びに編目の密
度を詰めて編成される場合においても、編針の上昇と共
に前コースの編目が浮上することがなく、確実に前コー
スの編目をベラからクリアさせて編地を編成する方法及
び前記編成方法を実施するためのキャリッジ装置を提供
することを目的とする。
この課題を解決するために本発明の方法によれば、前後
一対に設けられた針床を有するVベッド横編機による編
成方法であって、前記針床上に列設された針が同時に上
昇しても、対向する針床の針に衝突しないように一方の
針床を左右どちらかにズラした状態にし、編目形成側の
針床の針が上昇するとき、ないしは編目形成側の針床の
針が上昇するのに先立って対向する編目形成が行われな
い側の針床の針を前記編目形成側の針に係止された前コ
ースの編目のシンカーループの上方を通過させ、前コー
スの編目の浮上がりの経路を塞いで編目の浮上を食い止
めた後、編目形成側の針に給糸して編目形成を行うよう
にした。 そして、前記編成方法を実施するために前後一対に設け
られた針床を有するVベッド横編機において、針床に沿
って往復動するカムキャリッジに配備されたニッティン
グカムロック内に、編針を案内する編成用の針軌道と、
編目形成側の針床の針が進出するときに対向する他側の
針床の針を前記編目形成側の針に係止された前コースの
編目のシンカーループの上方を通過させ、前記編目の浮
上を食い止める位置へと案内する針軌道を設けるととも
に編針を前記何れかの針軌道に導く切り換えカムを前記
針軌道上の分岐点に設けた。
一対に設けられた針床を有するVベッド横編機による編
成方法であって、前記針床上に列設された針が同時に上
昇しても、対向する針床の針に衝突しないように一方の
針床を左右どちらかにズラした状態にし、編目形成側の
針床の針が上昇するとき、ないしは編目形成側の針床の
針が上昇するのに先立って対向する編目形成が行われな
い側の針床の針を前記編目形成側の針に係止された前コ
ースの編目のシンカーループの上方を通過させ、前コー
スの編目の浮上がりの経路を塞いで編目の浮上を食い止
めた後、編目形成側の針に給糸して編目形成を行うよう
にした。 そして、前記編成方法を実施するために前後一対に設け
られた針床を有するVベッド横編機において、針床に沿
って往復動するカムキャリッジに配備されたニッティン
グカムロック内に、編針を案内する編成用の針軌道と、
編目形成側の針床の針が進出するときに対向する他側の
針床の針を前記編目形成側の針に係止された前コースの
編目のシンカーループの上方を通過させ、前記編目の浮
上を食い止める位置へと案内する針軌道を設けるととも
に編針を前記何れかの針軌道に導く切り換えカムを前記
針軌道上の分岐点に設けた。
本発明の実施例として本発明の編成方法をキャリッジ装
置に実施した例について図面とともに説明する。 第1図には前後一対に逆V字型に配置された針床をもつ
横編機の針床に沿って往復動するカムキャリッジの左進
行時のニッティングカムロックおよびそれに使用される
針が示されている。編目形成を行なうための公知なレイ
ジングカム、天山、ステッチカムはそれぞれ符号1,
2,3で表され、天山2とレイジングカム1との間には
編目形成のための針軌道L1が形成されている。編目形
成のみならず本発明の方法をも実施するためにレイジン
グカム1内にはもう一つの針軌道L2を形成すべく溝が
あり、前記のカム以外に新規な切換カム4,5,6,
7,8,9も設けられている。そして、これら切換カム
4,5,6,7,8,9それぞれはカムキャリッジ内に
取付けられた図示しないソレノイドの作用によって出没
し、その位置を変位できるようになっていて、ニッティ
グカムロック内の針軌道L1またはL2を任意に選択す
ることができる。針10はジャック11と凹部で嵌合さ
れ、ジャック11に設けられたバット12によって選択
された何れかの軌道L1又はL2を通過することによっ
て、針床上を昇降する。 以下本実施例においては、前針床の編針を使用して平編
地を編成し、後針床の休止針を使用して編目押えを行っ
ているVベッド横編機の針床上を左方向に進行中のカム
キャリッジの状態を示し、その説明をすることにする。 第2図の下側は編目形成を行う前針床上にあるカムキャ
リッジの切換カムの状態を示し、斜線を付した切換カム
4,6が作用して、編目形成に不要な編針の経路を塞
ぎ、針がレイジングカム1の頂点を通過する針軌道L1
へと導かせる。第2図上側は編成に使用されない後針床
上にあるカムキャリッジによる編目押えのための休止針
の動きを示し、斜線を付した切換カム4,8,7が作用
し、編目押えのため軌道L2以外の休止針の経路を塞い
でいる。もちろんカムキャリッジが右方向に進行の際
は、前針床においては切換カム5,7が、後針床におい
ては切換カム5,9,6がそれぞれ作用するようにな
る。 第2図に示されたA乃至Gの各位置における前後針床の
針の状態を断面から見たのが第3図乃至第9図であり、
13は前針床、14は後針床、15は編針、16は休止
針、17はシンカー、18はピアノ線、そして19は前
コースの編目を示している。 第3図はA位置の針の状態を示したもので、前針床13
の編針15および後針床14の休止針16がまだカムキ
ャリッジに備えられたレイジングカムの作用を受けてい
ない不作用位置にある。 第4図はB位置の針の状態を示したもので、編針15と
休止針16がカムキャリッジに備えられたレイジングカ
ムの作用を受けた第1の上昇路にある。 第5図はC位置の針の状態を示したもので、B位置より
もやや上昇した位置にあり、この位置で前後の針15、
16はお互いに交差し始めるのであるが、休止針16は
編針15に係止されている前コースの編目19のシンカ
ーループ20の上方を通るので前コースの編目19の浮
上経路は塞がれてしまう。 第6図はD位置の針の状態を示し、前後の針15、16
がレイジングカムの平坦な中間位置(タック位置)にあ
るが、この位置が後針床14の休止針16における最上
昇位置となっている。また、この状態において、シンカ
ーループ20が休止針16により、その上昇を阻止され
るので、前コースの編目19もその位置を維持する。 第7図はE位置の針の状態を示したもので、後針床14
の休止針16はD位置と同じ上昇位置にあり、前針床1
3の編針15のみがレイジングカムの第2の上昇路の頂
点の位置まで達し、それに伴ない休止針16によって、
浮上を止められていた前コースの編目19は、編針15
自身の上昇運動によって確実にベラ21からクリアされ
ることになる。 第8図はF位置の針の状態を示し、前後の針15,16
は下降を始める。 そして第9図はG位置の針の状態を示したもので、この
位置においては前針床13の編針15に現コースの編糸
22が糸フィーダー23より供給されるため、後針床1
4の休止針16は編糸22をくわえ込まない不作用位置
へ下げられている。 これ以後は通常の編目形成の場合と同じ様に編成過程は
進められ、前コースの編目19は編針15からノックオ
ーバーさせられ、編目を形成する。 なお本発明の装置は前記の実施例に編地に限定されるも
のでなく、例えば、休止針16は編針15と共に上昇さ
せる必要はなく、休止針16が先行して前コースの編目
19のシンカーループ20を押えることのできる位置ま
で上昇させておいてから、編針15が編目形成軌道をと
ってもよいし、また前記実施例のように休止針16をD
位置のようにタック位置まで上昇させる必要もなく、前
コースの編目19のシンカーループ20を押え得る位置
であればもっと低い位置でもよい、また休止針16は少
なくとも編針15に係止された前コースの編目19がベ
ラ21からクリアされるまで押えておればそれで充分で
あって、休止針16の下降するタイミングをもって早め
てもよいわけで、ただ前記実施例においては、カム機構
の最も少ない変更および簡素化により本発明を実施でき
るカムキャリッジ装置の好ましい例を示したものであっ
て、例えば上記キャリッジの構成として更に針選択装置
を併せて使用することにより、編地条件の良くない平編
地の左右端縁部の適宜数の休止針を選択し、その部分の
みに本発明の編成方法を実施することで編地に対し極力
無理のかからない編成を行うことも可能であるなど本発
明の趣旨を逸脱しない範囲において実施可能であること
はいうまでもない。
置に実施した例について図面とともに説明する。 第1図には前後一対に逆V字型に配置された針床をもつ
横編機の針床に沿って往復動するカムキャリッジの左進
行時のニッティングカムロックおよびそれに使用される
針が示されている。編目形成を行なうための公知なレイ
ジングカム、天山、ステッチカムはそれぞれ符号1,
2,3で表され、天山2とレイジングカム1との間には
編目形成のための針軌道L1が形成されている。編目形
成のみならず本発明の方法をも実施するためにレイジン
グカム1内にはもう一つの針軌道L2を形成すべく溝が
あり、前記のカム以外に新規な切換カム4,5,6,
7,8,9も設けられている。そして、これら切換カム
4,5,6,7,8,9それぞれはカムキャリッジ内に
取付けられた図示しないソレノイドの作用によって出没
し、その位置を変位できるようになっていて、ニッティ
グカムロック内の針軌道L1またはL2を任意に選択す
ることができる。針10はジャック11と凹部で嵌合さ
れ、ジャック11に設けられたバット12によって選択
された何れかの軌道L1又はL2を通過することによっ
て、針床上を昇降する。 以下本実施例においては、前針床の編針を使用して平編
地を編成し、後針床の休止針を使用して編目押えを行っ
ているVベッド横編機の針床上を左方向に進行中のカム
キャリッジの状態を示し、その説明をすることにする。 第2図の下側は編目形成を行う前針床上にあるカムキャ
リッジの切換カムの状態を示し、斜線を付した切換カム
4,6が作用して、編目形成に不要な編針の経路を塞
ぎ、針がレイジングカム1の頂点を通過する針軌道L1
へと導かせる。第2図上側は編成に使用されない後針床
上にあるカムキャリッジによる編目押えのための休止針
の動きを示し、斜線を付した切換カム4,8,7が作用
し、編目押えのため軌道L2以外の休止針の経路を塞い
でいる。もちろんカムキャリッジが右方向に進行の際
は、前針床においては切換カム5,7が、後針床におい
ては切換カム5,9,6がそれぞれ作用するようにな
る。 第2図に示されたA乃至Gの各位置における前後針床の
針の状態を断面から見たのが第3図乃至第9図であり、
13は前針床、14は後針床、15は編針、16は休止
針、17はシンカー、18はピアノ線、そして19は前
コースの編目を示している。 第3図はA位置の針の状態を示したもので、前針床13
の編針15および後針床14の休止針16がまだカムキ
ャリッジに備えられたレイジングカムの作用を受けてい
ない不作用位置にある。 第4図はB位置の針の状態を示したもので、編針15と
休止針16がカムキャリッジに備えられたレイジングカ
ムの作用を受けた第1の上昇路にある。 第5図はC位置の針の状態を示したもので、B位置より
もやや上昇した位置にあり、この位置で前後の針15、
16はお互いに交差し始めるのであるが、休止針16は
編針15に係止されている前コースの編目19のシンカ
ーループ20の上方を通るので前コースの編目19の浮
上経路は塞がれてしまう。 第6図はD位置の針の状態を示し、前後の針15、16
がレイジングカムの平坦な中間位置(タック位置)にあ
るが、この位置が後針床14の休止針16における最上
昇位置となっている。また、この状態において、シンカ
ーループ20が休止針16により、その上昇を阻止され
るので、前コースの編目19もその位置を維持する。 第7図はE位置の針の状態を示したもので、後針床14
の休止針16はD位置と同じ上昇位置にあり、前針床1
3の編針15のみがレイジングカムの第2の上昇路の頂
点の位置まで達し、それに伴ない休止針16によって、
浮上を止められていた前コースの編目19は、編針15
自身の上昇運動によって確実にベラ21からクリアされ
ることになる。 第8図はF位置の針の状態を示し、前後の針15,16
は下降を始める。 そして第9図はG位置の針の状態を示したもので、この
位置においては前針床13の編針15に現コースの編糸
22が糸フィーダー23より供給されるため、後針床1
4の休止針16は編糸22をくわえ込まない不作用位置
へ下げられている。 これ以後は通常の編目形成の場合と同じ様に編成過程は
進められ、前コースの編目19は編針15からノックオ
ーバーさせられ、編目を形成する。 なお本発明の装置は前記の実施例に編地に限定されるも
のでなく、例えば、休止針16は編針15と共に上昇さ
せる必要はなく、休止針16が先行して前コースの編目
19のシンカーループ20を押えることのできる位置ま
で上昇させておいてから、編針15が編目形成軌道をと
ってもよいし、また前記実施例のように休止針16をD
位置のようにタック位置まで上昇させる必要もなく、前
コースの編目19のシンカーループ20を押え得る位置
であればもっと低い位置でもよい、また休止針16は少
なくとも編針15に係止された前コースの編目19がベ
ラ21からクリアされるまで押えておればそれで充分で
あって、休止針16の下降するタイミングをもって早め
てもよいわけで、ただ前記実施例においては、カム機構
の最も少ない変更および簡素化により本発明を実施でき
るカムキャリッジ装置の好ましい例を示したものであっ
て、例えば上記キャリッジの構成として更に針選択装置
を併せて使用することにより、編地条件の良くない平編
地の左右端縁部の適宜数の休止針を選択し、その部分の
みに本発明の編成方法を実施することで編地に対し極力
無理のかからない編成を行うことも可能であるなど本発
明の趣旨を逸脱しない範囲において実施可能であること
はいうまでもない。
前記の実施例で明らかなように平編組織のような前後の
針床の何れか一側の編針で編成される編地に対して、編
成に使用されていない側の針床の休止針を対向する針床
の編針に係止されている前コースの編目のシンカールー
プ上方へ通過させるので、前コースの編目の浮上経路が
塞がれ、編地引下げ条件の良くない平編地の左右端縁部
においても、確実に前コースの編目をベラからクリアさ
せることができる。 そして、このことは麻糸、綿糸等の伸縮性の少ない糸を
使用して編成される場合、並びに編目の密度を詰めて編
成される場合のみならじ、ガーメント単位に編まれる成
型編における急激な増目等を行う場合にも充分その効果
を発揮し、目かぶりの発生を防止することができる。ま
た、本発明のキャリッジ装置では、従来の編目形成用の
針軌道の他に編目形成に使用されない針を対向する側の
針床の針に係止された前コースの編目のシンカーループ
に対して作用させ、前記編目の浮上を食い止める位置へ
と案内する針軌道を別途設けるとともに軌道内の分岐点
に設けた切り換えカムを編成条件に従い作用・不作用位
置へと切り換えて針軌道を適宜選択できるようにしたの
で目がぶりが発生しやすいような場合にはキャリッジカ
ムを制御させることでその発生を防止することが可能で
あり、また編目形成を行う場合にはカムを切り換えて従
来同様に編成動作を行うことが可能である。
針床の何れか一側の編針で編成される編地に対して、編
成に使用されていない側の針床の休止針を対向する針床
の編針に係止されている前コースの編目のシンカールー
プ上方へ通過させるので、前コースの編目の浮上経路が
塞がれ、編地引下げ条件の良くない平編地の左右端縁部
においても、確実に前コースの編目をベラからクリアさ
せることができる。 そして、このことは麻糸、綿糸等の伸縮性の少ない糸を
使用して編成される場合、並びに編目の密度を詰めて編
成される場合のみならじ、ガーメント単位に編まれる成
型編における急激な増目等を行う場合にも充分その効果
を発揮し、目かぶりの発生を防止することができる。ま
た、本発明のキャリッジ装置では、従来の編目形成用の
針軌道の他に編目形成に使用されない針を対向する側の
針床の針に係止された前コースの編目のシンカーループ
に対して作用させ、前記編目の浮上を食い止める位置へ
と案内する針軌道を別途設けるとともに軌道内の分岐点
に設けた切り換えカムを編成条件に従い作用・不作用位
置へと切り換えて針軌道を適宜選択できるようにしたの
で目がぶりが発生しやすいような場合にはキャリッジカ
ムを制御させることでその発生を防止することが可能で
あり、また編目形成を行う場合にはカムを切り換えて従
来同様に編成動作を行うことが可能である。
第1図は本発明の装置の好ましい1実施例を示す図、第
2図は本実施例の編目形成を行う前針床上のカムキャリ
ッジと編目押えを行う後針床上のカムキャリッジを示す
図、第3図乃至第9図は第2図に示された各A乃至G位
置における針床の断面を示した図である。 1:レイジングカム 2:天山 3:ステッチカム 4,5,6,7,8,9:切換カム 10:針 11:ジャック 12:バット 13:前針床 14:後針床 15:編針 16:休止針 17:シンカー 18:ピアノ線 19:前コースの編目 20:シンカーループ 21:ベラ 22:編糸 23:糸フィーダー
2図は本実施例の編目形成を行う前針床上のカムキャリ
ッジと編目押えを行う後針床上のカムキャリッジを示す
図、第3図乃至第9図は第2図に示された各A乃至G位
置における針床の断面を示した図である。 1:レイジングカム 2:天山 3:ステッチカム 4,5,6,7,8,9:切換カム 10:針 11:ジャック 12:バット 13:前針床 14:後針床 15:編針 16:休止針 17:シンカー 18:ピアノ線 19:前コースの編目 20:シンカーループ 21:ベラ 22:編糸 23:糸フィーダー
Claims (2)
- 【請求項1】前後一対に設けられた針床を有するVベッ
ド横編機による編成方法であって、前後針床上に列設さ
れた針が同時に上昇しても、対向する針床の針に衝突し
ないように一方の針床を左右どちらかにズラした状態に
し、編目形成側の針床の針が上昇するとき、ないしは編
目形成側の針床の針が上昇するのに先立って対向する編
目形成が行われない側の針床の針を前記編目形成側の針
に係止された前コースの編目のシンカーループの上方を
通過させ、前コースの編目の浮上がりの経路を塞いで編
目の浮上を食い止めた後、編目形成側の針に給糸して編
目形成を行うようにしたことを特徴とする編地編成方
法。 - 【請求項2】前後一対に設けられた針床を有するVベッ
ド横編機において、針床に沿って往復動するカムキャリ
ッジに配備されたニッティングカムロック内に、編針を
案内する編成用の針軌道と、編目形成側の針床の針が進
出するときに対向する他側の針床の針を前記編目形成側
の針に係止された前コースの編目のシンカーループの上
方を通過させ、前記編目の浮上を食い止める位置へと案
内する針軌道を設けるとともに編針を前記何れかの針軌
道に導く切り換えカムを前記針軌道上の分岐点に設けた
ことを特徴とするカムキャリッジ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196338A JPH0657902B2 (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | 編地編成方法及び前記編地編成方法を実施するためのキャリッジ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196338A JPH0657902B2 (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | 編地編成方法及び前記編地編成方法を実施するためのキャリッジ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0359151A JPH0359151A (ja) | 1991-03-14 |
JPH0657902B2 true JPH0657902B2 (ja) | 1994-08-03 |
Family
ID=16356171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1196338A Expired - Lifetime JPH0657902B2 (ja) | 1989-07-27 | 1989-07-27 | 編地編成方法及び前記編地編成方法を実施するためのキャリッジ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0657902B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102644154A (zh) * | 2012-05-16 | 2012-08-22 | 宁波慈星股份有限公司 | 沉降片控制装置 |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE2800186C2 (de) * | 1978-01-03 | 1980-02-07 | Universal-Maschinenfabrik Dr. Rudolf Schieber Gmbh & Co Kg, 7081 Westhausen | Nadel fur Maschinen zum Herstellen von Maschenware und zugehöriges Schloß |
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-
1989
- 1989-07-27 JP JP1196338A patent/JPH0657902B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0359151A (ja) | 1991-03-14 |
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