JP4977603B2 - 編地プレッサを備える横編機およびその制御方法 - Google Patents

編地プレッサを備える横編機およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、キャリッジとともに移動し、編地を押圧するセット位置または編地を押圧しないリセット位置にフィンガを切換え可能な編地プレッサを備える横編機およびその制御方法に関する。
従来から、図8Aに示すようなステッチプレッサ1が横編機の歯口で編成中の編地2を、図8Bに示すように、押圧するために使用されている(たとえば、特公平3−66415号公報および特開平6−158485号公報参照。)。ステッチプレッサ1は、編地プレッサとも呼ばれ、大略的にL字状であり、図8Aでは横方向に延びるように示されているフィンガ1aで、図8Bに示すように編地2を押圧して編地が浮き上がるのを防止する。フィンガ1aの基端側には、図8Aでは縦方向となるアーム1bが設けられる。
工業用の横編機では、図8Bに示されるように、歯口3を挟んで前後の針床4a,4bが逆V字状に対向する。このような横編機は、Vベッド横編機とも呼ばれ、前側の針床4aおよび後側の針床4bは、紙面に垂直な方向に延びており、この長手方向に沿って、多数の編針5a,5bがそれぞれ歯口3に対して進退可能なように設けられている。各針床4a,4bで、編針5a,5b間には、シンカ6a,6bも設けられる。編針5a,5bが歯口3に対して進出して先端のフックに編糸を受けると、針床4a,4bに編糸を引き込んで編目のうちのニードルループを形成する。シンカ6a,6bは、ニードルループ間のシンカループを形成する。ニードルループとシンカループが交互に連なり、編目列が1コースずつ形成されながら、編地7が歯口3の下方に編成される。
図9Aおよび図9Bは、Vベッド横編機の歯口3付近での基本的な構成を示す。図9Aは歯口の上方を拡大して示し、図9Bは歯口3付近の全体的な構成を示す。図9Aに示すように、歯口3の上方には、通常複数の糸道レール7a,7b,7cが針床4a,4bの長手方向に沿って架設される。各糸道レール7a,7b,7cには、編地2を編成するための編糸を供給する、1または複数のヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fを走行させることができるトラックが1または複数形成される。ヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fは、ヤーンフィーダとも呼ばれる。各ヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fの下側には、編糸を編針5a,5bに供給するための給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fがそれぞれ設けられている。図9Bに示すように、各給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fは、前後の針床4a,4bから歯口3に進出する編針5a,5bのいずれにも編糸を供給可能なように、歯口3の中央付近に集まっている。ただし、異なるトラックを走行するヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8f間では、給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fが干渉して走行の障害となるのを避けるため、各トラックのヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fは、相互に接触しない位置に配置されている。
前後の針床4a,4bに対して、キャリッジ10a,10bがそれぞれ長手方向に沿って往復移動する。キャリッジ10a,10bには、編針5a,5bを選択的に駆動し、歯口3に対して進退させるための選針機構およびカム機構が搭載される。選針機構およびカム機構は、編針5a,5bを選択的に駆動するシステムとして、複数組搭載されることが多い。前後の針床4a,4bのキャリッジ10a,10bは、糸道レール7a,7b,7cを跨ぐブリッジ11で連結され、編地2の編幅を含む範囲で往復移動する。ブリッジ11には、ヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fを選択して連行する機構が設けられる。工業用の横編機では、キャリッジ10a,10bおよび編針5a,5bの動作は自動化されており、予め設定される編成データに基づいて行われる。キャリッジ10a,10bが移動するストロークを、編成データ等に基づいて最適化する横編機も提案されている(たとえば、特許第2627522号公報参照。)。
ステッチプレッサ1は、キャリッジ10a,10bのいずれかに搭載される。ステッチプレッサ1のフィンガ1aは、歯口3で、給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fよりも下方で、図8Bに示すように、前後の針床4a,4bの編針5a,5b間に形成される編地2を押圧する。キャリッジ10a,10bには、ステッチプレッサ1の駆動機構が設けられる。駆動機構は、アーム1bを駆動してフィンガ1aの位置を切換える。ステッチプレッサ1に設けられるフィンガ1aで押圧する編地2は、キャリッジ10a,10bに搭載されるシステムが編針5a,5bを選択的に駆動して編成動作を行わせる部分およびその近傍となるので、ステッチプレッサ1はシステム毎に設けられる。前後の針床4a,4bを走行するキャリッジ10a,10bには前後で対応する位置にシステムが搭載されるので、ステッチプレッサ1は前後のキャリッジ10a,10bの一方に搭載すればよい。ただし、図8Aに示すようなステッチプレッサ1には方向性があり、図では右側となるフィンガ1aの先端側が移動の後方、アーム1b側が移動の前方となるようにする必要がある。したがって、キャリッジ10a,10bの往復移動のいずれでもステッチプレッサ1を使用可能にするためには、前後のキャリッジ10a,10bに、異なる向きのステッチプレッサ1を搭載する必要がある。なお、特開平6−158485号公報では、1つのキャリッジに往動用のステッチプレッサおよび復動用のステッチプレッサを搭載するようにしている。
特公平3−66415号公報および特開平6−158485号公報に示すようなステッチプレッサ1は、キャリッジ10a,10bに搭載される駆動機構にモータなどの駆動源を備え、編地2を押圧するセット位置と、編地2を押圧しないリセット位置との間を、任意のタイミングで移動させることができる。逆方向となるステッチプレッサ1は、リセット位置に保持する。順方向となるステッチプレッサ1は、セット位置に保持して、編地2の押圧に使用することができる。順方向となるステッチプレッサ1でも、リセット位置に保持して使用しないこともできる。しかし、セット位置に保持して使用した場合は、キャリッジ10a,10bが逆方向に移動方向を反転する際には、リセット位置に退避させなければならない。また、キャリッジ10a,10bが逆方向に移動する際にステッチプレッサ1を使用するのであれば、それまでリセット位置に保持されている逆向きのステッチプレッサ1をセット位置まで移動させなければならない。このようなステッチプレッサ1のセット位置とリセット位置との切換は、キャリッジ10a,10bが編地2の編幅の外部に抜けて、移動方向を反転する際に行われる。
図10は、特開平6−158485号公報では図13として示されている2つのステッチプレッサの移動軌跡を、説明の便宜上、参照符を変更したり、歯口3の中心線3aを追加して示す。1つの方向のステッチプレッサのフィンガ1aの軌跡を12a,12b,12c,12d,12eで示し、他の方向のステッチプレッサ1のフィンガ1aの軌跡を13a,13b,13c,13d,13eで示す。2つのステッチプレッサ1が歯口3内で編地2を押圧するときのフィンガ1aのセット位置12e,13eは同一であるけれども、リセット位置12a,13aは相互に異なる。移動中におけるフィンガ1aの軌跡は、相互に干渉することがないように設定される。また移動軌跡は、針床4a,4bのシンカ6a,6bは接触しないように設定される。さらに、アーム1bは、セット位置およびリセット位置では図9Aおよび図9Bに示す給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fと接触しないように配置される。なお、一対のキャリッジ10a,10bに、それぞれ異なる方向のステッチプレッサ1を搭載する場合は、歯口3の中心線3aを挟んでほぼ対称の移動軌跡となり、移動軌跡の違いは大きくなるので、移動のタイミングを異ならせれば干渉を避けることができる。なお、中心線3aは、説明の便宜上傾斜させているけれども、実際の横編機では基本的に鉛直方向となる。
横編機で複数のヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fを使用するのは、異なる編糸を切換え可能にするためである。使用するヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fをブリッジ11に設ける選択機構で選択するような構成では、使用予定のヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fは、編地2の編幅の外部で待機させる場合でも、できるだけ近付けることが、キャリッジ10a,10bの移動ストロークを短くする点で好ましい。キャリッジ10a,10bの移動ストロークが長くなると、時間がかかり、生産性が低下してしまうからである。
特公平3−66415号公報に開示されているようなステッチプレッサ1は、編地の編成に使用されるキャリッジ10a,10bのシステムに対応して、キャリッジ10a,10bの移動方向が順方向となるものを編み端に入る前にセット位置に移動させ、セット位置を保持することができる。キャリッジ10a,10bが連続的に往復移動して編地2を編成する際には、編み端におけるヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fの停止位置を考慮することなく、編み端を抜けるとセット位置にあるステッチプレッサ1をリセット位置に移動させるリセット動作を開始する。リセット動作の終了後、リセット位置にあるステッチプレッサ1をセット位置に移動させるセット動作開始し、キャリッジ10a,10bが移動方向を反転して、再び編み端から編地2の編幅内に移動する際には、ステッチプレッサ1がセット位置に保持されるようにしている。
図10に示すようなステッチプレッサ1の移動軌跡は、セット位置12e,13eとリセット位置12a,13aとの中間では、ヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fの給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9f等の位置と重複あるいは近接することは避けられない。給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9f等が糸道レール7a,7b,7cに沿う方向では離れた位置であれば機械的な干渉は生じないけれども、編地2の編み端で待機しているような場合は、ステッチプレッサ1のセット動作やリセット動作を行うと、フィンガ1aの移動軌跡内にヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fの給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fが入り、フィンガ1aが給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fに引っ掛かった状態となる可能性がある。これは単独のヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fより複数のヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fが接近している場合にヤーンキャリアの給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9f同士が当接し、フィンガ1aの移動軌跡内にヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fの給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fが入る可能性が高く、フィンガ1aが給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fに引っ掛かった状態のまま、キャリッジ10a,10bが移動方向を反転してしまうおそれがある。キャリッジ10a,10bが移動方向を反転しても、リセット動作を行ったステッチプレッサ1のフィンガ1aに給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fなどが引っ掛かった状態となっていると、ステッチプレッサ1が破損したり、破損には至らなくてもフィンガ1aが曲がってしまうおそれがある。
編地2の編み端で多くのヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fが待機する状態は、多くのヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fを使用するインターシャ編成などで生じやすい。ステッチプレッサ1のフィンガ1aが給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fに引っ掛かっているか否かは、フィンガ1aの変形を検出するセンサを設ければ検出可能である。ただし、横編機の編針5a,5bの配列ピッチが小さいファインゲージの場合などは、ステッチプレッサ1のフィンガ1aは細くてしなりやすいものを使用する。このような場合、センサはステッチプレッサ1がリセット動作を終了したと検出しても、実際のフィンガ1aはヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fの給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fなどに引っ掛かった状態になっている場合がある。また、引っ掛からなくても、細いフィンガが1aが給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fに接触することで、フィンガ1aが曲がるおそれもある。フィンガ1aが曲がったり破損したりすると、編地2を押圧する機能を果たすことはできず、編地2や編糸を傷つけたりして、編成に支障を生じさせてしまう。また、フィンガ1aが給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fには接触しなくても、給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fから編地2の途中に編糸が渡る状態であれば、その渡り糸にフィンガ1aが絡まるおそれもある。
このようなステッチプレッサ1とヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fや渡り糸との機械的な干渉による破損等を避けるため、編成データを修正して、キャリッジ10a,10bのストローク補正を行う方法がある。この方法では、通常のキャリッジ反転位置よりもストロークを所定量だけ多くすることで、リセット動作でステッチプレッサ1のフィンガ1aがヤーンキャリア8a,8b,8c,8d,8e,8fの給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fに引っ掛かっても、フィンガ1aが確実に外れる位置までキャリッジ10a,10bを移動させてから方向を反転させ、給糸口9a,9b,9c,9d,9e,9fに引っ掛かっていたフィンガ1aをリセット位置まで戻すことができる。しかし、キャリッジ10a,10bの移動ストロークを、全部の反転時に増大させると、編成の効率は低下してしまう。
本発明の目的は、編地プレッサをセット位置とリセット位置との間で切換える際には、給糸のための部材や渡り糸などと干渉が生じる場合のみ干渉を避けて、編成に支障が生じないようにすることが可能な、編地プレッサを備える横編機およびその制御方法を提供することである。
本発明は、針床に沿って往復移動しながら編針に選択的な編成動作を行わせるキャリッジに搭載され、編成される編地を押圧可能なフィンガを、キャリッジの移動中に、編地を押圧するセット位置または編地を押圧しないリセット位置に切換え可能な編地プレッサを備える横編機であって、
編地プレッサのフィンガの少なくともセット位置からリセット位置への間の移動に対して、干渉が生じる可能性を判定する判定手段と、
編地の編成データに基づいてキャリッジの往復移動を制御する制御手段であって、キャリッジが編地の編幅の外側に抜ける際に編地プレッサのフィンガをセット位置とリセット位置との間で切換えるとフィンガの移動に対して干渉が生じる可能性があると判定手段によって判定されれば、キャリッジの移動ストロークを延長させて干渉を回避するように、キャリッジを制御する、制御手段とを、
含むことを特徴とする編地プレッサを備える横編機である。
また本発明で、前記制御手段は、
前記判定手段によって干渉が生じる可能性があると判定されて、キャリッジの移動ストロークを延長させた後、前記編地プレッサのフィンガをセット位置とリセット位置との間で切換える動作を、前記判定手段の判定が干渉の可能性有りではなくなってから行い、
該動作が終了するまで、前記キャリッジの移動ストロークを延長するように、キャリッジを制御することを特徴とする。
また本発明で、前記制御手段は、
前記編地プレッサのフィンガをセット位置とリセット位置との間で切換える動作を、前記編地の編幅の外側に抜ける位置で開始し、
前記判定手段の判定が干渉の可能性有りではなくなるまで、前記キャリッジの移動ストロークを延長するように、キャリッジを制御することを特徴とする。
また本発明で、前記判定手段が干渉の有無を判定する部材は、キャリッジに選択的に連行可能で、連行時には編成動作を行う編針に給糸口から編糸を供給するヤーンキャリアであることを特徴とする。
また本発明で、前記ヤーンキャリアは複数使用され、
前記判定手段は、該複数のヤーンキャリアのうち、前記給糸口が他のヤーンキャリアの給糸口と予め定める距離の範囲内にあるものについて干渉の有無を判定することを特徴とする。
さらに本発明は、針床に沿って往復移動しながら編針に選択的な編成動作を行わせるキャリッジに搭載され、編成される編地を押圧可能なフィンガを、キャリッジの移動中に、編地を押圧するセット位置または編地を押圧しないリセット位置に切換え可能な編地プレッサを備える横編機の制御方法であって、
編地の編成データに基づいて、キャリッジが編地の編幅の外側に抜ける際に編地プレッサのフィンガを少なくともセット位置からリセット位置への間で移動させるときに干渉が生じる可能性の有無を判定し、
判定結果が干渉の可能性有りであれば、編地プレッサの位置切換えのための移動ストロークを延長して干渉を回避するように、キャリッジを制御することを特徴とする編地プレッサを備える横編機の制御方法である。
本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
本発明の実施の一形態としての編地プレッサを備える横編機20の概略的な構成を示す正面図である。 図1のステッチプレッサ21の移動の際に、干渉する可能性があるなるヤーンキャリアなどの位置を検索する区間の詳細を示す図である。 図1で干渉対象となるヤーンキャリア28の条件を示す図である。 図1で、ステッチプレッサ21のリセット動作とヤーンキャリア28とが干渉する可能性がある場合に、干渉を回避する考え方を示す図である。 図4のような干渉回避を含む制御装置35によるキャリッジ25の制御手順を概略的に示すフローチャートである。 本発明の実施の他の形態での干渉を回避する考え方を示す図である。 図6のような干渉回避を含む制御装置35によるキャリッジ25の制御手順を概略的に示すフローチャートである。 図8Aおよび図8Bは、従来からのステッチプレッサ1の正面図、およびステッチプレッサ1の使用状態を示す側面断面図である。 図9Aおよび図9Bは、従来からのVベッド横編機の歯口3付近での基本的な構成を示す側面断面図である。 ステッチプレッサ1の移動軌跡の例を示す部分的な側面断面図である。
以下図面を参考にして本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の一形態としての編地プレッサを備える横編機20の概略的な構成を示す。編地プレッサであるステッチプレッサ21は、セット位置に設定され、編地22が歯口23の下方で編成される際に、押圧して、編地22が浮き上がるのを防止する。編地22の編成は、歯口23で対向する前後の針床24を、キャリッジ25が長手方向に往復移動しながら行われる。キャリッジ25には、針床24の編針を選択して駆動するカム機構などのシステム26が搭載される。歯口23の上方には、複数の糸道レール27が架設される。各糸道レール27に沿って、1または複数のヤーンキャリア28a,28bがキャリッジ25に連行されて移動可能である。各ヤーンキャリア28a,28bには、それぞれ給糸口29が備えられ、システム26による選択的な駆動で編成動作を行っている編針に編糸30a,30bを供給する。ヤーンキャリア28a,28bの選択は、前後の針床24にそれぞれ設けられるキャリッジ25間を連結するブリッジ31に選択機構を設けておいて行う。編糸30a,30bは、各ヤーンキャリア28a,28bに、コーン32から天ばね機構33およびサイドテンション機構34を通って、供給される。編糸30a,30bの選択は、各編糸30a,30bが導かれるヤーンキャリア28a,28bのいずれを、キャリッジ25が連行するかで決められる。キャリッジ25によるヤーンキャリア28a,28bの選択は、制御装置35に与えられる編成データに基づいて行われる。編成データは、制御装置35内の記憶部36に記憶されている。
図1では、キャリッジ25がヤーンキャリア28aを連行しながら編地22の左側の編み端22aに向かって左行している途中を示す。このコースでは選択されなくても、これまでに選択されたり、これから選択されるヤーンキャリア28bは、編み端22a付近で、編地22の編幅の外方に待機している。ヤーンキャリア28bの待機位置は、ヤーンキャリア28bをキャリッジ25が連行した後で、連行から解放した位置付近であり、記憶部36に記憶されている。ヤーンキャリア28bが無ければ、キャリッジ25は編地22の編み端22aを編幅の外方に抜けると直ちにステッチプレッサ21をセット位置からリセット位置に切換えるリセット動作を行いながら減速し、停止後移動方向を反転して、次のコースの編成を行う。編み端22a付近にヤーンキャリア28bが存在していると、ステッチプレッサ21のリセット動作と干渉する可能性があるので、キャリッジ25が方向を反転するまでの移動ストロークを延長して、干渉を避ける。
図2は、ステッチプレッサ21の移動の際に、干渉する可能性があるヤーンキャリアなどの位置を検索する区間の詳細を示す。動作開始位置は、図1の編み端22aを、ステッチプレッサ21のフィンガ21aの後端が抜ける位置である。図1ではキャリッジ25に搭載されているシステム26が1組であるように示しているけれども、2〜3組の場合が多い。各システム26毎にステッチプレッサ21が設けられ、各システム26の中心の位置を基準とする各ステッチプレッサ21の位置、特にフィンガ21aおよびアーム21bの位置、ならびにキャリッジ25上の各システム26の中心の位置などは、データとして記憶部36に予め記憶されている。ステッチプレッサ21のリセット動作に要する時間は、たとえば100ms程度であり、この時間でリセット動作は完了する。この間にキャリッジ25が最高速度で移動するとして、動作開始位置から動作完了位置までのキャリア検索区間を設定する。ただし、キャリア検索区間は、動作開始位置から動作完了位置までの区間に、ステッチプレッサ21のフィンガ21aの後端からアーム21bまでの長さを加えたものとなる。
図3は、干渉対象となるヤーンキャリアの条件を示す。たとえば、図1で、単独のヤーンキャリア28bが停止しているだけでは、ステッチプレッサ21のリセット動作での移動軌跡と干渉しても、ステッチプレッサ21のフィンガ21aがしなってヤーンキャリア28bの給糸口29bとの干渉を回避し、ステッチプレッサ21が通過すれば元に戻る可能性が高い。ただし、給糸口29aが近辺に停止しているヤーンキャリア28bの給糸口29bと重なっていると、フィンガ21aの移動軌跡内にヤーンキャリア28a,28bの給糸口29a,29bが入り込む可能性が高くなる。このとき、フィンガ21aがヤーンキャリア28a,28bの給糸口29a,29bを回避できず、フィンガ21aが給糸口29a,29bに引っ掛かった状態となり、ステッチプレッサ21側に大きな反力を及ぼすおそれがある。
したがって、給糸口29aの中心からD[mm]の範囲を重なり条件の設定区間とし、その前後に停止誤差トDの区間を設定する。トDは3mm程度である。給糸口29aに対しては、針床24の長手方向に関し、中心に対して、ア(D+トD)の範囲内に他の給糸口29bが停止していれば、両者のヤーンキャリアは重なっており、ステッチプレッサ21のリセット動作と干渉を生じる可能性が有ると判断する。
図4は、ステッチプレッサ21のリセット動作とヤーンキャリア28とが干渉する可能性がある場合に、干渉を回避する考え方を示す。干渉が無ければ、図1の編み端22aのような編幅の端部を抜ける位置が動作開始位置となる。しかし、この動作開始位置を基準とするキャリア検索範囲内に干渉対象となるヤーンキャリア28が存在していると判定されるときは、動作開始位置をヤーンキャリア28との干渉が生じる可能性がない位置までキャリッジ25の走行を続けてから、リセット動作を開始する。すなわち、動作開始位置を移動する。動作開始位置を通過すると、キャリッジ25も減速し、停止してから移動方向を反転する。この反転位置は、動作開始位置が編み端22aである場合に比較して移動ストロークとしては延長されているけれども、制御装置35はキャリッジ25の走行を制御する際の減速カーブから求めて、ストロークの最適化を図ることができる。動作開始位置では、フィンガ21aの先端が干渉対象となるヤーンキャリア28の給糸口29と干渉する可能性がある位置は過ぎているので、キャリッジ25が最高速度ではなく、低速で移動して直ぐに停止しても、ステッチプレッサ21とヤーンキャリア28との干渉は生じない。
リセット動作の動作開始位置を決定するのは次のような考え方に基づいて行う。
(a)編み端を抜けてからリセット動作を開始する場合のキャリア検索区間内に、
干渉対象となるヤーンキャリアがない場合、編み端を抜けた位置をリセット動作開始位置とする。
干渉対象となるヤーンキャリアがある場合、干渉対象のヤーンキャリアを抜けた位置を新たなリセット動作開始位置とする。
(b)干渉対象となるヤーンキャリアを抜けた位置でリセット動作を開始する場合のキャリア検索区間内に、
干渉対象となるヤーンキャリアがない場合、リセット動作の開始位置の検索を終了する。
干渉対象となるヤーンキャリアがある場合、干渉対象のヤーンキャリアを抜けた位置を新たなリセット動作開始位置とする。
(c)干渉対象のヤーンキャリアがなくなるまで、(b)を繰り返す。
図5は、図4のような干渉回避を含む制御装置35によるキャリッジ25の制御手順を概略的に示す。ステップa0で横編機20を起動すると、ステップa1では各部の初期設定が行われる。ステップa2で編成する編地22についての編成データを読込む。編成データは、たとえば各種ディスクなどの記録媒体を介して、あるいはLAN(Local Area Network)などを介するデータ通信で、記憶部36に読込まれる。次のステップa3では、次に編成するコースの準備を行う。キャリッジ25に複数のシステム26が搭載されていれば、複数のシステム26で、キャリッジ25の1コース分の移動で、複数コース分編地22を編成することができる。
ステップa4では、次のコースが最終コースであるか否かを判断する。最終コースでないと判断するときは、ステップa5で、現在のコースでステッチプレッサ21を使用しているか否かを、編成データに基づいて判断する。ステッチプレッサ21を使用していると判断するときは、次のコースでは現在のコースで使用中のステッチプレッサ21をリセット動作する必要がある。ステップa5でステッチプレッサ21を使用しているときは、ステップa6で、図2に示すようなキャリア検索を行う。キャリア検索の結果、図4に示すように、干渉する可能性がある場合、ステップa7で干渉キャリア有りと判断する。ステップa7で干渉キャリア有りと判断するときは、ステップa8で動作開始位置を移動し、さらにステップa4に戻る。以下、干渉する可能性があるヤーンキャリア28が検出されなくなるまで、動作開始位置の移動を繰り返す。ステップa5でステッチプレッサ21を使用していないと判断するとき、ステップa7で干渉対象のキャリア無しと判断するとき、ステップa9に移り、動作開始位置を基準として、反転位置を決定し、ステップa4に戻る。ステップa4で最終コースと判断するときは、ステップa10で手順を終了する。
図6は、本発明の実施の他の形態での干渉を回避する考え方を示す。本実施形態では、動作開始位置は編み端とする。動作開始位置を基準とするキャリア検索範囲内に干渉対象となるヤーンキャリア28が検出されれば、ステッチプレッサ21のフィンガ21aの後端が干渉対象となるヤーンキャリア28の給糸口29の位置を抜けるまで、キャリッジ25の移動ストロークを延長する。動作開始位置からステッチプレッサ21のリセット動作を開始して、給糸口29などと干渉を生じても、移動ストロークの延長でフィンガ21aの後端が干渉から離脱してしまえば、干渉の問題は解消する。なお、干渉対象となるヤーンキャリア28が実際は図3に示すように重なっている場合、ストローク延長位置は、ステッチプレッサ21のフィンガ21aの後端が、給糸口29b側の中心から干渉条件の設定区間だけ離れた位置を抜ける位置とする。この干渉条件の設定区間は、たとえば給糸口29bの存在範囲とすることができる。
図7は、図6のような干渉回避を含む制御装置35によるキャリッジ25の制御手順を概略的に示す。ステップb0からステップb10までの各ステップは、ステップb8を除いて、ステップa8を除く図5のステップa0からステップa10までの各ステップと同等である。ステップb8で図6に示すようなストローク延長を行うと、反転位置もストロークを延長した位置となり、ステップb9に移る。
図4および図6の説明では、ステッチプレッサ21のリセット動作での干渉対象となるヤーンキャリア28は1つの場合を示しているけれども、図3に示すように、複数のヤーンキャリア28a,28bが重なりを生じている場合に、編成に支障を生じるような問題が生じやすい。複数のヤーンキャリア28a,28bに重なりが生じている場合には、動作開始位置から最も遠いヤーンキャリア28の給糸口29の中心から、ステッチプレッサ21のフィンガ21aの先端が、予め設定される干渉条件の設定区間だけ外側となる位置を、ステッチプレッサ21が抜ける位置とする。
編地22の編み端22aから針床24の端部側には、ヤーンキャリア28またはグリッパからの編糸が渡り糸となって続いている場合もあるので、ヤーンキャリア28またはグリッパは干渉の対象となるよりも離れている場合でも、渡り糸がステッチプレッサ21と干渉する場合もある。渡り糸は、位置に応じて高さが変化し、変化する高さがステッチプレッサ21の移動軌跡と一致する範囲で干渉を生じる可能性がある。特に、干渉の判定を行う編成コースでのキャリッジ25の移動方向と同方向に編成された後に停止しているヤーンキャリア28であって、そのヤーンキャリア28を取り付けている糸道レール27が針床24間の歯口23よりもステッチプレッサ21を設けているキャリッジ25側である場合に、ステッチプレッサ21のリセット動作により停止しているヤーンキャリア28からの渡り糸がフィンガ21aに引っ掛かって絡まり、その状態のままキャリッジ25が反転するおそれがある。渡り糸とステッチプレッサ21との干渉についても、編成データに基づいて判定することができる。
また端糸挿入装置などを、編み端22aの近辺に配置する場合もある。端糸挿入装置などを構成する部材またはグリッパなどの給糸に関連する部材等との干渉は、ステッチプレッサ21がリセット位置からセット位置までのセット動作を行う場合にも生じる可能性がある。したがって、干渉を避ける動作は、これらの部材等の検出時にもヤーンキャリア28と同様に行うようにすればよい。
以上のように、ステッチプレッサ21である編地プレッサは、針床24に沿って往復移動しながら編針に選択的な編成動作を行わせるキャリッジ25に搭載され、編成される編地22を押圧可能なフィンガ21aを、キャリッジ25の移動中に、編地22を押圧するセット位置または編地を押圧しないリセット位置に切換え可能である。記憶部36は判定手段として機能し、編地プレッサのフィンガ21aのセット位置とリセット位置との間の移動に対して、機械的な干渉の可能性を判定する。制御装置35は制御手段として機能し、編地22の編成データに基づいてキャリッジ25の往復移動を制御する。キャリッジ25が編地22の編幅の外側に抜ける際に、編地プレッサのフィンガ21aをセット位置とリセット位置との間で切換えると、フィンガ21aの移動軌跡に対して機械的な干渉の可能性が判定手段によって判定されるので、機械的な干渉の可能性を知ることができる。判定手段が干渉の可能性有りと判定すれば、制御手段はキャリッジ25の移動ストロークを延長させて干渉を回避するように制御するので、編地プレッサをセット位置とリセット位置との間で切換える際には、給糸のための部材または渡り糸などと干渉が生じる場合のみ干渉を避けて、編成に支障が生じないようにすることが可能である。なお、記憶部36を干渉が生じる可能の有無の判定手段として機能させているけれども、たとえばキャリッジ25に超音波または光学的に障害物の有無を検出するセンサを設けて、記憶されたデータではなく、実際の検出結果で判定するようにしてもよい。また、判定手段による干渉の可能性の判定は、実際に編地22の編成を開始する前のシミュレーションとして、バッチ処理で行っても構わない。
さらに、ステッチプレッサ21のリセット動作位置は、編地22の編み端22aで行うことに限定はされず、編地22の編成コースにおける各システムの編成領域毎に判定すればよい。編成領域の端部などに待機する給糸のための部品などとフィンガ21aが干渉する可能性があれば、キャリッジ25の移動ストロークを延長させて干渉を回避することができる。
なお、渡り糸とステッチプレッサ21との干渉で、渡り糸がフィンガ21aに引っ掛かって絡まると編成を続行することができなくなるけれども、ステッチプレッサ21等が破損するまでには至らない。このような場合、フィンガ21aへの渡り糸の絡まりを解除すれば、編成を再開することができる。渡り糸はステッチプレッサ21のフィンガ21aに比較して変形しやすいので、干渉が生じても渡り糸はフィンガ21aから逃げて、フィンガ21aに絡まらない可能性もある。
したがって、ステッチプレッサ21との干渉の判定では、少なくともヤーンキャリア28などの給糸の部材を対象とする干渉を判定し、干渉の可能性があれば回避するように制御することで、ステッチプレッサ21等の破損を未然に防ぐことができる。さらに渡り糸を干渉の判定の対象に含めれば、編成に支障が生じる可能性を総合的に判定し、干渉の可能性ありと判定する場合に、回避するように制御することで、円滑な編成を継続して行うことができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
本発明によれば、編地の編成データに基づいてキャリッジを往復移動させ、キャリッジが編地の編幅の外側に抜ける際に編地プレッサのフィンガが少なくともセット位置からリセット位置への間で切換えても、フィンガの移動に対して干渉が生じないように、キャリッジの移動ストロークを延長させることができる。編地プレッサをセット位置からリセット位置への間で切換える際には、給糸のための部材や渡り糸などと干渉が生じる場合のみ干渉を避けて、編成に支障が生じないようにすることが可能となる。
また本発明によれば、編地プレッサのセット位置とリセット位置との切換えを、干渉の可能性が無くなってから開始するので、切換え中の干渉を確実に避けることができる。
また本発明によれば、編地プレッサのセット位置とリセット位置との切換えを編地の編幅の外側に抜ける位置で開始してから、干渉の可能性がなくなるまでキャリッジの移動ストロークを延長するので、キャリッジが方向を反転する際には、編地プレッサに対する干渉を解消させることができる。
また本発明によれば、ヤーンキャリアが編地の編み端付近に待機しているような場合に、編地プレッサの切換え動作に伴う干渉を確実に回避することができる。
また本発明によれば、ヤーンキャリアが接近して待機しているような場合に、編地プレッサの切換え動作に伴う干渉を確実に回避することができる。
さらに本発明によれば、編地の編成データに基づいて、キャリッジが編地の編幅の外側に抜ける際に、編地プレッサのフィンガの移動によって干渉が生じる可能性がなくなるまでキャリッジの移動ストロークを延長し、干渉を避けて編地の編成に支障が生じないようにすることができる。

Claims (6)

  1. 針床に沿って往復移動しながら編針に選択的な編成動作を行わせるキャリッジに搭載され、編成される編地を押圧可能なフィンガを、キャリッジの移動中に、編地を押圧するセット位置または編地を押圧しないリセット位置に切換え可能な編地プレッサを備える横編機であって、
    編地プレッサのフィンガの少なくともセット位置からリセット位置への間の移動に対して、干渉が生じる可能性を判定する判定手段と、
    編地の編成データに基づいてキャリッジの往復移動を制御し、編地の編幅の外側に抜ける際に編地プレッサのフィンガをセット位置とリセット位置との間で切換えると、フィンガの移動に対して干渉が生じる可能性を判定手段によって判定し、干渉が生じる可能性有りと判定されれば、キャリッジの移動ストロークを延長させて干渉を回避するように制御する制御手段とを、
    含むことを特徴とする編地プレッサを備える横編機。
  2. 前記制御手段は、
    前記判定手段によって干渉が生じる可能性があると判定されて、キャリッジの移動ストロークを延長させた後、前記編地プレッサのフィンガをセット位置とリセット位置との間で切換える動作を、前記判定手段の判定が干渉の可能性有りではなくなってから行い、
    該動作が終了するまで、前記キャリッジの移動ストロークを延長するように制御することを特徴とする請求項1記載の編地プレッサを備える横編機。
  3. 前記制御手段は、
    前記編地プレッサのフィンガをセット位置とリセット位置との間で切換える動作を、前記編地の編幅の外側に抜ける位置で開始し、
    前記判定手段の判定が干渉の可能性有りではなくなるまで、前記キャリッジの移動ストロークを延長するように制御することを特徴とする請求項1記載の編地プレッサを備える横編機。
  4. 前記判定手段が干渉の可能性を判定する対象は、キャリッジに選択的に連行可能で、連行時には編成動作を行う編針に給糸口から編糸を供給するヤーンキャリアであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の編地プレッサを備える横編機。
  5. 前記ヤーンキャリアは複数使用され、
    前記判定手段は、該複数のヤーンキャリアのうち、前記給糸口が他のヤーンキャリアの給糸口と予め定める距離の範囲内にあるものについて干渉の有無を判定することを特徴とする請求項4記載の編地プレッサを備える横編機。
  6. 針床に沿って往復移動しながら編針に選択的な編成動作を行わせるキャリッジに搭載され、編成される編地を押圧可能なフィンガを、キャリッジの移動中に、編地を押圧するセット位置または編地を押圧しないリセット位置に切換え可能な編地プレッサを備える横編機の制御方法であって、
    編地の編成データに基づいて、キャリッジが編地の編幅の外側に抜ける際に編地プレッサのフィンガを少なくともセット位置からリセット位置への間で移動させるときに干渉が生じる可能性の有無を判定し、
    判定結果が干渉の可能性有りであれば、編地プレッサの位置切換えのための移動ストロークを延長して干渉を回避するように、キャリッジを制御することを特徴とする編地プレッサを備える横編機の制御方法。
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