JP5161108B2 - 選針方法および横編機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数組のカムシステムがキャリッジに搭載される横編機で、各カムシステムの両側に配置される選針機構を用いて二段階の選針を行う選針方法、およびそのような選針方法を実行する横編機に関する。
従来から、横編機では、針床に多数配置されている編針に対し、針床に沿って走行するキャリッジに搭載される選針機構とカムシステムとで選針および編成駆動を行って、編地を編成している。編針の編成動作は、ニット、タック、ミスの三種が基本となる。ニットでは、編針の先端のフックを歯口に進出させて給糸を受けて新たな編目ループを形成し、それまで保持している編目ループは、フックからクリアさせる。タックでは、それまで保持している編目ループをフックからクリアさせない程度に歯口に進出させるとともに、新たな編目ループも形成する。ミスでは、フックを歯口に進出させないので、新たな編目ループは形成しない。各編針を少なくとも三種の編成動作が可能なように選択するためには、編針の状態を2つに分ける選針機構を2つ用いて、二段階の選針が行われる(たとえば、特許文献1参照。)。
図6は、編地を編成する横編機1の基本的な構成を示す。横編機1は、水平方向に延びる針床2を備える。針床2は、図示を省略しているけれども、長手方向に垂直な方向に向かう多数の針溝を有する。各針溝には編針が収納され、針床2に沿って往復走行するキャリッジ3に搭載されるカムシステム4a,4bで駆動されて編成動作を行う。各カムシステム4a,4bには、走行方向の両側に選針機構5a,6a;5b,6bがそれぞれ配置される。各選針機構5a,6a;5b,6bは、編針を2つの状態が異なる群に分けることができる。選針機構5a,6a;5b,6bによる選針状態は、各カムシステム4a,4b毎に設けられる復帰機構7a,7bで基準状態に戻すことができる。
たとえば、キャリッジ3が図の右方に走行するコース編成の場合に、走行方向の後行側のカムシステム4aで編地を編成するための選針は、カムシステム4bの後ろの選針機構5bとカムシステム4aの前の選針機構6aとを使用する二段階で行われる。しかしながら、走行方向の先行側のカムシステム4bがヤーンフィーダ8を連行して編成動作を行う場合は、前の選針機構6bを用いて一段階の選針しか行うことができない。特許文献1では、先行するキャリッジ3の左行時に、後行側となるカムシステム4bの後となる選針機構6bで一段目の選針を予備選針として行っておく選針方法を開示している。予備選針を行っておくことによって、キャリッジ3が反転して次のコース編成を行う場合に、予備選針に使用した選針機構6bで二段目の選針を行い、カムシステム4bによって編針を選択的に編成駆動することができる。
図7は、図6の横編機1の針床2に並設される編針20の構成の一例を示す。編針20は、横編機1の針床2でキャリッジ3の走行方向に垂直な方向に並設されている針溝内に、図6のヤーンフィーダ8から編糸が供給される歯口に対して進退する摺動変位が可能な状態で収容される。編針20では、ニードル本体21の後部にニードルジャック22を係合させている。ニードルジャック22は、キャリッジ3のカムシステム4a,4bの作用を受ける編成動作用バット22aと目移し動作用バット22bとを、それぞれ有する。ニードルジャック22で、編成動作用バット22aの後背部には、セレクトジャック23が作用する。セレクトジャック23は、押圧バット23aを有する。セレクトジャック23に作用するセレクタ24は、図6の選針機構5a,6a;5b,6bによる選針作用を受ける位置決めのための上下のバット24a,24bの間に、たとえば仮想線で示す8つのうちの1つの位置に、選針用バット24cを有する。選針機構5a,6a;5b,6bのアクチュエータが選針用バット24cを押圧しない状態か押圧する状態かで、セレクタ24が選択状態となるか否かが決定される。選択状態のセレクタ24は、針溝内で浮上しており、下のバット24bに選針用のカムが作用しうる状態となる。選針用バット24cが押圧されてセレクタ24が針溝内に沈むと非選択状態となる。非選針状態のセレクタ24は、図6の復帰機構7a,7bで尾端の復帰部24dを押上げることによって、針溝内で浮上する状態に復帰する。
ニードル本体21の先端部には、フック21aが設けられ、歯口に進出して編糸の供給を受ける。フック21aは、べら21bによって開閉される。ニードル本体21のフック21aから少し後退した位置には、編目移し時に編目移し側で編目ループを保持する羽根21cが設けられる。編針20としては、このようなべら針ばかりではなく、スライダでフックを開閉させる複合針も用いられるけれども、選針のための構成は同等である。
図8は、図6のキャリッジ3で図7の編針20を選択的に編成駆動するためのカム板3a上の機構配置の例を示す。1基のキャリッジ3には、カムシステム4a,4bがたとえば2組搭載されている。中央線3bで分けられる各カムシステム4a,4bは、渡し受け両用目移しカム31、固定ニードルレイジングカム32、可動ニードルレイジングカム33、ステッチカム34,35、およびニードルガイドカム36,37を含む。渡し受け両用目移しカム31は、図7の目移し動作用バット22bに作用する。編成動作用バット22aには、固定ニードルレイジングカム32、可動ニードルレイジングカム33、およびステッチカム34,35が作用する。
図7のセレクトジャック23の押圧バット23aには、ニードルガイドカム36,37が作用するとともに、選針状態に応じて、タックプレッサ41およびハーフプレッサ42、または固定プレッサ43が作用する。選針機構5a,6a;5b,6bによる二段階の選針では、押圧バット23aの位置がA,H,Bの3ポジションのいずれかとなるように決定される。Aポジションにはプレッサが配置されておらず、押圧バット23aは押圧を受けない。Hポジションでは、押圧バット23aは、タックプレッサ41およびハーフプレッサ42による押圧を受ける。ただし、タックプレッサ41およびハーフプレッサ42は作用と不作用とを切換えることができ、不作用にすれば押圧バット23aに対する押圧を行わない。固定プレッサ43は、Bポジションの押圧バット23aを常に押圧する。
各カムシステム4a,4bの両側の選針機構5a,6a;5b,6bは、選針アクチュエータ50a,51a;50b,51b、セレクタレイジングカム52a,53a;52b,53b、および上げ用セレクタガイドカム54,55をそれぞれ含む。選針機構6a,5bは、上げ用セレクタガイドカム54の上げ突起54a,54bもそれぞれ含む。選針機構5a,6bは、上げ用セレクタガイドカム55の上げ突起55a,55bもそれぞれ含む。また、選針機構6a,5bは、下げ用セレクタガイドカム56の下げ突起56a,56bもそれぞれ含む。選針機構5a,6bは、下げ用セレクタガイドカム57の下げ突起57a,57bもそれぞれ含む。
下げ突起56a,56b,57a,57bは、図7に示すセレクタ24の上のバット24aに作用し、セレクタレイジングカム52a,52b,53a,53bおよび上げ突起54a,54b,55a,55bは、セレクタ24の下のバット24bに作用する。セレクタ24の復帰部24dには、上のバット24aを下げ用ガイドカム58でBポジションに対応する基準状態まで下げた状態で、復帰機構7a,7bに含まれるセレクタ浮上カム59a,59bが作用する。セレクタ24の選択用バット24cには、選針アクチュエータ50a,50b,51a,51bの押圧爪60が作用する。各選針アクチュエータ50a,50b,51a,51bには、選択用バット24cの位置の種類に応じて複数の押圧爪60が配置される。押圧爪60は、ソレノイドなどによって、電磁的に制御されて、選択状態では選択用バット24cを押圧しないように変位し、非選択状態では選択用バット24を押圧してセレクタ24を針溝内に沈める。押圧爪60で図では横方向に示す幅は、編針の配列ピッチよりも大きくなるので、セレクタ24は、隣接する編針20間で選択用バット24cの位置がずれるように配置し、各押圧爪60が単独の選択用バット24cに作用するようにしている。セレクタレイジングカム52aとセレクタレイジングカム53a、およびセレクタレイジングカム52bとセレクタレイジングカム53bは、先行側が突出し、後行側が没入するように、それぞれ切換えられる(たとえば、特許文献2参照。)。
図で右方へキャリッジ3が走行し、カムシステム4aで編成駆動を行う場合は、選針機構5b,6aによる二段階の選針が行われる。選針アクチュエータ50bによる一段目の選針で、選針状態のセレクタ24は、下のバット24bが上げ用セレクタガイドカム54の上げ用突起54aで押上げられる。次に上のバット24aが下げ用セレクタガイドカム56の下げ用突起56cで押下げられた後、下のバット24bが上げ用セレクタガイドカム54の上げ用突起54aから受ける押上げで、セレクタ24は押上げられる。このセレクタ24の押上げで、セレクトジャック23をHポジションに押上げる。選針アクチュエータ51aでも二段目の選針が行われれば、セレクタ24の下のバット24bへ突出状態のセレクタレイジングカム53aが作用し、セレクタ24を介してセレクトジャック23をAポジションまで押上げる。カムシステム4bで編成動作を行う場合は、選針機構6bのみで、予備選針を利用して二段階の選針を行う。
特公昭61−20670号公報 特開平5−156553号公報
図6に示すような複数のカムシステム4a,4bをキャリッジ3に搭載する場合でも、毎回のコース編成で全部のカムシステム4a,4bを使用するとは限らない。各カムシステム4a,4bにそれぞれヤーンフィーダ8を連行して編糸を供給して編地を編成すれば、1回のキャリッジ3の走行で2コースの編地を編成することができるけれども、異なる編糸をコース毎に交互に使用することとなる。同一の編糸で連続して編地を編成する場合は、1つのカムシステムのみを使用する。また、カムシステム4a,4bを、編目ループ形成用と目移し用とに分けて使用する場合もある。
図6でキャリッジ3に搭載される2つのカムシステム4a,4bのうち、左側のカムシステム4aを使用しない場合を想定する。このように編成に使用しないカムシステム4aを含む場合は、キャリッジ3が針床2に対して右行する際に、使用しないカムシステム4aが編幅Wの右側に抜ける必要はない。図に示すように、カムシステム4bに対して次の左行時に二段階の選針を行う2つの選針機構6a,5bが編幅Wの右側に抜け、編端まで編針を復帰機構で基準状態に戻した位置でキャリッジ3を停止させれば充分である。キャリッジ3の左行時には、使用するカムシステム4bの後の選針機構6bで予備選針しておいてから、選針機構6bでの二段目の選針が可能となる位置でキャリッジ3を停止させる。キャリッジ3が針床3の両側で停止する位置の間の距離S1がキャリッジ3の走行ストロークとなる。
キャリッジ3の走行ストロークは、編幅Wに対してできるだけ小さいことが望ましい。編幅Wに対して走行ストロークが大きくなると、編成動作を行わない時間の割合が増えて、編成効率が低下してしまうからである。
本発明の目的は、キャリッジの走行ストロークを小さくして編成効率の向上を図ることができる選針方法および横編機を提供することである。
本発明は、複数組の編成駆動用のカムシステムを搭載するキャリッジが針床に沿って往復走行しながら編地を編成する横編機で、各カムシステムの走行方向の両側にそれぞれ編針を二群に分ける選針機構を設けて、隣接するカムシステムをともに使用する際にはカムシステム間で二段階の選針を行うようにする選針方法において、
キャリッジの一方側への走行時と、次に走行方向を反転しての他方側への走行時とに、編地の編成に使用中のカムステムよりも他方側に配置されるカムシステムの全部を使用しない場合には、
キャリッジが編地の編幅の一方側を抜ける際に、該使用中のカムシステムのうちの他方側の選針機構が少なくとも該編幅を抜ける位置でキャリッジを停止可能なように、
キャリッジが反転して他方側に走行しても、該他方側への走行の際に該他方側の選針機構に先行する選針機構では一段目の選針を行えない編幅の一方側の端部を、予備選針区間として設定して、
反転前の一方側への走行時に該他方側の選針機構が該予備選針区間に入ると一段の選針を予備選針として行っておき、該先行する選針機構が予備選針区間に入ると予備選針状態を壊さないようにしておくことを特徴とする選針方法である。
また本発明で、前記キャリッジには3組以上のカムシステムが搭載され、
前記使用しないカムシステムが使用するカムシステムの両側にあれば、前記予備選針を編幅の両側の端部で行うことを特徴とする。
また本発明で、前記各カムシステムには、前記両側の選針機構よりも内側に全部の編針の選針状態を基準状態に戻す復帰機構が設けられ、
前記予備選針は、キャリッジの停止前に復帰機構が編針を基準状態に戻す範囲の終了端から、該予備選針を行う選針機構に隣接して編幅内に残る選針機構がキャリッジの走行方向反転時に一段目の選針が可能な範囲の開始端までの間で開始し、該編幅の端部で終了することを特徴とする。
さらに本発明は、複数組の編成駆動用のカムシステムを搭載し、針床に沿って往復走行しながら編地を編成するキャリッジを備え、各カムシステムの走行方向の両側にそれぞれ編針を二群に分ける選針機構が設けられ、隣接するカムシステムをともに使用する際にはカムシステム間で二段階の選針を行う横編機において、
キャリッジの一方側への走行時に、編成に使用中のカムシステムよりも他方側に配置されるカムシステムの全部を使用しないで、次に走行方向を反転しての他方側への走行時にも、該他方側のカムシステムの全部を使用しない場合に、編幅の一方側の端部に予備選針の区間を設定する設定手段と、
設定手段によって設定される予備選針の区間で、反転前の一方側への走行時に使用中のカムシステムの他方側の選針機構で一段階の選針を予備選針として行い、該予備選針を行った選針機構よりも他方側の選針機構では予備選針状態を壊さないようにするように、各選針機構を制御し、キャリッジが編地の編幅の一方側を抜ける際に、該使用中のカムシステムのうちの他方側の選針機構が少なくとも該編幅を抜ける位置で停止させるようにキャリッジを制御する制御手段とを、
含むことを特徴とする横編機である。
本発明によれば、横編機のキャリッジには、複数組の編成駆動用のカムシステムが搭載され、各カムシステムには走行方向の両側にそれぞれ編針を二群に分ける選針機構を設けておく。キャリッジが編地の編幅の一方側を抜ける際に、他方側のカムシステムを使用しないで一方側のカムシステムを使用する場合、使用中のカムシステムのうちの他方側の選針機構が少なくとも編幅を抜ける位置でキャリッジを停止可能にする。キャリッジの停止位置を編幅の端部に近付け、キャリッジの走行ストロークを短縮して、編成効率の向上を図ることができる。該位置でキャリッジを停止させると、編幅の一方側の端部で、使用中のカムシステムの他方側に隣接して配置されるカムシステムの一方側の選針機構では、キャリッジの走行方向反転後の他方側への走行時に一段目の選針を行うことができない領域を、予備選針区間として設定しておく。予備選針区間では、キャリッジの反転前の一方側への走行時に使用するカムシステムの他方側の選針機構で一段の選針を予備選針として行っておき、予備選針を行った選針機構よりも他方側の選針機構では備選針状態を壊さないようにしておく。予備選針状態を壊さないようにしておけば、予備選針を行った選針機構で、キャリッジの反転後に二段目の選針を行うことができる
また本発明によれば、キャリッジには3組以上のカムシステムが搭載され、使用しないカムシステムが使用するカムシステムの両側にある場合に、予備選針を編幅の両側の端部で行うので、キャリッジの走行の両側で走行ストロークを短縮することができる。
また本発明によれば、各カムシステムには、両側の選針機構よりも内側に全部の編針の選針状態を基準状態に戻す復帰機構が設けられても、予備選針を行う区間を復帰機構の影響を受けない範囲として、キャリッジの走行ストロークの短縮を図ることができる。
さらに本発明によれば、横編機は設定手段と制御手段とを含む。設定手段は、キャリッジの一方側への走行時に、編成に使用中のカムシステムよりも他方側に配置されるカムシステムの全部を使用しないで、次に走行方向を反転しての他方側への走行時にも、他方側のカムシステムの全部を使用しない場合に予備選針の区間を設定する。このような設定は、連続する複数のコースにわたって指定しておく結果に基づいて行ったり、横編機を制御する編成データに基づいて判定する結果に基づいて行ったりすることができる。制御手段は、予備選針の区間が設定されるとき、反転前の一方側への走行時に使用するカムシステムの他方側の選針機構で一段階の選針を予備選針として行い、予備選針を行った選針機構よりも他方側の選針機構では予備選針状態を壊さないようにするように、各選針機構を制御する。これによって、キャリッジが編地の編幅の一方側を抜ける際に、使用中のカムシステムのうちの他方側の選針機構が少なくとも該編幅を抜ける位置でキャリッジを停止させ、走行ストロークを短縮して編成効率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の一形態としての横編機61の基本的な構成を示す図である。 図2は、図1のキャリッジ3のカム板3a上の機構配置と予備選針の区間との関係を示す図である。 図3は、図1の横編機61で以上のような予備選針の動作を可能にするコントローラ62の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 図4は、図3のコントローラ62のCPU100による概略的な制御手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の他の形態としての横編機111で、予備選針の区間の設定を伴う選針方法を概略的に示す図である。 図6は、従来からの横編機1の基本的な構成を示す図である。 図7は、編針20の構成を示す側面図である。 図8は、図6の横編機1のキャリッジ3でのカム板3a上の機構配置と編幅との関係を示す図である。
符号の説明
61,111 横編機
2 針床
3、113 キャリッジ
4a,4b,4c カムシステム
5a,5b,5c,6a,6b,6c 選針機構
7a,7b,7c 復帰機構
8 ヤーンフィーダ
20 編針
50a,50b,51a,51b 選針アクチュエータ
54,55 上げ用セレクタガイドカム
59a,59b セレクタ浮上カム
62,112 コントローラ
図1は、本発明の実施の一形態として横編機61の基本的な構成を示す。以下、図6〜図8に示す構成に対応する部分には同一の参照符を付して、重複する説明を省略する。横編機61では、図6の横編機1と同様に2つのカムシステム4a,4bのうち、右側のカムシステム4bのみを使用し、左側のカムシステム4aを使用しない場合に、編幅の右側の端部に斜線を施して示す予備選針の区間を設ける。なお、カムシステム4a,4bは、ヤーンフィーダ8を連行してのニット、タック、ミスの編目形成動作や、目移しの動作などで編成に使用される場合を、使用する場合として判断する。予備選針の区間の設定と、予備選針の区間に関連する制御は、コントローラ62によって行われる。図6の横編機1では、キャリッジ3やカムシステム4a,4bや選針機構5a,6a;5b,6bを制御するコントローラについては図示を省略している。図1のコントローラ62は、従来の横編機1のコントローラと同様な機能とともに、編幅の端部での予備選針の区間設定に関する機能を備えている。
予備選針の区間では、キャリッジ3の右行時にカムシステム4bに対して後になる選針機構5bで特許文献1の予備選針と同様な一段目の選針を行う。ただし、予備選針の区間には、選針機構6aも侵入しうる。選針機構6aは、予備選針の区間に入ると、予備選針状態を壊さないようにコントローラ62によって制御される。予備選針状態を壊さないようにするためには、たとえば全部の編針を選択するようにすればよい。図7に示すような非選針時に針溝に沈められる編針20では、いったん非選針状態にすると、復帰機構7a,7bのセレクタ浮上カム59a,59bを作用させるまで針溝内で浮上させることはできない。予備選針の区間を設けることによって、キャリッジ3の右行時の停止位置を、たとえば、選針機構5bが編幅の端部を抜けた位置とすることができる。キャリッジ3の左行時の停止位置は、図6の横編機1と同様であっても、右行時のキャリッジ3の抜け代を小さくして停止位置を編幅の端部に近付けることができる。図1の走行ストロークS2は、図6の走行ストロークS1よりも、たとえば数10mm程度短縮することができ、短縮の積重ねで数%程度は編成効率の向上を図ることができる。
なお、図1では、キャリッジ3に搭載される2つのカムシステム4a,4bのうち、右側のカムシステム4bのみを使用する場合を説明している。左側のカムシステム4aのみを使用する場合は、同様な予備選針の区間を編幅Wの左側に設けるようにすればよい。
図2は、キャリッジ3のカム板3a上の機構配置と予備選針の区間との関係を示す。カム板3a上の機構配置は、図8と同様であるけれども、編幅の右側の端部は、中央線3bよりも右側にすることができる。予備選針を行うキャリッジ3の右行時に、選針機構6aの選針アクチュエータ51aを全部選針状態にしておくと、選針アクチュエータ50bで選択されている編針20のセレクタ24の選針用バット24cは押圧されず、セレクタ24は針溝内で浮上している選択状態を保つ。下のバット24bは、突出しているセレクタレイジングカム53aの作用を受けて破線の矢印の左行側で示すように上昇する。セレクタ24の上昇で上のバット24aも破線の矢印の左行側で示すように上昇するとともに、セレクトジャック23も押上げられ、押圧バット23aも破線の矢印の左行側で示すように上昇する。押圧バット23aはAポジションまで上昇し、Hポジションのハーフプレッサ42やBポジションの固定プレッサ43による押圧を受けないので、ニードルジャック22の編成動作用バット22aは、左向きの破線の矢印で示すように、固定ニードルレイジングカム32の傾斜に沿って上昇し、編針20は針溝内を歯口側に移動する。このように、キャリッジ3の右行を続けると、相対的に左行して選針アクチュエータ51aを通過したセレクタ24と同一の編針20に属するニードルジャック22の編成動作用バット22aは、カムシステム4aのステッチカム35に接近する。ただし、ステッチカム35は、先行側となっており、上昇して度目0位置となっているので、編成動作用バット22aがステッチカム35に接近する程度であれば問題はない。キャリッジ3の反転時に、上昇したセレクタ24やセレクトジャック23は、破線の矢印の右行側で示すように、元に戻るからである。ニードルジャック22の編成動作用バット22aは右向きの破線の矢印で示すように、戻らずに上昇位置を保つけれども、ステッチカム35の下部に達する程度の小さな上昇量であれば、問題はない。
しかしながら、カム板3a上の機構配置によっては、ニードルジャック22の編成動作用バット22aが固定ニードルレイジングカム32および可動ニードルレイジングカム33に形成される山型のニットルートに案内されてしまう場合もある。編成動作用バット22aがニットルートの上部に案内されると、編針20の先端のフック21aなどが歯口に進出してしまうおそれがある。このような場合は、ニードルジャック23の押圧用バット23aがAポジションで通過する経路に、予備選針時に作動するプレッサを設けておき、押圧用バット23aを押圧してニードルジャック22を針溝内に沈め、編成動作用バット22aがニットルートを通る経路に案内されないようにしておけばよい。
予備選針で非選針状態となる編針20のセレクタ24は、選針アクチュエータ50bで選針用バット24cが押圧されるので針溝内に沈み、選針アクチュエータ51aの作用を受けない。針溝内に沈んでいるセレクタ24の下のバット24bは、上げ用セレクタガイドカム54の上げ用突起54b、54aやセレクタレイジングカム53aによる押上げ作用を受けない。このように、選針アクチュエータ51a通過後の編針20の上昇は、セレクタ24の下のバット24bに対するセレクタレイジングカム53aの押上げによる。セレクタレイジングカム53aを単独で出没可能にしておき、予備選針の区間では没入させるようにすれば、予備選針で選針状態になっている編針20でも、全く上昇しなくなる。ただし、予備選針されている編針20の編成動作用バット22aはHポジションの経路を保つので、前述のようなカム板3a上の機構配置の場合は、編成動作用バット22aがニットルートに入って上部に案内されるおそれがある。このような場合は、Hポジションの経路でもハーフプレッサ42を作動させて、編成動作用バット22aがニットルートに入るのを防ぐようにすればよい。
予備選針された編針20がセレクタ浮上カム59aが作用する範囲に入ると、予備選針で針溝内に沈めているセレクタ24も浮上するように復帰してしまう。復帰したセレクタ24に対しては、キャリッジ3の左行時に、選針アクチュエータ51aで一段目の選針を行えばよいけれども、予備選針を行っておく必要はない。したがって、予備選針を行う区間の左方の境界は、最大限、セレクタ浮上カム59aの作用が開始される位置とすることができる。また、キャリッジの左行時に選針アクチュエータ51aで一段目の選針を行うことができない領域では、必ず予備選針を行わなければならない。選針アクチュエータ51aの押圧爪60の範囲の途中にセレクタ24の選針用バット24cが停止している状態では、機械的な干渉によって、選針アクチュエータ51aを全部選針状態から一段目の選針状態に切換えることができない。選針アクチュエータ51aによる選針状態の切換えが有効になるのは、押圧爪60の左端よりも左側の領域となるので、押圧爪60の左端よりも右側では予備選針を行っておく必要がある。したがって、予備選針を行う区間の左方の境界は、最小限、押圧爪60の左端の位置となる。
予備選針を行う区間の右方の境界は、編幅の右方の端部でキャリッジ3が停止する際に、選針機構5bによる予備選針が終了する位置となる。予備選針は、選針アクチュエータ50bでの一段目の選針であり、セレクタ24の下のバット24bが上げ用セレクタガイドカム54の上げ用突起54bの頂部まで押上げられれば選針状態が確定する。また、カム板3aの中心線3bの位置付近を編幅の右方の境界とすることもできる。したがって、編幅の右方の境界、すなわち予備選針区間の右方の境界は、中心線3bから上げ用セレクタガイドカム54の上げ用突起54bの位置までの範囲内に設けるようにすればよい。この位置は、可能な限り図の右側に寄せることで、キャリッジ3の走行ストロークの短縮を図ることができる。
図3は、図1の横編機61で以上のような予備選針の動作を可能にするコントローラ62の概略的なシステム構成を示す。横編機61では、歯口の前後に針床2が設けられ、前後の針床2に対して、それぞれキャリッジ3が設けられているものとする。キャリッジ3に搭載される選針アクチュエータ50a,50b,51a,51bによる編針20の選針は、各キャリッジ3の針床2に対する位置を割出して行われる。キャリッジ3の位置は、針床2に対して、位置センサ70で直接検出することができる。横編機61のフレームに、針床2と平行に別途設ける選針ゲージから位置センサ70で検出することもできる。選針ゲージについては、たとえば、再表2003−091490号公報などに開示されている。
コントローラ62は、横編機61の前後の各針床2に設けられるキャリッジ3を、前キャリッジ制御部71と後キャリッジ制部72とでそれぞれ制御する。各針床2のキャリッジ3の位置は、選針ゲージに編針20の配列ピッチに対応して設けられる凹凸や明暗の縞等を磁気的または光学的に検出する位置センサ70の出力に基づいて、キャリッジ位置2相信号検出部73が検出する。前後の針床2のキャリッジ3の選針アクチュエータ50a,50b,51a,51bは、前アクチュエータON/OFF出力部74および後アクチュエータON/OFF出力部75がそれぞれ駆動する。
前キャリッジ制御部71と後キャリッジ制御部72の内部は、基本的に同等の構成を有するので、前キャリッジ制御部71についてのみ説明し、後キャリッジ制御部72については省略する。前キャリッジ制御部71には、ソフトウエア処理部80として、キャリッジ速度算出部81、速度補正部82および選針データ記憶部83が含まれる。ハードウエア処理部90としては、キャリッジ位置カウンタ91、加算器92、出力位置判定器93およびアクチュエータON/OFF設定器94が含まれる。
選針データ記憶部83に記憶される選針データは、針床2全体に対するものとなる。この選針データは、横編機61の編成動作を全体的に制御するCPU100から出力される。CPU100は、編地データ記憶部101および編機パラメータ記憶部102に予め記憶されているデータを組合せて編成データ103として入力し、編成コース毎に選針データを出力する。編地データ記憶部101には、編成すべき編地の形状や模様、使用する編糸などに関するデータが予め作成されて記憶される。編機パラメータ記憶部102には、横編機61で編成を行うために必要なパラメータが記憶される。図1に示すような予備選針を行う区間についてのデータも記憶される。CPU100が出力するコース毎のデータに基づいて、キャリッジ駆動部104がキャリッジ3を駆動する方向、速度、走行範囲を制御する。
前後の針床2に対するキャリッジ3の位置は、加算器92の出力として、CPU100に入力される。キャリッジ速度算出部81、速度補正部82、キャリッジ位置カウンタ91および加算器92は、針床2に対するキャリッジ3の位置を割出す。CPU100は、針床2に対するキャリッジ3の位置に基づき、予備選針の区間に関する編針20の選択を適切に行うように制御することができる。
図4は、図3のコントローラ62のCPU100による概略的な制御手順を示す。ステップs0から手順を開始し、ステップs1ではコース毎に編成データを入力する。各コースの終端付近では、次のコースの始端付近の編成データも入力する。この終端や始端には、予備選針の区間として設定される可能性がある区間を含むようにする。ステップs2では、キャリッジ3に搭載されるカムシステムに不使用のカムシステムが含まれるか否かを判断する。不使用のカムシステムの有無は、操作者が予め指定して入力しておくこともでき、前後のコースの編成データから自動的に判断するようにしてもよい。また、たとえば目移しや部分的な編成などで、予備選針の区間にかからない範囲でカムシステムを使用するような場合でも、不使用と判断するようにしてもよい。不使用のカムシステムが含まれると判断する場合は、ステップs3で予備選針の区間を設定する。次のステップs4ではキャリッジ3を制御する。
ステップs5では、使用の後行側、たとえば右行時のカムシステム4bに対する選針機構5bが予備選針の区間に入っているか否かを判断する。入っていなければ、入るまで判断を続ける。選針機構5bが予備選針の区間に入ると、ステップs6で選針機構5bによる予備選針を行う。ステップs7では、不使用のカムシステム、たとえばカムシステム4aの先行側の選針機構6aが予備選針の区間に入っているか否かを判断する。入っていなければ、入るまで判断を続ける。選針機構6aが予備選針の区間に入ると、ステップs8で選針機構6aを全選針の状態とし、予備選針の状態を壊さないようにする。
次のステップs9では、キャリッジ3の停止位置に到達しているか否かを判断する。たとえば図2に示すように、編幅の右端が区間の右方の境界に達すれば、キャリッジ3が停止位置に到達していると判断する。キャリッジ3が停止位置に到達していなければ減速しながら停止位置までキャリッジ3を走行させる。キャリッジ3が停止位置まで到達すると、ステップs10でキャリッジ3を停止させる。セレクタレイジングカム52aとセレクタレイジングカム53a、およびセレクタレイジングカム52bとセレクタレイジングカム53bとの出没切換えも行う。ステップs11では、キャリッジ3の走行方向を反転、たとえば前述の右行に対して左行の走行を開始する。ステップs12では、使用するカムシステム4bに対して先行側となる選針機構5bで、予備選針に対する二段目の選針を行うように制御する。ステップs13では、カムシステム4bに対して先行する不使用のカムシステム4aの後行側となる選針機構6aが予備選針の区間を脱出しているか否かを判断する。選針機構6aは、予備選針の区間を脱出するまでは、ステップs8で設定した全選針の状態を継続する。選針機構6aは、予備選針の区間を脱出すると、ステップs14で、カムシステム4bで編成動作を行うための一段目の選針を行う。次にステップs1に戻り、少なくとも走行を開始したコースの残り以降についての編成データを入力する。
ステップs2で不使用カムシステムを含まないと判断するときは、ステップs15でキャリッジを駆動し、ステップs16で従来と同様な選針制御を行う。キャリッジ3が走行ストロークの終端に到達すると、ステップs17で編成終了か否かを判断し、終了でなければステップs1に戻り、終了であればステップs18で編成を終了する。ステップs3で予備選針の区間を設定する場合は、キャリッジ3が終端に到達しても、反転して次のコースの編成を行うことが前提となるので、編成終了か否かの判断は行わない。
図5は、本発明の実施の他の形態としての横編機111で、予備選針の区間の設定を伴う選針方法を概略的に示す。横編機111では、コントローラ112を用い、図4と同様な手順で3つのカムシステム4a,4c,4cを搭載するキャリッジ113を制御し、編幅Wの両側に予備選針の区間を設ける。3つのカムシステム4a,4b,4cのうち、中央のカムシステム4bのみが、図1の2カムと同様に、ヤーンフィーダ8を連行してのニット、タック、ミスの編目形成動作や、目移しの動作などで編成に使用される場合、右行時には左側のカムシステム4a、左行時には右側のカムシステム4cを編幅W内に留めて、キャリッジ113の走行ストロークを両側で短縮することができる。
なお、3つのカムシステム4a,4b,4cのうち、右側のカムシステム4cのみを使用する場合は、図1のカムシステム4bにカムシステム4cを対応させて、選針機構5cで予備選針の区間の選針を行うようにすればよい。同様に、左側のカムシステム4aのみを使用する場合は、予備選針の区間を編幅Wの左側に設け、選針機構6aで予備選針の区間の選針を行うようにすればよい。たとえばカムシステム4bのみを使用しない場合のように、右行するキャリッジの先行側のカムシステム4cの後行側となる複数のカムシステム4a,4bのうち、使用しないカムシステム4bが存在しても、使用するカムシステム4aも存在する場合は、使用するカムシステム4aが編端を抜けるまでキャリッジ3を右行させなければならないので、予備選針の区間を設けて、走行ストロークを短縮することはできない。予備選針の区間を設けない場合は、たとえば図4のステップs3で予備選針の区間を0に設定すればよい。キャリッジに4組以上のカムシステムを搭載する場合で、不使用のカムシステムがある場合も、同様に予備選針の区間を設け、キャリッジの走行ストロークを短縮することができる。

Claims (4)

  1. 複数組の編成駆動用のカムシステムを搭載するキャリッジが針床に沿って往復走行しながら編地を編成する横編機で、各カムシステムの走行方向の両側にそれぞれ編針を二群に分ける選針機構を設けて、隣接するカムシステムをともに使用する際にはカムシステム間で二段階の選針を行うようにする選針方法において、
    キャリッジの一方側への走行時と、次に走行方向を反転しての他方側への走行時とに、編地の編成に使用中のカムステムよりも他方側に配置されるカムシステムの全部を使用しない場合には、
    キャリッジが編地の編幅の一方側を抜ける際に、該使用中のカムシステムのうちの他方側の選針機構が少なくとも該編幅を抜ける位置でキャリッジを停止可能なように、
    キャリッジが反転して他方側に走行しても、該他方側への走行の際に該他方側の選針機構に先行する選針機構では一段目の選針を行えない編幅の一方側の端部を、予備選針区間として設定して、
    反転前の一方側への走行時に該他方側の選針機構が該予備選針区間に入ると一段の選針を予備選針として行っておき、該先行する選針機構が予備選針区間に入ると予備選針状態を壊さないようにしておくことを特徴とする選針方法。
  2. 前記キャリッジには3組以上のカムシステムが搭載され、
    前記使用しないカムシステムが使用するカムシステムの両側にあれば、前記予備選針を編幅の両側の端部で行うことを特徴とする請求項1記載の選針方法。
  3. 前記各カムシステムには、前記両側の選針機構よりも内側に全部の編針の選針状態を基準状態に戻す復帰機構が設けられ、
    前記予備選針は、キャリッジの停止前に復帰機構が編針を基準状態に戻す範囲の終了端から、該予備選針を行う選針機構に隣接して編幅内に残る選針機構がキャリッジの走行方向反転時に一段目の選針が可能な範囲の開始端までの間で開始し、該編幅の端部で終了することを特徴とする請求項1または2記載の選針方法。
  4. 複数組の編成駆動用のカムシステムを搭載し、針床に沿って往復走行しながら編地を編成するキャリッジを備え、各カムシステムの走行方向の両側にそれぞれ編針を二群に分ける選針機構が設けられ、隣接するカムシステムをともに使用する際にはカムシステム間で二段階の選針を行う横編機において、
    キャリッジの一方側への走行時に、編成に使用中のカムシステムよりも他方側に配置されるカムシステムの全部を使用しないで、次に走行方向を反転しての他方側への走行時にも、該他方側のカムシステムの全部を使用しない場合に、編幅の一方側の端部に予備選針の区間を設定する設定手段と、
    設定手段によって設定される予備選針の区間で、反転前の一方側への走行時に使用中のカムシステムの他方側の選針機構で一段階の選針を予備選針として行い、該予備選針を行った選針機構よりも他方側の選針機構では予備選針状態を壊さないようにするように、各選針機構を制御し、キャリッジが編地の編幅の一方側を抜ける際に、該使用中のカムシステムのうちの他方側の選針機構が少なくとも該編幅を抜ける位置で停止させるようにキャリッジを制御する制御手段とを、
    含むことを特徴とする横編機。
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