JP3066415B2 - 治療装置 - Google Patents

治療装置

Info

Publication number
JP3066415B2
JP3066415B2 JP2129977A JP12997790A JP3066415B2 JP 3066415 B2 JP3066415 B2 JP 3066415B2 JP 2129977 A JP2129977 A JP 2129977A JP 12997790 A JP12997790 A JP 12997790A JP 3066415 B2 JP3066415 B2 JP 3066415B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stimulus
tooth
teeth
stimulation
stimulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2129977A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0424028A (ja
Inventor
和正 村津
Original Assignee
株式会社ケイオウエス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ケイオウエス filed Critical 株式会社ケイオウエス
Priority to JP2129977A priority Critical patent/JP3066415B2/ja
Publication of JPH0424028A publication Critical patent/JPH0424028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3066415B2 publication Critical patent/JP3066415B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Massaging Devices (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Percussion Or Vibration Massage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、歯牙を刺激することにより緊張させたり、
リラックスさせたり、歯周組織の抵抗力を増大させ、歯
周疾患を予防したり、偏咀嚼(片がみ)を改善させる治
療装置に関する。
(ロ)従来の技術及びその課題 過剰ストレスによる心身の異常 急速に高度化した現代社会においては、人は常に過剰
のストレス状態におかれている。今日、最も多い疾病群
のうち、精神障害が第2位に位置している。
このことは、ストレスに対して人は内分泌系と自律神
経系によって、身体的及び精神的恒常性を保っている
が、自律神経系は特に交感神経系がその担い手となって
いる。
しかし、ストレスによるこのような緊張状態が過度に
持続されることにより、病的な状態が起こってくる。
成人では、ストレスによる潰瘍のような比較的急性の
状態ばかりでなく、その他に、動脈硬化、高血圧、心臓
病、下痢、ノイローゼ、脳出血、神経病、アレルギー、
関節痛等の慢性ものが起こっている。
心身の緊張感の非コントロール性 交感神経及び副交感神経とからなる自律神経は、不随
意神経であり、人は通常このような自律神経を生理的状
態で意識的にコントロールすることは不可能である。
その為、車の運転等の高度に緊張を要する状況下で
は、時に人は交感神経の緊張を喪失し、睡魔をもよお
し、悲惨な事故を惹起し、多大の人命を失っている。
このような交感神経の緊張の喪失は、前記の車の事故
のようなものばかりでなく、例えば、学生の夜間の勉強
中に生じる睡魔も、その一例である。
このことは、交感神経の緊張を継続することが不可能
な為に、ついては、眠くなってしまうのである。
咀嚼刺激料の減少に伴う脳機能賦活力の減少 咀嚼刺激は、これまでの動物実験によって、脳内循環
血流量を増大させたり、脳内の蛋白量、RNA、さらには
記憶想起物質であるコレチストチニン量を増加させるこ
とが明らかにされ、その結果として動物の学習能力が増
大することが示されている。
そして、人においても、咀嚼刺激量の結果的機能量で
ある咬合力と幾何図形に関する知能テストが正相関する
ことが明らかにされている。
また、よく咀嚼する人は、荒がみの人よりも気力、幸
せ感、そして、幸福感が5倍以上高いことがアンケート
の結果示され、咀嚼刺激が高次元の脳活動である心的作
用にも関係していることが明らかにされている。
このような、咀嚼刺激は、食事やガムを噛む行為を介
して得られる。しかし、近年、調理済食品等の軟い食品
の増大や生活のハイテンポ化によって、人は、徐々に咀
嚼量が減少している。
このような咀嚼量の減少は、顕在的事例として口腔領
域では、歯牙と顎骨長との不調和をきたし、不正咬合の
発現をも増加させているが、同時に、前記のような咀嚼
刺激によって賦活されると考えられる脳機能の低下を引
き起こしている。
咀嚼刺激量の減少に伴う歯周組織の脆弱化 生体組織の健常性が機能活動性刺激によって維持され
ていることは、周知のことである。
即ち、腕を骨折した後、ギブスを一定期間付けている
と、骨も筋肉も痩せてしまうが、完全に回復した後、再
度活動を開始すると、徐々にもとの状態にもどり、さら
に、バーベル等でより高い活動性刺激を加えてやると、
骨や筋肉を強固なものにすることができる。
前記で述べたように、現代社会における咀嚼刺激量
の減少は、同時に歯牙を支えている歯牙周囲組織の健康
維持にとって好ましいものでなく、今日、成人の8割〜
9割に達する高い歯槽膿漏(歯周炎)の発現の一因にな
っている。
それは、次に示すような歯槽膿漏の原因因子によって
導き出される一般式から明らかである。
歯槽膿漏=(歯垢細菌の量と種類×歯垢の沈着時間)
÷抵抗力 上記の式において、咀嚼刺激は、抵抗力を著しく増大
させるものであり、この抵抗力の減少は、歯槽膿漏を惹
起しやすくしているのである。
偏咀嚼による弊害 歯牙疾患の蔓延は、近年多くの人々に正常な咬合機能
の乱れを起こしている。
その一因として、偏咀嚼(片がみ)がある。ここでい
う偏咀嚼とは、無意識のうちに食べ物の咀嚼を左右側の
歯のいずれか片側のみで習慣的に行っていることであ
る。
このような偏咀嚼は、咬合力において、顕著な左右差
を起こし、通常、最大咬合力において、4〜5倍の左右
差を認める。
即ち、平均的な成人の最大噛合力は約60kgであり、偏
咀嚼の人においても、咀嚼側の歯では、同程度の咬合力
を認めるが、非咀嚼側の歯では、僅か15kg程度の咬合力
しか認められない。
このような偏咀嚼は、非咀嚼側の歯周組織の劣化及び
脆弱化を起こすとともに、上顎骨の成長並びに発達に左
右差をきたし、上下斜視という眼軸変化に伴う眼機能の
異常まで併発することが知られている。
このような眼機能異常は、関連異常として肩こりを惹
起するとともに、眼の網膜から脳への入力情報の不適正
にともなう痴呆症の発現の一要因になっていることも指
摘されている。
本発明は、上記〜の課題を解決することができる
治療装置を提供することを目的とする。
(ハ)課題を解決するための手段 本発明では、歯に装着可能とした歯装着体に、歯に刺
激を与えるための刺激伝達素子を複数設けてなる治療装
置において、各刺激伝達素子を制御部に接続して、各刺
激伝達素子によって歯牙を選択的に刺激できるべく構成
したことを特徴とする治療装置を提供せんとするもので
ある。
また、歯に装着可能とした歯装着体に、歯に刺激を与
えるための刺激伝達素子を複数設けてなる治療装置にお
いて、刺激選択操作部を具備して、各刺激伝達素子によ
って歯牙を選択的に刺激できるべく構成したこと、特
に、歯装着体に上下顎用歯牙当接面を形成し、同上下顎
用歯牙当接面に刺激伝達素子の上下部を露出させたこ
と、及び、歯装着体を合成樹脂で形成したことにも特徴
を有する。
(ニ)作用及び効果 本発明では、以下のような作用・効果を有している。
歯に装着した歯装着体の各刺激伝達素子によって、歯
を部位選択的に刺激することにより、自律神経系、特に
交感神経系及び副交感神経系を刺激して、身体を緊張さ
せたり、リラックスさせるものである。
即ち、特に、刺激伝達素子によって、前側の歯を刺激
すると、交感神経系が刺激されて、身体を緊張させるこ
とができる。
従って、車の運転時に、交感神経系を刺激して身体を
緊張させることにより、眠気を解消し、悲惨な事故の発
生を予防することができる。
また、刺激伝達素子によって、奥歯を刺激すると、副
交感神経系が刺激されて、身体をリラックスさせること
ができる。
このように、各歯を刺激することにより、交感神経系
及び副交感神経系の刺激を得て、身体を緊張させたり、
リラックスさせることにより、精神障害等を解消するこ
とができる。
歯牙全体を刺激することにより、大脳刺激を増大し、
大脳機能を賦活することができる。
即ち、刺激伝達素子によって歯牙に伝えられた刺激
は、歯根膜(歯の根の骨との境界部に存在する組織、第
9図参照)を介して三叉神経に伝達され、大脳を刺激す
るとともに、これまで動物実験で確認されたような脳内
物質量並びに脳機能を増大させるものである。
従って、刺激伝達素子によって、歯牙全体を刺激する
と、よく咀嚼する者に多く認められる、気力、幸福感を
得ることができる。
歯牙全体を刺激することにより、歯周組織に機能活動
刺激を付与し、歯周組織の抵抗力を増大することができ
る。
即ち、刺激伝達素子による歯牙刺激は、歯根膜並びに
歯槽骨を刺激し、同部及び周囲組織の血流を促進すると
ともに、歯根膜並びに歯槽骨を活性化して、組織より強
固なものにすることができる。(第9図参照) また、歯牙を骨につなぎとめる歯周靱帯も、生理的範
囲内の均一かつ適当な継続的刺激に反応して、適応的に
靱帯繊維密度並びに機能を増大させて、より強固なもの
にすることができる。
さらに、歯周炎の発症並びに進行に重要な生体防御の
最前線である上皮付着部における血液由来の防御因子の
浸出現象を促進するとともに、同部の新陳代謝を活性化
し、歯肉溝上皮の成長速度を高めて、抵抗力を増大させ
ることができる。
偏咀嚼患者においては、非咀嚼側の歯の歯根膜並びに
支持歯槽骨が弱く、強制的に食べ物を噛んでも、痛み等
が生じて十分に咀嚼できない為に、刺激伝達素子によっ
て、非咀嚼側の歯を刺激することにより、歯周組織に機
能活動刺激として作用し、歯根膜並びに支持歯槽骨を徐
々に強化することができる。
そして、かかる歯根膜並びに支持歯槽骨を強化するこ
とによって、非咀嚼側の歯周組織の劣化及び脆弱化を防
ぎ、非咀嚼側の歯でも、容易に咀嚼可能となり、従っ
て、偏咀嚼による眼機能の異常を治療したり、或いはそ
の予防を行うことができる。
(ホ)実施例 本発明の刺激伝達素子を利用した治療装置を図面にも
とづき詳説すれば、第1図の斜視図において、1は本発
明に係る治療装置を示し、同装置1は、刺激発振器2
と、歯に装着可能とした歯装着体3と、同装着体3に取
付けた複数の刺激伝達素子4とから構成されている。
かかる刺激発振器2は、第2図のブロック図におい
て、電源部5と、交流電圧を発する主超音波発振回路6
と、電力増幅を行う主出力回路7とをそれぞれ直列的に
接続されている。
そして、主出力回路7に、固有共振周波数を有する刺
激伝達素子4を接続している。
また、主超音波発振回路6は、電流によって共振し、
刺激伝達素子4の固有周波数と同一周波数とした連続波
の電圧を発生するように構成されている。
かかる刺激伝達素子4は、主出力回路7からの交流電
圧を受けて刺激伝達素子4内に内蔵した振動体が振動し
てなる圧電現象により調音波を発生する。
なお、6aは主超音波発振回路6に接続されたダイヤル
を示し、同ダイヤル6aによって刺激伝達素子4からの刺
激を増減することができる。
次いで、歯装着体3及び刺激伝達素子4について詳説
する。
即ち、歯装着体3は、可撓性の合成樹脂素材で略U字
状に形成されており、しかも、第3図に示すように、一
定の肉厚状に形成され、上下面に上下顎用歯牙当接面1
0,11を設けている。
そして、かかる歯装着体3は、上下顎用歯牙当接面1
0,11を上下顎歯で噛合した状態で装着している。
なお、歯装着体3は、可撓性の合成樹脂素材で形成さ
れている為に、その形状を変えることができる。
さらに、この歯装着体3の内部には、複数の刺激伝達
素子4が配設されており、各刺激伝達素子4からの振動
が各歯牙に伝達するものである。
かかる刺激伝達素子4内には、チタン酸バリウム等を
素材とした圧電逆効果を有する円板状の振動体12を内蔵
しており、同振動体12に主出力回路7からの接続線を接
続して、同振動体12を振動させるようにしている。
また、刺激伝達素子4は、振動体12の上下部を突出さ
せて、歯装着体3の上下顎用歯牙当接面10,11に露出さ
せ、歯牙に直接に刺激を伝達するようにしている。
さらに、本実施例では、刺激伝達素子4によって、前
側部の歯として、上顎の犬歯c、下顎第一小臼歯d及び
前歯部eを刺激することにより、交感神経系の刺激を効
果的に得ることができ、身体を緊張させることができ
る。
また、奥歯としては、特に、上顎第一大臼歯a及び下
顎第二大臼歯bを刺激することにより、副交感神経系の
刺激を効果的に得ることができ、身体をリラックスさせ
ることができる。
また、本実施例では、刺激発振器2に制御部を接続し
ており、各刺激伝達素子4による各歯牙への刺激を制御
している。
第1図において、刺激発振器2の前面に各歯牙への刺
激選択操作部2a、刺激量を表示する表示部2bを設けてい
る。
本発明に係る治療装置による歯牙の交感神経系と副交
感神経系の刺激並びに大脳刺激について詳説する。
即ち、ガムを噛むことによる咀嚼刺激が精神的に緊張
感やリラックス感をもたらすものであり、例えば、自動
車の運転中に、眠くなった時に、ガムを噛むことによ
り、大脳を覚醒させ、緊張感を高め眠けを防止すること
ができる。
また、野球選手は、逆に試合中にガムを噛むことによ
り、過度の緊張感をほぐし心をリラックスさせて、集中
力を高めている。
このような神経的な緊張感やリラックスは自立神経、
即ち、交感神経及び副交感神経によって不髄意的に支配
されている。
咀嚼刺激と自律刺激との関わりについては、これまで
鼠を用いた動物実験や人の唾液分泌モデルを介していく
つかの報告がなされている。
それらを要約して箇条書きにまとめると、以下のもの
である。
唾液分泌機能は自律神経、即ち、交感神経及び副交感
神経に大きく依存し、それらの刺激によって分泌機序が
決定されている。
唾液分泌機能のうち、唾液の量、即ち、唾液分泌量は
副交感神経刺激に、そして、唾液に含有される蛋白質の
量は、交感神経刺激に大きく依存している。
鼠の実験において、固形の餌を、同一成分の液体のも
のに置き換え、咀嚼刺激をほとんどなくしてしまうと、
唾液分泌量や蛋白質が減少する。
これらの変化は唾液腺細胞の膜表面に存在する交感神
経及び副交感神経レセプターの数の減少を伴っている。
従って、咀嚼刺激が交感神経並び副交感神経刺激に影響
を与え、変化させていることは明らかである。
咀嚼した際に、歯牙を介して伝えられる圧刺激は歯牙
と支持歯槽骨との間に存在する歯根膜に存在するメカノ
レセプターにより刺激が受容され中枢に伝えられる。
人における歯牙の欠損状態と唾液分泌機能、即ち、唾
液分泌量並びに唾液蛋白量との関係を他の全身的な因子
とともに大型コンピュータを用いて解析すると、 唾液分泌量=−7.62 +下顎第二大臼歯×0.075 +上顎第一小臼歯×0.199 −上顎第二小臼歯×0.112 +上顎第一大臼歯×0.079 +上顎第二大臼歯×0.092 +血清総蛋白 ×1.49 −血清アルブミン×2.59 +血清アルブミン/ブロブリン×0.075 +血清マグネシウム×0.91 +血糖値 ×0.005 −血清カリウム ×0.016 +ヘマトクリット ×0.016 −唾液蛋白量 ×0.043 唾液蛋白濃度=−9.57 +上顎犬歯 ×1.06 +下顎第一小臼歯 ×1.97 −下顎第二小臼歯 ×1.48 −下顎第一大臼歯 ×1.13 +血糖値 ×0.03 +血清アドレナリン×0.0059 +血清マグネシウム×4.00 −唾液分泌量 ×2.19 という一般線形重回帰式が得られる。
これらの式は唾液分泌機能が選択的に一部の歯牙に大
きく影響されていることを示している。
即ち、唾液分泌量Aは、上顎第一大臼歯a及び下顎第
二大臼歯b等に依存し、そして、唾液蛋白濃度Bは上顎
の犬歯c及び下顎第一小臼歯dに大きく依存している。
このような各歯牙の唾液分泌機能に及ぼす選択的影響
を各歯牙と唾液分泌量A並びに唾液蛋白濃度Bとの相関
係数から計算された値を用いて図示すると、第4図及び
第5図のようになる。
第4図及び第5図は、上顎における歯牙の唾液分泌蛋
白量に及ぼす効果の特異的分布を示したものであり、唾
液蛋白濃度に大きく影響しているのは、上下顎の犬歯c
及び小臼歯部dついで前歯部eであり、唾液分泌量に大
きく依存しているのは、上下顎の大臼歯部a,bである。
このような選択的な歯牙の唾液分泌機能に及ぼす影響
を具体的に数値で表すと、第6図の表のようになり、第
6図の表の横軸に歯の本数を示し、上顎左右の犬歯cが
残存し、その咀嚼刺激を維持している者(2)は、犬歯
cを失い、その咀嚼刺激を失った者(0)(1)に比べ
て、2倍の唾液蛋白濃度を示している。
また、下顎の第一小臼歯についても、同様の結果が得
られている。
他方、唾液分泌量においては、第7図の表に示してお
り、上顎の第一大臼歯aが残存し、その咀嚼刺激の維持
している者(2)は、同第一大臼歯aを既に失った者
(0)(1)に比べて、やはり2倍の高い分泌量を示し
ている。
下顎の第二大臼歯についても、同様の結果が得られて
いる。
このように、唾液分泌量Aは、副交感神経系A′、ま
た、唾液蛋白濃度Bは、交感神経系B′にそれぞれ支配
されているので、唾液分泌機能への選択的歯牙の影響
は、歯牙の歯根膜表面のメカノレセプターを介して中枢
に伝えられ、自律神経刺激、即ち、交感神経並びに副交
感神経刺激に交換されており、第8図にその模式図を示
している。
即ち、各歯牙に選択的な交感及び副交感神経刺激の特
性があり、従って、これらの歯牙を刺激することによっ
て、意識的に交感神経系A′及び副交感神経系B′の刺
激を得ることができる。
その際に、全身的な緊張及び大脳の覚醒を与える交感
神経刺激を選択的に与えている歯牙の分布は、特に、犬
歯c及び第一小臼歯dにあり、次いで、前歯部eに存在
している。一方、安らかさやリラックス感を与える副交
感神経刺激を与える歯牙分布は、大臼歯部a,bに存在し
ている。
以上のように、本発明では、治療装置1によって、交
感神経刺激として、犬歯c及び第一小臼歯dとを刺激
し、また、副交感神経刺激として、大臼歯部a,bを刺激
することにより、身体を緊張させたり、リラックスさせ
ることにより、精神障害等を解消することができる。
次に、歯牙全体の刺激による大脳機能の賦活力及び歯
周組織の抵抗力の増大に関して、第9図の歯周組織を参
照して詳説する。
即ち、刺激伝達素子4によって歯牙13に伝えられた刺
激は、歯根膜14の表面のメカノレセプター14aを介して
三叉神経に伝達され、脳神経刺激を増大する。このよう
な歯牙を介した大脳刺激は、これまで動物実験で確認さ
れたような脳機能物質量並びに脳機能の増大を起こして
いる。
また、刺激伝達素子4による歯牙刺激は、歯根膜14並
びに歯槽骨15を刺激し、同部及び周囲組織の血流を促進
するとともに、歯根膜14並びに歯槽骨15を活性化して、
組織をより強固なものにする。
また、歯牙13を骨につなぎとめる歯周靱帯16は、生理
的範囲内の均一かつ適当な継続的刺激に反応して、適応
的に靱帯繊維密度並びに機能を増大させて、より強固な
ものとなる。
さらに、歯周炎の発症並びに進行に重要な生体防御の
最前線である上皮付着部17における血液由来の防御因子
の浸出現象を促進するとともに、同部の新陳代謝を活性
化し、歯肉溝上皮の成長速度を高めて、抵抗力を増大さ
せることができる。
また、偏咀嚼患者においては、刺激伝達素子4によっ
て、非咀嚼側の歯牙13を刺激することにより、歯周組織
に機能活動刺激として作用し、歯根膜並びに支持歯槽骨
を徐々に強化することができる。
そして、かかる歯根膜並びに支持歯槽骨を強化するこ
とによって、非咀嚼側の歯周組織の劣化及び脆弱化を防
ぎ、非咀嚼側の歯でも、容易に咀嚼可能となり、従っ
て、偏咀嚼による眼機能の異常を治療したり、或いはそ
の予防を行うことができる。
なお、本実施例では、刺激伝達素子4によって振動刺
激を歯牙に伝達させているが、その他の実施例として、
電気刺激、磁気刺激、温熱刺激或いは光刺激等を利用す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る治療装置の説明図、第2図は治療
装置の回路図、第3図は治療装置を歯に装着した状態の
説明図、第4図及び第5図は歯牙における唾液分泌量及
び唾液蛋白分泌量との関係を示す説明図、第6図及び第
7図は唾液分泌量及び唾液蛋白分泌量を示すグラフ、第
8図は歯牙の自律神経の管理機構を示す説明図、第9図
は歯牙及び歯周組織の断面図である。 図中、1:治療装置 3:歯装着体 4:刺激伝達素子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 19/06 A61H 23/02 341 A61H 23/02 370 A61H 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯に装着可能とした歯装着体(3)に、歯
    に刺激を与えるための刺激伝達素子(4)を複数設けて
    なる治療装置において、 各刺激伝達素子(4)を制御部に接続して、各刺激伝達
    素子(4)によって歯牙を選択的に刺激できるべく構成
    したことを特徴とする治療装置。
  2. 【請求項2】歯に装着可能とした歯装着体(3)に、歯
    に刺激を与えるための刺激伝達素子(4)を複数設けて
    なる治療装置において、 刺激選択操作部(2a)を具備して、各刺激伝達素子
    (4)によって歯牙を選択的に刺激できるべく構成した
    ことを特徴とする治療装置。
  3. 【請求項3】歯装着体(3)に上下顎用歯牙当接面(1
    0,11)を形成し、同上下顎用歯牙当接面(10,11)に刺
    激伝達素子(4)の上下部を露出させたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の治療装置。
  4. 【請求項4】歯装着体(3)を合成樹脂で形成したこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の治
    療装置。
JP2129977A 1990-05-18 1990-05-18 治療装置 Expired - Fee Related JP3066415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2129977A JP3066415B2 (ja) 1990-05-18 1990-05-18 治療装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2129977A JP3066415B2 (ja) 1990-05-18 1990-05-18 治療装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0424028A JPH0424028A (ja) 1992-01-28
JP3066415B2 true JP3066415B2 (ja) 2000-07-17

Family

ID=15023119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2129977A Expired - Fee Related JP3066415B2 (ja) 1990-05-18 1990-05-18 治療装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3066415B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006132376A1 (ja) * 2005-06-10 2006-12-14 Shima Seiki Manufacturing Limited 編地プレッサを備える横編機およびその制御方法
WO2007058272A1 (ja) * 2005-11-16 2007-05-24 Shima Seiki Manufacturing Limited 横編機のキャリッジ搭載ユニット
KR101768525B1 (ko) * 2015-12-14 2017-08-16 김연기 폐음식물 압축장치

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3825734B2 (ja) 2002-09-27 2006-09-27 バイオマップ有限会社 超音波治療装置
US20090048545A1 (en) * 2005-12-07 2009-02-19 Bio Map Co., Ltd. Ultrasonic therapeutic apparatus
JP5285972B2 (ja) * 2008-06-18 2013-09-11 株式会社日立製作所 生体光計測装置
JP2020031699A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 有限会社かんこめ 眠気覚まし具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006132376A1 (ja) * 2005-06-10 2006-12-14 Shima Seiki Manufacturing Limited 編地プレッサを備える横編機およびその制御方法
JP4977603B2 (ja) * 2005-06-10 2012-07-18 株式会社島精機製作所 編地プレッサを備える横編機およびその制御方法
WO2007058272A1 (ja) * 2005-11-16 2007-05-24 Shima Seiki Manufacturing Limited 横編機のキャリッジ搭載ユニット
KR101768525B1 (ko) * 2015-12-14 2017-08-16 김연기 폐음식물 압축장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0424028A (ja) 1992-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6954668B1 (en) Apparatus and method for intra-oral stimulation of the trigeminal nerve
Fricton et al. Myofascial pain syndrome of the head and neck: a review of clinical characteristics of 164 patients
AU2022438301A1 (en) Devices and methods of treating sleep and awake bruxism
JP3066415B2 (ja) 治療装置
JP2001340412A (ja) 歯周病予防/治療装置
WO2014020483A1 (en) Neurophysiological stimulation device
de Felício et al. The effects of orofacial myofunctional therapy combined with an occlusal splint on signs and symptoms in a man with TMD-hypermobility: case study
JP2004129914A (ja) 振動付与装置、唾液促進用振動付与装置、眠気防止用振動付与装置、口腔内組織血流改善用振動付与装置、および脳血行障害改善用振動付与装置
Bjørnland et al. Force‐related changes in the masseter muscle reflex response to tooth‐taps in man
Müller et al. Contribution of periodontal receptors and food qualities to masseter muscle inhibition in man
JP2001340415A (ja) 健康及び美容促進装置
Singh et al. Bruxism: an ignored malady
JP2021097807A (ja) 歯根膜刺激デバイス
Haytac et al. Epileptic seizures triggered by the use of a powered toothbrush
Hashim et al. Orthodontic pain
Goel et al. Effect of Hard and Soft Occlusal Splints on Electromyographic Activity of Masseter and Anterior Temporalis in Patients with Moderate to Severe Occlusal Wear: A Randomized Controlled Trial
Michelotti et al. Short‐term effects of physiotherapy versus counselling for the treatment of myofascial pain of the jaw muscles
Huddleston‐Slater et al. The clinical assessment of TMJ sounds by means of auscultation, palpation or both
de Felício Oral Motor Treatment of TMD
White Pain Associated with Invisalign versus clear traditional brackets: a Randomized, prospective trial
Cathelineau et al. The relationship between tooth vibratory sensation and periodontal disease
Dubner et al. Mastication
RU2223067C2 (ru) Устройство для массажа и электростимуляции мимической мускулатуры
WAITE Disorders of the temporomandibular joint
Araya Zavala et al. Bruxism and masticatory pattern: an understudied relationship

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees