JPWO2007072622A1 - 電動機 - Google Patents

電動機 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007072622A1
JPWO2007072622A1 JP2007551001A JP2007551001A JPWO2007072622A1 JP WO2007072622 A1 JPWO2007072622 A1 JP WO2007072622A1 JP 2007551001 A JP2007551001 A JP 2007551001A JP 2007551001 A JP2007551001 A JP 2007551001A JP WO2007072622 A1 JPWO2007072622 A1 JP WO2007072622A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
outer peripheral
peripheral side
inner peripheral
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007551001A
Other languages
English (en)
Inventor
新 博文
博文 新
昇栄 阿部
昇栄 阿部
保 河村
保 河村
浩光 佐藤
浩光 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2007072622A1 publication Critical patent/JPWO2007072622A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/02Details
    • H02K21/021Means for mechanical adjustment of the excitation flux
    • H02K21/028Means for mechanical adjustment of the excitation flux by modifying the magnetic circuit within the field or the armature, e.g. by using shunts, by adjusting the magnets position, by vectorial combination of field or armature sections
    • H02K21/029Vectorial combination of the fluxes generated by a plurality of field sections or of the voltages induced in a plurality of armature sections
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K16/00Machines with more than one rotor or stator
    • H02K16/02Machines with one stator and two or more rotors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/10Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
    • H02K7/116Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters with gears

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

電動機(10)を、同軸に配置された内周側回転子(11)及び外周側回転子(12)と、少なくとも内周側回転子(11)および外周側回転子(12)の何れか一方を回転軸O周りに回動させる遊星歯車機構とにより構成した。遊星歯車機構による少なくとも内周側回転子(11)及び外周側回転子(12)の何れか一方の回動により、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側回転子(11)の略長方形板状の内周側永久磁石(11a)の長辺と、外周側回転子(12)の略長方形板状の外周側永久磁石(12a)の長辺とが対向するように配置した。

Description

本発明は、電動機に関する。
本願は、2005年12月21日に、日本に出願された特願2005−367451に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、例えば電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けた第1および第2回転子を備え、電動機の回転速度に応じて、あるいは、固定子に発生する回転磁界の速度に応じて第1および第2回転子の周方向の相対位置つまり位相差を制御する電動機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電動機では、例えば電動機の回転速度に応じて第1および第2回転子の位相差を制御する場合には、遠心力の作用により径方向に沿って変位する部材を介して第1および第2回転子の周方向の相対位置を変更するようになっている。また、例えば固定子に発生する回転磁界の速度に応じて第1および第2回転子の位相差を制御する場合には、各回転子が慣性により回転速度を維持する状態で固定子巻線に制御電流を通電して回転磁界速度を変更することによって、第1および第2回転子の周方向の相対位置を変更するようになっている。
特開2002−204541号公報
ところで、上記従来技術の一例に係る電動機において、例えば電動機の回転速度に応じて第1および第2回転子の位相差を制御する場合には、電動機の作動状態つまり回転速度に応じた遠心力が作用する状態でのみ第1および第2回転子の位相差を制御可能であり、電動機の停止状態を含む適宜のタイミングで位相差を制御することができないという問題が生じる。また、この電動機を駆動源として車両に搭載した場合等のように、この電動機に外部からの振動が作用し易い状態においては、遠心力の作用のみによって第1および第2回転子の位相差を適切に制御することが困難であるという問題が生じる。しかも、この場合には、電動機に対する電源での電源電圧の変動に拘わらずに位相差が制御されることから、例えば電源電圧と電動機の逆起電圧との大小関係が逆転してしまうという不具合が生じる虞がある。
また、例えば固定子に発生する回転磁界の速度に応じて第1および第2回転子の位相差を制御する場合には、回転磁界速度が変更されることから、電動機の制御処理が複雑化してしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、電動機が複雑化することを抑制しつつ、容易かつ適切に誘起電圧定数を可変とすることで、運転可能な回転数範囲およびトルク範囲を拡大し、運転効率を向上させると共に高効率での運転可能範囲を拡大することが可能な電動機を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る電動機は、内周側回転子と、前記内周側回転子の回転軸と同軸の回転軸を具備する外周側回転子と、少なくとも前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方を前記回転軸周りに回動させることによって前記内周側回転子と前記外周側回転子との間の相対的な位相を変更可能な回動手段とを備え、前記内周側回転子は周方向に沿って配置された略板状の内周側永久磁石を備え、前記外周側回転子は周方向に沿って配置された略板状の外周側永久磁石を備え、前記内周側永久磁石および前記外周側永久磁石は、前記回動手段による少なくとも前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方の回動により、前記回転軸に平行な方向に対する断面において、互いに対向可能な長辺を備えることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、回転軸に平行な方向に対する断面において略長方形状となる各永久磁石を具備する内周側回転子および外周側回転子に対し、回動手段によって内周側回転子と外周側回転子との間の相対的な位相が変更された際に内周側永久磁石の長辺と外周側永久磁石の長辺とが径方向に沿って対向するように配置されることにより、例えば外周側永久磁石による界磁磁束が固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量を、内周側永久磁石による界磁磁束によって効率よく増大あるいは低減させることができる。そして、例えば界磁強め状態では、電動機のトルク定数(つまり、トルク/相電流)を相対的に高い値に設定することができ、電動機運転時の電流損失を低減すること無しに、または、固定子巻線への通電を制御するインバータの出力電流の最大値を変更すること無しに、電動機が出力する最大トルク値を増大させることができ、電動機の運転効率の最大値を増大させることができる。
さらに、本発明の第2態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の外周面上に配置され、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の内部に埋め込まれていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、外周側回転子による外周側永久磁石の保磁力を向上させることができると共に、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮して、固定子巻線を鎖交する各永久磁石による界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。
さらに、本発明の第3態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の内部に埋め込まれ、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の内部に埋め込まれていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、外周側回転子による外周側永久磁石の保磁力および内周側回転子による内周側永久磁石の保磁力を向上させることができる。
さらに、本発明の第4態様に係る電動機では、前記内周側回転子および前記外周側回転子は、周方向で隣り合う前記内周側永久磁石間および周方向で隣り合う前記外周側永久磁石間の各前記鉄心に設けられた空間部を備えることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、周方向で隣り合う各永久磁石間の鉄心に透磁率が相対的に小さな空間部が設けられることにより、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石と外周側永久磁石との磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができる。
さらに、本発明の第5態様に係る電動機では、前記空間部は、前記内周側回転子の前記鉄心の外周面上に設けられた前記回転軸に平行な方向に伸びる内周側回転子溝部と、前記外周側回転子の内周面上に設けられた前記回転軸に平行な方向に伸びる外周側回転子溝部とを備えることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、例えば回動手段によって内周側回転子と外周側回転子との間の相対的な位相が変更された際に、内周側回転子溝部と外周側回転子溝部とが対向配置されることにより、各溝部により形成される空間部が対向配置されることになり、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石と外周側永久磁石との磁極同士間で磁路短絡が発生することを、より一層、抑制することができる。
さらに、本発明の第6態様に係る電動機では、前記空間部は、前記内周側回転子の前記鉄心の外周面上に設けられた前記回転軸に平行な方向に伸びる内周側回転子溝部と、前記外周側回転子の周方向で隣り合う前記外周側永久磁石間の前記鉄心の外周面上に設けられた前記回転軸に平行な方向に伸びる1対の外周側回転子溝部とを具備し、前記1対の外周側回転子溝部により周方向の両側から挟み込まれる突極部とを備えることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、各溝部によって互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石と外周側永久磁石との磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができると共に、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石との間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と突極部との間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子を効率よく回転させることができる。
さらに、本発明の第7態様に係る電動機では、前記外周側永久磁石間に設けられた前記空間部は、前記外周側永久磁石の周方向端部近傍から前記外周側回転子の外周面に向かい伸びることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、外周側永久磁石間において周方向で隣り合う空間部間の鉄心によってリラクタンストルクを発生させることができ、これらの空間部によってリラクタンストルクを効率よく発生させることができる。
さらに、本発明の第8態様に係る電動機では、前記空間部は、前記外周側永久磁石間の前記鉄心の内部に設けられていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、外周側永久磁石間の鉄心の内部に空間部を形成することにより、例えば空間部が外周側回転子の鉄心の外周面上で開口する場合に比べて、外周側回転子の剛性を向上させることができる。
さらに、本発明の第9態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の前記鉄心の径方向において外周側にずれた位置に配置され、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の前記鉄心の径方向において内周側にずれた位置に配置されていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮することにより、固定子巻線を鎖交する各永久磁石による界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。
さらに、本発明の第10態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の内部に埋め込まれ、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の外周面上に配置されていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側回転子による内周側永久磁石の保磁力を向上させることができると共に、外周側回転子の形状を単純化することができる。
さらに、本発明の第11態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の外周面上に配置され、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の外周面上に配置されていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側回転子および外周側回転子の形状を単純化することができる。
さらに、本発明の第12態様に係る電動機は、周方向で隣り合う前記外周側永久磁石間に前記鉄心の外周面上から径方向外方に突出する突極部を備えることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石との間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と突極部との間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子を効率よく回転させることができる。
さらに、本発明の第13態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の外周面上に配置され、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の内周面上に配置されていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮することにより、固定子巻線を鎖交する各永久磁石による界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。
さらに、本発明の第14態様に係る電動機は、周方向で隣り合う前記内周側永久磁石間に前記鉄心の外周面上から径方向外方に突出する内周側突極部と、周方向で隣り合う前記外周側永久磁石間に前記鉄心の内周面上から径方向内方に突出する外周側突極部と、前記内周側突極部から略周方向に突出して前記内周側永久磁石の外周面端部に当接する内周側永久磁石保持爪部および前記外周側突極部から略周方向に突出して前記外周側永久磁石の内周面端部に当接する外周側永久磁石保持爪部とを備えることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、外周側回転子による外周側永久磁石の保磁力および内周側回転子による内周側永久磁石の保磁力を向上させつつ、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石との間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と各突極部との間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子を効率よく回転させることができる。
さらに、本発明の第15態様に係る電動機は、少なくとも前記内周側回転子の鉄心の外周面上に配置された前記内周側永久磁石または前記外周側回転子の鉄心の外周面上に配置された前記外周側永久磁石を、前記鉄心の外周面とによって径方向の両側から挟み込んで保持する略円環状の保持部材を備えることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側回転子および外周側回転子の形状が複雑化することを抑制しつつ、内周側永久磁石および外周側永久磁石を適切に保持することができる。
さらに、本発明の第16態様に係る電動機では、前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方は、固定子と対向するように配置され、該固定子が発生する界磁により駆動される駆動回転子であり、何れか他方は、界磁制御用回転子であることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、固定子は駆動回転子と対向するように配置され、この駆動回転子は、内周側回転子または外周側回転子とされている。つまり、この電動機は、いわゆるアウターロータ型の電動機またはインナーロータ型の電動機とされている。これにより、電動機の汎用性を向上させることができる。
さらに、本発明の第17態様に係る電動機では、前記固定子は前記内周側回転子の内周側に配置され、前記界磁制御用回転子である前記外周側回転子が具備する前記外周側永久磁石は、前記内周側永久磁石よりも前記長辺が大きいことを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、この電動機は、固定子が内周側回転子の内周側に配置された、いわゆるインナーロータ型の電動機とされ、固定子と対向する内周側回転子は駆動回転子とされる。このインナーロータ型の電動機では、相対的に固定子から離れた位置に配置される外周側回転子の外周側永久磁石の大きさを増大させることによって磁束量を増大させ、電動機の誘起電圧定数の可変範囲を拡大させることができる。
さらに、本発明の第18態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石は、前記外周側回転子の内周面と当接していることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮することによって磁気抵抗を低減し、電動機の誘起電圧定数の可変範囲を拡大させることができる。
さらに、本発明の第19態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石は、前記外周側回転子の内周面と当接していることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮することによって磁気抵抗を低減し、電動機の誘起電圧定数の可変範囲を拡大させることができる。
さらに、本発明の第20態様に係る電動機は、前記内周側永久磁石の前記外周側回転子との当接面に所定の表面処理加工がなされていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、外周側回転子の内周面と当接する内周側永久磁石の当接面に所定の表面処理加工を施すことによって、例えば当接面の平滑化により内周側回転子と外周側回転子とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。また、例えば当接面の硬化処理によって、内周側永久磁石の摩耗による磁束の減少および内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離の増大に伴う磁気抵抗の増大等の不具合の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の第21態様に係る電動機は、前記内周側永久磁石の前記外周側回転子との当接面に所定の表面処理加工がなされていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、外周側回転子の内周面と当接する内周側永久磁石の当接面に所定の表面処理加工を施すことによって、例えば当接面の平滑化により内周側回転子と外周側回転子とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。また、例えば当接面の硬化処理によって、内周側永久磁石の摩耗による磁束の減少および内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離の増大に伴う磁気抵抗の増大等の不具合の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の第22態様に係る電動機は、前記外周側回転子の内周面に所定の表面処理加工がなされていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側永久磁石の当接面と当接する外周側回転子の内周面に所定の表面処理加工を施すことによって、例えば外周側回転子の内周面の平滑化により内周側回転子と外周側回転子とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。また、例えば外周側回転子の内周面の硬化処理によって、外周側回転子の摩耗による磁気抵抗の増大等の不具合の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の第23態様に係る電動機は、前記外周側回転子の内周面に所定の表面処理加工がなされていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側永久磁石の当接面と当接する外周側回転子の内周面に所定の表面処理加工を施すことによって、例えば外周側回転子の内周面の平滑化により内周側回転子と外周側回転子とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。また、例えば外周側回転子の内周面の硬化処理によって、外周側回転子の摩耗による磁気抵抗の増大等の不具合の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の第24態様に係る電動機では、前記内周側永久磁石の前記当接する側の面は、凸形状に形成されていることを特徴としている。
上記構成の電動機によれば、内周側永久磁石の当接する側の面を凸形状とすることで、内周側回転子と外周側回転子とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。
本発明の第1態様に係る電動機によれば、外周側永久磁石による界磁磁束が固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量を、内周側永久磁石による界磁磁束によって効率よく増大あるいは低減させることができ、例えば界磁強め状態では、電動機のトルク定数(つまり、トルク/相電流)を相対的に高い値に設定することができ、電動機運転時の電流損失を低減すること無しに、または、固定子巻線への通電を制御するインバータの出力電流の最大値を変更すること無しに、電動機が出力する最大トルク値を増大させることができ、電動機の運転効率の最大値を増大させることができる。
さらに、本発明の第2態様に係る電動機によれば、外周側回転子による外周側永久磁石の保磁力を向上させることができると共に、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮して、固定子巻線を鎖交する各永久磁石による界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。
さらに、本発明の第3態様に係る電動機によれば、外周側回転子による外周側永久磁石の保磁力および内周側回転子による内周側永久磁石の保磁力を向上させることができる。
さらに、本発明の第4態様に係る電動機によれば、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石と外周側永久磁石との磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができる。
さらに、本発明の第5態様に係る電動機によれば、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石と外周側永久磁石との磁極同士間で磁路短絡が発生することを、より一層、抑制することができる。
さらに、本発明の第6態様に係る電動機によれば、各溝部によって互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石と外周側永久磁石との磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができると共に、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石との間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と突極部との間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子を効率よく回転させることができる。
さらに、本発明の第7態様に係る電動機によれば、外周側永久磁石間において周方向で隣り合う空間部間の鉄心によってリラクタンストルクを発生させることができ、これらの空間部によってリラクタンストルクを効率よく発生させることができる。
さらに、本発明の第8態様に係る電動機によれば、外周側永久磁石間の鉄心の内部に空間部を形成することにより、例えば空間部が外周側回転子の外周面上で開口する場合に比べて、外周側回転子の剛性を向上させることができる。
さらに、本発明の第9態様に係る電動機によれば、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮することにより、固定子巻線を鎖交する各永久磁石による界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。
さらに、本発明の第10態様に係る電動機によれば、内周側回転子による内周側永久磁石の保磁力を向上させることができると共に、外周側回転子の形状を単純化することができる。
さらに、本発明の第11態様に係る電動機によれば、内周側回転子および外周側回転子の形状を単純化することができる。
さらに、本発明の第12態様に係る電動機によれば、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石との間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と突極部との間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子を効率よく回転させることができる。
さらに、本発明の第13態様に係る電動機によれば、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮することにより、固定子巻線を鎖交する各永久磁石による界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。
さらに、本発明の第14態様に係る電動機によれば、外周側回転子による外周側永久磁石の保磁力および内周側回転子による内周側永久磁石の保磁力を向上させつつ、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石との間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と各突極部との間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子を効率よく回転させることができる。
さらに、本発明の第15態様に係る電動機によれば、内周側回転子および外周側回転子の形状が複雑化することを抑制しつつ、内周側永久磁石および外周側永久磁石を適切に保持することができる。
さらに、本発明の第16態様に係る電動機によれば、いわゆるアウターロータ型の電動機またはインナーロータ型の電動機とされることで、電動機の汎用性を向上させることができる。
さらに、本発明の第17態様に係る電動機によれば、相対的に固定子から離れた位置に配置される外周側回転子の外周側永久磁石の大きさを増大させることによって磁束量を増大させ、電動機の誘起電圧定数の可変範囲を拡大させることができる。
さらに、本発明の第18態様および第19態様に係る電動機によれば、内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離を短縮することによって磁気抵抗を低減し、電動機の誘起電圧定数の可変範囲を拡大させることができる。
さらに、本発明の第20態様および第21態様に係る電動機によれば、例えば当接面の平滑化により内周側回転子と外周側回転子とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。また、例えば当接面の硬化処理によって、内周側永久磁石の摩耗による磁束の減少および内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離の増大に伴う磁気抵抗の増大等の不具合の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の第22態様および第23態様に係る電動機によれば、例えば外周側回転子の内周面の平滑化により内周側回転子と外周側回転子とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。また、例えば外周側回転子の内周面の硬化処理によって、外周側回転子の摩耗による内周側永久磁石と外周側永久磁石との間の距離の増大に伴う磁気抵抗の増大等の不具合の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の第24態様に係る電動機によれば、内周側永久磁石の当接する側の面を凸形状とすることで、内周側回転子と外周側回転子とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る電動機の内周側回転子および外周側回転子と固定子とを示す要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動機の構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊星歯車機構の速度線図である。 本発明の一実施形態に係る内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石とが同極配置された強め界磁状態を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石とが対極配置された弱め界磁状態を模式的に示す図である。 図4Aに示す強め界磁状態と図4Bに示す弱め界磁状態とにおける誘起電圧を示すグラフ図である。 本発明の一実施形態に係る誘起電圧定数Keに応じて変化する電動機の電流とトルクとの関係を示すグラフ図である。 本発明の一実施形態に係る誘起電圧定数Keに応じて変化する電動機の回転数と界磁弱め損失との関係を示すグラフ図である。 誘起電圧定数Keに応じて変化する電動機の回転数とトルクとに対する運転可能領域を示す図である。 本発明の一実施形態に係る誘起電圧定数Keに応じて変化する電動機の回転数とトルクとの関係を示すグラフ図である。 本発明の一実施形態に係る誘起電圧定数Keに応じて変化する電動機の回転数と出力との関係を示すグラフ図である。 実施例において誘起電圧定数Keに応じて変化する電動機の回転数とトルクとに対する運転可能領域および効率の分布を示す図である。 第2比較例において誘起電圧定数Keに応じて変化する電動機の回転数とトルクとに対する運転可能領域および効率の分布を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電動機の駆動方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第1変形例に係る電動機の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る遊星歯車機構の速度線図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第4変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第5変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第6変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第7変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第8変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第9変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第10変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第11変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第11変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第12変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第13変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す略1/2円の断面図である。 本発明の実施形態の第14変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第14変形例に係る電動機の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第14変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第14変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第14変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第15変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第15変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第15変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第15変形例に係る電動機の内周側回転子と外周側回転子とを示す要部断面図である。
符号の説明
10 電動機
11 内周側回転子
11a 内周側永久磁石
12 外周側回転子
12a 外周側永久磁石
14 遊星歯車機構(回動手段)
15 アクチュエータ(回動手段)
21 内周側ロータ鉄心(鉄心)
21a 凹溝(空間部、内周側回転子溝部)
21A 外周面
22 外周側ロータ鉄心(鉄心)
22a 凹溝(空間部)
22c 突極部
22d 凹溝(空間部、外周側回転子溝部)
22A 外周面
22B 内周面
25 磁束障壁用孔部(空間部)
26 外周側保持部材(保持部材)
27 内周側保持部材(保持部材)
28 外周側突極部(突極部)
29 内周側突極部(内周側突極部)
29a 磁石保持爪部(内周側永久磁石保持爪部)
30 突極部(外周側突極部)
30a 磁石保持爪部(外周側永久磁石保持爪部)
以下、本発明の電動機の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による電動機10は、例えば図1に示すように、周方向に沿って配置された各永久磁石11a,12aを具備する略円環状の各内周側回転子11および外周側回転子12と、内周側回転子11および外周側回転子12を回転させる回転磁界を発生する複数相の固定子巻線13aを有する固定子13と、内周側回転子11および外周側回転子12に接続された遊星歯車機構14と、遊星歯車機構14により内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相を設定するアクチュエータ15とを備えたブラシレスDCモータであって、例えばハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、この電動機10の出力軸Pはトランスミッション(図示略)の入力軸に接続され、電動機10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
なお、車両の減速時に駆動輪側から電動機10に駆動力が伝達されると、電動機10は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えばハイブリッド車両においては、この電動機10の回転軸Oが内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されており、内燃機関の出力が電動機10に伝達された場合にも電動機10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
内周側回転子11および外周側回転子12は、例えば図1に示すように、互いの回転軸が電動機10の回転軸Oと同軸となるように配置され、略円筒状の各ロータ鉄心21,22と、内周側ロータ鉄心21の外周部で周方向に所定間隔をおいて設けられた複数の内周側磁石装着部23および外周側ロータ鉄心22の内部で周方向に所定間隔をおいて設けられた複数の内周側磁石装着部23とを備えている。
そして、周方向で隣り合う内周側磁石装着部23間において内周側ロータ鉄心21の外周面21A上には回転軸Oに平行に伸びる凹溝21aが形成されている。
また、周方向で隣り合う外周側磁石装着部24間において外周側ロータ鉄心22の外周面22A上には回転軸Oに平行に伸びる凹溝22aが形成されている。
各磁石装着部23および24は、例えば回転軸Oに平行に貫通する各1対の磁石装着孔23aおよび24aを備え、1対の磁石装着孔23aはセンターリブ23bを介して、かつ、1対の磁石装着孔24aはセンターリブ24bを介して、周方向で隣り合うように配置されている。
そして、各磁石装着孔23a,24aは回転軸Oに平行な方向に対する断面が、略周方向が長手方向かつ略径方向が短手方向の略長方形状に形成され、各磁石装着孔23a,24aには回転軸Oに平行に伸びる略長方形板状の各永久磁石11a,12aが装着されている。
1対の磁石装着孔23aに装着される1対の内周側永久磁石11aは、厚さ方向(つまり各回転子11,12の径方向)に磁化され、互いに磁化方向が同方向となるように設定される。そして、周方向で隣り合う内周側磁石装着部23に対して、各1対の磁石装着孔23aに装着される各1対の内周側永久磁石11aは互いに磁化方向が異方向となるように設定される。すなわち外周側がN極とされた1対の内周側永久磁石11aが装着された内周側磁石装着部23には、外周側がS極とされた1対の内周側永久磁石11aが装着された内周側磁石装着部23が、凹溝21aを介して周方向で隣接するようになっている。
同様にして、1対の磁石装着孔24aに装着される1対の外周側永久磁石12aは、厚さ方向(つまり各回転子11,12の径方向)に磁化され、互いに磁化方向が同方向となるように設定される。そして、周方向で隣り合う外周側磁石装着部24に対して、各1対の磁石装着孔24aに装着される各1対の外周側永久磁石12aおよび外周側永久磁石12aは互いに磁化方向が異方向となるように設定される。すなわち外周側がN極とされた1対の外周側永久磁石12aが装着された外周側磁石装着部24には、外周側がS極とされた1対の外周側永久磁石12aが装着された外周側磁石装着部24が、凹溝22aを介して周方向で隣接するようになっている。
そして、内周側回転子11の各磁石装着部23と外周側回転子12の各磁石装着部24とは、さらに、内周側回転子11の各凹溝21aと外周側回転子12の各凹溝22aとは、各回転子11,12の径方向で互いに対向配置可能となるように配置されている。
これにより、内周側回転子11と外周側回転子12との回転軸O周りの相対位置に応じて、電動機10の状態を、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの同極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが対極配置)される弱め界磁状態から、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの異極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが同極配置)される強め界磁状態に亘る適宜の状態に設定可能とされている。
特に、弱め界磁状態および強め界磁状態においては、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが対向するように設定されている。
また、固定子13は、外周側回転子12の外周部に対向配置される略円筒状に形成され、例えば車両のトランスミッションのハウジング(図示略)等に固定されている。
遊星歯車機構14は、例えば図2に示すように、内周側回転子11よりも内周側の中空部に配置され、外周側回転子12と同軸かつ一体に形成された第1リングギア(R1)31と、内周側回転子11と同軸かつ一体に形成された第2リングギア(R2)32と、第1リングギア(R1)31に噛み合う単列の第1プラネタリギア列33と、第2リングギア(R2)32に噛み合う単列の第2プラネタリギア列34と、第1プラネタリギア列33および第2プラネタリギア列34に噛み合うアイドルギアであるサンギア(S)35と、第1プラネタリギア列33または第2プラネタリギア列34の何れか一方、例えば第1プラネタリギア列33を構成する複数の第1プラネタリギア33aを各第1プラネタリ回転軸P1周りに回転可能に支持すると共に、回転軸O周りに回動可能とされた第1プラネタリキャリア(C1)36と、第1プラネタリギア列33または第2プラネタリギア列34の何れか他方、例えば第2プラネタリギア列34を構成する複数の第2プラネタリギア34aを各第2プラネタリ回転軸P2周りに回転可能に支持すると共に、固定子13に固定された第2プラネタリキャリア(C2)37とを備えて構成されている。
すなわち、この遊星歯車機構14は、各単列の第1プラネタリギア列33および第2プラネタリギア列34を備えるシングルピニオン式の遊星歯車機構である。
この遊星歯車機構14では、内周側回転子11の外径は、外周側回転子12の内径よりも小さく形成され、内周側回転子11は外周側回転子12よりも内周側の中空部に配置されている。そして、第1リングギア(R1)31および第2リングギア(R2)32の各外径は、内周側回転子11の内径よりも小さく形成され、回転軸Oに平行な方向に沿って隣り合うようにして同軸に配置された第1リングギア(R1)31および第2リングギア(R2)32は内周側回転子11よりも内周側の中空部に配置されている。
そして、第2リングギア(R2)32の配置位置に対して、回転軸Oに平行な方向での一方側にずれた位置に配置された第1リングギア(R1)31は、軸受けにより回転可能に支持されると共に一方側に向かい延びる回転軸Oに接続されている。
そして、第1プラネタリキャリア(C1)36は、第1リングギア(R1)31に噛み合う第1プラネタリギア列33の配置位置に対して、回転軸Oに平行な方向での一方側にずれた位置に配置され、中空に形成されたサンギア(S)35の回転軸PSの中空部に回転可能に挿通されると共に他方側に向かい延びる回転軸PCに接続されている。
また、第2プラネタリキャリア(C2)37は、第2リングギア(R2)32に噛み合う第2プラネタリギア列34の配置位置に対して、回転軸Oに平行な方向での他方側にずれた位置に配置されている。
この遊星歯車機構14では、第1リングギア(R1)31と第2リングギア(R2)32とは略同等のギア形状とされ、かつ、第1プラネタリギア列33を構成する各複数の第1プラネタリギア33aと、第2プラネタリギア列34を構成する各複数の第2プラネタリギア34aとは略同等のギア形状とされており、サンギア(S)35の回転軸PSは電動機10の回転軸Oと同軸に配置されると共に軸受けにより回転可能に支持されている。これにより、第1プラネタリギア列33と第2プラネタリギア列34とは、アイドルギアであるサンギア(S)35に噛み合うことにより、内周側回転子11と外周側回転子12とを同期回転させるようになっている。
さらに、第1プラネタリキャリア(C1)36の回転軸PCは電動機10の回転軸Oと同軸に配置されると共にアクチュエータ15に接続されており、第2プラネタリキャリア(C2)37は固定子13に固定されている。
そして、アクチュエータ15は、例えば外部の制御装置等から入力される制御指令に応じて制御され、流体エネルギーを回転運動に変換する油圧ポンプ15a等を備え、回転軸O周りの第1プラネタリキャリア(C1)36の回動を規制(つまり、所定回動位置で第1プラネタリキャリア(C1)36を保持)したり、あるいは、進角動作または遅角動作によって第1プラネタリキャリア(C1)36を回転軸O周りの正転方向または逆転方向に所定回動量だけ回動させる。これにより、アクチュエータ15によって第1プラネタリキャリア(C1)36が回転軸O周りに回動させられると、電動機10の運転状態あるいは停止状態に拘わらずに、内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変化するようになっている。
例えば図3に示すサンギア(S)35の回転状態のように、回転軸O周りの回転に対する第2プラネタリキャリア(C2)37の速度は、アクチュエータ15の作動状態に拘わらずにゼロである。このため、第2リングギア(R2)32および内周側回転子11は、例えば逆転方向に適宜の速度で回転するサンギア(S)35に対して、第2リングギア(R2)32に対するサンギア(S)35のギア比(つまり、増速比)g2に応じた速度で正転方向に回転することになる。
そして、アクチュエータ15の非作動状態においては、回転軸O周りの回転に対する第1プラネタリキャリア(C1)36の速度はゼロである。このため、第1リングギア(R1)31および外周側回転子12は、例えば逆転方向に適宜の速度で回転するサンギア(S)35に対して、第1リングギア(R1)31に対するサンギア(S)35のギア比(つまり、増速比)g1に応じた速度で正転方向に回転することになる。ここで、ギア比g1とギア比g2とは略同等(g1≒g2)であることから、内周側回転子11と外周側回転子12とは同期回転となり、内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相は変化せずに維持されることになる。
一方、アクチュエータ15の作動状態(つまり進角動作または遅角動作の実行状態)においては、回転軸O周りの回転に対する第1プラネタリキャリア(C1)36の速度はゼロ以外の値であって、正転方向または逆転方向に対する適宜の正値または負値となる。このため、第1リングギア(R1)31および外周側回転子12は、例えば逆転方向に適宜の速度で回転するサンギア(S)35に対して、第1リングギア(R1)31に対するサンギア(S)35のギア比(つまり、増速比)g1に応じた速度よりも速い速度または遅い速度で正転方向に回転することになる。ここで、ギア比g1とギア比g2とは略同等(g1≒g2)であることから、外周側回転子12は内周側回転子11に比べて増速または減速され、内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変化することになる。
そして、アクチュエータ15は、第1リングギア(R1)31に対するサンギア(S)35のギア比(つまり、増速比)g1と、電動機10の極対数Pとに対し、少なくとも、機械角θ(°)=(180/p)×g1/(1+g1)だけ第1プラネタリキャリア(C1)36を回転軸O周りの正転方向または逆転方向に回動可能とされている。
これにより、内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相は、少なくとも電気角の180°だけ進角側または遅角側に変化可能となり、電動機10の状態は、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの同極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが対極配置)される弱め界磁状態と、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの異極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが同極配置)される強め界磁状態との間の適宜の状態に設定可能となる。
なお、例えば図4Aに示すように内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとが同極配置とされる強め界磁状態と、例えば図4Bに示すように内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとが対極配置とされる弱め界磁状態とにおいては、例えば図5に示すように、誘起電圧の大きさが変化することから、電動機10の状態を強め界磁状態と弱め界磁状態との間で変化させることにより誘起電圧定数Keが変更されることになる。
この誘起電圧定数Keは、例えば各回転子11,12の回転により固定子巻線13aの巻線端に誘起される誘起電圧の回転数比であって、さらに、極対数pと、モータ外径Rと、モータ積厚Lと、磁束密度Bと、ターン数Tとの積により、
Ke=8×p×R×L×B×T×π
として記述可能である。これにより、電動機10の状態を強め界磁状態と弱め界磁状態との間で変化させることにより、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとによる界磁磁束の磁束密度Bの大きさが変化し、誘起電圧定数Keが変更されることになる。
ここで、例えば図6Aに示すように、電動機10のトルクは誘起電圧定数Keと固定子巻線13aに通電される電流との積に比例(トルク∝(Ke×電流))する。
また、例えば図6Bに示すように、電動機10の界磁弱め損失は誘起電圧定数Keと回転数との積に比例(界磁弱め損失∝(Ke×回転数))することから、電動機10の許容回転数は誘起電圧定数Keと回転数との積の逆数に比例(許容回転数∝(1/(Ke×回転数)))する。
つまり、例えば図7に示すように、誘起電圧定数Keが相対的に大きい電動機10では、運転可能な回転数は相対的に低下するものの、相対的に大きなトルクを出力可能となり、一方、誘起電圧定数Keが相対的に小さい電動機10では、出力可能なトルクは相対的に低下するものの、相対的に高い回転数まで運転可能となり、誘起電圧定数Keに応じてトルクおよび回転数に対する運転可能領域が変化する。
このため、例えば図8Aに示す実施例のように、電動機10の回転数が増大することに伴い誘起電圧定数Keが低下傾向に変化(例えば、順次、A、B(<A)、C(<B)へと変化)するように設定することにより、誘起電圧定数Keを変化させない場合(例えば、第1〜第3比較例)に比べて、トルクおよび回転数に対する運転可能領域が拡大する。
また、電動機10の出力は、誘起電圧定数Keと固定子巻線13aに通電される電流と回転数との積から界磁弱め損失および他の損失を減算して得た値に比例(出力∝(Ke×電流×回転数−界磁弱め損失−他の損失))する。つまり、例えば図8Bに示すように、誘起電圧定数Keが相対的に大きい電動機10では、運転可能な回転数は相対的に低下するものの、相対的に低い回転数領域での出力が増大し、一方、誘起電圧定数Keが相対的に小さい電動機10では、相対的に低い回転数領域での出力が低下するものの、相対的に高い回転数まで運転可能になると共に相対的に高い回転数での出力が増大し、誘起電圧定数Keに応じて出力および回転数に対する運転可能領域が変化する。このため、電動機10の回転数が増大することに伴い誘起電圧定数Keが低下傾向に変化(例えば、順次、A、B(<A)、C(<B)へと変化)するように設定することにより、誘起電圧定数Keを変化させない場合(例えば、第1〜第3比較例)に比べて、出力および回転数に対する運転可能領域が拡大する。
また、電動機10の効率は、固定子巻線13aに対する入力電力から銅損および界磁弱め損失および他の損失を減算して得た値を入力電力で除算して得た値に比例(効率∝((入力電力−銅損−界磁弱め損失−他の損失)/入力電力))する。
このため、相対的に低い回転数領域から中回転数領域においては、相対的に大きな誘起電圧定数Keを選択することにより、所望のトルクを出力させるために必要とされる電流が低減し、銅損が低減する。
そして、中回転数領域から相対的に高い回転数領域においては、相対的に小さな誘起電圧定数Keを選択することにより、界磁弱め電流が低減し、界磁弱め損失が低減する。
これにより、例えば図9Aに示す実施例のように、電動機10の回転数が増大することに伴い誘起電圧定数Keが低下傾向に変化するように設定することにより、誘起電圧定数Keを変化させない場合(例えば、図9Bに示す第2比較例)に比べて、回転数および回転数に対する運転可能領域が拡大すると共に、電動機10の効率が所定効率以上となる高効率領域Eが拡大し、さらに、到達可能な最高効率の値が増大する。
なお、アクチュエータ15は、回転軸O周りの第1プラネタリキャリア(C1)36の回動に対する規制を解除可能であって、例えば電動機10の異常が検知された場合等において、第1プラネタリキャリア(C1)36の回動に対する規制を解除し、第1プラネタリキャリア(C1)36の回転軸O周りの回転を許容する。
つまり、アクチュエータ15による第1プラネタリキャリア(C1)36の回動に対する規制が解除されると、第1プラネタリキャリア(C1)36は回転軸O周りに自由に回動可能となる。そして、この状態では、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの同極の磁極同士の反発力、あるいは、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの異極の磁極同士の吸引力によって、内周側回転子11と外周側回転子12との周方向での相対位置が変化し、電動機10の状態は、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの異極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが同極配置)される強め界磁状態へと向かい変化する。
また、アクチュエータ15は、例えば外部の制御装置等から出力される弱め界磁制御の実行指示を検知した場合に、電動機10の状態が、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの同極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが対極配置)される弱め界磁状態に向かい変化するようにして、第1プラネタリキャリア(C1)36を回転軸O周りに回動させる。
本実施の形態による電動機10は上記構成を備えており、次に、電動機10の駆動方法について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、例えば図10に示すステップS01においては、電動機10の異常が検知されたか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS03に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS02に進む。
そして、ステップS02においては、アクチュエータ15による第1プラネタリキャリア(C1)36の回動に対する規制を解除し、第1プラネタリキャリア(C1)36の回転軸O周りの自由な回転を許容し、一連の処理を終了する。
また、ステップS03においては、例えば回転センサ等により検出される内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相(電気角α:edeg)を取得する。
次に、ステップS04においては、取得した電気角αを、電動機10の極対数pに応じて機械角β(=α/p)に変換する。
次に、ステップS05においては、機械角βと、第1リングギア(R1)31に対するサンギア(S)35のギア比g1とに応じて、第1プラネタリキャリア(C1)36を回転軸O周りに回動させる際の回動量γ(=β×g1/(1+g1))を算出する。
そして、ステップS06においては、アクチュエータ15により第1プラネタリキャリア(C1)36を回転軸O周りに回動量γだけ回動させ、一連の処理を終了する。
上述したように、本実施の形態による電動機10によれば、先ず、内周側回転子11および外周側回転子12には周方向に沿って略長方形板状の各永久磁石11a,12aが配置され、各永久磁石11a,12aは、回転軸Oに平行な方向に対する断面において各回転子11,12の径方向に沿って互いの長辺同士が対向配置可能となるように設定されていることにより、各永久磁石11a,12aの磁束が周辺の磁気回路(例えば、各ロータ鉄心21,22等)に放射されてしまうことを防止することができる。これにより、鉄損の発生を抑制し、例えば外周側回転子12の外周側永久磁石12aによる界磁磁束が固定子巻線13aを鎖交する鎖交磁束量を、内周側回転子11の内周側永久磁石11aによる界磁磁束によって効率よく増大あるいは低減させることができる。そして、界磁強め状態では、電動機10のトルク定数(つまり、トルク/相電流)を相対的に高い値に設定することができ、電動機10の運転時の電流損失を低減すること無しに、または、固定子巻線13aへの通電を制御するインバータ(図示略)の出力電流の最大値を変更すること無しに、電動機10が出力する最大トルク値を増大させることができる。
しかも、第1プラネタリギア列33を構成する複数の第1プラネタリギア33aおよび第2プラネタリギア列34を構成する複数の第2プラネタリギア34aは、各プラネタリ回転軸P1,P2周りに回転可能とされつつ、アイドルギアであるサンギア(S)35に噛み合うことにより、内周側回転子11および外周側回転子12の同期運転の実行状態あるいは電動機10の停止状態であっても内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相を容易に変更することができる。
また、サンギア(S)35での摩擦を低減することができるため、第1プラネタリキャリア(C1)36の回転軸O周りの回動に対する規制(つまり、所定回動位置での保持)あるいは回動駆動に必要とされる力は、電動機10の回転数やトルクの大きさに拘わらずに、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12a同士の吸引力あるいは反発力よりも大きいだけでよく、例えばブレーキアクチュエータのように電動機10が出力するトルクよりも大きな力を必要とせずに、効率よく位相を制御することができる。
しかも、アクチュエータ15は外部からの電力供給を必要とせずに第1プラネタリキャリア(C1)36を回動させることができ、電動機10の運転効率が低下してしまうことを防止することができる。
また、第1プラネタリギア列33を支持する第1プラネタリキャリア(C1)36が回転軸O周りに回動する際の所定回動量が、少なくとも機械角θ(°)=(180/p)×g/(1+g1)に設定されることで、電動機10の状態を、例えば内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの異極の磁極同士が対向配置(つまり内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとが同極配置)される強め界磁状態と、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの同極の磁極同士が対向配置(つまり内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとが対極配置)される弱め界磁状態との間で適切に移行させることができる。
しかも、固定子巻線13aを鎖交する界磁磁束の大きさを連続的に変化させることができ、電動機10の誘起電圧定数Keを適宜の値に連続的に変化させることができる。これにより、電動機10の運転可能な回転数およびトルクの値を連続的に変更することができると共に、運転可能な回転数およびトルクの範囲を拡大させることができる。さらに、電動機10の運転効率の最大値を増大させ、運転効率が所定効率以上となる高効率領域を拡大させることができる。
また、例えば電動機10の回転数および電源電圧等の状態量に応じて弱め界磁制御の実行指示が外部の制御装置等から出力された場合に、電動機10の状態が内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの同極の磁極同士が対向配置される弱め界磁状態に向かい変化するようにして、第1プラネタリキャリア(C1)36を回転軸O周りに回動させることから、例えば固定子巻線13aへの通電を制御するインバータ等の高電圧デバイスが過電圧状態となることを防止することができる。
また、外周側回転子12において、周方向で隣り合う外周側磁石装着部24間の外周側ロータ鉄心22の外周面22A上に回転軸Oに平行に伸びる凹溝22aを設けたことにより、互いに対向配置の関係に無い内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態においては、遊星歯車機構14はシングルピニオン式の遊星歯車機構であるとしたが、これに限定されず、例えば図11に示す上述した実施の形態の第1変形例に係る電動機50のように、遊星歯車機構14はダブルピニオン式の遊星歯車機構であってもよい。
この第1変形例に係る電動機50において、上述した実施の形態に係る電動機10と異なる点は、第1リングギア(R1)31とサンギア(S)35との間に互いに噛み合う2列の第1プラネタリギア列51,52が配置され、第2リングギア(R2)32とサンギア(S)35との間に互いに噛み合う2列の第2プラネタリギア列53,54が配置されている点である。
すなわち、互いに噛み合う2列の第1プラネタリギア列51,52のうち、一方の第1プラネタリギア列51は第1リングギア(R1)31に噛み合い、他方の第1プラネタリギア列52はサンギア(S)35に噛み合っている。
また、互いに噛み合う2列の第2プラネタリギア列53,54のうち、一方の第2プラネタリギア列53は第2リングギア(R2)32に噛み合い、他方の第2プラネタリギア列54はサンギア(S)35に噛み合っている。
そして、第1プラネタリキャリア(C1)36は、一方の第1プラネタリギア列51を構成する複数の第1プラネタリギア51aを各第1プラネタリ回転軸P1a周りに回転可能に支持すると共に、他方の第1プラネタリギア列52を構成する複数の第1プラネタリギア52aを各第1プラネタリ回転軸P1b周りに回転可能に支持し、さらに、回転軸O周りに回動可能とされている。
また、第2プラネタリキャリア(C2)37は、一方の第2プラネタリギア列53を構成する複数の第2プラネタリギア53aを各第2プラネタリ回転軸P2a周りに回転可能に支持すると共に、他方の第2プラネタリギア列54を構成する複数の第2プラネタリギア54aを各第2プラネタリ回転軸P2b周りに回転可能に支持し、さらに、固定子13に固定されている。
そして、各プラネタリギア51a,52a,53a,54aは略同等のギア形状とされている。
そして、この第1変形例に係る電動機50では、各2列の第1プラネタリギア列51,52および第2プラネタリギア列53,54を備えることにより、例えば図12に示すサンギア(S)35の回転状態のように、サンギア(S)35と、内周側回転子11および外周側回転子12とは、互いに同じ方向に回転することになる。
この第1変形例に係る電動機50によれば、内周側回転子11および外周側回転子12とサンギア(S)35との回転方向を同一方向に設定することができ、例えば電動機10を駆動源として車両に搭載した場合等において、内周側回転子11または外周側回転子12に加えてサンギア(S)35に電動機10の出力軸を接続した場合であっても、変速機等の動力伝達機構が複雑化してしまうことを防止することができる。
しかも、第1プラネタリキャリア(C1)36の回動量に比べて外周側回転子12の回動量が小さくなることから、外周側回転子12の回動量を制御する際の分解能を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、第1プラネタリキャリア(C1)36を回転軸O周りに回動可能とし、第2プラネタリキャリア(C2)37を固定子13に固定したが、これに限定されず、例えば第2プラネタリキャリア(C2)37を回転軸O周りに回動可能とし、第1プラネタリキャリア(C1)36を固定子13に固定してもよい。
なお、上述した実施の形態においては、アクチュエータ15は油圧ポンプ15aを備えるとしたが、これに限定されず、例えば電動モータ等を備えてもよい。
以下に、上述した実施の形態の第2変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図13に示すように、この第2変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部に埋め込まれ、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内部に埋め込まれている。そして、内周側回転子11には内周側ロータ鉄心21の外周面21A上において回転軸Oに平行に伸びる複数の凹溝21aが周方向に所定間隔をおいて設けられている。さらに、周方向で隣り合う凹溝21a間には、内周側ロータ鉄心21の内部を回転軸Oに平行に貫通する単一の磁石装着孔23aが径方向で外周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔23aには略長方形板状の内周側永久磁石11aが装着されている。
また、外周側回転子12には、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する複数の磁石装着孔24aが周方向に所定間隔をおいた位置毎に、径方向で内周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔24aには略長方形板状の外周側永久磁石12aが装着されている。さらに、周方向で隣り合う磁石装着孔24a間には、互いの磁石装着孔24aの周方向内壁面24A上において開口し、互いに漸次近接するようにして外周側ロータ鉄心22の外周面22Aに向かい伸びると共に、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する各磁束障壁用孔部25が、外周側ロータ鉄心22の内部に設けられている。これにより、外周側ロータ鉄心22において周方向で隣り合う外周側永久磁石12a間に、透磁率が相対的に小さな磁束障壁用孔部25によって周方向の両側から挟み込まれる鉄心部22bが形成されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第2変形例に係る電動機10によれば、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが対向するように配置されると共に、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの間の距離が相対的に短くなるように設定されていることにより、例えば外周側永久磁石12aによる界磁磁束が固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量を、内周側永久磁石11aによる界磁磁束によって効率よく増大あるいは低減させることができる。そして、例えば界磁強め状態では、電動機10のトルク定数(つまり、トルク/相電流)を相対的に高い値に設定することができ、電動機10の運転時の電流損失を低減すること無しに、または、固定子巻線への通電を制御するインバータの出力電流の最大値を変更すること無しに、電動機10が出力する最大トルク値を増大させることができ、電動機10の運転効率の最大値を増大させることができる。
さらに、内周側ロータ鉄心21において周方向で隣り合う内周側永久磁石11a間に透磁率が相対的に小さな凹溝21aを備えることにより、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの磁極同士間(例えば、凹溝21aを跨ぐようにして配置される内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの磁極同士間等)で磁路短絡が発生することを抑制することができる。
さらに、外周側ロータ鉄心22において周方向で隣り合う外周側永久磁石12a間に、透磁率が相対的に小さな磁束障壁用孔部25によって周方向の両側から挟み込まれる鉄心部22bを備えることにより、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石11a,12aとの間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と鉄心部22bとの間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子11,12を効率よく回転させることができる。
以下に、上述した実施の形態の第3変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図14に示すように、この第3変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部に埋め込まれ、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内部に埋め込まれている。
ここで、内周側ロータ鉄心21の内部を回転軸Oに平行に貫通する複数の磁石装着孔23aが周方向に所定間隔をおいた位置毎に、径方向で外周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔23aには略長方形板状の内周側永久磁石11aが装着されている。また、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する複数の磁石装着孔24aが周方向に所定間隔をおいた位置毎に、径方向で内周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔24aには略長方形板状の外周側永久磁石12aが装着されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第3変形例に係る電動機10によれば、外周側回転子12による外周側永久磁石12aの保磁力および内周側回転子11による内周側永久磁石11aの保磁力を向上させることができる。
以下に、上述した実施の形態の第4変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図15に示すように、この第4変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部に埋め込まれ、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内部に埋め込まれている。
ここで、内周側回転子11には内周側ロータ鉄心21の外周面21A上において回転軸Oに平行に伸びる複数の凹溝21aが周方向に所定間隔をおいて設けられている。さらに、周方向で隣り合う凹溝21a間には、内周側ロータ鉄心21の内部を回転軸Oに平行に貫通する単一の磁石装着孔23aが径方向で外周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔23aには略長方形板状の内周側永久磁石11aが装着されている。
また、外周側回転子12には外周側ロータ鉄心22の外周面22A上において回転軸Oに平行に伸びる複数の凹溝22aが周方向に所定間隔をおいて設けられている。さらに、周方向で隣り合う凹溝22a間には、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する単一の磁石装着孔24aが径方向で内周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔24aには略長方形板状の外周側永久磁石12aが装着されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
以下に、上述した実施の形態の第5変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図16に示すように、この第5変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部に埋め込まれ、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内部に埋め込まれている。
ここで、内周側回転子11には内周側ロータ鉄心21の外周面21A上において回転軸Oに平行に伸びる複数の凹溝21aが周方向に所定間隔をおいて設けられている。さらに、周方向で隣り合う凹溝21a間には、内周側ロータ鉄心21の内部を回転軸Oに平行に貫通する単一の磁石装着孔23aが径方向で外周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔23aには略長方形板状の内周側永久磁石11aが装着されている。
また、外周側回転子12には外周側ロータ鉄心22の外周面22A上において回転軸Oに平行に伸びる複数対の凹溝22aが周方向に所定間隔をおいて設けられている。さらに、周方向で隣り合う2対の凹溝22a間には、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する単一の磁石装着孔24aが径方向で内周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔24aには略長方形板状の外周側永久磁石12aが装着されている。そして、外周側ロータ鉄心22において対をなす凹溝22a間には、透磁率が相対的に小さな凹溝22aによって周方向の両側から挟み込まれる突極部22cが形成されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第5変形例に係る電動機10によれば、外周側回転子12による外周側永久磁石12aの保磁力および内周側回転子11による内周側永久磁石11aの保磁力を向上させることができる。さらに、凹溝21aによって互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができると共に、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石11a,12aとの間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と突極部22cとの間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子11,12を効率よく回転させることができる。
以下に、上述した実施の形態の第6変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図17に示すように、この第6変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部に埋め込まれ、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内部に埋め込まれている。
ここで、内周側回転子11には内周側ロータ鉄心21の外周面21A上において回転軸Oに平行に伸びる複数の凹溝21aが周方向に所定間隔をおいて設けられている。さらに、周方向で隣り合う凹溝21a間には、内周側ロータ鉄心21の内部を回転軸Oに平行に貫通する単一の磁石装着孔23aが径方向で外周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔23aには略長方形板状の内周側永久磁石11aが装着されている。
また、外周側回転子12には外周側ロータ鉄心22の内周面22B上において回転軸Oに平行に伸びる複数の凹溝22dが周方向に所定間隔をおいて設けられている。さらに、周方向で隣り合う凹溝22d間には、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する単一の磁石装着孔24aが径方向で内周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔24aには略長方形板状の外周側永久磁石12aが装着されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向すると共に、内周側回転子11の凹溝21aと、外周側回転子12の凹溝22dとが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第6変形例に係る電動機10によれば、例えば遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、凹溝21aと凹溝22dとが対向配置されることにより、各凹溝21a,21dにより形成される空間部が対向配置されることになり、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの磁極同士間で磁路短絡が発生することを、より一層、抑制することができる。
以下に、上述した実施の形態の第7変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図18に示すように、この第7変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部に埋め込まれ、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22B上に配置されている。
ここで、内周側ロータ鉄心21の内部を回転軸Oに平行に貫通する複数の磁石装着孔23aが周方向に所定間隔をおいた位置毎に、径方向で外周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔23aには略長方形板状の内周側永久磁石11aが装着されている。
また、外周側回転子12には外周側ロータ鉄心22の内周面22B上において回転軸Oに平行に伸びる複数のリブ22eが周方向に所定間隔をおいて設けられている。そして、周方向で隣り合うリブ22eによって周方向の両側から挟み込まれるようにして略長方形板状の外周側永久磁石12aが外周側ロータ鉄心22の内周面22B上に装着されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第7変形例に係る電動機10によれば、内周側回転子11による内周側永久磁石11aの保磁力を向上させることができると共に、外周側回転子12の形状を単純化することができる。
以下に、上述した実施の形態の第8変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図19に示すように、この第8変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部に埋め込まれ、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の外周面22A上に配置されている。
ここで、内周側ロータ鉄心21の内部を回転軸Oに平行に貫通する複数の磁石装着孔23aが周方向に所定間隔をおいた位置毎に、径方向で外周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔23aには略長方形板状の内周側永久磁石11aが装着されている。
また、外周側回転子12には、外周側ロータ鉄心22の外周面22A上に複数の略長方形板状の外周側永久磁石12aが周方向に所定間隔をおいて配置され、各外周側永久磁石12aの外周面に当接する略円筒状の外周側保持部材26が備えられている。そして、各外周側永久磁石12aは、外周側ロータ鉄心22の外周面22Aと外周側保持部材26の内周面とによって、径方向の両側から挟み込まれるようにして固定されている
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第8変形例に係る電動機10によれば、内周側回転子11による内周側永久磁石11aの保磁力を向上させることができると共に、外周側回転子12の形状を単純化することができる。
以下に、上述した実施の形態の第9変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図20に示すように、この第9変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に配置され、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内部に埋め込まれている。
ここで、内周側回転子11には、内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に複数の略長方形板状の内周側永久磁石11aが周方向に所定間隔をおいて配置され、各内周側永久磁石11aの外周面に当接する略円筒状の内周側保持部材27が備えられている。そして、各内周側永久磁石11aは、内周側ロータ鉄心21の外周面21Aと内周側保持部材27の内周面とによって、径方向の両側から挟み込まれるようにして固定されている。
また、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する複数の磁石装着孔24aが周方向に所定間隔をおいた位置毎に、径方向で外周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔24aには略長方形板状の外周側永久磁石12aが装着されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第9変形例に係る電動機10によれば、外周側回転子12による外周側永久磁石12aの保磁力を向上させることができると共に、内周側回転子11の形状を単純化しつつ、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの間の距離を短縮して、固定子巻線を鎖交する各永久磁石11a,12aによる界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。また、周方向で隣り合う内周側永久磁石11a間に、相対的に透磁率が小さな空間部が形成されることにより、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができる。
以下に、上述した実施の形態の第10変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図21に示すように、この第10変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に配置され、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の外周面22A上に配置されている。
ここで、内周側回転子11には、内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に複数の略長方形板状の内周側永久磁石11aが周方向に所定間隔をおいて配置され、各内周側永久磁石11aの外周面に当接する略円筒状の内周側保持部材27が備えられている。そして、各内周側永久磁石11aは、内周側ロータ鉄心21の外周面21Aと内周側保持部材27の内周面とによって、径方向の両側から挟み込まれるようにして固定されている。
また、外周側回転子12には、外周側ロータ鉄心22の外周面22A上に複数の略長方形板状の外周側永久磁石12aが周方向に所定間隔をおいて配置され、各外周側永久磁石12aの外周面に当接する略円筒状の外周側保持部材26が備えられている。そして、各外周側永久磁石12aは、外周側ロータ鉄心22の外周面22Aと外周側保持部材26の内周面とによって、径方向の両側から挟み込まれるようにして固定されている
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第10変形例に係る電動機10によれば、内周側回転子11および外周側回転子12の形状が複雑化することを抑制しつつ、内周側永久磁石11aおよび外周側永久磁石12aを適切に保持することができる。また、周方向で隣り合う内周側永久磁石11a間に、相対的に透磁率が小さな空間部が形成されることにより、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができる。
以下に、上述した実施の形態の第11変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図22に示すように、この第11変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に配置され、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の外周面22A上に配置されている。
ここで、内周側回転子11には、内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に複数の略長方形板状の内周側永久磁石11aが周方向に所定間隔をおいて配置され、各内周側永久磁石11aの外周面に当接する略円筒状の内周側保持部材27が備えられている。そして、各内周側永久磁石11aは、内周側ロータ鉄心21の外周面21Aと内周側保持部材27の内周面とによって、径方向の両側から挟み込まれるようにして固定されている。
また、外周側回転子12には、外周側ロータ鉄心22の外周面22A上において回転軸Oに平行に伸びる複数の外周側突極部28が周方向に所定間隔をおいて設けられている。そして、周方向で隣り合う外周側突極部28によって周方向の両側から挟み込まれるようにして略長方形板状の外周側永久磁石12aが外周側ロータ鉄心22の外周面22A上に装着されている。
外周側突極部28の外周側端部には周方向外方に向かい突出する2つの磁石保持爪部28aが形成され、周方向で隣り合う外周側突極部28から突出する互いの磁石保持爪部28aは、これらの外周側突極部28間に装着された外周側永久磁石12aの外周面に当接して、外周側永久磁石12aが径方向外方に向かい移動することを規制している。
さらに、外周側突極部28の外周上の周方向両端部近傍には径方向内方に向かい伸びる各磁束障壁用溝部28bが形成されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第11変形例に係る電動機10によれば、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石11a,12aとの間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と外周側突極部28との間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子11,12を効率よく回転させることができる。また、周方向で隣り合う内周側永久磁石11a間に、相対的に透磁率が小さな空間部が形成されることにより、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができる。
なお、この第11変形例においては、例えば図23に示すように、磁束障壁用溝部28bは省略されてもよい。
以下に、上述した実施の形態の第12変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図24に示すように、この第12変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に配置され、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22B上に配置されている。
ここで、内周側回転子11には、内周側ロータ鉄心21の外周面21A上において回転軸Oに平行に伸びる複数の内周側突極部29が周方向に所定間隔をおいて設けられている。そして、周方向で隣り合う内周側突極部29によって周方向の両側から挟み込まれるようにして略長方形板状の内周側永久磁石11aが内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に装着されている。
内周側突極部29の外周側端部には周方向外方に向かい突出する2つの磁石保持爪部29aが形成され、周方向で隣り合う内周側突極部29から突出する互いの磁石保持爪部29aは、これらの内周側突極部29間に装着された内周側永久磁石11aの外周面に当接して、内周側永久磁石11aが径方向外方に向かい移動することを規制している。
また、外周側回転子12には、外周側ロータ鉄心22の内周面22B上において回転軸Oに平行に伸びる複数の突極部30が周方向に所定間隔をおいて設けられている。そして、周方向で隣り合う突極部30によって周方向の両側から挟み込まれるようにして略長方形板状の外周側永久磁石12aが外周側ロータ鉄心22の内周面22B上に装着されている。
突極部30の内周側端部には周方向外方に向かい突出する2つの磁石保持爪部30aが形成され、周方向で隣り合う突極部30から突出する互いの磁石保持爪部30aは、これらの突極部30間に装着された外周側永久磁石12aの内周面に当接して、外周側永久磁石12aが径方向内方に向かい移動することを規制している。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第12変形例に係る電動機10によれば、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの間の距離を短縮することにより、固定子巻線を鎖交する各永久磁石11a,12aによる界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。また、固定子巻線の回転磁界と各永久磁石11a,12aとの間に発生する吸引力又は反発力に起因する磁石トルクと、回転磁界と内周側突極部29および突極部30との間に発生する吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクとを併用して各回転子11,12を効率よく回転させることができる。
以下に、上述した実施の形態の第13変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図25に示すように、この第13変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に配置され、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22B上に配置されている。
ここで、内周側回転子11には、内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に複数の略長方形板状の内周側永久磁石11aが周方向に所定間隔をおいて配置され、各内周側永久磁石11aの外周面に当接する略円筒状の内周側保持部材27が備えられている。そして、各内周側永久磁石11aは、内周側ロータ鉄心21の外周面21Aと内周側保持部材27の内周面とによって、径方向の両側から挟み込まれるようにして固定されている。
また、外周側回転子12には外周側ロータ鉄心22の内周面22B上において回転軸Oに平行に伸びる複数のリブ22eが周方向に所定間隔をおいて設けられている。そして、周方向で隣り合うリブ22eによって周方向の両側から挟み込まれるようにして略長方形板状の外周側永久磁石12aが外周側ロータ鉄心22の内周面22B上に装着されている。
そして、遊星歯車機構14によって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相が変更された際に、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが径方向に沿って対向するように設定されている。
この第13変形例に係る電動機10によれば、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの間の距離を短縮することにより、固定子巻線を鎖交する各永久磁石11a,12aによる界磁磁束を効率よく増大あるいは低減させることができる。また、内周側回転子11の形状を単純化しつつ、周方向で隣り合う内周側永久磁石11a間に、相対的に透磁率が小さな空間部が形成されることにより、互いに対向配置の関係に無い内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの磁極同士間で磁路短絡が発生することを抑制することができる。
以下に、上述した実施の形態の第14変形例に係る電動機10について説明する。
例えば図26に示すように、この第14変形例において、固定子13は、内周側回転子11の内周部に対向配置される略円筒状に形成されている。
各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部に埋め込まれ、各外周側永久磁石12aは外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内部に埋め込まれている。
外周側回転子12には外周側ロータ鉄心22の内周面22B上において回転軸Oに平行に伸びる複数の凹溝22dが周方向に所定間隔をおいて設けられている。さらに、周方向で隣り合う凹溝22d間には、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する単一の磁石装着孔24aが径方向で内周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔24aには略長方形板状の外周側永久磁石12aが装着されている。そして、この外周側ロータ鉄心22の外周部のうち、周方向で隣り合う凹溝22d間には、回転軸Oに平行に貫通する装着孔61aが設けられ、この装着孔61aには、例えば図27に示す外周側端面板61と外周側ロータ鉄心22とを一体に接続するリベットやボルト等の締結部材(図示略)が装着されるようになっている。
内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の内部において、周方向で隣り合う磁石装着孔23a間には、互いの磁石装着孔23aの周方向内壁面23B上において開口し、互いに漸次近接するようにして内周側ロータ鉄心21の内周面21Bに向かい伸びると共に、内周側ロータ鉄心21の内部を回転軸Oに平行に貫通する各磁束障壁用孔部62が設けられている。そして、内周側ロータ鉄心21において周方向で隣り合う内周側永久磁石11a間には、透磁率が相対的に小さな磁束障壁用孔部62によって周方向の両側から挟み込まれた領域が形成され、この領域には、回転軸Oに平行に貫通する装着孔63aが設けられ、この装着孔63aには、例えば図27に示す内周側端面板63と内周側ロータ鉄心21とを一体に接続するリベットやボルト等の締結部材(図示略)が装着されるようになっている。
この第14変形例において、電動機10は、上述した実施の形態での遊星歯車機構14の代わりに内周側回転子11および外周側回転子12に接続された位相変更機構部70と、位相変更機構部70により内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相を設定する油圧アクチュエータ71とを備えている。
位相変更機構部70は、例えば図27に示すように、内周側ロータ鉄心21に接続された内周側端面板63の表面上から回転軸Oと同軸に突出する筒状のガイド部材72と、外周側ロータ鉄心22に接続された外周側端面板61の表面上に設けられ、ガイド部材72が摺動可能かつ液密に装着される円環状の装着凹部73と、油圧アクチュエータ71から供給される作動油の通路とされる中空の軸部材74とを備えて構成されている。
例えば車両のトランスミッションのハウジング(図示略)等に固定された軸部材74はガイド部材72よりも小さな外径を有し、外周側端面板61を回転軸Oと同軸に貫通すると共に装着凹部73よりも小さな内径を有する貫通孔75に相対回転可能かつ液密に装着されている。
これにより、内周側端面板63およびガイド部材72と、外周側端面板61および軸部材74とによって形成された油圧室76に、油圧アクチュエータ71から中空の軸部材74の内部の流路を介して作動油が供給されるようになっている。
そして、軸部材74の外周面上にはヘリカルスプラインG1が形成され、貫通孔75の内周面上にはヘリカルスプラインG1と噛み合うヘリカルスプラインG2が形成されており、油圧アクチュエータ71から油圧室76に供給される作動油の油圧に応じて、界磁制御用回転子とされる外周側回転子12が回転軸Oに沿って移動しながら回転(つまり、螺旋運動)し、電動機10の駆動力を出力する駆動回転子とされる内周側回転子11と、外周側回転子12との間の相対的な位相が変更されるようになっている。
なお、この第14変形例においては、例えば図28〜図30に示すように、互いの長辺同士が対向する内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとに対して、外周側永久磁石12aの長辺が内周側永久磁石11aの長辺よりも長くなるように設定してもよい。
例えば図28に示す電動機10では、内周側永久磁石11aおよび外周側永久磁石12aは長方形板状に形成され、外周側永久磁石12aの長辺が内周側永久磁石11aの長辺よりも長く形成されている。
また、例えば図29に示す電動機10では、内周側永久磁石11aは長方形板状に、外周側永久磁石12aは外周側ロータ鉄心22の周方向に沿って湾曲する板状に形成され、外周側永久磁石12aの周方向に沿った長辺が内周側永久磁石11aの長辺よりも長く形成されている。
また、例えば図30に示す電動機10では、各内周側永久磁石11aに対して、1対の外周側永久磁石12aが対向配置され、1対の外周側永久磁石12aの各長辺の和が内周側永久磁石11aの長辺よりも長くなるように設定されている。
この第14変形例に係る電動機10によれば、電動機10をアウターロータ型とすることで、電動機10の汎用性を向上させることができる。
しかも、外周側永久磁石12aの長辺が内周側永久磁石11aの長辺よりも長くなるように設定することで、相対的に固定子13から離れた位置に配置される界磁制御用回転子である外周側回転子12の外周側永久磁石12aの大きさを増大させることによって磁束量を増大させ、電動機10の誘起電圧定数の可変範囲を拡大させることができる。
以下に、上述した実施の形態の第15変形例に係る電動機10の内周側回転子11および外周側回転子12について説明する。
例えば図31に示すように、この第15変形例において、各内周側永久磁石11aは内周側回転子11の内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に配置されている。
ここで、内周側回転子11には、内周側ロータ鉄心21の外周面21A上において回転軸Oに平行に伸びる複数の内周側突極部29が周方向に所定間隔をおいて設けられている。そして、周方向で隣り合う内周側突極部29によって周方向の両側から挟み込まれるようにして略長方形板状の内周側永久磁石11aが内周側ロータ鉄心21の外周面21A上に装着されている。また、内周側突極部29には、回転軸Oに平行に伸びる凹溝29bが設けられている。
また、外周側回転子12には、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する複数の磁石装着孔24aが周方向に所定間隔をおいた位置毎に、径方向で内周側にずれた位置に設けられ、各磁石装着孔24aには略長方形板状の外周側永久磁石12aが装着されている。さらに、周方向で隣り合う磁石装着孔24a間には、互いの磁石装着孔24aの周方向内壁面24A上において開口し、互いに漸次近接するようにして外周側ロータ鉄心22の外周面22Aに向かい伸びると共に、外周側ロータ鉄心22の内部を回転軸Oに平行に貫通する各磁束障壁用孔部25が、外周側ロータ鉄心22の内部に設けられている。これにより、外周側ロータ鉄心22において周方向で隣り合う外周側永久磁石12a間に、透磁率が相対的に小さな磁束障壁用孔部25によって周方向の両側から挟み込まれる鉄心部22bが形成されている。この鉄心部22bには、回転軸Oに平行に貫通する装着孔61aが設けられ、この装着孔61aには、外周側端面板(図示略)と外周側ロータ鉄心22とを一体に接続するリベットやボルト等の締結部材(図示略)が装着されるようになっている。
そして、内周側永久磁石11aは、外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22Bと当接している
この第15変形例に係る電動機10によれば、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの間の距離を短縮することによって磁気抵抗を低減し、電動機10の誘起電圧定数の可変範囲を拡大させることができる。
なお、この第15変形例においては、例えば図32および図33に示すように、外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22Bと当接する内周側永久磁石11aの当接面上に所定の表面処理加工(例えば、平滑化および硬化等)による被覆層81、または、内周側永久磁石11aと当接する外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22B上に所定の表面処理加工(例えば、平滑化および硬化等)による被覆層82を設けてもよい。これにより、例えば外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22Bの平滑化により内周側回転子11と外周側回転子12とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。また、例えば外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22Bの硬化処理によって、外周側回転子12の摩耗による磁気抵抗の増大等の不具合の発生を抑制することができる
また、例えば図34に示すように、外周側回転子12の外周側ロータ鉄心22の内周面22Bと当接する内周側永久磁石11aの面を凸形状とし、外周側ロータ鉄心22の内周面22Bと内周側永久磁石11aとの接触領域が相対的に小さくなるように設定してもよい。これにより、内周側回転子11と外周側回転子12とが周方向に沿って相対的に回動する際の摺動抵抗を低減させ、この回動に要するエネルギーの消費を低減することができる。
本発明は車両に搭載された走行駆動源および発電機として用いて好適である。

Claims (24)

  1. 内周側回転子と、前記内周側回転子の回転軸と同軸の回転軸を具備する外周側回転子と、少なくとも前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方を前記回転軸周りに回動させることによって前記内周側回転子と前記外周側回転子との間の相対的な位相を変更可能な回動手段とを備え、
    前記内周側回転子は周方向に沿って配置された略板状の内周側永久磁石を備え、
    前記外周側回転子は周方向に沿って配置された略板状の外周側永久磁石を備え、
    前記内周側永久磁石および前記外周側永久磁石は、前記回動手段による少なくとも前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方の回動により、前記回転軸に平行な方向に対する断面において、互いに対向可能な長辺を備えることを特徴とする電動機。
  2. 前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の外周面上に配置され、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の内部に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. 前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の内部に埋め込まれ、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の内部に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  4. 前記内周側回転子および前記外周側回転子は、周方向で隣り合う前記内周側永久磁石間および周方向で隣り合う前記外周側永久磁石間の各前記鉄心に設けられた空間部を備えることを特徴とする請求項3に記載の電動機。
  5. 前記空間部は、前記内周側回転子の前記鉄心の外周面上に設けられた前記回転軸に平行な方向に伸びる内周側回転子溝部と、前記外周側回転子の内周面上に設けられた前記回転軸に平行な方向に伸びる外周側回転子溝部とを備えることを特徴とする請求項4に記載の電動機。
  6. 前記空間部は、前記内周側回転子の前記鉄心の外周面上に設けられた前記回転軸に平行な方向に伸びる内周側回転子溝部と、前記外周側回転子の周方向で隣り合う前記外周側永久磁石間の前記鉄心の外周面上に設けられた前記回転軸に平行な方向に伸びる1対の外周側回転子溝部とを具備し、前記1対の外周側回転子溝部により周方向の両側から挟み込まれる突極部とを備えることを特徴とする請求項4に記載の電動機。
  7. 前記外周側永久磁石間に設けられた前記空間部は、前記外周側永久磁石の周方向端部近傍から前記外周側回転子の外周面に向かい伸びることを特徴とする請求項4に記載の電動機。
  8. 前記空間部は、前記外周側永久磁石間の前記鉄心の内部に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の電動機。
  9. 前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の前記鉄心の径方向において外周側にずれた位置に配置され、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の前記鉄心の径方向において内周側にずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電動機。
  10. 前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の内部に埋め込まれ、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の外周面上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  11. 前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の外周面上に配置され、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の外周面上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  12. 周方向で隣り合う前記外周側永久磁石間に前記鉄心の外周面上から径方向外方に突出する突極部を備えることを特徴とする請求項11に記載の電動機。
  13. 前記内周側永久磁石は前記内周側回転子の鉄心の外周面上に配置され、前記外周側永久磁石は前記外周側回転子の鉄心の内周面上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  14. 周方向で隣り合う前記内周側永久磁石間に前記鉄心の外周面上から径方向外方に突出する内周側突極部と、周方向で隣り合う前記外周側永久磁石間に前記鉄心の内周面上から径方向内方に突出する外周側突極部と、前記内周側突極部から略周方向に突出して前記内周側永久磁石の外周面端部に当接する内周側永久磁石保持爪部および前記外周側突極部から略周方向に突出して前記外周側永久磁石の内周面端部に当接する外周側永久磁石保持爪部とを備えることを特徴とする請求項13に記載の電動機。
  15. 少なくとも前記内周側回転子の鉄心の外周面上に配置された前記内周側永久磁石または前記外周側回転子の鉄心の外周面上に配置された前記外周側永久磁石を、前記鉄心の外周面とによって径方向の両側から挟み込んで保持する略円環状の保持部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  16. 前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方は、固定子と対向するように配置され、該固定子が発生する界磁により駆動される駆動回転子であり、何れか他方は、界磁制御用回転子であることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  17. 前記固定子は前記内周側回転子の内周側に配置され、前記界磁制御用回転子である前記外周側回転子が具備する前記外周側永久磁石は、前記内周側永久磁石よりも前記長辺が大きいことを特徴とする請求項16に記載の電動機。
  18. 前記内周側永久磁石は、前記外周側回転子の内周面と当接していることを特徴とする請求項2に記載の電動機。
  19. 前記内周側永久磁石は、前記外周側回転子の内周面と当接していることを特徴とする請求項11に記載の電動機。
  20. 前記内周側永久磁石の前記外周側回転子との当接面に所定の表面処理加工がなされていることを特徴とする請求項18に記載の電動機。
  21. 前記内周側永久磁石の前記外周側回転子との当接面に所定の表面処理加工がなされていることを特徴とする請求項19に記載の電動機。
  22. 前記外周側回転子の内周面に所定の表面処理加工がなされていることを特徴とする請求項18に記載の電動機。
  23. 前記外周側回転子の内周面に所定の表面処理加工がなされていることを特徴とする請求項19に記載の電動機。
  24. 前記内周側永久磁石の前記当接する側の面は、凸形状に形成されていることを特徴とする請求項18から請求項23の何れか1つに記載の電動機。
JP2007551001A 2005-12-21 2006-10-12 電動機 Pending JPWO2007072622A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005367451 2005-12-21
JP2005367451 2005-12-21
PCT/JP2006/320418 WO2007072622A1 (ja) 2005-12-21 2006-10-12 電動機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2007072622A1 true JPWO2007072622A1 (ja) 2009-05-28

Family

ID=38188405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007551001A Pending JPWO2007072622A1 (ja) 2005-12-21 2006-10-12 電動機

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8339010B2 (ja)
EP (1) EP1971013A4 (ja)
JP (1) JPWO2007072622A1 (ja)
CN (1) CN101341645B (ja)
WO (1) WO2007072622A1 (ja)

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009013934A1 (ja) * 2007-07-26 2009-01-29 Kura Laboratory Corporation 磁束分流制御回転電機システム
JP4960799B2 (ja) * 2007-08-06 2012-06-27 本田技研工業株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
EP2187508A4 (en) 2007-08-17 2013-03-13 Kura Lab Corp ELECTRIC LATHE MACHINE SYSTEM OF MAGNET FLOW DISTRIBUTION CONTROL TYPE
DE102008044954A1 (de) * 2008-08-29 2009-08-13 Siemens Aktiengesellschaft Dynamoelektrische Maschine mit einstellbarer Feldschwächung
US7804215B2 (en) * 2008-09-30 2010-09-28 General Electric Company Integrated cooling concept for magnetically geared machine
JP2011058441A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Jtekt Corp 電動ポンプユニット
CN101860149B (zh) * 2010-04-21 2012-10-24 东南大学 带有转矩限幅的双转子电机
JP5722690B2 (ja) * 2011-04-19 2015-05-27 T.K Leverage株式会社 発電装置
TWI452803B (zh) * 2011-06-21 2014-09-11 Ind Tech Res Inst 電磁變速馬達
DE102012002347A1 (de) * 2011-12-24 2013-06-27 Robert Bosch Gmbh Elektrische Maschine für eine Windenergieanlage
JP5865174B2 (ja) * 2012-05-11 2016-02-17 アスモ株式会社 ブラシレスモータ
US9502931B2 (en) 2012-03-23 2016-11-22 Asmo Co., Ltd. Brushless motor
US9425664B2 (en) 2012-05-09 2016-08-23 Thingap, Llc Composite stator for electromechanical power conversion
JP5796613B2 (ja) * 2012-12-07 2015-10-21 株式会社デンソー マルチギャップ型回転電機
WO2014196065A1 (ja) * 2013-06-06 2014-12-11 株式会社安川電機 過電圧保護装置及び過電圧保護システム
US9482595B2 (en) 2014-02-05 2016-11-01 Sikorsky Aircraft Corporation Rotor state sensor system
GB2545627B (en) * 2015-10-16 2021-04-21 Yasa Ltd Axial flux machine arrangement
CN105827080B (zh) * 2016-05-25 2019-01-18 东南大学 一种磁场调制式聚磁双转子电机
US9968412B2 (en) 2016-08-16 2018-05-15 Ethicon Endo-Surgery, Llc Methods, systems, and devices for controlling a motor of a robotic surgical system
US9956050B2 (en) 2016-08-16 2018-05-01 Ethicon Endo-Surgery, Llc Methods, systems, and devices for controlling a motor of a robotic surgical system
US10016246B2 (en) 2016-08-16 2018-07-10 Ethicon Llc Methods, systems, and devices for controlling a motor of a robotic surgical system
WO2018076482A1 (zh) * 2016-10-31 2018-05-03 广东威灵电机制造有限公司 电机
CA3054880C (en) * 2017-03-03 2024-02-06 Ge Renewable Technologies Salient pole machine
FR3064837B1 (fr) * 2017-04-03 2020-01-17 Moving Magnet Technologies Rotor pour machine electrique a aimants permanents internes
JP2020096484A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 Tdk株式会社 永久磁石および回転電機
JP7331356B2 (ja) * 2018-12-14 2023-08-23 Tdk株式会社 永久磁石および回転電機
JPWO2020162516A1 (ja) * 2019-02-07 2020-08-13
JPWO2020262204A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30
WO2021000184A1 (zh) * 2019-06-30 2021-01-07 瑞声声学科技(深圳)有限公司 振动电机
US11289985B2 (en) * 2019-08-09 2022-03-29 Hamilton Sundstrand Corporation Dual stator machine with a rotor magnet set configured to minimize flux leakage
US11264850B2 (en) * 2019-09-05 2022-03-01 Nidec Motor Corporation Laminated rotor having deflecting magnet retaining prongs and support posts for the prongs
KR20210089500A (ko) * 2020-01-08 2021-07-16 엘지전자 주식회사 회전 전기 기기의 스테이터
JP7251511B2 (ja) * 2020-04-06 2023-04-04 トヨタ自動車株式会社 リターダ付回転電機
US11641151B2 (en) * 2021-05-11 2023-05-02 Aac Microtech (Changzhou) Co., Ltd. Linear vibration motor with elastic members with brackets, foams and damping glue
CN113394942B (zh) * 2021-07-23 2023-06-20 朱沛然 磁通倍量发电机
CN116742890A (zh) * 2022-03-04 2023-09-12 通用汽车环球科技运作有限责任公司 包括行星齿轮组的集成轴向磁通电动机组件

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000270503A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Fujitsu General Ltd 永久磁石電動機
JP2001069701A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 磁石モータ
JP2004072978A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Equos Research Co Ltd 電動機
JP2005080344A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Honda Motor Co Ltd 永久磁石式回転子
JP2005124281A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Aichi Elec Co 永久磁石埋め込み型電動機
JP2005168127A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Honda Motor Co Ltd 永久磁石式回転子
JP2005287262A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Honda Motor Co Ltd ロータおよびモータ
JP2005304193A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Honda Motor Co Ltd 永久磁石式回転子とその製造方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2517137B1 (fr) * 1981-11-25 1985-11-15 Cibie Pierre Machine electrique tournante formant notamment variateur de vitesse ou convertisseur de couple
EP0143693A3 (en) * 1983-11-18 1985-07-10 FRANKLIN ELECTRIC Co., Inc. Rotor for electric motor
JPH0740335B2 (ja) * 1983-12-27 1995-05-01 日本碍子株式会社 磁気ヘッド用コアの製造方法
US4737674A (en) * 1986-10-17 1988-04-12 Shicoh Engineering Co., Ltd. Single phase brushless motor with a core
US4798985A (en) * 1987-02-17 1989-01-17 Anwar Chitavat Linear motor with air-lift bearing unloading
JPH04185246A (ja) * 1990-11-20 1992-07-02 Aisin Aw Co Ltd 回転界磁型モータ用ロータ
JP3279279B2 (ja) * 1998-06-30 2002-04-30 三菱電機株式会社 鉄心装置
US6563246B1 (en) * 1999-10-14 2003-05-13 Denso Corporation Rotary electric machine for electric vehicle
JP4269544B2 (ja) * 2000-09-14 2009-05-27 株式会社デンソー 複数ロータ型同期機
DE10053694A1 (de) * 2000-10-26 2002-05-16 Georgii Kobold August Heine Gm Vorrichtung zum Wandeln von elektrischer in mechanische Energie und/oder umgekehrt, insbesondere Drehstrom-Synchron-Motor, mit durch Klemmkrallen am Rotor festgelegten Permanentmagneten sowie Verfahren zur Herstellung einer solchen Vorrichtung
JP4666806B2 (ja) 2000-11-01 2011-04-06 信越化学工業株式会社 永久磁石型回転電動機
US20040174082A1 (en) * 2003-03-04 2004-09-09 Graham Gregory S. Multiple concentric coil motor
EP2141784B1 (en) * 2007-04-23 2020-09-09 Honda Motor Co., Ltd. Rotor for rotating machine
US8125095B2 (en) * 2008-06-18 2012-02-28 Duffey Christopher K Variable speed synchronous generator

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000270503A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Fujitsu General Ltd 永久磁石電動機
JP2001069701A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 磁石モータ
JP2004072978A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Equos Research Co Ltd 電動機
JP2005080344A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Honda Motor Co Ltd 永久磁石式回転子
JP2005124281A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Aichi Elec Co 永久磁石埋め込み型電動機
JP2005168127A (ja) * 2003-12-01 2005-06-23 Honda Motor Co Ltd 永久磁石式回転子
JP2005287262A (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Honda Motor Co Ltd ロータおよびモータ
JP2005304193A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Honda Motor Co Ltd 永久磁石式回転子とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8339010B2 (en) 2012-12-25
CN101341645A (zh) 2009-01-07
CN101341645B (zh) 2011-08-17
US20090096314A1 (en) 2009-04-16
EP1971013A4 (en) 2017-01-04
EP1971013A1 (en) 2008-09-17
WO2007072622A1 (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2007072622A1 (ja) 電動機
JP4260799B2 (ja) 電動機および電動機の駆動方法
KR101068602B1 (ko) 하이브리드 차량
US8030816B2 (en) Motor and motor control device
JP2009159775A (ja) スイッチド・リラクタンス・モータ
US20120264554A1 (en) Electric motor assembly with movable rotor segments to reduce back electromotive force
JP6410037B2 (ja) アウターロータ型可変界磁式モータ
JP4890056B2 (ja) 電動機
JP2001037129A (ja) 電気回転装置
JP5089066B2 (ja) 電動機
JP6546967B2 (ja) 動力装置
JP5279989B2 (ja) 電動機
JP4896546B2 (ja) 電動機を具備する車両
JP4823821B2 (ja) 永久磁石回転電動機
JP4213171B2 (ja) 電動機
JP6398440B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP4808529B2 (ja) 電動機
JP2009254005A (ja) 電動機
JP2007244042A (ja) 電動機
JP5095108B2 (ja) 電動機
JP2009268198A (ja) 電動機の制御装置
JP4797528B2 (ja) 渦電流式減速装置
JP2007267452A (ja) 電動機
KR20210075532A (ko) 건식 토크 컨버터
JP2006111049A (ja) 駆動装置および車輪構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111206