JP4666806B2 - 永久磁石型回転電動機 - Google Patents
永久磁石型回転電動機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4666806B2 JP4666806B2 JP2001140621A JP2001140621A JP4666806B2 JP 4666806 B2 JP4666806 B2 JP 4666806B2 JP 2001140621 A JP2001140621 A JP 2001140621A JP 2001140621 A JP2001140621 A JP 2001140621A JP 4666806 B2 JP4666806 B2 JP 4666806B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- electric motor
- permanent magnet
- outer ring
- inner ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、永久磁石型回転電動機に関し、特に電動機の回転子に弱め界磁制御装置を設けた永久磁石型回転電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石型回転電動機は、界磁を発生させるために外部からエネルギーを供給する必要がないため、永久磁石を使用しない電動機よりもエネルギー効率が高いという特徴がある。電動機のトルクは電動機の固定子電流と界磁の磁束量により決定される。
【0003】
永久磁石型回転電動機の最大回転数を上げるためには、永久磁石を組み込んだ回転子の回転により固定子巻線に発生する誘起電圧(逆起電力)を小さくする必要がある。電動機が低速度で回転している場合には、永久磁石による界磁により固定子巻線に誘起される電圧は小さい為に電動機の回転に及ぼす影響はほとんどない。しかし、電動機の回転が上昇して誘起電圧が電動機の電源電圧に等しくなると、電源から電動機への電流供給が不可能となるために回転数を上げることはできず、電動機の回転子のトルクは零に低下する。つまり、誘起電圧(逆起電力)が電源電圧と等しくなるときの電動機の回転数が最高回転数となる。
【0004】
永久磁石型電動機では、固定子巻線に流す電流が低くても、回転子に設けた永久磁石による界磁(起磁力)を強くすれば電動機のトルクを大きくすることが可能である。ところが、界磁を強くすれば電動機の最高回転数が低くなるという問題が生じる。近年、希土類磁石の高性能化により、永久磁石型電動機への希土類磁石の使用が盛んになってきている。しかし、高性能の希土類磁石を使用すると、低速域では高トルクを得ることができるが電動機の最大回転数が極端に低くなるという問題がある。
【0005】
このため、固定子巻線に電流を流して(界磁と逆方向に磁界をかけて)回転子に設けた永久磁石による界磁を減少させる弱め界磁制御が提案されている。この制御により、電動機の最高回転数を上げることができる。
【0006】
しかし、固定子巻線に電流を流して電気的に弱め界磁制御を行う方法はその制御が複雑であり、永久磁石の界磁と逆方向に磁界をかけるために磁石が減磁される虞があるという問題がある。更に、永久磁石の回転子の磁束を回転子に流す電流で制御するため回転制御可能範囲が狭く、固定子巻線に電流を流して界磁を制御するため消費電力が増加する問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このため、本願の第1の発明は、電動機の回転子を“同心円状に配置した回転子内輪と回転子外輪”とで構成し、この回転子内輪及び外輪の周方向の相対位置(即ち位相差)を回転の遠心力に応じて変化させる装置を設けて弱め界磁制御を行い、電動機の低速域では高トルクを得ると共に電動機の最大回転数を大幅に大きくすることができる永久磁石型電動機を提供することを目的とする。
【0008】
本願の第2の発明は、電動機の回転子を“同心円状に配置した回転子内輪と回転子外輪”とで構成し、この回転子内輪及び外輪の周方向の相対位置(即ち位相差)を固定子コイル電流の制御と回転子内輪・外輪位置規制手段とにより弱め界磁制御を行い、電動機の低速域では高トルクを得ると共に電動機の最大回転数を大幅に大きくすることができる永久磁石型電動機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の永久磁石を有する回転子と、該回転子を囲むように該回転子と同心円状に設けた固定子とを備えた永久磁石型回転電動機において、前記回転子に弱め界磁制御装置を設けたことを特徴とする永久磁石型回転電動機である。
換言すれば、本発明は、固定子コイルに流す電流を制御することなく弱め界磁制御を行なうことを特徴とする永久磁石型回転電動機である。
【0010】
前記回転子は、電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けた第1及び第2回転子を有し、前記弱め界磁制御装置は、電動機の回転速度に応じて、前記第1及び第2回転子の位相差を制御することを特徴としている。
【0011】
更に、前記弱め界磁制御装置は、遠心力に応じて前記回転子の径方向に移動する移動手段を有し、該移動手段により前記第1及び第2回転子の位相差を制御することを特徴としている。
【0012】
前記第1及び第2回転子は夫々複数の永久磁石を有し、該第1及び第2回転子の複数の永久磁石は夫々所定角度の間隔を置いて前記回転軸に関して放射状に配置されていることを特徴とする。
【0013】
前記第1及び第2回転子は夫々複数の永久磁石を有し、前記第1回転子は前記第2回転子の内側に配置され、前記第1回転子の複数の永久磁石は前記第1回転子の外周付近に周方向に所定の間隔を置いて配置され、前記第2回転子の永久磁石は所定角度の間隔を置いて前記回転軸に関して放射状に配置されている。
【0014】
前記回転子は電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けた第1及び第2回転子を有し、前記弱め界磁制御装置は、前記第1及び第2回転子の位相差を規制する回転子位置規制手段を有し、前記固定子に発生する回転磁界の速度を調整して前記第1及び第2回転子の位相差を制御することによって弱め界磁制御を行うことを特徴とする。
【0015】
前記回転子位置規制手段は、前記第1及び第2回転子の位相差を、該第1及び第2回転子による界磁が最小となる位相差から最大となる位相差を僅かに超える位相差の範囲内で規制することを特徴とする。
【0016】
【実施の形態】
本願の第1及び第2発明に係る電動機は共に同期電動機である。
【0017】
図1は、第1発明の実施の形態に係る永久磁石型回転電動機の固定子10及び回転子12を回転軸14の長軸に直角の方向からみた断面図である。
【0018】
図1に示すように、固定子10は固定子鉄心16及び複数の歯部(ティース)18を有し、歯部18には固定子巻線(図示せず)が装着される。回転子12は回転子内輪(内側回転子:第1回転子)20と回転子外輪(外側回転子:第2回転子)22とからなる。回転子内輪20は回転軸14に固定され、回転子外輪22は、後述するように、回転子内輪20に対して周方向に所定角度だけ遠心力により回転可能になっている。参照番号24及び26は、夫々、回転子内輪ヨーク及び回転子外輪ヨークを示し、これらのヨーク24及び26には、夫々、複数の永久磁石28a〜28h及び30a〜30hがその長さ方向(つまり厚み方向と直角の方向)が径方向となるように(即ち、所定角度の間隔で放射状に)配置されている。図1には、回転子外輪22の周方向の位置を制御する機構(弱め界磁制御装置)は示されていない。尚、各永久磁石に付した矢印は永久磁石の磁化方向を示す(以下の図面でも同様)。
【0019】
図2は、図1に示した固定子10、回転子12等を有する電動機40を回転軸14の長軸を含む面に直角の方向からみた断面図である。
【0020】
図2には、図1と同様に、弱め界磁制御装置(回転子外輪22の周方向の位置を制御する機構)は示されていない。図2に示すように、回転軸14は、電動機40のケース(ハウジング)42にベアリング44を介して回転自在に支持され、回転子外輪22は回転子内輪20及び回転軸14に対して周方向に回転できるようにベアリング46を介して接続されている。参照番号48は固定子巻線を示す。
【0021】
図3は、弱め界磁制御装置50を回転子12に取り付けた様子を示す図である。尚、図面を判りやすくするために、図1で既に説明した部品(部材)には番号を付さない場合がある。弱め界磁制御装置50は、錘52a及び52b、これらの錘52a及び52bを内側に付勢するバネ54、回転子内輪20に固定された2つの突起部56a及び56b、回転子外輪22に固定された突起部58a及び58bなどから構成される。錘52a及び52bは、夫々、径方向に開口した案内孔60a及び60bを有し、この案内孔60a及び60b内に上記突起部56a及び56bが配置される。更に、錘52a及び52bには、上記案内孔60a及び60bと略直角方向に開口した案内孔62a及び62bが設けられ、この案内孔62aおよび62b内に上記突起部58a及び58bが配置される。尚、案内孔62a及び62bは錘52a及び52bが移動し易いように、図示のように案内孔60a及び60bと直角ではなく径方向に近づくようにしてもよい。
【0022】
図3では、突起部56aは永久磁石28aに直接取付けられているように見える。しかし、実際には、永久磁石28a〜28hは、電磁鋼板などの高透磁率材料からなるコアシートを複数枚積層したもの(即ち回転子内輪ヨーク20)の内部に収納されているので、突起部56aは、永久磁石28aではなく複数枚積層したコアシートに取付けられている。他の突起部56bについても同様である。勿論、弱め界磁制御装置50を周方向にずらすことによって、突起部56a及び56bが夫々永久磁石の位置28a及び28eにこないようにすることも可能である。
【0023】
上述の説明では、「錘」なる用語を用いている。これは、それ自身の重さに遠心力による重さが付加されることを意味して用いたものであり、遠心力によって回転子外輪22を周方向に移動させる手段である。
【0024】
図3は、電動機の回転が零(或いは零近傍)の場合の各構成要素の位置を示すものであり、錘52a及び52bはバネ54により内側に付勢されて初期位置にある。この場合、回転子内輪20の永久磁石28a〜28hは、夫々、回転子外輪22の永久磁石30a〜30hと対応し(周方向に関して同一位置にあり)、対応する永久磁石(28aと30a、28bと30b、・・・)の合成磁束密度(即ち界磁)は最大となる。
【0025】
電動機が設計最大速度以下の或る速度で回転すれば、錘52a及び52bに遠心力が加わり、これらの錘52a及び52bは、遠心力がバネ54の内側への付勢力と釣り合った位置まで移動する。つまり、錘52a及び52bに遠心力が働くと、これらの錘52a及び52bは、突起部56a〜56bが案内孔60a〜60bに案内され、同時に、突起部58a〜58bが案内孔62a〜62bに案内されて、外側に移動する。従って、回転子外輪22(図1参照)は回転子内輪20に対して反時計回りの方向に移動することになる。このため、回転子外輪22の永久磁石30aは回転子内輪20の永久磁石28aに対し、その初期位置から、反時計回りにずれることになる(他の磁石30b〜30hも夫々他の磁石28b〜28hに対して同様の相対位置となる)。
【0026】
電動機の回転速度が、設計した(予め決めた)最大速度に達すると、錘52a及び52bは図4に示す位置となり、回転子外輪22の永久磁石30a〜30hは、夫々、回転子内輪20の永久磁石28b〜28h及び28aと、径方向に並ぶことになる。つまり、回転子内輪及び外輪の永久磁石の対(28aと30h、28bと30a、…)の合成磁束密度は最小となる。尚、本実施の形態では、図4に示すように,回転子内輪及び外輪に夫々設けた永久磁石の数が8なので、回転子外輪22は回転子内輪20に対し、最大45°反時計回り方向にずれることになる。
【0027】
このように、弱め界磁制御装置50を設けることにより、回転速度が上昇するに従って界磁を弱めることが出来るので、弱め界磁制御装置を設けない場合に比べて大幅に電動機の最大速度を大きくすることができる。
【0028】
第1の実施の形態による弱め磁界制御を、図5〜図7を参照して更に詳しく説明する。図5〜図7では、図面を判りやすくするために図3及び図4で示した弱め界磁制御装置50の図示を省略している。図5〜図7の永久磁石24及び26に付加した矢印は磁石の磁化方向を示す。
【0029】
図5は、軸14の回転速度が零(或いは零近傍)の場合の回転子内輪20及び回転子外輪22の周方向の相対位置を示し、従って、図3の場合に相当する。この場合、径方向で隣接する回転子内輪20及び回転子外輪22の永久磁石(例えば、28aと30aなど)は、磁化方向が同一なので、両方の永久磁石の合成磁束密度(回転子12による界磁)は最大となる。
【0030】
図6は、軸14の回転速度が、予め設定されている最大速度の約半分程度の場合の回転子内輪20及び回転子外輪22の周方向の相対位置を示す。この場合、例えば、回転子外輪22の永久磁石30aの周方向の位置は、回転子内輪20の永久磁石28aと28bの略中間となり、回転子12による界磁は図5の場合よりも弱められる。
【0031】
図7は、軸14の回転速度が予め設定されている最大速度に達した場合の回転子内輪20及び回転子外輪22の周方向の相対位置を示し、従って、図4の場合に相当する。この場合には、径方向で隣接する回転子内輪20及び回転子外輪22の永久磁石(例えば、28aと30hなど)は、磁化方向が逆なので、両方の永久磁石の合成起磁力(回転子12による界磁)は最小となる。
【0032】
このように、弱め界磁制御装置50により、軸14の回転速度(即ち電動機40(図2)の回転速度)が上昇するにしたがい、回転子12の界磁を徐々に弱めることができる。
【0033】
遠心力によって錘52a及び52bが外側に移動する移動量は、予め設定される電動機40の最大回転速度、バネ54の弾性係数、回転子内輪20及び回転子外輪22に設けられる永久磁石の数などにより決定される。要は、電動機の回転速度が零の場合には、回転子内輪20及び回転子外輪22に設けた径方向に隣接する永久磁石同士の磁化方向が同一となるようにし、速度が上昇するに従って、回転子内輪及び外輪の周方向の相対位置を制御することにより界磁を弱め、設定された最大速度に達すると、回転子内輪20及び回転子外輪22に設けた径方向に隣接する永久磁石同士の磁化方向が逆となるようにして界磁を最小とすればよい。
【0034】
図1は回転子内輪20が回転軸14に固定され、外輪22が内輪20に対して回転可能に配置されている。第1発明は、これとは逆に、回転子外輪22を回転軸14に固定し、内輪20を外輪22に対して回転可能に配置するようにしてもよい。この場合には、図示の回転子外輪22が第1回転子、回転子内輪20が第2回転子となり、図3に示した突起部56a及び56bは回転子外輪22に固定し、他の突起部58a及び58bは回転子内輪20に固定すればよい。
【0035】
次に、本願の第2発明を説明する。この第2発明の電動機の回転子は、第1発明と同様に、同心円状に配置した回転子内輪と回転子外輪とで構成されている。しかし、第2発明では、第1発明の場合と異なり、固定子コイル電流の制御と回転子内輪・外輪位置規制手段(以下回転子位置規制手段と称する)とにより回転子内輪及び回転子外輪の位相差(周方向の相対位置)を制御することによって弱め界磁制御を行っている。
【0036】
図8は、第2発明の実施の形態に係る永久磁石型回転電動機の固定子50及び回転子52を、回転軸54の軸に直角の方向からみた断面図である。
【0037】
図8に示すように、固定子50は固定子鉄心56及び複数の歯部(ティース)58を有し、歯部58には固定子巻線(図示せず)が装着される。回転子52は回転子内輪(内側回転子:第1回転子)60と回転子外輪(外側回転子:第2回転子)62とからなる。回転子内輪60は回転軸54に固定され、回転子外輪62は回転子内輪60に対して回転可能になっている。回転子内輪ヨーク64には複数の永久磁石68a〜68hが周方向に沿って配置され、一方、回転子外輪ヨーク66には、複数の永久磁石70a〜70hがその長さ方向(つまり厚み方向と直角の方向)が径方向となるように(即ち所定角度の間隔で放射状に)配置されている。尚、各永久磁石に付した矢印は永久磁石の磁化方向を示す(以下の図面でも同様)。図8の場合は、界磁は最も小さく、回転子内輪60と回転子外輪62間のトルクは略ゼロであり、回転子内輪及び外輪は安定した位置にある。
【0038】
図9(a)は、回転子内輪及び外輪60,62の位相差(周方向の位置の差)を規制する回転子位置規制手段80の平面図であり、図9(b)は図9(a)のA−O−B線に沿った断面図である。回転子位置規制手段80は、内輪位置規制板82と外輪位置規制板84とを主要構成要素とし、複数の鋼球86等により相互に回転可能に配置されている。内輪位置規制板82は回転子内輪60に固定され、外輪位置規制板84は回転子外輪62に固定される。図9(a)の破線は鋼球86が転動する溝の一部を示す。回転子位置規制手段80については更に後述する。
【0039】
図10は、図8の固定子50及び回転子52、図9の回転子位置規制手段80等を備えた電動機90を、回転軸54の中心軸を含む面に直角の方向からみた断面図である。図10に示すように、回転軸54は、電動機90のケース(ハウジング)92にベアリング94を介して回転自在に支持され、回転軸54には回転子内輪60が固定され、回転子外輪62は回転子内輪60に対して回転できるようにベアリング96を介して回転子内輪60及び回転軸54に接続されている。参照番号98は固定子巻線を示す。
【0040】
説明の便宜上、図8に示した回転子内輪60の位置を基準とし、回転子外輪62が反時計方向に回転した角度を負とし(この方向を回転軸54の正転方向とする)、回転子外輪62が時計方向に回転した角度を正とする(この方向を回転軸54の逆転方向とする)。更に、図8に示した回転子内輪60及び回転子外輪62の位相差(内外輪位相差)を0°と仮定する。図11(a)はこの内外輪位相差が45°となった様子を示す図である。図11(a)に示す回転子内輪60及び外輪62の位置では回転子の界磁量は最大である。更に、図11(a)の回転子内外輪の位置ではトルクは零であり、従って回転子内輪及び外輪には相互に力が働かない状態である。この意味から図11(a)の回転子内輪及び外輪の位置は安定位置といえるがこの安定位置範囲は極めて狭い。
【0041】
つまり、回転子内輪60が固定されているとすると、回転子外輪62は、ず11(a)に示す内外輪のトルク零の点(−45°)から極僅かでも反時計方向に動けば、外輪62には次の安定点−90°に向う力(トルク)が働く。この安定点−90°は、図8の安定点0°と同様に安定位置範囲は広い。一方、回転子外輪62が、図11(a)に示す内外輪のトルク零の点(−45°)から極僅かでも時計方向に動けば、外輪62には元の安定点0°に向う力(トルク)が働く。
【0042】
図11(b)は、図11(a)に示す回転子内輪60及び外輪62の位置に対応した内輪位置規制板82及び外輪位置規制板84の位置を示す図である。図11(b)に示すように、内輪位置規制板82は外輪位置規制板84に当接しておらず、例えば、約5°の間隔が存在するようにする。この理由については後述する。
【0043】
図12を参照して第2発明の実施の形態を更に詳しく説明する。図12(a)及び(b)の横軸は共に回転子内輪60と回転子外輪62との位相差を示す。内輪60及び外輪62は、その位相差が0°及び−45°のときは、夫々図8及び図11(b)に示す位置にある。上述したように、回転子内輪60及び外輪62が位相差0°のときは、両輪の間に働くトルクは零であり安定状態にあり、回転子52による界磁(内輪60及び62による合成界磁)は、図12(b)に示すように最低(Hmin)である(但し零でない)。更に、図12(a)に示すように、回転子内外輪の位相差が−30°及び30°では内輪60と外輪62との間のトルクは最大となっている。回転子内外輪のトルクが最大となる位相差は、永久磁石68a〜68h及び70a〜70hの形状及び配置位置によって異なるものであり、上述の−30°及び30°は単なる例示である。
【0044】
電動機9(図10)の回転軸54に負荷を接続して反時計方向に回転(正転)させる場合について説明する。最初に、固定子巻線98(図10)に電流を流して回転子内輪60及び回転子外輪62の位相差を0°とする初期の位相差調整を行う(但し、回転軸に負荷を接続しない状態では、回転子内輪60及び62は自動的に位相差0°の位置となる)。この制御のためには内輪60及び外輪62夫々の位相(周方向の位置)を検出する必要があるが、この位置検出は従来の同期電動機に設置されている位置検出装置を利用すればよいので本願では図示及び詳細な説明は省略する。
【0045】
上記の初期位相差調整後、電動機の停止状態から回転を開始させた際に負荷から回転軸54に掛かるトルクが、回転子内輪60及び外輪62の間のトルク以上の場合(第1の場合)と以下の場合(第2の場合)に分けて説明する。
【0046】
第1の場合は、固定子巻線98に反時計方向に回転磁界を発生させると、負荷に直結した回転子内輪60は停止したまま、回転子外輪62が位相差0°の位置から反時計方向に回転を開始する。固定子巻線98への供給電流を徐々に増加させると、回転子外輪62は、回転子内輪及び外輪間のトルクが最大となる−30°及びトルクが最低となる−45°を超えて−50°に達する。ここで、外輪規制板84が内輪位置規制板82に当接するので、回転子内輪60と外輪62が一体となって回転を開始する。従って、回転子52による界磁が最大に近い状態(即ち電動機の回転トルクが最大に近い状態)で電動機が低速回転する。回転子外輪62を、回転子内輪及び外輪間のトルクが最低となる−45°を超えて−50°にまで移動させるのは、回転子外輪62が安定点(位相差0°)に戻る力を働かせないためである。従って、−50°(即ち図11(b)の位相差5°)は単なる例であり、この位相差5°は例えば1°〜10°位の範囲内となるように設定すればよい。
【0047】
電動機の回転速度が大きくなり弱め界磁制御が必要になると、固定子50の回転界磁速度を弱めて回転子内輪60及び外輪62の位相差を小さくする。即ち、負荷に直結した回転子内輪60は慣性により回転速度を維持しているので、固定子50の回転界磁速度を小さくして回転子外輪62の速度が低下させれば、回転子内輪60及び外輪62の位相差が小さくなり、したがって、回転子52による界磁を小さくすることができる(図12(b)参照)。このように、位相差を小さくした後に再び回転界磁速度を上昇させ、位相差を小さくしようとした時点の回転界磁速度以上とする。この制御を繰り返して内外輪位相差が0°となるようにすれば、弱め界磁制御によって電動機の回転速度を上昇させることができる。
【0048】
上述したように、回転子内輪60の慣性運動を利用して固定子50の回転界磁速度を制御すれば、回転子内輪60及び外輪62の位相差を所望の値とすることができる。上述の位相差制御は、負荷の大きさ、内輪60の重量、制御時の回転軸54の回転数、内輪及び外輪に設けた永久磁石68a〜68h及び70a〜70hの特性などを考慮して行われる。回転子内輪及び外輪の位相差制御自体は、従来の技術を利用すれば達成可能なので詳細な説明は省略する。
【0049】
第2の場合、即ち、電動機の停止状態から回転を開始させた際に負荷から回転軸54に掛かるトルクが、回転子内輪60及び外輪62の間のトルク以下の場合について説明する。この第2の場合は、固定子巻線98に反時計方向に回転磁界を発生させると、第1の場合と同様に、負荷に直結した回転子内輪60は停止したまま、回転子外輪62が位相差0°の位置から反時計方向に回転を開始する。第2の場合は、電動機の停止状態から回転を開始させたときに負荷から回転軸54に掛かるトルクは“回転子内輪60及び外輪62の間のトルク”以下なので、回転子外輪が図12(a)の位相差−30°に達する前に、回転子内輪60と外輪62が一緒になって回転(低速回転)を開始する。弱め界磁制御は、第1の場合の説明から容易に理解できるので説明を省略する。
【0050】
電動機の回転軸54が正転する場合の弱め界磁制御を説明したが、電動機が逆回転(時計方向の回転)する場合の弱め界磁制御も同様である。
【0051】
尚、上述した第2発明の本実施の形態では、図8に示すように、回転子内輪及び外輪に夫々設けた永久磁石の数が8なので、回転子外輪62と回転子内輪60の位相差が−45°及び45°で界磁が最大となっている。しかし、回転子内輪及び外輪に夫々設けた永久磁石の数は8に限定されないことは勿論である。例えば、回転子内輪及び外輪に夫々設けた永久磁石の数を16とすれば、回転子外輪62と回転子内輪60の位相差が−22.5°及び22.5°で界磁が最大となる。
【0052】
【第1発明の他の実施の形態】
上述の第1発明の実施の形態では、回転子内輪20及び回転子外輪22の夫々の永久磁石は、共に、回転軸14に対して放射状に配置されている(図1参照)。しかし、第1発明は、これに限らず、回転子内輪20に設けた永久磁石を、第2発明の図8のように、回転子の外周部であって周方向に沿って配置するようにしてもよい。この場合の弱め界磁制御は図3及び図4に示した制御と全く同様に行われる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本願の第1発明では、弱め界磁制御を固定子巻線に流す電流を制御することなく、回転子に設けた装置により回転子内輪及び外輪の周方向の位置を制御して弱め界磁制御を行っている。従って、上述の従来例の諸問題を解決することができるという効果がある。更に、本願の第2発明では、回転子内輪及び外輪の位相差を制御する際にのみ固定子巻線に制御電流を流せばよいので、従来のように弱め界磁制御中連続して固定子に電流を流す必要がないという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の実施の形態に係る電動機の固定子及び回転子を回転軸に直角の方向から見た概略断面図。
【図2】 図1の固定子及び回転子などを組込んだ電動機の概略断面図。
【図3】 第1発明の実施の形態に使用する弱め界磁制御装置を回転子内輪及び外輪に取付けた様子を示す図。
【図4】 図3に示した弱め界磁制御装置の動作を説明する図。
【図5】 第1発明の実施の形態に係る弱め界磁制御を説明する図。
【図6】 第1発明の実施の形態に係る弱め界磁制御を説明する図。
【図7】 第1発明の実施の形態に係る弱め界磁制御を説明する図。
【図8】 第2発明の実施の形態に係る電動機の固定子及び回転子を回転軸に直角の方向から見た概略断面図。
【図9】 第2発明の実施の形態に使用する弱め界磁制御装置を説明する図。
【図10】 図8及び図9に示した固定子、回転子、弱め界磁制御装置などを組込んだ電動機の概略断面図。
【図11】 第2発明の実施の形態に係る弱め界磁制御を説明する図。
【図12】 第2発明の実施の形態に係る弱め界磁制御を説明する図。
【符号の説明】
10:固定子
12:回転子
14:回転軸
16:回転子鉄心
20:回転子内輪
22:回転子外輪
24:回転子内輪ヨーク
26:回転子外輪ヨーク
28a〜28h:回転子内輪に設けた永久磁石
30a〜30h:回転子外輪に設けた永久磁石
40:電動機
48:固定子巻線
50:弱め界磁制御装置
52a、52b:錘
54:バネ
56a、56b、58a、58b:突起部
60a、60b、62a、62b:突起部を案内する案内孔
50:固定子
52:回転子
54:回転軸
56:回転子鉄心
60:回転子内輪
62:回転子外輪
64:回転子内輪ヨーク
66:回転子外輪ヨーク
68a〜68h:回転子内輪に設けた永久磁石
70a〜70h:回転子外輪に設けた永久磁石
80:弱め界磁制御装置
82:内輪位置規制板
84:外輪位置規制板
90:電動機
Claims (5)
- 複数の永久磁石を有する回転子と、該回転子を囲むように該回転子と同心円状に設けた固定子と、弱め界磁制御装置とを備えた永久磁石型回転電動機において、前記回転子は、電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けた第1及び第2回転子を有し、第1の回転子は回転軸に固定され、第2の回転子は第1の回転子に対して移動可能であり、前記弱め界磁制御装置は、電動機の回転による遠心力に応じて前記回転子の径方向に移動する移動手段を有し、該移動手段により第2回転子を第1回転子に対して周方向に移動させて前記第1及び第2回転子の位相差を制御することを特徴とする永久磁石型回転電動機。
- 前記第1及び第2回転子は夫々複数の永久磁石を有し、該第1及び第2回転子の複数の永久磁石は夫々所定角度の間隔を置いて前記回転軸に関して放射状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石型回転電動機。
- 前記第1及び第2回転子は夫々複数の永久磁石を有し、前記第1回転子は前記第2回転子の内側に配置され、前記第1回転子の複数の永久磁石は前記第1回転子の外周付近に周方向に所定の間隔を置いて配置され、前記第2回転子の永久磁石は所定角度の間隔を置いて前記回転軸に関して放射状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石型回転電動機。
- 複数の永久磁石を有する回転子と、該回転子を囲むように該回転子と同心円状に設けた固定子と、弱め界磁制御装置とを備えた永久磁石型回転電動機において、前記回転子は電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けた第1及び第2回転子を有し、第1の回転子は回転軸に固定され、第2の回転子は第1の回転子に対して移動可能であり、前記弱め界磁制御装置は、前記第1及び第2回転子の位相差を、該第1及び第2回転子による界磁が最小となる位相差から最大となる位相差を僅かに超える位相差の範囲内で規制する回転子位置規制手段を有し、電動機の回転速度に応じて前記固定子に発生する回転磁界の速度を調整して前記第1及び第2回転子の位相差を制御することによって弱め界磁制御を行うことを特徴とする永久磁石型回転電動機。
- 前記回転子位置規制手段は、第1回転子と第2回転子とにそれぞれ固定した位置規制手段を有し、これらの位置規制手段により第1回転子に対する第2回転子の回転方向の位置を規制することを特徴とする請求項4記載の永久磁石型回転電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001140621A JP4666806B2 (ja) | 2000-11-01 | 2001-05-10 | 永久磁石型回転電動機 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-334384 | 2000-11-01 | ||
JP2000334384 | 2000-11-01 | ||
JP2001140621A JP4666806B2 (ja) | 2000-11-01 | 2001-05-10 | 永久磁石型回転電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002204541A JP2002204541A (ja) | 2002-07-19 |
JP4666806B2 true JP4666806B2 (ja) | 2011-04-06 |
Family
ID=26603267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001140621A Expired - Fee Related JP4666806B2 (ja) | 2000-11-01 | 2001-05-10 | 永久磁石型回転電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4666806B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104113178A (zh) * | 2013-04-17 | 2014-10-22 | 株式会社捷太格特 | 旋转电机 |
WO2021164196A1 (zh) * | 2020-02-18 | 2021-08-26 | 安徽威灵汽车部件有限公司 | 转子组件、水泵和车辆 |
Families Citing this family (39)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4862344B2 (ja) * | 2005-10-11 | 2012-01-25 | 株式会社安川電機 | 回転電機 |
JP4260799B2 (ja) | 2005-12-02 | 2009-04-30 | 本田技研工業株式会社 | 電動機および電動機の駆動方法 |
CN101341645B (zh) | 2005-12-21 | 2011-08-17 | 本田技研工业株式会社 | 电动机 |
JP4975337B2 (ja) | 2006-02-28 | 2012-07-11 | 本田技研工業株式会社 | モータを備える車両 |
JP4620024B2 (ja) * | 2006-03-06 | 2011-01-26 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
EP1833147B1 (en) | 2006-03-06 | 2010-12-29 | Honda Motor Co., Ltd. | Electric motor |
EP1993187A4 (en) | 2006-03-06 | 2009-04-22 | Honda Motor Co Ltd | ENGINE |
JP5279989B2 (ja) * | 2006-03-07 | 2013-09-04 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
JP4754379B2 (ja) * | 2006-03-22 | 2011-08-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP4879649B2 (ja) * | 2006-03-22 | 2012-02-22 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP4712585B2 (ja) | 2006-03-22 | 2011-06-29 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP4754378B2 (ja) | 2006-03-22 | 2011-08-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP4808529B2 (ja) * | 2006-03-24 | 2011-11-02 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
JP5085875B2 (ja) * | 2006-03-27 | 2012-11-28 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
EP1860754A1 (en) | 2006-05-24 | 2007-11-28 | HONDA MOTOR CO., Ltd. | Electric motor |
JP4879657B2 (ja) * | 2006-05-31 | 2012-02-22 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
DE102006026593B4 (de) * | 2006-05-31 | 2010-04-08 | Getrag Getriebe-Und Zahnradfabrik Hermann Hagenmeyer Gmbh & Cie Kg | Elektrische Synchronmaschine |
JP4184392B2 (ja) | 2006-06-27 | 2008-11-19 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
JP5063943B2 (ja) * | 2006-07-05 | 2012-10-31 | 本田技研工業株式会社 | 電動機および電動機の位相制御方法 |
JP4754428B2 (ja) | 2006-07-21 | 2011-08-24 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP4745158B2 (ja) | 2006-07-24 | 2011-08-10 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP4712638B2 (ja) | 2006-08-04 | 2011-06-29 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP4724070B2 (ja) | 2006-08-09 | 2011-07-13 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP5225567B2 (ja) * | 2006-09-22 | 2013-07-03 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
JP5037083B2 (ja) * | 2006-10-06 | 2012-09-26 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
JP2008099366A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Honda Motor Co Ltd | 電動機 |
JP5031351B2 (ja) * | 2006-12-13 | 2012-09-19 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
JP4828393B2 (ja) * | 2006-12-15 | 2011-11-30 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
JP4828392B2 (ja) * | 2006-12-15 | 2011-11-30 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の特性可変システム |
JP4924077B2 (ja) * | 2007-02-14 | 2012-04-25 | 株式会社豊田中央研究所 | 動力伝達装置 |
JP4961257B2 (ja) * | 2007-05-15 | 2012-06-27 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
JP4971039B2 (ja) | 2007-06-07 | 2012-07-11 | 本田技研工業株式会社 | モータ制御装置 |
JP4961289B2 (ja) * | 2007-07-20 | 2012-06-27 | 本田技研工業株式会社 | 電動機 |
US7567006B2 (en) | 2007-07-26 | 2009-07-28 | Kura Laboratory Corporation | Field controllable rotating electric machine system with flux shunt control |
US7999432B2 (en) | 2007-08-17 | 2011-08-16 | Kura Laboratory Corporation | Field controllable rotating electric machine system with magnetic excitation part |
JP4556076B2 (ja) | 2008-04-22 | 2010-10-06 | 本田技研工業株式会社 | 電動機の制御装置 |
JP2012130219A (ja) * | 2010-12-17 | 2012-07-05 | Aisin Aw Co Ltd | 回転電機 |
CN105637737B (zh) | 2013-11-11 | 2018-08-21 | 株式会社安川电机 | 旋转电机 |
BG67304B1 (bg) | 2018-07-02 | 2021-04-15 | Искренов Христов Александър | Електрическа машина с допълнителен подвижен статор |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49131505U (ja) * | 1973-03-12 | 1974-11-12 | ||
JPH10155262A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-06-09 | Hitachi Metals Ltd | 磁石式ブラシレス電動機 |
-
2001
- 2001-05-10 JP JP2001140621A patent/JP4666806B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49131505U (ja) * | 1973-03-12 | 1974-11-12 | ||
JPH10155262A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-06-09 | Hitachi Metals Ltd | 磁石式ブラシレス電動機 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104113178A (zh) * | 2013-04-17 | 2014-10-22 | 株式会社捷太格特 | 旋转电机 |
CN104113178B (zh) * | 2013-04-17 | 2018-03-20 | 株式会社捷太格特 | 旋转电机 |
WO2021164196A1 (zh) * | 2020-02-18 | 2021-08-26 | 安徽威灵汽车部件有限公司 | 转子组件、水泵和车辆 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002204541A (ja) | 2002-07-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4666806B2 (ja) | 永久磁石型回転電動機 | |
JP4225001B2 (ja) | 電動機 | |
JP4510724B2 (ja) | 磁束集中型モータ | |
WO2009081766A1 (ja) | 電動機および回転電機用ロータ | |
US6411003B1 (en) | Motor | |
US5917263A (en) | Switched reluctance motor | |
JP4369384B2 (ja) | 回転電機 | |
WO2012042844A1 (en) | Dynamo-electric machine | |
JP6214990B2 (ja) | 回転電機 | |
JP2007244027A (ja) | 回転電機 | |
JP6539004B1 (ja) | 回転子および回転電機 | |
JP2002058223A (ja) | 永久磁石型回転電機 | |
JP4320552B2 (ja) | 磁束量可変磁石型ロータ | |
JP4732930B2 (ja) | 同期機 | |
JP3772819B2 (ja) | 同軸モータのロータ構造 | |
JP2001275326A (ja) | モータ | |
JP4150765B1 (ja) | 磁束分流制御回転電機システム | |
JPH08251894A (ja) | 電圧制御機構を備えた交流発電機 | |
JP4013815B2 (ja) | 同期回転電機及びその制御方法 | |
JP3592948B2 (ja) | 電動車両及びそれに用いられる永久磁石回転電機 | |
JP2007318860A (ja) | 回転電機 | |
JP2009065803A (ja) | 磁石同期機 | |
JP3683455B2 (ja) | 永久磁石式モータ | |
JPH07236260A (ja) | 高出力交流発電機 | |
JP2004041000A (ja) | 電動車両用の永久磁石回転電機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070423 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110111 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4666806 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |