JP4862344B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
そこで、界磁磁束を回転子の回転速度に応じて変化させる電動機が考案された(例えば、特許文献1参照)。
図9は従来の回転電機の例であり、特許文献1の中の図1に示されているものである。(A)は回転速度が低い時のモータを分解して示した斜視図、(B)は回転速度が高い時の回転子の斜視図である。
図において、50は磁石式ブラシレス電動機で、固定子1と回転子2とから成る。3は界磁用磁石、4は磁極、5は間隔、6はエアギャップ、7は回転子コア、11は固定子磁極、12は界磁用巻線、21は回転軸、22はセンサ磁石、31は回転軸21に固定した第1の界磁用磁石、32は周方向へ回転可能な第2の界磁用磁石である。
回転子2に設置された第1の界磁用磁石31と第2の界磁用磁石32は、回転速度の低い時には(A)に示されているように隣接する第1の界磁用磁石31と第2の界磁用磁石32は同じ極性の磁極が並び、回転速度の高い時には(B)に示されているように同じ極性の磁極がずれる構造となっている。
この技術によれば回転子の回転速度が高い時に界磁用磁石の磁束が相殺することで誘起電圧を下げ、その分高速運転領域を広げることが可能となる。
また、同様に界磁磁束を回転子の回転速度に応じて変化させる同期機もある(例えば、特許文献2参照)。
この例では、界磁磁束を回転子の回転速度に応じて変化させる機構が、ウェイトとばねを用いて、回転子内部に簡潔に構成されている。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、界磁磁束を回転子の回転速度に応じて変化させるとともに、界磁用磁石の磁束を減じて高回転運転領域でも高効率で作動する、簡潔に構成された回転電機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、回転電機に係り、界磁用磁石が設置された回転子を有する回転電機において、前記回転子は、互いに磁極面が対向する外側の界磁用磁石と内側の界磁用磁石を備え、前記外側の界磁用磁石と前記内側の界磁用磁石はそれぞれ円筒状をした外側の回転子鉄心と内側の回転子鉄心のその円筒状部分の周方向に沿ってそれぞれの前記磁極面を径方向に向けて埋め込まれ、かつ、前記外側の界磁用磁石と前記内側の界磁用磁石が相対的に回転方向の位置を変える機構を備え、前記外側の界磁用磁石と前記内側の界磁用磁石をそれぞれリング型磁石で構成し、前記回転子がシャフトを備え、前記シャフトに負荷側プレートと反負荷側プレートがそれぞれ互いに間隔を開けて固定され、外側の回転子鉄心が前記負荷側プレートと前記反負荷側プレートへ固定され、外側の界磁用磁石が前記外側の回転子鉄心に保待され、内側の回転子鉄心が前記シャフトに回転可能に嵌合し、内側の界磁用磁石が前記外側の界磁用磁石と対向するように前記内側の回転子鉄心に保待され、前記内側の回転子鉄心と前記負荷側プレートと前記反負荷側プレートが斜面溝を有し、遠心錘が前記内側の回転子鉄心の前記斜面溝を貫通し、前記反負荷側プレートの斜面溝と前記負荷側プレートの斜面溝に取り付けられることにより、前記回転子の回転速度が変化して遠心力が前記遠心錘に作用することで、前記遠心錘が前記斜面溝の形状に応じて径方向の位置を変え、これにより前記外側の界磁用磁石と前記内側の界磁用磁石が相対的に回転方向の位置を変えて界磁磁束の強さを変化させることを特徴としている。
また、外側の界磁用磁石と内側の界磁用磁石をそれぞれリング型磁石で構成したので、外側の回転子鉄心を省くことが出来、小型化、軽量化に寄与することができる。
図において、回転子51は、対向する外側の界磁用磁石42と内側の界磁用磁石43を備えている。外側の界磁用磁石42は積層鋼板からなる外側の回転子鉄心48に保待され、負荷側プレート46と反負荷側プレート47へ、リベット60により固定されている。
負荷側プレート46と反負荷側プレート47は、シャフト44に圧入固定されている。内側の界磁用磁石43は、内側の回転子鉄心49に保待され、シフト44に回転可能に嵌合し、遠心錘45によって位置規制されている。そのため、外側の界磁用磁石と内側の界磁用磁石が、相対的に回転方向の位置を変えることで、界磁磁束の強さを変化することができる構成となっている。
図3は回転子の構成部品説明図である。
図3において、回転子を構成する内側の回転鉄心49と負荷側プレート46と反負荷側プレート47は、遠心錘45に作用する遠心力を回転方向の力に変換する斜面溝を有している。遠心錘45は、図1に示したように、内側の回転子鉄心の斜面溝49 aを貫通し、反負荷側プレートの斜面溝47 aと負荷側プレートの斜面溝46 aに取り付けられている。
回転子の回転速度が変化し、遠心力が遠心錘45に作用することで、遠心錘45が径方向の位置を変えると、図3に示した内側の回転子鉄心の斜面溝49 aや反負荷側プレートの斜面溝47 aの形状に応じて、外側の界磁用磁石42と内側の磁界用磁石43が相対的に回転方向の位置をかえる。
また、図5は磁束可変原理説明図である。
回転速度が低い時には、外側の界磁用磁石42と内側の界磁用磁石43は、図5に示されているように、起磁力が強め合う状態であり、界磁磁束は大きく、また、外側の界磁用磁石42と内側の界磁用磁石43の吸引力の働きで、遠心錘45はシャフト側に引き戻されている。
回転子の回転速度が大きくなると、遠心錘45に作用する遠心力が外側の界磁用磁石42と内側の界磁用磁石43の吸引力を上回り、遠心錘45は回転子の外周に向かって移動し、外側の界磁用磁石42と内側の界磁用磁石43が、相対的に回転方向の位置を変える。
回転速度が高い時には、遠心錘45は回転子の最も外周側に位置し、外側の界磁用磁石42と内側の界磁用磁石43は、図5に示されているように起磁力が打消し合う状態となることで、界磁磁束が減じる。そのため、遠心錘が作用する回転方向の力と、外側の界磁用磁石と内側の界磁用磁石の吸引力との釣り合いで、回転子の回転速度に応じて、前記界磁用磁石の相対的な位置が変化し、前記斜面溝の形状を適切にすることで、回転子の回転速度に応じて、所望の前記界磁用磁石の相対的な位置が得られ、最適な界磁磁束を得ることができる。
図6は、外側の磁界用磁石42と内側の界磁用磁石43の起磁力と2つの磁石による合成起磁力を示すものである。外側の界磁用磁石42と内側の界磁用磁石43の起磁力は空間的に概正弦波に近似させているため、相対的な位置関係によらず合成起磁力も概正弦波となる。このことは誘起電圧波形の高調波成分の低減に有効である。
図7において、前記回転子を電動機の回転子として説明すれば、直線abは初期状態における特性を示しており、界磁磁束が強く、低い回転速度でも高い誘起電圧が発生し、通電電流に対して発生するトルクも最大の状態である。回転子の回転速度が上がり誘起電圧が電源電圧よりも高い状態では、この電動機を駆動し得ないために、そうなる以前に遠心錘が移動し始めるように遠心錘の質量を設定する。この調整で、作動の開始点bは、厳密に調整し得る。また、前記斜面溝の斜面の形状を調整することで、直線beの特性は厳密に調整し得る。例えば、作動開始点回転速度dから、最大回転速度fにいたるまで誘起電圧を概一定に調整し、界磁磁束を最大限有効に利用しながら電動機を相当な高回転まで、低鉄損で駆動することができる。
同様に前記回転子を発電機の回転子として図7を説明すれば、直線abは初期状態における特性を示しており、界磁磁束が強く、回転速度は低くても高い誘起電圧が発生する。回転子の回転速度が高い時には、前記の調整により直線beのように、回転速度に拘わり無く一定の誘起電圧に低鉄損で調整できる。このことは、風力発電機や、エンジン発電機のような回転速度が大きく変動する場合でも、一定な発電電圧を要求される場合、非常に効果的である。
また、界磁磁束を回転子の回転速度に応じて変化させる機構が、ばねを用いない、より簡潔な機構とした部分である。
本発明が特許文献1または2と異なる部分は、対向する外側の界磁用磁石と内側の界磁用磁石を備え、外側の界磁用磁石と内側の界磁用磁石が相対的に回転方向の位置を変えることで、界磁磁束の強さを変化させるようにした部分である。
また、界磁磁束を回転子の回転速度に応じて変化させる機構が、ばねを用いない、より簡潔な機構とした部分である。
また、本発明を風力や車両用発電機として利用することによって、回転速度に依存せず常に所望の電圧を発電することができる。
41 回転位置検出部
42 外側の界磁用磁石
43 内側の界磁用磁石
44 シャフト
45 遠心錘
46 負荷側プレート
46a 負荷側プレートの斜面溝
47 反負荷側プレート
47a 反負荷側プレートの斜面溝
48 外側の回転子鉄心
49 内側の回転子鉄心
49a 斜面内側の回転子鉄心の斜面溝
51 回転子
52 外側の界磁用磁石
53 内側の界磁用磁石
54 反負荷側プレート
54a 反負荷側プレートの斜面溝
55 内側の界磁用磁石用鉄心
55a 内側の界磁用磁石用鉄心の斜面溝
60 リベット
Claims (1)
- 界磁用磁石が設置された回転子を有する回転電機において、
前記回転子は、互いに磁極面が対向する外側の界磁用磁石と内側の界磁用磁石を備え、前記外側の界磁用磁石と前記内側の界磁用磁石はそれぞれ円筒状をした外側の回転子鉄心と内側の回転子鉄心のその円筒状部分の周方向に沿ってそれぞれの前記磁極面を径方向に向けて埋め込まれ、かつ、前記外側の界磁用磁石と前記内側の界磁用磁石が相対的に回転方向の位置を変える機構を備え、
前記外側の界磁用磁石と前記内側の界磁用磁石をそれぞれリング型磁石で構成し、
前記回転子がシャフトを備え、
前記シャフトに負荷側プレートと反負荷側プレートがそれぞれ互いに間隔を開けて固定され、
外側の回転子鉄心が前記負荷側プレートと前記反負荷側プレートへ固定され、
外側の界磁用磁石が前記外側の回転子鉄心に保待され、
内側の回転子鉄心が前記シャフトに回転可能に嵌合し、
内側の界磁用磁石が前記外側の界磁用磁石と対向するように前記内側の回転子鉄心に保待され、
前記内側の回転子鉄心と前記負荷側プレートと前記反負荷側プレートが斜面溝を有し、
遠心錘が前記内側の回転子鉄心の前記斜面溝を貫通し、前記反負荷側プレートの斜面溝と前記負荷側プレートの斜面溝に取り付けられることにより、
前記回転子の回転速度が変化して遠心力が前記遠心錘に作用することで、前記遠心錘が前記斜面溝の形状に応じて径方向の位置を変え、これにより前記外側の界磁用磁石と前記内側の界磁用磁石が相対的に回転方向の位置を変えて界磁磁束の強さを変化させることを特徴とする回転電機。
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