JP3683455B2 - 永久磁石式モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、界磁として永久磁石を用いる永久磁石式モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば鉄等の磁性体からなる略円筒状の回転子の外周部に、周方向に所定の間隔を置いて複数の永久磁石を配置して、固定子に巻回された巻線に通電電流として交番電流を通電することで固定子側に回転磁界を発生させ、この回転磁界と永久磁石との間に発生する吸引/反発力、つまり磁石トルクにより回転子を回転させる永久磁石式モータが知られている。
こうした永久磁石式モータでは、永久磁石の量を増加することによって通電電流当たりの磁石トルク量、つまり磁石トルク定数を増加させることができるが、一方で、回転子の回転数当たりの逆起電圧、つまり逆起電圧定数も比例して増大し、この逆起電圧が通電電流の供給電圧と等しくなると、通電電流がゼロになると共に、磁石トルクもゼロになる。
【0003】
また、これに関して、磁石界磁量を等価的に弱めるような弱め界磁電流を通電することによって、逆起電圧が通電電流の供給電圧を超えるような領域まで運転可能な回転数を拡大する制御として、いわゆる弱め界磁制御が知られている。ただし、逆起電圧が通電電流の供給電圧を超えるような領域では、弱め界磁電流は回転トルクの増大には寄与しない。
従って、磁石トルクを増大させると高い回転トルクを発生可能であるが、逆起電圧定数が大きくなり、比較的小さな回転数にて逆起電圧が通電電流の供給電圧と等しくなるため、弱め界磁電流を増大させる必要があり、回転数が高い領域では永久磁石式モータの損失が増加してしまうという問題がある。
【0004】
このような問題に対して、例えば実開昭56−149584号公報に開示された永久磁石式モータのように、回転子の外周部に、永久磁石を周方向の両側から挟み込むような磁性体からなる突極を設けて、磁石トルクに加えてリラクタンストルクを併用した永久磁石式モータが知られている。リラクタンストルクは、回転磁界と突極との間に発生する吸引力に起因する回転トルクであり、逆起電圧を発生させることがないため、弱め界磁電流を増大させること無く、高い回転数領域でのモータの損失を増大させること無しに、永久磁石式モータの回転トルクを増大させることができる。
このリラクタンストルクは、例えば応用電気工学全書1 電気機器[I](森北出版 1973年)に開示されているように、直軸電機子反作用リアクタンスと横軸電機子反作用リアクタンスとの差が大きくなるのに伴って増大することが知られている。ここで、直軸電機子反作用リアクタンスとは、磁束が回転子本体を介して隣り合う突極同士を貫通するような磁路に対する磁気抵抗であり、横軸電機子反作用リアクタンスとは、磁束が回転子本体を介して隣り合う永久磁石同士を貫通するような磁路に対する磁気抵抗である。
さらに、直軸電機子反作用リアクタンスと横軸電機子反作用リアクタンスとの差は、突極の周方向の幅を調整することで変化させることができ、この差が最大となるのは、例えば電気学会研究会資料SPC−88−16(1988年)や、特開平7−14336919号公報に開示された永久磁石式モータのように、突極の幅を、回転子の一極が占める角度(電気角での180°)の1/2の角度、すなわち電気角での90°に設定した場合であることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術による永久磁石式モータでは、回転数が高い領域で永久磁石式モータの損失が増加してしまうことを防ぐために、回転子の周方向において、永久磁石の磁石幅及び突極の幅を共に電気角での90°に設定することで、リラクタンストルクを最大限に利用して、弱め界磁電流が増大することを防止することができる。
ただし、リラクタンストルクは回転磁界と突極との間に発生する吸引力のみを利用するだけであるから、永久磁石の磁石幅及び突極の幅が同一であれば、磁石トルクよりも小さな回転トルクを発生させることになる。従って、所定の回転トルクを発生させるためには、回転子及び固定子の回転軸線方向の長さを長くすることが必要となる場合がある。
しかしながら、この場合、固定子に巻回される巻線の長さも長くなり、巻線抵抗が増大することによって交番電流の通電時に銅損が増加すると共に、回転子及び固定子の体積が増大することによって鉄損が増大して、永久磁石式モータの損失が増加してしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、回転数が高い領域において損失の増大を抑制することが可能な永久磁石式モータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の永久磁石式モータは、複数の永久磁石(例えば、後述する実施の形態での永久磁石15)を有する回転子(例えば、後述する実施の形態での回転子12)と、この回転子を回転させる回転磁界を発生する固定子(例えば、後述する実施の形態での固定子11)とを備え、弱め界磁電流を含む通電電流により制御される永久磁石式モータ(例えば、後述する実施の形態での永久磁石式モータ10)であって、前記回転子の周方向において、前記永久磁石の磁石幅Mと、隣り合う前記永久磁石間の間隔Rとの比率M:Rが、略3:2に設定されていることを特徴としている。
【0007】
上記構成の永久磁石式モータによれば、発生可能な最大回転トルクは不変のまま、銅損と鉄損とを加算してなる総損失を最小にすることができる。すなわち、例えば磁石幅Mと隣り合う永久磁石間の間隔Rとが等しくなるように形成された永久磁石式モータに比べて、永久磁石の割合が増大することで、逆起電圧定数が増大するため、弱め界磁電流を含む通電電流は増大するが、磁束が鎖交する磁性体の体積が減少するため、結果として鉄損は減少する。一方、固定子に巻回される巻線の長さが短くなることで巻線抵抗は減少するが、弱め界磁電流を含んだ通電電流が増大するため、結果として銅損は増大する。これらの鉄損の減少と銅損の増加に伴って、総損失が最小となる場合は、(永久磁石の磁石幅M):(隣り合う前記永久磁石に挟み込まれる幅R)が略3:2となる場合である。
このように、永久磁石式モータの総損失が最も小さくなるように設定することで、永久磁石式モータの発熱を抑制して、所定の冷却限界以下で永久磁石式モータを作動させることができる。
しかも、永久磁石式モータの最大トルクは不変のまま、運転可能な回転数領域を高回転側へと最大限に拡大することができる。すなわち、永久磁石式モータの運転可能な回転数領域が低くなってしまうこと無しに、最大トルクを増大させることができると共に、最大トルクが減少してしまうこと無しに、運転可能な回転数領域を高くすることが可能となる。
【0008】
さらに、請求項2に記載の本発明の永久磁石式モータは、前記回転子は前記固定子に向かって突出する突極部(例えば、後述する実施の形態での突極14)を備えており、前記永久磁石は前記突極部に対して周方向に隣接して配置されると共に、前記永久磁石の外周部(例えば、後述する実施の形態での外周面15A)は前記固定子に向かって露出しており、前記回転子の周方向において、前記永久磁石の磁石幅Mと、前記突極部の幅Tとの比率M:Tが、略3:2に設定されていることを特徴としている。
【0009】
上記構成の永久磁石式モータによれば、永久磁石式モータの総損失を最小にして、最大トルク及び運転可能な回転数領域を高くすることができ、例えば発生可能な最大回転トルクは不変のまま、運転可能な回転数領域を高回転側へと最大限に拡大することができると共に、固定子からの回転磁界と永久磁石の界磁磁束との相互作用を増大させて、より一層、永久磁石式モータの効率を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の永久磁石式モータの一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る永久磁石式モータ10の固定子11の一部を破断して示す要部斜視図であり、図2は図1に示す永久磁石式モータ10の回転子12の略1/2円の平面図である。
本実施の形態による永久磁石式モータ10は、いわゆる永久磁石式の交流同期モータをなすものであって、略円筒状の固定子11と、この固定子11の内部に配置されて回転軸線O周りに回転可能とされた略円柱状の回転子12とを備えて構成されている。
略円筒状の固定子11は、例えば、珪素鋼板からなる複数の略円環板状の磁性体及び電気的絶縁材が、回転軸線Oと同軸に交互に積層されて形成されており、その内周面上から径方向内側に向かって突出すると共に、回転軸線O方向に沿って伸びる複数のティース13,…,13を備えている。そして、これらのティース13,…,13は、固定子11の周方向に所定間隔をおいて配置されており、各ティース13には固定子コイル(図示略)がその中心軸を径方向に向けて巻回されている。
【0011】
略円柱状の回転子12は、例えば、珪素鋼板からなる複数の略円板状の磁性体及び電気的絶縁材が、回転軸線Oと同軸に交互に積層されて形成されている。
回転子12は、その外周面上から径方向外側に向かって突出すると共に、回転軸線O方向に沿って伸びる複数の突極14,…,14を備えている。
そして、これらの突極14,…,14は周方向に所定間隔をおいて配置されており、隣り合う突極14,14の間に挟み込まれるようにして、回転軸線O方向に沿って伸びる略長方形板状の永久磁石15が装着されており、この永久磁石15の外周面15Aは固定子11の内周面に向かって露出している。
【0012】
なお、突極14には、その外周部から周方向の外側に向かって突出する2つの爪部16,16が設けられており、隣り合う突極14,14の間で対向する2つの爪部16,16は、永久磁石15の外周面15Aの周方向両端部に当接して、永久磁石15を内周側に向かって押さえつけるようになっている。
また、突極14の外周面14A及び永久磁石15の外周面15Aは、例えば回転軸線Oを中心とする所定の同一外径を有しており、両外周面14A,15Aは、固定子11のティース13の内周面に対して所定の間隔をおいて近接配置されている。そして、永久磁石15は、例えば径方向に磁化されており、周方向に所定の間隔をおいて配置された複数の永久磁石15,…,15は、隣り合う永久磁石15,15の磁化方向が互いに反対方向となるように、すなわち外周側がN極とされた永久磁石15には、外周側がS極とされた他の永久磁石15が隣接するように配置されている。
【0013】
図2に示すように、回転子12の周方向で回転軸線Oに対して、回転子12の一極が占める角度θD、すなわち電気角での180°に対して、永久磁石15の磁石幅Mが占める角度θMは、θM/θDが約0.6となるように設定され、突極14の幅Tが占める角度θTは、θT/θDが約0.4となるように設定されている。
すなわち、(永久磁石15の磁石幅M):(突極14の幅T)が略3:2となるように設定されている。
なお、回転子12の一極が占める角度θDは、隣り合う永久磁石15,15の各中心位置と、回転軸線Oとを結ぶ2つの直線のなす角であり、θD=θM+θTである。
【0014】
本実施の形態による永久磁石式モータ10によれば、発生可能な最大回転トルクを不変とした場合、例えば磁石幅Mと突極14の幅Tとが等しくなるように形成された永久磁石式モータに比べて、固定子11に巻回される巻線の長さが短くなることで巻線抵抗は減少するが、永久磁石15の割合が増大することで逆起電圧定数が増大するため、弱め界磁電流を含んだ通電電流が増大して、結果として銅損は増大する。しかしながら、磁束が鎖交する磁性体の体積が減少することで鉄損は減少して、銅損と鉄損の加算された総損出としては最小値を示すようになる。
このように、永久磁石式モータ10の総損失が最小となるように設定することで、永久磁石式モータ10の発熱を抑制して、所定の冷却限界以下で永久磁石式モータ10を作動させることができる。しかも、永久磁石式モータ10の最大トルクを増大させても運転可能な回転数領域が低くなることを防ぐと共に、運転可能な回転数領域を高くしても発生可能な最大トルクが減少してしまうことを防ぐことができ、例えば発生可能な最大トルクは不変のまま、運転可能な回転数領域を高回転側へと最大限に拡大することができる。
さらに、永久磁石15の外周面15Aを固定子11に対して露出して配置することで、固定子11からの回転磁界と永久磁石15の界磁磁束との相互作用を増大させて、永久磁石式モータ10を低損失、かつ高効率にて運転することができる。
【0015】
なお、本実施形態においては、永久磁石15の外周面15Aが固定子11の内周面に向かって露出しているとしたが、これに限定されず、図3に示す本実施形態の変形例に係る永久磁石式モータの回転子22の略1/2円の平面図のように、回転子22の外周部近傍において、複数の永久磁石15,…,15が周方向に所定の間隔をおいて埋め込まれていても良い。
すなわち、略円柱状の回転子22は、例えば珪素鋼板からなる複数の略円板状の磁性体及び電気的絶縁体が回転軸線O方向に沿って交互に積層されて形成されている。そして、回転子22の内部であって外周部近傍には、回転軸線O方向に沿って伸びる複数の磁石装着孔23,…,23が周方向に所定の間隔をおいて貫設されており、この磁石装着孔23に永久磁石15が装着されている。
【0016】
そして、回転子22の周方向で回転軸線Oに対して、回転子22の一極が占める角度θD、すなわち電気角での180°に対して、永久磁石15の磁石幅Mが占める角度θMは、θM/θDが約0.6となるように設定され、隣り合う永久磁石15,15に挟み込まれる回転子22の挟込部22aの幅Rが占める角度θRは、θR/θDが約0.4となるように設定されている。なお、θD=θM+θRである。
すなわち、(永久磁石15の磁石幅M):(挟込部22aの幅R)が略3:2となるように設定されている。
【0017】
次に、上述した実施の形態による永久磁石式モータ10の作動時での総損失を算出した結果について添付図面を参照しながら説明する。
ここで、図4は、後述する実施例1にて永久磁石式モータ10に所定の回転トルクを発生させる場合に、(θM/θD)の値に応じて変化する回転子12及び固定子11の積み厚、すなわち回転軸線O方向の長さを示すグラフ図であり、図5は、後述する実施例1にて所定の回転数及び出力を得る場合に、(θM/θD)の値に応じて変化する通電電流の大きさを示すグラフ図であり、図6は、後述する実施例1にて所定の回転数及び出力を得る場合に、(θM/θD)の値に応じて変化する銅損及び鉄損を示すグラフ図であり、図7は、後述する実施例1及び実施例2にて所定の回転数及び出力を得る場合に、(θM/θD)の値に応じて変化する総損失を示すグラフ図である。
【0018】
なお、以下において、実施例1では、回転子の外径を約140mmとし、極数を10極とし、最大トルク約240Nmとし、突極14及び永久磁石15の径方向の厚さを約5mmとして、(永久磁石15の磁石幅Mが占める角度θM)/(回転子22の一極が占める角度θD)の値に応じて変化する回転子12及び固定子11の積み厚(mm)、すなわち回転軸線O方向の長さと、固定子11に巻回される巻線の巻線抵抗(mΩ)とを算出した。さらに、回転数が11000rpm(最高回転数)での出力を50kWとした場合の通電電流(A)と、銅損(W)及び鉄損(W)からなる総損出(W)とを算出した。結果を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
また、実施例2では、回転子の外径を約140mmとし、極数を10極とし、最大トルク約160Nmとし、突極14及び永久磁石15の径方向の厚さを約5mmとして、(永久磁石15の磁石幅Mが占める角度θM)/(回転子22の一極が占める角度θD)の値に応じて変化する回転子12及び固定子11の積み厚(mm)と、固定子11に巻回される巻線の巻線抵抗(mΩ)とを算出した。さらに、回転数が15000rpm(最高回転数)での出力を35kWとした場合の通電電流(A)と、銅損(W)及び鉄損(W)からなる総損出(W)を算出した。結果を表2に示した。
【0021】
【表2】
【0022】
先ず、図4に示すように、回転子12の一極分に対して永久磁石15の占める割合が増大すると、単位積み厚当たりの回転トルクが増大することから、所定の回転トルクを発生させるのに必要な積み厚が減少する。
また、図5に示すように、回転子12の一極分に対して永久磁石15の占める割合が増大すると、逆起電圧定数が増大するために、弱め界磁電流を含む通電電流は増加する。
さらに、図6に示すように、回転子12の一極分に対して永久磁石15の占める割合が増大すると、弱め界磁電流を含む通電電流は増大するが、磁束が鎖交する磁性体の体積が減少するため、結果として鉄損は減少する。
一方、銅損の場合には、固定子11に巻回される巻線の長さが短くなることで巻線抵抗は減少するが、弱め界磁電流を含んだ通電電流が増大するため、結果として銅損は増大する。
従って、図7に示すように、回転子12の一極分に対して永久磁石15の占める割合が増大すると、鉄損の減少と、銅損の増加とに伴って、総損失が最小値となる位置が現れる。この位置は、θM/θDが約0.6となる位置であって、突極14の幅Tが占める角度θTに対しては、θT/θDが約0.4となり、(永久磁石15の磁石幅M):(突極14の幅T)が略3:2となる位置である。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の永久磁石式モータによれば、永久磁石式モータの総損失を最小化することができ、永久磁石式モータの発熱を抑制して効率を向上させることができる。しかも、永久磁石式モータの最大トルクを増大させても運転可能な回転数領域が低くなることを防ぐと共に、運転可能な回転数領域を高くしても発生可能な最大トルクが減少してしまうことを防ぐことができ、例えば発生可能な最大トルクは不変のまま、運転可能な回転数領域を高回転側へと最大限に拡大することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の永久磁石式モータによれば、永久磁石式モータの総損失を最小化して、発生可能な最大トルク及び運転可能な回転領域を高くすることができることに加えて、固定子からの回転磁界と永久磁石の界磁磁束との相互作用を増大させて、より一層、永久磁石式モータの効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る永久磁石式モータの固定子の一部を破断して示す要部斜視図である。
【図2】 図1に示す永久磁石式モータの回転子の略1/2円の平面図である。
【図3】 本実施形態の変形例に係る永久磁石式モータの回転子の略1/2円の平面図である。
【図4】 実施例1にて永久磁石式モータに所定の回転トルクを発生させる場合に、(θM/θD)の値に応じて変化する回転子及び固定子の積み厚を示すグラフ図である。
【図5】 実施例1にて所定の回転数及び出力を得る場合に、(θM/θD)の値に応じて変化する通電電流の大きさを示すグラフ図である。
【図6】 実施例1にて所定の回転数及び出力を得る場合に、(θM/θD)の値に応じて変化する銅損及び鉄損を示すグラフ図である。
【図7】 実施例1及び実施例2にて所定の回転数及び出力を得る場合に、(θM/θD)の値に応じて変化する総損失を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 永久磁石式モータ
11 固定子
12 回転子
14 突極(突極部)
15 永久磁石
Claims (2)
- 複数の永久磁石を有する回転子と、この回転子を回転させる回転磁界を発生する固定子とを備え、弱め界磁電流を含む通電電流により制御される永久磁石式モータであって、
前記回転子の周方向において、前記永久磁石の磁石幅Mと、隣り合う前記永久磁石間の間隔Rとの比率M:Rが、略3:2に設定されていることを特徴とする永久磁石式モータ。 - 前記回転子は前記固定子に向かって突出する突極部を備えており、
前記永久磁石は前記突極部に対して周方向に隣接して配置されると共に、前記永久磁石の外周部は前記固定子に向かって露出しており、
前記回転子の周方向において、前記永久磁石の磁石幅Mと、前記突極部の幅Tとの比率M:Tが、略3:2に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式モータ。
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