JP4797528B2 - 渦電流式減速装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の摩擦ブレーキを補助する渦電流式減速装置に関する。
例えば図11及び図12に示すように、渦電流式減速装置は、回転軸(図示せず)に取り付けられたドラム状のロータ51と、固定側(図示せず)に取り付けられ、ロータ51の内方に配置されたステータ52とを備えている。ステータ52は、ロータ51の内周面に対向させて設けられた外側磁石支持環53(外環)と、外側磁石支持環53の内周面に対向させて且つ周方向に回動自在に設けられた内側磁石支持環54(内環)と、内側磁石支持環54を回動させるアクチュエータ(図示せず)とを備えている。
外側磁石支持環53は、磁性体の材料からなるリング状の磁性部材55を有している。磁性部材55としては、複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成されたもの(積層電磁鋼板)、又は、ブロック状に形成されたものが一般に知られている。磁性部材55の内部には、複数の永久磁石56が周方向に所定間隔を隔てて埋設されている。各永久磁石56は、周方向両端に磁極を有し、周方向に向き合う磁極が同極に設定されている。
内側磁石支持環54は、磁性体の材料からなる支持リング57を有している。支持リング57の外周面には、複数の永久磁石58が周方向に所定間隔を隔てて取り付けられている。各永久磁石58は、径方向両端に磁極を有し、周方向交互に磁極の向きを反転させて配置されている。
回転軸を減速制動する際(制動ON時)には、図11に示すように、周方向に隣接する外側磁石支持環53の永久磁石56間に、ロータ51に向く磁極が外側磁石支持環53の永久磁石56の磁極と同極である内側磁石支持環54の永久磁石58が位置されるように(制動位置)、アクチュエータにより内側磁石支持環54を回動させる。すると、各磁石支持環53、54の永久磁石56、58とロータ51との間にN極とS極とを結ぶ磁気回路が形成される。これにより、ロータ51とステータ52との相対回転によってロータ51に渦電流が生起され、回転軸が減速制動される。
一方減速制動を解除する際(制動OFF時)には、図12に示すように、周方向に隣接する外側磁石支持環53の永久磁石56間に、ロータ51に向く磁極が外側磁石支持環53の永久磁石56の磁極と異極である内側磁石支持環54の永久磁石58が位置されるように(非制動位置)、アクチュエータにより内側磁石支持環54を回動させる。すると、内側磁石支持環53の永久磁石56と外側磁石支持環54の永久磁石58との間にN極とS極とを結ぶ短絡的な磁気回路(ロータに対する遮断回路)が形成され、回転軸の減速制動が解除される。
このような渦電流式減速装置は、特許文献1等にも記載されている。
特開2004−32927号公報
ところで、外側磁石支持環53の磁性部材55として積層電磁鋼板を用いる場合、一枚の電磁鋼板は径方向の幅(外径と内径との差)が小さく、大きなリングであるため、一ピースで作ると材料の歩留りが悪い。
そこで材料の歩留りを向上すべく、磁性部材55(電磁鋼板)を周方向に複数分割して形成し、それら各分割部材を互いに周方向に連結してリング状とすることが考えられる。このように各分割部材を互いに周方向に連結した場合、各分割部材間の結合部の強度を充分に確保する必要がある。
そこで、本発明の目的は、磁性部材を周方向に複数分割して形成し、それら各分割部材を互いに周方向に連結してリング状とした場合に、各分割部材間の結合部の強度を充分に確保することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、回転軸に結合したロータに対向させて固定側に取付けられ、非磁性体からなる環状のケーシングと、該ケーシングの上記ロータに対向する部分に設けられたリング状の磁性部材とを備え上記磁性部材を周方向に複数分割して分割部材を形成し、各分割部材の周方向の一端部に先太の膨大凸部を設けると共に、他端部に上記膨大凸部と嵌合可能な嵌合凹部を設け、それら膨大凸部及び嵌合凹部によって上記各分割部材を互いに周方向に連結してリング状とし、且つ、上記各分割部材の膨大凸部に軸方向に貫通させて穴を設け、この穴にボルトを挿通して上記各分割部材を上記ケーシングに対して固定した渦電流式減速装置であって、上記膨大凸部及び嵌合凹部によって上記各分割部材を互いに連結した状態で、それら分割部材の膨大凸部に設けた穴に管状ピンを圧入して、上記膨大凸部を拡大させて上記嵌合凹部に密着させたことを特徴とする渦電流式減速装置である。
請求項2の発明は、上記管状ピンを上記穴から抜き、上記穴に上記ボルトを挿通して上記各分割部材を上記ケーシングに対して固定した請求項1記載の渦電流式減速装置である。
請求項3の発明は、上記分割部材は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成された請求項1又は2記載の渦電流式減速装置である。
請求項4の発明は、上記分割部材に、周方向に所定間隔を隔てて複数の永久磁石を埋設した請求項1〜3いずれかに記載の渦電流式減速装置である。
本発明によれば、磁性部材を周方向に複数分割して分割部材を形成し、それら各分割部材を互いに周方向に連結してリング状とした場合に、各分割部材間の結合部の強度を充分に確保することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の一実施形態に係る渦電流式減速装置の側面断面図である。図2は、図1の実施形態に係る渦電流式減速装置の制動時を示す正面断面図である。図3は、図1の実施形態に係る渦電流式減速装置の非制動時を示す正面断面図である。
図1〜図3に示すように、変速機のアウトプットシャフト等の回転軸(図示せず)には、渦電流が生起されるドラム状のロータ(制動ドラム)1がアウトプットフランジ(図示せず)を介して取り付けられている。ロータ1は、導電体且つ磁性体(強磁性体、軟磁性体等、以下同じ)の材料(例えば低炭素鋼、鋳鉄等、以下同じ)からなる。ロータ1の外周面には、渦電流によって生じた発熱を放熱するための放熱フィン2が設けられている。
ロータ1の内方には、変速機のケーシング等の固定側(図示せず)に取り付けられたステータ3が配置されている。ステータ3は、固定側に支持され、非磁性体の材料(例えば、アルミ等の低透磁率材料、以下同じ)からなる環状のケーシング4と、ロータ1の内周面に対向させて配置され、ロータ1に対向するケーシング4の外周部に一体的に設けられた第一磁石支持環(外側磁石支持環)5と、第一磁石支持環5の内周面に対向させて配置され、ケーシング4の内部に回転軸廻り回動自在に収容された第二磁石支持環(内側磁石支持環)6と、第二磁石支持環6を回動させるアクチュエータ(図示せず)とを有して構成されている。
本実施形態では、ケーシング4は、円筒状の筒体7と、その筒体7の両側(図1中の左右側)にボルト8等によりそれぞれ取り付けられたリング状のサイドカバー9とから構成されている。
第一磁石支持環5は、リング状に形成され、磁性体の材料からなる磁性部材10と、磁性部材10に周方向に所定間隔を隔てて埋設され、周方向に向き合う磁極が同極に設定された複数の永久磁石11とを有している。磁性部材10は、ケーシング4のサイドカバー9間に架け渡されて、取付ボルト穴12に挿通された取付ボルト13によりサイドカバー9に対して固定される。本実施形態の取付ボルト13は磁性体の材料からなる。また、各永久磁石11は磁性部材10に軸方向に沿って設けられた永久磁石穴14に挿入されている。
第二磁石支持環6は、リング状に形成され、磁性体の材料からなる支持リング20と、支持リング20の外周面に周方向に所定間隔を隔てて配設され、ロータ1に向く磁極を交互に反転させて整列された複数の永久磁石21とを有している。支持リング20は、ブッシュ22を介してケーシング4の筒体7の外周側に取付けられる。支持リング20の両側には、スラストワッシャ23が設けられる。第二磁石支持環6の永久磁石21は、第一磁石支持環5の永久磁石11と同数に設定されている。
アクチュエータは、第一磁石支持環5と第二磁石支持環6との相対位置を制動位置と非制動位置とに切り換えるものである。本実施形態の制動位置は、周方向に隣接する第一磁石支持環5の永久磁石11間に、ロータ1に向く径方向外側の磁極が第一磁石支持環5の永久磁石11の磁極と同極である第二磁石支持環6の永久磁石21が対向されるものである(図2参照)。本実施形態の非制動位置は、周方向に隣接する第一磁石支持環5の永久磁石11間に、ロータ1に向く径方向外側の磁極が第一磁石支持環5の永久磁石11の磁極と異極である第二磁石支持環6の永久磁石21が対向されるものである(図3参照)。
回転軸を減速制動する際(制動ON時)には、図2に示すように、第一磁石支持環5と第二磁石支持環6との相対位置が制動位置となるように、アクチュエータにより第二磁石支持環6を回動させる。すると、各磁石支持環5、6の永久磁石11、21とロータ1との間にN極とS極とを結ぶ磁気回路が形成される。これにより、ロータ1とステータ3との相対回転によってロータ1に渦電流が生起され、回転軸が減速制動される。
一方、減速制動を解除する際(制動OFF時)には、図3に示すように、第一磁石支持環5と第二磁石支持環6との相対位置が非制動位置となるように、アクチュエータにより第二磁石支持環6を回動させる。すると、第一磁石支持環5の永久磁石11と第二磁石支持環6の永久磁石21との間にN極とS極とを結ぶ短絡的な磁気回路(ロータに対する遮断回路)が形成される。このとき、回転軸に各磁石支持環5、6の永久磁石11、21の磁束は及ばないため、回転軸の減速制動が解除される。
ここで、本実施形態の渦電流式減速装置の特徴は、磁性部材10を周方向に複数分割して分割部材15を形成し、各分割部材15の周方向の一端部に先太の膨大凸部15aを設けると共に、他端部に膨大凸部15aと嵌合可能な嵌合凹部15bを設け、それら膨大凸部15a及び嵌合凹部15bによって各分割部材15を互いに周方向に連結してリング状とし、且つ、各分割部材15の膨大凸部15aに軸方向に貫通させて穴12を設け、この穴12にボルト13を挿通して各分割部材15をケーシング3に対して固定した点にある。
以下具体的に説明する。第一磁石支持環5の磁性部材10は、周方向に複数に分割(例えば、六〜八分割)され、それら分割部材15を周方向に連結してリング状とされている。各分割部材15の周方向の一端部には、周方向外側に突出した先太(基部に比べて先端部側にて径方向幅が大きい)の膨大凸部15aが設けられている。各分割部材15の周方向の他端部には、膨大凸部15aと略同形状で窪み、膨大凸部15aと嵌合可能な嵌合凹部15bが設けられている。本実施形態では、膨大凸部15a及び嵌合凹部15bは略円形に形成されている。また、膨大凸部15a及び嵌合凹部15bは各分割部材15の径方向略中央に設けられている。なお、膨大凸部15a及び嵌合凹部15bを各分割部材15の径方向中央に対して外側或いは内側に偏らせて設けても良い。
分割部材15の膨大凸部15aには、軸方向に貫通させて設けられ、取付ボルト13を挿通するための取付ボルト穴12が設けられる。また本実施形態では、分割部材15の永久磁石穴14間にも取付ボルト穴12が設けられる。
隣接する分割部材15間には 結合部(膨大凸部15a及び嵌合凹部15b)から径方向の内側或いは外側にかけてわずかな隙間g(例えば、最大0.5mm)がそれぞれ設けられている。この隙間gは分割部材15の外周面から結合部側(径方向内側)に向けて、或いは内周面から結合部側(径方向外側)に向けて小さくなるように設定されている。また隙間gには、水の浸入を防止するためシール材が含侵される。
本実施形態では、分割部材15は、複数の電磁鋼板16(薄板)を軸方向に積層して形成された電磁鋼板16の積層体(積層電磁鋼板)からなる。また本実施形態では、上記の膨大凸部15a、嵌合凹部15b、取付ボルト穴12及び永久磁石穴14は電磁鋼板16をプレスすることにより形成される。
以下、第一磁石支持環5の磁性部材10の組立方法の一例を説明する。
まず、電磁鋼板16をプレスして所定形状に形成すると共に、膨大凸部15a、嵌合凹部15b、取付ボルト穴12及び永久磁石穴14を形成する。次いで、プレスした電磁鋼板16を板厚方向に積層しながら略V字状(或いは略U字状)に適宜かしめる。電磁鋼板16をかしめるのは、積層した電磁鋼板16同士がずれるのを防止するためであり、本実施形態では電磁鋼板16に、周方向にずれるのを防止するためのかしめ部16a及び径方向にずれるのを防止するためのかしめ部16bが設けられる(図4及び図5参照)。なお、かしめ部16a、16bは必ずしも設ける必要はない。
次いで、電磁鋼板16を分割部材15の一ブロック分だけ積層したら、その分割部材15の電磁鋼板16間に含侵処理(真空含侵等)を施す。また分割部材15の外周面に表面処理(カチオン塗装等)を施し、さらに分割部材15の外周面及び周方向両端部に防水のためのシール材を塗布する。なお、分割部材15の周方向両端の少なくとも外周側ストレート部15cにシール部材を塗布すれば良く、周方向両端の内周側ストレート部15dには必ずしもシール部材を塗布する必要はない。
次いで、図6に示すように、分割部材15を円筒状の組立治具17の外周面に沿って、且つ、膨大凸部15aが隣接する分割部材15の嵌合凹部15bに嵌り込むように並べ、それら分割部材15を油圧プレス18等でプレスして各分割部材15の膨大凸部15aと嵌合凹部15bとを嵌合させる。円筒状の組立治具17を用いるのは、磁性部材10全体の真円度を確保するためである。そのため、円筒状の組立治具17としては、寸法精度や外周面の真円度等が良いものを用いる。なお、組立治具17は、その内周側及び外周側から分割部材15を保持してプレスすることもある。
ここで本実施形態では、各分割部材15間の結合(嵌め合い)は比較的ルーズになっており、各分割部材15同士を嵌め合わせる組立が容易となっている。また、特に本実施形態では分割部材15の膨大凸部15a及び嵌合凹部15bを円形に形成すると共に、隣接する分割部材15間に隙間gを設けている(図4参照)。そのため、隣接する分割部材15間の結合部の変位に融通性を持たせることができ、各分割部材15を円筒状の組立治具17の外周面に沿わせることで、磁性部材10の真円度の調整を容易に行うことができる。
そして、膨大凸部15a及び嵌合凹部15bによって各分割部材15を互いに連結した状態で、各分割部材15の膨大凸部15aに設けた取付ボルト穴12に管状ピン(図示せず)を圧入して、膨大凸部15aをその径方向外側(嵌合凹部15b側)へ拡大させて嵌合凹部15bに密着させる。これにより、各分割部材15同士を嵌め合わせる組立時には比較的ルーズであった分割部材15の膨大凸部15aと嵌合凹部15bとの嵌め合いをきつくして、各分割部材15同士を強固に連結することができる。管状ピンは取付ボルト13を挿通する前に取付ボルト穴12から抜くものとする。
本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、ロータ1の内周面に対向される第一磁石支持環5の磁性部材10を、周方向に複数分割して分割部材15を形成し、各分割部材15の周方向の一端部に先太の膨大凸部15aを設けると共に、各分割部材15の周方向の他端部に膨大凸部15aと嵌合可能なように略同形状に形成された嵌合凹部15bを設け、それら膨大凸部15a及び嵌合凹部15bによって各分割部材15を互いに周方向に連結してリング状としている。このようにすることにより、先太の膨大凸部15aと嵌合凹部15bとの嵌合により各分割部材15同士が周方向に外れることなく、各分割部材15同士を互いに確実に連結することができる。
また本実施形態では、各分割部材15の膨大凸部15aに軸方向に貫通させて取付ボルト穴12を設け、この取付ボルト穴12に取付ボルト13を挿通して各分割部材15をロータ1の内周面に対向されるケーシング4に対して固定している。そのため各分割部材15は、周方向の一端部がその分割部材15自身の膨大凸部15aの取付ボルト穴12に挿通された取付ボルト13によってケーシング4に対して固定され、周方向の他端部が周方向に隣接する分割部材15の膨大凸部15aの取付ボルト穴12に挿通された取付ボルト13によってケーシング14に対して固定される。
即ち、各分割部材15は周方向両端部に取付ボルト穴12が配置されることとなり、それら取付ボルト穴12にて取付ボルト13によりケーシング14に対して固定されることになるため、各分割部材15が動いてしまうことはない。よって各分割部材15がケーシング14に対して強固に固定されることとなり、各分割部材15間の結合部の強度、ひいては磁性部材10全体の強度を充分に確保することができる。
さらに本実施形態では、膨大凸部15a及び嵌合凹部15bによって各分割部材15同士を互いに連結した状態で、それら分割部材15の膨大凸部15aに設けた取付ボルト穴12にピンを圧入して、膨大凸部15aを拡大させて嵌合凹部15bに密着させている。このようにすることにより、各分割部材15同士を強固に連結することができ、各分割部材15間の結合部の強度を充分に確保することができる。また、分割部材15の膨大凸部15aに設けた取付ボルト穴12にピンを圧入して膨大凸部15aを拡大させたとしても、先太の膨大凸部15aと嵌合凹部15bとの嵌合によって各分割部材15同士が周方向に外れることはない。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず他の様々な実施形態を採ることが可能である。
例えば、図7に示すように、第一磁石支持環5の磁性部材10(分割部材15)の膨大凸部15aを拡大させるのに用いる管状ピン30を膨大凸部15aに設けられた取付ボルト穴12に圧入したままにしておき、管状ピン30内に取付ボルト13を挿通するようにしても良い。この場合、管状ピン30は磁性体の材料からなる。
また、分割部材15の形状は様々な変形例が考えられる。図8及び図9に分割部材の変形例を示す。図8の例は、第一磁石支持環5の磁性部材10(分割部材35)の膨大凸部35aをあり形(或いは鳩尾形)に形成し、嵌合凹部35bを膨大凸部35aと嵌合可能となるよう略同形状に形成したものである。図9の例は、第一磁石支持環5の磁性部材10(分割部材45)の膨大凸部45aを略角形(図示例では略四角形)に形成し、嵌合凹部45bを膨大凸部45aと嵌合可能となるよう略同形状に形成したものである。
また、図10に示すように、第一磁石支持環5の磁性部材10(分割部材15)の内周面に、磁性部材10に埋設した各永久磁石11の径方向内側に位置させて、周方向に所定間隔を隔てて且つ軸方向に沿って溝31を複数設けると共に、各溝31で区切られ、径方向内側に延出する磁極片32を周方向に所定間隔を隔てて複数設けても良い。
さらに、上述の実施形態では、第一磁石支持環5の磁性部材10(分割部材15)が積層電磁鋼板からなるとしたが、これには限定されず、磁性部材10(分割部材15)がブロック体からなっても良い。
なお、上述の実施形態では渦電流式減速装置について詳述したが、本発明は発電機やモーター等に使用する部材にも応用が可能である。
本発明の一実施形態に係る渦電流式減速装置の側面断面図である。 図1の実施形態に係る渦電流式減速装置の制動時を示す正面断面図である。 図1の実施形態に係る渦電流式減速装置の非制動時を示す正面断面図である。 第一磁石支持環の正面断面図である。 図4のV−V線矢視断面図である。 第一磁石支持環の組立方法の一例を説明するための概略図である。 変形例を示す第一磁石支持環の正面断面図である。 変形例を示す第一磁石支持環の正面断面図である。 変形例を示す第一磁石支持環の正面断面図である。 変形例を示す第一磁石支持環の正面断面図である。 従来の渦電流式減速装置の制動時を示す正面断面図である。 従来の渦電流式減速装置の非制動時を示す正面断面図である。
符号の説明
1 ロータ
3 ケーシング
10 磁性部材
12 取付ボルト穴(穴)
13 取付ボルト(ボルト)
15、35、45 分割部材
15a、35a、45a 膨大凸部
15b、35b、45b 嵌合凹部
30 状ピ

Claims (4)

  1. 回転軸に結合したロータに対向させて固定側に取付けられ、非磁性体からなる環状のケーシングと、該ケーシングの上記ロータに対向する部分に設けられたリング状の磁性部材とを備え
    上記磁性部材を周方向に複数分割して分割部材を形成し、各分割部材の周方向の一端部に先太の膨大凸部を設けると共に、他端部に上記膨大凸部と嵌合可能な嵌合凹部を設け、それら膨大凸部及び嵌合凹部によって上記各分割部材を互いに周方向に連結してリング状とし、且つ、
    上記各分割部材の膨大凸部に軸方向に貫通させて穴を設け、この穴にボルトを挿通して上記各分割部材を上記ケーシングに対して固定した渦電流式減速装置であって、
    上記膨大凸部及び嵌合凹部によって上記各分割部材を互いに連結した状態で、それら分割部材の膨大凸部に設けた穴に管状ピンを圧入して、上記膨大凸部を拡大させて上記嵌合凹部に密着させたことを特徴とする渦電流式減速装置。
  2. 上記管状ピンを上記穴から抜き、上記穴に上記ボルトを挿通して上記各分割部材を上記ケーシングに対して固定した請求項1記載の渦電流式減速装置。
  3. 上記分割部材は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層して形成された請求項1又は2記載の渦電流式減速装置。
  4. 上記分割部材に、周方向に所定間隔を隔てて複数の永久磁石を埋設した請求項1〜3いずれかに記載の渦電流式減速装置。
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