JP2010098853A - ダブルステータ型モータ - Google Patents

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佳樹 三谷
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光治 磯江
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    • H02K1/2773Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM] having a flux concentration effect consisting of tangentially magnetized radial magnets

Abstract

【課題】
アウターステータとインナーステータ間のロータ部分を薄くすることができて、その分、コイルの面積を大きくとることができ、永久磁石の個数を少なくできるとともに永久磁石の形状に特別な加工を施す必要もなく、さらにロータに配置される永久磁石の磁束の漏れを抑制できるダブルステータ型モータを提供する。
【解決手段】
インホイールモータは、ロータ28が電磁鋼板を複数枚積層したロータコア60と、ロータコア60をハブシャフトに連結支持するロータベース56を含み、ロータコア60には周方向に等角度毎に設けられた複数の嵌挿孔66にそれぞれ永久磁石62を嵌挿した。嵌挿孔66間の各部位の幅狭部68に対して、ロータコア60を構成する複数枚の電磁鋼板を挟み拘束してロータベース56に連結する非磁性体製のクリップ64が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ダブルステータ型モータに関する。
ダブルステータ型モータは、モータハウジングに対し軸受を介して回転可能に支持されたシャフトと、該シャフトと同心でモータハウジングに嵌装されたアウターステータ及びインナーステータと、シャフトに連結されてアウターステータとインナーステータの間で回転するリング形のロータを備えている(特許文献1参照)。以下、この例を従来例1という。
従来例1のダブルステータ型モータでは、図6に示すロータ200は、積層鋼板200aで形成されている。ロータ200には、アウターステータ210のティース210aに巻回されたコイル220に対向させて外側永久磁石230が装着されるとともに、インナーステータ240のティース240aに巻回されたコイル250に対向させて内側永久磁石260が装着されている。
図6に示すように、ロータ200を形成する積層鋼板200aの積層を維持するために、積層鋼板200aには貫通孔200bが形成され、貫通孔200bにボルト(図示しない)が挿通されて、各積層鋼板200aが積層された状態で、図示しないロータ連結円盤(ロータベースに相当する)に締付け固定されている。
上記のように構成されたダブルステータ型モータでは、外側永久磁石230と内側永久磁石260が配置された間において、積層鋼板200aにボルト挿通用の貫通孔200bが設けられるため、貫通孔200b分のスペースを確保するためにロータ200は径方向に大きくなる。しかし、ロータ200の磁石以外の積層鋼板部分はトルク発生にほとんど寄与しないため、ロータ200は、アウターステータとインナーステータ間のロータ部分を薄くしてコイルの部分の面積を稼いだ方が好ましい。
又、従来例1では、アウターステータ210とインナーステータ240にそれぞれ対応して、ロータ200に、外側永久磁石230と内側永久磁石260を設けることにより、通常のモータの2倍の磁石が必要となるが、磁石は高価であり、コスト高となる問題がある。
そこで、ロータのアウターステータと、インナーステータ間の部分が薄くなるように、外側永久磁石及び内側永久磁石でなく、ロータをかご型ロータにした図7の構成のものも提案されている(特許文献2参照)。なお、図6で示した構成に相当する構成については同一符号を付す。この例を従来例2という。
図7に示すように、従来例2のかご型ロータ300では、複数の永久磁石310が、かご型ロータ300に周方向に複数個設けられた取付け枠部320に対してそれぞれ接着固定されている。永久磁石310は断面が台形となるように形成されて、その枠部320に接着される端面がテーパに形成されている。永久磁石310の断面が台形状に形成されている理由は、主に取付け枠部320に対する永久磁石310の接着面を広くするためである。
しかし、従来例2の場合、磁石の固定が、磁石の周方向の端部の接着固定となるため、工法的にむずかしく、又、磁石の断面形状を台形状にする必要があり、加工コストがかかりコストアップとなる問題がある。さらに、かご型ロータ300は、一般にSUSで形成するが、前記磁石の台形状に合わせてSUSを精度良く加工するのも難しい問題がある。
特開2007−282331号公報 特開2008−92658号公報
そこで、図8に示すように、永久磁石400を装着する複数の装着孔410を積層鋼板420の周方向に所定ピッチで形成するとともに、装着孔410間の積層鋼板420の部位にボルト挿通用の貫通孔430を形成する構成が考えられる。この場合、積層鋼板420は、貫通孔430に図示しないボルトが挿通されて各積層鋼板420が積層された状態で、図示しないロータ連結円盤(ロータベースに相当する)に締付け固定されるようにする。この積層鋼板420は、装着孔410間にボルト挿通孔430を形成するため、図8に示すように、装着孔410を有する部位と略同じ幅を有することになる。
このため、この例では、図8に示すように、永久磁石400の磁束が矢印のように隣接する永久磁石400へショートカットしてしまい、トルク発生に必要な磁束が減少してしまう問題がある。
本発明の目的は、アウターステータとインナーステータ間のロータ部分を薄くすることができて、その分、コイルの面積を大きくとることができ、又、永久磁石の個数を少なくできるとともに永久磁石の形状に特別な加工を施す必要もなく、さらにロータに配置される永久磁石の磁束の漏れを抑制できるダブルステータ型モータを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータハウジングと、該モータハウジングに回転可能に支持されるシャフトと、該シャフトと同心で前記モータハウジングに嵌装されたアウターステータ及びインナーステータと、前記シャフトに連結されて、前記アウターステータとインナーステータの間で回転するリング状のロータとを備えたダブルステータ型モータであって、前記ロータは、リング状の電磁鋼板を複数枚積層したロータコアと、該ロータコアを前記シャフトに連結支持するロータベースを含み、前記ロータコアには、周方向に所定間隔毎に設けられた複数の嵌挿孔にそれぞれ永久磁石を嵌挿し、前記ロータコアの前記嵌挿孔間の各部位には、前記嵌挿孔を有する部位よりも幅が狭い幅狭部を形成して、該幅狭部に対して、該ロータコアを構成する前記複数枚の電磁鋼板を挟み拘束して前記ロータベースに連結する非磁性体製の挟着部材が設けられていることを特徴とするダブルステータ型モータを要旨とするものである。
請求項2の発明は、請求項1において、前記幅狭部は、前記ロータコアの内周及び外周に凹部が形成されて幅が狭くされていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2において、回転中心の周りでロータコアが回転した際に、前記嵌挿孔を有する部位の幅の外周面と内周面の回転軌跡内に、前記挟着部材の回転軌跡が入るように、該挟着部材が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記挟着部材は、一端同士が互いに連結された一対の挟着片から形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4において、前記挟着片の自由端は、前記ロータベースに貫通されて、該ロータベースに固着されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、アウターステータとインナーステータ間のロータ部分を薄くすることができて、その分、コイルの面積を大きくとることができ、又、永久磁石の個数を少なくできるとともに永久磁石の形状に特別な加工を施す必要もなく、さらにロータに配置される永久磁石の磁束の漏れを抑制できる効果を奏する。
請求項2の発明によれば、幅狭部は、ロータコア60の内周及び外周に凹部が形成されて幅が狭くされていることにより、ロータに配置される永久磁石の磁束の漏れを抑制できる。
請求項3の発明によれば、回転中心の周りでロータコアが回転した際に、嵌挿孔を有する部位の幅の外周面と内周面の回転軌跡内に、挟着部材の回転軌跡が入るように、該挟着部材が設けられている。このことにより、嵌挿孔を有する部位の幅の外周面と内周面の回転軌跡外に挟着部材の回転軌跡がある場合よりも、アウターステータとインナーステータ間のロータ部分を薄くすることができ、その分、コイルの面積を大きくとることができる。
請求項4の発明によれば、挟着部材は、一端同士が互いに連結された一対の挟着片から形成されていることにより、ロータコアを構成する複数枚の電磁鋼板の挟み拘束を容易に行うことができる。
請求項5の発明によれば、挟着片の自由端を、ロータベースに貫通して、ロータベースに固着することにより、ロータコアのロータベースに対する組付けを容易に行うことができる。
以下、本発明のダブルステータ型モータを、車両のホイール内に組み込んで、直接ホイールを駆動するインホイールモータに具体化した実施形態を図1〜5を参照して説明する。図1はインホイールモータ10の断面図である。
インホイールモータ10はモータハウジング12とシャフトとしてのハブシャフト14を備え、モータハウジング12は図示しないサスペンションを介して車体に取り付けられている。ハブシャフト14は、モータハウジング12から突出する一端にハブ16が一体成形され、該ハブ16にホイール18がハブスタッドボルト20で連結されている。
モータハウジング12は内端面を開口したアウターハウジング22と、内端面開口を覆蓋するリヤハウジング24から成り、アウターハウジング22にリヤハウジング24がボルト26で固着されている。アウターハウジング22とリヤハウジング24には中央部に開口が形成されている。そして、前記ハブシャフト14がアウターハウジング22の開口からモータハウジング12中に貫入され、先端がリヤハウジング24の開口から外部に突出している。モータハウジング12の内部には、後述するロータ28、該ロータ28を回転可能に支持する軸受30、アウターステータ32及びインナーステータ34が装着されている。
図1に示すように、軸受30は内外一対のボールベアリング36,38と、筒状のベアリングケース40と、2種類のベアリングカラー42,44、ファインナット46を備えている。
ベアリングケース40は、一端にフランジ部48が一体成形されていて、該フランジ部48がボルト50でリヤハウジング24の中央開口の周縁部に固着されている。そして、ベアリングケース40に両ボールベアリング36,38とベアリングカラー42が格納されている。該両ボールベアリング36,38には、ロータ28のシャフト嵌挿軸部52を嵌入して、ロータ28がリヤハウジング24に回転可能に組み付けられている。さらにシャフト嵌挿軸部52にベアリングカラー44が装着されるとともに、ファインナット46で締め付けられて、ボールベアリング36,38に対して抜け止めが施されている。
上記のように軸受30でモータハウジング12内に回転可能に組み込まれたロータ28のシャフト嵌挿軸部52にハブシャフト14が嵌挿され、該シャフト嵌挿軸部52とハブシャフト14は互いにセレーション結合されて、一体回転するようにされている。このように、ロータ28とハブシャフト14が共通の軸受30によって、モータハウジング12中に回転可能に組み込まれている。そして、軸受30を構成する両ボールベアリング36,38は、該両ベアリング間にロータ28のアキシャル方向重心とハブシャフト14の重心が位置するように所定の位置に配置されている。
図2に示すように、ロータ28は中心に前記シャフト嵌挿軸部52を一体成形したアルミ製のロータベース56、リング状の電磁鋼板58(図4参照)の積層体からなるロータコア60、永久磁石62、及びロータコア60をロータベース56に取付け固定する挟着部材としてのクリップ64から構成されている。なお、ロータベース56は、アルミ製に限定されるものではなく、鉄製、ステンレス製であってもよい。
図4は、リング形のロータコア60を構成する電磁鋼板58の打ち抜き形状の一部分を示したものである。打ち抜き成形された電磁鋼板58には、周方向に等角度間隔置きに永久磁石62の嵌挿孔66が穿設されている。
又、電磁鋼板58において、嵌挿孔66が形成された部位間は、図4、図5に示すように、嵌挿孔66が設けられた部位よりも幅狭になるように、外周部と内周部にそれぞれ凹部68aを有する幅狭部68が形成されている。クリップ64は、非磁性体であって、板状をなす一対のクリップ片64a,64bが一方の端部で連結されてU字状をなすように形成されている。クリップ片64a,64bは挟着片に相当する。なお、説明の便宜上、図3に示すようにロータ28の回転中心を向く側に配置されるクリップ片には64aを付し、ロータ28の回転中心とは180度反対側に配置されるクリップ片には64bを付す。クリップ64は本実施形態では、SUSから形成されるが、SUSに限定されるものではなく、例えば、銅、アルミニウム、エンジニアリングプラスチックス等であってもよい。
そして、図3、図4に示すように各幅狭部68には、一側側からクリップ64が図4に示すように幅狭部68の内外周部をクリップ片64a,64bにて挟み込むようにして配置され、クリップ片64a,64bの自由端がロータベース56に幅狭部68と対応して設けられた一対の貫通孔70(図3参照)に貫通されている。貫通孔70から、突出したクリップ片64a,64bの自由端は、クリップ64の材質に合わせて、カシメ着、溶着、接着材による接着、或いは溶接等によりロータベース56に固定されている。本実施形態では、クリップ64は溶接によりロータベース56に固定されている。なお、溶接の場合は、溶接した後に永久磁石62を磁化すればよい。
図5に示すように幅狭部68を挟むように配置されたクリップ64のクリップ片64a,64bの厚み及び幅狭部68の幅は、ロータコア60がハブシャフト14の軸心の周りで回転した際に、嵌挿孔66を有する部位の回転軌跡の幅内に、クリップ片64a、64bの回転軌跡が位置するように形成されていることが好ましい。
ロータコア60の各嵌挿孔66には永久磁石62が嵌挿されている。永久磁石62は、隣り合うものどうしで磁極を異ならせている。永久磁石62は、本実施形態では、図5に示すように、断面四角形状であって、平板状に形成されている。
図1に示すようにアウターステータ32は複数個の鉄心72と各鉄心72に巻回したコイル74から構成されている。アウターハウジング22の内周面には、複数個の嵌装凹部76がリング状に並べて形成されている。アウターステータ32を構成する各鉄心72は、嵌装凹部76に嵌め込まれ、アウターハウジング22の内周面に直接固着されている。このようにしてアウターステータ32はロータ28の回転半径外側に位置するように、アウターハウジング22の内周面に前記ハブシャフト14と同心で固着されている。
インナーステータ34は複数個の鉄心78と各鉄心78に巻回したコイル80から成り、各鉄心78が前記ボルト50(図1参照)でベアリングケース40のフランジ部48に直接固着され、前記ハブシャフト14と同心で鉄心78のリング列を形成している。このようにしてインナーステータ34がロータ28の回転半径方向内側に位置するようにベアリングケース40を介してリヤハウジング24に固着されている。
図1に示すように、ハブシャフト14の反ハブ側端部はロータ28のシャフト嵌挿軸部52を貫通して、リヤハウジング24の外部に突出している。この突出端部にブレーキドラム82がセレーション結合により取り付けられている。
なお、アウターハウジング22の中央部開口とハブシャフト14間にはシール部材84が設けられている。又、リヤハウジング24の中央開口部はカバープレート86により覆蓋され、カバープレート86の中央部開口とブレーキドラム82間はシール部材88で密閉されている。
上記のように構成されたインホイールモータ10は、下記の特徴がある。
(1) 本実施形態のインホイールモータ10は、ロータ28がリング状の電磁鋼板58を複数枚積層したロータコア60と、ロータコア60をハブシャフト14(シャフト)に連結支持するロータベース56を含み、ロータコア60には、周方向に等角度(所定間隔)毎に設けられた複数の嵌挿孔66にそれぞれ永久磁石62を嵌挿した。そして、ロータコア60の嵌挿孔66間の各部位には、嵌挿孔66を有する部位よりも幅が狭い幅狭部68を形成して、幅狭部68に対して、ロータコア60を構成する複数枚の電磁鋼板58を挟み拘束してロータベース56に連結する非磁性体製のクリップ64(挟着部材)が設けられている。
この構成により、嵌挿孔66を備える部位には、従来と異なり内側、外側の永久磁石は必要でなく、アウターステータ32とインナーステータ34間のロータ部分を薄くすることができて、コイルの面積を大きくとることができ、永久磁石の個数を少なくできる。又、永久磁石62は、ロータコア60との接着面を広くするための特別な加工、例えば、断面を台形状に加工する必要もなくなる。さらに、ロータコア60の嵌挿孔66間の各部位には、嵌挿孔66を有する部位よりも幅が狭い幅狭部68が形成され、非磁性体製のクリップ64が幅狭部68に設けられているため、ロータ28に配置される永久磁石62の磁束の漏れを抑制できる効果を奏する。すなわち、本実施形態では、図5の矢印で示すように、永久磁石62の磁束は、アウターステータ32側、インナーステータ34側に良好に磁束が向き、隣接する他の永久磁石62間には、幅狭部68に非磁性体製のクリップ64が設けられていることにより、隣接する他の永久磁石62に向かう磁束のショートカットを抑制できる。
(2) 本実施形態のインホイールモータ10は、幅狭部68は、ロータコア60の内周及び外周に凹部68aが形成されて幅が狭くされていることにより、ロータコア60に配置される永久磁石62の磁束の漏れを抑制できる。
(3) 本実施形態のインホイールモータ10は、回転中心の周りでロータコア60が回転した際に、嵌挿孔66を有する部位の幅の外周面と内周面の回転軌跡内に、クリップ64(挟着部材)の回転軌跡が入るように、クリップ64が設けられている。このことにより、嵌挿孔66を有する部位の幅の外周面と内周面の回転軌跡外にクリップ64の回転軌跡がある場合よりも、アウターステータ32とインナーステータ34間のロータ部分を薄くすることができ、その分、コイルの面積を大きくとることができる。
(4) 本実施形態のインホイールモータ10は、クリップ64は、一端同士が互いに連結された一対のクリップ片64a,64b(挟着片)から形成されていることにより、ロータコア60を構成する複数枚の電磁鋼板58の挟み拘束を容易に行うことができる。
(5) 本実施形態のインホイールモータ10は、クリップ片64a,64b(挟着片)の自由端を、ロータベース56に貫通して、ロータベース56に固着することにより、ロータコア60のロータベース56に対する組付けを容易に行うことができる。すなわち、ロータベース56に対してロータコア60を取付けする際に、クリップ64のクリップ片64a,64bをロータベース56の貫通孔70に貫通させるだけで、位置決めができ、容易に取付け作業を行うことができる。
(6) 本実施形態のインホイールモータ10は、ロータ28のアウターステータ32のコイル74に対向させる永久磁石62は、電磁鋼板58を複数枚積層したロータコア60に形成された嵌挿孔66に嵌挿される。この結果、ロータ28が高速回転しても永久磁石62がロータ28から剥がれることがない。
(7) 本実施形態のインホイールモータ10は、アウターステータ32とインナーステータ34から成るダブルステータ構造を採用したので、減速機構を設けないでハブシャフト14とロータ28を一体回転するように直結しても所要の高トルクを得ることができる。そのため減速機構を廃止してモータの小型化及び構造の簡素化が可能となる。そして、ハブシャフト14とロータ28を共通の軸受で支持するので、一層構造が簡素化できるとともに、振動、騒音の発生を抑制できる。
(8) 本実施形態のインホイールモータ10は、両ボールベアリング36,38間にロータ28の重心とハブシャフト14の重心が位置する構造を採用したので、ねじれによる振動の発生及びそれに伴う騒音を抑制できる。さらに、アウターステータ32の発熱がモータハウジング12に伝導し、該モータハウジング12から外部へ放熱されるだけでなく、インナーステータ34の発熱もベアリングケース40を介してモータハウジング12に伝導して外部へと放熱される。このため、モータに冷却用オイルを封入する必要がなくなるので、より一層構造の簡素化が可能となる。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 前記実施形態では、クリップ64は、板状なす一対のクリップ片64a,64bを、幅狭部68の内周側(ハブシャフト14に向かう面側)、及び外周側(ハブシャフト14に向かう面とは反対側)にそれぞれ有するようにしたが、さらにクリップ片64a,64bの自由端から長手方向に1つ以上のスリットを入れてもよい。
○ 前記実施形態では、図5に示すように幅狭部68を挟むように配置されたクリップ64のクリップ片64a,64bの厚み、及び幅狭部68の幅は、ロータコア60が回転中心(すなわち、ハブシャフト14の軸心)の周りで回転した際に、嵌挿孔66を有する部位の回転軌跡の幅内に、クリップ片64a、64bの回転軌跡が位置するように形成した。しかし、クリップ64のクリップ片64a,64bの厚み、及び幅狭部68の幅は、ロータコア60が回転中心(すなわち、ハブシャフト14の軸心)の周りで回転した際に、クリップ片64a、64bの回転軌跡が嵌挿孔66を有する部位の回転軌跡の幅を若干越えるように配置してもよい。
○ 前記実施形態では、ロータベース56の貫通孔70にクリップ片64a,64bを貫通するようにしたが、クリップ片64a,64bを貫通することに限定れさるものではない。例えば、貫通孔70の代わりにロータベース56に貫通していない穴を設けて、該穴にクリップ片64a,64bを挿入し、接着等によりクリップ64をロータベース56に固着するようにしてもよい。
○ 前記実施形態では、幅狭部68毎に1つのクリップ64を配置したが、幅狭部68毎に、2つ以上のクリップ64を配置して、共通の貫通孔70に各クリップを貫通して、ロータベース56に固着するようにしてもよい。
○ 前記実施形態では、ロータコア60の幅狭部68は、ロータコア60の外周及び内周側にそれぞれ凹部68aを設けて幅狭く形成したが、内周又は外周のいずれか一方のみに凹部を設けることにより、幅狭部を嵌挿孔66を有する部位よりも幅狭くしてもよい。
○ 前記実施形態では、インホイールモータ10にダブルステータ型モータを具体化したが、インホイールモータ以外の他のモータに具体化できることは勿論のことである。
一実施形態のインホイールモータの断面図。 同じくインホイールモータの分解斜視図。 同じくロータの分解斜視図。 同じく組付け時の積層鋼板の要部斜視図。 同じく積層鋼板の要部平面図。 従来のダブルステータ型モータのロータの要部断面図。 従来のダブルステータ型モータのロータの要部断面図。 従来のダブルステータ型モータのロータの要部断面図。
符号の説明
10…インホイールモータ(ダブルステータ型モータ)、
12…モータハウジング、14…ハブシャフト(シャフト)、
16…ハブ、18…ホイール、20…ハブスタッドボルト、
22…アウターハウジング、24…リヤハウジング、
26…ボルト、28…ロータ、30…軸受、
32…アウターステータ、34…インナーステータ、
36…ボールベアリング、38…ボールベアリング、
40…ベアリングケース、42…ベアリングカラー、
44…ベアリングカラー、46…ファインナット、
48…フランジ部、50…ボルト、52…シャフト嵌挿軸部、
56…ロータベース、58…電磁鋼板、60…ロータコア、
62…永久磁石、64…クリップ(挟着部材)、
64a…クリップ片(挟着片)、64b…クリップ片(挟着片)、
66…嵌挿孔、68…幅狭部、68a…凹部、70…貫通孔、72…鉄心、
74…コイル、76…嵌装凹部、78…鉄心、80…コイル、
82…ブレーキドラム、84…シール部材、 86…カバープレート、
88…シール部材。

Claims (5)

  1. モータハウジングと、該モータハウジングに回転可能に支持されるシャフトと、該シャフトと同心で前記モータハウジングに嵌装されたアウターステータ及びインナーステータと、前記シャフトに連結されて、前記アウターステータとインナーステータの間で回転するリング状のロータとを備えたダブルステータ型モータであって、
    前記ロータは、リング状の電磁鋼板を複数枚積層したロータコアと、該ロータコアを前記シャフトに連結支持するロータベースを含み、
    前記ロータコアには、周方向に所定間隔毎に設けられた複数の嵌挿孔にそれぞれ永久磁石を嵌挿し、
    前記ロータコアの前記嵌挿孔間の各部位には、前記嵌挿孔を有する部位よりも幅が狭い幅狭部を形成して、該幅狭部に対して、該ロータコアを構成する前記複数枚の電磁鋼板を挟み拘束して前記ロータベースに連結する非磁性体製の挟着部材が設けられていることを特徴とするダブルステータ型モータ。
  2. 前記幅狭部は、前記ロータコアの内周及び外周に凹部が形成されて幅が狭くされていることを特徴とする請求項1に記載のダブルステータ型モータ。
  3. 回転中心の周りでロータコアが回転した際に、前記嵌挿孔を有する部位の幅の外周面と内周面の回転軌跡内に、前記挟着部材の回転軌跡が入るように、該挟着部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は至請求項2に記載のダブルステータ型モータ。
  4. 前記挟着部材は、一端同士が互いに連結された一対の挟着片から形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のダブルステータ型モータ。
  5. 前記挟着片の自由端は、前記ロータベースに貫通されて、該ロータベースに固着されていることを特徴とする請求項4に記載のダブルステータ型モータ。
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