JP2009148115A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ステータからケースへの放熱を効果的に行えるようにすること。
【解決手段】環状のステータコア2と、ステータコア2の外周側からステータコア2を保持する円筒状部分を有するとともに、円筒状部分におけるステータコア2を保持する部位の外周面にステータコア2の挿入口に近くなるほど径が小さくなる勾配を設けたテーパ部8aを有するケース8と、内周面にケース8のテーパ部8aと対応するテーパ部10aを有するとともに、テーパ部8a、10a同士が嵌合することでケース8と嵌合する円筒状部材10と、を備える。ケース8は、テーパ部8aにて軸方向に切り欠いた複数のスリット8bを有する。
【選択図】図1
【解決手段】環状のステータコア2と、ステータコア2の外周側からステータコア2を保持する円筒状部分を有するとともに、円筒状部分におけるステータコア2を保持する部位の外周面にステータコア2の挿入口に近くなるほど径が小さくなる勾配を設けたテーパ部8aを有するケース8と、内周面にケース8のテーパ部8aと対応するテーパ部10aを有するとともに、テーパ部8a、10a同士が嵌合することでケース8と嵌合する円筒状部材10と、を備える。ケース8は、テーパ部8aにて軸方向に切り欠いた複数のスリット8bを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータに関し、特に、ステータからケースへの放熱を効果的に行うモータに関する。
従来のモータにおいては、ケース内にステータが固定され、ステータにコイルが巻回され、ステータの内周に所定の間隔をおいてロータが配置され、コイルに電流を流すことによって電磁力によりロータが回転するものがある。このようなモータでは、ステータはロータの回転に伴う反力を受けるので、ステータはケース内に常に強固に固定されていることが望まれる。また、ステータは発生した熱により膨張し作動不良を生ずるおそれがあるので、放熱性を確保するためにステータとケースとは密に接していることが望まれる。これらの要望に基づいて、以下のような技術が開示されている。
例えば、特許文献1では、筒状のケースの内側にステータを設けた構成よりなるモータケース構造において、前記ステータの外周の軸方向に沿って交互に形成されると共に円周方向に輪状に形成された凹部と凸部にアルミニウム鋳造により前記ケースを形成し、前記ケースの内面は前記凹部と凸部にならって形成されていると共に、前記凹部と凸部は前記ステータの軸方向と直交する複数の輪状平面を有しているものが開示されている。この技術によれば、ステータの凹部と凸部にアルミニウム鋳造によってケースが形成されているため、温度上昇時にステータとケースとの間に隙間が形成された場合においても、ステータとケースとの接合は解除されることがなく、ステータの放熱を常に行うことができるというものである。
特許文献2では、外周面に凹凸状の係合部が形成されたステータコアと、内周面に前記係合部の形状と対応する形状の被係合部が形成され、前記ステータコアが内部に挿入されると、前記係合部が前記被係合部と噛合関係となるようにしたケースとを有し、前記ステータコア内に設けられたロ−タが回転することにより、前記係合部の各凸部の一部がそれぞれ被係合部に接するようにしたものが開示されている。この技術によれば、ケースの内周面に係合部の形状と対応する形状の被係合部を形成し、ステータコアの係合部の一部が被係合部に接するようにしたので、係合部と被係合部との係合によりステータの空回りが防止でき、係合部と被係合部との接触によりステータの熱がケースに円滑に伝達されるというものである。
特許文献3では、モータ回転軸を囲んで設置されるステータであって、圧粉磁心により成形された複数の分割コアを、周方向に配置して形成した環状のステータコアと、ステータコアの外周面を鋳ぐるんで形成された鋳造体と、を備えるものが開示されている。この技術によれば、鋳ぐるみにより、ステータコアは鋳造体と強固に接合され一体的に固定され、ステータコアの外周面と鋳造体の結合が密に行われるため、ステータコアからの熱が速やかに鋳造体を介して外部に放出されるというものである。
特許文献1の技術では、ステータの凹部と凸部にアルミニウム鋳造によってケースが形成されているため、温度上昇時にステータとケースとの間に隙間が形成された場合においても、ステータとケースとの接合が解除されることは無いが、温度上昇に伴いケース膨張が大きくなるため凹凸嵌合側面の接触部面積が小さくなるといった問題がある。
特許文献2の技術では、ケースの内周面に係合部の形状と対応する形状の被係合部を形成したので、ステータコアをケースに挿入するのみで組立てができるが、回転自在で軸方向には移動しないような構成が必要であるため、軸方向の固定方法が問題となる。また、特許文献2の技術では、モータトルクの反力により軸芯が出る構成となっているが、モータトルクが小さい時あるいはロ−タ空転時には十分な反力をとることができないため、軸芯が十分に出ず、振動や騒音の原因となるおそれがある。
特許文献3の技術では、大きな温度変化条件下では、ステータコアと鋳造体間に亀裂・隙間が発生するおそれがあるため、特に径の大きなステータコアに対して適用することは難しい。また、特許文献3の技術では、分割コアにおいてはコイルを巻回した後に鋳ぐるみ工程を実施する必要があるため、鋳ぐるみ時の環境下でのコイルの信頼性確保が困難である。さらに、特許文献3の技術では、一旦鋳ぐるみを実施すると、ステータコアを鋳造体から取り外すことができないため、ステータコアのみを交換することができないといった問題がある。
本発明の主な課題は、ステータからケースへの放熱を効果的に行えるようにすることである。
本発明の第1の視点においては、モータにおいて、環状のステータコアと、前記ステータコアの外周側から前記ステータコアを保持する円筒状部分を有するとともに、前記円筒状部分における前記ステータコアを保持する部位の外周面に前記ステータコアの挿入口に近くなるほど径が小さくなる勾配を設けたテーパ部を有するケースと、内周面に前記ケースの前記テーパ部と対応するテーパ部を有するとともに、テーパ部同士が嵌合することで前記ケースと嵌合する円筒状部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の前記モータにおいて、前記ケースは、自身の前記テーパ部にて軸方向に切り欠いた1又は複数のスリットを有する。
本発明の前記モータにおいて、前記ケースは、自身の前記テーパ部にてスリットを有さないようにしてもよい。
本発明の前記モータにおいて、前記ケースには前記円筒状部材に用いられる材料よりも熱膨張率が高い材料が用いられる。
本発明の前記モータにおいて、前記ケースには前記円筒状部材に用いられる材料よりもヤング率が低い材料が用いられる。
本発明の前記モータにおいて、前記ケースは、アルミニウムよりなり、前記円筒状部材は、鉄よりなる。
本発明の前記モータにおいて、前記ケースは、前記円筒状部材の外周面の全体又は一部を覆うように延在した外周延在部を有し、前記ケースの前記外周延在部と前記テーパ部の間の溝に前記円筒状部材の前記テーパ部が挿入されている。
本発明によれば、温度が上昇した際にもケースとステータコアとの空隙が空くことなく、より確実に接触を確保することができる。そのため、ステータからケースへの放熱を効果的に行うことができる。
本発明の実施形態に係るモータにおいては、環状のステータコア(図1の2)と、前記ステータコア(図1の2)の外周側から前記ステータコア(図1の2)を保持する円筒状部分を有するとともに、前記円筒状部分における前記ステータコア(図1の2)を保持する部位の外周面に前記ステータコア(図1の2)の挿入口に近くなるほど径が小さくなる勾配を設けたテーパ部(図1の8a)を有するケース(図1の8)と、内周面に前記ケース(図1の8)の前記テーパ部(図1の8a)と対応するテーパ部(図1の10a)を有するとともに、テーパ部(図1の8a、10a)同士が嵌合することで前記ケース(図1の8)と嵌合する円筒状部材(図1の10)と、を備える。
本発明の実施例1に係るモータについて図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るモータの構成を模式的に示した(A)X−X´間の断面図、(B)Y−Y´間の断面図である。なお、図1(B)では、便宜上、ステータ、円筒状部材、及びケースの組み合わせのみ示している。
モータ1は、ケース8内にステータコア2が固定され、ステータコア2にコイル3が巻回され、ステータコア2の内周にて所定の間隔をおいてロータ4が配置され、コイル3に電流を流すことによって電磁力によりロータ4が回転するインナーロータ型のブラシレスモータである。モータ1は、ステータコア2と、コイル3と、ロータ4と、出力軸5と、軸受6、7と、ケース8と、カバー9と、円筒状部材10と、を有する。
ステータコア2は、ロータ4の外周にて所定の間隔をおいて配置された環状の部材であり、モータ1の固定子である。ステータコア2は、内周側に突出した複数のティース2aを有し、各ティース2aの外周にヨーク(図示せず)を介してコイル3が巻回されている。ステータコア2には、ケイ素鋼板等の高透磁率材料からなる複数のプレートを積層したものや、コーティングされた鉄粉末を金型成形して焼結した圧粉磁心等を用いることができる。ステータコア2は、環状に一体に構成してもよいが、ティース2a毎に周方向に分割された分割コアを円環状に配列した構成であってもよい。ティース2aの数は、図1(B)では8本となっているが、極数や結線形式に応じて決定される。ステータコア2は、ケース8内に挿嵌されている。
コイル3は、ティース2aの外周にヨーク(図示せず)を介して巻回された線材(例えば、エナメル線)である。コイル3は、モータコントローラ(図示せず)によって制御される。コイル3の本数は、極数や結線形式に応じて決定される。
ロータ4は、ステータコア2の内周にて所定の間隔をおいて配置された円柱状(薄い場合は円板状)の部材であり、モータ1の回転子である。ロータ4は、打ち抜き形成されたケイ素鋼板等の高透磁(導磁)率材料からなる複数のプレートを積層したものや、コーティングされた鉄粉末を金型成形して焼結した圧粉磁心等を用いることができる。ロータ4は、軸方向に貫通するとともに周方向に等間隔に形成された複数の貫通穴(図示せず)を有し、各貫通穴に永久磁石(図示せず)が埋め込まれている。ロータ4の形式は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、ロータ4の表面に永久磁石(図示せず)を貼り付けたものでもよい。永久磁石は、軸方向に磁化され、N極、S極が交互に配置されている。永久磁石の配置は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、軸方向に貫通しており、さらに、周方向に等間隔で形成された複数の貫通穴のみをもつものや、かご型のものでもよい。ロータ4の中心には出力軸5が圧入されており、ロータ4と出力軸5は一体回転する。
出力軸5は、モータ1の回転動力を出力する軸部材である。出力軸5はロータ4の中心に圧入されており、出力軸5とロータ4は一体回転する。出力軸5は、ケース8に軸受6を介して回動自在に支持されるとともに、カバー9に軸受7を介して回動自在に支持されている。
軸受6は、出力軸5を回動自在にケース8に支持するための部材である。
軸受7は、出力軸5を回動自在にカバー9に支持するための部材である。
ケース8は、円筒状で片側に蓋部分を有する部材であり、モータ1のハウジングの構成部材である。ケース8は、蓋部分の中心に軸受6が取り付けられている。ケース8は、円筒状部分の内周にステータコア2が挿嵌されている。ケース8は、円筒状部分におけるステータコア2を保持する部位の外周面にステータコア2の挿入口に近くなるほど径が小さくなる勾配(肉厚が薄くなるテーパ面)を設けたテーパ部8aを有する。ケース8には、例えば、アルミニウム等を用いることができる。ケース8と円筒状部材10の関係については、後述する。
テーパ部8aは、外周面にテーパ面を有し、円筒状部材10のテーパ部10aの内周側のテーパ面と対応するように嵌合する。テーパ部8aには、周方向に等間隔にスリット8bが形成されている。テーパ部8aのテーパ面の軸方向の長さは、ステータコア2の軸方向の長さの半分以上となるように設定される。テーパ部8aとテーパ部10aのテーパ面同士は圧接することになるが、テーパ面間にペースト状の導電材料等を介在させてもよい。テーパ部8aは、テーパ部10aと組合わせる部分の寸法公差を0(締め代0)に設定することができ、テーパ部10aによって締り嵌めされる(ステータコア2を絞り込む)ように締め代を設定することができる。
スリット8bは、テーパ部8aにて軸方向に細長く切り欠いた部分である。スリット8bは、テーパ部8aがテーパ部10aによって締り嵌めされたときの絞りを吸収したり、ケース8の熱膨張時の逃げ場としての役割がある。スリット8bの間隔は、材料によって異なるが、高温時に周方向の壁面同士が接しないように(接しても圧力が加わらない程度に)設定される。そのため、テーパ部8aがステータコア2の外周に倣うようになる。
カバー9は、ケース8の円筒状部分の開口部分を覆う円板状の部材であり、モータ1のハウジングの構成部材である。カバー9は、ボルト、接着剤、溶接、嵌め込みなどにより円筒状部材10と一体固定されている。カバー9は、中心に軸受7が取り付けられている。
円筒状部材10は、ケース8と嵌合する円筒状の部材であり、モータ1のハウジングの構成部材である。円筒状部材10は、ボルト、接着剤、溶接、嵌め込みなどによりカバー9と一体固定されている。円筒状部材10は、例えば、鉄等を用いることができる。円筒状部材10は、内周面に、ケース8の蓋部分の側に近いほど径が小さくなる勾配(肉厚が薄くなるテーパ面)を設けたテーパ部10aを有する。テーパ部10aは、内周面のテーパ面にて、ケース8のテーパ部8aの外周側のテーパ面と対応するように嵌合する。
ケース8と円筒状部材10の関係について、ケース8及び円筒状部材10はどちらも金属等の熱伝導性の高い材料が用いられるが、ケース8には、円筒状部材10に用いられる材料よりも熱膨張率が高い材料が用いられる。これにより、ケース8が円筒状部材10によって絞り込まれてケース8の膨張が抑えられる。また、ケース8には、円筒状部材10に用いられる材料よりもヤング率が低い材料が用いられる。これにより、円筒状部材10がケース8の熱膨張によって破損するのを抑えることができる。ケース8及び円筒状部材10に用いる材料は、例えば、アルミニウム、鉄、銅、マグネシウム等の金属や合金等から、熱膨張率やヤング率を考慮して組み合わせが選択される。代表例として、ケース8にアルミニウム、円筒状部材10に鉄といった組み合わせとすることができる。
なお、水分や異物の混入を防止するために、図2のように、円筒状部材10の先端面とケース8の間にOリングやガスケット等のシール部材11を配設してもよい。
以上のようなモータ1を駆動させて、温度が上昇してステータコア2の熱がケース8や円筒状部材10に伝達して外部に放熱されるが、円筒状部材10はケース8に用いられる材料よりも熱膨張率が低い材料であるので、ケース8が円筒状部材10によって絞り込まれてケース8の膨張が抑えられる。また、円筒状部材10のテーパ部10aによってケース8のテーパ部8aが絞り込まれてケース8の膨張が抑えられる。そのため、ケース8とステータコア2の接合が確保され、ステータコア2からの熱がケース8に確実に伝達し、ステータコア2の温度上昇によるモータ1の性能の低下を防止することができる。
実施例1によれば、熱膨張しても、円筒状部材10のテーパ部10aによってケース8のテーパ部8aが絞り込まれてケース8の膨張が抑えられる構成となっているため、ケース8とステータコア2の接合が確保され、ステータコア2の放熱を確実に行うことができる。また、モータ1を駆動させたりロータ4が高速回転することにより、モータ1が高温になった場合にも、円筒状部材10で拘束されたケース8のテーパ部8aにはスリット8bが形成されているため、ケース8の膨張を抑制することができる。さらに、円筒状部材10とケース8がテーパ部8a、10aで嵌合する構成であるため、最終の短い長さを圧入すれば良く、テーパ部無しの場合と比較すると締め代を設定した組み付けが容易になり、焼き嵌めをしないで組み立ててもケース8とステータコア2の接合が確保される。
本発明の実施例2に係るモータについて図面を用いて説明する。図3は、本発明の実施例2に係るモータの構成を模式的に示した(A)X−X´間の断面図、(B)Y−Y´間の断面図である。なお、図3(B)では、便宜上、ステータ、円筒状部材、及びケースの組み合わせのみ示している。
実施例2に係るモータ1は、円筒状部材10(カバー9を含む)とケース8をボルト12で固定可能な構成としたものである。円筒状部材10は、ケース8のスリット8bに対応する部分に凸部10bが形成されており、凸部10bと対応する位置に貫通穴が形成され、当該貫通穴にボルト12が挿通されている。凸部10bは、高温時にスリット8bの壁面と接しない(接しても圧力が加わらない程度に)設定される。カバー9にも、円筒状部材10のボルト12用の貫通穴と対応する位置に貫通穴を有し、当該貫通穴にボルト12が挿通されている。ケース8には、円筒状部材10のボルト12用の貫通穴と対応する位置に、ボルト12と螺合する螺孔を有する。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、円筒状部材10(カバー9を含む)とケース8との嵌合を強化することができる。
本発明の実施例3に係るモータについて図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例3に係るモータの構成を模式的に示した(A)X−X´間の断面図、(B)Y−Y´間の断面図である。なお、図4(B)では、便宜上、ステータ、円筒状部材、及びケースの組み合わせのみ示している。
実施例3に係るモータ1は、実施例1に係るモータにおけるケース(図1の8)のスリット(図1の8b)を廃止したものである。その他の構成は実施例1と同様である。
実施例3によれば、スリットがないためケース8の膨張は実施例1の場合よりも大きくなるが、ケース8は円筒状部材10による拘束が大きくなるため、ケースとカバーのみの組み合わせの場合と比較すると、熱によるケースの膨張を抑制することができる。また、ケース8の構造上の強度低下に対する懸念もない。
本発明の実施例4に係るモータについて図面を用いて説明する。図5は、本発明の実施例4に係るモータの構成を模式的に示した(A)X−X´間の断面図、(B)Y−Y´間の断面図である。なお、図5(B)では、便宜上、ステータ、円筒状部材、及びケースの組み合わせのみ示している。
実施例4に係るモータ1は、実施例1に係るモータにおけるケース(図1の8)に外周延在部8cを設けたものである。外周延在部8cは、円筒状部材10の外周面の全体(一部でも可)を覆うようにカバー9側に延在している。外周延在部8cとテーパ部8aの間は溝となっており、その溝に円筒状部材10のテーパ部10aが挿入される。外周延在部8cは、円筒状部材10のテーパ部10aと当接している。その他の構成は実施例1と同様である。
実施例4によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、図2のように円筒状部材(図2の10)の先端部とケース(図2の8)との間にOリング、ガスケット等のシール部材(図2の11)を配設する必要がない。
本発明の実施例5に係るモータについて図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施例5に係るモータの構成を模式的に示した(A)X−X´間の断面図、(B)Y−Y´間の断面図である。なお、図6(B)では、便宜上、ステータ、円筒状部材、及びケースの組み合わせのみ示している。
実施例5に係るモータ1は、実施例4に係るモータにおけるケース(図5の8)のスリット(図5の8b)を廃止したものである。その他の構成は実施例4と同様である。
実施例5によれば、スリットがないためケース8の膨張は実施例4の場合よりも大きくなるが、ケース8は円筒状部材10による拘束が大きくなるため、ケースとカバーのみの組み合わせの場合と比較すると、熱によるケースの膨張を抑制することができる。また、ケース8の構造上の強度低下に対する懸念もない。
1 モータ
2 ステータコア
2a ティース
3 コイル
4 ロータ
5 出力軸
6、7 軸受
8 ケース
8a テーパ部
8b スリット
8c 外周延在部
9 カバー
10 円筒状部材
10a テーパ部
10b 凸部
11 シール部材
12 ボルト
2 ステータコア
2a ティース
3 コイル
4 ロータ
5 出力軸
6、7 軸受
8 ケース
8a テーパ部
8b スリット
8c 外周延在部
9 カバー
10 円筒状部材
10a テーパ部
10b 凸部
11 シール部材
12 ボルト
Claims (7)
- 環状のステータコアと、
前記ステータコアの外周側から前記ステータコアを保持する円筒状部分を有するとともに、前記円筒状部分における前記ステータコアを保持する部位の外周面に前記ステータコアの挿入口に近くなるほど径が小さくなる勾配を設けたテーパ部を有するケースと、
内周面に前記ケースの前記テーパ部と対応するテーパ部を有するとともに、テーパ部同士が嵌合することで前記ケースと嵌合する円筒状部材と、
を備えることを特徴とするモータ。 - 前記ケースは、自身の前記テーパ部にて軸方向に切り欠いた1又は複数のスリットを有することを特徴とする請求項1記載のモータ。
- 前記ケースは、自身の前記テーパ部にてスリットを有さないことを特徴とする請求項1記載のモータ。
- 前記ケースには前記円筒状部材に用いられる材料よりも熱膨張率が高い材料が用いられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のモータ。
- 前記ケースには前記円筒状部材に用いられる材料よりもヤング率が低い材料が用いられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のモータ。
- 前記ケースは、アルミニウムよりなり、
前記円筒状部材は、鉄よりなることを特徴とする請求項4又は5記載のモータ。 - 前記ケースは、前記円筒状部材の外周面の全体又は一部を覆うように延在した外周延在部を有し、
前記ケースの前記外周延在部と前記テーパ部の間の溝に前記円筒状部材の前記テーパ部が挿入されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のモータ。
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