JPWO2016010023A1 - ブラシレスワイパモータ - Google Patents

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Abstract

ステータ36を有するモータケース部30と、減速機構SDを有するギヤケース部50とを、同じ素材により一体成形した。これにより、モータケース部30に伝達された熱を、ギヤケース部50を介さずにモータケース部30から直接外部に放散できる。よって、放熱性を向上させて耐熱強度を高めたブラシレスワイパモータ20を実現できる。モータケース部30およびギヤケース部50をアルミニウム製とすることで、十分な放熱性を確保しつつ厚み寸法を厚くして剛性不足も解消できる。モータケース部30およびギヤケース部50を個別に製造する必要が無く、従前のように鋼板をプレス加工等する必要も無い。よって、モータケース部30およびギヤケース部50の加工性を向上できる。

Description

本発明は、ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材を揺動駆動するブラシレスワイパモータに関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールドに付着した雨水等を払拭するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、ウィンドシールド上に設けられるワイパ部材と、当該ワイパ部材を揺動駆動させるワイパモータとを備えている。そして、車室内に設けられたワイパスイッチをオン操作することでワイパモータは回転駆動され、これによりワイパ部材がウィンドシールド上で揺動運動して雨水等が払拭される。
このようなワイパモータは、例えば、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたワイパモータ(減速機構付きモータ)は、モータ部と減速部とを備えている。モータ部は、金属製のヨークハウジングを備え、当該ヨークハウジングの内部には、巻線を有するステータが固定されている。また、ステータの内側にはロータが回転自在に設けられている。このように、特許文献1に記載されたワイパモータのモータ部は、ブラシレスモータとなっている。
一方、減速部は、アルミニウム製のギヤハウジングを備え、当該ギヤハウジングの内部には、ロータの回転軸に設けられたウォーム部および当該ウォーム部に噛合されるウォームホイールが収容されている。ウォーム部およびウォームホイールは減速機構を形成し、当該減速機構は、回転軸の回転を減速して高トルク化し、高トルク化された回転をウォームホイールに固定された出力軸から外部に出力する。
特開2010−093977号公報(図3)
ところで、ワイパモータは、軽自動車から大型車両まで様々な大きさの車両等に搭載されるため、その汎用性向上のために小型軽量化が望まれる。また、車両等には様々な電子機器が搭載されるため、ワイパモータの作動時に発生する電気ノイズを可能な限り抑制するのが望ましい。そこで、上述の特許文献1に記載されたワイパモータのように、モータ部にブラシレスモータを採用することが行われる。
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパモータ(ブラシレスワイパモータ)によれば、金属製のヨークハウジングと、アルミニウム製のギヤハウジングとを連結するため、ヨークハウジングに伝達された熱のうちの一部がギヤハウジングに伝達され、当該ギヤハウジングを介して外部に放散される。つまり、特許文献1に記載のブラシレスワイパモータにおいては、ヨークハウジングに伝達された熱をより効率良く外部に放散できるよう改良する余地があった。
ここで、ヨークハウジングの放熱性を向上させるために、ヨークハウジングの肉厚を薄くすることが考えられる。しかしながら、この場合には、ヨークハウジングのプレス加工(深絞り加工)が難しくなるばかりか、ヨークハウジングの剛性が不足する等の問題を生じ得る。
本発明の目的は、放熱性を向上させて耐熱強度を高めることができ、かつ剛性不足を解消しつつ加工性を向上させることが可能なブラシレスワイパモータを提供することにある。
本発明の一態様では、ワイパ部材を揺動駆動するブラシレスワイパモータであって、固定子が内側に固定される第1ケース部と、前記固定子の内側に回転自在に設けられる回転子と、前記回転子の回転を前記ワイパ部材に伝達するギヤ機構と、前記第1ケース部と同じ素材で当該第1ケース部に一体成形され、前記ギヤ機構が内部に収容される第2ケース部と、を有する。
本発明の他の態様では、前記第1ケース部および前記第2ケース部のうちの少なくとも何れか一方の外側に、表面積を増やす凹凸部が形成される。
本発明の他の態様では、前記第1ケース部および前記第2ケース部がアルミニウム製である。
本発明の他の態様では、前記第1ケース部には、前記回転子を回転自在に支持する軸受を保持する保持構造が設けられる。
本発明の他の態様では、前記第1ケース部は、前記回転子の軸方向に開口した開口部を備え、前記開口部は、前記回転子が接触しないカバー部材により閉塞される。
本発明の他の態様では、前記固定子の軸方向端部を前記開口部から突出させて設け、前記固定子の軸方向端部を前記カバー部材で覆った。
本発明によれば、固定子が内側に固定される第1ケース部と、ギヤ機構が内部に収容される第2ケース部とを、同じ素材により一体成形するので、第1ケース部に伝達された熱を、第2ケース部を介さずに第1ケース部から直接外部に放散することができる。これにより、放熱性を向上させて耐熱強度を高めたブラシレスワイパモータを実現できる。
また、第1,第2ケース部の素材を、熱伝導率が大きい素材とすることで、十分な放熱性を確保しつつ、第1,第2ケース部の剛性不足を解消できる。
さらに、第1,第2ケース部を、鋳造加工等により一体成形できるので、第1,第2ケース部の加工性を向上させることができる。
本発明に係るブラシレスワイパモータを備えたワイパ装置を示す車両搭載図である。 図1のブラシレスワイパモータを出力軸側から見た斜視図である。 図1のブラシレスワイパモータをギヤカバー側から見た斜視図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図4の破線円B部の変形例を示す拡大断面図である。 図1のブラシレスワイパモータのモジュラー型ワイパ装置への適用例を示す斜視図である。 実施の形態2のブラシレスワイパモータの組み立て手順を説明する斜視図である。 図7のブラシレスワイパモータの回転軸の軸方向に沿う部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るブラシレスワイパモータを備えたワイパ装置を示す車両搭載図を、図2は図1のブラシレスワイパモータを出力軸側から見た斜視図を、図3は図1のブラシレスワイパモータをギヤカバー側から見た斜視図を、図4は図3のA−A線に沿う断面図を、図5は図4の破線円B部の変形例を示す拡大断面図を、図6は図1のブラシレスワイパモータのモジュラー型ワイパ装置への適用例を示す斜視図をそれぞれ示している。
図1に示すように、自動車等の車両10にはフロントウィンドシールド11が設けられている。車両10におけるフロントウィンドシールド11の前端部分には、ワイパ装置12が搭載されている。このワイパ装置12は、車室内に設けられたワイパスイッチ(図示せず)をオン操作することで駆動され、これによりフロントウィンドシールド11に付着した雨水等の付着物(図示せず)が払拭される。
ワイパ装置12は、ブラシレスワイパモータ20と、当該ブラシレスワイパモータ20の揺動運動を各ピボット軸13a,13bに伝達する動力伝達機構14と、基端側が各ピボット軸13a,13bにそれぞれ固定され、先端側が各ピボット軸13a,13bの揺動運動によりフロントウィンドシールド11上で往復払拭動作する一対のワイパ部材15a,15bとを備えている。
各ワイパ部材15a,15bは、それぞれ運転席側および助手席側に対応して設けられている。各ワイパ部材15a,15bは、それぞれワイパアーム16a,16bと、各ワイパアーム16a,16bに装着されたワイパブレード17a,17bとから構成されている。
そして、ブラシレスワイパモータ20を回転駆動することで、ブラシレスワイパモータ20の揺動運動が動力伝達機構14を介して各ピボット軸13a,13bに伝達される。これにより、各ピボット軸13a,13bが揺動駆動される。このようにしてブラシレスワイパモータ20の駆動力が各ワイパ部材15a,15bに伝達され、各ワイパブレード17a,17bによりフロントウィンドシールド11の各払拭範囲11a,11b内に付着した付着物が払拭される。
図2ないし図4に示すように、ブラシレスワイパモータ20は、溶融したアルミ材料を鋳造加工等することで所定形状に形成されたハウジング21を備えている。ハウジング21は、第1ケース部としてのモータケース部30と、第2ケース部としてのギヤケース部50とを備えている。つまり、ギヤケース部50は、モータケース部30と同じ素材(本実施の形態ではアルミ材料)で、当該モータケース部30に一体成形されている。
モータケース部30は、略円筒形に形成された円筒本体部31を備えている。円筒本体部31の軸方向に沿うギヤケース部50側には、中心部分にベアリング装着孔32aを備えた環状底部32が一体に設けられている。一方、円筒本体部31の軸方向に沿うギヤケース部50側とは反対側には、ロータ37の軸方向に開口した開口部33が形成されている。この開口部33はカバー部材35によって閉塞されている。
円筒本体部31は、小径部31aおよび大径部31bを備えている。小径部31aは、円筒本体部31の軸方向に沿う環状底部32側に配置され、大径部31bは、円筒本体部31の軸方向に沿う開口部33側に配置されている。そして、円筒本体部31の径方向内側で、かつ小径部31aと大径部31bとの間には、段差部31cが設けられている。また、大径部31bの開口部33側には、円筒本体部31の径方向外側に膨出し、カバー部材35が装着されるカバー装着用鍔部31dが設けられている。
段差部31cには、ステータ36の軸方向一端側(図4中左側)が当接されている。つまり、段差部31cは、円筒本体部31の軸方向に対するステータ36の位置決めを行っている。また、カバー装着用鍔部31dには、円筒本体部31の軸方向他側(図4中右側)に突出するようにして環状凸部31eが形成されている。この環状凸部31eは、カバー部材35の環状装着部35bに設けられた環状凹部35dに入り込んでいる。
さらに、カバー装着用鍔部31dの周囲には、当該カバー装着用鍔部31dの径方向外側に突出するようにして、3つの雌ねじ部31fが形成されている。これらの雌ねじ部31fは、カバー装着用鍔部31dの周方向に沿うよう等間隔(120度間隔)で配置され、固定ねじS1がそれぞれねじ結合されている。
円筒本体部31の径方向外側には、凹凸部としての複数の冷却フィン34が一体に設けられている。複数の冷却フィン34は、円筒本体部31の外側の表面積を増やし、円筒本体部31の外側の多くの部位に外気を触れさせて、円筒本体部31の放熱性を向上させるものである。冷却フィン34は、図2および図3に示すように、円筒本体部31の軸方向に複数並べて配置され、かつ円筒本体部31の周方向に延びるよう設けられている。
ここで、複数の冷却フィン34は、円筒本体部31の周方向に沿う出力軸56側およびギヤカバー60側の2カ所に配置されている。つまり、複数の冷却フィン34は、円筒本体部31の全周に亘って設けていない。これにより、モータケース部30における十分な放熱性と十分な強度を確保している。ただし、ブラシレスワイパモータの仕様(定格出力等)によっては、円筒本体部31の全周に亘って冷却フィンを設けることもできる。冷却フィンを円筒本体部31の全周に設けることで、鋳造加工時の溶融したアルミ材料の流動性を向上させることができ、ひいては生産性の向上を図ることができる。また、冷却フィンを部分的に設けた場合と比べ、モータケース部30の冷却性を向上させることができ、さらには、円筒本体部31に雨水が付着した場合、その雨水を流れ易くすることができる。
円筒本体部31の開口部33には、カバー部材35が装着されている。当該カバー部材35は、プラスチック等の合成樹脂により略円板状に形成され、底壁部35aと環状装着部35bとを備えている。底壁部35aの中心部分には、円筒本体部31側(図4中左側)に窪んだ凹部35cが設けられている。この凹部35cは、カバー部材35の剛性を高める機能、およびブラシレスワイパモータ20の作動時において底壁部35aが共振するのを抑え、異音が発生するのを防止する機能を備えている。このカバー部材35に設けられた凹部35cには、回転軸38を含むロータ37が接触することは無い。
環状装着部35bには、円筒本体部31の軸方向他側(図4中右側)に窪むようにして環状凹部35dが形成されている。当該環状凹部35dは、カバー装着用鍔部31dに設けられた環状凸部31eが入り込んでいる。このように、円筒本体部31の環状凸部31eと、カバー部材35の環状凹部35dとを凹凸係合させることで、両者間にはラビリンス効果が発生する。つまり、円筒本体部31とカバー部材35との間の良好なシール性が確保される。ただし、より一層のシール性向上を図る必要がある場合には、円筒本体部31へのカバー部材35の組み付け時において、環状凸部31eと環状凹部35dとの間にシール剤を介在させても良い。
環状装着部35bの径方向内側には、環状のステータ当接部35eが設けられている。当該ステータ当接部35eは、ステータ36の軸方向他端側に当接するようになっている。ステータ当接部35eは、ステータ36の円筒本体部31への組み付け時に、段差部31cとともに、円筒本体部31の軸方向に対するステータ36の位置決めを行う。なお、ブラシレスワイパモータ20の作動時において、ステータ36には、軸方向に移動するような大きな負荷が掛からないため、円筒本体部31からカバー部材35が外れることは無い。
環状装着部35bの径方向外側には、当該環状装着部35bの径方向外側に突出するようにして、3つのねじ固定部35fが形成されている。これらのねじ固定部35fは、環状装着部35bの周方向に沿うよう等間隔(120度間隔)で配置され、固定ねじS1がそれぞれ挿通されている。各固定ねじS1は、カバー部材35を円筒本体部31に固定するためのもので、各雌ねじ部31fにねじ結合されている。
なお、円筒本体部31の開口部33とカバー部材35との装着関係は、図5に示すようにしても良い。具体的には、円筒本体部31の軸方向長さを短くし、これによりステータ36の軸方向端部を開口部33から突出させている。そして、開口部33から突出されたステータ36の軸方向端部をカバー部材35で覆っている。図5に示す変形例のカバー部材35においては、図4に示すステータ当接部35eを備えておらず、当該ステータ当接部35eに替えて環状装着部35bの径方向外側に外嵌部35gを設けている。そして、カバー部材35はステータ36に当接することが無く、外嵌部35gのカバー装着用鍔部31dへの嵌合(外嵌)により円筒本体部31に装着される。開口部33とカバー部材35との装着関係を図5のようにすることで、円筒本体部31に対するステータ36の位置決め(挿入量)を製品毎に誤差無く行えるようになる。また、円筒本体部31の軸方向長さを短くするので、さらなる軽量化を図ることが可能となる。さらに、カバー部材35はステータ36に当接しないので、カバー部材35が熱で変形するようなことを未然に防げる。
モータケース部30を形成する円筒本体部31の内側には、固定子としてのステータ36が固定されている。ステータ36は、複数の磁性体である鋼板(図示せず)を積層することで略円筒形に形成され、当該ステータ36の外周部分は円筒本体部31に略隙間無く接触されている。したがって、ステータ36に蓄積された熱は、円筒本体部31に効率良く伝達される。
ステータ36には、絶縁体である樹脂製のコイルボビン36aが設けられている。このコイルボビン36aには、U相,V相,W相(3相)のコイル36bが所定の巻き数で巻装されている。これらのU相,V相,W相のコイル36bにおける端部(図示せず)は、スター結線(Y結線)の巻き方となるよう電気的に接続されている。なお、各コイル36bの結線方法としては、スター結線に限らず、例えばデルタ結線(三角結線)等、他の結線方法であっても良い。
そして、各コイル36bのそれぞれには、ギヤカバー60の内側に装着された制御基板70のスイッチング素子等の複数の電子部品EPから、所定のタイミングで駆動電流が供給される。これにより、ステータ36に電磁力が発生し、当該ステータ36の内側にあるロータ37が、所定の回転方向に所定の駆動トルクで回転駆動される。
ステータ36の内側には、所定の隙間(エアギャップ)を介して回転子としてのロータ37が回転自在に設けられている。ロータ37は、磁性体である複数の鋼板(図示せず)を積層することにより略円柱形状に形成されている。ロータ37の表面には、横断面形状が略円弧形状に形成された複数の永久磁石37aが装着されている。
複数の永久磁石37aは、ロータ37の周方向に沿って極性が交互に並ぶよう等間隔で配置されている。このように、ブラシレスワイパモータ20は、ロータ37の表面に複数の永久磁石37aが装着されたSPM(Surface Permanent Magnet)構造のブラシレスモータとなっている。ただし、SPM構造のブラシレスモータに限らず、ロータ37に複数の永久磁石を埋め込んだIPM(Interior Permanent Magnet)構造のブラシレスモータであっても良い。
ロータ37の軸心には、回転軸38が貫通して固定されている。回転軸38の軸方向に沿う略中央部分は、円筒本体部31のベアリング装着孔32aに装着された第1ボールベアリング(軸受)39によって回転自在に支持されている。つまり、ロータ37は第1ボールベアリング39によって回転自在に支持されている。第1ボールベアリング39の外輪39aは、ベアリング装着孔32aに対して、環状のストッパスプリング40により押圧されて固定されている。ストッパスプリング40は、環状底部32に形成されたストッパ固定部32bに圧入により固定される。ここで、モータケース部30のベアリング装着孔32aおよびストッパ固定部32bと、ストッパスプリング40とは、本発明における保持構造を構成している。
一方、第1ボールベアリング39の内輪39bは、止め輪やカシメ等(図示せず)によって、回転軸38の軸方向に沿う略中央部分に固定されている。つまり、第1ボールベアリング39をベアリング装着孔32aに固定することで、回転軸38は軸方向へ移動不能となる。したがって、ハウジング21の内側において、回転軸38は軸方向にがたつくことは無く、ひいてはスムーズに回転することができる。よって、ステータ36には、当該ステータ36を軸方向に移動させるような大きな負荷が掛からない。
回転軸38の軸方向に沿うロータ37側とは反対側は、ギヤケース部50を形成するギヤケース本体51の内側にまで延在されている。そして、回転軸38の軸方向一端側(図4中左側)は、ギヤケース本体51のベアリング装着部51aに装着された第2ボールベアリング41により回転自在に支持されている。ここで、第2ボールベアリング41は、回転軸38を径方向から支持するだけなので、第1ボールベアリング39よりも小型となっている。
回転軸38の軸方向に沿う第1ボールベアリング39と第2ボールベアリング41との間には、減速機構(ギヤ機構)SDを形成するウォーム38aが一体に設けられている。なお、ウォーム38aの外周部分には、ウォームホイール55のギヤ歯55aに噛み合う螺旋状のウォーム歯(図示せず)が形成されている。
ギヤケース本体51は、有底の略バスタブ形状に形成され、底部52,側壁部53および開口部54を備えている。底部52は、回転軸38を挟む一方側(図4中上側)において、円筒本体部31の環状底部32に一体化されている。また、円筒本体部31の環状底部32における回転軸38を挟む他方側(図4中下側)は、開口部54の一部を形成している。
ギヤケース本体51の内側には、ウォームホイール55が回転自在に収容されている。ウォームホイール55は、例えばPOM(ポリアセタール)プラスチック等の合成樹脂により略円板状に形成され、外周部分にはギヤ歯55aが形成されている。ウォームホイール55のギヤ歯55aには、ウォーム38aのウォーム歯が噛み合わされている。ウォームホイール55はウォーム38aとともに、ギヤケース本体51の内部に収容された減速機構SDを構成している。
ウォームホイール55の軸心には、出力軸56の基端側が固定され、当該出力軸56は、ギヤケース本体51の底部52に一体に設けられたボス部52aにより回転自在に支持されている。出力軸56の先端側は、ギヤケース本体51の外側に延在され、出力軸56の先端部分には、動力伝達機構14(図1参照)が固定される。これにより、回転軸38の回転速度が減速機構SDによって減速され、減速されて高トルク化された出力が、出力軸56から動力伝達機構14に伝達される。よって、各ワイパ部材15a,15b(図1参照)が揺動駆動される。このように、減速機構SDは、ロータ37の回転を、動力伝達機構14を介して各ワイパ部材15a,15bに伝達するようになっている。
図2および図3に示すように、ギヤケース本体51の周囲には、3つの取り付け脚57が一体に設けられ、これらの取り付け脚57には、それぞれゴムブッシュ58が装着されている。これにより、ブラシレスワイパモータ20を車両10に取り付けた際に、ブラシレスワイパモータ20の振動が車両10に伝達され難くなる。また、これとは逆に、車両10の振動もブラシレスワイパモータ20に伝達され難くなる。
ギヤケース本体51を形成する底部52の外側には、図2に示すように、凹凸部としての3つの冷却フィン52bが一体に設けられている。これらの冷却フィン52bは、制御基板70(図4参照)に実装された、特に発熱し易いスイッチング素子(図示せず)の近傍に配置される。これにより、スイッチング素子に蓄積された熱をギヤケース本体51の外部に素早く放散することができ、ひいては制御基板70の全体の放熱性が向上する。
ギヤケース本体51の開口部54は、プラスチック等の合成樹脂よりなるギヤカバー60によって密閉されている。ギヤカバー60は、図3に示すように3つの固定ねじS2によりギヤケース本体51に固定されている。ギヤカバー60の内側には、図4に示すように、ロータ37の回転を制御する制御基板70が固定されている。制御基板70には、ギヤカバー60に設けたコネクタ接続部61(図3参照)に接続される車両10側の外部コネクタ(図示せず)を介して、車載バッテリ(図示せず)およびワイパスイッチが電気的に接続されている。
制御基板70には、回転軸38の回転状態(回転方向や回転数等)を検出する回転検出センサ71が実装されている。ここで、回転検出センサ71としては、磁界を検出するホールセンサ(ホールIC)が用いられる。回転検出センサ71は、回転軸38に固定されて回転軸38とともに回転するセンサマグネットMGと対向している。ここで、センサマグネットMGは、その周方向に交互に極性が現れるようになっている。これにより、センサマグネットMGの回転に伴い、回転検出センサ71からは、パルス信号が出力される。
そして、制御基板70に実装されたCPU(図示せず)が、回転検出センサ71からのパルス信号を監視する。これにより、CPUは各ワイパブレード17a,17b(図1参照)の作動状態(位置や速度等)を把握して、ブラシレスワイパモータ20を回転駆動する。
次に、以上のように形成したブラシレスワイパモータ20の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
ワイパスイッチがオン操作されると、ブラシレスワイパモータ20が回転駆動される。このとき、制御基板70に実装されたCPUは、U相,V相,W相のコイル36bに対応したスイッチング素子を、順次オン/オフ制御する。これにより、U相,V相,W相のコイル36bのそれぞれに、ステータ36の周方向に向けて順次電磁力が発生する。よって、永久磁石37aが装着されたロータ37が、所定の回転速度で所定の回転方向に駆動される。
そして、例えば、豪雨時等においてワイパスイッチを「Hi(高速)」に切り換え、モータ出力を高めてブラシレスワイパモータ20を高速駆動し、かつ当該状態を、約2時間(長時間)継続させた場合を想定する。これは、ワイパ装置12(図1参照)を、比較的高負荷で連続運転させた動作状況である。
この動作状況においては、各コイル36bは直ぐに高温となるが、各コイル36bに蓄積された熱は、ステータ36,円筒本体部31および各冷却フィン34を介して外部に効率良く放散される。また、制御基板70に実装された複数のスイッチング素子においても、高速でオン/オフ制御されるため、各コイル36bと同様に直ぐに高温となるが、各スイッチング素子に蓄積された熱は、底部52および3つの冷却フィン52bを介して外部に効率良く放散される。
ここで、本願構造と従前構造とで、同じ動作状況のもとでコイルの温度を比較してみた。すると、本願構造においては、モータケース部30とギヤケース部50とをアルミ材料で一体成形したので放熱性が大幅に向上し、各コイル36bの温度は「約80℃」であった。一方、従前構造においては、モータケースが鉄製であるため本願構造に比して放熱性が悪く、各コイルの温度は「約140℃」であった。また、本願構造におけるモータケース部30の温度は「約60℃」であり、従前構造における鉄製のモータケースの温度は「約100℃」であった。
以上詳述したように、本実施の形態に係るブラシレスワイパモータ20によれば、ステータ36が内側に固定されるモータケース部30と、減速機構SDが内部に収容されるギヤケース部50とを、同じ素材により一体成形したので、モータケース部30に伝達された熱を、ギヤケース部50を介さずにモータケース部30から直接外部に放散することができる。これにより、放熱性を向上させて耐熱強度を高めたブラシレスワイパモータ20を実現できる。
また、モータケース部30およびギヤケース部50の素材を、熱伝導率が大きいアルミニウム製としたので、十分な放熱性を確保できる。十分な放熱性を確保できるので、モータケース部30およびギヤケース部50の厚み寸法を厚くして、剛性不足も解消できる。
さらに、モータケース部30およびギヤケース部50を、鋳造加工等により一体成形できるので、モータケース部30およびギヤケース部50を個別に製造する必要が無くなる。また、従前のように鋼板をプレス加工等する必要も無くなるので、モータケース部30およびギヤケース部50の加工性を向上させることができる。
ここで、ブラシレスワイパモータ20は、モジュラー型ワイパ装置にも良好に適用することが可能である。以下、ブラシレスワイパモータ20のモジュラー型ワイパ装置への適用例(変形例)について、図6を用いて説明する。
ブラシレスワイパモータ20においては、図2に示すように、雌ねじ部31fおよびねじ固定部35f、つまり円筒本体部31およびカバー部材35の径方向外側に出っ張った部分を、ギヤケース部50のボス部52aから距離Lの分、離間させて配置することができる。また、ブラシホルダ等を設ける必要が無い分、円筒本体部31の軸方向寸法を詰めることができる。これにより、ブラシレスワイパモータ20の投影面積範囲PAを略正方形にして、かつ投影面積範囲PAの内側における略中心部分に、当該部分を横切るスペースSPを確保することができる。
したがって、図6に示すように、モジュラー型ワイパ装置80のパイプフレーム81を、スペースSPを横切るようにして配置することができる。つまり、ブラシレスワイパモータ20を、当該ブラシレスワイパモータ20の略重心となる位置で、パイプフレーム81に固定することができる。よって、重量バランスに優れたモジュラー型ワイパ装置80を実現できる。なお、モジュラー型ワイパ装置80に適用されるブラシレスワイパモータ20は、取り付け脚57(図2参照)を備えておらず、図示しない取付ブラケットによりパイプフレーム81に固定される。
そして、パイプフレーム81の長手方向両側には、第1,第2ピボット82a,82bが固定され、これらの第1,第2ピボット82a,82bは、第1,第2ピボット軸83a,83bを回動自在に支持している。第1,第2ピボット軸83a,83bの基端部には、出力軸56の揺動運動を第1,第2ピボット軸83a,83bに伝達する動力伝達機構84が設けられている。第1,第2ピボット軸83a,83bの先端部には、各ワイパアーム16a,16b(図1参照)の基端部が固定される。
動力伝達機構84は、出力軸56に固定されるクランクアーム84aと、第1,第2ピボット軸83a,83bの基端部に固定される一対の駆動レバー84b,84cと、各駆動レバー84b,84c間に設けられる連結ロッド84dと、一方の駆動レバー84cとクランクアーム84aとの間に設けられる駆動ロッド84eとから構成される。
次に、本発明の実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は実施の形態2のブラシレスワイパモータの組み立て手順を説明する斜視図を、図8は図7のブラシレスワイパモータの回転軸の軸方向に沿う部分断面図を、それぞれ示している。
図7および図8に示すように、実施の形態2に係るブラシレスワイパモータ90は、実施の形態1に比して、第1ボールベアリング39(図4参照)のベアリング装着孔32aに対する固定構造のみが異なっている。具体的には、実施の形態1では、図4に示すように、環状のストッパスプリング40を、回転軸38に予め組み付けておき、第1ボールベアリング39のベアリング装着孔32aへの装着方向(回転軸38の軸方向)と同じ方向からストッパ固定部32bに圧入し、これによりベアリング装着孔32aに第1ボールベアリング39を固定していた。
これに対し、実施の形態2では、図7および図8に示すように、回転軸38とは別体のストッパ部材91を用いることで、第1ボールベアリング39をベアリング装着孔32aに固定している。ここで、ストッパ部材91は、ベアリング装着孔32aの近傍に設けられたストッパ部材装着部92に、圧入により固定される。なお、ベアリング装着孔32aおよびストッパ部材装着部92と、ストッパ部材91とは、本発明における保持構造を構成している。
ストッパ部材91は、鋼板をプレス加工等することで略U字形状に形成される。ストッパ部材91は、ストッパ部材装着部92に差し込まれる一対のベアリング押圧部91aを有している。一対のベアリング押圧部91aの間には、回転軸38との干渉を避ける切欠部91bが設けられている。また、ストッパ部材91には、各ベアリング押圧部91aをストッパ部材装着部92に差し込む際に、押圧治具(図示せず)によって押さえ付けられる治具当て部91cが設けられている。この治具当て部91cの延在方向は、各ベアリング押圧部91aの延在方向に対して、略直角方向に向けられている。
そして、第1ボールベアリング39をベアリング装着孔32aに組み付けるには、まず、図7の矢印(1)に示すように、回転軸38のウォーム38a側を、円筒本体部31側からベアリング装着孔32aに臨ませる。そして、ウォーム38aをベアリング装着孔32aに対して通過させ、第1ボールベアリング39をベアリング装着孔32aに装着する。次いで、図7の二点鎖線矢印(2)に示すように、回転軸38の軸方向と交差する方向から、ストッパ部材91をストッパ部材装着部92に臨ませる。そして、押圧治具を治具当て部91cに当てつつ、ストッパ部材91をストッパ部材装着部92に向けて押圧する。これにより、図8に示すように、回転軸38の軸方向に沿うベアリング装着孔32aが形成される部分とストッパ部材91との間に、第1ボールベアリング39が挟持され、ギヤケース本対51に対するウォーム38a(回転軸38)の組み付けが完了する。
次いで、図7の矢印(3)に示すように、出力軸56(図4参照)の先端側をギヤケース本体51の内側からボス部52a(図4参照)に差し込む。このとき、ウォームホイール55を正逆回転方向に揺動させて、ギヤ歯55aをウォーム38aに噛み合わせるようにする。これにより、ギヤケース本体51の正規位置にウォームホイール55が収容される。このようにして、ギヤケース本体51の内側に、ウォーム38aおよびウォームホイール55よりなる減速機構SDが収容される。
以上のように形成した実施の形態2においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態2においては、ストッパ部材91を、回転軸38の軸方向と交差する方向からストッパ部材装着部92に装着するので、減速機構SDの動作時において、回転軸38に大きな軸力が作用した場合であっても、回転軸38の軸方向への移動やがたつきを確実に防止することができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。上記各実施の形態においては、モータケース部30とギヤケース部50とを同じ素材のアルミニウム製とし、鋳造加工により一体成形したものを示したが、本発明はこれに限らず、他の素材の金属材料を用い、かつ他の加工方法でモータケース部とギヤケース部とを一体成形しても良い。
また、上記各実施の形態においては、モータケース部30およびギヤケース部50の双方に、凹凸部としての冷却フィン34,52bを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、モータケース部30およびギヤケース部50のうちの何れか一方に冷却フィンを設けても良い。この場合、ブラシレスワイパモータの全体の放熱性低下を抑制すべく、ブラシレスワイパモータの作動時においてより高温となる方に冷却フィンを設けるのが望ましい。
さらに、上記各実施の形態においては、凹凸部としての冷却フィン34を、円筒本体部31の周方向に延在するよう部分的に設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、円筒本体部31の軸方向に延在するよう冷却フィンを設けても良い。さらには、円筒本体部31の外側に、例えば、凹凸部として無数の細かい窪み(ディンプル)を形成しても良く、要は、円筒本体部31の外側の表面積を増やせる凹凸部であれば、その形状や設ける個数は問わない。
また、上記各実施の形態においては、開口部33を閉塞するカバー部材35を、プラスチック等の合成樹脂で形成したものを示したが、本発明はこれに限らず、鉄やアルミ等、他の素材でカバー部材を形成しても良い。さらに、上記各実施の形態では、カバー部材35を3つの固定ねじS1で固定したが、円筒本体部31に対するカバー部材35の固定強度はそれほど高くしなくて良い。したがって、2つの固定ねじで固定したり、係合爪の係合によりワンタッチで固定したり、さらにはカバー部材そのものを開口部にねじ結合させたりしても良い。また、カバー部材35と円筒本体部31との間の気密性が保持されていれば良い。
さらに、上記各実施の形態においては、動力伝達機構14,84を備えるワイパ装置12,80を示したが、本発明はこれに限らず、ワイパモータ20の揺動運動を各ピボット軸13a,13b,83a,83bに伝達する過程で、動力伝達機構14,84を備えていなくても良い。この場合、各ピボット軸13a,13b,83a,83bに動力を伝達するために、各ピボット軸13a,13b,83a,83bに対応したワイパモータをそれぞれ備えることとなる。
また、上記各実施の形態においては、ブラシレスワイパモータ20,90を、車両10のフロントウィンドシールド11を払拭するワイパ装置12の駆動源に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、車両のリヤワイパ装置の駆動源や、鉄道車両,船舶あるいは建設機械等のワイパ装置の駆動源にも適用することができる。
ブラシレスワイパモータは、自動車等の車両に搭載されるワイパ装置の駆動源として用いられ、ワイパアームを揺動駆動してウィンドシールドに付着した雨水等を払拭するために用いられる。

Claims (6)

  1. ワイパ部材を揺動駆動するブラシレスワイパモータであって、
    固定子が内側に固定される第1ケース部と、
    前記固定子の内側に回転自在に設けられる回転子と、
    前記回転子の回転を前記ワイパ部材に伝達するギヤ機構と、
    前記第1ケース部と同じ素材で当該第1ケース部に一体成形され、前記ギヤ機構が内部に収容される第2ケース部と、
    を有する、ブラシレスワイパモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記第1ケース部および前記第2ケース部のうちの少なくとも何れか一方の外側に、表面積を増やす凹凸部が形成される、ブラシレスワイパモータ。
  3. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記第1ケース部および前記第2ケース部がアルミニウム製である、ブラシレスワイパモータ。
  4. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記第1ケース部には、前記回転子を回転自在に支持する軸受を保持する保持構造が設けられる、ブラシレスワイパモータ。
  5. 請求項1記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記第1ケース部は、前記回転子の軸方向に開口した開口部を備え、前記開口部は、前記回転子が接触しないカバー部材により閉塞される、ブラシレスワイパモータ。
  6. 請求項5記載のブラシレスワイパモータにおいて、
    前記固定子の軸方向端部を前記開口部から突出させて設け、前記固定子の軸方向端部を前記カバー部材で覆った、ブラシレスワイパモータ。
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