JP2017013739A - 支持部材 - Google Patents

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Toshiyuki Kimura
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一徳 木村
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一徳 木村
小林 和典
Kazunori Kobayashi
和典 小林
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【課題】ワイパ装置が発生する振動を、車室内に伝達し難くできる支持部材を提供する。【解決手段】DR側支持部材70は、DR側ワイパ装置20を、第1固定部71および第2固定部72を介してDR側サスペンションマウント13bおよびDR側インサイドパネル13aに固定するので、車体構造部材の中でも高い剛性のDR側サスペンションマウント13bおよびDR側インサイドパネル13aに、DR側ワイパ装置20の振動を逃がすことができる。これにより車室内の静粛性が向上する。DR側支持部材70は、板金を曲げ加工して形成されるので、プレス成形等により容易に形成することができる。したがって、製造コストの上昇が抑えられ、かつ形状の異なる支持部材を容易に準備することができ、ひいては種々の車種に対応することが可能となる。【選択図】図6

Description

本発明は、払拭面を払拭するワイパ装置を支持する支持部材に関する。
従来、自動車等の車両には、運転者や同乗者の視界を確保するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置には、駆動源であるワイパモータ、ワイパモータにより駆動されるリンク機構、リンク機構により揺動される一対のピボット軸等を一体に組み付けた、所謂モジュール型のワイパ装置がある。このようなモジュール型のワイパ装置が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたワイパ装置は、複数の固定ボルトによって、ウィンドシールドの下方にあるカウル内に固定されている。
特開2003−063360号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパ装置は、振動の発生源となり得るワイパ装置を、車室内に近いカウル内の車体構造部材(ダッシュアッパーパネル等)に固定するため、ワイパ装置の振動が車室内の乗員に伝達され易いという問題があった。特に、電動モータのみで走行し得るハイブリッド車両や電気自動車等においては、ワイパ装置の振動が車室内の乗員に対して耳障りな騒音となっていた。
本発明の目的は、ワイパ装置が発生する振動を、車室内に伝達し難くできる支持部材を提供することにある。
本発明の一態様では、払拭面を払拭するワイパ装置を支持する支持部材であって、前記支持部材は、板金を曲げ加工して形成され、車体のサスペンション固定部に固定される第1固定部と、前記車体のインサイドパネルに固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部との間に設けられ、前記ワイパ装置が固定される本体部と、を有する。
本発明の他の態様では、前記本体部が、前記サスペンション固定部よりも前記インサイドパネルに近付けて設けられる。
本発明の他の態様では、前記第1固定部,前記第2固定部および前記本体部が、それぞれ高さ位置を異ならせて設けられる。
本発明の他の態様では、前記支持部材は、前記板金を曲げ加工して形成した補強部を備える。
本発明の他の態様では、前記本体部に、ワイパモータが設けられる。
本発明の他の態様では、前記本体部に、前記車体の車幅方向に延びる補強部材が設けられる。
本発明の他の態様では、前記本体部に、ワイパアームの揺動角度を規制する規制部材が設けられる。
本発明によれば、支持部材は、ワイパ装置を、第1固定部および第2固定部を介してサスペンション固定部およびインサイドパネルに固定するので、車体構造部材の中でも高い剛性のサスペンション固定部およびインサイドパネルに、ワイパ装置の振動を逃がすことができる。これにより車室内の静粛性が向上する。
また、支持部材は、板金を曲げ加工して形成されるので、プレス成形等により容易に形成することができる。したがって、製造コストの上昇が抑えられ、かつ形状の異なる支持部材を容易に準備することができ、ひいては種々の車種に対応することが可能となる。
ワイパ装置が搭載された車両を示す概略図である。 図1のワイパ装置のワイパモータを示す斜視図である。 図2のワイパモータのモータ部を示す断面図である。 図2のワイパモータのギヤ部を説明する斜視図である。 図2のワイパモータの制御部を説明する分解斜視図である。 図1のワイパ装置の運転席側を示す拡大図である。 (a),(b)は、図6の支持部材を示す斜視図である。 車室内における音響感度[dB]の相違を示すグラフである。 実施の形態2の支持部材を説明する図1に対応した図である。 図9のワイパ装置の運転席側を示す図6に対応した図である。
以下、本発明の実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
図1はワイパ装置が搭載された車両を示す概略図を、図2は図1のワイパ装置のワイパモータを示す斜視図を、図3は図2のワイパモータのモータ部を示す断面図を、図4は図2のワイパモータのギヤ部を説明する斜視図を、図5は図2のワイパモータの制御部を説明する分解斜視図を、図6は図1のワイパ装置の運転席側を示す拡大図を、図7(a),(b)は図6の支持部材を示す斜視図を、図8は車室内における音響感度[dB]の相違を示すグラフをそれぞれ示している。
図1に示すように、自動車等の車両10の前方側には、フロントガラス(払拭面)11が設けられている。フロントガラス11の前端部側(図中下側)で、かつ車両10の車幅方向(図中左右方向)に沿う運転席側および助手席側には、DR側ワイパ装置20およびAS側ワイパ装置30がそれぞれ搭載されている。このように、本実施の形態に係るワイパ装置は、運転席側および助手席側のそれぞれにワイパ装置を備えた、所謂対向払拭型のワイパ装置を採用している。なお、DR側は運転席側を、AS側は助手席側をそれぞれ示している。
DR側ワイパ装置20およびAS側ワイパ装置30は、DR側ワイパモータ21およびAS側ワイパモータ31をそれぞれ備えている。各ワイパモータ21,31は、DR側ワイパアーム22およびAS側ワイパアーム32を、所定の揺動角度でそれぞれ揺動させる。これにより、各ワイパアーム22,32の先端部にそれぞれ設けたDR側ワイパブレード22aおよびAS側ワイパブレード32aが、フロントガラス11上の所定の払拭範囲(図中二点鎖線で囲まれた範囲)を往復払拭動作して、ひいてはフロントガラス11に付着した雨水等を払拭して良好な視界が確保される。
車両10の前方側には、当該車両10の車体構造部材(車体)を形成するダッシュアッパーパネル12が設けられている。ダッシュアッパーパネル12は、車両10のDR側とAS側との間を横切るようにして設けられている。そして、ダッシュアッパーパネル12の長手方向両側は、車両10の車体構造部材を形成するDR側インサイドパネル13aおよびAS側インサイドパネル14aに、それぞれ溶接等により強固に固定されている。ここで、各インサイドパネル13a,14aは、いずれも車体構造部材の中でも高い剛性を有している。
さらに、車両10の前方側で、かつ各インサイドパネル13a,14aよりも前方側には、車両10の車体構造部材を形成するDR側サスペンションマウント13bおよびAS側サスペンションマウント14bが設けられている。各サスペンションマウント13b,14bは、本発明におけるサスペンション固定部を構成しており、各インサイドパネル13a,14aと同様に、いずれも高い剛性を有している。そして、各サスペンションマウント13b,14bの内側には、3つの締結部材(ボルトおよびナットのセット)F1によって、ショックアブソーバおよびコイルスプリングよりなるサスペンション装置(図示せず)が、それぞれぶら下がるようにして固定されている。
ここで、各ワイパ装置20,30は、DR側支持部材70およびAS側支持部材80にそれぞれ固定されている。DR側支持部材70は、DR側インサイドパネル13aおよびDR側サスペンションマウント13bの双方に固定されている。一方、AS側支持部材80は、AS側インサイドパネル14aおよびAS側サスペンションマウント14bの双方に固定されている。
これにより、車体構造部材の中でも特に高い剛性を有する各インサイドパネル13a,14aおよび各サスペンションマウント13b,14bに対して、各ワイパ装置20,30の振動を効率良く逃がすことができる。よって、車室内の静粛性が向上する。なお、各支持部材70,80の詳細な構造(形状等)については、後述する。
各ワイパモータ21,31は、何れも同じものを採用している。したがって、以下、DR側ワイパモータ21を代表して、その詳細構造について図面を用いて説明する。
図2ないし図5に示すように、駆動源としてのDR側ワイパモータ21は、アルミニウム製のハウジング40、プラスチック製のモータカバー50およびプラスチック製のギヤカバー60を備えている。これらのハウジング40、モータカバー50およびギヤカバー60は、互いに複数の固定ねじS1(図2では2つのみ示す)によって互いに連結されている。
ハウジング40は、モータ収容部41と減速機構収容部42とを備えている。図3に示すように、モータ収容部41の軸方向一側(図中右側)は開口されており、当該開口部分は、モータカバー50によって密閉されている。一方、モータ収容部41の軸方向他側(図中左側)には、環状底部41aが設けられており、当該環状底部41aの中心部分には、回転軸45が回転自在に貫通されている。
モータ収容部41の内部には、ステータコア(固定子)43が収容されている。ステータコア43は、磁性体よりなる複数の鋼板を積層することで略円筒形状に形成されている。ステータコア43の軸方向に沿う減速機構収容部42側の略半分が、モータ収容部41の内側に圧入によって固定されている。
ステータコア43の軸方向両側には、絶縁体である樹脂製のコイルボビン43aが設けられている。コイルボビン43aには、U相,V相,W相のコイル43bが所定の巻き数で巻かれている。各コイル43bの端部(図示せず)は、スター結線(Y結線)の巻き方となるように電気的に接続されている。ただし、各コイル43bの結線方法としては、スター結線に限らず、例えばデルタ結線(三角結線)等、他の結線方法であっても良い。
そして、各コイル43bは、図示しない配線ユニットを介して、ギヤカバー60の内側に設けられた制御基板61(図5参照)に電気的に接続されている。各コイル43bには、制御基板61に実装されたFETモジュール61d(図5参照)から、所定のタイミングで駆動電流が供給される。これにより、ステータコア43に電磁力が発生して、当該ステータコア43の内側にあるロータ(回転子)44が、所定の回転方向に所定の回転数で回転される。
ステータコア43の径方向内側には、所定の隙間を介してロータ44が回転自在に設けられている。ロータ44は、磁性体である複数の鋼板(図示せず)を積層することで略円柱形状に形成されている。ロータ44の径方向外側の表面には、略円筒形状に形成された永久磁石44aが装着されている。
永久磁石44aは、ロータ44の回転方向に沿って磁極が交互に並ぶように(図示せず)配置されている。このように、DR側ワイパモータ21は、ロータ44の表面に永久磁石44aを装着したSPM(Surface Permanent Magnet)構造のブラシレスモータを採用している。ただし、SPM構造のブラシレスモータに限らず、ロータ44に複数の永久磁石を埋め込んだIPM(Interior Permanent Magnet)構造のブラシレスモータを採用しても良い。
また、略円筒形状の1つの永久磁石44aに換えて、ロータ44の軸線と交差する方向の断面形状が略円弧形状に形成された複数の永久磁石を、ロータ44の周方向に沿って磁極が交互に並ぶように等間隔で配置したものを採用しても良い。また、永久磁石44aの極数としては、DR側ワイパモータ21の仕様に応じて、2極あるいは4極以上等、任意に設定することができる。
ロータ44の軸心には、回転軸45の軸方向一側(図中右側)が固定されている。回転軸45の軸方向他側(図中左側)には、図4に示すように、転造加工等により形成された螺旋状の歯部45aを備えたウォーム45bが一体に設けられている。ここで、ウォーム45bは、減速機構収容部42に収容されたウォームホイール47とともに、減速機構部SDを構成している。
図3に示すように、回転軸45の軸方向に沿う略中間部分には、第1ボールベアリング46aが設けられている。また、図4に示すように、回転軸45の軸方向に沿うウォーム45b側の端部には、第2ボールベアリング46bが設けられている。そして、これらの第1,第2ボールベアリング46a,46bは、何れもハウジング40の内部に装着されている。これにより、回転軸45は、ハウジング40の内部において、回転振れを起こすこと無くスムーズに回転することができる。
図4に示すように、回転軸45の軸方向に沿うウォーム45bの近傍には、第1センサマグネットMG1が固定されている。第1センサマグネットMG1には、回転軸45の回転方向に沿って複数の磁極(図示せず)が設けられている。そして、第1センサマグネットMG1は回転軸45とともに回転され、これにより第1センサマグネットMG1の磁極が回転軸45の回転に伴って交互に出現する。そして、制御基板61(図5参照)の第1センサマグネットMG1との対向部分には、3つのホールIC61b(図5参照)が配置されている。これにより、各ホールIC61bによって回転軸45の回転数や回転方向等が検出される。
図2および図4に示すように、減速機構収容部42は、底部42aおよび開口部42bを備えており、開口部42bは、ギヤカバー60(図5参照)によって密閉されている。減速機構収容部42の底部42aには、1つのボス部42cおよび3つの取付脚42dが一体に設けられている。各取付脚42dにはゴムブッシュRBがそれぞれ装着されている。これにより、DR側ワイパモータ21をDR側支持部材70(図1参照)に固定した際に、DR側ワイパモータ21の振動がDR側支持部材70に伝達され難くなる。
図4に示すように、減速機構収容部42の内部には、ウォームホイール47が回転自在に収容されている。ウォームホイール47の外周部分には、ギヤ歯47aが形成されており、当該ギヤ歯47aには、ウォーム45bの歯部45aが噛み合わされている。
ウォームホイール47の回転中心には、出力軸48の軸方向一側が固定されており、当該出力軸48はボス部42cによって回転自在に支持されている。出力軸48の軸方向他側は、減速機構収容部42の外部に延在されており、出力軸48の軸方向他側には、DR側ワイパアーム22(図1参照)の基端部が固定されている。
これにより、回転軸45の回転速度が減速機構部SDによって減速され、減速されて高トルク化された回転力が、出力軸48からDR側ワイパアーム22に伝達される。このように、減速機構部SDは、ロータ44の回転を減速して、減速されて高トルク化された回転力をDR側ワイパアーム22に伝達する。
図4に示すように、ウォームホイール47の回転中心であって、かつ出力軸48が設けられる側とは反対側には、第2センサマグネットMG2が固定されている。第2センサマグネットMG2には、出力軸48の回転方向に沿って複数の磁極(図示せず)が設けられている。第2センサマグネットMG2は、出力軸48の軸方向一側に配置され、出力軸48と一体回転するようになっている。これにより、第2センサマグネットMG2の磁極が出力軸48の回転に伴って交互に出現する。そして、制御基板61(図5参照)の第2センサマグネットMG2との対向部分には、1つのMRセンサ61c(図5参照)が配置されている。これにより、MRセンサ61cによって出力軸48の回転方向や回転位置等が検出される。
図5に示すように、ギヤカバー60は、減速機構収容部42の開口部42b(図4参照)を閉塞するものである。ギヤカバー60の内側には、一対の固定ねじS2によって制御基板61が固定されている。また、ギヤカバー60には、車両10側の外部コネクタ(図示せず)が接続されるコネクタ接続部62が設けられている。ここで、車両10側の外部コネクタには、車載バッテリやワイパスイッチ(図示せず)等が電気的に接続される。
制御基板61には、DR側ワイパモータ21を統括的に制御するCPU61a、第1センサマグネットMG1(図4参照)と対向する3つのホールIC61b、第2センサマグネットMG2(図4参照)と対向するMRセンサ61c、FETモジュール61d、キャパシタ61e等が実装されている。
ここで、FETモジュール61dは、各コイル43b(図3参照)への通電状態を高速で切り替える複数のスイッチング素子により形成され、発熱し易くなっている。よって、FETモジュール61dの放熱性を向上させるべく、当該FETモジュール61dは、熱伝導部材63a,63bを介してハウジング40に接続されている。なお、図5に示すように、FETモジュール61dは、制御基板61をギヤカバー60に固定する前に、一対の固定ねじS3によってギヤカバー60に固定される。その後、FETモジュール61dは、はんだ付け等の接続手段によって、制御基板61に実装される。
そして、CPU61aは、各ホールIC61bおよびMRセンサ61cで検出された検出値(パルス信号)に基づいて、FETモジュール61dを制御する。これにより、ロータ44(図3参照)の回転方向および回転数が制御される。すなわち、CPU61aおよびFETモジュール61dは、DR側ワイパモータ21に駆動電流を供給して、ロータ44を正逆回転させるコントローラとして機能している。
次に、各ワイパ装置20,30を車両10(図1参照)の車体構造部材に固定する各支持部材70,80について、図面を用いて説明する。
なお、図1に示すように、各支持部材70,80は、DR側とAS側とで鏡像対称となるように同様に形成されるため、DR側支持部材70を代表して、その詳細な構造を説明する。
図6および図7に示すように、DR側支持部材70は、例えば、厚み寸法が3.0mmの板金を曲げ加工することで所定形状に形成されている。すなわち、DR側支持部材70を、曲げ加工の一種であるプレス加工等によって形成することで、例えば、1回のプレス工程で簡単に形成することができる。よって、製造コストの上昇が抑えられる。ここで、図6においては、DR側支持部材70の形状を分かり易くするために、DR側支持部材70に網掛けを施している。
DR側支持部材70は、DR側サスペンションマウント13bに固定される第1固定部71と、DR側インサイドパネル13aに固定される第2固定部72とを備えている。第1固定部71は、略正方形形状かつ平坦形状とされ、第2固定部72は、略長方形形状かつ平坦形状とされている。これにより、DR側サスペンションマウント13bの平坦な固定部分およびDR側インサイドパネル13aの平坦な固定部分に、第1,第2固定部71,72をがたつくこと無くそれぞれ固定できる。
第1固定部71には、3つの締結部材F1がそれぞれ貫通される3つのボルト孔71aが設けられている。すなわち、第1固定部71は、図示しないサスペンション装置とともに、DR側サスペンションマウント13bに固定されている。一方、第2固定部72には、一対のボルト孔72aが設けられている。第2固定部72は、一対の固定ボルトBTによって、DR側インサイドパネル13aに固定されている。
DR側支持部材70は、略長方形形状に形成され、その長手方向一側に第1固定部71が配置され、長手方向他側に第2固定部72が配置されている。第1固定部71と第2固定部72との間で、かつDR側支持部材70の長手方向に沿う第2固定部72寄りの部分には、DR側ワイパモータ21が設けられる本体部73が設けられている。具体的には、第1固定部71と本体部73との間の距離L1は、第2固定部72と本体部73との間の距離L2よりも長い距離に設定されている(L1>L2)。これにより、本体部73が、DR側サスペンションマウント13bよりもDR側インサイドパネル13aに近付けて設けられ、DR側ワイパモータ21がフロントガラス11の前端部側の所定箇所に配置される。
また、本体部73は、略三角形形状かつ平坦形状とされており、これにより、図6に示すように、DR側ワイパ装置20を外部から容易に覗けるようにしている。よって、DR側ワイパ装置20(DR側ワイパモータ21)の良好なメンテナンス性が確保される。
本体部73には、DR側ワイパモータ21の出力軸48(図2参照)が貫通される貫通孔73aと、当該貫通孔73aの周囲を囲うようにして3つのボルト孔73bとが設けられている。各ボルト孔73bには、3つの締結部材F2がそれぞれ貫通するようになっており、各締結部材F2は、DR側ワイパモータ21の各取付脚42d(図2参照)を、ゴムブッシュRBを介して本体部73に固定している。
第1固定部71,第2固定部72および本体部73は、それぞれ高さ位置を異ならせて設けられている。具体的には、第1固定部71の高さ位置を基準としたときに、第2固定部72は第1固定部71よりも高い位置に配置されている。また、本体部73は第2固定部72よりもさらに高い位置に配置されている。これにより、DR側支持部材70を、高さ位置が異なるDR側サスペンションマウント13bおよびDR側インサイドパネル13aにそれぞれ固定しつつ、DR側ワイパモータ21を、フロントガラス11の前端部側の所定箇所に配置することができる。
さらに、本体部73は第1固定部71および第2固定部72に対して、若干傾斜された状態となっている。この本体部73の傾斜角度は、フロントガラス11の傾斜角度と略等しい傾斜角度とされる。これにより、本体部73に固定されたDR側ワイパモータ21は、DR側ワイパアーム22(DR側ワイパブレード22a)を、フロントガラス11の表面に沿わせて揺動させることができる。
第1固定部71の周囲には、3つの折曲部71bが設けられている。これらの折曲部71bは、第1固定部71の端部を曲げ加工して形成され、DR側支持部材70の第1固定部71寄りの部分の剛性を高めている。また、第2固定部72と本体部73との間には、両者を連結する垂直壁部74が設けられている。この垂直壁部74は、DR側支持部材70の第2固定部72寄りの部分の剛性を高めている。さらに、第1固定部71と本体部73との間には、両者を連結する傾斜壁部75が設けられている。この傾斜壁部75は、DR側支持部材70の長手方向に沿う略中央部分の剛性を高めている。
ここで、3つの折曲部71b,垂直壁部74および傾斜壁部75は、本発明における補強部を構成している。3つの折曲部71b,垂直壁部74および傾斜壁部75は、板金を曲げ加工することで形成され、DR側支持部材70全体の剛性を高めている。これにより、DR側ワイパモータ21の振動によって、DR側支持部材70が共鳴したりすることが抑制されて、車室内の静粛性がより向上される。
特に、DR側ワイパモータ21の減速機構部SDが発生するメカノイズは、概ね300Hz前後の比較的聴き取り易い低周波数となっている。よって、このメカノイズが車室内に伝達されると、乗員にとって最も耳障りな騒音となり得る。
図8に示すように、ワイパ装置をダッシュアッパーパネルに固定した「従来技術(図中一点鎖線)」においては、300Hz前後の周波数帯において車室内の音響感度[dB]が比較的大きくなっている。これに対し、DR側ワイパモータ21をDR側支持部材70に固定した「本発明(図中実線)」においては、従来技術に比して、300Hz前後の周波数帯において車室内の音響感度[dB]が小さくなっている。
ここで、図8に示す音響感度[dB]は、車室内の運転者の頭部に相当する部位に、マイクを設置して計測したものである。
以上詳述したように、実施の形態1に係るDR側支持部材70によれば、当該DR側支持部材70は、DR側ワイパ装置20を、第1固定部71および第2固定部72を介してDR側サスペンションマウント13bおよびDR側インサイドパネル13aに固定するので、車体構造部材の中でも高い剛性のDR側サスペンションマウント13bおよびDR側インサイドパネル13aに、DR側ワイパ装置20の振動を逃がすことができる。これにより車室内の静粛性が向上する。
また、DR側支持部材70は、板金を曲げ加工して形成されるので、プレス成形等により容易に形成することができる。したがって、製造コストの上昇が抑えられ、かつ形状の異なる支持部材を容易に準備することができ、ひいては種々の車種に対応することが可能となる。
さらに、実施の形態1に係るDR側支持部材70によれば、本体部73が、DR側サスペンションマウント13bよりもDR側インサイドパネル13aに近付けて設けられるので、DR側ワイパモータ21を、フロントガラス11の前端部側の所定箇所に配置することができる。
また、実施の形態1に係るDR側支持部材70によれば、第1固定部71,第2固定部72および本体部73が、それぞれ高さ位置を異ならせて設けられるので、DR側支持部材70を、高さ位置が異なるDR側サスペンションマウント13bおよびDR側インサイドパネル13aにそれぞれ固定しつつ、DR側ワイパモータ21を、フロントガラス11の前端部側の所定箇所に配置することができる。
さらに、実施の形態1に係るDR側支持部材70によれば、当該DR側支持部材70は、板金を曲げ加工して形成した、3つの折曲部71b,垂直壁部74および傾斜壁部75を備えるので、DR側支持部材70全体の剛性を高めることができ、ひいては車室内の静粛性をより向上させることができる。
次に、本発明の実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9は実施の形態2の支持部材を説明する図1に対応した図を、図10は図9のワイパ装置の運転席側を示す図6に対応した図をそれぞれ示している。
図9および図10に示すように、実施の形態2に係るDR側支持部材90は、実施の形態1のDR側支持部材70(図7参照)に比して、以下の2点が異なっている。
第1の相違点は、本体部73に、補強バー(補強部材)91の長手方向一側を、固定ねじS4で固定した点、つまり、本体部73に、補強バー91を設けた点である。補強バー91は、車体の車幅方向、つまり、ダッシュアッパーパネル12の左右方向に延びており、補強バー91の長手方向他側は、DR側支持部材90と同様に形成されたAS側支持部材100に、固定ねじS4で固定されている。補強バー91は、断面が略四角形の中空の鋼材よりなり、車両10の車体剛性を高めている。なお、補強バー91は、車両10の車体剛性を高めること以外に、DR側支持部材90およびAS側支持部材100の歪み等を抑える役割も備えている。
第2の相違点は、本体部73に、DR側ワイパアーム22の揺動角度を規制する第1突起92および第2突起93を設けた点である。これらの第1突起92および第2突起93は、本発明における規制部材を構成している。第1突起92は、DR側ワイパアーム22と当接することで、上反転位置側にある往路側限界位置ULを越えて、DR側ワイパアーム22が揺動するのを防止する。一方、第2突起93は、DR側ワイパアーム22と当接することで、下反転位置側にある復路側限界位置LLを越えて、DR側ワイパアーム22が揺動するのを防止する。これにより、DR側ワイパアーム22を所定角度α°の範囲内で揺動させることができ、走行風や落雪等によって、DR側ワイパアーム22がオーバーランするのを抑えて、DR側ワイパモータ21を保護することができる。なお、AS側支持部材100にも、DR側支持部材90と同様の第1突起92および第2突起93が設けられている。
以上のように形成した実施の形態2においても、上述した実施の形態1と略同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態2においては、本体部73に、補強バー91を設け、かつ第1突起92および第2突起93を設けたので、車両10の車体剛性を高めつつ、DR側ワイパモータ21を保護することが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。上記各実施の形態では、DR側支持部材70,90に、対向払拭型のワイパ装置のDR側ワイパモータ21をそれぞれ固定したものを示したが、本発明はこれに限らない。例えば、モジュール型のワイパ装置のDR側ピボットホルダ(DR側ピボット軸を支持するもの)の取付脚を、DR側支持部材70,90に固定することもできる。
また、DR側支持部材70,90に、それぞれ十分な強度が確保できるのであれば、例えば、DR側支持部材70,90の傾斜壁部75に、軽量化のために複数の穴を設けても構わない。なお、これらの複数の穴は、DR側支持部材70,90をプレス加工する際に一緒に設けることができるため、製造コストの上昇を抑えることができる。
さらに、上記各実施の形態では、DR側支持部材70,90を、車両10の前方側にあるDR側ワイパ装置20に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、車両10の後方側にあるワイパ装置の支持にも適用することができる。
10 車両
11 フロントガラス(払拭面)
12 ダッシュアッパーパネル
13a DR側インサイドパネル(インサイドパネル)
13b DR側サスペンションマウント(サスペンション固定部)
14a AS側インサイドパネル(インサイドパネル)
14b AS側サスペンションマウント(サスペンション固定部)
20 DR側ワイパ装置(ワイパ装置)
21 DR側ワイパモータ(ワイパモータ)
22 DR側ワイパアーム(ワイパアーム)
22a DR側ワイパブレード
30 AS側ワイパ装置(ワイパ装置)
31 AS側ワイパモータ(ワイパモータ)
32 AS側ワイパアーム(ワイパアーム)
32a AS側ワイパブレード
40 ハウジング
41 モータ収容部
41a 環状底部
42 減速機構収容部
42a 底部
42b 開口部
42c ボス部
42d 取付脚
43 ステータコア
43a コイルボビン
43b コイル
44 ロータ
44a 永久磁石
45 回転軸
45a 歯部
45b ウォーム
46a 第1ボールベアリング
46b 第2ボールベアリング
47 ウォームホイール
47a ギヤ歯
48 出力軸
50 モータカバー
60 ギヤカバー
61 制御基板
61a CPU
61b ホールIC
61c MRセンサ
61d FETモジュール
61e キャパシタ
62 コネクタ接続部
63a 熱伝導部材
70 DR側支持部材(支持部材)
71 第1固定部
71a ボルト孔
71b 折曲部(補強部)
72 第2固定部
72a ボルト孔
73 本体部
73a 貫通孔
73b ボルト孔
74 垂直壁部(補強部)
75 傾斜壁部(補強部)
80 AS側支持部材(支持部材)
90 DR側支持部材(支持部材)
91 補強バー(補強部材)
92 第1突起(規制部材)
93 第2突起(規制部材)
100 AS側支持部材(支持部材)
BT 固定ボルト
F1,F2 締結部材
MG1 第1センサマグネット
MG2 第2センサマグネット
RB ゴムブッシュ
S1〜S4 固定ねじ
SD 減速機構部
UL 往路側限界位置
LL 復路側限界位置

Claims (7)

  1. 払拭面を払拭するワイパ装置を支持する支持部材であって、
    前記支持部材は、板金を曲げ加工して形成され、
    車体のサスペンション固定部に固定される第1固定部と、
    前記車体のインサイドパネルに固定される第2固定部と、
    前記第1固定部と前記第2固定部との間に設けられ、前記ワイパ装置が固定される本体部と、
    を有する、支持部材。
  2. 請求項1記載の支持部材において、
    前記本体部が、前記サスペンション固定部よりも前記インサイドパネルに近付けて設けられる、
    支持部材。
  3. 請求項1または2記載の支持部材において、
    前記第1固定部,前記第2固定部および前記本体部が、それぞれ高さ位置を異ならせて設けられる、
    支持部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の支持部材において、
    前記支持部材は、前記板金を曲げ加工して形成した補強部を備える、
    支持部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の支持部材において、
    前記本体部に、ワイパモータが設けられる、
    支持部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の支持部材において、
    前記本体部に、前記車体の車幅方向に延びる補強部材が設けられる、
    支持部材。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の支持部材において、
    前記本体部に、ワイパアームの揺動角度を規制する規制部材が設けられる、
    支持部材。
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