JPH0740335B2 - 磁気ヘッド用コアの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッド用コアの製造方法Info
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- JPH0740335B2 JPH0740335B2 JP58246261A JP24626183A JPH0740335B2 JP H0740335 B2 JPH0740335 B2 JP H0740335B2 JP 58246261 A JP58246261 A JP 58246261A JP 24626183 A JP24626183 A JP 24626183A JP H0740335 B2 JPH0740335 B2 JP H0740335B2
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- Y10T29/4902—Electromagnet, transformer or inductor
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Description
【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、磁気ヘッド用コアの改善された製造方法に係
り、特にフェライトコアと称される、フェライト材料か
らなるコアにおいて、磁気ギャップに対応する後部ギャ
ップを実質的に解消せしめる一方、かかる磁気ギャップ
のギャップ長の正確な磁気ヘッド用コアを製造する方法
に関するものである。
り、特にフェライトコアと称される、フェライト材料か
らなるコアにおいて、磁気ギャップに対応する後部ギャ
ップを実質的に解消せしめる一方、かかる磁気ギャップ
のギャップ長の正確な磁気ヘッド用コアを製造する方法
に関するものである。
(背景技術) 従来から、磁気ヘッド用コアとして、コア材料にフェラ
イトを用いて構成したフェライトコアが知られている。
このフェライトコアは、よく知られているように、一般
に一対のフェライト部材にて構成されたリング形状を為
すものであって、その中心部の空間が、コイル巻線用の
孔とされている。より具体的には、第1図に示されるよ
うに、コア半体となる、一般にC字形状の一対のフェラ
イト部材2,4が突き合わされて、その間に大きな空間6
が形成され、これがコイル8を巻くための孔とされてい
る。そして、この二つのフェライト部材2,4によって環
状の磁路(磁気回路)が構成される一方、かかる磁路を
横切る方向に、所定間隙(ギャップ長):αの磁気ギャ
ップ10が設けられており、この磁気ギャップ10によっ
て、それを挟むフェライト部材2,4の外面を摺動せしめ
られる磁気テープ12や磁気ディスク等の磁気記録媒体に
対して、周知の如く、所定の記録や再生を行なうように
なっている。
イトを用いて構成したフェライトコアが知られている。
このフェライトコアは、よく知られているように、一般
に一対のフェライト部材にて構成されたリング形状を為
すものであって、その中心部の空間が、コイル巻線用の
孔とされている。より具体的には、第1図に示されるよ
うに、コア半体となる、一般にC字形状の一対のフェラ
イト部材2,4が突き合わされて、その間に大きな空間6
が形成され、これがコイル8を巻くための孔とされてい
る。そして、この二つのフェライト部材2,4によって環
状の磁路(磁気回路)が構成される一方、かかる磁路を
横切る方向に、所定間隙(ギャップ長):αの磁気ギャ
ップ10が設けられており、この磁気ギャップ10によっ
て、それを挟むフェライト部材2,4の外面を摺動せしめ
られる磁気テープ12や磁気ディスク等の磁気記録媒体に
対して、周知の如く、所定の記録や再生を行なうように
なっている。
ところで、このようなフェライトコアの二つのフェライ
ト部材2,4の一方の端部側には、上述のように、所定間
隙:αの磁気ギャップ10が設けられているが、他方の端
部間は、全体として環状の磁路を構成し且つその形態を
固定するためにガラスにて接着されている。しかしなが
ら、このようなガラスによる接着を行なう従来のフェラ
イトコアにあっては、接着せしめられるフェライト部材
2,4間に必ず僅かな間隙、所謂後部ギャップ14が発生す
ることとなる。
ト部材2,4の一方の端部側には、上述のように、所定間
隙:αの磁気ギャップ10が設けられているが、他方の端
部間は、全体として環状の磁路を構成し且つその形態を
固定するためにガラスにて接着されている。しかしなが
ら、このようなガラスによる接着を行なう従来のフェラ
イトコアにあっては、接着せしめられるフェライト部材
2,4間に必ず僅かな間隙、所謂後部ギャップ14が発生す
ることとなる。
そして、この後部ギャップ14は、前部ギャップとしての
磁気ギャップ10に対応するものであるが、このような後
部ギャップ14の存在は、必然的に磁路の磁気抵抗を増大
せしめ、これによって、磁気ヘッドにおいて重要な特性
とされているヘッド感度、ひいてはS/N特性に悪影響を
もたらしているのである。換言すれば、ヘッド感度を理
想状態に近づけ、ひいてはS/N特性を改善する上におい
て、後部ギャップ14の間隙をゼロとすることが望ましい
のであるが、複数のフェライト部材から構成される従来
のフェライトコアにあっては、この要請を何れも満足す
るものではなかったのである。
磁気ギャップ10に対応するものであるが、このような後
部ギャップ14の存在は、必然的に磁路の磁気抵抗を増大
せしめ、これによって、磁気ヘッドにおいて重要な特性
とされているヘッド感度、ひいてはS/N特性に悪影響を
もたらしているのである。換言すれば、ヘッド感度を理
想状態に近づけ、ひいてはS/N特性を改善する上におい
て、後部ギャップ14の間隙をゼロとすることが望ましい
のであるが、複数のフェライト部材から構成される従来
のフェライトコアにあっては、この要請を何れも満足す
るものではなかったのである。
尤も、かかる磁気ヘッドを構成するフェライトコアを複
数のフェライト部材にて形成するものではなく、プレス
成形等の手法によって直接にリング形状のフェライト部
材を一体的に成形し、これに所定間隙の磁気ギャップを
形成することによってフェライトコアとすることも考え
られるが、この手法にあっては、所定の磁気ギャップを
後から環状のフェライト部材に対して機械的に形成する
ものであるため、必然的にその磁気ギャップ間隙:αが
大きくならざるを得ず、例えばダイヤモンドカッターで
切り込み、そのような磁気ギャップをつくろうとして
も、磁気ギャップ間隙:αがせいぜい0.3mm程度の消去
ヘッド用のコアを作るのが、精一杯であったのである。
数のフェライト部材にて形成するものではなく、プレス
成形等の手法によって直接にリング形状のフェライト部
材を一体的に成形し、これに所定間隙の磁気ギャップを
形成することによってフェライトコアとすることも考え
られるが、この手法にあっては、所定の磁気ギャップを
後から環状のフェライト部材に対して機械的に形成する
ものであるため、必然的にその磁気ギャップ間隙:αが
大きくならざるを得ず、例えばダイヤモンドカッターで
切り込み、そのような磁気ギャップをつくろうとして
も、磁気ギャップ間隙:αがせいぜい0.3mm程度の消去
ヘッド用のコアを作るのが、精一杯であったのである。
しかるに、VTR用やコンピューター用等の磁気ヘッドに
あっては、その高性能化のために、かかる磁気ギャップ
は0.4〜3μm程度の間隙(α)であることが要請され
ているが、このような狭い間隙の磁気ギャップを有する
フェライトコアの一体成形品は、未だ得られていない。
換言すれば、このような一体成形手法によるフェライト
コアの製造手法にあっては、0.4〜3μmもの狭い間隙
の磁気ギャップを形成し得ないところから、そのような
狭い間隙の磁気ギャップを有する磁気ディスク用コア
は、前述の如き、一対のフェライト部材の結合によって
製造されていたのである。
あっては、その高性能化のために、かかる磁気ギャップ
は0.4〜3μm程度の間隙(α)であることが要請され
ているが、このような狭い間隙の磁気ギャップを有する
フェライトコアの一体成形品は、未だ得られていない。
換言すれば、このような一体成形手法によるフェライト
コアの製造手法にあっては、0.4〜3μmもの狭い間隙
の磁気ギャップを形成し得ないところから、そのような
狭い間隙の磁気ギャップを有する磁気ディスク用コア
は、前述の如き、一対のフェライト部材の結合によって
製造されていたのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為さ
れたものであって、その課題とするところは、一対のフ
ェライト部材にてリング状のコアを形成しつつ、後部ギ
ャップが実質的に存在しない、しかも狭い間隙の磁気ギ
ャップが正確に形成されてなる磁気ヘッド用コアを製造
する方法を提供することにあり、また他の課題は、ヘッ
ド感度が向上し、更にはS/N特性が改善された、狭い間
隙の磁気ギャップが正確且つ容易に形成され得る、一体
的な構造のフェライトコアの製造方法を提供することに
ある。
れたものであって、その課題とするところは、一対のフ
ェライト部材にてリング状のコアを形成しつつ、後部ギ
ャップが実質的に存在しない、しかも狭い間隙の磁気ギ
ャップが正確に形成されてなる磁気ヘッド用コアを製造
する方法を提供することにあり、また他の課題は、ヘッ
ド感度が向上し、更にはS/N特性が改善された、狭い間
隙の磁気ギャップが正確且つ容易に形成され得る、一体
的な構造のフェライトコアの製造方法を提供することに
ある。
(解決手段) そして、かかる課題を達成するために、本発明にあって
は、コイル巻線用の孔の存在にてリング形状を呈し、環
状の磁路が形成されると共に、該磁路を横切る方向に所
定間隙の磁気ギャップが設けられてなる磁気ヘッド用コ
アにおいて、かかる磁路を一対のフェライト部材にて構
成してリング状と為すと共に、それらフェライト部材の
前記磁気ギャップ形成部分を除く当接部を固相反応にて
直接接合せしめて一体と為したものを製造しようとする
ものである。
は、コイル巻線用の孔の存在にてリング形状を呈し、環
状の磁路が形成されると共に、該磁路を横切る方向に所
定間隙の磁気ギャップが設けられてなる磁気ヘッド用コ
アにおいて、かかる磁路を一対のフェライト部材にて構
成してリング状と為すと共に、それらフェライト部材の
前記磁気ギャップ形成部分を除く当接部を固相反応にて
直接接合せしめて一体と為したものを製造しようとする
ものである。
このようなフェライトコアにあっては、コアを構成する
フェライト部材の当接部が、従来の如くガラスで結合せ
しめられるのとは異なり、フェライト部材同士が直接に
接合せしめられて一体とされ、その間に何等の異相も存
在せしめられることがないところから、従来のフェライ
トコアでは避け得ないと考えられていた後部ギャップに
基づく磁気抵抗を実質的に解消することができることと
なり、これによって効果的にヘッド感度の向上、ひいて
はS/N特性の改善を図り得るのである。
フェライト部材の当接部が、従来の如くガラスで結合せ
しめられるのとは異なり、フェライト部材同士が直接に
接合せしめられて一体とされ、その間に何等の異相も存
在せしめられることがないところから、従来のフェライ
トコアでは避け得ないと考えられていた後部ギャップに
基づく磁気抵抗を実質的に解消することができることと
なり、これによって効果的にヘッド感度の向上、ひいて
はS/N特性の改善を図り得るのである。
また、当然のことながら、かかるフェライトコアは、2
個のフェライト部材にて構成されるものであるところか
ら、それらフェライト部材の端部間で形成される磁気ギ
ャップを任意の値に採ることができ、それ故VTR用ある
いはコンピューター用等として有用な0.4〜3μm程度
の狭い間隙(ギャップ長)の磁気ギャップであっても容
易に形成することができるのである。
個のフェライト部材にて構成されるものであるところか
ら、それらフェライト部材の端部間で形成される磁気ギ
ャップを任意の値に採ることができ、それ故VTR用ある
いはコンピューター用等として有用な0.4〜3μm程度
の狭い間隙(ギャップ長)の磁気ギャップであっても容
易に形成することができるのである。
そして、本発明にあっては、かかる磁気ヘッド用コアを
製造するために、(a)磁気ヘッド用コアを構成するた
めの一対のフェライト部材の磁気ギャップ構成面の少な
くとも一方の面を、所定の深さまで、エッチング処理に
より除去せしめるギャップ加工工程と、(b)かかるギ
ャップ加工工程に先立って若しくはその後に、前記一対
のフェライト部材の少なくとも一方に、コイル巻線用の
孔を形成せしめるための溝を加工すると共に、かかる溝
及び前記磁気ギャップ構成面を挟んで、その両側に位置
するように、それぞれ他方のフェライト部材に当接せし
められる突部を、前記フェライト部材の一方若しくは両
方に設ける溝・突部加工工程と、(c)それらギャップ
加工工程並びに溝・突部加工工程を経た一対のフェライ
ト部材を、それらの間に前記溝が位置するように突き合
わせ、該溝にてコイル巻線用の孔を形成する一方、前記
突部におけるフェライト部材の当接によって前記ギャッ
プ加工工程で除去された部分において所定の磁気ギャッ
プを形成した状態下において加熱せしめて、それらフェ
ライト部材の突部における当接部分を固相反応にて直接
接合せしめ、一体と為す接合工程と、(d)前記磁気ギ
ャップ構成面側の突部接合部分を、該突部を含んで切除
し、前記一対のフェライト部材の磁気ギャップ構成面間
に形成された磁気ギャップを外部に露呈せしめる一方、
前記溝側の突部接合部分のみにて前記一対のフェライト
部材が直接に一体接合されて、所定の環状の磁路が構成
されるようにする工程とを、含む方法が採用されるので
ある。
製造するために、(a)磁気ヘッド用コアを構成するた
めの一対のフェライト部材の磁気ギャップ構成面の少な
くとも一方の面を、所定の深さまで、エッチング処理に
より除去せしめるギャップ加工工程と、(b)かかるギ
ャップ加工工程に先立って若しくはその後に、前記一対
のフェライト部材の少なくとも一方に、コイル巻線用の
孔を形成せしめるための溝を加工すると共に、かかる溝
及び前記磁気ギャップ構成面を挟んで、その両側に位置
するように、それぞれ他方のフェライト部材に当接せし
められる突部を、前記フェライト部材の一方若しくは両
方に設ける溝・突部加工工程と、(c)それらギャップ
加工工程並びに溝・突部加工工程を経た一対のフェライ
ト部材を、それらの間に前記溝が位置するように突き合
わせ、該溝にてコイル巻線用の孔を形成する一方、前記
突部におけるフェライト部材の当接によって前記ギャッ
プ加工工程で除去された部分において所定の磁気ギャッ
プを形成した状態下において加熱せしめて、それらフェ
ライト部材の突部における当接部分を固相反応にて直接
接合せしめ、一体と為す接合工程と、(d)前記磁気ギ
ャップ構成面側の突部接合部分を、該突部を含んで切除
し、前記一対のフェライト部材の磁気ギャップ構成面間
に形成された磁気ギャップを外部に露呈せしめる一方、
前記溝側の突部接合部分のみにて前記一対のフェライト
部材が直接に一体接合されて、所定の環状の磁路が構成
されるようにする工程とを、含む方法が採用されるので
ある。
(作用・効果) このような方法によれば、前述した如き優れた特徴を有
する磁気ヘッド用コアが、容易に且つ経済的に有利に製
造され得るのであって、しかも本発明手法に従い、前記
一対のフェライト部材を接合するに際して、コイル巻線
用の孔を形成するための溝及び磁気ギャップ構成面を挟
んで、その両側に位置するように、それぞれ設けられた
突部を接合部とすることにより、前記一対のフェライト
部材の磁気ギャップ構成面間に形成される磁気ギャップ
の間隙(ギャップ長)が両側の突部の当接にて正確に規
定されて、接合操作において変化するようなことが全く
なく、従ってそれら一対のフェライト部材が、目的とす
る磁気ギャップのギャップ長を正確に確保乃至は維持し
つつ接合され得ることとなり、以て狭い磁気ギャップの
有効な形成、ひいては目的とする一体的な構造のフェラ
イトコアの製造が容易となったのである。
する磁気ヘッド用コアが、容易に且つ経済的に有利に製
造され得るのであって、しかも本発明手法に従い、前記
一対のフェライト部材を接合するに際して、コイル巻線
用の孔を形成するための溝及び磁気ギャップ構成面を挟
んで、その両側に位置するように、それぞれ設けられた
突部を接合部とすることにより、前記一対のフェライト
部材の磁気ギャップ構成面間に形成される磁気ギャップ
の間隙(ギャップ長)が両側の突部の当接にて正確に規
定されて、接合操作において変化するようなことが全く
なく、従ってそれら一対のフェライト部材が、目的とす
る磁気ギャップのギャップ長を正確に確保乃至は維持し
つつ接合され得ることとなり、以て狭い磁気ギャップの
有効な形成、ひいては目的とする一体的な構造のフェラ
イトコアの製造が容易となったのである。
また、前記一対のフェライト部材をそれぞれ長手形状の
ブロックとし、且つ該ブロックの少なくとも一方のもの
の一つの面に対して、前記ギャップ加工及び/又は溝・
突部加工を施し、そしてそれら板状体を前記接合工程に
従って接合せしめた後、その接合体を横方向に切断する
ことによって、磁気ヘッド用コアをそれぞれ切り出すよ
うにすれば、同様な構造のフェライトコアの幾つかを、
一度に製造し得る、大きな経済的利点が生ずるのであ
る。
ブロックとし、且つ該ブロックの少なくとも一方のもの
の一つの面に対して、前記ギャップ加工及び/又は溝・
突部加工を施し、そしてそれら板状体を前記接合工程に
従って接合せしめた後、その接合体を横方向に切断する
ことによって、磁気ヘッド用コアをそれぞれ切り出すよ
うにすれば、同様な構造のフェライトコアの幾つかを、
一度に製造し得る、大きな経済的利点が生ずるのであ
る。
(具体的構成) ここにおいて、かかる本発明に用いられる、フェライト
コアを形成するためのフェライト部材としては、Mn−Zn
フェライト、Ni−Znフェライト等の材質のものが用いら
れ、それらは用途に応じて使い分けられることとなる
が、本発明に用いられる複数のフェライト部材は、一般
に同一の材質のものが使用されることとなる。また、そ
れぞれのフェライト部材の微細構造に関して、各フェラ
イト部材は、多結晶材であっても、単結晶材であって
も、また多結晶部分と単結晶部分を含む複合材の何れで
あってもよく、更にはそれら組織・構造の異なるフェラ
イト部材を組み合わせて用いることも可能である。
コアを形成するためのフェライト部材としては、Mn−Zn
フェライト、Ni−Znフェライト等の材質のものが用いら
れ、それらは用途に応じて使い分けられることとなる
が、本発明に用いられる複数のフェライト部材は、一般
に同一の材質のものが使用されることとなる。また、そ
れぞれのフェライト部材の微細構造に関して、各フェラ
イト部材は、多結晶材であっても、単結晶材であって
も、また多結晶部分と単結晶部分を含む複合材の何れで
あってもよく、更にはそれら組織・構造の異なるフェラ
イト部材を組み合わせて用いることも可能である。
ところで、本発明にあっては、第2図に例示されるよう
に、二つのフェライト部材16,18を、環状の磁路(磁気
回路)が形成されるようにリング状となる形態において
突き合わせ、その当接部分(面)17を固相反応にて直接
接合せしめて、第2図の右図に示されるように、フェラ
イト部材16と18との間の境界(17)が実質的に認められ
得ない一体的なフェライトコア20と為すものであり、そ
してかかるフェライト部材16,18の他方の端部間に所定
の間隙が形成されて、磁気ギャップ22となり、またその
中心部分に空間が形成されて、コイル巻線用の孔24とさ
れるのである。
に、二つのフェライト部材16,18を、環状の磁路(磁気
回路)が形成されるようにリング状となる形態において
突き合わせ、その当接部分(面)17を固相反応にて直接
接合せしめて、第2図の右図に示されるように、フェラ
イト部材16と18との間の境界(17)が実質的に認められ
得ない一体的なフェライトコア20と為すものであり、そ
してかかるフェライト部材16,18の他方の端部間に所定
の間隙が形成されて、磁気ギャップ22となり、またその
中心部分に空間が形成されて、コイル巻線用の孔24とさ
れるのである。
而して、このようにして形成される本発明に従うフェラ
イトコア20において、その磁気ギャップ22におけるギャ
ップ部の乱れを少なくするためには、本発明に従うギャ
ップ加工工程のエッチング処理によってギャップ長:α
に見合う厚さ分だけ除去せしめられるフェライト部材と
して、その少なくともギャップ構成面25を形成する部分
が単結晶であるフェライトブロックを使うことが望まし
い。特に、本発明にあっては、フェライト部材16,18の
当接部分17にて後部ギャップが形成されないように、そ
れらを固相反応にて一体的に接合するために、高温に加
熱して焼結せしめ、以て一体的な接合を図るものである
ところから、磁気ギャップ22のギャップ構成面25が多結
晶フェライトである場合には、サーマルエッチングが惹
起されて、粒界が凹となることがあり、それ故精度を要
する磁気ギャップ22の形成のためには、フェライト部材
の両方のギャップ構成面、すなわちフェライト部材18の
ギャップ構成面25とこれに対向するフェライト部材16の
面が、少なくとも単結晶で形成されたフェライトである
ことが望ましいのである。
イトコア20において、その磁気ギャップ22におけるギャ
ップ部の乱れを少なくするためには、本発明に従うギャ
ップ加工工程のエッチング処理によってギャップ長:α
に見合う厚さ分だけ除去せしめられるフェライト部材と
して、その少なくともギャップ構成面25を形成する部分
が単結晶であるフェライトブロックを使うことが望まし
い。特に、本発明にあっては、フェライト部材16,18の
当接部分17にて後部ギャップが形成されないように、そ
れらを固相反応にて一体的に接合するために、高温に加
熱して焼結せしめ、以て一体的な接合を図るものである
ところから、磁気ギャップ22のギャップ構成面25が多結
晶フェライトである場合には、サーマルエッチングが惹
起されて、粒界が凹となることがあり、それ故精度を要
する磁気ギャップ22の形成のためには、フェライト部材
の両方のギャップ構成面、すなわちフェライト部材18の
ギャップ構成面25とこれに対向するフェライト部材16の
面が、少なくとも単結晶で形成されたフェライトである
ことが望ましいのである。
なお、第3図には、組織・構造の異なるフェライト部材
16,18の各種の組合せの例が示されている。まず、
(a)は、多結晶材同士の組合せの例、また(b)は、
単結晶材同士の組合せの例であり、そして(c)は、単
結晶材のみからなるフェライト部材16と単結晶材からな
るフェライト部材18との組合せの例である。また、
(d)及び(e)は、それぞれ、一方のフェライト部材
16又は18の磁気記録媒体が摺動する面及びその近傍の部
分のみが単結晶とされた多結晶・単結晶複合材を用いた
例であり、そして(f)は、フェライト部材16及び18の
何れにも多結晶・単結晶複合材を用い、磁気記録媒体が
摺動する面及びその近傍の部分が単結晶フェライトとさ
れた例である。さらに、(g)は、フェライト部材16及
び18の磁気ギャップ22を構成する構成面の部分のみが単
結晶フェライトとされた多結晶・単結晶複合構造のフェ
ライトブロックを用いた例を示している。特に、本発明
にあっては、(b)〜(g)、なかでも(b),
(f),(g)が推奨されるものである。
16,18の各種の組合せの例が示されている。まず、
(a)は、多結晶材同士の組合せの例、また(b)は、
単結晶材同士の組合せの例であり、そして(c)は、単
結晶材のみからなるフェライト部材16と単結晶材からな
るフェライト部材18との組合せの例である。また、
(d)及び(e)は、それぞれ、一方のフェライト部材
16又は18の磁気記録媒体が摺動する面及びその近傍の部
分のみが単結晶とされた多結晶・単結晶複合材を用いた
例であり、そして(f)は、フェライト部材16及び18の
何れにも多結晶・単結晶複合材を用い、磁気記録媒体が
摺動する面及びその近傍の部分が単結晶フェライトとさ
れた例である。さらに、(g)は、フェライト部材16及
び18の磁気ギャップ22を構成する構成面の部分のみが単
結晶フェライトとされた多結晶・単結晶複合構造のフェ
ライトブロックを用いた例を示している。特に、本発明
にあっては、(b)〜(g)、なかでも(b),
(f),(g)が推奨されるものである。
かくの如きフェライト材料を用いて、本発明に従うフェ
ライトコアを製造する一つの具体的な方法は、第4図に
概略的に示されている。そこにおいて、まず、所定の一
方のフェライト部材(ブロック)26には、コイル巻線用
の孔を形成するための溝28を加工し、また同時に磁気ギ
ャップ構成面30を仕切る仕切り溝32を設けることによっ
て、磁気ギャップ構成面30を形成する突起34を間にし
て、その両側にそれぞれ他方のフェライト部材に当接せ
しめられる外側突起36,38を形成するための溝・突部加
工が施される。なお、この溝・突部加工は、通常、ダイ
ヤモンドカッター等にてブロック状のフェライト部材26
を切削することにより行なわれるが、これに代えて、コ
イル巻線用の溝28等の形状を有するフェライト部材をプ
レス成形手法等の方法によって直接に成形することも可
能であり、本発明にあっては、そのような成形と同時に
溝・突部加工が行なわれるものを含めて、溝・突部加工
と言うこととする。
ライトコアを製造する一つの具体的な方法は、第4図に
概略的に示されている。そこにおいて、まず、所定の一
方のフェライト部材(ブロック)26には、コイル巻線用
の孔を形成するための溝28を加工し、また同時に磁気ギ
ャップ構成面30を仕切る仕切り溝32を設けることによっ
て、磁気ギャップ構成面30を形成する突起34を間にし
て、その両側にそれぞれ他方のフェライト部材に当接せ
しめられる外側突起36,38を形成するための溝・突部加
工が施される。なお、この溝・突部加工は、通常、ダイ
ヤモンドカッター等にてブロック状のフェライト部材26
を切削することにより行なわれるが、これに代えて、コ
イル巻線用の溝28等の形状を有するフェライト部材をプ
レス成形手法等の方法によって直接に成形することも可
能であり、本発明にあっては、そのような成形と同時に
溝・突部加工が行なわれるものを含めて、溝・突部加工
と言うこととする。
次いで、かかる溝・突部加工の施されてなるフェライト
部材26は、その磁気ギャップ構成面30に対して、所定の
深さ(厚さ):βだけ表面を除去せしめるギャップ加工
が施される。換言すれば、突起34の高さをβ分のみ低く
するものであって、この除去された厚さ(β)が、後述
するように、目的とするフェライトコアにおける磁気ギ
ャップのギャップ長:αを形成することとなるので、そ
の除去には、細心の注意を払う必要がある。このため、
本発明にあっては、かかるギャップ加工をエッチング処
理からなる化学的処理にて行ない、磁気ギャップ構成面
30を、所定厚さ(β)分のみ除去せしめようとするもの
である。
部材26は、その磁気ギャップ構成面30に対して、所定の
深さ(厚さ):βだけ表面を除去せしめるギャップ加工
が施される。換言すれば、突起34の高さをβ分のみ低く
するものであって、この除去された厚さ(β)が、後述
するように、目的とするフェライトコアにおける磁気ギ
ャップのギャップ長:αを形成することとなるので、そ
の除去には、細心の注意を払う必要がある。このため、
本発明にあっては、かかるギャップ加工をエッチング処
理からなる化学的処理にて行ない、磁気ギャップ構成面
30を、所定厚さ(β)分のみ除去せしめようとするもの
である。
このように、本発明にあっては、ギャップ加工には、化
学エッチング処理による除去手法が採用されるが、一般
に、エッチング液としては塩酸、硝酸、硫酸、燐酸の如
き無機酸等が使用され、またそれらの混合液、或いは水
溶液を用いることも可能であるが、特に燐酸を用いるこ
とが望ましく、これによって除去面のフラット化を効果
的に為すことが可能である。なお、エッチング量(除去
量)は、用いる酸の濃度、時間、温度等によって制御す
ることが可能である。また、好ましくは、エッチング処
理中において、エッチング液が撹拌されていることが望
ましい。
学エッチング処理による除去手法が採用されるが、一般
に、エッチング液としては塩酸、硝酸、硫酸、燐酸の如
き無機酸等が使用され、またそれらの混合液、或いは水
溶液を用いることも可能であるが、特に燐酸を用いるこ
とが望ましく、これによって除去面のフラット化を効果
的に為すことが可能である。なお、エッチング量(除去
量)は、用いる酸の濃度、時間、温度等によって制御す
ることが可能である。また、好ましくは、エッチング処
理中において、エッチング液が撹拌されていることが望
ましい。
なお、かかるフェライト部材26に対するギャップ加工工
程と溝・突部加工工程の順序は不同であり、例えば、第
4図に例示の方法とは異なり、先にギャップ加工を行っ
た後、溝・突部加工を実施するようにすることも可能で
ある。
程と溝・突部加工工程の順序は不同であり、例えば、第
4図に例示の方法とは異なり、先にギャップ加工を行っ
た後、溝・突部加工を実施するようにすることも可能で
ある。
そして、このようなギャップ加工工程及び溝・突部加工
工程を経たフェライト部材26に対して、他方のブロック
状のフェライト部材40が、それらフェライト部材の間に
前記溝28が位置するように、換言すればかかる溝28が該
他方のフェライト部材40によって覆蓋されるように重ね
合わされ、突き合わされるのである。そして、この突合
わせによって、一方のフェライト部材26の外側突起36,3
8が他方のフェライト部材40に当接することにより、前
記ギャップ加工工程において除去された厚さβ分だけの
隙間が二つのフェライト部材26,40との間に形成され、
これが磁気ギャップの隙間(α)、即ギャップ長となる
のである。
工程を経たフェライト部材26に対して、他方のブロック
状のフェライト部材40が、それらフェライト部材の間に
前記溝28が位置するように、換言すればかかる溝28が該
他方のフェライト部材40によって覆蓋されるように重ね
合わされ、突き合わされるのである。そして、この突合
わせによって、一方のフェライト部材26の外側突起36,3
8が他方のフェライト部材40に当接することにより、前
記ギャップ加工工程において除去された厚さβ分だけの
隙間が二つのフェライト部材26,40との間に形成され、
これが磁気ギャップの隙間(α)、即ギャップ長となる
のである。
また、この二つのフェライト部材26と40の突合わせに際
して、それらの当接部分に、フェライトを溶解する酸、
例えば塩酸、硝酸、硫酸等を介在せしめて突き合わせる
ことが望ましい。この理由は、フェライト部材26,40の
相互の位置を、そのような酸によって形成されるフェラ
イト成分の塩(例えば硝酸鉄、硝酸マンガン、硝酸亜鉛
等)により固定せしめると共に、後の加熱時において、
そのような塩が分解して生成する酸化物が、目的とする
固相反応を促進するのに効果を発揮するからである。な
お、かかる二つのフェライト部材26,40の突合わせ時に
おける接着は、上述の如き酸の他、フェライト成分を含
んだ無機酸塩の水溶液も有効に用いることができ、同様
の効果を得ることが可能である。
して、それらの当接部分に、フェライトを溶解する酸、
例えば塩酸、硝酸、硫酸等を介在せしめて突き合わせる
ことが望ましい。この理由は、フェライト部材26,40の
相互の位置を、そのような酸によって形成されるフェラ
イト成分の塩(例えば硝酸鉄、硝酸マンガン、硝酸亜鉛
等)により固定せしめると共に、後の加熱時において、
そのような塩が分解して生成する酸化物が、目的とする
固相反応を促進するのに効果を発揮するからである。な
お、かかる二つのフェライト部材26,40の突合わせ時に
おける接着は、上述の如き酸の他、フェライト成分を含
んだ無機酸塩の水溶液も有効に用いることができ、同様
の効果を得ることが可能である。
次いで、このように突き合わされて、組み合わされたフ
ェライト部材26及び40は、その状態において加熱せしめ
られ、以てそれらの当接部分において固相反応が惹起せ
しめられて、一体的に焼結せしめられ、それらの接合が
行なわれるものである。この一体的な接合体42は、フェ
ライト部材26と40にて構成されるものであるが、それら
の当接部分には、異相は認められず、実質的に一体の連
続的な組織となるものであり、そしてその中心部分に前
記溝28によってコイル巻線用の孔の44が形成される一
方、フェライト部材26部分の突起34と他方のフェライト
部材40部分との間に、所定間隙:α(β)の磁気ギャッ
プ46が形成されるのである。
ェライト部材26及び40は、その状態において加熱せしめ
られ、以てそれらの当接部分において固相反応が惹起せ
しめられて、一体的に焼結せしめられ、それらの接合が
行なわれるものである。この一体的な接合体42は、フェ
ライト部材26と40にて構成されるものであるが、それら
の当接部分には、異相は認められず、実質的に一体の連
続的な組織となるものであり、そしてその中心部分に前
記溝28によってコイル巻線用の孔の44が形成される一
方、フェライト部材26部分の突起34と他方のフェライト
部材40部分との間に、所定間隙:α(β)の磁気ギャッ
プ46が形成されるのである。
なお、かかる固相反応によるフェライトの焼結は、約11
00℃の温度で進行するものであるところから、かかるフ
ェライト部材26と40の当接部(面)の直接的な一体接合
には、1100℃以上の温度に加熱せしめることが必要であ
る。しかしながら、フェライト部材として多結晶フェラ
イトを使用した場合にあっては、先に述べたように、サ
ーマルエッチングが惹起され、磁気ギャップ46の構成面
に凹凸が発生するようになるところから、焼結温度は低
いことが好ましく、それ故あまりにも高い焼結温度は避
けるべきであって、一般に1250℃以下が望ましい。尤
も、磁気ギャップの構成面に少なくとも単結晶フェライ
トが存在するフェライト部材26及び40が用いられた場合
にあっては、どのような焼結温度であってもよく、上記
の如き制約はないが、エッチングによるギャップ加工に
よって生じたギャップ構成面の微細な凹凸を解消するた
めには、かかる固相反応の温度を高くすることが望まし
く、通常1350℃以上において、その効果を認めることが
できる。
00℃の温度で進行するものであるところから、かかるフ
ェライト部材26と40の当接部(面)の直接的な一体接合
には、1100℃以上の温度に加熱せしめることが必要であ
る。しかしながら、フェライト部材として多結晶フェラ
イトを使用した場合にあっては、先に述べたように、サ
ーマルエッチングが惹起され、磁気ギャップ46の構成面
に凹凸が発生するようになるところから、焼結温度は低
いことが好ましく、それ故あまりにも高い焼結温度は避
けるべきであって、一般に1250℃以下が望ましい。尤
も、磁気ギャップの構成面に少なくとも単結晶フェライ
トが存在するフェライト部材26及び40が用いられた場合
にあっては、どのような焼結温度であってもよく、上記
の如き制約はないが、エッチングによるギャップ加工に
よって生じたギャップ構成面の微細な凹凸を解消するた
めには、かかる固相反応の温度を高くすることが望まし
く、通常1350℃以上において、その効果を認めることが
できる。
また、かかるフェライト部材26と40の組合せ物に対する
加熱は、一般に加熱炉内において行なわれることとなる
が、この加熱炉内の雰囲気は、フェライトの特性を維持
する上において重要であり、注意を払う必要がある。け
だし、酸化あるいは還元によってフェライトの特性が著
しく劣化するからであり、それ故酸素分圧をフェライト
と平衡させた、所謂平衡酸素分圧の雰囲気とすることが
重要である。しかしながら、この酸素分圧の制御は極め
て難しく、それ故一般には、かかるフェライト部材26,4
0の組合せ物をアルミナ匣鉢内に入れて加熱せしめるこ
とが簡便で、最も採用の容易な手段である。また、この
アルミナ等のセラミックスからなる匣鉢内に、かかるフ
ェライト部材26,40の組合せ物を入れると共に、雰囲気
調整用のダミー材として、接合しようとするフェライト
部材と同一のフェライト部材粉末あるいはフェライト板
等を入れておくことが好ましい。
加熱は、一般に加熱炉内において行なわれることとなる
が、この加熱炉内の雰囲気は、フェライトの特性を維持
する上において重要であり、注意を払う必要がある。け
だし、酸化あるいは還元によってフェライトの特性が著
しく劣化するからであり、それ故酸素分圧をフェライト
と平衡させた、所謂平衡酸素分圧の雰囲気とすることが
重要である。しかしながら、この酸素分圧の制御は極め
て難しく、それ故一般には、かかるフェライト部材26,4
0の組合せ物をアルミナ匣鉢内に入れて加熱せしめるこ
とが簡便で、最も採用の容易な手段である。また、この
アルミナ等のセラミックスからなる匣鉢内に、かかるフ
ェライト部材26,40の組合せ物を入れると共に、雰囲気
調整用のダミー材として、接合しようとするフェライト
部材と同一のフェライト部材粉末あるいはフェライト板
等を入れておくことが好ましい。
次いで、この固相反応によって直接に接合され、一体化
せしめられた接合体42には、その磁気ギャップ46部分の
保護のために、その間隙がガラス48にて充填せしめられ
ることとなる。このガラス48の充填は、それを溶融せし
めて、かかる磁気ギャップ46の間隙に流し込むことによ
り行なわれ、一般に、かかる磁気ギャップ46部分にロッ
ド状等の固形のガラスを配置せしめて、600〜900℃の温
度に加熱して溶融せしめることにより、ガラスの充填が
行なわれ、またその際、炉内の雰囲気も、先述の如く、
フェライトとの平衡酸素分圧とする必要があるが、上記
固相反応を惹起せしめる工程よりも、その加熱温度が低
いものであるところから、一般には窒素(N2)ガス中で
行なわれることとなる。
せしめられた接合体42には、その磁気ギャップ46部分の
保護のために、その間隙がガラス48にて充填せしめられ
ることとなる。このガラス48の充填は、それを溶融せし
めて、かかる磁気ギャップ46の間隙に流し込むことによ
り行なわれ、一般に、かかる磁気ギャップ46部分にロッ
ド状等の固形のガラスを配置せしめて、600〜900℃の温
度に加熱して溶融せしめることにより、ガラスの充填が
行なわれ、またその際、炉内の雰囲気も、先述の如く、
フェライトとの平衡酸素分圧とする必要があるが、上記
固相反応を惹起せしめる工程よりも、その加熱温度が低
いものであるところから、一般には窒素(N2)ガス中で
行なわれることとなる。
そして、このようにガラスが充填せしめられた接合体42
に対しては、その磁気ギャップ46を外側に露出せしめ
て、磁気テープ等の磁気記録媒体が摺接せしめられるよ
うに、仕切り溝32側の外側突起36の接合部分を、該突起
34を含んで切除する切除操作が施され、以て他方の外側
突起38部分のみにて二つのフェライト部材26,40が直接
に一体接合されて、所定の環状の磁路が構成された、目
的とするフェライトコア50が形成されるのである。そし
て、かかるフェライトコア50の中心部に設けられたコイ
ル巻線用の孔44を介して、所定のコイルが巻きつけられ
ることによって、目的とする磁気ヘッドが構成されるこ
ととなるのである。
に対しては、その磁気ギャップ46を外側に露出せしめ
て、磁気テープ等の磁気記録媒体が摺接せしめられるよ
うに、仕切り溝32側の外側突起36の接合部分を、該突起
34を含んで切除する切除操作が施され、以て他方の外側
突起38部分のみにて二つのフェライト部材26,40が直接
に一体接合されて、所定の環状の磁路が構成された、目
的とするフェライトコア50が形成されるのである。そし
て、かかるフェライトコア50の中心部に設けられたコイ
ル巻線用の孔44を介して、所定のコイルが巻きつけられ
ることによって、目的とする磁気ヘッドが構成されるこ
ととなるのである。
以上、本発明方法について、第4図に例示の具体例に基
づいて、その概略を説明してきたが、本発明に従う磁気
ヘッド用コア、すなわちフェライトコアは、その一個を
単独で製造する場合の他、工業的には、第5図に示され
るように、2個のコアブロックを形成し得るに充分な大
きさの平坦な板状のブロックを本発明に従って加工して
接合せしめた後、これを2分割して2個のコアブロック
を形成し、そしてそのそれぞれより所定の大きさに一個
ずつフェライトコアを切り出して、その複数個を一挙に
作る方法が、好適に採用されることとなる。
づいて、その概略を説明してきたが、本発明に従う磁気
ヘッド用コア、すなわちフェライトコアは、その一個を
単独で製造する場合の他、工業的には、第5図に示され
るように、2個のコアブロックを形成し得るに充分な大
きさの平坦な板状のブロックを本発明に従って加工して
接合せしめた後、これを2分割して2個のコアブロック
を形成し、そしてそのそれぞれより所定の大きさに一個
ずつフェライトコアを切り出して、その複数個を一挙に
作る方法が、好適に採用されることとなる。
また、溝・突部加工やギャップ加工にあっても、第4図
の具体例では、単に一方のフェライト部材26に対しての
み実施されているが、それら加工の一方若しくは両方を
他方のフェライト部材40にも施すことが可能であり、例
えば第5図に示される具体例では溝・突部加工が両方の
部材に対して実施されている。
の具体例では、単に一方のフェライト部材26に対しての
み実施されているが、それら加工の一方若しくは両方を
他方のフェライト部材40にも施すことが可能であり、例
えば第5図に示される具体例では溝・突部加工が両方の
部材に対して実施されている。
すなわち、第5図においては、そこで用いられるフェラ
イト部材26及び40は、二個のコアブロックを形成し得る
充分な大きさの平坦な板状のブロックとされ、その一方
にコイル巻線用の溝28,28が平行に且つ対称的に形成さ
れる一方、他方のフェライト部材40には、その一方の面
に中央突起58が形成されるように、その両側に仕切り溝
32,32がそれぞれ形成され、そしてこの仕切り溝32と平
行な補助溝60によって磁気ギャップ構成面30を形成する
二つの突起34,34が形成されている。そして、この二つ
の突起34,34の磁気ギャップ構成面30に対して所定のギ
ャップ加工が施され、所定厚さ:βのフェライト部分が
除去せしめられている。従って、このような構造の二つ
のフェライト部材にあっては、その何れもが他方のフェ
ライト部材に当接する突部を有することとなるのであ
り、因みにフェライト部材26では、各溝28の外側の部位
及び溝28,28間の部位が突部に相当し、またフェライト
部材40では、各補助溝60の外側の部位及び仕切り溝32,3
2に挟まれた中央突起58が突部に相当するのである。
イト部材26及び40は、二個のコアブロックを形成し得る
充分な大きさの平坦な板状のブロックとされ、その一方
にコイル巻線用の溝28,28が平行に且つ対称的に形成さ
れる一方、他方のフェライト部材40には、その一方の面
に中央突起58が形成されるように、その両側に仕切り溝
32,32がそれぞれ形成され、そしてこの仕切り溝32と平
行な補助溝60によって磁気ギャップ構成面30を形成する
二つの突起34,34が形成されている。そして、この二つ
の突起34,34の磁気ギャップ構成面30に対して所定のギ
ャップ加工が施され、所定厚さ:βのフェライト部分が
除去せしめられている。従って、このような構造の二つ
のフェライト部材にあっては、その何れもが他方のフェ
ライト部材に当接する突部を有することとなるのであ
り、因みにフェライト部材26では、各溝28の外側の部位
及び溝28,28間の部位が突部に相当し、またフェライト
部材40では、各補助溝60の外側の部位及び仕切り溝32,3
2に挟まれた中央突起58が突部に相当するのである。
そして、このような二つのフェライト部材26と40は、図
示の如く重ね合わされ、突き合わされると、その中心部
分は、第6図に示されるように、フェライト部材40の中
央突起58がフェライト部材26に当接し、これによって、
その両側に仕切り溝32を介して位置する突起34とフェラ
イト部材26の面との間に、磁気ギャップを構成する所定
の間隙(β)が形成されるのである。そして、かかる突
合わせ状態下において、加熱せしめることによって、固
相反応が惹起せしめられてフェライト部材26と40の当接
部分が焼結、一体化せしめられるのであり、またこの得
られた接合体62には、その磁気ギャップ形成部分に対し
てガラス48が充填せしめられることとなる。次いで、こ
のガラス48が充填された接合体62は、その中心部分で中
央突起58に沿って切断されて二分割せしめられることに
より、断面が第4図における接合体42の如き形状を与え
るフェライトコア半製品(コアブロック)64,64が得ら
れ、そしてそれらを、その横方向に、例えば長手方向に
対して直角な方向に所定厚さで切断せしめることによっ
て、目的とするフェライトコア50が形成されるのであ
る。
示の如く重ね合わされ、突き合わされると、その中心部
分は、第6図に示されるように、フェライト部材40の中
央突起58がフェライト部材26に当接し、これによって、
その両側に仕切り溝32を介して位置する突起34とフェラ
イト部材26の面との間に、磁気ギャップを構成する所定
の間隙(β)が形成されるのである。そして、かかる突
合わせ状態下において、加熱せしめることによって、固
相反応が惹起せしめられてフェライト部材26と40の当接
部分が焼結、一体化せしめられるのであり、またこの得
られた接合体62には、その磁気ギャップ形成部分に対し
てガラス48が充填せしめられることとなる。次いで、こ
のガラス48が充填された接合体62は、その中心部分で中
央突起58に沿って切断されて二分割せしめられることに
より、断面が第4図における接合体42の如き形状を与え
るフェライトコア半製品(コアブロック)64,64が得ら
れ、そしてそれらを、その横方向に、例えば長手方向に
対して直角な方向に所定厚さで切断せしめることによっ
て、目的とするフェライトコア50が形成されるのであ
る。
以上、本発明に従うフェライトコアの製造例について述
べてきたが、本発明が、それら例示の具体例にのみ限定
して解釈されるものでは決してなく、本発明の趣旨を逸
脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々な
る変更、修正、改良などを加えた形態において実施され
得るものであり、本発明は、またそのとうな実施形態の
ものをも含むものであること、言うまでもないところで
ある。
べてきたが、本発明が、それら例示の具体例にのみ限定
して解釈されるものでは決してなく、本発明の趣旨を逸
脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々な
る変更、修正、改良などを加えた形態において実施され
得るものであり、本発明は、またそのとうな実施形態の
ものをも含むものであること、言うまでもないところで
ある。
そして、以上述べた如き手法によって得られるフェライ
トコアにあっては、二個のフェライト部材を接合して環
状の磁路が形成されると共に、それら二個のフェライト
部材の接合に際して、磁気ギャップ構成面の両側に設け
られた突部の存在によって、それら磁気ギャップ構成面
の間隙が接合操作時等においてフェライト部材に加わる
外力にて変動するようなことが全くなく、それ故に所定
の磁気ギャップが正確に且つ有利に確保され得ることと
なり、以て極めて狭い間隙の磁気ギャップが効果的に形
成され、VTR用あるいはコンピューター用等の磁気ヘッ
ド用コアに要求される0.4〜3μm程度の間隙も効果的
に形成され得るのである。
トコアにあっては、二個のフェライト部材を接合して環
状の磁路が形成されると共に、それら二個のフェライト
部材の接合に際して、磁気ギャップ構成面の両側に設け
られた突部の存在によって、それら磁気ギャップ構成面
の間隙が接合操作時等においてフェライト部材に加わる
外力にて変動するようなことが全くなく、それ故に所定
の磁気ギャップが正確に且つ有利に確保され得ることと
なり、以て極めて狭い間隙の磁気ギャップが効果的に形
成され、VTR用あるいはコンピューター用等の磁気ヘッ
ド用コアに要求される0.4〜3μm程度の間隙も効果的
に形成され得るのである。
さらに、かかるフェライトコアにあっては、磁気ギャッ
プとしての前部ギャップに対して、フェライト部材の他
の突部当接部に相当する後部ギャップが、本発明に従う
固相反応による直接の接合によって実質的に解消せしめ
られ、以て磁気抵抗が軽減され、そのS/N特性が改善さ
れ、感度の向上が効果的に図られ得るのである。
プとしての前部ギャップに対して、フェライト部材の他
の突部当接部に相当する後部ギャップが、本発明に従う
固相反応による直接の接合によって実質的に解消せしめ
られ、以て磁気抵抗が軽減され、そのS/N特性が改善さ
れ、感度の向上が効果的に図られ得るのである。
(実施例) 以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発
明の実施例を示すが、本発明が、また、かかる実施例の
記載によって何等制限的に解釈されるものではないこと
は、言うまでもないところである。
明の実施例を示すが、本発明が、また、かかる実施例の
記載によって何等制限的に解釈されるものではないこと
は、言うまでもないところである。
実施例1 第4図に示される手法に従って、突合わせ面が平滑に研
磨された一対の板状のフェライト部材(ブロック)26,4
0を用い、その一方(26)にコイル巻線用の溝28を形成
すると共に、磁気ギャップ構成面30を仕切る仕切り溝32
を設け、これによって、磁気ギャップ構成面30を形成す
る突起34を間にして、その両側に外側突起36,38を形成
した。そしてその後、磁気ギャップ構成面30を残し、他
の部分を所定のレジスト膜で被覆せしめ、これを50℃の
濃燐酸溶液中に90分間浸漬せしめることによって、磁気
ギャップ構成面30を2μmの厚さ(β)にわたって除去
せしめた。
磨された一対の板状のフェライト部材(ブロック)26,4
0を用い、その一方(26)にコイル巻線用の溝28を形成
すると共に、磁気ギャップ構成面30を仕切る仕切り溝32
を設け、これによって、磁気ギャップ構成面30を形成す
る突起34を間にして、その両側に外側突起36,38を形成
した。そしてその後、磁気ギャップ構成面30を残し、他
の部分を所定のレジスト膜で被覆せしめ、これを50℃の
濃燐酸溶液中に90分間浸漬せしめることによって、磁気
ギャップ構成面30を2μmの厚さ(β)にわたって除去
せしめた。
次いで、この溝・突部加工並びにギャップ加工が施され
たフェライト部材26と他方のフェライト部材40とを、硝
酸溶液を介在させて突き合わせた後、乾燥し、そしてそ
れを炉内に入れて、フェライトの平衡酸素分圧の雰囲気
中で、1200℃×1時間、加熱せしめることにより、それ
らフェライト部材26,40の当接部分に固相反応を惹起せ
しめて、焼結させ、それらを一体に接合せしめた。その
後、磁気ギャップ46部分にガラス48を溶融、浸透させ
て、コアブロック(42)を作製し、そしてその一方の外
側突起36部位における接合部分を含んで除去されるよう
に、仕切り溝32部位において切断して、磁気ギャップ46
を外部に露呈することにより、目的とする磁気ヘッド用
コア50を得た。
たフェライト部材26と他方のフェライト部材40とを、硝
酸溶液を介在させて突き合わせた後、乾燥し、そしてそ
れを炉内に入れて、フェライトの平衡酸素分圧の雰囲気
中で、1200℃×1時間、加熱せしめることにより、それ
らフェライト部材26,40の当接部分に固相反応を惹起せ
しめて、焼結させ、それらを一体に接合せしめた。その
後、磁気ギャップ46部分にガラス48を溶融、浸透させ
て、コアブロック(42)を作製し、そしてその一方の外
側突起36部位における接合部分を含んで除去されるよう
に、仕切り溝32部位において切断して、磁気ギャップ46
を外部に露呈することにより、目的とする磁気ヘッド用
コア50を得た。
かくして得られたコア50のフェライト部材26,40の突合
わせ部分(外側突起38部位における接合部分)は、固相
反応により一体的に接合されているため、その境界面は
全く観察されなかった。また、磁気ギャップ46の間隙
(α)は2μmであり、これを磁気ヘッドにした場合、
従来のガラス接着によるコアに比べて、S/N特性が2dB良
好であり、後部ギャップに相当するフェライト部材26,4
0の突合わせ部の磁気抵抗が著しく低減されていること
がわかった。
わせ部分(外側突起38部位における接合部分)は、固相
反応により一体的に接合されているため、その境界面は
全く観察されなかった。また、磁気ギャップ46の間隙
(α)は2μmであり、これを磁気ヘッドにした場合、
従来のガラス接着によるコアに比べて、S/N特性が2dB良
好であり、後部ギャップに相当するフェライト部材26,4
0の突合わせ部の磁気抵抗が著しく低減されていること
がわかった。
実施例2 第5図に示される製造例に従って、目的とする磁気ヘッ
ド用コアを作製した。すなわち、第5図に示される如
く、突合わせ面が平滑に研磨された、一対のフェライト
ブロック26,40を用い、その一方のもの(26)にコイル
巻線用の溝28,28を平行に且つ対称的に形成する一方、
他方のもの(40)には、その一方の面に中央突起58が形
成されるように、その両側に仕切り溝32,32を設け、そ
してこの仕切り溝32と平行な補助溝60を設けることによ
って磁気ギャップ構成面30を形成する二つの突起34,34
を形成した。そして、その二つの磁気ギャップ構成面
(30)の部分を、実施例1と同様なエッチング方法(但
し、浸漬時間は30分とした)により、1μm(β)除去
せしめた。
ド用コアを作製した。すなわち、第5図に示される如
く、突合わせ面が平滑に研磨された、一対のフェライト
ブロック26,40を用い、その一方のもの(26)にコイル
巻線用の溝28,28を平行に且つ対称的に形成する一方、
他方のもの(40)には、その一方の面に中央突起58が形
成されるように、その両側に仕切り溝32,32を設け、そ
してこの仕切り溝32と平行な補助溝60を設けることによ
って磁気ギャップ構成面30を形成する二つの突起34,34
を形成した。そして、その二つの磁気ギャップ構成面
(30)の部分を、実施例1と同様なエッチング方法(但
し、浸漬時間は30分とした)により、1μm(β)除去
せしめた。
次いで、このフェライト部材26と他方のフェライト部材
40を、塩酸溶液を介在させて突き合わせ、乾燥せしめた
後、それをアルミナ製匣鉢内に入れて、そしてこの匣鉢
を炉内に入れて、10%の酸素を含む窒素ガス中におい
て、1350℃×1時間加熱し、それらフェライト部材26,4
0の突合わせ部(当接部)を焼結により一体に接合せし
めた。
40を、塩酸溶液を介在させて突き合わせ、乾燥せしめた
後、それをアルミナ製匣鉢内に入れて、そしてこの匣鉢
を炉内に入れて、10%の酸素を含む窒素ガス中におい
て、1350℃×1時間加熱し、それらフェライト部材26,4
0の突合わせ部(当接部)を焼結により一体に接合せし
めた。
さらに、この接合した接合体に形成された磁気ギャップ
形成部分に、ガラス48を溶融、浸透させた後、これを中
央突起58に沿って切断して二分割し、その後、その得ら
れたコアブロック64,64をそれぞれ所定厚さに(横方向
に)切断して、目的とする磁気ヘッド用コア50を得た。
形成部分に、ガラス48を溶融、浸透させた後、これを中
央突起58に沿って切断して二分割し、その後、その得ら
れたコアブロック64,64をそれぞれ所定厚さに(横方向
に)切断して、目的とする磁気ヘッド用コア50を得た。
かくして得られた磁気ヘッド用コア50のフェライト部材
26,40の突合わせ部は、固相反応により一体に接合され
ており、その境界面は全く観察されなかった。また、磁
気ギャップ46の間隙は1μmであり、これにコイルを巻
いて磁気ヘッドにした場合、従来のガラス接着によるコ
アに比べて、S/N特性が2dB良好であり、それらフェライ
ト部材26,40の後部突合わせ部における磁気抵抗が著し
く低減されていることが、認められた。
26,40の突合わせ部は、固相反応により一体に接合され
ており、その境界面は全く観察されなかった。また、磁
気ギャップ46の間隙は1μmであり、これにコイルを巻
いて磁気ヘッドにした場合、従来のガラス接着によるコ
アに比べて、S/N特性が2dB良好であり、それらフェライ
ト部材26,40の後部突合わせ部における磁気抵抗が著し
く低減されていることが、認められた。
【図面の簡単な説明】 第1図は従来の磁気ヘッドの構造を示す説明図であり、
第2図は本発明により得られる磁気ヘッド用コアの形成
態様を示す説明図であり、第3図(a)〜(g)はそれ
ぞれ本発明により得られる磁気ヘッド用コアの各種の例
を示す正面説明図であり、第4図は本発明に従う磁気ヘ
ッド用コアの製造例の一つを工程的に概説するための説
明図であり、第5図は本発明に従う磁気ヘッド用コアの
他の製造例を示す工程説明図であり、第6図は第5図に
おける二つのフェライト部材の中央部分の当接状態を示
す要部説明図である。 2,4,16,18,26,40:フェライト部材 6:空間、8:コイル 10,22,46:磁気ギャップ 12:磁気テープ、14:後部ギャップ 20,50:フェライトコア 24,44:孔、28:溝 30,54:磁気ギャップ構成面 32:仕切り溝、34:突起 36,38:外側突起 42,62:接合体 48:ガラス、52:摺動面 58:中央突起、60:補助溝
第2図は本発明により得られる磁気ヘッド用コアの形成
態様を示す説明図であり、第3図(a)〜(g)はそれ
ぞれ本発明により得られる磁気ヘッド用コアの各種の例
を示す正面説明図であり、第4図は本発明に従う磁気ヘ
ッド用コアの製造例の一つを工程的に概説するための説
明図であり、第5図は本発明に従う磁気ヘッド用コアの
他の製造例を示す工程説明図であり、第6図は第5図に
おける二つのフェライト部材の中央部分の当接状態を示
す要部説明図である。 2,4,16,18,26,40:フェライト部材 6:空間、8:コイル 10,22,46:磁気ギャップ 12:磁気テープ、14:後部ギャップ 20,50:フェライトコア 24,44:孔、28:溝 30,54:磁気ギャップ構成面 32:仕切り溝、34:突起 36,38:外側突起 42,62:接合体 48:ガラス、52:摺動面 58:中央突起、60:補助溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−29823(JP,A) 特開 昭56−25222(JP,A) 特開 昭53−60213(JP,A) 特開 昭57−53819(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】磁気ヘッド用コアを構成するための一対の
フェライト部材の磁気ギャップ構成面の少なくとも一方
の面を、所定の深さまで、エッチング処理により除去せ
しめるギャップ加工工程と、 かかるギャップ加工工程に先立って若しくはその後に、
前記一対のフェライト部材の少なくとも一方に、コイル
巻線用の孔を形成せしめるための溝を加工すると共に、
かかる溝及び前記磁気ギャップ構成面を挟んで、その両
側に位置するように、それぞれ他方のフェライト部材に
当接せしめられる突部を、前記フェライト部材の一方若
しくは両方に設ける溝・突部加工工程と、 かかるギャップ加工工程並びに溝・突部加工工程を経た
一対のフェライト部材を、それらの間に前記溝が位置す
るように突き合わせ、該溝にてコイル巻線用の孔を形成
する一方、前記突部におけるフェライト部材の当接によ
って前記ギャップ加工工程で除去された部分において所
定の磁気ギャップを形成した状態下において加熱せしめ
て、それらフェライト部材の突部における当接部分を固
相反応にて直接接合せしめ、一体と為す接合工程と、 前記磁気ギャップ構成面側の突部接合部分を、該突部を
含んで切除し、前記一対のフェライト部材の磁気ギャッ
プ構成面間に形成された磁気ギャップを外部に露呈せし
める一方、前記溝側の突部接合部分のみにて前記一対の
フェライト部材が直接に一体接合されて、所定の環状の
磁路が構成されるようにする工程とを、 含むことを特徴とする磁気ヘッド用コアの製造方法。 - 【請求項2】前記一対のフェライト部材がそれぞれ長手
形状のブロックであり、且つかかるブロックの少なくと
も一方のものの一つの面に対して前記ギャップ加工及び
/又は溝・突部加工が施され、そしてそれらブロックが
前記接合工程に従って接合せしめられた後、その接合体
を横方向に切断することによって、前記磁気ヘッド用コ
アが切り出される特許請求の範囲第1項記載の製造方
法。 - 【請求項3】前記一対のフェライト部材の少なくとも一
方の少なくとも磁気ギャップ構成面を形成する部分が、
単結晶フェライトにて構成されている特許請求の範囲第
1項または第2項記載の製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58246261A JPH0740335B2 (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 磁気ヘッド用コアの製造方法 |
EP84309010A EP0148014B1 (en) | 1983-12-27 | 1984-12-21 | Magnetic head core and method for producing the same |
DE8484309010T DE3482516D1 (de) | 1983-12-27 | 1984-12-21 | Magnetkopfkern und herstellungsverfahren. |
KR8408378A KR920006121B1 (en) | 1983-12-27 | 1984-12-26 | Magnetic head core and manufacturing method |
PH31641A PH23638A (en) | 1983-12-27 | 1984-12-26 | Magnetic head core and method for producing the same |
US07/262,088 US4916802A (en) | 1983-12-27 | 1988-10-26 | Method for producing a magnetic head core |
HK141/91A HK14191A (en) | 1983-12-27 | 1991-02-28 | Magnetic head core and method for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58246261A JPH0740335B2 (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 磁気ヘッド用コアの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60138710A JPS60138710A (ja) | 1985-07-23 |
JPH0740335B2 true JPH0740335B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=17145886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58246261A Expired - Lifetime JPH0740335B2 (ja) | 1983-12-27 | 1983-12-27 | 磁気ヘッド用コアの製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4916802A (ja) |
EP (1) | EP0148014B1 (ja) |
JP (1) | JPH0740335B2 (ja) |
KR (1) | KR920006121B1 (ja) |
DE (1) | DE3482516D1 (ja) |
HK (1) | HK14191A (ja) |
PH (1) | PH23638A (ja) |
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---|---|---|---|---|
JPS63102911A (ja) * | 1986-10-18 | 1988-05-07 | 日本碍子株式会社 | セラミツク体の押出成形法 |
JPS63102912A (ja) * | 1986-10-18 | 1988-05-07 | 日本碍子株式会社 | セラミツク筒体の押出乾燥法 |
JPH0770384B2 (ja) * | 1988-03-29 | 1995-07-31 | 日本碍子株式会社 | Mn−Znフェライトの加工方法 |
JPH0827900B2 (ja) * | 1988-11-18 | 1996-03-21 | 日本碍子株式会社 | 磁気ヘッドコアの製造法 |
JPH0730465B2 (ja) * | 1989-01-09 | 1995-04-05 | 日本碍子株式会社 | 負圧形磁気ヘッドスライダ及びその製造方法 |
JP3538930B2 (ja) * | 1994-09-21 | 2004-06-14 | ソニー株式会社 | 磁気ヘッド |
US7535674B2 (en) * | 2004-09-09 | 2009-05-19 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Narrow pitch tape head array using an orthogonal backgap |
WO2007072622A1 (ja) * | 2005-12-21 | 2007-06-28 | Honda Motor Co., Ltd. | 電動機 |
GB2557564B (en) * | 2016-06-22 | 2020-10-28 | Insurgo Media Services Ltd | Magnetic head |
JP7111347B2 (ja) * | 2018-06-08 | 2022-08-02 | 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター | 磁界検出コイルおよびemiアンテナ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US3672045A (en) * | 1970-04-29 | 1972-06-27 | Surface Technology Corp | Process for bonding magnetic heads |
US3819348A (en) * | 1971-07-26 | 1974-06-25 | Potter Instrument Co Inc | Simplified method for bonding ferrite cores |
US3751803A (en) * | 1972-05-16 | 1973-08-14 | Ferroxcube Corp | Method of making a magnetic head |
JPS5217808A (en) * | 1975-07-31 | 1977-02-10 | Olympus Optical Co Ltd | Manufacturing method of magnetic head |
JPS5342560A (en) * | 1976-09-29 | 1978-04-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Production of semiconductor device |
JPS54134613A (en) * | 1978-04-11 | 1979-10-19 | Toshiba Corp | Magnetic head |
GB2028185B (en) * | 1978-08-23 | 1982-07-14 | Data Recording Instr Co | Magnetic transducing heads |
JPS5538687A (en) * | 1978-09-13 | 1980-03-18 | Sony Corp | Manufacture of magnetic head |
JPS5625222A (en) * | 1979-08-02 | 1981-03-11 | Ngk Insulators Ltd | Magnetic head and its manufacture |
JPS5629823A (en) * | 1979-08-17 | 1981-03-25 | Toshiba Corp | Magnetic head of junction ferrite |
JPS5718011A (en) * | 1980-07-07 | 1982-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Production of ring-shaped magnetic head |
JPS5753819A (ja) * | 1980-09-16 | 1982-03-31 | Hitachi Ltd | Fukugogatajikihetsudo |
JPS57120220A (en) * | 1981-01-19 | 1982-07-27 | Hitachi Metals Ltd | Magnetic head |
NL8200531A (nl) * | 1982-02-12 | 1983-09-01 | Philips Nv | Magneetkop met gedeeltelijk uitgeetste wikkelopening. |
JPS5929823A (ja) * | 1982-08-10 | 1984-02-17 | Iseki & Co Ltd | Ptoクラツチの作動油圧制御装置 |
JPH0768572B2 (ja) * | 1986-08-29 | 1995-07-26 | 日本鋼管株式会社 | 鉄鉱石の溶融還元方法 |
JP2998422B2 (ja) * | 1992-04-02 | 2000-01-11 | 株式会社デンソー | 熱交換器 |
-
1983
- 1983-12-27 JP JP58246261A patent/JPH0740335B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1984
- 1984-12-21 DE DE8484309010T patent/DE3482516D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1984-12-21 EP EP84309010A patent/EP0148014B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1984-12-26 KR KR8408378A patent/KR920006121B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1984-12-26 PH PH31641A patent/PH23638A/en unknown
-
1988
- 1988-10-26 US US07/262,088 patent/US4916802A/en not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-02-28 HK HK141/91A patent/HK14191A/xx not_active IP Right Cessation
Also Published As
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---|---|
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PH23638A (en) | 1989-09-27 |
HK14191A (en) | 1991-03-08 |
EP0148014A2 (en) | 1985-07-10 |
EP0148014B1 (en) | 1990-06-13 |
KR920006121B1 (en) | 1992-07-27 |
DE3482516D1 (de) | 1990-07-19 |
EP0148014A3 (en) | 1986-12-30 |
US4916802A (en) | 1990-04-17 |
KR850004868A (ko) | 1985-07-27 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |