JP5089066B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転子に永久磁石を備えて永久磁石の界磁特性を変更可能な電動機に関する。
従来、永久磁石を備える外側の回転子と永久磁石を備える内側の回転子とが同心円状に配設され、外側の回転子と内側の回転子との何れか一方を他方に対して周方向に回動させることにより外側の回転子と内側の回転子との相対的な位相を変更する電動機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電動機では、電動機の回転速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、遠心力の作用により径方向に沿って変位する部材によって、外側の回転子と内側の回転子との何れか一方を他方に対して周方向に回動させる。また、固定子に発生する回転磁界の速度に応じて両回転子における相対的な位相を変更する場合には、各回転子が慣性により回転速度を維持する状態で固定子巻線に制御電流を通電して回転磁界速度を変更することによって、外側の回転子及び内側の回転子の周方向の相対位置を変更する。このように、外側の回転子と内側の回転子との相対的な位相を変更することにより電動機の特性(誘起電圧/回転数の比)を可変とすることができる。
特開2002−204541号公報
ところで、上記従来技術の電動機において、電動機の特性の可変率(即ち、強め界磁と弱め界磁との変化率)を大とする場合には、例えば、内側の回転子の永久磁石の磁力を大とする、或いは、外側の回転子の永久磁石と内側の回転子の永久磁石とを近接配置する等が考えられる。しかし、これによると、外側の回転子と内側の回転子とを弱め界磁位相としたとき、内側の回転子の永久磁石の磁力の影響によって外側の回転子の永久磁石が減磁するおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、回転子に備える永久磁石の減磁を防止しつつ特性の可変率を拡大することができる電動機を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の電動機は、回転軸と、該回転軸の周囲に配設され、複数の永久磁石が周方向に配設された第1回転子と、該第1回転子と同心円状に配設され、複数の永久磁石が周方向に配設されて前記第1回転子に対して周方向に回動自在且つ前記回転軸の軸線方向に沿って移動自在の第2回転子と、該第2回転子を周方向に回動させつつ回転軸の軸線方向に沿って移動させる移動手段とを備え、前記第2回転子は、回転軸の軸線方向の一方に移動したとき前記第1回転子の永久磁石に当接して磁束を短絡させ、回転軸の軸線方向の他方に移動したとき前記第1回転子の永久磁石から離反する磁束短絡板を備え、前記移動手段は、前記第2回転子をその周方向に回動させつつ軸線方向に沿って移動させることにより、前記第1回転子の永久磁石に対する該第2回転子の永久磁石の位置を強め界磁状態から弱め界磁状態に変更すると共に前記磁束短絡板を第1回転子の永久磁石に接近させ、更に前記第1回転子の永久磁石に対する前記第2回転子の永久磁石の位置が弱め界磁状態となったとき、前記第1回転子の各永久磁石に前記磁束短絡板を当接させることを特徴とする。
本発明の電動機によれば、第2回転子に備える磁束短絡板を第1回転子の永久磁石に当接させることにより、第1回転子の永久磁石の磁束に磁束短絡板へ向かう漏れが生じる。本来なら固定子に流れる第1回転子の永久磁石の磁束が磁束短絡板に漏れることで、第1回転子の磁束を弱めることができ、第1回転子に備える永久磁石が減磁することなく弱め界磁状態を形成することができる。そして、前記移動手段により第2回転子を回転軸の軸線方向に移動させて磁束短絡板を第1回転子の永久磁石から離反させると、第1回転子の永久磁石から磁束短絡板への磁束の短絡状態が解除されるので、固定子に流れる第1回転子の永久磁石の磁束が増加して、強め界磁状態を形成することができる。
前記第2回転子に第1回転子の各永久磁石に対向する複数の永久磁石を設けたことにより、第1回転子と第2回転子との間の相対的な位相を変更することによって界磁特性を変更することができる。即ち、例えば、第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石とを異極の磁極同士で対向(同極配置)させることで、第1回転子の永久磁石による磁束が、第2回転子の永久磁石による磁束によって強められた状態となる(強め界磁位相)。このとき、磁束短絡板を第1回転子の永久磁石から離反させておくことにより、第1回転子の永久磁石から磁束短絡板への磁束の短絡が生じないので、確実に強め界磁状態を得ることができる。この状態から、前記移動手段により第2回転子を回転軸の軸線方向に沿って移動させつつ周方向に回動させ、第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石とを同極の磁極同士で対向(対極配置)させることで、固定子に向かう第1回転子の永久磁石による磁束が第2回転子の永久磁石による磁束によって弱められる(弱め界磁位相)。このとき、磁束短絡板が第1回転子の永久磁石に当接するので、第1回転子の永久磁石から磁束短絡板への磁束の漏れが生じ、第1回転子の永久磁石による磁束を一層弱めることができる。
このように、弱め界磁状態を形成するときには、第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石とを対極配置させるだけでなく、第1回転子の永久磁石から磁束短絡板への磁束漏れが生じるので、第1回転子に備える永久磁石が減磁することなく弱め界磁状態を高めることができ、電動機の特性の可変率(即ち、強め界磁と弱め界磁との変化率)を容易に拡大することができる。
また、前記移動手段により第2回転子を回転軸の軸線方向に沿って移動させつつ周方向に回動させるので、磁束短絡板の当接及び第1回転子と第2回転子との間の相対的な位相の変更を迅速に行うことができる。
更に、本発明の電動機において、前記第1回転子は前記回転軸に連結され、該回転軸は、その外周面にヘリカルスプラインを備え、前記第2回転子は、回転軸のヘリカルスプラインに係合するスプライン係合部を備え、前記移動手段は、回転軸と第2回転子との間に形成された圧力室を備えて、該圧力室に流体を供給することにより、第2回転子を回転軸に沿って移動させることが好ましい。
先ず、第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石とが同極配置のとき第2回転子の磁束短絡板を第1回転子の永久磁石から離反させた状態とする。第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石とが同極配置のときには、第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石とが相互の吸引力により対向状態を維持し、安定した状態で強め界磁状態が形成される。この状態から、移動手段により圧力室に流体が供給されて圧力室内が加圧されると、第2回転子が回転軸に沿って移動され、第2回転子の磁束短絡板が第1回転子の永久磁石に当接する。このとき、第2回転子のスプライン係合部が回転軸のヘリカルスプラインに係合していることで、第2回転子は回転軸に沿って移動しつつ第2回転子は第1回転子に対して周方向に回動する。これによって、第2回転子の磁束短絡板が第1回転子の永久磁石に当接したとき、同時に第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石とを対極配置とすることができる。
なお、移動手段による圧力室への流体の供給が停止し、圧力室内の加圧が解除されると、第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石との相互の吸引力により引き合って第2回転子が回動し、第1回転子の永久磁石と第2回転子の永久磁石とを同極配置とすることができる。しかもこのとき、第2回転子のスプライン係合部が回転軸のヘリカルスプラインに係合していることにより、第2回転子は、その回動に伴い回転軸に沿って移動し、磁束短絡板が第1回転子の永久磁石から離反される。
このように、ヘリカルスプラインを回転軸に設け、このヘリカルスプラインに係合するスプライン係合部を第2回転子に設けたことにより、磁束短絡板の第1回転子の永久磁石への当接及び第1回転子と第2回転子との位相の変更を、構造を簡単としてしかも円滑に行うことができる。
更に、本発明の電動機において、前記移動手段は、前記圧力室に連通する流体路を備え、該流体路は前記回転軸内に設けられていることが好ましい。
これによれば、圧力室に連通する流体路を回転軸内に設けたことによりコンパクトに構成することができ、流体路を介して圧力室に流体を供給するだけで第2回転子を回転軸に沿って移動させることができるので、第1回転子と第2回転子との相対的な位相を円滑に変更することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る電動機の第1回転子及び第2回転子と固定子とを示す要部の断面説明図、図2は第2回転子の要部を示す断面説明図、図3(a)及び(b)は第1回転子と第2回転子との強め界磁位相及び弱め界磁位相を示す一部の説明的斜視図、図4(a)及び(b)は本実施形態に係る電動機の一部の構成及び作動を模式的に示す断面説明図、図5及び図6は移動手段の他の構成を模式的に示す説明図である。
本実施形態の電動機1は、図1に示すように、環状の第1回転子2と、第1回転子2の内側に同心円状に配設された第2回転子3とを備えている。第1回転子2は周方向に沿って複数の第1永久磁石4を備えている。第2回転子3は、第1回転子2の各第1永久磁石4に対向するように周方向に沿って配設された複数の第2永久磁石5を備えている。第2回転子3は、第1回転子2に対して周方向に回動自在に設けられ、この回動によって第1回転子2との間の相対的な位相が変更可能とされている。また、第1回転子2の外周には、第1回転子2及び第2回転子3を回転させる回転磁界を発生する複数相の固定子巻線(図示略)を有する固定子6が設けられている。
本実施形態の電動機1は、ブラシレスDCモータであって、例えばハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、電動機1の回転軸7(図4参照)はトランスミッション(図示略)の入力軸に接続され、電動機1の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
なお、車両の減速時に駆動輪側から電動機1に駆動力が伝達されると、電動機1は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えばハイブリッド車両においては、この電動機1の回転軸7が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されており、内燃機関の出力が電動機1に伝達された場合にも電動機1は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
図1に示すように、第1回転子2に設けられた第1永久磁石4は、板状に形成されており、その厚さ方向(即ち第1回転子2の径方向)に磁化されている。更に、各第1永久磁石4は磁化方向が同方向のものを一対一組として、隣り合う各組同士では磁化方向が異なる方向となるように配列されている。即ち、互いに隣り合う組同士の一方の組の一対の第1永久磁石4は共に外周側がN極となるように設けられ、他方の組の一対の第1永久磁石4は共に外周側がS極となるように設けられて、外周側がN極の第1永久磁石4の組と外周側がS極の第1永久磁石4の組とは周方向に交互に配列されている。
同様に、第2回転子3に設けられた第2永久磁石5は、板状に形成されており、その厚さ方向(即ち第2回転子3の径方向)に磁化されている。そして、各第2永久磁石5は磁化方向が同方向のものを一対一組として、隣り合う各組同士では磁化方向が異なる方向となるように配列されている。即ち、互いに隣り合う組同士の一方の組の一対の第2永久磁石5は共に外周側がN極となるように設けられ、他方の組の一対の第2永久磁石5は共に外周側がS極となるように設けられて、外周側がN極の第2永久磁石5の組と外周側がS極の第2永久磁石5の組とは周方向に交互に配列されている。
第2回転子3は、図2に一部を示すように、軸方向の一端から全周にわたって径方向に張り出す鍔状の磁束短絡板8を備えている。磁束短絡板8は、第1回転子2に重合可能な大きさに形成されており、第1回転子2の各第1永久磁石4に当接したときに各第1永久磁石4の磁束漏れを生じさせる材質(磁性体)により形成されている。
図4(a)及び(b)に一部を示すように、第1回転子2は、略円盤状のドライブプレート9に連設された円筒状の支持ドラム10の外周に支持され、ドライブプレート9を介して回転軸7に連結されている。
第2回転子3は、回転軸7に設けられた大径部11に回動自在且つ軸線方向に移動自在に保持されている。また、回転軸7には、第2回転子3をその軸線方向に移動させつつ第1回転子2に対して周方向に回動させる移動手段12が設けられている。
移動手段12は、回転軸7の大径部11と第2回転子3の内周面側に形成された圧力室13と、回転軸7の内部を通って圧力室13に連通する油路14(流体路)とによって構成され、更に、回転軸7の外周にヘリカルスプライン15を備えている。一方、第2回転子3には、ヘリカルスプライン15に対応して係合するスプライン係合部16が設けられている。なお、符号17で示すものは、圧力室13からの油漏れを防止するシール部材である。
次に、図3及び図4を参照して本実施形態の電動機1の作動を説明する。図3(a)は電動機1における強め界磁状態を示している。この状態では、第1回転子2の第1永久磁石4と第2回転子3の第2永久磁石5とが異極の磁極同士で対向するように配置(同極配置)されている。また、図3(a)及び図4(a)に示すように、第2回転子3の磁束短絡板8が第1回転子2の第1永久磁石4から離反した状態で、第1回転子2の第1永久磁石4の磁束漏れが防止される。このような、強め界磁状態では、電動機1のトルク定数(トルク/相電流)を高い値に設定することができる。
図3(b)は電動機1における弱め界磁状態を示している。この状態では、第1回転子2の第1永久磁石4と第2回転子3の第2永久磁石5とが同極の磁極同士で対向するように配置(対極配置)されている。また、図3(b)及び図4(b)に示すように、第2回転子3の磁束短絡板8が第1回転子2の第1永久磁石4に当接した状態となり、第1回転子2の第1永久磁石4から磁束短絡板8への磁束漏れ(図中矢印z)が生じる。本実施形態においては、このように、第1回転子2の第1永久磁石4と第2回転子3の第2永久磁石5とを対極配置させて界磁を弱めるだけでなく、第1回転子2の第1永久磁石4から磁束短絡板8への磁束漏れを発生させるので、第2回転子3の第2永久磁石5の磁力を大とすることなく界磁状態を極めて弱くすることができ、第1永久磁石4の減磁を防止して十分な弱め界磁を得ることができる。そして、これによって、電動機の特性の可変率(即ち、強め界磁と弱め界磁との変化率)を容易に拡大することができる。
ここで、図3(a)の強め界磁状態から図3(b)の弱め界磁状態に変更する場合には、先ず、図4(b)に示すように、油路14を介して圧力室13に油圧を付与する。これにより、第2回転子3が軸線方向に移動し、磁束短絡板8が第1回転子2の第1永久磁石4に当接する。このとき、第2回転子3はスプライン係合部16を介して回転軸7のヘリカルスプライン15に係合しているので、回転軸7の軸線方向に移動しながら周方向に回動される。これによって、図3(b)に示すように、第2回転子3の磁束短絡板8が第1回転子2の第1永久磁石4に当接すると同時に、第1回転子2の第1永久磁石4と第2回転子3の第2永久磁石5とが対極配置され、円滑に弱め界磁状態が形成される。
一方、図3(b)の弱め界磁状態から図3(a)の強め界磁状態に変更する場合には、図4(a)に示すように、圧力室13への油圧の付与を解除する。これによって、第1回転子2の第1永久磁石4と第2回転子3の第2永久磁石5とが互いの吸引力によって引き合い、第2回転子3が回動する。そして、第2回転子3のスプライン係合部16が回転軸7のヘリカルスプライン15に対応して係合していることで、第2回転子3の回動に伴い第2回転子3が自ら軸線方向に移動して、第2回転子3の磁束短絡板8が第1回転子2の第1永久磁石4から離反する。このようにして、磁束短絡板8による第1回転子2の第1永久磁石4の磁束漏れが防止された状態となり、同時に、図3(a)に示すように、第1回転子2の第1永久磁石4と第2回転子3の第2永久磁石5とが同極配置となって円滑に強め界磁状態が形成される。
また、移動手段12の他の構成として、図5に示すように、ドライブプレート9の内面側と第2回転子3との間にバネ等の付勢部材18を介在させ、付勢部材18によって第2回転子3を磁束短絡板8が第1回転子2の第1永久磁石4から離反する方向に付勢しておくことが好ましい。これにより、図3(b)の弱め界磁状態から図3(a)の強め界磁状態に変更する場合に、圧力室13への油圧の付与が解除されると、付勢部材18の付勢により第2回転子3が軸線方向に移動して、第2回転子3の磁束短絡板8を確実に第1回転子2の第1永久磁石4から離反させることができる。
また、図6に示すように、ドライブプレート9の内面側と第2回転子3との間に第2の圧力室19を設けると共に、回転軸7の内部を通って第2の圧力室19に連通する第2の油路20を設けてもよい。この場合には更に、前記圧力室13に連通する油路14と、第2の圧力室19に連通する第2の油路20とを切換えバルブ21により接続することが好ましい。これによれば、圧力室13への油圧の付与を解除するときに、切換えバルブ21により第2の圧力室19への油圧の付与が行え、第2回転子3を強制的に軸線方向に移動させて、第2回転子3の磁束短絡板8を確実に第1回転子2の第1永久磁石4から離反させることができる。
また、本実施形態においては、第2回転子3に複数の第2永久磁石5を備えるものを示したが、それ以外に、図示しないが、第2永久磁石5を設けることなく第2回転子3を構成してもよい。なお、この場合には、移動手段12として図5或いは図6に示す構成が採用される。これによれば、磁束短絡板8を第1回転子2の第1永久磁石4に当接することで、第1回転子2の第1永久磁石4から磁束短絡板8へ向かう磁束漏れが生じる。本来なら固定子6に流れる第1回転子2の第1永久磁石4の磁束が磁束短絡板8に漏れることで、第1回転子2の第1永久磁石4の磁束を弱めることができ、第1永久磁石4が減磁することなく弱め界磁状態を容易に形成することができる。また、磁束短絡板8を第1回転子2の第1永久磁石4から離反させれば、固定子6に流れる第1回転子2の第1永久磁石4の磁束が増加し、強め界磁状態を良好に形成することができる。
本発明の一実施形態に係る電動機の第1回転子及び第2回転子と固定子とを示す要部の断面説明図。 第2回転子の要部を示す断面説明図。 第1回転子と第2回転子との強め界磁位相及び弱め界磁位相を示す一部の説明的斜視図。 本実施形態に係る電動機の一部の構成及び作動を模式的に示す断面説明図。 移動手段の他の構成を模式的に示す説明図。 移動手段の他の構成を模式的に示す説明図。
符号の説明
1…電動機、2…第1回転子、3…第2回転子、4…第1永久磁石、5…第2永久磁石、7…回転軸、8…磁束短絡板、12…移動手段、13…圧力室、14…油路(流体路)、15…ヘリカルスプライン、16…スプライン係合部。

Claims (3)

  1. 回転軸と、該回転軸の周囲に配設され、複数の永久磁石が周方向に配設された第1回転子と、該第1回転子と同心円状に配設され、複数の永久磁石が周方向に配設されて前記第1回転子に対して周方向に回動自在且つ前記回転軸の軸線方向に沿って移動自在の第2回転子と、該第2回転子を周方向に回動させつつ回転軸の軸線方向に沿って移動させる移動手段とを備え、
    前記第2回転子は、回転軸の軸線方向の一方に移動したとき前記第1回転子の永久磁石に当接して磁束を短絡させ、回転軸の軸線方向の他方に移動したとき前記第1回転子の永久磁石から離反する磁束短絡板を備え
    前記移動手段は、前記第2回転子をその周方向に回動させつつ軸線方向に沿って移動させることにより、前記第1回転子の永久磁石に対する該第2回転子の永久磁石の位置を強め界磁状態から弱め界磁状態に変更すると共に前記磁束短絡板を第1回転子の永久磁石に接近させ、更に前記第1回転子の永久磁石に対する前記第2回転子の永久磁石の位置が弱め界磁状態となったとき、前記第1回転子の各永久磁石に前記磁束短絡板を当接させることを特徴とする電動機。
  2. 前記第1回転子は前記回転軸に連結され、
    該回転軸は、その外周面にヘリカルスプラインを備え、
    前記第2回転子は、回転軸のヘリカルスプラインに係合するスプライン係合部を備え、
    前記移動手段は、回転軸と第2回転子との間に形成された圧力室を備えて、該圧力室に流体を供給することにより、第2回転子を回転軸に沿って移動させることを特徴とする請求項記載の電動機。
  3. 前記移動手段は、前記圧力室に連通する流体路を備え、該流体路は前記回転軸内に設けられていることを特徴とする請求項記載の電動機。
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