JP4896546B2 - 電動機を具備する車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機を具備する車両に関する。
従来、例えば電動機の回転軸の周囲に同心円状に設けた第1および第2回転子を備え、電動機の回転速度に応じて、あるいは、固定子に発生する回転磁界の速度に応じて第1および第2回転子の周方向の相対位置つまり位相差を制御する電動機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電動機では、例えば電動機の回転速度に応じて第1および第2回転子の位相差を制御する場合には、遠心力の作用により径方向に沿って変位する部材を介して第1および第2回転子の周方向の相対位置を変更するようになっている。また、例えば固定子に発生する回転磁界の速度に応じて第1および第2回転子の位相差を制御する場合には、各回転子が慣性により回転速度を維持する状態で固定子巻線に制御電流を通電して回転磁界速度を変更することによって、第1および第2回転子の周方向の相対位置を変更するようになっている。
特開2002−204541号公報
ところで、上記従来技術の一例に係る電動機において、例えば電動機の回転速度に応じて第1および第2回転子の位相差を制御する場合には、電動機の作動状態つまり回転速度に応じた遠心力が作用する状態でのみ第1および第2回転子の位相差を制御可能であり、電動機の停止状態を含む適宜のタイミングで位相差を制御することができないという問題が生じる。そして、この電動機を駆動源として車両に搭載した場合のように、この電動機に外部からの振動が作用し易い状態においては、遠心力の作用のみによって第1および第2回転子の位相差を適切に制御することが困難であるという問題が生じる。しかも、この場合には、モータに対する電源での電源電圧の変動に拘わらずに位相差が制御されることから、例えば電源電圧と電動機の誘起電圧との大小関係が逆転してしまうという不具合が生じる虞がある。
また、例えば固定子に発生する回転磁界の速度に応じて第1および第2回転子の位相差を制御する場合には、回転磁界速度が変更されることから、電動機の制御処理が複雑化してしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、電動機および車両の構成が複雑化することを抑制しつつ、容易かつ適切に誘起電圧定数を可変とすることで、運転可能な回転数範囲およびトルク範囲を拡大し、運転効率を向上させると共に高効率での運転可能範囲を拡大することが可能な電動機を具備する車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明の電動機を具備する車両は、周方向に沿って配置された内周側永久磁石(例えば、実施の形態での内周側永久磁石11a,11b)を具備する内周側回転子(例えば、実施の形態での内周側回転子11)および周方向に沿って配置された外周側永久磁石(例えば、実施の形態での外周側永久磁石12a,12b)を具備する外周側回転子(例えば、実施の形態での外周側回転子12)の互いの回転軸が同軸に配置され、少なくとも前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方を前記回転軸周りに回動させることによって前記内周側回転子と前記外周側回転子との間の相対的な位相を変更させて、前記外周側永久磁石および前記内周側永久磁石の界磁磁束により固定子巻線を鎖交する鎖交磁束の大きさを変更可能な回動手段(例えば、実施の形態での位相制御機構15)を備える電動機を具備する車両であって、前記外周側永久磁石および前記内周側永久磁石は、前記鎖交磁束が相対的に大きな界磁強め状態において前記外周側永久磁石および前記内周側永久磁石同士が吸引し合い、前記鎖交磁束が相対的に小さな界磁弱め状態において前記外周側永久磁石および前記内周側永久磁石同士が反発し合うように前記外周側回転子および前記内周側回転子に各々配置されており、前記回動手段は、オイルポンプ(例えば、実施の形態でのオイルポンプ31)から供給される油圧により、少なくとも前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方を前記回転軸周りに回動させるアクチュエータ部を備え、前記オイルポンプは前記電動機を駆動源として駆動可能とされ、前記電動機の回転軸に対して所定回転数比で回転可能な回転軸を備え、前記オイルポンプから前記回動手段の前記アクチュエータ部へ油圧を供給する油路(例えば、実施の形態での油路33)には、制御手段により開弁状態が制御可能なバルブ(例えば、実施の形態での切換バルブ35)が設けられ、前記制御手段は、前記オイルポンプの前記回転軸が所定の回転数以上である場合に、前記バルブを介して前記回動手段の前記アクチュエータ部へ油圧を供給することを特徴としている。
上記構成の電動機を具備する車両によれば、内周側回転子または外周側回転子を回転軸周りに回動させるアクチュエータ部に油圧を供給するオイルポンプを、内周側回転子および外周側回転子を具備する電動機により駆動可能とすることにより、例えばオイルポンプを駆動させるための専用の電動機を設ける必要無しに、いわば自身の駆動力によって内周側永久磁石と外周側永久磁石との相対位置を効率よく変更することができる。これにより、例えば外周側永久磁石による界磁磁束が固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量を、内周側永久磁石による界磁磁束によって能動的に効率よく増大あるいは低減させることができる。そして、例えば界磁強め状態では、電動機のトルク定数(つまり、トルク/相電流)を相対的に高い値に設定することができ、電動機運転時の電流損失を低減すること無しに、または、固定子巻線への通電を制御するインバータの出力電流の最大値を変更すること無しに、電動機が出力する最大トルク値を増大させることができ、電動機の運転効率の最大値を増大させ、運転効率が所定効率以上となる高効率領域を拡大させることができる。
しかも、外周側永久磁石の界磁磁束に対する内周側永久磁石の界磁磁束による界磁強め状態と界磁弱め状態との間の状態変化を連続的に設定することができ、電動機の誘起電圧定数を適宜の値に連続的に変化させることができる。これにより、電動機の運転可能な回転数およびトルクの値を連続的に変更することができると共に、運転可能な回転数およびトルクの範囲を拡大させることができる。
上記構成の電動機を具備する車両によれば、オイルポンプの回転軸は所定回転数比で電動機の回転軸に連結されている。これにより、オイルポンプを電動機の回転数に応じて駆動することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両は、内燃機関および前記電動機を車両の駆動源として備え、少なくとも前記内燃機関および前記電動機の何れか一方の駆動力を車両の駆動輪に伝達する伝達機構(例えば、実施の形態での動力伝達機構51)を備え、前記オイルポンプから前記回動手段の前記アクチュエータ部および前記内燃機関の動弁機構(例えば、実施の形態での動弁機構42)に油圧を供給する油圧回路(例えば、実施の形態での油路33および第2の油路43)を備えることを特徴としている。
上記構成の電動機を具備する車両によれば、内周側回転子または外周側回転子を回転軸周りに回動させるアクチュエータ部に供給される油圧と、内燃機関の動弁機構に供給される油圧とを、単一のオイルポンプから発生させることにより、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切にアクチュエータ部および動弁機構を駆動することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両は、前記オイルポンプから前記内燃機関の前記動弁機構へ油圧を供給する油路(例えば、実施の形態での第2の油路43)バルブ(例えば、実施の形態で第2の切換バルブ44)を備えることを特徴としている。
上記構成の電動機を具備する車両によれば、オイルポンプからアクチュエータ部へ油圧を供給する油路と、オイルポンプから内燃機関の動弁機構へ油圧を供給する油路とを、バルブにより互いに独立に制御することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両では、前記内燃機関の前記動弁機構は吸排気弁の作動特性可変機構であることを特徴としている。
上記構成の電動機を具備する車両によれば、単一のオイルポンプから供給される油圧によって、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切にアクチュエータ部および吸排気弁の作動特性可変機構を駆動することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両は、前記オイルポンプから前記回動手段の前記アクチュエータ部および車両の走行駆動用変速機に油圧を供給する油圧回路(例えば、実施の形態での第3の油路54)を備えることを特徴としている。
上記構成の電動機を具備する車両によれば、内周側回転子または外周側回転子を回転軸周りに回動させるアクチュエータ部に供給される油圧と、車両の走行駆動用変速機に供給される油圧とを、単一のオイルポンプから発生させることにより、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切にアクチュエータ部および走行駆動用変速機を駆動することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両は、前記オイルポンプから前記走行駆動用変速機に供給される油圧によって前記走行駆動用変速機を介して伝達される駆動力の断接を行う断接機構(例えば、実施の形態でのクラッチ53)を備え、前記オイルポンプから前記断接機構に油圧を供給する油路(例えば、実施の形態での第4の油路55)はバルブ(例えば、実施の形態でのクラッチ側切換バルブ56)を備えることを特徴としている。
上記構成の電動機を具備する車両によれば、単一のオイルポンプから供給される油圧によって、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切にアクチュエータ部および断接機構を、互いに独立に制御することができる。
請求項1に記載の発明の電動機を具備する車両によれば、オイルポンプを駆動させるための専用の電動機を設ける必要無しに、内周側回転子および外周側回転子を具備する電動機自体の駆動力によって内周側永久磁石と外周側永久磁石との相対位置を効率よく変更することができる。これにより、例えば界磁強め状態では、電動機のトルク定数(つまり、トルク/相電流)を相対的に高い値に設定することができ、電動機運転時の電流損失を低減すること無しに、または、固定子巻線への通電を制御するインバータの出力電流の最大値を変更すること無しに、電動機が出力する最大トルク値を増大させることができ、電動機の運転効率の最大値を増大させることができる。しかも、外周側永久磁石の界磁磁束に対する内周側永久磁石の界磁磁束による界磁強め状態と界磁弱め状態との間の状態変化を連続的に設定することができ、電動機の誘起電圧定数を適宜の値に連続的に変化させることができる。これにより、電動機の運転可能な回転数およびトルクの値を連続的に変更することができると共に、運転可能な回転数およびトルクの範囲を拡大させることができる。さらに、電動機の運転効率の最大値を増大させ、運転効率が所定効率以上となる高効率領域を拡大させることができる。
さらに、オイルポンプを電動機の回転数に応じて駆動することができる。
らに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両によれば、単一のオイルポンプから油圧を発生させることにより、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切にアクチュエータ部および動弁機構を駆動することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両によれば、オイルポンプからアクチュエータ部へ油圧を供給する油路と、オイルポンプから内燃機関の動弁機構へ油圧を供給する油路とを、バルブにより互いに独立に制御することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両によれば、単一のオイルポンプから供給される油圧によって、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切にアクチュエータ部および吸排気弁の作動特性可変機構を駆動することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両によれば、単一のオイルポンプから油圧を発生させることにより、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切にアクチュエータ部および走行駆動用変速機を駆動することができる。
さらに、請求項に記載の発明の電動機を具備する車両によれば、単一のオイルポンプから供給される油圧によって、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切にアクチュエータ部および断接機構を、互いに独立に制御することができる。
以下、本発明の電動機を具備する車両の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による電動機10は、例えば図1および図2に示すように、周方向に沿って配置された各永久磁石11a,12aを具備する略円環状の各内周側回転子11および外周側回転子12からなるロータ(R)13と、ロータ13を回転させる回転磁界を発生する複数相の固定子巻線(図示略)を有する固定子14と、内周側回転子11および外周側回転子12に接続され、内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相を油圧により制御する位相制御装置(VP)15とを備えたブラシレスDCモータであって、例えばハイブリッド車両や電動車両等の車両の走行駆動源とされるモータや各種の車両に搭載されたオルタネータ等とされている。
内周側回転子11および外周側回転子12は、例えば図2に示すように、互いの回転軸が電動機10の回転軸Oと同軸となるように配置され、略円筒状の各ロータ鉄心21,22と、内周側ロータ鉄心21の外周部で周方向に所定間隔をおいて設けられた複数の内周側磁石装着部23,…,23および外周側ロータ鉄心22の内部で周方向に所定間隔をおいて設けられた複数の外周側磁石装着部24,…,24とを備えている。
そして、周方向で隣り合う内周側磁石装着部23,23間において内周側ロータ鉄心21の外周面21A上には回転軸Oに平行に伸びる凹溝21aが形成されている。
また、周方向で隣り合う外周側磁石装着部24,24間において外周側ロータ鉄心22の外周面22A上には回転軸Oに平行に伸びる凹溝22aが形成されている。
各磁石装着部23および24は、例えば回転軸Oに平行に貫通する各1対の磁石装着孔23a,23aおよび24a,24aを備え、1対の磁石装着孔23a,23aはセンターリブ23bを介して、かつ、1対の磁石装着孔24a,24aはセンターリブ24bを介して、周方向で隣り合うように配置されている。
そして、各磁石装着孔23a,24aは回転軸Oに平行な方向に対する断面が、略周方向が長手方向かつ略径方向が短手方向の略長方形状に形成され、各磁石装着孔23a,24aには回転軸Oに平行に伸びる略長方形板状の各永久磁石11a,12aが装着されている。
1対の磁石装着孔23a,23aに装着される1対の内周側永久磁石11a,11aは、厚さ方向(つまり各回転子11,12の径方向)に磁化され、互いに磁化方向が同方向となるように設定される。そして、周方向で隣り合う内周側磁石装着部23,23に対して、各1対の磁石装着孔23a,23aおよび23a,23aに装着される各1対の内周側永久磁石11a,11aおよび内周側永久磁石11b,11bは互いに磁化方向が異方向となるように設定される。すなわち外周側がN極とされた1対の内周側永久磁石11a,11aが装着された内周側磁石装着部23には、外周側がS極とされた1対の内周側永久磁石11b,11bが装着された内周側磁石装着部23が、凹溝21aを介して周方向で隣接するようになっている。
同様にして、1対の磁石装着孔24a,24aに装着される1対の外周側永久磁石12a,12aは、厚さ方向(つまり各回転子11,12の径方向)に磁化され、互いに磁化方向が同方向となるように設定される。そして、周方向で隣り合う外周側磁石装着部24,24に対して、各1対の磁石装着孔24a,24aおよび24a,24aに装着される各1対の外周側永久磁石12a,12aおよび外周側永久磁石12b,12bは互いに磁化方向が異方向となるように設定される。すなわち外周側がN極とされた1対の外周側永久磁石12a,12aが装着された外周側磁石装着部24には、外周側がS極とされた1対の外周側永久磁石12b,12bが装着された外周側磁石装着部24が、凹溝22aを介して周方向で隣接するようになっている。
そして、内周側回転子11の各磁石装着部23,…,23と外周側回転子12の各磁石装着部24,…,24とは、さらに、内周側回転子11の各凹溝21a,…,21aと外周側回転子12の各凹溝22a,…,22aとは、各回転子11,12の径方向で互いに対向配置可能となるように配置されている。
これにより、内周側回転子11と外周側回転子12との回転軸O周りの相対位置に応じて、電動機10の状態を、外周側がN極とされた内周側回転子11の内周側永久磁石11aと、外周側がS極とされた外周側回転子12の外周側永久磁石12bとが同位相、あるいは、外周側がS極とされた内周側回転子11の内周側永久磁石11bと、外周側がN極とされた外周側回転子12の外周側永久磁石12aとが同位相に配置される弱め界磁状態から、外周側がN極とされた内周側回転子11の内周側永久磁石11aと、外周側がN極とされた外周側回転子12の外周側永久磁石12aとが同位相、あるいは、外周側がS極とされた内周側回転子11の内周側永久磁石11bと、外周側がS極とされた外周側回転子12の外周側永久磁石12bとが同位相に配置される強め界磁状態に亘る適宜の状態に設定可能とされている。
特に、弱め界磁状態および強め界磁状態においては、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11a,11bの各長辺と外周側永久磁石12a,12bの各長辺とが対向するように設定されている。
また、固定子14は、外周側回転子12の外周部に対向配置される略円筒状に形成され、例えば車両のトランスミッションのハウジング(図示略)等に固定されている。
位相制御機構15は、例えば内周側回転子11の内周部に配置され、油圧駆動によって、少なくとも内周側回転子11および外周側回転子12の何れか一方を回転軸O周りに回動させることによって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相を変更するアクチュエータ(図示略)を備えている。
この位相制御機構15に油圧を供給するオイルポンプ(OP)31は、電動機10を駆動源として駆動可能とされ、例えばオイルポンプ31の回転軸と電動機10のロータ13の回転軸Oとは互いに同軸に連結されている。
そして、オイルポンプ31によってオイルパン32から汲み上げられたオイルを位相制御機構15に供給する油路33には、制御装置34により開弁状態が制御される切換バルブ35が備えられている。
なお、この切換バルブ35は、例えばオイルポンプ31から位相制御機構15にオイルを供給可能であると共に、オイルパン32にオイルを排出可能とされている。
制御装置34は、例えば図3に示すように、オイルポンプ31の所定の作動特性、つまりオイルポンプ31の回転軸の回転数Nの増大に伴い、オイルポンプ31から発生する油圧Pが所定の増大傾向に変化する状態特性に基づき、位相制御機構15に具備されるアクチュエータの作動が可能となる所定油圧P1に対応するオイルポンプ31の所定回転数N1に対して、位相制御機構15の作動を開始させる際の所定の閾油圧P2(>P1)に対応する所定の閾回転数N2(>N1)を予め設定しておき、オイルポンプ31の回転軸の回転数Nを検出する回転数センサ36の検出値が所定の閾回転数N2以上である場合に、切換バルブ35を介して位相制御機構15にオイルを供給し、内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相を制御するようになっている。
上述したように、本実施の形態による電動機10を具備する車両によれば、内周側回転子11または外周側回転子12を回転軸O周りに回動させる位相制御機構15のアクチュエータに油圧を供給するオイルポンプ31を、内周側回転子11および外周側回転子12を具備する電動機10により駆動可能とすることにより、例えばオイルポンプ31を駆動させるための専用の電動機を設ける必要無しに、いわば自身の駆動力によって内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとの相対位置を効率よく変更することができる。
しかも、オイルポンプ31から位相制御機構15へと供給される油圧を切換バルブ35によって能動的に制御することにより、位相制御機構15のアクチュエータを効率よく駆動させることができ、外周側永久磁石12aによる界磁磁束が固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量を、内周側永久磁石11aによる界磁磁束によって能動的に効率よく増大あるいは低減させることができる。
そして、例えば界磁強め状態では、電動機10のトルク定数(つまり、トルク/相電流)を相対的に高い値に設定することができ、電動機10の運転時の電流損失を低減すること無しに、または、固定子巻線への通電を制御するインバータ(図示略)の出力電流の最大値を変更すること無しに、電動機10が出力する最大トルク値を増大させることができ、電動機10の運転効率の最大値を増大させ、運転効率が所定効率以上となる高効率領域を拡大させることができる。
しかも、外周側永久磁石12aの界磁磁束に対する内周側永久磁石11aの界磁磁束による界磁強め状態と界磁弱め状態との間の状態変化を連続的に設定することができ、電動機10の誘起電圧定数を適宜の値に連続的に変化させることができる。これにより、電動機10の運転可能な回転数およびトルクの値を連続的に変更することができると共に、運転可能な回転数およびトルクの範囲を拡大させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図4に示す第1変形例のように、電動機10の位相制御機構15にオイルを供給する油路33に加えて、この電動機10を搭載する車両の内燃機関(E)41のエンジン本体41aに具備される各バルブの状態を制御する動弁機構(VT)42にオイルを供給する第2の油路43を、油路33から分岐するようにして設け、この第2の油路43に制御装置34により開弁状態が制御される第2の切換バルブ44を備えてもよい。
なお、動弁機構42は、例えば内燃機関(E)41の状態に応じて、吸気バルブおよび排気バルブの各開閉タイミングおよび吸排気弁開度等を可変制御する吸排気弁の作動特性可変機構等とされている。
また、第2の切換バルブ44は、例えばオイルポンプ31から動弁機構42にオイルを供給可能であると共に、オイルパン32にオイルを排出可能とされている。
この第1変形例によれば、オイルポンプ31から位相制御機構15へ油圧を供給する油路33と、オイルポンプ31から内燃機関41の動弁機構42へ油圧を供給する第2の油路43とを、各バルブ35,44により互いに独立に制御することができ、単一のオイルポンプ31から供給される油圧によって、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、適切に位相制御機構15および動弁機構42を駆動制御することができる。
さらに、上述した実施の形態においては、例えば図5に示す第2変形例のように、電動機10の位相制御機構15にオイルを供給する油路33および内燃機関41の動弁機構42にオイルを供給する第2の油路43に加えて、この電動機10および内燃機関41を搭載する車両の動力伝達機構51に具備される各変速機(T/M)52およびクラッチ(CL)53にオイルを供給する第3および第4の油路54,55を、油路33から分岐するようにして設け、少なくとも第4の油路55に制御装置34により開弁状態が制御されるクラッチ側切換バルブ56を備えてもよい。
なお、変速機(T/M)52に供給されるオイルは、例えば潤滑油として機能して、オイルパン32に回収されるようになっている。
この第2変形例では、例えば図6に示すように、電動機(M/G)10は、内燃機関41と共にハイブリッド車両60の走行駆動源とされ、バッテリ(B)61を電源として、例えばインバータ等を具備するモータ制御装置(INV)62により制御される電動機10の回転軸Oと、クラッチ53を介して内燃機関41のクランク軸Qに接続された変速機52の入力軸Rとは、例えば互いに噛み合う1対のギア、あるいは、各軸O,Rに一体に接続された各ギア間に掛け渡されたチェーン、あるいは、各軸O,Rに一体に接続された各プーリ間に掛け渡されたベルト等によって動力を伝達する動力伝達機構63によって接続されている。そして、電動機10と内燃機関41との各駆動力は、ディファレンシャル(D)64を介して車両の駆動輪W,Wに伝達されるようになっている。
なお、このハイブリッド車両60の減速時に駆動輪W側から電動機10に駆動力が伝達されると、電動機10は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。また、クラッチ53が接続状態に設定された状態で、内燃機関41の出力が電動機10に伝達された場合にも電動機10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
この第2変形例によれば、オイルポンプ31から位相制御機構15へ油圧を供給する油路33と、オイルポンプ31から内燃機関41の動弁機構42へ油圧を供給する第2の油路43と、動力伝達機構51へ油圧を供給する第3および第4の油路54,55とに対して、単一のオイルポンプ31からオイルを供給することができ、油圧回路が複雑化することを防止しつつ、各バルブ35,44,55により、位相制御機構15および動弁機構42およびクラッチ53を互いに独立に適切に制御することができる。
なお、上述した実施の形態においては、オイルポンプ31の回転軸と電動機10のロータ13の回転軸Oとは互いに同軸に連結されるとしたが、これに限定されず、例えばオイルポンプ31の回転軸が、電動機10のロータ13の回転軸Oに対して所定回転数比で回転可能となるように構成してもよい。
本発明の一実施形態に係る電動機の内周側回転子および外周側回転子と固定子と位相制御機構とを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る油圧回路を示す図である。 オイルポンプの作動特性の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態の第1変形例に係る油圧回路を示す図である。 本発明の実施の形態の第2変形例に係る油圧回路を示す図である。 本発明の実施の形態の第2変形例に係るハイブリッド車両の構成図である。
符号の説明
10 電動機
11 内周側回転子
11a,11b 内周側永久磁石
12 外周側回転子
12a,12b 外周側永久磁石
15 位相制御機構(回動手段)
31 オイルポンプ
33 油路(油圧回路)
35 切換バルブ(バルブ)
42 動弁機構
43 第2の油路(油圧回路)
44 第2の切換バルブ(バルブ)
53 クラッチ(断接機構)
54 第3の油路(油圧回路)
55 第4の油路(油圧回路)
56 クラッチ側切換バルブ(バルブ)
63 動力伝達機構(伝達機構)

Claims (6)

  1. 周方向に沿って配置された内周側永久磁石を具備する内周側回転子および周方向に沿って配置された外周側永久磁石を具備する外周側回転子の互いの回転軸が同軸に配置され、
    少なくとも前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方を前記回転軸周りに回動させることによって前記内周側回転子と前記外周側回転子との間の相対的な位相を変更させて、前記外周側永久磁石および前記内周側永久磁石の界磁磁束により固定子巻線を鎖交する鎖交磁束の大きさを変更可能な回動手段を備える電動機を具備する車両であって、
    前記外周側永久磁石および前記内周側永久磁石は、前記鎖交磁束が相対的に大きな界磁強め状態において前記外周側永久磁石および前記内周側永久磁石同士が吸引し合い、
    前記鎖交磁束が相対的に小さな界磁弱め状態において前記外周側永久磁石および前記内周側永久磁石同士が反発し合うように前記外周側回転子および前記内周側回転子に各々配置されており、
    前記回動手段は、オイルポンプから供給される油圧により、少なくとも前記内周側回転子および前記外周側回転子の何れか一方を前記回転軸周りに回動させるアクチュエータ部を備え、
    前記オイルポンプは前記電動機を駆動源として駆動可能とされ、前記電動機の回転軸に対して所定回転数比で回転可能な回転軸を備え、
    前記オイルポンプから前記回動手段の前記アクチュエータ部へ油圧を供給する油路には、制御手段により開弁状態が制御可能なバルブが設けられ、
    前記制御手段は、前記オイルポンプの前記回転軸が所定の回転数以上である場合に、前記バルブを介して前記回動手段の前記アクチュエータ部へ油圧を供給することを特徴とする電動機を具備する車両。
  2. 内燃機関および前記電動機を車両の駆動源として備え、少なくとも前記内燃機関および前記電動機の何れか一方の駆動力を車両の駆動輪に伝達する伝達機構を備え、
    前記オイルポンプから前記回動手段の前記アクチュエータ部および前記内燃機関の動弁機構に油圧を供給する油圧回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の電動機を具備する車両。
  3. 記オイルポンプから前記内燃機関の前記動弁機構へ油圧を供給する油路はバルブを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動機を具備する車両。
  4. 前記内燃機関の前記動弁機構は吸排気弁の作動特性可変機構であることを特徴とする請求項または請求項に記載の電動機を具備する車両。
  5. 前記オイルポンプから前記回動手段の前記アクチュエータ部および車両の走行駆動用変速機に油圧を供給する油圧回路を備えることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1つに記載の電動機を具備する車両。
  6. 前記オイルポンプから前記走行駆動用変速機に供給される油圧によって前記走行駆動用変速機を介して伝達される駆動力の断接を行う断接機構を備え、
    前記オイルポンプから前記断接機構に油圧を供給する油路はバルブを備えることを特徴とする請求項に記載の電動機を具備する車両。
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