JP4527082B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4527082B2
JP4527082B2 JP2006143788A JP2006143788A JP4527082B2 JP 4527082 B2 JP4527082 B2 JP 4527082B2 JP 2006143788 A JP2006143788 A JP 2006143788A JP 2006143788 A JP2006143788 A JP 2006143788A JP 4527082 B2 JP4527082 B2 JP 4527082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
motor
torque
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006143788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007313970A (ja
Inventor
正明 貝塚
博文 新
正成 福地
勝彦 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006143788A priority Critical patent/JP4527082B2/ja
Publication of JP2007313970A publication Critical patent/JP2007313970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4527082B2 publication Critical patent/JP4527082B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、例えば内燃機関および該内燃機関に連結されたモータを駆動源として備え、少なくとも内燃機関またはモータの駆動力により走行可能なハイブリッド車両において、内燃機関のトルク変動を抑制するための制振トルクをモータから発生させるハイブリッド車両の制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−65408号公報
ところで、上記従来技術の一例に係るハイブリッド車両の制御装置において、モータから出力可能な制振トルクは、モータの運転可能な回転数範囲およびトルク範囲に応じて規制される。このため、例えば内燃機関の一部の気筒を休止する休筒運転状態で発生する内燃機関の振動をモータの制振トルクにより抑制する場合等において、モータから出力可能な制振トルクの範囲を増大させることで、休筒運転可能な内燃機関の回転数範囲およびトルク範囲を拡大させて、内燃機関およびモータからなるパワープラントのエネルギー効率を向上させることが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、内燃機関の振動をモータの制振トルクにより抑制し、内燃機関およびモータからなるパワープラントのエネルギー効率を向上させることが可能なハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の発明のハイブリッド車両の制御装置は、内燃機関および該内燃機関に連結されたモータを駆動源として備え、少なくとも前記内燃機関または前記モータの駆動力により走行可能なハイブリッド車両の制御装置であって、前記モータは、周方向に沿って配置された第1永久磁石(例えば、実施の形態での内周側永久磁石11a)を具備する第1回転子(例えば、実施の形態での内周側回転子11)および周方向に沿って配置された第2永久磁石(例えば、実施の形態での外周側永久磁石12a)を具備する第2回転子(例えば、実施の形態での外周側回転子12)と、前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することで誘起電圧状態量(例えば、実施の形態での誘起電圧定数Ke)を変更可能な位相変更手段(例えば、実施の形態での位相制御装置15)とを備え、前記内燃機関のトルク変動に応じて、前記位相変更手段により前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することによって、前記トルク変動を抑制する制振トルクを前記モータから出力させる制振制御手段(例えば、実施の形態でのECU1)とを備え、前記制振制御手段は、前記内燃機関のトルク変動において、前記内燃機関のトルクが相対的に小さい状態で、前記モータの誘起電圧定数が相対的に大きくなるように、かつ、前記内燃機関のトルクが相対的に大きい状態で、前記モータの誘起電圧定数が相対的に小さくなるようにして、前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することを特徴としている。
上記構成のハイブリッド車両の制御装置によれば、位相変更手段により第1回転子と第2回転子との間の相対的な位相を変更することで誘起電圧状態量を変更しつつ、内燃機関のトルク変動を抑制する制振トルクをモータから出力させることにより、例えば誘起電圧状態量が適宜の値に固定される場合に比べて、モータから出力可能な制振トルクを増大させ、内燃機関のトルク変動に対する抑制量を増大させることができ、ハイブリッド車両の燃費を向上させることができる。
上記構成のハイブリッド車両の制御装置によれば、内燃機関のトルクが相対的に小さい状態でモータを強め界磁状態に設定することで、相対的に大きな制振トルクを出力可能とし、内燃機関のトルクが相対的に大きい状態でモータを弱め界磁状態に設定することで、相対的に小さな制振トルクを出力可能とし、内燃機関のトルク変動をモータから出力される制振トルクにより効率よく抑制することができる。
さらに、請求項3に記載の発明のハイブリッド車両の制御装置では、前記制振制御手段は、前記内燃機関のトルク変動と、前記モータの回転数およびトルクに対する各指令値とに応じて、前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することを特徴としている。
上記構成のハイブリッド車両の制御装置によれば、内燃機関のトルク変動と、モータの回転数およびトルクに対する各指令値とに応じて、モータに対する適切な誘起電圧定数を設定することができる。
さらに、請求項4に記載の発明のハイブリッド車両の制御装置では、前記制振制御手段は、前記内燃機関のトルク変動において、前記内燃機関のトルクが所定値よりも大きいときに前記モータの誘起電圧定数が相対的に大きくなるようにして、前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することを特徴としている。
上記構成のハイブリッド車両の制御装置によれば、モータに対する適切な誘起電圧定数を設定することができる。
請求項1に記載の発明のハイブリッド車両の制御装置によれば、誘起電圧状態量が適宜の値に固定される場合に比べて、モータから出力可能な制振トルクを増大させ、内燃機関のトルク変動に対する抑制量を増大させることができ、ハイブリッド車両の燃費を向上させることができる。
さらに内燃機関のトルクが相対的に小さい状態でモータを強め界磁状態に設定することで、相対的に大きな制振トルクを出力可能とし、内燃機関のトルクが相対的に大きい状態でモータを弱め界磁状態に設定することで、相対的に小さな制振トルクを出力可能とし、内燃機関のトルク変動をモータから出力される制振トルクにより効率よく抑制することができる。
さらに、請求項3に記載の発明のハイブリッド車両の制御装置によれば、内燃機関のトルク変動と、モータの回転数およびトルクに対する各指令値とに応じて、モータに対する適切な誘起電圧定数を設定することができる。
さらに、請求項4に記載の発明のハイブリッド車両の制御装置によれば、モータに対する適切な誘起電圧定数を設定することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置について添付図面を参照しながら説明する。
この発明の実施形態に係るパラレルハイブリッド車両は、例えば図1に示すように、内燃機関Eと、モータMと、トランスミッションTとを直列に直結した構造のものである。内燃機関EおよびモータMの両方の駆動力は、AT(オートマチックトランスミッション)等のトランスミッションTから左右の駆動輪(前輪あるいは後輪)W,W間で駆動力を配分するディファレンシャル(図示略)を介して車両の駆動輪W,Wに伝達される。また、ハイブリッド車両の減速時に駆動輪W側からモータM側に駆動力が伝達されると、モータMは発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。さらに、車両の運転状態に応じて、モータMは内燃機関Eの出力によって発電機として駆動され、発電エネルギーを発生するようになっている。
例えば3相のDCブラシレスモータ等からなるモータMは、パワードライブユニット(PDU)2に接続されている。パワードライブユニット2は、例えばトランジスタのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路を具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータを備え、モータMと電力(モータMの力行(駆動またはアシスト)動作時にモータMに供給される供給電力や回生動作時にモータMから出力される回生電力)の授受を行う高圧系のニッケル−水素バッテリ(バッテリ)3が接続されている。
そして、モータMの駆動及び回生作動は、ECU1からの制御指令を受けてパワードライブユニット2により行われる。すなわち、パワードライブユニット2は、例えばモータMの駆動時には、ECU1から出力されるトルク指令に基づき、バッテリ3から出力される直流電力を3相交流電力に変換してモータMへ供給する。一方、モータMの回生動作時には、モータMから出力される3相交流電力を直流電力に変換してバッテリ3を充電する。
そして、各種補機類を駆動するための12ボルトの補助バッテリ4は、DC−DCコンバータからなるダウンバータ5を介して、パワードライブユニット2およびバッテリ3に対して並列に接続されている。ECU1により制御されるダウンバータ5は、パワードライブユニット2またはバッテリ3の電圧を降圧して補助バッテリ4を充電する。
内燃機関Eは、いわゆるSOHCのV型6気筒エンジンであって、一方のバンクの3つの気筒は気筒休止運転可能な可変バルブタイミング機構VTを備えた構造で、他方のバンクの3つの気筒は気筒休止運転(休筒運転)を行わない通常の動弁機構(図示せず)を備えた構造となっている。そして、気筒休止可能な3気筒は各々2つの吸気弁と2つの排気弁が油圧ポンプ6aと、スプールバルブ6bと、気筒休止側通路6cと、気筒休止解除側通路6dとを介して可変バルブタイミング機構VTにより閉状態を維持できるような構造となっている。
これにより、内燃機関Eに対し、一方のバンクの3つの気筒が休止した状態の3気筒運転(休筒運転)と、一方および他方のバンクの6つの気筒(全気筒)が駆動する6気筒運転(全筒運転)とが切り換えられることとなる。
具体的には、油圧ポンプ6aから潤滑系配管6eを介してエンジン潤滑系へ供給される作動油の一部が、ECU1により制御されるソレノイドを具備するスプールバルブ6bを介して、気筒休止可能なバンクの気筒休止側通路6cに供給されると、各々ロッカーシャフト7に支持され、一体となって駆動していたカムリフト用ロッカーアーム7a(7b)と弁駆動用ロッカーアーム8a,8a(8b,8b)とが分離して駆動可能となるため、カムシャフト9の回転により駆動するカムリフト用ロッカーアーム7a,7bの駆動力が弁駆動用ロッカーアーム8a,8bに伝達されず、吸気弁と排気弁とが閉状態で維持される。これにより3つの気筒の吸気弁と排気弁とが閉状態となる休筒運転を行うことができる。
なお、この内燃機関Eには、スロットルバルブを電子制御する電子制御スロットル(ETCS:Electronic Throttle Control System)が備えられ、モータMには電動オイルポンプ(EOP)が連結されている。
ECU1には、例えば、車両の速度(車速)VPを検出する車速センサS1からの検出信号と、エンジン回転数NEを検出するエンジン回転数センサS2からの検出信号と、トランスミッションTのシフトポジションSHを検出するシフトポジションセンサS3からの検出信号と、ブレーキペダルの操作状態Brを検出するブレーキスイッチS4からの検出信号と、アクセルペダルの操作量に係るアクセルペダル開度Apを検出するアクセルペダル開度センサS5からの検出信号と、スロットル開度THを検出するスロットル開度センサS6からの検出信号と、吸気管負圧PBを検出する吸気管負圧センサS7からの検出信号と、バッテリ3の温度TBATを検出するバッテリ温度センサS8からの検出信号と、ブレーキペダル(図示略)に連係された倍力装置BSに設けられたブレーキマスターパワー内負圧センサS9からの検出信号と、気筒休止時において気筒休止解除側通路6dの油圧を検出するPOILセンサS10からの検出信号と、油圧ポンプ6aの潤滑系配管6eでの油温を検出するTOILセンサS11からの検出信号とが入力されている。
モータMは、例えば図2に示すように、周方向に沿って配置された各永久磁石11a,12aを具備する略円環状の各内周側回転子11および外周側回転子12と、内周側回転子11および外周側回転子12を回転させる回転磁界を発生する複数相の固定子巻線13aを有する固定子13と、内周側回転子11および外周側回転子12に接続され、内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相を制御する位相制御装置15とを備えている。
内周側回転子11および外周側回転子12は、互いの回転軸がモータMの回転軸Oと同軸となるように配置され、略円筒状の各ロータ鉄心21,22と、内周側ロータ鉄心21の外周部で周方向に所定間隔をおいて設けられた複数の内周側磁石装着部23,…,23および外周側ロータ鉄心22の内部で周方向に所定間隔をおいて設けられた複数の内周側磁石装着部23,…,24とを備えている。
そして、周方向で隣り合う内周側磁石装着部23,23間において内周側ロータ鉄心21の外周面21A上には回転軸Oに平行に伸びる凹溝21aが形成されている。
また、周方向で隣り合う外周側磁石装着部24,24間において外周側ロータ鉄心22の外周面22A上には回転軸Oに平行に伸びる凹溝22aが形成されている。
各磁石装着部23および24は、例えば回転軸Oに平行に貫通する各1対の磁石装着孔23a,23aおよび24a,24aを備え、1対の磁石装着孔23a,23aはセンターリブ23bを介して、かつ、1対の磁石装着孔24a,24aはセンターリブ24bを介して、周方向で隣り合うように配置されている。
そして、各磁石装着孔23a,24aは回転軸Oに平行な方向に対する断面が、略周方向が長手方向かつ略径方向が短手方向の略長方形状に形成され、各磁石装着孔23a,24aには回転軸Oに平行に伸びる略長方形板状の各永久磁石11a,12aが装着されている。
1対の磁石装着孔23a,23aに装着される1対の内周側永久磁石11a,11aは、厚さ方向(つまり各回転子11,12の径方向)に磁化され、互いに磁化方向が同方向となるように設定される。そして、周方向で隣り合う内周側磁石装着部23,23に対して、各1対の磁石装着孔23a,23aおよび23a,23aに装着される各1対の内周側永久磁石11a,11aおよび内周側永久磁石11a,11aは互いに磁化方向が異方向となるように設定される。すなわち外周側がN極とされた1対の内周側永久磁石11a,11aが装着された内周側磁石装着部23には、外周側がS極とされた1対の内周側永久磁石11a,11aが装着された内周側磁石装着部23が、凹溝21aを介して周方向で隣接するようになっている。
同様にして、1対の磁石装着孔24a,24aに装着される1対の外周側永久磁石12a,12aは、厚さ方向(つまり各回転子11,12の径方向)に磁化され、互いに磁化方向が同方向となるように設定される。そして、周方向で隣り合う外周側磁石装着部24,24に対して、各1対の磁石装着孔24a,24aおよび24a,24aに装着される各1対の外周側永久磁石12a,12aおよび外周側永久磁石12a,12aは互いに磁化方向が異方向となるように設定される。すなわち外周側がN極とされた1対の外周側永久磁石12a,12aが装着された外周側磁石装着部24には、外周側がS極とされた1対の外周側永久磁石12a,12aが装着された外周側磁石装着部24が、凹溝22aを介して周方向で隣接するようになっている。
そして、内周側回転子11の各磁石装着部23,…,23と外周側回転子12の各磁石装着部24,…,24とは、さらに、内周側回転子11の各凹溝21a,…,21aと外周側回転子12の各凹溝22a,…,22aとは、各回転子11,12の径方向で互いに対向配置可能となるように配置されている。
これにより、内周側回転子11と外周側回転子12との回転軸O周りの相対位置に応じて、モータMの状態を、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの同極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが対極配置)される弱め界磁状態から、内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの異極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが同極配置)される強め界磁状態に亘る適宜の状態に設定可能とされている。
特に、弱め界磁状態および強め界磁状態においては、回転軸Oに平行な方向に対する断面において、内周側永久磁石11aの長辺と外周側永久磁石12aの長辺とが対向するように設定されている。
また、固定子13は、外周側回転子12の外周部に対向配置される略円筒状に形成され、例えば車両のトランスミッションのハウジング(図示略)等に固定されている。
また、位相制御装置15は、例えば内周側回転子11の内周側の中空部に配置され、電動あるいは油圧駆動等によって、少なくとも内周側回転子11および外周側回転子12の何れか一方を回転軸O周りに回動させることによって内周側回転子11と外周側回転子12との間の相対的な位相を変更するアクチュエータを備えている。
本実施の形態によるハイブリッド車両の制御装置は上記構成を備えており、次に、このハイブリッド車両の制御装置の動作、特に、モータMの運転状態および各回転子11,12の位相状態を制御しつつ内燃機関Eの休筒運転と全筒運転とを切り換える処理について説明する。
先ず、例えば図3に示すステップS01においては、内燃機関Eの休筒運転状態でハイブリッド車両を走行可能か否か、例えばバッテリ3の残容量SOCと、モータMのアシスト動作に対するモータ出力の上限値と、休筒運転での内燃機関Eの出力の上限値とに基づき、パワープラント(つまり内燃機関EおよびモータM)の出力に対する所望の要求値であるパワープラント要求出力を確保することができるか否か等を判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS02に進み、このステップS02においては、全筒運転を実行し、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
そして、ステップS03においては、休筒運転での内燃機関Eのトルク変動を抑制する制振トルクをモータMから出力させること無しに、内燃機関Eの休筒運転を実行可能か否か、例えば内燃機関Eのトルク変動に伴う車体振動が所定許容値よりも大きいか否か等を判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS04に進み、このステップS04においては、休筒運転を実行し、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS05に進む。
そして、ステップS05においては、所望の制振トルクをモータMから出力可能か否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS02に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS06に進む。
そして、ステップS06においては、モータMから出力可能な制振トルクの上限値(制振トルクリミット値)を算出する。
そして、ステップS07においては、休筒運転状態での内燃機関Eのトルク変動に応じた制振トルクの指令値(制振トルク指示値)を算出する。
そして、ステップS08においては、トルク指示値がトルクリミット値未満であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS02に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS09に進む。
そして、ステップS09においては、休筒運転を実行する。
そして、ステップS10においては、モータMの内周側回転子11と外周側回転子12との相対的な位相を変更して誘起電圧定数Keを可変とする可変制御を実行可能か否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS11に進み、このステップS11においては、モータMの内周側回転子11と外周側回転子12との相対的な位相を変更せずに所望の制振トルクを出力するモータ制振の制御を実行し、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS12に進み、このステップS12においては、モータMの内周側回転子11と外周側回転子12との相対的な位相を内燃機関Eのトルク変動に応じた適宜の値に設定して所望の制振トルクを出力するモータ可変制振の制御を実行し、一連の処理を終了する。
例えば図4に示すように、休筒運転状態での内燃機関Eから出力されるエンジントルクのトルク変動に対して、モータMから出力される制振トルク(モータトルク)は、エンジントルクのトルク変動を打ち消すように変化し、パワープラント(つまり内燃機関EおよびモータM)でのトルク変動は、エンジントルクと制振トルクとが合成されて得られる合成トルクへと低減される。
ここで、モータMに対する可変制御では、モータMの状態を強め界磁状態と弱め界磁状態との間で変化させることにより、内周側回転子11の永久磁石11aと外周側回転子12の永久磁石12aとによる界磁磁束の磁束密度の大きさが変化し、誘起電圧定数Keが変更されることになる。
このため、モータMに対する可変制御を実行可能であれば、相対的に大きな制振トルクが必要な場合、つまりエンジントルクが相対的に低下する状態では、モータMの位相状態は、例えば図5(a)に示すように内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの異極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが同極配置)される強め界磁状態に設定される。
また、相対的に小さな制振トルクが必要な場合、つまりエンジントルクが相対的に増大する状態では、モータMの位相状態は、例えば図5(b)に示すように内周側回転子11の内周側永久磁石11aと外周側回転子12の外周側永久磁石12aとの同極の磁極同士が対向配置(つまり、内周側永久磁石11aと外周側永久磁石12aとが対極配置)される弱め界磁状態に設定される。
これにより、例えば図6に示すように、モータMの誘起電圧定数Keが適宜の値に固定された状態において内燃機関Eの回転数およびトルクに応じて設定された休筒運転領域と全筒運転領域とに対して、モータMに対する可変制御により誘起電圧定数Keが可変とされることで、休筒運転領域を拡大させることができる。例えば図6においては、誘起電圧定数Keの増大に伴い、モータMから出力可能な制振トルクが増大することから、休筒運転領域の高トルク側に休筒運転拡大領域を設定することができる。
なお、モータMの回転数およびトルクに応じて設定される所定の運転可能領域においては、例えば図7に示すように、各回転子11,12の相対的な位相に応じた誘起電圧定数Ke毎に対して、モータMの運転効率が最大となる所定の運転状態(例えば図7に示す運転状態α,β,γ等)が設定されることから、例えばハイブリッド車両の走行状態に応じたモータMあるいは内燃機関Eの適宜の運転状態(つまり、トルクおよび回転数)に対して、最適な誘起電圧定数Keを選択して、各回転子11,12の相対的な位相を変更することも可能である。
上述したように、本実施の形態によるハイブリッド車両の制御装置によれば、例えば誘起電圧定数Keが固定される場合に比べて、モータMから出力可能な制振トルクを増大させ、内燃機関Eのトルク変動に対する抑制量を増大させることができ、ハイブリッド車両の燃費を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図4に示すように、エンジントルクのトルク変動の上限値および下限値に対応して、モータMの状態を弱め界磁状態と強め界磁状態との間で変更するとしたが、これに限定されず、例えば図8に示すように、エンジントルクのトルク変動の上限値が所定値未満である場合には、トルク変動の下限値にモータMの弱め界磁状態を対応させると共に、トルク変動の上限値には、強め界磁状態以外の適宜の界磁状態を対応させ、トルク変動の上限値が所定値以上となった場合に、トルク変動の上限値に強め界磁状態を対応させてもよい。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の構成図である。 本発明の一実施形態に係るモータの内周側回転子および外周側回転子と固定子とを示す要部断面図である。 本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の制御装置の動作を示すフローチャートである。 エンジントルクおよびモータトルクに応じた、誘起電圧定数Keの時間変化の一例を示すグラフ図である。 図5(a)は内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石とが同極配置された強め界磁状態を模式的に示す図であり、図5(b)は内周側回転子の永久磁石と外周側回転子の永久磁石とが対極配置された弱め界磁状態を模式的に示す図である。 内燃機関の回転数およびトルクに応じた休筒運転領域と、全筒運転領域と、休筒運転拡大領域との一例を示すグラフ図である。 所望の運転効率におけるモータの回転数およびトルクおよび誘起電圧定数の関係の一例を示すグラフ図である。 エンジントルクおよびモータトルクに応じた、誘起電圧定数Keの時間変化の一例を示すグラフ図である。
符号の説明
1 ECU(制振制御手段)
11 内周側回転子
11a 内周側永久磁石
12 外周側回転子
12a 外周側永久磁石
15 位相制御装置(位相変更手段)

Claims (3)

  1. 内燃機関および該内燃機関に連結されたモータを駆動源として備え、少なくとも前記内燃機関または前記モータの駆動力により走行可能なハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記モータは、周方向に沿って配置された第1永久磁石を具備する第1回転子および周方向に沿って配置された第2永久磁石を具備する第2回転子と、前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することで誘起電圧状態量を変更可能な位相変更手段とを備え、
    前記内燃機関のトルク変動に応じて、前記位相変更手段により前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することによって、前記トルク変動を抑制する制振トルクを前記モータから出力させる制振制御手段と
    を備え
    前記制振制御手段は、前記内燃機関のトルク変動において、前記内燃機関のトルクが相対的に小さい状態で、前記モータの誘起電圧定数が相対的に大きくなるように、かつ、前記内燃機関のトルクが相対的に大きい状態で、前記モータの誘起電圧定数が相対的に小さくなるようにして、前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更する
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記制振制御手段は、前記内燃機関のトルク変動と、前記モータの回転数およびトルクに対する各指令値とに応じて、前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記制振制御手段は、前記内燃機関のトルク変動において、前記内燃機関のトルクが所定値よりも大きいときに前記モータの誘起電圧定数が相対的に大きくなるようにして、前記第1回転子と前記第2回転子との間の相対的な位相を変更することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
JP2006143788A 2006-05-24 2006-05-24 ハイブリッド車両の制御装置 Expired - Fee Related JP4527082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006143788A JP4527082B2 (ja) 2006-05-24 2006-05-24 ハイブリッド車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006143788A JP4527082B2 (ja) 2006-05-24 2006-05-24 ハイブリッド車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007313970A JP2007313970A (ja) 2007-12-06
JP4527082B2 true JP4527082B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=38848244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006143788A Expired - Fee Related JP4527082B2 (ja) 2006-05-24 2006-05-24 ハイブリッド車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4527082B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5212696B2 (ja) * 2008-03-04 2013-06-19 本田技研工業株式会社 電動機の制御装置
JP5136316B2 (ja) * 2008-09-16 2013-02-06 マツダ株式会社 ハイブリッド自動車の制御方法及びその装置
JP5104702B2 (ja) * 2008-10-07 2012-12-19 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車の回生制御装置
JP2018123833A (ja) * 2017-01-30 2018-08-09 永興電機工業株式会社 車載用パワーユニット

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10327569A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Hitachi Metals Ltd 磁石式ブラシレス電動機
JP2002262534A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Hitachi Ltd 回転電機及びそれを搭載した車両
JP2005039886A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2005065409A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Honda Motor Co Ltd ハイブリット車両の制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10327569A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Hitachi Metals Ltd 磁石式ブラシレス電動機
JP2002262534A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Hitachi Ltd 回転電機及びそれを搭載した車両
JP2005039886A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両の制御装置
JP2005065409A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Honda Motor Co Ltd ハイブリット車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007313970A (ja) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3934093B2 (ja) ハイブリット車両の制御装置
US7654355B1 (en) Flywheel system for use with electric wheels in a hybrid vehicle
US8339010B2 (en) Dual rotor electric machine having a field-controlling rotor
US20020100624A1 (en) Hybrid car and dynamo-electric machine
US7622840B2 (en) Electric machine and method of using electric machine
US11634021B2 (en) Power device for vehicles
JP4643525B2 (ja) エンジンシステム
JP7251511B2 (ja) リターダ付回転電機
WO2013094239A1 (ja) ハイブリッド車両の発電制御装置
JP5024277B2 (ja) 車両用モーター取付け方法
JP4527082B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
US20220190678A1 (en) Electric machine for a vehicle
JP2008230281A (ja) ハイブリッド車両
JP4252542B2 (ja) ハイブリッド車両の変速制御装置
US11271504B2 (en) Motor control system
JP2000050585A (ja) 車両用駆動装置
JP6398908B2 (ja) 回転電機
JP2007237760A (ja) ハイブリッド車の駆動装置
JP4361509B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP4896546B2 (ja) 電動機を具備する車両
JPH10150702A (ja) 動力出力装置
JP3147030B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法
JP3578306B2 (ja) 車両用駆動装置
JP5434532B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2005065408A (ja) ハイブリット車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100602

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees