JP2007237760A - ハイブリッド車の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリッド車において、内燃機関の変動トルクを効果的に低減する。
【解決手段】駆動源としての電気モータが機関駆動輪に至る内燃機関の動力経路に出力を伝達可能に配設されたハイブリッド車の駆動系において、機関及び電気モータの回転位相を、機関の変動トルクAのピークに対して電気モータのコギングトルクBの逆位相のピークが重畳する関係に設定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、駆動源として内燃機関と電気モータとを備えるハイブリッド車の駆動装置に関し、詳細には、機関トルクの変動分を電気モータの作用により低減して、車両の振動を低減し、静粛性を向上させるための技術に関する。
駆動源として内燃機関と電気モータとを備えるハイブリッド車は、既に一般的に知られたところであり、このうち特に内燃機関と電気モータとが駆動輪に対して夫々独立に動力を伝達可能に構成されたものは、パラレル型のハイブリッド車として分類される。パラレル型のハイブリッド車では、内燃機関のみによる走行モード、電気モータのみによる走行モード、ならびに内燃機関及び電気モータの双方を併用した走行モードを切り換えることができ、車両の走行条件に応じたモードの切換えにより出力を確保しつつ燃費を削減し、排気性能を向上させている。
パラレル型のハイブリッド車では、上記の通り走行条件に応じて駆動源が切り換えられることから、走行条件の変遷により車両の走行中に内燃機関の運転及び停止が間欠的に繰り返される。ここで、内燃機関の始動に際して圧縮の反作用により機関トルクの変動分(すなわち、変動トルク)が顕著となり、これが車両に不快な振動を生じさせ、静粛性を損なわせる一因となるが、このような変動トルクを低減する方法として、次のものが知られている。電気モータにより出力形成のための基本出力トルクとは別に回転振動抑制トルクを形成し、この回転振動抑制トルクにより内燃機関の変動トルクを打ち消すのである(特許文献1)。
特許第3454167号公報(段落番号0032)
前掲特許文献1に記載の技術によれば、内燃機関の変動トルクが電気モータの積極的な作用により打ち消されることになるので、振動低減の観点からは高い効果が得られるものと期待される。しかしながら、このものでは、電気モータにより回転振動抑制トルクを生じさせ、これを機関トルクに重畳させることにより変動トルクを相殺するものであるため、回転速度域によっては生じさせるべき回転振動抑制トルクが増大し、一定の供給電力制限のもとでは、回転速度を上昇させるための基本出力トルクに不足を来すおそれがある。また、充分な供給電力が確保されるとしても、このような大きな回転振動抑制トルクを発生可能なものとして大型の電気モータが必要となる。電気モータの大型化は、製造コストの観点から不利であるばかりでなく、電気モータ、延いてはこれを含む駆動装置全体の車両における搭載容易性を悪化させる。他方、回転振動抑制トルクの増大は、電気モータに対する電力供給量の増大を招き、特に、始動時等の低回転域では電気モータに不均一な発熱を生じさせる。電気モータの発熱は、電流値の二乗に比例することから、大きな電力供給量のもとで電気モータを熱負荷から保護するため、電気モータに対する高い冷却性能が要求される。
本発明は、ハイブリッド車において、駆動装置の搭載容易性の悪化及び電気モータに対する熱負荷の増大等の副次的な弊害を伴わずに内燃機関の変動トルクを低減し、車両の静粛性を向上させることを目的とする。
本発明は、ハイブリッド車の駆動装置を提供する。本発明に係る装置は、内燃機関と、車両の駆動系において、機関駆動輪に至るこの機関の動力経路に出力を伝達可能に配設された電気モータとを含んで構成され、機関及び電気モータは、これらの回転位相が、機関の変動トルクのピークに対し、電気モータのコギングトルクの前記変動トルクに対する逆位相のピークが重畳する所定の関係に設定される。
本発明によれば、機関の変動トルクの低減に電気モータのコギングトルクを利用し、変動トルクのピークに対してモータコギングトルクの逆位相のピークを重畳させることとしたので、ハイブリッド車において、電気モータの相数若しくは極数、又は増減速比等の選択により、比較的に小型の電気モータにより変動トルクを低減し、駆動装置の搭載容易性の悪化等の弊害を伴わずに車両の静粛性を向上させることができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るハイブリッド車の駆動装置1aの構成を示している。このハイブリッド車は、駆動源としての内燃機関11及び電気モータ12が駆動輪16,16に対して夫々独立に動力を伝達可能に構成された、いわゆるパラレル型のハイブリッド車である。本実施形態では、内燃機関(以下「エンジン」という。)11に6気筒のガソリンエンジンを、電気モータ(以下「モータジェネレータ」という。)12に永久磁石型の3相同期モータ(極数を4とする。)を採用している。エンジン11には、6以外の気筒数のものを採用してもよい。モータジェネレータ12は、電動機としての機能と、発電機としての機能とを兼ね備える。
駆動装置1aにおいて、エンジン11のクランクシャフトと、モータジェネレータ12の回転軸とがロックアップクラッチ13を介して連結されるとともに、モータジェネレータ12の出力軸が無段変速機14及びディファレンシャルギヤ15を介して左右の駆動輪(ここでは、後輪)16,16に連結されている。ロックアップクラッチ13は、図示しないオイルポンプにより圧縮された作動オイルが供給されて、出力側に設けられたクラッチフェーシングの作動圧を上昇させ、入力側に設けられたクラッチカバーにこのクラッチフェーシングを押し付けてクラッチの入力側と出力側とを機械的に連結するものである。このクラッチフェーシングに働く作動圧は、ロックアップクラッチ13に対する、いわゆるアプライ圧とレリーズ圧との差として形成される。オイルポンプとロックアップクラッチ13との間に圧力制御弁131が介装されており、圧力制御弁131が後述するハイブリッドコントロールモジュール21からの指令信号(ここでは、ソレノイドの通電デューティ)により作動して、ロックアップクラッチ13に供給される作動オイルの圧力が制御される。無段変速機14は、入出力要素間のプーリ比の変更により変速比を変化させるものであり、減速ギヤ14aを含んで構成される。
このような構成の駆動装置1aにおいて、ロックアップクラッチ13により、エンジン11の駆動輪16,16に対する接続及び遮断が切り換えられる。モータジェネレータ12の出力、ならびにロックアップクラッチ13の締結時において、エンジン11のみ又はエンジン11及びモータジェネレータ12の双方の出力が無段変速機14及びディファレンシャルギヤ15を介して駆動輪16,16に伝達され、車両を推進させる。モータジェネレータ12は、主に低負荷域での走行に際してバッテリ41からの電力(図示しないインバータにより3相交流電流に変換される。)を受けて電動機として動作し、車両の駆動力を発生させる一方、減速時には、発電機として動作し、制動エネルギを回生して発電を行う。モータジェネレータ12は、また、バッテリ41の残容量に応じて発電機として動作し、エンジン11からの出力を受けて発電を行う。発生した電力は、インバータにより直流電流に変換され、バッテリ41の充電に充てられる。更に、エンジン11の始動時において、モータジェネレータ12は、電動機として動作し、エンジン11のクランキングを行う。モータジェネレータ12の動作、及びロックアップクラッチ13の締結及び解放の切換えは、電子制御ユニットとして構成されるハイブリッドコントロールモジュール(以下「HCM」という。)21からの指令信号に基づいて行われる。HCM21は、後述するエンジンコントロールモジュール31と接続されており、エンジンコントロールモジュール31との間で制御情報を相互に授受する。
HCM21には、車両の走行条件等に関する情報として、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルセンサ61からの信号、スタートキー62からの電源のオン又はオフを示す信号、シフトレバーポジションを検出するシフトセンサ63からの信号、ブレーキスイッチ64からのブレーキのオン又はオフを示す信号、車両の走行速度を検出する車速センサ65からの信号、バッテリ41の残容量を検出するバッテリセンサ66からの信号等が入力される。HCM21は、入力した信号に基づいて所定の演算を実行し、モータジェネレータ12及びロックアップクラッチ13に対する指令信号を発生させるとともに、エンジン11に対する始動、停止指令及び出力制御指令を発生させる。
他方、エンジンコントロールモジュール(以下「ECM」という。)31には、クランク角センサ67により発せられる単位クランク角又は基準クランク角毎の信号(ECM31は、これに基づいてエンジン11の回転速度NEを算出する。)、エンジン冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ68からの信号等が入力される。ECM31は、入力した信号、及びHCM21からの指令に基づいて所定の演算を実行し、燃料噴射弁等のエンジン制御デバイスに対する指令信号を発生させる。ECM31は、エンジン11の始動に際し、エンジン11の回転速度NEがクランキングにより始動可能速度に達したことを受けて始動制御を実行し、燃料の供給及び点火を開始してエンジン11を始動させる。なお、本実施形態において、エンジン11の始動指令は、HCM21により、低負荷域でのモータジェネレータ12による走行中にアクセルペダルが大きく踏み込まれた場合の加速時、及びモータジェネレータ12による長期に亘る走行によりバッテリ41の放電が進み、残容量が所定の量にまで減少した場合の強制充電時等に発せられる。
本実施形態において、「ハイブリッド車の駆動装置」は、エンジン11、モータジェネレータ12、ロックアップクラッチ13、圧力制御弁131及びHCM21により構成される。すなわち、本実施形態では、エンジン11の始動に際し、エンジン11とモータジェネレータ12との回転位相が後述するロックアップ制御により所定の関係に調整され、締結後において、エンジン11の変動トルクのピークに対してモータジェネレータ12のコギングトルクの逆位相のピークが重畳し、この変動トルクが低減される。
以下、HCM21がエンジン11の始動に際して行う制御について、フローチャートを参照して説明する。
図2は、ロックアップ制御ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、スタートキー62の操作による電源のオンにより起動され、その後所定の時間毎に実行される。
S101では、車両の走行条件としてアクセルペダルの踏込み量APO及び車速VSP等を読み込むとともに、バッテリ41の残容量SOCを読み込む。
S102では、エンジン11の始動要求があるか否かを判定する。エンジン11の始動要求は、読み込んだAPO,SOC等に基づいて行う判定の結果、加速時又は強制充電時等にあるものとされる。この要求があるときは、S103へ進み、それ以外のときは、このルーチンを終了する。なお、エンジン11の始動要求は、ロックアップクラッチ13の締結要求に相当するものである。
S103では、ロックアップクラッチ13(詳細には、圧力制御弁131)に対してロックアップ指令Cmを発生させる。本実施形態では、ロックアップクラッチ13の締結及び解放の切換えを作動オイルの圧力の制御によることとしていることから、このロックアップ指令Cmは、圧力制御弁131の通電デューティとして具現される。
S104では、モータジェネレータ12とエンジン11との回転速度の差である回転速度差Drev(=NM−NE)を検出する。本実施形態では、Drevの検出のため、モータジェネレータ12の出力軸に対してその回転速度NMを検出する回転速度センサを設置する。なお、モータジェネレータ12の出力軸と車両の駆動輪16,16とが無段変速機14を介して連結されることから、回転速度NMは、車速VSP及び変速比等に基づいて算出することもできる。
S105では、モータジェネレータ12のエンジン11に対する相対位相θrを検出する。θrの検出は、エンジン11の所定番号の気筒(本実施形態では、1番気筒)が排気上死点にあるときのクランク角CAを0と、モータジェネレータ12の回転子のN極がU相コイルの一方に対してなす角が0°であるときの回転角θmを0として、モータジェネレータ12の相対的な回転位相を算出することによる。このため、本実施形態では、モータジェネレータ12に回転角センサを設置し、θrとして、エンジン11のクランク角CAと、モータジェネレータ12の回転角θmとの差(=θm−CA)を算出する。
S106では、回転速度差Drevが、0へ向かう収束が充分に進んだことを示す所定の値D1以下であるか否かを判定する。D1以下であるときは、S107へ進み、D1よりも大きいときは、S110へ進む。
S107では、相対位相θrと締結後の目標相対位相tθrとの差(=tθr−θr)が、θrのずれの許容限界を示す所定の値D2以下であるか否かを判定する。D2以下であるときは、S108へ進み、D2よりも大きいときは、S109へ進む。なお、tθrは、6気筒エンジン11と3相4極モータ12との組み合わせにおいて、30°×N(Nを整数とする。)に設定する。
S108では、ロックアップクラッチ13の締結力Fを比較的に大きな値Faに設定する。締結力Fの調整は、既述の通りロックアップクラッチ13に供給する作動オイルの圧力の制御によることから、このS108では、圧力制御弁131の通電デューティを増大させ、クラッチフェーシングの大きな作動圧を発生させる。なお、Faは、ロックアップクラッチ13の完全締結後の締結力に相当する。
S109では、ロックアップクラッチ13の締結力Fを回転速度差Drevに基づいて制御する。すなわち、図3に示す傾向を持たせたテーブルデータに従いDrevが小さいときほど通電デューティ、延いてはクラッチフェーシングの作動圧を減少させ、締結力Fを低下させる。このS109で設定される締結力Fは、S108で設定される完全締結後の締結力Faよりも小さい。
S110では、ロックアップクラッチ13の締結力Fを完全締結後におけるよりも小さな値Fbに設定する。なお、図3は、締結力Fの、回転速度差Drevに対するFbからの減少特性を示している。同図から明らかなように、S109で設定される締結力Fは、このS110で設定される締結力Fb以下である。S109において、締結力Fは、実線Aのように線形的に減少させるほか、二点鎖線Bのように段階的に減少させてもよい。
図4は、本実施形態に係るロックアップ制御の内容をタイムチャートにより示したものである。
時刻t1において、エンジン11の始動要求が検出されると、ECM31に対してエンジン11の始動指令が発せられるとともに、ロックアップクラッチ13に対してロックアップ指令Cmが発せられる。これに伴い圧力制御弁131の通電デューティが変更され、ロックアップクラッチ13の作動圧が増大することで、比較的に小さな締結力Fbが形成され、エンジン11の回転速度NEが上昇する。このロックアップ制御と並行して行われるモータ制御において、モータジェネレータ12の回転速度NMがエンジン11の始動を可能とする目標回転速度NMtrgに調整される。回転速度NEの上昇によりエンジン11とモータジェネレータ12との回転速度差Drevが所定の値D1にまで減じた時刻t2に、相対位相θrの目標相対位相tθrに対する差(=tθr−θr)が検出される。この差が所定の値D2以下であるときは、締結力Fが締結後の値Faに切り換えられる一方(この場合の締結力Fの変化を二点鎖線で示す。)、差がD2よりも大きいときは、相対位相θrのずれが解消されないままでの締結を回避するため、回転速度差Drevの減少に応じて締結力FをFbから更に減少させる。これにより微小な回転速度差Drevのもとでのクラッチフェーシングの滑りが阻害されず、θrのずれが速やかに解消される。差(=tθr−θr)が所定の値D2にまで減じた時刻t3に、締結力Fが締結後の値Faに切り換えられ、時刻t4に締結動作を完了する。他方、エンジン11は、回転速度NEが始動可能速度NEstrに達した時点で始動制御を実行し、燃料の供給及び点火を開始して自律運転に移行する。
本実施形態に関し、HCM21及び圧力制御弁131により「クラッチ締結制御手段」としての機能が実現される。すなわち、図2に示すフローチャートのS102により「締結要求検出手段」としての機能が、同フローチャートのS104により「回転速度差検出手段」としての機能が、同フローチャートのS105により「相対位相検出手段」としての機能が、圧力制御弁131により「締結力発生手段」としての機能が、図2に示すフローチャートのS106〜110により「締結力制御手段」としての機能が実現される。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
本実施形態では、エンジン11の始動に際し、ロックアップ制御により締結後のモータジェネレータ12の相対位相θmを、30°×N(Nを整数とする。)により表される目標相対位相tθrに調整することとした。このため、6気筒エンジン11と3相4極モータ12とを組み合わせた駆動装置1aにおいて、エンジン11の変動トルクのピークに対してモータジェネレータ12のコギングトルクの逆位相のピークが重畳することとなり、始動に際して顕著に生じるエンジン11の変動トルクをモータコギングトルクにより低減し、静粛性を向上させることができる。図5は、モータコギングトルクによる変動トルクの低減効果を示すものであり、エンジン11の変動トルクを点線Aにより、モータコギングトルクを実線Bにより、エンジン11の変動トルクの負方向のピークに対してモータコギングトルクの正方向のピークを重畳させた好ましい合成トルクを実線C1により、エンジン11の変動トルクに対してモータコギングトルクの順方向のピークを重畳させた比較例としての合成トルクを実線C2により示している。なお、ここでは、モータジェネレータ12の相数等の設定により、変動トルクの負方向のピークばかりでなく、その正方向のピークに対してもコギングトルクの逆方向のピークが重畳している。本実施形態では、モータコギングトルクによりエンジン11の変動トルクを低減するとともに、変動トルクの負方向のピークに対してモータコギングトルクの正方向のピークを重畳させたことで、合成トルクC1における負方向成分を低減することができ、エンジン11の回転上昇に寄与する駆動トルクを増大させ、回転速度NEを始動可能速度NEstrにまで速やかに上昇させることができる。なお、モータコギングトルクの波形自体は、各個のモータジェネレータ12について固有のものであり、また、モータジェネレータ12の相数若しくは極数、又はエンジン11との間の増減速比等の選択により調整可能であるので、ロックアップ制御後の特別な制御を必要とせずにこの効果を得ることができる。また、変動トルクの低減にモータコギングトルクを利用することとしたので、モータジェネレータ12として比較的に小型のものを採用し、車両における駆動装置1aの搭載容易性が損なわれることを回避し得る。
また、本実施形態では、ロックアップ制御において、締結力Fを締結後におけるよりも小さな値Fbに設定することで、相対位相θmの調整を進めつつ、エンジン11の回転速度NEを滑らかに上昇させることができる。また、締結力Fbのもとで回転速度差Drevが所定の値D1にまで減じたときに、締結力Fを更に減少させることで、相対位相θmのずれを速やかに解消して、モータコギングトルクによる所期の振動低減効果を発揮させることができる。本実施形態では、回転速度差DrevがD1に達した後の締結力Fの減少を回転速度差Drevに基づいて行うことで、クラッチフェーシングの滑りを容易に生じさせ、相対位相θrのずれを確実に解消することができる。
以上では、エンジン11とモータジェネレータ12とをロックアップクラッチ13を介して連結したものについて説明したが、本発明は、これに限らず、これらの駆動源の出力軸を同軸上で直結したものに適用することもできる。図6は、この場合のものとして、本発明の第2の実施形態に係るハイブリッド車の駆動装置1bの構成を示している。
本実施形態に係る駆動装置1bは、ロックアップクラッチ13に相当する断続機能を有しておらず、エンジン11のクランクシャフトとモータジェネレータ12の回転軸とが直結されている。なお、駆動装置1bは、エンジン11及びモータジェネレータ12の接続形態を除き、図1に示すものと同様の構成である。本実施形態において、エンジン11とモータジェネレータ12とは、モータジェネレータ12のエンジン11に対する相対位相θmが30°×N(Nを整数とする。)となる関係で直結されている。
また、以上では、モータジェネレータの相数を3と、極数を4とした場合について説明したが、モータジェネレータの相数及び極数は、エンジンの変動トルク(特に、その周期)との関係で任意に選択可能である。モータジェネレータとして、6気筒エンジンについては、3相4極のもの以外に、たとえば、3相2極モータを採用することができる。この場合は、エンジンとモータジェネレータとの位相関係を、モータジェネレータの相対位相が60°+120°×N(Nを整数とする。)となる関係に設定する。6気筒エンジンについて3相2極モータを採用した場合のモータコギングトルクによる振動低減効果を、図5(b)に示す。図中の符号が示す対象は、既述の通りである。また、6気筒エンジン以外に、4気筒エンジンについては、3相4極モータを、3気筒エンジンについては、3相4極又は3相2極モータを採用することができる。
本発明に関し、内燃機関には、ガソリンエンジンに限らず、任意の気筒数のディーゼルエンジンを採用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るハイブリッド車の駆動装置の構成 ロックアップ制御ルーチンのフローチャート 締結力設定用のテーブルデータ ロックアップ制御の内容を示すタイムチャート モータコギングトルクによる振動低減効果 本発明の第2の実施形態に係るハイブリッド車の駆動装置の構成
符号の説明
1a,1b…駆動装置、11…エンジン、12…モータジェネレータ、13…ロックアップクラッチ、131…圧力制御弁、14…無段変速機、14a…減速ギヤ、15…ディファレンシャルギヤ、16…駆動輪、21…ハイブリッドコントロールモジュール、31…エンジンコントロールモジュール、41…バッテリ、61…アクセルセンサ、62…スタートスイッチ、63…シフトセンサ、64…ブレーキスイッチ、65…車速センサ、66…バッテリセンサ、67…クランク角センサ、68…冷却水温度センサ。

Claims (9)

  1. 内燃機関と、
    車両の駆動系において、機関駆動輪に至る前記機関の動力経路に出力を伝達可能に配設された電気モータと、を含んで構成され、
    前記機関及び前記電気モータの回転位相が、前記機関の変動トルクのピークに対し、前記電気モータのコギングトルクの前記変動トルクに対する逆位相のピークが重畳する所定の関係に設定されたハイブリッド車の駆動装置。
  2. 前記回転位相が、前記機関の変動トルクの負方向のピークに対して前記電気モータのコギングトルクの正方向のピークが重畳する関係に設定された請求項1に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  3. 前記電気モータが、前記機関の始動時におけるクランキングを行うものである請求項1又は2に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  4. 前記機関及び前記電気モータの各出力軸が直結された請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッド車の駆動装置。
  5. 前記機関と前記電気モータとがクラッチを介して連結されるものにおいて、
    前記クラッチを解放状態から締結させる締結動作時に、前記クラッチの締結力を制御して、締結後の前記機関及び前記電気モータの回転位相を前記所定の関係に調整するクラッチ締結制御手段を更に含んで構成される請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッド車の駆動装置。
  6. 前記クラッチ締結制御手段は、
    前記クラッチを締結させるべき締結要求を検出する締結要求検出手段と、
    前記機関及び前記電気モータの回転速度差を検出する回転速度差検出手段と、
    前記電気モータの前記機関に対する相対的な回転位相を相対位相として検出する相対位相検出手段と、
    前記締結要求検出手段による締結要求の検出に対応して前記クラッチに締結力を生じさせる締結力発生手段と、
    前記回転速度差検出手段により検出された回転速度差及び前記相対位相検出手段により検出された相対位相に基づいて前記締結力発生手段が生じさせる締結力を制御する締結力制御手段と、
    を含んで構成される請求項5に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  7. 前記締結力制御手段は、前記クラッチの締結完了前において、前記締結力発生手段が生じさせる締結力を、締結後に生じさせる締結力よりも減少させる請求項6に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  8. 前記締結力制御手段は、前記クラッチの締結完了前において、前記検出された回転速度差が所定の値以下であるときに、前記検出された相対位相と締結後の目標相対位相との差に応じ、前記検出された回転速度差が前記所定の値よりも大きいときと比較して前記締結力を減少させる請求項7に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  9. 前記締結力制御手段は、前記クラッチの締結完了前に前記締結力を減少させる場合に、前記検出された回転速度差が小さいときほどこれを大きく減少させる請求項8に記載のハイブリッド車の駆動装置。
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