JPWO2006126359A1 - コネクタ - Google Patents

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Abstract

本発明はコネクタ10の1.0mm程度までの低背化、基板の小スペース化(奥行き方向)が図れ、小さな操作力で安定した接続が得られ、接続対象物がコジられても接続不良に繋がらないコネクタを提供することにある。本目的は略H形状をしたコンタクト14に、接触部32と押受部34とを有する第一片28と接触部32と接続部36とを有する第二片30とこれらを連結する連結部38とを備え、押受部34と接続部36との間に前記回動部材16の押圧部48が回動できる保持手段を設け、ハウジング12に、天井部20と天井部20の少なくとも両端側には接続対象物が上方向にコジられた際の天井部20の浮き上がりを防止する防止壁22を形成し、前記回動部材16に、操作部46と押圧部48と別個独立の係止孔50とを備え、操作部46をハウジング12の嵌合口18方向に回動させてコンタクト14の接触部32を接続対象物に接触させることにより達成できる。

Description

本発明は、モバイル機器等の電気・電子機器に使用されるコネクタに関するもので、特にフレキシブルプリント基板(以下「FPC」という)やフレキシブルフラットケーブル(以下「FFC」という)等の接続対象物との安定した接続が得られ、基板占有の小スペース化を図るための構造に関するものである。
携帯電話やCCDカメラ等に使用されるコネクタは、狭ピッチで極薄(所謂軽薄短小)であり、主にハウジングとコンタクトとスライダーとから構成され、ハウジングとスライダーとでFPC又はFFCを挟持する構造である。ハウジングとスライダーとでFPC又はFFCを保持する方法には、色々考えられるが、中でもハウジングにFPC又はFFCを挿入した後にスライダーを挿入しFPC又はFFCをコンタクトに押しつける構造のものが多い。
ハウジングには、コンタクトが挿入される所要数の挿入孔が設けられるとともにFPC又はFFCが挿入される嵌合口が設けられている。
コンタクトは略コ字形状をしており、主にFPC又はFFCと接触する接触部と基板等に接続する接続部とハウジングに固定される固定部とから構成されている。このコンタクトは、圧入等によってハウジングに固定されている。
例えば、スライダーは、略楔形状をしており、所要数のコンタクトが配置されたハウジングに、FPC又はFFCを挿入した後に、前記スライダーを挿入する。このようなスライダーは、主にハウジングに装着される装着部とFPC又はFFCをコンタクトの接触部に押圧する押圧部とを備えている。FPC又はFFCが挿入される以前は、スライダーはハウジングに仮装着された状態になっており、FPC又はFFCが挿入された後にスライダーを挿入すると、FPC又はFFCと平行に前記スライダーの押圧部が挿入され、コンタクトの接触部にFPC又はFFCが押圧されるようになる。
このような構造以外にも、以下に示す特許文献1〜3のような回動部材等を使用して、コンタクトをFPC等の接続対象物に接触させる構造のものがある。
特開2002−270290号公報 特開2000−106238号公報 特開2004−71160号公報
特許文献1の要約によると、アクチュエータを小さい操作力で操作でき、また、アクチュエータによるコンタクトの移動量を大きくして接続を確実に行うことができ、更に、低背のコネクタを提供することを目的とし、アクチュエータは、カム部と操作部を有し、前記両部の間に各コンタクトのばね部の先端付近が挿入脱出可能な逃げ溝を形成され、アクチュエータを支点を中心として90°右回転すると、カム部は各コンタクトのばね部と連結ばね部を弾性変形させ、すると、接触部の突起と接触部の突起との間で、FPCは挟圧され、したがって、FPCのパターンは、各コンタクトの端子部を介してプリント基板に接続され、インシュレータの天井部は、各コンタクトの接触部を被覆し、天井部の前面側の下部には、FPCをコネクタに挿入するためのガイド部が形成された構造のコネクタが開示されている。
ちなみに、特許文献1の特許請求の範囲には、請求項1として、コンタクトと、前記コンタクトを保持するインシュレータと、前記インシュレータに回転可能に取り付けられ、かつ、前記コンタクトを弾性変形させて接続対象物に接触させることができるアクチュエータとから構成されるコネクタにおいて、前記コンタクトは、一方側に前記接続対象物との接触部を、他方側に前記アクチュエータによる被作動部を、それぞれ有する第1のビームと、一方側に前記接続対象物との接触部を、他方側にプリント基板と接続する端子部を、それぞれ有する第2のビームと、前記第1のビームと前記第2のビームとを連結する連結ばね部とから構成され、前記インシュレータは、前記コンタクトの少なくとも一方の接触部を嵌合側から被覆する天井部を有し、前記天井部に前記接続対象物の挿入をガイドするガイド部が形成される構造のコネクタ。請求項2として、前記コンタクトの少なくとも一方の接触部は、前記連結ばね部の近傍に前記接続対象物に向かって傾斜する傾斜部を有する構造のコネクタ。請求項3として、前記アクチュエータは、操作部と、前記コンタクトの被作動部を作動するカム部と、前記操作部と前記カム部との間に位置する逃げ溝とを有し、前記接続対象物と前記コネクタとの接続前の状態では、前記被作動部が前記逃げ溝に挿入可能である構造のコネクタ。請求項4として、コンタクトと、前記コンタクトを保持するインシュレータと、前記インシュレータに回転可能に取り付けられ、かつ、前記コンタクトを弾性変形させて接続対象物に接触させることができるアクチュエータとから構成されるコネクタにおいて、前記コンタクトは、一方側に前記接続対象物との接触部を、他方側に前記アクチュエータによる被作動部を、それぞれ有する第1のビームと、一方側に前記接続対象物との接触部を、他方側にプリント基板と接続する端子部を、それぞれ有する第2のビームと、前記第1のビームと前記第2のビームとを連結する連結ばね部とから構成され、前記第1のビームの接触部は、前記接続対象物に向かって突出する第1の突起と第2の突起とを前記接続対象物の挿入方向に並んで有し、前記第2のビームの接触部は、前記接続対象物に向かって突出する第3の突起と第4の突起とを前記接続対象物の挿入方向に並んで有し、前記第3の突起が前記第1の突起と前記第2の突起との間に位置するか、又は、前記第1の突起が前記第3の突起と前記第4の突起との間に位置し、前記第1の突起と前記第2の突起、又は、前記第3の突起と前記第4の突起が、前記接続対象物と接触する接点となる構造のコネクタ等が開示されている。
特許文献2の要約によると、ケーブルの芯数が多い場合でも操作力が小さくてすむケーブル用コネクタを提供することを目的とし、ケーブルの一面に対向する接触部とケーブルの反対面に対向する枢支部とを有するコンタクトと、ケーブルを接触部に圧接させるための操作子とを含み、操作子は、枢支部とケーブルとの間に位置するカム部と、枢支部が隙間をもって挿入された穴とを有し、枢支部はカム部に対応して凹部を有し、こうして操作子を枢支部に対しカム部を中心として回動自在なように係合させたケーブル用コネクタが開示されている。
ちなみに、特許文献2の特許請求の範囲には、請求項1として、ケーブルの一面に対向する接触部と該ケーブルの反対面に対向する枢支部とを有するコンタクトと、前記コンタクトを保持したインシュレータと、前記ケーブルを前記接触部に圧接させるための操作子とを含むケーブル用コネクタにおいて、前記操作子は、前記枢支部と前記ケーブルとの間に位置するカム部と、前記枢支部を隙間をもって挿入された穴とを有し、前記枢支部は前記カム部に対応して凹部を有し、これにより前記操作子を前記枢支部に対し前記カム部を中心として回動自在なように係合させたことを特徴とするケーブル用コネクタ。請求項2として、前記インシュレータは、ケーブルの非接続時に前記操作子と係合し前記カム部が前記接触部から離間した状態に前記操作子を保持する係止部を有する請求項1記載のケーブル用コネクタ。請求項3として、前記ケーブルは平板状ケーブルであり、前記インシュレータはケーブルの接続時に前記平板状ケーブルの側縁部を受け入れて板厚方向への移動を係止するケーブル係止溝を有する請求項1記載のケーブル用コネクタ。請求項4として、コンタクトの接触部に一面を対向させたケーブルの反対面を回転式の操作子により前記接触部に向けて押圧することで前記コンタクトと前記ケーブルとの接続を得るケーブル用コネクタにおいて、前記接触部に少なくとも2つのコンタクト側突起を設け、一方、前記操作子には前記コンタクト側突起間に対応する操作子側突起を設けたことを特徴とするケーブル用コネクタ。請求項5として、前記コンタクトは前記ケーブルの反対面に対向する枢支部を有し、前記操作子は前記枢支部と前記ケーブルとの間に位置するカム部を有し、前記カム部に前記操作子側突起を設けたことを特徴とするケーブル用コネクタが開示されている。
特許文献3の要約によると、各部位の強度や仕様等を損なうことなく、スライダーでFPC又はFFCを確実にコンタクトの接触部に押圧することができ、作業性がよく、ピッチの狭小化や低背位化が可能なコネクタを提供することを目的とし、コンタクトの接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに接触部と弾性部と支点部と接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、接続部と対向する位置に弾性部から延設された押受部を設け、スライダーに長手方向に連設した押圧部を設け、押圧部がコンタクトの接続部と押受部との間で回動自在にスライダーをハウジングに装着する構造のコネクタが開示されている。
ちなみに、特許文献3の特許請求の範囲には、請求項1として、フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)と着脱自在に嵌合するコネクタであって、該フレキシブルプリント基板又は前記フレキシブルフラットケーブルと接触する接触部を有する所要数のコンタクトと、このコンタクトが保持・固定されるとともに前記フレキシブルプリント基板又は前記フレキシブルフラットケーブルが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記フレキシブルプリント基板(FPC)又は前記フレキシブルフラットケーブル(FFC)を前記コンタクトに押圧するスライダーとを備えるコネクタにおいて、前記コンタクトの接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、前記スライダーに長手方向に連設した押圧部を設け、該押圧部が前記コンタクトの接続部と押受部との間で回動自在に前記スライダーを前記ハウジングに装着する構造のコネクタ。請求項2として、フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)と着脱自在に嵌合するコネクタであって、該フレキシブルプリント基板又は前記フレキシブルフラットケーブルと接触する接触部を有する所要数のコンタクトと、このコンタクトが保持・固定されるとともに前記フレキシブルプリント基板又は前記フレキシブルフラットケーブルが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記フレキシブルプリント基板(FPC)又は前記フレキシブルフラットケーブル(FFC)を前記コンタクトに押圧するスライダーとを備えるコネクタにおいて、2種類のコンタクトを千鳥に配置し、一方のコンタクトには、接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、もう一方のコンタクトには、接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部とを略コ字状に配置し、かつ、前記弾性部から接触部と反対方向に延設された押受部を設け、前記スライダーに長手方向に連設した押圧部を設け、該押圧部が一方のコンタクトの接続部と押受部との間及びもう一方のコンタクトの押受部と前記ハウジングとの間で回動自在に前記スライダーを前記ハウジングに装着する構造のコネクタ。請求項3として、前記スライダーの押圧部が一方の前記コンタクトの接続部と押受部との間で回動すると、前記押受部が押圧部によって押し上げられることで前記支点部を支点にし、前記弾性部が前記接触部側に傾くことによって、前記接触部が前記フレキシブルプリント基板(FPC)又は前記フレキシブルフラットケーブル(FFC)側に押圧される構造のコネクタ。請求項4として、一方若しくはもう一方の前記コンタクトの押受部の先端に突出部を設け、前記スライダーの押圧部が一方の前記コンタクトの接続部方向へ移動しないようにする構造のコネクタ。請求項5として、前記スライダーの押圧部の形状を細長形状にする構造のコネクタ。請求項6として、前記スライダーには、所要数の前記コンタクトの突出部と係合する係止孔を設け、該係止孔を別個独立にする構造のコネクタ。請求項7として、前記押圧部の細長形状を、楕円形にする構造のコネクタ。請求項8として、一方の前記コンタクトの支点部から延設した方向にも前記フレキシブルプリント基板(FPC)又は前記フレキシブルフラットケーブル(FFC)と接触する接触部を設ける構造のコネクタ。請求項9として、もう一方のコンタクトの前記支点部から接続部と反対方向に延設された延設部を設け、前記スライダーの押圧部が延設部と押受部との間で回動自在に前記スライダーを前記ハウジングに装着する構造のコネクタ。請求項10として、もう一方の前記コンタクトの支点部と接続部との間にも前記フレキシブルプリント基板(FPC)又は前記フレキシブルフラットケーブル(FFC)と接触する接触部を設ける構造のコネクタ等が開示されている。
近年、電気・電子機器の小型化に伴い、この種のコネクタにも、より一層の小型化や低背化や小スペース化の要求が強くなってきている。FPCやFFCと接続させるこの種のコネクタとしては、上述したようなものや特許文献1,3(バック(嵌合口と反対)側でアクチュエータ等の回動部材を回転させて接続対象物との接続させるもの)や特許文献2(フロント(嵌合口)側でアクチュエータ等の回動部材を回転させて接続対象物との接続させるもの)がある。
特許文献2のようなフロントロックタイプでは、アクチュエータ等の回動部材を嵌合口側で回転させているため上下接点にすることができず、嵌合側でアクチュエータを回転させているために低背化(1mm程度)にも限度があり、また、接続対象物をコネクタに入れる際にはアクチュエータが開いた(天井側の壁がない)状態のため接続対象物をガイドし難いという問題がある。
特許文献1及び3のようなバックロックタイプでは、アクチュエータ等の回動部材を嵌合口と反対側で回転させているため、FPC等の接続対象物を接続させた際に前記回動部材の一部がコネクタの端面より突出し、基板のデットスペースになってしまう(基板の奥行き方向の小スペース化が出来ない)という問題がある。
また、特許文献1及び3の文献には下記のような問題もある。
特許文献1に示されたような構造では、アクチュエータのカム部を一点を支点にして回転させているので、コンパクトな回転や、これ以上の低背化をすることが出来ず、また、バネのヘタリやロック力の上昇を防止することができず、さらに、付勢した右回転モーメントを確実に止めることが出来ないと言った問題点がある。
特許文献3に示されたような構造(図2及び図6)では、FPC等の接続対象物が挿入される嵌合口側にテーパーが設けられているので、接続対象物が上側(図面上の上側)方向にコジられた場合に、ハウジングが上側に持ち上げられ易く、しいてはコンタクトも上側に持ち上げられるために安定した接触力を得ることが出来ず(下側を接点として用いている場合は特に)、接続不良に繋がると言った問題点がある。この問題は、嵌合口と反対側でアクチュエータや回動部材を回転させる構造のもので、コネクタの小型化や低背化をすると、接続対象物をコジられるという問題が発生してしまう。特許文献1も同様の問題が発生してしまう。
上述した内容を整理すると、特許文献2のようなフロントロックタイプでは、コネクタの小型化や狭ピッチ化や奥行き方向の小スペース化(3mm程度)は可能であるが、低背化(1mm程度が限度)や仕様等によって生じる上下接点要求や接続対象物を上方向にコジられた場合の接続安定性・保持力や接続対象物がガイドし難いといった難点があった。特許文献1及び特許文献3では、コネクタの小型化や狭ピッチ化や低背化(0.65mm程度)や仕様等によって生じる上下接点要求や接続対象物を上方向にコジられた場合、特許文献2に比べ接続安定性・保持力の向上や接続対象物がガイドし易いという利点はあるが、奥行き方向の小スペース化は3.5mm程度までしか出来ないといった難点があった。
さらなる低背化の要求もあり、かつ、FPC等の接続対象物が上方向にコジられた場合に、回動部材の回転方向のために回動部材の保持力が弱く、回動部材が外れ易く、接続不良に繋がると言った問題点もあった。
本発明の目的は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、コネクタの小型化や狭ピッチ化や1.0mm程度までの低背化、基板の小スペース化(特に奥行き方向)が図れ、簡単な操作や小さな操作力で安定した接続が得られ、接続対象物がコジられても接続不良に繋がらないコネクタを提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、第1発明は、接続対象物と接触する2個の接触部32a及び32bを有する複数のコンタクト14と、該コンタクト14が配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口18を前部に有するハウジング12と、前記コンタクト14を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材16とを備えるコネクタ10において、前記コンタクト14は、一端側に前記接続対象物と接触する接触部32aと他端側に前記回動部材16により押圧される押受部34とを有する第一片28と、一端側に前記接続対象物と接触するもう一つの接触部32bと他端側に基板と接続する接続部36とを有する第二片30と、前記第一片28と前記第二片30とを連結する連結部38とを備え、前記第一片28の接触部32aと前記連結部38と前記接続部36とを略クランク形状に配置するとともに前記押受部34と前記接続部36との間に前記回動部材16の押圧部48が回動できる保持手段を設け、前記ハウジング12は、前記コンタクト14の接触部32a、32bを被覆する天井部20を備え、該天井部20の少なくとも両端側には前記接続対象物が上方向にコジられた際の前記天井部20の浮き上がりを防止する防止壁22が形成され、前記回動部材16は、回動させるための操作部46と長手方向に連設した押圧部48と前記押受部34が挿入できる別個独立の係止孔50とを備え、前記押圧部48が前記コンタクト14の接続部36と押受部34との間で回動するように前記ハウジング12に装着するとともに前記押圧部48が回動する時は回転軸54が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部46を前記ハウジング12の嵌合口18方向に回動することで前記コンタクト14の接触部32a、32bを前記接続対象物に接触させることにある。
第2発明は、接続対象物と接触する2個の接触部322a及び322bを有する複数のコンタクト142と、該コンタクト142が配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口182を上部に有するハウジング122と、前記コンタクト142を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材162とを備えるコネクタ102において、前記コンタクト142は、一端側に前記接続対象物と接触する接触部322aと他端側に前記回動部材162により押圧される押受部342とを有する第一片282と、一端側に前記接続対象物と接触するもう一つの接触部322bと他端側に基板と接続する接続部362とを有する第二片302と、前記第一片282と前記第二片302とを連結する連結部382とを備えるとともに前記押受部342と前記接続部362との間に前記回動部材162の押圧部482が回動できる保持手段を設け、前記ハウジング122は、前記コンタクト142の少なくとも一方の接触部322a、322bを被覆する天井部202を備え、前記回動部材162は、回動させるための操作部462と長手方向に連設した押圧部482と前記押受部342が挿入できる別個独立の係止孔502とを備え、前記押圧部482が前記コンタクト142の接続部362と押受部342との間で回動するように前記ハウジング122に装着するとともに前記押圧部482が回動する時は回転軸54が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部46を前記ハウジング122の嵌合口182方向に回動することで前記コンタクト142の接触部322a、322bを前記接続対象物に接触させることにある。
第3発明は、接続対象物と接触する接触部32a及び延設部35を有する複数のコンタクト14と、該コンタクト14が配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口18を前部に有するハウジング12と、前記コンタクト14を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材16とを備えるコネクタ10において、前記コンタクト14は、一端側に前記接続対象物と接触する接触部32aと他端側に前記回動部材16により押圧される押受部34とを有する第一片28と、一端側に前記接続対象物の挿入方向へ突出した延設部35と他端側に基板と接続する接続部36とを有する第二片30と、前記第一片28と前記第二片30とを連結する連結部38とを備え、前記第一片28の接触部32aと前記連結部38と前記接続部36とを略クランク形状に配置するとともに前記押受部34と前記接続部36との間に前記回動部材16の押圧部48が回動できる保持手段を設け、前記ハウジング12は、前記コンタクト14の接触部32aを被覆する天井部20を備え、前記回動部材16は、回動させるための操作部46と長手方向に連設した押圧部48と前記押受部34が挿入できる別個独立の係止孔50とを備え、前記押圧部48が前記コンタクト14の接続部36と押受部34との間で回動するように前記ハウジング12に装着するとともに前記押圧部48が回動する時は回転軸54が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部46を前記ハウジング12の嵌合口18方向に回動することで前記コンタクト14の接触部32a及び延設部35を前記接続対象物に接触させることにある。
第4発明は、接続対象物と接触する接触部322a及び延設部35を有する複数のコンタクト142と、該コンタクト142が配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口182を上部に有するハウジング122と、前記コンタクト142を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材162とを備えるコネクタ102において、前記コンタクト142は、一端側に前記接続対象物と接触する接触部322aと他端側に前記回動部材162により押圧される押受部342とを有する第一片282と、一端側に前記接続対象物の挿入方向へ突出した延設部35と他端側に基板と接続する接続部36とを有する第二片302と、前記第一片282と前記第二片302とを連結する連結部382とを備えるとともに前記押受部342と前記接続部362との間に前記回動部材162の押圧部482が回動できる保持手段を設け、前記ハウジング122は、前記コンタクト142の接触部322aを被覆する天井部202を備え、前記回動部材162は、回動させるための操作部46と長手方向に連設した押圧部482と前記押受部342が挿入できる別個独立の係止孔50とを備え、前記押圧部482が前記コンタクト142の接続部362と押受部342との間で回動するように前記ハウジング122に装着するとともに前記押圧部482が回動する時は回転軸54が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部462を前記ハウジング122の嵌合口182方向に回動することで前記コンタクト142の接触部322a及び延設部35を前記接続対象物に接触させることにある。
第1〜第4発明では、いずれも前記保持手段として、少なくとも一つのコンタクト14又は142おきに、前記第一片28又は282の前記押受部34又は342に前記接続部36又は362方向に突出する凸部40を設けるとともに前記第二片30又は302の接続部36又は362先端付近に前記押受部34又は342方向に突出する突起部42を設けること、
少なくとも一つのコンタクト14又は142おきに、前記第二片30又は302の接続部36又は362と連結部38又は382との間に前記押受部34又は342方向に突出する凸44を設けること、
又は、前記凸部40及び前記突起部42を設けるコンタクト14又は142と、前記凸44を設けるコンタクト14又は142とを、交互に並べて前記凸部及び前記突起部と前記凸とを千鳥状に配置することが好ましい。
第1〜第4発明では、いずれも前記第一片の押受部34又は342先端に突出部39を設けることがより好適である。
また第1発明では、前記防止壁22を、さらに中央部付近若しくは全体に形成することが好ましい。
第1〜第4発明では、いずれも前記回動部材16又は162の長手方向両側にスリット部47によって分けられた弾性を有する板状片49を設けるとともに該板状片49の先端に突起51を設け、前記ハウジング12の長手方向両端側に固定具17を配置するとともに前記固定具17と一体若しくは別体に、前記ハウジング12の天井部20と略垂直な弾性を有する突出部62を設け、前記回動部材16又は162が閉じられた際に前記回動部材16又は162の突起51が前記突出部62の内側に係合することが好ましく、加えて、前記固定具17に、前記回動部材16又は162が開いた際に前記回動部材16又は162の上面側と接する突出片60を設け、前記回動部材16又は162が開いた際に前記回動部材16又は162の回転角度を制限することがより好適である。
また、第1〜第4発明では、いずれも前記FPC70又は702もしくはFFC等の接続対象物の長手方向両側に係止部72を設けるとともに前記回動部材16又は162には前記係止部72に対応する位置に前記係止部72と係合する係合凸部53を設け、前記回動部材16又は162が閉じた際に前記係合凸部53と前記係止部72が係合することで前記接続対象物を保持することが好ましい。
さらに、第1及び第3発明は、いずれも前記ハウジング12に前記回動部材16と接する側で嵌合口18と反対側から挿入される前記コンタクト14に対応する位置のみにスリット21を設けることが好ましい。
さらに、前記接続対象物を前記コネクタ10又は102に接続する場合に、前記接続対象物と前記コネクタ10又は102との接続前の状態では前記回動部材16又は162の押圧部48又は482の下端が前記凸44に接した状態にあり、第二に前記操作部46を回動させると前記押圧部48又は482の下端が前記凸44に接した状態で下端58側のRの中心を回転軸54として回動し前記押圧部48又は482がやや傾斜した状態になり、第三にさらに回動させると第二の状態から前記下端58が前記接続部36又は362方向に幾分移動し前記押圧部48又は482の中心を回転軸54として回動し前記押圧部48又は482がほぼ垂直な状態になり、第四にさらに回動させると第三の状態から更に前記下端58が前記接続部36又は362側に移動し前記押圧部48又は482の上端56が前記凸部40側に移動し前記押圧部48又は482が垂直な状態になり、第五にさらに回動させると第四の状態から更に前記下端58が前記接続部36又は362側に移動し前記押圧部48又は482の上端56が前記凸部40に接触した状態になり、最後に第五の状態からさらに回動させると前記押圧部48又は482は前記上端56のRの中心を回転軸54として前記回動部材16又は162を前記ハウジング12又は122の嵌合口18又は182方向に回動することで前記コンタクト14又は142の接触部32a又は322a並びに32b又は322bを前記接続対象物に接触させることが好ましい。
本コネクタ10又は102の作用としては、前記FPC70又は702もしくはFFC等の接続対象物が前記ハウジング12又は122の嵌合口18又は182内に挿入された後に、前記回動部材16又は162の押圧部48又は482が前記コンタクト14又は142の接続部36と押受部34との間で回動すると、前記押受部34が押圧部48又は482によって押し上げられることで前記コンタクト14又は142の連結部38又は382の一方を支点にし、前記コンタクト14又は142の連結部38又は382が前記接触部32側に傾くことによって、前記接触部32が前記FPC70又は702もしくはFFC等の接続対象物側に押圧される。
以上の説明から明らかなように、本発明のコネクタによると、次のような優れた効果が得られる。
(1)第1及び第3発明によれば、1.0mm程度までの低背化も可能で、コネクタ10の小型化や狭ピッチ化も可能で、基板の小スペース化(特に奥行き方向が3.0mmまで)が図れ、従来のフロントロックタイプやバックロックタイプに比べ2mmを超えるロック長を確保できると同時に、指で操作する部分も大きくなるため簡単な操作や小さな操作力で安定した接続が得られる。加えて、第1発明では、従来に比較して接続対象物がコジられても接続不良に繋がることがない(従来に比較して、接続安定性・保持力のアップ(表1及び2を参照))。
(2)また、第2及び第4発明によれば、第1及び第3発明と比べ基板の奥行き方向のさらなる小スペース化が図れる。従来のフロントロックタイプやバックロックタイプに比べロック長を確保できると同時に、指で操作する部分も大きくなるため簡単な操作や小さな操作力で安定した接続が得られる。
(3)前記保持手段として、少なくとも一つのコンタクト14おきに、前記第一片28の前記押受部34に前記接続部36方向に突出する凸部40を設けるとともに前記第二片30の接続部36先端付近に前記押受部34方向に突出する突起部42を設ける場合には、前記回動部材16の安定した回転が得られ、かつ、前記回動部材16を嵌合側方向に回転させているため基板占有面積(奥行き方向が3.0mmになる)が小さくなる。
(4)前記保持手段として、少なくとも一つのコンタクト14おきに、前記第二片30の接続部36と連結部38との間に前記押受部34方向に突出する凸44を設ける場合には、前記回動部材16の安定した回転が得られ、かつ、前記回動部材16を嵌合側方向に回転させているため基板占有面積(奥行き方向が3.0mmになる)が小さくなる。
(5)前記凸部40及び前記突起部42を設けるコンタクト14と、前記凸44を設けるコンタクト14とを、交互に並べて前記凸部及び前記突起部と前記凸とを千鳥状に配置する場合には、前記回動部材16を挿入し易く、前記回動部材16の安定した回転が得られ、かつ、前記回動部材16を嵌合側方向に回転させているため基板占有面積(奥行き方向が3.0mm)が小さくなり、コネクタ10の狭ピッチ化もできる。
(6)前記第一片28の押受部34先端に突出部39を設けているので、前記回動部材16の回動に対する反発力に対しても、前記ハウジング12の中央部が嵌合口18方向に膨れてしまうことを防ぐことができる。
(7)第1発明において、前記防止壁22を、さらに中央部付近若しくは全体に形成している場合には、FPC70等の接続対象物が上側方向にコジられた場合に、ハウジング12が上側に持ち上げられ難く、安定した接触力を得ることができ、接続不良に繋がらない。
(8)第1〜第4発明は、いずれも前記接続対象物を前記コネクタ10に接続する場合に、前記接続対象物と前記コネクタ10との接続前の状態では前記回動部材16の押圧部48の下端が前記凸44に接した状態にあり、第二に前記操作部46を回動させると前記押圧部48の下端が前記凸44に接した状態で下端58側のRの中心を回転軸54として回動し前記押圧部48がやや傾斜した状態になり、第三にさらに回動させると第二の状態から前記下端58が前記接続部36方向に幾分移動し前記押圧部48の中心を回転軸54として回動し前記押圧部48がほぼ垂直な状態になり、第四にさらに回動させると第三の状態から更に前記下端58が前記接続部36側に移動し前記押圧部48の上端56が前記凸部40側に移動し前記押圧部48が垂直な状態になり、第五にさらに回動させると第四の状態から更に前記下端58が前記接続部36側に移動し前記押圧部48の上端56が前記凸部40に接触した状態になり、最後に第五の状態からさらに回動させると前記押圧部48は前記上端56のRの中心を回転軸54として前記回動部材16を前記ハウジング12の嵌合口18方向に回動することで前記コンタクト14の接触部32を前記接続対象物に接触させる構成にすれば、前記回動部材16の押圧部48は一定の回転軸54を決めずに回転しているためコンパクトな回転をすることができ、コネクタ10の低背化にも繋がる。
(9)第1〜第4発明は、いずれも前記回動部材16の長手方向両側にスリット部47によって分けられた弾性を有する板状片49を設けるとともに該板状片49の先端に突起51を設け、前記ハウジング12の長手方向両端側に固定具17を配置するとともに前記固定具17と一体若しくは別体に、前記ハウジング12の天井部20と略垂直な弾性を有する突出部62を設け、前記回動部材16が閉じられた際に前記回動部材16の突起51が前記突出部62の内側に係合する構成にすれば、FPC等の接続対象物が上又は前後にコジられた場合でも前記回動部材16が回転することがなく、安定した接続を得ることができる。
(10)また、前記固定具17に、前記回動部材16が開いた際に前記回動部材16の上面側と接する突出片49を設け、前記回動部材16が開いた際に前記回動部材16の回転角度を制限する構成にすれば、前記回動部材16を回動する際に回転し過ぎることがなく、回動部材16やハウジング12が破損することがない。
(11)第1〜第4発明は、いずれも前記FPC70又はFFC等の接続対象物の長手方向両側に係止部72を設けるとともに前記回動部材16には前記接続対象物の係止部72に対応する位置に前記係止部72と係合する係合凸部53を設け、前記回動部材16が閉じた際に前記係合凸部53と前記係止部72が係合することで前記接続対象物を保持する構成にすれば、前記FPC70等の接続対象物を挿入した場合に確実な位置決めを行うことができ、前記接続対象物がコジられた場合でも位置ズレすることがなく、安定した接続を得ることができる。
(12)第1及び第3発明は、いずれも前記ハウジング12に前記回動部材16と接する側で嵌合口18と反対側から挿入される前記コンタクト14に対応する位置のみにスリット21を設ければ、より一層の低背化(0.1mm)が可能になる。
(A)は、回動部材が開いた状態の嵌合口側の上方から見た本発明のコネクタの斜視図である。(B)は、回動部材が開いた状態の接続部側から見た本発明のコネクタの斜視図である。 (A)は、回動部材が開いた状態にて、一のコンタクト位置で切断した本発明のコネクタの断面図である。(B)は、FPCが挿入され回動部材が閉じた状態にて、一のコンタクト位置で切断したときの本発明のコネクタの断面図である。 (A)は、コンタクトの斜視図である。(B)は、他のコンタクトの斜視図である。 回動部材の斜視図である。 (A)〜(F)は、回動部材が回動する場合の押圧部と回転軸の移動を説明する説明図である。 (A)は、回動部材が開いた状態の嵌合口側の上方から見た本発明の別のコネクタの斜視図である。(B)は、回動部材が開いた状態の嵌合口反対側の上方よりみた本発明の別のコネクタの斜視図である。 (A)は、基板に取り付けられ、回動部材が開いた状態の嵌合口側の上方から見た本発明の別のコネクタの斜視図である。(B)は、基板に取り付けられ、回動部材が閉じた状態の嵌合口側の上方からみた本発明の別のコネクタの斜視図である。 固定具の斜視図である。 別の回動部材の斜視図である。 (A)は、回動部材が開いた状態にて、一のコンタクト位置で切断したときの本発明の別のコネクタの断面図である。(B)は、FPCが挿入され回動部材が閉じた状態にて、一のコンタクト位置で切断したときの本発明の別のコネクタの断面図である。 (A)は、回動部材が開いた状態にて、一のコンタクト位置で切断したときの本発明の別のコネクタの斜視図である。(B)は、FPCが挿入され回動部材が閉じた状態にて、一のコンタクト位置で切断したときの本発明の別のコネクタの斜視図である。
符号の説明
10、101、102 コネクタ
12、121、122 ハウジング
12a 係止部
12a 下面
14、142 コンタクト
16、161、162 回動部材
16a ロック部
17 固定具
18、182 嵌合口
20、202 天井部
21 スリット
22 防止壁
24 挿入孔
26 軸受部
28、282 第一片
30、302 第二片
32a、32b、322a、322b 接触部
34、342 押受部
35 延設部
36、362 接続部
38、382 連結部
39 突出部
40 凸部
42 突起部
44 凸
46 操作部
47 スリット部
48、482 押圧部
49 突出片
50 係止孔
51 突起
52 軸
53 係合凸部
54 回転軸
56 上端
58 下端
61 固定部分
62 突出部
70、702 FPC
72 係止部
80 基板
図1から図5に基づいて、本発明のコネクタの一実施例について説明する。
図1(A)は回動部材が開いた状態の嵌合口側からみた本発明のコネクタの斜視図、図1(B)は回動部材が開いた状態の接続部側からみた本発明のコネクタの斜視図、図2(A)は回動部材が開いた状態にて、一のコンタクト位置で切断したときの本発明のコネクタの断面図、図2(B)はFPCが挿入され回動部材が閉じた状態にて、一のコンタクト位置で切断したときの本発明のコネクタの断面図、図3(A)は図1及び図2に用いたコンタクトの斜視図、図4は回動部材の斜視図、そして図5(A)〜(F)は回動部材が開いた状態から閉じた状態に回動する場合の押圧部と回転軸の移動を説明する説明図である。
本発明のコネクタ10は、主にハウジング12と回動部材16とコンタクト14とを備えている。
図1から図5に基づいて本発明のコネクタ10の構成部品について説明する。
まず、コンタクト14について説明する。このコンタクト14は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記コンタクトの材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
本実施例では、前記コンタクト14は、図3のように略逆H字形状をしており、一端側に前記接続対象物と接触する接触部32aと他端側に前記回動部材16により押圧される押受部34とを有する第一片28と、一端側に前記接続対象物と接触するもう一つの接触部32bと他端側に基板と接続する接続部36とを有する第二片30と、前記第一片28と前記第二片30とを連結する連結部38とを備え、前記第一片28の接触部32aと前記連結部38と前記接続部36とを略クランク形状に配置するとともに前記押受部34と前記接続部36との間に前記回動部材16の押圧部48が回動できる保持手段を設けている。
前記接触部32a、32bはFPC70又はFFC等の接続対象物と接触し易いように凸部形状、前記接続部36は本実施例では図1のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。即ち、2つの接触部32a、32bを設けて、前記FPC70又はFFCを挟持するようにする。前記FPC70又はFFCの挿入方向に対して、直角方向両側に接触部32a、32bを設けることで、前記FPC70又はFFCを2つの接触部32a、32bで挟持することになり、確実に前記FPC70又はFFCと接触できるようになると同時に、接続対象物のどちら側に接点がある場合でも対応できる。
前記連結部38と前記押受部34とは、前記FPC70又はFFC等の接続対象物が挿入された際に、次のような作用を果たすための部分である。前記FPC70又はFFC等の接続対象物が前記ハウジング12の前記嵌合口18内に挿入された後に、前記回動部材16の押圧部48が前記コンタクト14の接続部36と押受部34との間で回動すると、前記押受部34が押圧部48によって押し上げられることで前記コンタクト14の連結部38の下端58を支点にし、前記コンタクト14の連結部38が前記接触部32a側に傾くことによって、前記接触部32aが前記FPC70又はFFC等の接続対象物側に押圧される。前記連結部38と前記押受部34の大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。
前記保持手段として、少なくとも一つのコンタクト14おきに、前記第一片28の前記押受部34に前記接続部36方向に突出する凸部40を設けるとともに前記第二片30の接続部36先端付近に前記押受部34方向に突出する突起部42を設ける。前記凸部40と前記突起部42の形状や大きさは、前記回動部材16の押圧部48が回動する際に押圧部48が脱落することなく、安定した回動が得られるように適宜設計する。本実施例では、前記回動部材16の押圧部48が破損し難いように湾曲形状にしている。
また、前記保持手段として、少なくとも一つのコンタクト14おきに、前記第二片30の接続部36と連結部38との間に前記押受部34方向に突出する凸44を設け、前記凸部40及び前記突起部42を設けるコンタクト14と、前記凸44を設けるコンタクト14とを、交互に並べて前記凸部40及び前記突起部42と前記凸44とを千鳥状に配置する。このように配置することで、前記回動部材16の押圧部48がよりスムーズに回動出来るようになる。前記凸44の形状や大きさは、前記回動部材16の押圧部48が回動する際に押圧部48が脱落することなく、安定した回動が得られるように適宜設計する。本実施例では、前記回動部材16の押圧部48が破損し難いように湾曲形状にしている。さらに、図3(A)に示すように、前記凸部40及び前記突起部42と前記凸44を一のコンタクトに設けてもよい。
また、前記回動部材16の押圧部48をコンタクト14の押受部34と接続部36との間で回動させるときは回動部材16の回動に対する反発力が強い為に、回動部材16の中央部が図1(A)の矢印「イ」方向に膨れてしまう場合がある。この場合には、図3(B)に示すように、前記第一片28の押受部34先端に突出部39を設ければ、前記回動部材16の中央部が膨れるのを有効に防止できる。前記突出部39の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、回動部材16の押圧部48が引っ掛かる程度に適宜設計する。
次に、回動部材16について説明する。この回動部材16は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。該回動部材16は断面が略L字形状をしており、主に操作部46とハウジング12に回動及び移動(図5で説明するような移動が可能なようにクリアランスがある)可能に装着される軸52部分と前記コンタクト14の押受部34を押圧する押圧部48と前記コンタクト14の押受部34が入る係止孔50とを備えている。前記軸52は、回動部材16を回動するための支点であり、ハウジング12の長手方向両側に回動部材16が回動可能に適宜装着されている。
前記押圧部48は、コンタクト14の押受部34に押し付ける部分であり、その断面形状としては細長形状にすることが望ましく、本実施例では楕円形状をしている。このように楕円形状にすることによって、図1(A)のように回動部材を矢印「ロ」方向に回動させ、コンタクト14の押受部34と接続部36との間で回転させることで、押圧部48の大きさの変化によりコンタクト14の押受部34が持ち上げられ、FPC70又はFFC等の接続対象物をコンタクト14の接触部32a側に押し付けている。押圧部48の形状としては、コンタクト14の押受部34と接続部36との間で回転でき、長軸と短軸といった大きさの違いによりコンタクト14の押受部34を押し上げられれば、如何なるものでもよい。
また、前記回動部材16を回動した際に、回動部材16の回動に対する反発力が強く、回動部材16の中央部が図1(A)の矢印「イ」方向に膨れてしまうことをより一層防止できるように、前記コンタクト14の突出部39が係合する係止孔50が別個独立に設けることが好ましい。前記係止孔50を別個独立に設けることで、回動部材16の強度アップや回動時の変形を防止している。
最後に、ハウジング12について説明する。このハウジング12は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
前記ハウジング12には、所要数のコンタクト14が装着される挿入孔24が設けられており、圧入や引っ掛け(ランス)や溶着等によって固定されている。また、長手方向両側には、前記回動部材16の軸52が回動可能に装着される軸受部26が設けられている。この軸受部26の形状や大きさは、回動部材16の軸52が回動できるように装着されていれば如何なるものでもよく、この役割やハウジング12の強度や大きさ等を考慮して適宜設計する。なお、図1(A)、(B)では、ハウジング12の長手方向両側には、前記回動部材16のロック部16aに対応した位置に係止部12aが設けられている。
前記ハウジング12は、図1(A)に示すように、前記嵌合口18を前部に有するとともに、前記コンタクト14の第一片28の接触部32を被覆する天井部20を備え、少なくとも両端側には前記接続対象物が上方向にコジられた際の前記天井部20の浮き上がりを防止する防止壁22が形成されている。該防止壁22とは嵌合口18の先端部分をテーパー形状にすることなく、エッジ形状にしたもののことである。前記防止壁22を形成することにより、FPC70等の接続対象物をガイドする作用・効果は実質的に果たさなくなっている。
前記FPC70等の接続対象物を前記嵌合口18内へ導く方法としては、図1(A)の嵌合口18の前記ハウジング12の下面12bに前記FPC70をぶつけるように挿入する。このように挿入することで、容易に嵌合口18内に導くことができる。
コネクタ10にFPC70を挿入し、回動部材を閉じた状態で、前記FPC70をコネクタ10に対して、垂直に引張試験機で引っ張った。(使用状態で上方向にコジられた場合と同様の状態になる)。その結果を、下記の表1及び表2(グラフ1)に示す。表1及びグラフ1に示す保持力の現す意味は、垂直方向に前記FPC70を引っ張った場合の前記コンタクト14と前記FPC70との接触が遮断したときの力である。
ここでいう従来品とは防止壁22を設けないで、嵌合口18の天井部20の全てをテーパー形状にしたものであり、改良品1(両端のみ)とは天井部20の嵌合口の両側にのみ防止壁22を設けたもの(即ち、両側部分だけテーパー形状になっていないもの)であり、改良品2(全体)とは天井部20全てに防止壁22を設けたものである。
Figure 2006126359
Figure 2006126359
グラフ1
表1及びグラフ1(表2)から、平均でみると、18芯コネクタでは改良品1(両端のみ)で8.43N、改良品2(全体)で8.98N、27芯では改良品1で8.93N、改良品2で9.00N程度保持力(接触が遮断するまでの力)がアップし、保持力が従来に比べ改良品1及び改良品2でも約2倍になった。この結果からも防止壁22を嵌合口18の両端部分だけ及び全体に設けるとこのような保持力(接触が遮断するまでの力)のアップに繋がることがわかる。即ち、前記防止壁22を嵌合口18の両端部分だけ及び全体に設けることで、コジられた場合の接触安定性を意味する保持力が約2倍に上昇した。これは、コジリに対する接触安定性が増したことを意味している。また、前記防止壁22を両端部分にだけ設けたものと全体に設けた場合の保持力(接触が遮断するまでの力)を比較するとあまり大差がないことも判る。改善比率では18芯で220.1%、27芯で197.1%と良くなっている。改善比率とは、改良品(平均)を従来品(平均)で割った値である。前記防止壁22を設ける数としては、少なくとも嵌合口18の天井部20の両端側のみに防止壁22を形成した場合と、天井部20の全体に防止壁22を形成した場合との保持力(接触が遮断するまでの力)が大差ないことやコジられた場合のFPC等の接続対象物の傷つき防止(破損)を考慮すると、できる限り少ないほうがよい。また、前記防止壁22の配列位置は、本実施例では、両端部分にのみ設けたが、バランスを考えると両端と中央の3箇所に形成することが望ましい。コジられた場合のFPC等の接続対象物の傷つき防止(破損)をするためには、コジられた際に接続対象物と接しないように適宜設計すれば良く、テーパー形状やC面取りやR形状や一段凹部にすること等が考えられるが、コネクタ10のデザイン性や材料費等を考慮するとテーパー形状がよい。
嵌合口18内への誘い込みについては、上述及び下述するような方法をとれば、嵌合口18の天井部20をテーパー形状にしなくても十分に誘い込みが可能である。
次に、図5(A)〜(F)に基づいて、前記回動部材16の押圧部48の移動及び回動の仕方について説明する。
図5(A)は前記接続対象物と前記コネクタ10との接続前の状態で、前記回動部材16の押圧部48の下端58が前記凸44に接した状態にある。
図5(B)のように、前記操作部46を(図面の反時計回り方向に)回動させると前記押圧部48の下端58が前記凸44に接した状態で下端58側のRの中心を回転軸54として回動し前記押圧部48がやや傾斜した状態になる。
図5(C)のように、前記操作部46をさらに回動させると同図(B)の状態から前記下端58が前記接続部36方向に幾分移動し前記押圧部48の中心を回転軸54として回動し前記押圧部48がほぼ垂直な状態になる。
図5(D)のように、前記操作部46をさらに回動させると同図(C)の状態から更に前記下端58が前記接続部36側に移動し前記押圧部48の上端56が前記凸部40側に移動し前記押圧部48が垂直な状態になる。
図5(E)のように、同図(D)の状態から更に前記下端58が前記接続部36側に移動し前記押圧部48の上端56が前記凸部40に接触した状態になる。
図5(F)のように、同図(E)の状態からさらに回動させると前記押圧部48は前記上端56のRの中心を回転軸54として回動し、前記ハウジング12の嵌合口18方向に回動することで前記コンタクト14の接触部32を前記接続対象物に接触する。
即ち、前記押圧部48は、最初は回動し、その後移動し、さらに回動を続けると回転軸54が変化して、省スペース間でコンパクトな回動(回転)を行うものである。
つまり、本発明のコネクタ10では、前記FPC70等の接続対象物を嵌合口18内に挿入する際に挿入力の掛からない(所謂、ゼロ・インサーション・フォース(ZIF))構造で、前記回動部材16の押圧部48を前記コンタクト14の凸部40と突起部42と凸44との間で回動させることで小さな力で前記回動部材16をロックできる構造で、かつ、前記回動部材16の押圧部48でより前記コンタクト14の押受部34を押し上げることで高い接触力を得られる構造になっている。
図6から図9及び図11に基づいて、本発明の別のコネクタの実施例について説明する。
図6(A)は回動部材が開いた状態の嵌合口側から見た本発明の別のコネクタの斜視図、図6(B)は回動部材が開いた状態の嵌合口反対側の上方より見た本発明の別のコネクタの斜視図、図7(A)は基板に取り付けられ、回動部材が開いた状態の嵌合口側の上方から見た本発明の別のコネクタの斜視図、図7(B)は基板に取り付けられ、回動部材が閉じた状態の嵌合口側の上方から見た本発明の別のコネクタの斜視図、図8は固定具の斜視図、そして、図9は別の回動部材の斜視図である。
本発明の別のコネクタ101は、主にハウジング121と回動部材161とコンタクト14と固定具17とを備えている。
それぞれの構成部品について説明するが、上述したコネクタ10の構成との相違点についてのみ以下では説明する。
前記コンタクト14は、上述したコネクタ10の構造のものと相違しないので、説明は省略する。また、図5で説明した前記回動部材の押圧部の移動及び回転の仕方についても同様のため、説明を省略する。
次に、回動部材161について説明する。前記回動部材161には、長手方向両側にスリット部47によって分けられた弾性を有する板状片49が設けられ、該板状片49の先端に突起51が設けられている。前記板状片49の突起51は、前記ハウジング121の天井部20と略垂直な前記固定具17の突出部62の内側に係合することで、前記回動部材161を確実に保持するためのものである。前記スリット部47を設けることで、前記板状片49に弾性を持たせて、前記突出部62を狭持している。前記板状片49及びその先端にある突起51の位置は、前記突出部62の内側に係合し、狭持できるように設計している。また、前記板状片49及びその先端にある突起51の大きさは、上記役割や弾性や強度等を考慮して適宜設計する。
次に、前記ハウジング121について説明する。前記ハウジング121の天井部20には、前記嵌合口18と反対側から挿入される前記コンタクト14に対応する位置のみに複数のスリット21が設けられている。該スリット21は前記コンタクト14の第一片を埋め込むためのスペースであって、その大きさは前記コンタクト14より幾分大きめになっており、前記コンタクト14の大きさや前記ハウジング12の強度や役割を考慮して適宜設計している。前記スリット21を設けて、前記コンタクト14を逃がすことで、低背化できる構造になっている。
最後に、固定具17について説明する。この固定具17は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記固定具17の材質としては、バネ性や接続性や寸法安定性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
前記固定具17は略板状片であり、前記ハウジング121の長手方向両側に圧入や一体成型や溶着等によって固定されている。前記固定具17の位置は、客先の仕様や基板80の取付位置等を考慮して設計している。前記固定具17の大きさは、保持力や基板の占有面積等を考慮して設計している。
前記固定具17には、前記固定具17と一体若しくは別体に、前記ハウジング121の天井部20と略垂直な弾性を有する突出部62が設けられている。前記突出部62はコストを考えると前記固定具60と一体構造にすることが望ましい。前記突出部62は内側に前記回動部材16の突起51が係合するように設けられている。すなわち、長手方向両側に設けられた突出部62、62間に、長手方向両側に設けられた前記回動部材16の突起51、51が係合することで、前記回動部材16を確実に保持することができる。前記突出部62の位置と大きさは、このような役割や加工性や強度等を考慮して適宜設計している。また、前記突出部62には、前記回動部材161の突起51を挿入し易くし、かつ、確実な保持ができるように弾性を持たせている。
また、前記固定具17には、前記回動部材16が開いた際に前記回動部材161の上面側と接する突出片60を設けられている。該突出片60は前記回動部材161が開いた際に前記回動部材161の回転角度を制限するものである。前記突出片60の位置や大きさ及び形状は、このような役割や強度等を考慮して適宜設計する。前記突出片60は、前記固定具17と一体でも別体のどちらでもよいが、加工コストを考えると一体が望ましい。
次に、図10(A)、(B)に基づいて、本発明の別のコネクタ102の一実施例について説明する。図10(A)は回動部材が開いた状態にて、一のコンタクト位置で切断したときの本発明のコネクタの断面図、及び図10(B)はFPCが挿入され回動部材が閉じた状態にて、一のコンタクト位置で切断した本発明のコネクタの断面図である。
本発明のコネクタ102は、主にハウジング122と回動部材16とコンタクト142とを備えている。
それぞれの構成部品について説明するが、上述したコネクタ10の構成との相違点についてのみ以下では説明する。
まず、コンタクト142について説明する。本実施例では、前記コンタクト142は、図10で示すような形状をしており、一端側に前記接続対象物と接触する接触部322aと他端側に前記回動部材162により押圧される押受部342とを有する第一片282と、一端側に前記接続対象物と接触するもう一つの接触部322bと他端側に基板と接続する接続部362とを有する第二片302と、前記第一片282と前記第二片302とを連結する連結部382とを備えるとともに、前記押受部342と前記接続部362との間に前記回動部材162の押圧部482が回動できる保持手段を設けている。
コンタクトのその他の構造については、前記コンタクト14のものと相違しないため、説明は省略する。また、図4で説明した前記回動部材の構造、図5で説明した前記回動部材の押圧部の移動及び回転の仕方についても同様のため、説明を省略する。
最後に、ハウジング122について説明する。前記ハウジング122は、前記嵌合口182を上部に有し、前記コンタクト142の第一片282の接触部322aを被覆する天井部202を備えている。
また、回動部材のその他の実施形態としては、図11に示すように、前記回動部材16の長手方向両側付近に、前記FPC70又はFFC等の接続対象物の係止部72に対応する位置に前記係止部72と係合する係合凸部53を設けることができる。前記係合凸部は、前記回動部材16が閉じた際に前記係合凸部53と前記係止部72が係合することで前記接続対象物70を位置決め保持するものである。前記係合凸部53の位置は、前記接続対象物70の係止部72に対応し、かつ、前記係止部72に入るように適宜設計している。前記係合凸部53の大きさは、前記接続対象物の係止部72に係合できればよく、コネクタ10の小型化や前記接続対象物の高密度化等を考慮して適宜設計する。例えば、前記スリット部47の内側で、長手方向両側に前記係合凸部53を設けることが考えられる。
また、コンタクトのその他の実施形態としては、図3(A)に示す第二片の接触部32bの代わりに、図3(B)に示すように第二片の一端側に前記接続対象物と接触する延設部35を設けることもできる。
本発明の活用例としては、モバイル機器等の電気・電子機器に使用されるコネクタ10に活用され、特にFPC70やFFC等の接続対象物との安定した接続を得られ、基板占有の小スペース化を図るための構造に関するものである。
【0008】
型化や狭ピッチ化や1.0mm程度までの低背化、基板の小スペース化(特に奥行き方向)が図れ、簡単な操作や小さな操作力で安定した接続が得られ、接続対象物がコジられても接続不良に繋がらないコネクタを提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段]
[0019]
上記目的を達成するため、第1発明は、接続対象物と接触する2個の接触部32a及び32bを有する複数のコンタクト14と、該コンタクト14が配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口18を前部に有するハウジング12と、前記コンタクト14を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材16とを備えるコネクタ10において、前記コンタクト14は、一端側に前記接続対象物と接触する接触部32aと他端側に前記回動部材16により押圧される押受部34とを有する第一片28と、一端側に前記接続対象物と接触するもう一つの接触部32bと他端側に基板と接続する接続部36とを有する第二片30と、前記第一片28と前記第二片30とを連結する連結部38とを備え、前記第一片28の接触部32aと前記連結部38と前記接続部36とを略クランク形状に配置するとともに前記押受部34と前記接続部36との間に前記回動部材16の押圧部48が回動できる保持手段を設け、該保持手段は、少なくとも一つのコンタクト14又は142おきに、前記第一片28又は282の前記押受部34又は342に前記接続部36又は362方向に突出する凸部40を設けるとともに前記第二片30又は302の接続部36又は362先端付近に前記押受部34又は342方向に突出する突起部42を設け、前記ハウジング12は、前記コンタクト14の接触部32a、32bを被覆する天井部20を備え、該天井部20の少なくとも両端側には前記接続対象物が上方向にコジられた際の前記天井部20の浮き上がりを防止する防止壁22が形成され、前記回動部材16は、回動させるための操作部46と長手方向に連設した押圧部48と前記押受部34が挿入できる別個独立の係止孔50とを備え、前記押圧部48が前記コンタクト14の接続部36と押受部34との間で回動するように前記ハウジング12に装着するとともに前記押圧部48が回動する時は回転軸54が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部46を前記ハウジング12の嵌合口18方向に回動することで前記コンタクト14の接触部32a、32bを前記接続対象物に接触させることにある。
[0020]
第2発明は、接続対象物と接触する2個の接触部322a及び322bを有する複数のコンタクト142と、該コンタクト142が配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口182を上部に有するハウジング122と、前記コンタクト142を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材162とを備えるコネクタ102において、前
【0009】
記コンタクト142は、一端側に前記接続対象物と接触する接触部322aと他端側に前記回動部材162により押圧される押受部342とを有する第一片282と、一端側に前記接続対象物と接触するもう一つの接触部322bと他端側に基板と接続する接続部362とを有する第二片302と、前記第一片282と前記第二片302とを連結する連結部382とを備えるとともに前記押受部342と前記接続部362との間に前記回動部材162の押圧部482が回動できる保持手段を設け、該保持手段は、少なくとも一つのコンタクト14又は142おきに、前記第一片28又は282の前記押受部34又は342に前記接続部36又は362方向に突出する凸部40を設けるとともに前記第二片30又は302の接続部36又は362先端付近に前記押受部34又は342方向に突出する突起部42を設け、前記ハウジング122は、前記コンタクト142の少なくとも一方の接触部322a、322bを被覆する天井部202を備え、前記回動部材162は、回動させるための操作部462と長手方向に連設した押圧部482と前記押受部342が挿入できる別個独立の係止孔502とを備え、前記押圧部482が前記コンタクト142の接続部362と押受部342との間で回動するように前記ハウジング122に装着するとともに前記押圧部482が回動する時は回転軸54が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部46を前記ハウジング122の嵌合口182方向に回動することで前記コンタクト142の接触部322a、322bを前記接続対象物に接触させることにある。
[0021]
第3発明は、接続対象物と接触する接触部32a及び延設部35を有する複数のコンタクト14と、該コンタクト14が配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口18を前部に有するハウジング12と、前記コンタクト14を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材16とを備えるコネクタ10において、前記コンタクト14は、一端側に前記接続対象物と接触する接触部32aと他端側に前記回動部材16により押圧される押受部34とを有する第一片28と、一端側に前記接続対象物の挿入方向へ突出した延設部35と他端側に基板と接続する接続部36とを有する第二片30と、前記第一片28と前記第二片30とを連結する連結部38とを備え、前記第一片28の接触部32aと前記連結部38と前記接続部36とを略クランク形状に配置するとともに前記押受部34と前記接続部36との間に前記回動部材16の押圧部48が回動できる保持手段を設け、該保持手段は、少なくとも一つのコンタクト14又は142おきに、前記第一片28又は282の前記押受部34又は342に前記接続部36又は362方向に突出する凸部40を設けるとともに前記第二片30又は302の接続部36又は362先端付近に前記押受部34又は342方向に突出する突起部42を設け、前記ハウジング12は、前記コンタクト14の接触部32aを被覆する天井部20を備え、前記回動部材16は、回動させるための操作部46と長手方向に連設した押圧部48と前記押受部34が挿入できる別個独立の係止孔50とを備え、前記押圧部48が前記コンタクト14の接続部36と押受部34との間で回動するように前
【0010】
記ハウジング12に装着するとともに前記押圧部48が回動する時は回転軸54が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部46を前記ハウジング12の嵌合口18方向に回動することで前記コンタクト14の接触部32a及び延設部35を前記接続対象物に接触させることにある。
[0022]
第4発明は、接続対象物と接触する接触部322a及び延設部35を有する複数のコンタクト142と、該コンタクト142が配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口182を上部に有するハウジング122と、前記コンタクト142を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材162とを備えるコネクタ102において、前記コンタクト142は、一端側に前記接続対象物と接触する接触部322aと他端側に前記回動部材162により押圧される押受部342とを有する第一片282と、一端側に前記接続対象物の挿入方向へ突出した延設部35と他端側に基板と接続する接続部36とを有する第二片302と、前記第一片282と前記第二片302とを連結する連結部382とを備えるとともに前記押受部342と前記接続部362との間に前記回動部材162の押圧部482が回動できる保持手段を設け、該保持手段は、少なくとも一つのコンタクト14又は142おきに、前記第一片28又は282の前記押受部34又は342に前記接続部36又は362方向に突出する凸部40を設けるとともに前記第二片30又は302の接続部36又は362先端付近に前記押受部34又は342方向に突出する突起部42を設け、前記ハウジング122は、前記コンタクト142の接触部322aを被覆する天井部202を備え、前記回動部材162は、回動させるための操作部46と長手方向に連設した押圧部482と前記押受部342が挿入できる別個独立の係止孔50とを備え、前記押圧部482が前記コンタクト142の接続部362と押受部342との間で回動するように前記ハウジング122に装着するとともに前記押圧部482が回動する時は回転軸54が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部462を前記ハウジング122の嵌合口182方向に回動することで前記コンタクト142の接触部322a及び延設部35を前記接続対象物に接触させることにある。
[0023]
第1〜第4発明では、いずれも前記保持手段として、少なくとも一つのコンタクト14又は142おきに、前記第二片30又は302の接続部36又は362と連結部38又は382との間に前記押受部34又は342方向に突出する凸

Claims (14)

  1. 接続対象物と接触する2個の接触部を有する複数のコンタクトと、該コンタクトが配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口を前部に有するハウジングと、前記コンタクトを弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材とを備えるコネクタにおいて、
    前記コンタクトは、一端側に前記接続対象物と接触する接触部と他端側に前記回動部材により押圧される押受部とを有する第一片と、一端側に前記接続対象物と接触するもう一つの接触部と他端側に基板と接続する接続部とを有する第二片と、前記第一片と前記第二片とを連結する連結部とを備え、前記第一片の接触部と前記連結部と前記接続部とを略クランク形状に配置するとともに前記押受部と前記接続部との間に前記回動部材の押圧部が回動できる保持手段を設け、
    前記ハウジングは、前記コンタクトの接触部を被覆する天井部を備え、該天井部の少なくとも両端側には前記接続対象物が上方向にコジられた際の前記天井部の浮き上がりを防止する防止壁が形成され、
    前記回動部材は、回動させるための操作部と長手方向に連設した押圧部と前記押受部が挿入できる別個独立の係止孔とを備え、前記押圧部が前記コンタクトの接続部と押受部との間で回動するように前記ハウジングに装着するとともに前記押圧部が回動するときは回転軸が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部を前記ハウジングの嵌合口方向に回動することで前記コンタクトの接触部を前記接続対象物に接触させることを特徴とするコネクタ。
  2. 接続対象物と接触する2個の接触部を有する複数のコンタクトと、該コンタクトが配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口を上部に有するハウジングと、前記コンタクトを弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材とを備えるコネクタにおいて、
    前記コンタクトは、一端側に前記接続対象物と接触する接触部と他端側に前記回動部材により押圧される押受部とを有する第一片と、一端側に前記接続対象物と接触するもう一つの接触部と他端側に基板と接続する接続部とを有する第二片と、前記第一片と前記第二片とを連結する連結部とを備えるとともに前記押受部と前記接続部との間に前記回動部材の押圧部が回動できる保持手段を設け、
    前記ハウジングは、前記コンタクトの少なくとも一方の接触部を被覆する天井部を備え、
    前記回動部材は、回動させるための操作部と長手方向に連設した押圧部と前記押受部が挿入できる別個独立の係止孔とを備え、前記押圧部が前記コンタクトの接続部と押受部との間で回動するように前記ハウジングに装着するとともに前記押圧部が回動するときは回転軸が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部を前記ハウジングの嵌合口方向に回動することで前記コンタクトの接触部を前記接続対象物に接触させることを特徴とするコネクタ。
  3. 接続対象物と接触する1個の接触部を有する複数のコンタクトと、該コンタクトが配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口を前部に有するハウジングと、前記コンタクトを弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材とを備えるコネクタにおいて、
    前記コンタクトは、一端側に前記接続対象物と接触する接触部と他端側に前記回動部材により押圧される押受部とを有する第一片と、一端側に前記接続対象物の挿入方向へ突出した延設部と他端側に基板と接続する接続部とを有する第二片と、前記第一片と前記第二片とを連結する連結部とを備え、前記第一片の接触部と前記連結部と前記接続部とを略クランク形状に配置するとともに前記押受部と前記接続部との間に前記回動部材の押圧部が回動できる保持手段を設け、
    前記ハウジングは、前記コンタクトの接触部を被覆する天井部を備え、
    前記回動部材は、回動させるための操作部と長手方向に連設した押圧部と前記押受部が挿入できる別個独立の係止孔とを備え、前記押圧部が前記コンタクトの接続部と押受部との間で回動するように前記ハウジングに装着するとともに前記押圧部が回動するときは回転軸が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部を前記ハウジングの嵌合口方向に回動することで前記コンタクトの接触部を前記接続対象物に接触させることを特徴とするコネクタ。
  4. 接続対象物と接触する1個の接触部を有する複数のコンタクトと、該コンタクトが配列・保持されるとともに前記接続対象物が挿入される嵌合口を上部に有するハウジングと、前記コンタクトを弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材とを備えるコネクタにおいて、
    前記コンタクトは、一端側に前記接続対象物と接触する接触部と他端側に前記回動部材により押圧される押受部とを有する第一片と、一端側に前記接続対象物の挿入方向へ突出した延設部と他端側に基板と接続する接続部とを有する第二片と、前記第一片と前記第二片とを連結する連結部とを備えるとともに前記押受部と前記接続部との間に前記回動部材の押圧部が回動できる保持手段を設け、
    前記ハウジングは、前記コンタクトの接触部を被覆する天井部を備え、
    前記回動部材は、回動させるための操作部と長手方向に連設した押圧部と前記押受部が挿入できる別個独立の係止孔とを備え、前記押圧部が前記コンタクトの接続部と押受部との間で回動するように前記ハウジングに装着するとともに前記押圧部が回動するときは回転軸が移動してコンパクトな回転をし、前記操作部を前記ハウジングの嵌合口方向に回動することで前記コンタクトの接触部を前記接続対象物に接触させることを特徴とするコネクタ。
  5. 前記保持手段として、少なくとも一つのコンタクトおきに、前記第一片の前記押受部に前記接続部方向に突出する凸部を設けるとともに前記第二片の接続部先端付近に前記押受部方向に突出する突起部を設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコネクタ。
  6. 前記保持手段として、少なくとも一つのコンタクトおきに、前記第二片の接続部と連結部との間に前記押受部方向に突出する凸を設けることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のコネクタ。
  7. 前記保持手段として、前記第一片の前記押受部に前記接続部方向に突出する凸部及び前記第二片の接続部先端付近に前記押受部方向に突出する突起部を設けるコンタクトと、前記第二片の接続部と連結部との間に前記押受部方向に突出する凸を設けるコンタクトとを、交互に並べて前記凸部および前記突起部と前記凸とを千鳥状に配置することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコネクタ。
  8. 前記第一片の押受部先端に突出部を設けることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のコネクタ。
  9. 前記防止壁を、さらに中央部付近若しくは全体に形成することを特徴とする請求項1および5〜8のいずれか1項記載のコネクタ。
  10. 前記回動部材の長手方向両側にスリット部によって分けられた弾性を有する板状片を設けるとともに該板状片の先端に突起を設け、前記ハウジングの長手方向両端側に固定具を配置するとともに前記固定具と一体若しくは別体に、前記ハウジングの天井部と略垂直な弾性を有する突出部を設け、前記回動部材が閉じられた際に前記回動部材の突起が前記突出部の内側に係合することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載のコネクタ。
  11. 前記固定具に、前記回動部材が開いた際に前記回動部材の上面側と接する突出片を設け、前記回動部材が開いた際に前記回動部材の回転角度を制限することを特徴とする請求項10項記載のコネクタ。
  12. 前記接続対象物の長手方向両側に係止部を設けるとともに前記回動部材には前記接続対象物の係止部に対応する位置に前記係止部と係合する係合凸部を設け、前記回動部材が閉じた際に前記係合凸部と前記係止部が係合することで前記接続対象物を保持することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載のコネクタ。
  13. 前記ハウジングに前記回動部材と接する側で嵌合口と反対側から挿入される前記コンタクトに対応する位置にのみスリットを設けることを特徴とする請求項1、3および5〜12のいずれか1項記載のコネクタ。
  14. 前記接続対象物を前記コネクタに接続する場合に、前記接続対象物と前記コネクタとの接続前の状態では前記回動部材の押圧部の下端が前記凸に接した状態にあり、第二に前記操作部を回動させると前記押圧部の下端が前記凸に接した状態で下端側のRの中心を回転軸として回動し前記押圧部がやや傾斜した状態になり、第三にさらに回動させると第二の状態から前記下端が前記接続部方向に幾分移動し前記押圧部の中心を回転軸として回動し前記押圧部がほぼ垂直な状態になり、第四にさらに回動させると第三の状態から更に前記下端が前記接続部側に移動し前記押圧部の上端が前記凸部側に移動し前記押圧部が垂直な状態になり、第五にさらに回動させると第四の状態から更に前記下端が前記接続部側に移動し前記押圧部の上端が前記凸部に接触した状態になり、最後に第五の状態からさらに回動させると前記押圧部は前記上端のRの中心を回転軸として前記回動部材を前記ハウジングの嵌合口方向に回動することで前記コンタクトの接触部を前記接続対象物に接触させることを特徴とする請求項7〜13のいずれか1項記載のコネクタ。
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