JPWO2006123427A1 - 眼内レンズ - Google Patents

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Abstract

本発明の課題は、装用状態下において、光学部の外周部分を後嚢に対して全周に亘って安定して押し付けることが出来、それによって後発白内障の発症を一層有利に抑制することが出来る、新規な構造の眼内レンズを提供することにある。かかる課題を解決するために、本発明では、光学部12を光軸直角方向一方向で挟み込むように一対の連結部14,14が形成されていると共に、連結部14,14の外周縁部の厚さが光学部12の外周縁部の厚さよりも厚肉とされており、連結部14,14の外周縁部から一対の支持部16,16が突出形成されている一方、光学部12と連結部14,14の各後面20,24の外周縁部に、全周に亘って滑らかに延びる角縁部32が連続的に形成されている。

Description

本発明は、光学部と支持部が一体形成されたワンピース型の眼内レンズに関するものであって、特に、後発白内障の抑制に効果を発揮する眼内レンズに関するものである。
従来から眼疾患の一種である白内障の治療において、水晶体を除去するとともに、水晶体の代替品として眼内レンズを用いる方法が広く知られている。かかる眼内レンズは、水晶体を除いた嚢の内部に挿入されて使用され、水晶体の機能の代わりをする光学部とかかる光学部を嚢内で位置決め固定する支持部を有している。
このような、白内障治療においては、手術による患者への負担や後遺症の回避のために眼内レンズの構造や手術方法に関して、多くの改善が為されてきている。しかし、現在でも、後遺症が発症する確率は決して低いものとは言えない。特に、白内障治療後の後遺症として、後発白内障の発症率の大きいことが知られている。かかる後発白内障は、水晶体を除去された嚢内において上皮細胞が増殖して、眼内レンズの光学領域にあたる後嚢部分までを混濁させることにより生じる後遺症である。
このような後発白内障を防ぐ手段は様々に研究されており、その一つの成果として、眼内レンズの形状によっても後発白内障の発症率が異なることが明らかとなりつつある。具体的には、眼内レンズの外周縁部を、後嚢に対して押し付けた状態に維持せしめることにより、上皮細胞の光学領域への侵出を遮って、後発白内障の発症を抑制できる可能性のあることが指摘されているのである。
一方、近年では、光学部と支持部を同一の材料を用いて一体的に構成するワンピースタイプの眼内レンズが提案されている。このワンピースタイプの眼内レンズは、光学部と別に一対の支持部を形成した後に各支持部を光学部に対して後固着する従来のスリーピースタイプの眼内レンズに比して、製造が容易であること等を理由に、大きな注目を集めている。
ところが、ワンピースタイプの眼内レンズでは、その構造上、従来構造のスリーピースタイプの眼内レンズに比して、装用状態下で外周縁部をその全周に亘って後嚢に対して強固に押し付けることが難しいという問題があった。そのために、後発白内障の抑制が、従来のスリーピースタイプの眼内レンズに比して達成され難いという問題を内在していたのである。
すなわち、スリーピースタイプの眼内レンズでは、光学部の後面と外周面との交線となる角縁部において、明確なエッジ部が全周に亘って連続して形成される。それ故、このエッジ部を後嚢に押し付けることにより、光学部の外周縁部を後嚢に対して全周に亘って強固に且つ安定して当接させることが容易に実現可能となる。ところが、ワンピースタイプの眼内レンズは、光学部の外周縁部から略同じ厚さ寸法で支持部が突出形成されている。そのために、支持部の形成部位においては、光学部の外周縁部に角縁部が存在しない。それ故、支持部の形成部位では、光学部を後嚢に対して強く押し付けることが極めて困難となり、その結果、かかる部位を通じて上皮細胞が回り込み易く、後発白内障の抑制効果が低下してしまうのである。
このような問題に対処するためのワンピースタイプの眼内レンズが、特許文献1(WO2004/096099A1)と特許文献2(特表2003−504115号)に提案されている。
前者の特許文献1に開示された眼内レンズは、光学部の外周面から突出形成される支持部の厚さ寸法を、該光学部の外周面の厚さ寸法よりも小さくして光学部の前面側に偏倚位置せしめることにより、光学部の外周面の後面側角部にエッジ状の角縁部を全周に亘って形成したものである。
しかしながら、この特許文献1に記載された構造の眼内レンズでは、光学部の外周面の厚さ寸法よりも支持部の厚さ寸法を小さくせざるを得ない。そのために、支持部の強度を十分に得ることが非常に困難であり、支持部の強度不足によって装用状態下での形状安定性や位置安定性を十分に確保することが難しく、また、支持部を介して伝達される力の作用に基づく角縁部の後嚢に対する押し付け力も不足するおそれがあった。また、支持部の強度を確保するためには、光学部の厚さ寸法を大きくする必要があり、光学部を厚肉とすると、術時の嚢に対する切開創が大きくなってしまう等の患者負担の増大を招く問題もあったのである。
また、後者の特許文献2に開示された眼内レンズは、光学部から突出形成された支持部において、その基端部だけを厚肉とすることで、支持部の光学部に近い位置の後面に段差部を形成し、この段差部を利用して、支持部の形成位置における角縁部を構成するようにしたものである。このような特許文献2に記載の構造に従えば、支持部を前側に傾斜させて突出形成することで、支持部の中間部分の裏面に段差部を形成しつつも、支持部の薄肉化を回避することが可能となる。
しかしながら、支持部の突出方向における中間部分の裏面に段差部を形成したものであるが故に、かかる段差部は、支持部の幅方向両端縁部において支持部の幅方向両端面に略直交状態で接続される。そのために、光学部の外周縁部から支持部の後面を利用して形成された角縁部が、略直角な折れ点を有することとなる。このような折れ点が存在すると、角縁部が後嚢に対して押し付けられた際、折れ点を中心として皺状の不規則な変形が後嚢に発生し易い。この不規則な変形によって後嚢の表面が、光学部や支持部の後面外周縁部に形成された角縁部に沿わなくなって隙間等が発生するおそれがあるのである。加えて、後嚢は可撓性であるだけでなく、球面形状を有しており、かかる折れ点が最も外周側に位置せしめられることから、この折れ点が後嚢に引っ掛かるようになって、折れ点の押し付け位置よりも中心側では、後嚢と角縁部との間に隙間が発生するおそれも否定できない。
WO2004/096099A1 特表2003−504115号
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、装用状態下において光学部の外周部分を後嚢に対して全周に亘って安定して押し付けることが出来、それによって後発白内障の発症を一層有利に抑制することが出来る、新規な構造の眼内レンズを提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意な組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
すなわち、本発明の第一の態様は、所定の光学特性を有するレンズ領域を含んで構成されて正面視で略円形とされた光学部と、該光学部から外周側に向かって延び出して眼内への挿入状態下で嚢の外周部分の内面に対して当接せしめられることにより該光学部を嚢の網膜側の内面に押し付けるようにして位置決め保持せしめる支持部とが、一体形成されていると共に、該光学部の光軸方向の後面側で該光学部を取り囲むように形成されて嚢の網膜側の内面に押し付けられるエッジ状の角縁部が設けられたワンピース型の眼内レンズにおいて、前記光学部の径方向一方向で対向位置する外周部分からそれぞれ径方向外方に広がる一対の連結部が前記支持部よりも大きな周方向長さで形成されており、これら連結部の外周縁部からそれぞれ該支持部が突出形成されていると共に、該支持部が突出形成された該連結部の外周縁部の厚さ寸法が、該光学部の外周縁部の厚さ寸法よりも大きくされている一方、該連結部の外周縁部における該支持部の連結部分では該支持部よりも該連結部が後面側に突出せしめられることにより、該光学部を取り囲むようにして全周に亘って連続して延びる前記角縁部が該光学部および一対の該連結部の各後面側の外周縁部によって協働して形成されていると共に、該角縁部が周方向の全周に亘って滑らかに延びる形状をもって形成されていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、光学部と連結部の協働によって形成される角縁部が光学部を取り囲むようにして全周に亘って連続して延びていると共に、周方向の全周に亘って滑らかに延びる形状をもって形成されていることにより、上皮細胞が光学部の光学領域に侵出することを効果的に防ぐことが出来て、後発白内障の発症率の低減を実現することが出来る。
すなわち、特表2003−504115号公報に記載の如き従来構造のように、周方向で折れ点を含む角縁部が、眼内レンズの嚢内への埋植状態で嚢の内面に押し付けられると、嚢の内面においてかかる折れ点部分が押し付けられる部位に応力の集中が生じ、可撓性を有する嚢の内面において皺などの不整な変形が生じるため、角縁部の嚢内面に対する密着が十分に保たれ得ず、上皮細胞の光学領域への侵出を有効に防ぐことが困難であった。ところが、本態様に従う構造とされた眼内レンズでは、周方向に延びる角縁部が、特に、周方向の全周に亘って滑らかに連続して形成されていることから、角縁部が折れ点を含まずに全体として緩やかな湾曲形状を有して形成されることとなって、嚢の内面に押し付けられた場合に角縁部の特定箇所における応力の集中が発生し難くなっている。それ故、本実施形態に従う構造とされた眼内レンズにおいては、装用時にも、角縁部の当接によって可撓性で且つ球状湾曲面を呈する後嚢の内面に不規則な変形を生じることなく、嚢の内面に角縁部が全周に亘って安定して押し付けられて、有利に密着状態を形成することが出来る。従って、増殖した上皮細胞が光学部の光学領域にあたる後嚢部分にまで侵出することを角縁部の嚢内面に対する当接により効果的に防ぐことが出来て、後発白内障抑制効果を有利に得ることが出来るのである。
また、一対の支持部が一対の連結部を介して光学部に接続されていると共に、支持部が突出形成された連結部の外周縁部の厚さ寸法が、光学部の外周縁部における連結部を外れた位置の厚さ寸法よりも大きくされている。それ故、角縁部を形成する場合に、支持部を直接的に光学部の外周面から突出するように形成するよりも、支持部の厚さを大きな自由度で設定できる。従って、支持部の基端部分における薄肉化を回避することも可能となって、支持部の強度を十分に確保することができ、嚢内で眼内レンズを安定して位置決め固定することが出来ると共に、角縁部の嚢内面に対する押付力を一層有利に得ることが出来る。
また、本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る眼内レンズにおいて、前記角縁部が、その周方向の全周に亘って直線又は外周側に向かって凸となる外周凸状曲線とされていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、球状湾曲面で構成された後嚢の内面に対して、角縁部がより安定して密着せしめられて、後発白内障の発症率低減効果を有利に得ることが出来る。即ち、角縁部がその周方向全周に亘って直線又は外周側に向かって凸となる曲線で形成されていることにより、球状湾曲面で構成された嚢の内面に対して、より広い領域で角縁部が当接せしめられる。それ故、眼内レンズの嚢内面への当接による応力や歪みを、嚢のより広い領域に分散させることが出来て、応力や歪みの特定箇所への集中を回避することによる密着状態の安定した維持を有利に実現することが出来る。
また、本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係る眼内レンズにおいて、前記角縁部が、その全周に亘って前記光学部の中心軸に対して略直交して広がる略同一の平面上に位置せしめられていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、角縁部が全周に亘って略同一の平面上に位置せしめられていることにより、球状湾曲面とされた嚢内面に対して、角縁部の全周に亘って略均等に押付力が作用せしめられて、角縁部が全周に亘って略一様な当接状態を得ることが出来ると共に、押付力の特定箇所への集中による嚢の不整な変形を回避することが出来て、角縁部の嚢内面に対する密着状態を有利に確保することが出来る。
また、本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記連結部の後面が前記光学部の中心軸に対して略直交して広がる略平坦面とされている一方、該連結部の前面が該光学部から外周側に離れるに従って次第に前面側に突出する傾斜面とされていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、連結部の後面が光学部の中心軸略直角方向に広がる略平坦面とされていることにより、角縁部が全周に亘って光学部の中心軸に直交して広がる略同一平面上に位置することとなる。それ故、全周に亘って略一定の安定した当接状態を得ることが出来ると共に、嚢の不規則な変形を防ぐことが出来て、角縁部の嚢に対する当接状態を確保することが出来る。しかも、連結部の前面が光学部から径方向で離隔するに従って次第に前面側に突出する傾斜面とされていることにより、連結部が外周側に向かって次第に厚肉とされており、連結部の外周縁部から突出形成される支持部の肉厚寸法を大きな自由度で設定することが出来る。
また、本発明の第五の態様は、前記第一又は第二の態様に係る眼内レンズにおいて、前記連結部の後面が前記光学部から外周側に離れるに従って次第に後面側に突出する傾斜面とされていると共に、該連結部の前面が該光学部から外周側に離れるに従って次第に前面側に突出する傾斜面とされており、且つ、該連結部の後面よりも該連結部の前面の方が傾斜角度が大きくされていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、連結部の後面が外周側に向かって次第に後面側に突出する傾斜面とされていることにより、角縁部の嚢の内面に対する押付け力を大きく得ることが出来て、角縁部が嚢の内面に対して有利に密着せしめられる。特に、後面がこのような傾斜面とされていることにより、角縁部を容易に鋭角な断面形状とすることが出来るため、押付け力を集中的に作用せしめてより有利に密着状態を得ることも可能となる。また、連結部の後面の傾斜角度が前面の傾斜角度よりも小さくなっていることにより、後面側への連結部外周縁部の突出高さを著しく大きくすることなく、支持部の厚さを十分に確保することが出来る。それ故、角縁部を鋭角的に形成することによって後嚢への密着状態を有利に得つつ、角縁部を光学部後面の位置に対して後面側に大きく突出させないことによって、光学部後面の後嚢に対する密着を有効に実現することが出来て、眼内レンズの後面側における後嚢への密着を効果的に実現できる。
また、本発明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記支持部における前記連結部から突出する基端部分の厚さ寸法が、前記光学部の外周縁部における該連結部の形成部分を外れた位置の厚さ寸法以上とされていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、装用時に応力の集中に起因する座屈などの不規則な変形が、連結部と支持部の接続部位において生じることを一層有利に抑えることが出来る。更に、嚢に対する支持部の当接による当接反力が角縁部に対して効率的に伝達されて、十分な押付け力を安定して作用せしめることも可能となる。
また、本発明の第七の態様は、前記第一乃至第六の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記光学部の外周縁部の厚さ寸法が、前記連結部の形成されている部位と該連結部の形成部位を外れた部位を含む全周に亘って略一定とされていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、光学部の光学的な歪みなどの不具合の発生を防止することが出来る。しかも、連結部の存在により、支持部の基端部分の厚さ寸法を、光学部の外周縁部の厚さ寸法に拘束されずに設定することが可能である。
また、本発明の第八の態様は、前記第一乃至第七の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記角縁部を構成する前記光学部の外周縁部と一対の前記連結部の外周縁部において、該角縁部から立ち上がる外周面が、その全周に亘って、該光学部の中心軸と略平行に延びる軸方向面とされていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、角縁部から立ち上がる外周面が光学部の中心軸と略平行に延びる軸方向面とされていることにより、光学部及び一対の連結部の各後面側の外周縁部によって協働して形成される角縁部のエッジ形状を有利に形成することが可能となる。
また、本発明の第九の態様は、前記第一乃至第八の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記角縁部が、その少なくとも一部が鋭角な断面形状を有していることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、嚢に対する当接力の集中化が図られて、角縁部の嚢内面に対する一層安定した当接を実現することが出来る。
また、本発明の第十の態様は、前記第一乃至第九の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記連結部における外周縁部が、前記光学部の中心軸と同心的な円弧状の外周面形状とされた円弧状先端周縁部と、該円弧状先端周縁部の周方向両端部分をそれぞれ該光学部の外周縁部に対して滑らかに接続する両側周縁部とによって構成されていると共に、前記支持部の幅寸法が該円弧状先端周縁部の周方向長さよりも小さくされて、該円弧状先端周縁部の周方向中央部分から該支持部が突出形成されていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、より容易に本発明に係る眼内レンズを製造することが可能となる。即ち、切削加工(レースカッティング法)では、光学部と連結部の外周縁部の周方向形状を何れも同心的な円弧状とすることで切削作動制御が容易で高精度に切削可能となる。一方、モールディング法では、重合時の収縮による内部応力や残溜歪みの低減乃至は回避が図られ得る。
また、本発明の第十一の態様は、前記第一乃至第十の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、前記一対の支持部が、それぞれ、前記光学部の中心軸に対して略直交する方向に延び出して突出形成されていると共に、該支持部の厚さ方向の中心点が、該光学部の厚さ方向の中心点に対して、該光学部の前面側に偏倚せしめられていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、支持部を、傾斜させることなく、光学部の中心軸に略直交する方向に延び出すように形成しつつ、角縁部の嚢の内面に対する押付け力を有利に得ることが出来る。即ち、従来では、支持部を突出先端側が次第に前面側に傾斜するように形成されており、かかる傾斜によって支持部を介して光学部に伝達される嚢に対する当接反力の分力が光学部を後面側に変位せしめるように作用するようになっていた。ところが、本態様に係る眼内レンズにおいては、支持部の厚さ方向の中心が光学部の厚さ方向の中心よりも前面側に偏倚せしめられていることにより、支持部が光学部の中心軸に略直交する方向に延び出すように突出形成されていても、支持部を介して光学部に伝達される後嚢に対する当接反力が、光学部の厚さの中心点よりも軸方向前方に偏倚して伝達される。それ故、伝達される当接反力による歪みひいてはその分力が、光学部を後面側の嚢内面に押し付けるように変位せしめて、角縁部において有効な押付け力が発揮され得るのである。しかも、支持部を光学部の中心軸に略直交する方向に延び出すように形成することにより、傾斜した支持部を形成する場合に比して、眼内レンズの製造が非常に容易となると共に、切削加工で製造する場合には、レンズブランクスの軸方向寸法を小さく設定することが出来て、レンズ材料の歩溜りの向上を実現し得て、製造コストの削減を図ることが出来る。
また、本発明の第十二の態様は、前記第一乃至第十一の何れかの態様に係る眼内レンズにおいて、折畳みまたは巻上げ可能な軟質材料で一体形成されていることを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた眼内レンズにおいては、特に支持部の強度が問題となり易い軟質材料で形成された眼内レンズにおいても、有利に支持部の強度を得ることが出来て、支持部による光学部の安定した位置決めや角縁部の嚢内面への密着を実現することが出来る。また、軟質材料で形成することにより、連結部が球状湾曲面を呈する嚢の内面形状に応じて変形し易く、光学部の後面側の外周縁部に形成されている角縁部よりも光学部軸直角方向外方に位置せしめられている連結部の後面側の外周縁部に形成されている角縁部が、より安定して嚢の内面に当接せしめられることとなって、角縁部の嚢に対する密着性を向上せしめることが出来る。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされたワンピース型の眼内レンズにあっては、眼内レンズの眼内への挿入状態下において、光学部を全周に亘って取り囲むように形成された角縁部が全周に亘って安定して後嚢に対して押し付けられることによって、上皮細胞の光学領域への遊走を有利に回避することが出来る。それ故、上皮細胞が光学部領域内に侵入して混濁することによって発症する後発白内障を効果的に抑制することが出来る。
本発明の第一の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す正面図である。 図1に示されたワンピース型の眼内レンズの背面図である。 図1に示されたワンピース型の眼内レンズの側面図である。 図1に示されたワンピース型の眼内レンズの縦断面図であって、図1におけるIV−IV断面に相当する図である。 本発明の第二の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す正面図である。 図5に示されたワンピース型の眼内レンズの背面図である。 図5に示されたワンピース型の眼内レンズの側面図である。 本発明の第三の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 本発明の第四の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 本発明の第五の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 図10に示されたワンピース型の眼内レンズの縦断面図であって、図10におけるXI−XI断面に相当する図である。 本発明の第六の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 本発明の第七の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 本発明の第八の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 本発明の第九の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 本発明の第十の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 図16に示されたワンピース型の眼内レンズの側面図である。 本発明の第十一の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 本発明の第十二の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 図19に示されたワンピース型の眼内レンズの側面図である。 図19に示されたワンピース型の眼内レンズの断面図であって、図19におけるXXI−XXI断面に相当する図である。 本発明の第十三の実施形態としてのワンピース型の眼内レンズを示す背面図である。 図22に示されたワンピース型の眼内レンズの断面図であって、図22におけるXXIII−XXIII断面に相当する図である。
符号の説明
10 眼内レンズ
12 光学部
14 連結部
16 支持部
26 円弧状外周面
30 外周壁面
32 エッジ部
40 段差
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1〜図4には、本発明の第一の実施形態としてのフォールダブルタイプの眼内レンズ10が示されている。この眼内レンズ10は、光学部12と一対の連結部14,14と一対の支持部16,16を含んで構成されている。
なお、このように光学部12と連結部14,14と支持部16,16を有する眼内レンズ10は、フォールダブルタイプの眼内レンズを与えるのに十分な可視光線の透過率を備えていることに加えて、優れた軟質性と或る程度の弾性を備えた各種の材料によって形成され得る。好ましくは、ガラス転移温度が30℃以下で、且つ、屈折率が1.51以上である軟質材料で形成される。このような軟質材料では、常温下で眼内レンズ10を容易に折り畳んだり巻き上げたりして、一層コンパクトにすることが可能となり、埋植時における嚢内への挿入を一層容易に行うことが出来る。
具体的には、特開平10−24097号公報や特開平11−56998号公報等に記載されているものが、本発明に係る眼内レンズ10の成形材料として好適に採用される。その中でも、形状回復性に優れた眼内レンズを得るために、以下(i)に示す如き(メタ)アクリル酸エステルを、一種又は二種以上含むモノマーを採用することが望ましい。また、以下(ii)に示す如き任意モノマーが適宜に配合される。更に、必要に応じて、以下(iii)に示す如き添加物が必要に応じて加えられる。
(i)含有モノマー
以下の如き、直鎖状,分岐鎖状又は環状のアルキル(メタ)アクリレート類;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等
以下の如き、水酸基含有(メタ)アクリレート類;
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等
以下の如き、芳香環含有(メタ)アクリレート類;
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート等
以下の如き、シリコン含有(メタ)アクリレート類;
トリメチルシロキシジメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート等
なお、「(メタ)アクリレート」とは、「・・・アクリレート」並びに「・・・メタクリレート」の二つの化合物を総称するものであり、後述するその他の(メタ)アクリル誘導体についても同様とする。
(ii)任意モノマー
以下の如き、(メタ)アクリルアミドまたはその誘導体;
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド等
以下の如き、N−ビニルラクタム類;
N−ビニルピロリドン等
スチレンまたはその誘導体
以下の如き、架橋性モノマー;
ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート
(iii)添加物
熱重合開始剤、光重合開始剤、光増感剤等
色素等
紫外線吸収剤等
また、このようなモノマー材料を用いて、図示されている如き眼内レンズ10を一体成形するに際しては、従来から公知の各種手法が何れも採用可能であり、例えば切削加工成形法やモールド成形法によって目的とする眼内レンズ10を得ることが出来る。切削加工成形法によれば、上述の如きモノマー材料からなる所定の重合成分を重合して棒状やブロック状,板状等の適当な形状のレンズブランクスを成形した後、旋盤等を用いて、かかるレンズブランクスに対して切削加工を施すことにより、所望形状の眼内レンズ10を得ることが出来る。また、モールド成形法によれば、目的とする眼内レンズ10の形状に対応した成形キャビティを有する成形型を用いて、上述の如きモノマー材料からなる所定の重合成分を、その成形キャビティ内に導入し、そこで適当な重合操作を実施することによって、所望形状の眼内レンズ10を得ることが出来る。なお、モノマー材料の重合方法としては、モノマー材料に応じて、従来から公知の熱重合方法や光重合方法、或いはそれらを組み合わせた重合方法等が適宜に採用される。
上述の如くして一体成形された眼内レンズ10において、光学部12は、正面視が円形を呈する略円盤形状とされている。この光学部12の中央部分又はその全体の領域が、人の眼の水晶体の代替機能を果たす光学特性を備えたレンズ領域とされている。なお、光学部12のレンズ面(光学部前面18および光学部後面20)は、要求される光学特性に応じて各種形状とされ得、その両面18,20の形状が、凹面や凸面,平面等を任意に組み合わせて設定される。本実施形態では、光学部前面18と光学部後面20が何れも球状凸面とされた凸レンズ形状の光学部12が採用されている。
ここにおいて、光学部12の外径寸法:Dは、4.5〜7.5mmとすることが好ましく、より好適には5.0〜7.0mmとされる。蓋し、光学部12は、人の水晶体としての機能を有効に果たし得るのに必要なサイズが要求される。それに加えて、眼内レンズ10が収容状態で挿入される人の嚢のサイズが略一定であることから、光学部12の外径寸法が7.5mmより大きいと支持部16,16が短くなり過ぎて後述する外力の緩衝作用や光学部12の後方変位量等が十分に得られ難くなったり、挿入に際して折り畳んだり巻き上げた際のサイズを充分にコンパクト化し難くなるおそれがある。
また、光学部12の光軸方向(図2中の上下方向)の肉厚寸法(厚さ):dは、最大値で0.10〜2.00mmとされることが望ましく、より好適には最大値で0.20〜1.50mmとされる。蓋し、光学部12の肉厚寸法の最大値が0.1mmに満たないと埋植状態下での光学部12の形状保持性能が安定して発揮され得ないおそれがある一方、光学部12の肉厚寸法の最大値が2.0mmを越えると嚢内挿入に際して光学部12を十分に小さく折り畳んだり巻き上げたりすることが難しくなる場合がある。なお、本実施形態では、両凸形の光学部12とされており、幾何中心である光軸上で最大肉厚寸法を有するようになっている。また、かかる最大肉厚寸法:dの具体的な値は、採用する材料の特性(軟質性や屈折率等)や、光学部12の形状,大きさ等を総合的に考慮して設計される。
また、光学部12の外周縁部には、周方向に所定の長さで延びる一対の連結部14,14が光学部12の径方向一方向で対向位置するように突出形成されている。。連結部14は、全体として正面視略台形状とされており、その突出先端側が周方向で次第に狭幅となるようにされている。
また、連結部14は、光軸方向における一方の側(光学部前面18側)の面である連結部前面22が外周側に向かって次第に光軸方向前面側に傾斜する傾斜面で構成されていると共に、他方の面である連結部後面24が光軸直角方向に広がる平坦面で構成されており、連結部14が全体として外周側に向かって次第に厚肉となっている。更に、連結部14内周縁部における光軸方向での肉厚寸法(厚さ)が、光学部12外周縁部での光軸方向の肉厚寸法(厚さ)と略同じとされている。なお、本実施形態では、光学部12の全周に亘って光学部12の外周縁部における肉厚寸法が略一定とされており、光学部12の外周縁部において連結部14,14が形成されている部分と連結部14,14が形成されていない部分における光学部12最外周縁の光軸方向での肉厚寸法(厚さ)が略等しくされている。
また、連結部14の外周面が、それぞれ光学部12の外周形状に沿うように湾曲せしめられた円弧状先端外周縁部としての円弧状外周面26とされており、外周側に向かって凸となっている一方、連結部14の周方向両端に位置する両側周縁部としての周方向側壁面28,28は、略平坦面によって構成されており、その外周側端部が連結部14の円弧状外周面26に対して滑らかに接合されていると共に、その内周側端部が光学部12の外周面に対して折れ点や折れ線を含まないように滑らかに接合されている。
これにより、円弧状外周面26と周方向側壁面28,28によって構成される連結部14,14の外周面が滑らかな曲面によって形成されていると共に、光学部12の外周面と連結部14,14の外周面が周方向で滑らかに接合されており、それら光学部12外周面の一部と連結部14,14の外周面によって全体として外周壁面30が構成されている。外周壁面30は、光軸方向と略平行な方向に広がっており、全体として光軸方向で延びる略筒形状とされている。なお、複数の面が滑らかに接合されるとは、接合部分において折れ点や折れ線を含まず、共通接線を有するように接合されることである。特にここでは、外周壁面30が、全体として、共通接線をもって曲率半径が変化する筒状湾曲面で構成されていることを示している。
そして、このような外周壁面30は、その下端部が光学部後面20及び連結部後面24の各外周縁部に接続されている。これにより、外周壁面30と光学部後面20の接続部位において、光学部後面20の凸形状に応じた鈍角のエッジ形状が形成されていると共に、外周壁面30と連結部後面24の接続部位において、略直角のエッジ形状が形成されており、外周壁面30と両後面20,24の接続部分の全周に亘って、エッジ形状を為すエッジ部32が連続的に形成されている。
エッジ部32は、光学部12を取り囲むようにして周方向全周に亘って連続する滑らかに延びる形状をもって形成されており、本実施形態では、外周壁面30が全周に亘って外周側に向かって凸となる湾曲面又は平坦面で構成されており、かかる外周壁面30の下端部に形成されたエッジ部32は、全周に亘って外周側に向かって凸となる曲線又は直線によって構成された外周凸状曲線上を延びるように周方向で連続して形成されている。また、連結部後面24が光学部後面の外周縁部から光軸直角方向で広がるように形成されていることにより、本実施形態におけるエッジ部32は、全周に亘って、光軸直角方向で広がる同一平面に形成されている。なお、エッジ部32が滑らかに延びる形状をもって形成されるとは、関数曲線、若しくは複数の曲線又は直線(これらの適当な組合せの全ての態様を含む)の接続により、全周に亘って折れ点や折れ線を含まないように形成されることである。特に本実施形態では、エッジ部32において周方向で最も曲率半径の小さい部分である円弧状外周面26と周方向側壁面28,28との接続部分の曲率半径が0.3mm以上とされることが望ましく、より好適には、該接続部分の曲率半径が0.5mm以上、更に好適には、該接続部分の曲率半径が1.0mm以上とされる。
一方、一対の連結部14,14の各円弧状外周面26には、一対の支持部16,16が一体的に形成されている。これら一対の支持部16,16は、細長いロッド形状とされており、円弧状外周面26,26の周方向略中央部分から光学部12の径方向外方に向かってそれぞれ突出せしめられていると共に、光学部12の周方向に沿うように湾曲して延びている。また、一対の支持部16,16の湾曲せしめられた部分の外周側面が、当接面34,34とされており、眼内レンズ10の嚢内への挿入状態において、眼内で嚢の内面に当接せしめられるようになっている。これにより、本実施形態における光学部12が一対の支持部16,16によって嚢の内部で所定の位置に位置決め支持されている。
これら対向位置せしめられた一対の支持部16,16における各当接面34,34の離隔距離:Lが、好ましくは10〜15mmとなるように、より好適には10.5〜14.5mmとなるように、光学部12の外径寸法を考慮して設定される。これにより、一般的な人の嚢のサイズに適合することとなり、光学部12を含む眼内レンズ10を嚢内に有利に位置決めすることが可能となる。
また、各支持部16,16の肉厚寸法(厚さ)が、連結部14,14の外周側端部の肉厚寸法よりも薄くされており、本実施形態では、光学部12の外周縁部における肉厚寸法よりも僅かに厚肉とされている。更に、各支持部16,16は、連結部14,14の外周側端面における連結部前面22側の端部から延び出すように形成されている。要するに、支持部16,16の光軸方向一方の側の面である一対の支持部前面36,36が、一対の連結部前面22,22の外周側端縁と光軸直角方向に広がる略同一平面上に位置せしめられていると共に、支持部16,16の光学軸方向他方側の面である一対の支持部後面38,38が一対の連結部後面24,24よりも光軸方向で前面側に偏倚して位置せしめられている。これにより、支持部後面38と連結部後面24の間に段差40が形成されており、段差40の光軸方向での下端縁部において、エッジ部32の一部が形成されている。また、支持部16,16の厚さ方向(光軸方向)での中心点が、光学部12の厚さ方向(光軸方向)での中心点よりも前面側に位置せしめられている。特に本実施形態では、光軸直角方向で延びる支持部16,16が光学部12の外周縁部よりも光軸方向で前面側に位置せしめられている。
上述の如き構造とされた眼内レンズ10は、光学部12と支持部16,16を含む全体が適当な方向に折り畳まれ、或いは巻き上げられることにより、全体のサイズを小さくすることが可能とされる。そして、良く知られているように、人の眼の一部を切開して、そこから水晶体を吸引等で除去せしめた後、かかる切開創を通じて、小サイズ化した眼内レンズ10を、嚢内に挿し入れる。この挿し入れの操作は、必要に応じて適当な挿入具を利用して行われる。
特に本実施形態では、一対の支持部16,16の対向方向に延びる軸を中心として、一対の支持部16,16の対向方向と略直交する方向で眼内レンズ10の折畳み乃至は巻上げ(丸めやロール等を含む)を行い、全体として支持部16,16の突出方向に長い長手状とすることにより、眼内レンズ10の小サイズ化を有利に実現することが出来るのである。即ち、本実施形態では、かかる一対の支持部16,16が突出形成されている光学部12の径方向一方向において、一対の連結部14,14が突出形成されているが、上述の折畳み乃至は巻上げの方向では、光学部12の外周側に突出する連結部14,14が形成されておらず、サイズが小さく維持されている。それ故、連結部14,14を設けても、折畳み或いは巻上げによって、眼内挿入方向となる一対の支持部16,16の突出方向への投影面積を充分に小さくすることが出来るのであり、嚢内への挿入時における切開創を小さく抑えることが可能となる。
而して、嚢の内部に全体を収容するようにして埋植せしめられた眼内レンズ10は、嚢内で、自身の弾性に基づいて初期形状に復元するように広がる。必要に応じて適当な器具を用いて、嚢内において、眼内レンズ10を位置調節することによって、眼光学の中心軸に対して光学部12の光軸が略一致するように、眼内レンズ10を嚢に対して位置決めする。なお、このような眼内レンズ10の埋植状態下では、眼内レンズ10における両支持部16,16の当接面34,34間の距離:Lが、嚢の内径寸法よりも大きく設定されていることから、両支持部16,16の当接面34,34は、嚢の外周内面に対して密着して当接することにより、光学部12が眼内において位置決め固定されることとなる。
ここにおいて、眼内レンズ10の光学部12と連結部14は、各後面20,24が嚢の内面に当接せしめられていると共に、各後面20,24の外周縁部に形成されたエッジ部32が嚢の内面に対して押し付けられて密着せしめられており、エッジ部32の押付けにより、嚢内面におけるエッジ部32の当接箇所において、嚢の内面がエッジ形状に沿って屈曲状に変形せしめられている。特に本実施形態では、エッジ部32が周方向で全周に亘って滑らかな曲線又は直線によって形成されており、折れ点を含まない滑らかな曲線上を延びるように周方向で連続して形成されていることにより、嚢の内面に比較的大きな力で押し付けられるエッジ部32においても、特定の箇所に対する応力の集中を回避して、全周に亘って安定して押付力を作用せしめることが出来る。
このような本実施形態に従う構造とされたワンピース型の眼内レンズ10においては、光学部12と連結部14,14の外周面が角部を持たない滑らかな外周壁面30によって一体的に形成されており、かかる外周壁面30と各後面20,24によってエッジ部32が形成されていることにより、エッジ部32が全周に亘って連続して滑らかに延びるように形成されている。それ故、周方向の一部に角部(折れ点)を有するエッジ部が形成された従来の眼内レンズに比して、嚢の内面形状が皺等の発生により不整となることを有利に防ぐことができ、光学部12及び連結部14,14の各後面20,24が嚢の内面に対して安定した密着状態に保たれることにより、光学領域への上皮細胞の遊走を防ぐことが出来て、後発白内障の発症を効果的に抑制することが出来る。
特に、本実施形態における眼内レンズ10の如く、光学部12の周方向で部分的に形成されて径方向一方向で突出する一対の連結部14,14を形成した場合においても、光学部12の外周面と連結部14,14の側壁面を滑らかに接合することにより、エッジ部32の嚢内面に対する密着を十分に実現することが出来る。
また、本実施形態では、連結部14の外周縁部における光軸方向での肉厚寸法:Tが、連結部14の内周縁部の光軸方向での肉厚寸法:tよりも大きくされている。それ故、光学部12の外周縁部における厚さ寸法よりも薄肉とされた一対の支持部16,16を光学部12の外周縁から直接延び出すように突出形成する場合に比して、支持部16,16と段差40,40の光軸方向での寸法を有利に確保することが出来る。従って、支持部16,16の強度を十分に確保することが出来ると共に、段差40,40の高さを十分に確保して、エッジ部32を嚢に対して押し付けることによる密着効果を有効に得ることが出来る。特に、本実施形態では、光学部12における光学的な歪みなどを回避するために、光学部12の外周縁部において、連結部14,14が形成されている部分が特別に厚肉とされることなく、連結部14,14が形成されていない部分の厚さ寸法と略等しい寸法で形成されており、光学部12の外周縁部の厚さ寸法が全周に亘って略一定とされている。光学部12がこのような形状とされている場合においても、連結部14,14を外周側が厚肉とされた形状で形成して、かかる連結部14,14を介して光学部12と支持部16,16を連結することにより、要求される光学特性などに応じて設定される光学部12外周縁部の厚さ寸法に大きく影響されることなく、支持部16,16の厚さ寸法を有利に確保することが出来る。
また、本実施形態では、連結部前面22,22が光軸直角方向外方側に向かって次第に光軸方向前面側に傾斜する傾斜面で構成されていると共に、支持部16,16が連結部14,14の外周面において連結部前面22,22側の端部から延び出すように形成されている。それ故、嚢への眼内レンズ10の埋植状態で支持部16,16に対して作用する当接反力によって、光学部12及び連結部14,14が光軸方向で後面側に変位せしめられ易くなっている。従って、光学部12及び連結部14,14が光軸方向で後面側へ変位するように導かれることにより、エッジ部32が嚢の内面に有利に押し付けられて、嚢内面に対する密着状態を有利に実現することが出来る。
また、本実施形態では、連結部14の外周面が光軸直角方向外方に向かって凸となるようにされている。それ故、エッジ部32が全周に亘って、球状湾曲面形状とされた嚢の内面に対してより安定して当接せしめられて、当接による応力や歪みが嚢内面の広い範囲に分散して発生せしめられるため、エッジ部32と嚢の内面との間に隙間が形成されることなく密着状態を有利に得ることが出来る。
また、本実施形態では、エッジ部32が略光軸直角方向に広がる同一平面である連結部後面24上で延びるように形成されている。これにより、球状湾曲面とされている嚢の内面に対して、エッジ部32を全周に亘って略均一の当接状態で密着せしめることが出来て、集中的な応力の作用をより有効に回避することが出来る。
また、本実施形態では、一対の支持部16,16が略同一且つ一定の厚さ寸法で形成されていると共に、支持部16,16の厚さ寸法が光学部12の外周縁部における厚さ寸法よりも厚肉とされている。それ故、眼内レンズ10の嚢内部への挿入状態で、支持部16,16の当接面34,34が嚢の内面に当接せしめられて、支持部16,16に嚢への当接による当接反力が作用せしめられても、周方向の幅寸法が大きく変化する部分である連結部14,14と支持部16,16の接続部位に応力の集中が生じ難く、支持部16,16の基端部分における座屈等の不規則な変形を有利に防ぐことが出来る。従って、眼内レンズ10の破損等を効果的に防ぐことが出来ると共に、当接反力が支持部16,16を介してエッジ部32に効率的に伝達されることにより、十分な押付力を安定して得ることが出来る。
また、本実施形態では、光学部12と支持部16,16が支持部16,16に比して周方向で幅広形状とされた連結部14,14を介して連結されていることにより、支持部16,16によって伝達される当接反力が連結部14,14によって分散乃至は緩衝されて、光学部12の特定箇所に集中的に当接反力が作用することを有利に防ぐことが出来る。それ故、当接反力の作用によって光学部12に歪が生じることを回避して、かかる歪みに伴う乱視等の光学特性の乱れの発生を効果的に防ぐことが出来る。
また、本実施形態では、光学部12と連結部14,14の外周面が何れも光軸方向で広がる湾曲面とされており、それら光学部12と連結部14の外周面によって構成されている外周壁面30が光軸方向と略平行に延びる軸方向面とされている。それ故、外周壁面30と光学部後面20及び連結部後面24によって形成されるエッジ部32の角を有利に形成することが出来る。
また、本実施形態では、連結部14,14の円弧状外周面26,26が光学部12の外周面に沿って湾曲する略同心円状とされていることにより、眼内レンズ10が、切削加工(レースカッティング法)で形成される場合には、切削時の作動制御が容易となり、高精度な切削加工が可能となる一方、モールディング法により形成される場合には、内部応力と残溜歪みの低減乃至は回避を図ることが出来る。
次に、図5,6,7には、本発明の第二の実施形態としてのフォールダブルタイプの眼内レンズ42が示されている。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態と実質的に同一の部材乃至は部位については図中に同一の符号を付すことにより説明を省略する。
すなわち、本実施形態にかかる眼内レンズ42は、前記第一の実施形態に示されているような各種の軟質材料によって一体形成されていると共に、連結部44,44の内周縁が正面視で略半円形を呈している一方、その外周縁が正面視で略半楕円形を呈しており、それら内周縁と外周縁の周方向両端部がそれぞれ重なり合うようにされている。要するに、本実施形態では、正面視で略三日月状を呈する一対の連結部44,44が光学部12の径方向一方向で光学部12を挟み込んだ両側に対向するように配置されている。
また、光学部12の外周面と連結部44,44の外周面は、周方向で滑らかに接合されており、それらの外周面によって全体として本実施形態における外周壁面46が構成されている。外周壁面46は、正面視で一対の連結部44,44の外周形状に沿った略楕円形状を有する略筒状であって、かかる外周壁面46の下端部と光学部12及び連結部44,44の各後面20,24の外周縁部が接続される部分において、エッジ部48が形成されている。なお、本実施形態におけるエッジ部48は、背面視で略楕円形を構成するように周方向で連続して延びており、全周に亘って折れ点を含まない滑らかな曲線上を延びるように形成されている。また、本実施形態では、エッジ部48が背面視で略楕円形を呈するように延びていることからも明らかなように、エッジ部48が全周に亘って外周側に向かって凸とされた外周凸状曲線とされている。
このような、本実施形態に従う構造とされた眼内レンズ42においても、前記第一の実施形態における効果と略同様の効果を発揮せしめることが出来る。特に、本実施形態における眼内レンズ42の如く、連結部44,44を正面視で略楕円形状とすることにより、球状湾曲面を為す嚢の内面に対して、全周に亘って安定して当接せしめられることとなり、嚢に及ぼされる応力や歪みの分散化を一層有利に実現出来て、密着性の向上を図ることが可能となる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、連結部の形状は、前記第一,第二の実施形態における具体的な記載によって何等限定されるものではない。具体的には、例えば、図8には、本発明の第三の実施形態としての眼内レンズ50が示されている。本実施形態にかかる眼内レンズ50では、連結部52が正面視略矩形状とされていると共に、連結部52の外周面の一部に、外周側に向かって略凹形状とされた凹み部54が形成されている。このような眼内レンズ50においても、前記第一,第二の実施形態における眼内レンズ10,42と略同一の効果を発揮せしめることが可能である。
また、特に本実施形態における眼内レンズ50では、凹み部54が一対の連結部52,52にそれぞれ形成されていることにより、凹み部54,54の対向方向における連結部52,52の厚さ寸法が小さくなる。それ故、光学部12の外周縁部よりも厚肉とされた連結部52,52が形成されている場合にも、凹み部54,54の対向方向を軸として眼内レンズ50を容易に折り曲げることが出来て、嚢内への挿入時における折畳みや巻上げによる眼内レンズ50のコンパクト化を有利に実現できる。更に、特定の挿入具にセットされた眼内レンズ50をプランジャで押し込んで眼内に挿入する場合には、凹面状の凹み部54,54が連結部52,52に形成されていることにより、プランジャの先端を連結部52,52の凹み部54,54に当接せしめて押し込む場合に光軸直角方向において容易に位置決めされることとなる。それ故、プランジャで眼内レンズ50を眼内へ押し出す場合に、光軸直角方向での位置決めのために要する力を小さく抑えることが出来て、挿入作業を容易にすることが出来る。更にまた、光学部12の径方向一方向で互いに対向するように凹み部54,54が形成されていることにより、眼内レンズ50の嚢内への挿入後におけるセンタリング等の位置合せ作業を高精度且つ容易に行うことが出来る。
さらに、一対の連結部14,14(44,44)の突出方向における連結部14(44)の突出長さも適宜に設定されるものである。具体的には、例えば、図9には、本発明の第四の実施形態としての眼内レンズ56が示されている。本実施形態に係る眼内レンズ56では、図1〜4に示された第一の実施形態に係る眼内レンズ10に比して、連結部58の光学部12外周縁からの突出長さが長く設定されており、連結部58の光軸方向における投影面積が大きくされている。このような眼内レンズ56においては、より広い範囲でエッジ部32の嚢内面に対する当接を実現することが出来て、応力や歪みの分散化を一層有利に図ることが出来る。
また、前記第一,第二の実施形態においては、エッジ部32の角度が略90度に設定されている例を示したが、エッジ部の角度は、適宜に設定されて良い。具体的には、例えば、図10,11には、本発明の第五の実施形態としての眼内レンズ60が示されている。本実施形態に係る眼内レンズ60では、外周壁面30が光軸方向に延びる略筒状とされていると共に、連結部後面62が、径方向外方に行くに従って後面側に向かって傾斜せしめられた傾斜面で構成されていることにより、エッジ部64の角度が90度未満とされている。このようにエッジ部64を鋭角で構成することにより、本実施形態における連結部66の外周縁部における厚さ寸法をより有利に確保することが出来ると共に、眼内レンズ60の嚢への埋植状態において、エッジ部64における嚢の内面に対する密着をより強固に実現することが出来て、光学領域への上皮細胞の侵出を有利に防ぐことが出来る。特に本実施形態では、連結部後面62の傾斜角度を連結部前面22の傾斜角度に比して小さく設定することにより、エッジ部64の光軸方向での形成位置を光学部後面18に比して著しく後面側に偏倚させることなく、支持部16,16の肉厚及び段差40,40の高さを十分に確保することが出来る。それ故、鋭角とされたエッジ部64による上皮細胞の遊走防止効果を発揮せしめつつ、光学部後面20を後嚢に対して十分に密着せしめることが出来て、後発白内障の発症抑制効果を有利に得ることが出来る。
また、支持部16の形状は、前記第一,第二の実施形態における具体的な記載によって何等限定されるものではない。具体的には、例えば、図12〜図17に示されているような、各種形状の支持部が採用され得る。
すなわち、図12には、本発明の第六の実施形態としての眼内レンズ68が示されている。本実施形態に係る眼内レンズ68では、支持部70がその中間の一部において二股に分岐しており、該中間の一部よりも突出先端側の部分がそれぞれ光学部12の周方向に沿うように湾曲して、互いに反対向きに延び出している。このような支持部70を有する眼内レンズ68によれば、嚢内への挿入状態において一層安定して光学部12を固定的に支持することが可能となる。
また、図13には、本発明の第七の実施形態としての眼内レンズ72が示されている。本実施形態にかかる眼内レンズ72では、支持部74において連結部14の外周面に接続されている側である基端部分76が突出先端部分78に比して幅広形状とされていると共に、突出先端部分78が光学部12の周方向に沿うように湾曲せしめられている。このような支持部74を有する眼内レンズ72によれば、比較的幅広とされた基端部分76によって十分な剛性を確保することが出来て、光学部12を所定の位置に安定して位置決め固定することが出来ると共に、突出先端部分78が比較的細く形成されていることにより十分な柔軟性が得られて、嚢の内面に対する支持部74の当接によって嚢が損傷したり、眼内レンズ72が当接反力によって破損することを防ぐことが出来る。
さらに、図14には、本発明の第八の実施形態としての眼内レンズ80が示されている。本実施形態にかかる眼内レンズ80では、支持部82が略直線的に延びるロッド状とされていると共に、その中間の一部において光軸直角方向で屈曲せしめられている一方、該中間の一部よりも連結部14側である基端部分84が突出先端部分86に比して幅広形状とされている。このような支持部82を有する眼内レンズ80によれば、前記第七の実施形態と略同様の効果を発揮せしめることが出来ると共に、支持部82の突出先端を嚢の内面に対してより強く係合せしめることが出来る。
また、図15には、本発明の第九の実施形態としての眼内レンズ88が示されている。本実施形態に係る眼内レンズ88では、支持部90の全体が略鉤状に屈曲せしめられている。より詳細には、一対の支持部90,90は、光学部12の径方向一方向で対向位置せしめられると共に、径方向外方に向かって突出せしめられており、中間の一部において屈曲乃至は湾曲せしめられて、光学部12の周方向に沿うように一定の長さで延びる一対の中間部分92,92が、互いに同じ周方向に向かって延びるように形成されている。更に、中間部分92,92の一部において、再び屈曲乃至は湾曲せしめられており、中間部分92,92とは周方向で反対向きに延びる先端部分94,94が形成されている。本実施形態では、中間部分92と先端部分94は、略同心円状に延びていると共に、先端部分94が中間部分92よりも大きな曲率半径を持つように形成されている。このような支持部90を有する眼内レンズ88によれば、葛折状に屈曲せしめられた鉤形状とされていることにより、嚢の内部に埋植せしめられる場合に当接によって嚢に作用せしめられる応力を有利に緩衝することが出来て、嚢の損傷などの問題を回避できる。
更にまた、図16,図17には、本発明の第十の実施形態としての眼内レンズ96が示されている。本実施形態に係る眼内レンズ96では、支持部98が全体として略一定の幅で円弧状に延びる細長いロッド状とされていると共に、その突出先端部の支持部後面38から突出するように突起100が形成されている。このような支持部98によれば、支持部後面38に形成された突起100によって、眼内レンズ96の嚢内への挿入時における折畳み状態で支持部98の先端が重ね合わせられた他の部位に粘着することを有利に防ぐことが出来て、挿入後に支持部98が安定して初期の形状に復元されるため、光学部12が初定の位置により確実に位置決め固定され得る。
また、光学部12における光学的な歪み等を有利に回避するために、光学部12は前記第一,第二の実施形態に示されているように、正面視で円形であることが望ましいが、光学部は必ずしも正面視で円形である必要はない。具体的には、例えば、図18に示された第十一の実施形態としての眼内レンズ102における光学部104のように、正面視で略楕円形等であっても良い。
なお、前記第一乃至第十一の実施形態に示された各部位乃至は部材は、それらを適宜に組み合わせて眼内レンズを構成することも勿論可能である。具体的には、例えば、図19〜21には、本発明の第十二の実施形態としての眼内レンズ106が示されている。本実施形態に係る眼内レンズ106では、前記第五の実施形態において示されている鋭角とされたエッジ部64が形成されていると共に、支持部108の突出先端には、前記第十の実施形態に示されている突起100が形成されている。
また、図22,23には、本発明の第十三の実施形態としての眼内レンズ110が示されている。本実施形態に係る眼内レンズ110では、外周壁面30が光軸方向と略平行に延びる筒状とされている一方、連結部後面62,62が径方向外方に行くに従って後面側に向かって傾斜せしめられた傾斜面で構成されていると共に、光学部112の光学部後面114が凹形とされていることにより、エッジ部116が全周に亘って鋭角とされている。このような本実施形態に従う構造とされた眼内レンズ110では、エッジ部116の後嚢への当接を有利に実現できて、光学領域への上皮細胞の侵出を防ぐことが出来る。なお、特に本実施形態では、光学部112の光学部前面18が光学部後面114に比して大きな曲率を有する凸形とされている。
また、前記第七及び第八の実施形態に示されている支持部74,82のように、支持部の幅寸法が基端側と先端側で変化しても良いと共に、支持部の光軸方向での寸法である厚さ寸法も、支持部に要求される強度などの特性に応じて適宜に設定されて良い。具体的には、例えば、支持部が、その突出先端側に向かって次第に薄肉とされていても良く、このような支持部を採用することにより、突出先端部分の強度を下げて、当接時の反力を抑えることが出来ると共に、基端部分の強度を十分に確保して、支持部による眼内レンズの位置決め作用を十分に発揮せしめることが出来る。
また、前記第一乃至第十三の実施形態では、外周壁面30,46が略光軸方向に平行に広がるように形成されており、それに伴って、外周壁面30,46を構成する光学部12の外周面及び連結部14,44,52,58の外周面が、何れも光軸方向に平行に広がる曲面で構成されていたが、外周壁面30,46、延いては、光学部12と連結部14,44,52,58の各外周面は、必ずしも略光軸方向に広がるように形成されている必要はない。具体的には、例えば、外壁曲面を、光軸方向で前面側が次第に光軸直角方向で外方に向かって傾斜する傾斜面とすることにより、支持部の連結部に対する接続部位における強度の向上を図ることが出来る。更に、外周壁面を、光軸方向で前面側が次第に光軸直角方向で内方に向かって傾斜する傾斜面とすることにより、エッジ部の断面が為すエッジ角を容易に鋭角とすることが出来て、嚢内面に対する密着性の向上を図ることも出来る。
また、角縁部32,48,64は、周方向において実質的に滑らかに延びるように形成されていれば良く、例えば、180度に近い鈍角を含んでいても良い。
また、支持部16,70,74,82,90,98,108と連結部14,44,52,58,66との接続部位への応力の集中を軽減させるためには、前記第一乃至第十三の実施形態に示されているように、支持部16,70,74,82,90,98,108の基端側端部の幅方向両側にアール状の拡幅部を設けて、連結部14,44,52,58,66との接続部分に向かって次第に拡幅せしめられていることが望ましい。しかしながら、このようなアール状の拡幅部を支持部16,70,74,82,90,98,108の基端側端部に必ずしも設ける必要はない。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。

Claims (12)

  1. 所定の光学特性を有するレンズ領域を含んで構成されて正面視で略円形とされた光学部と、該光学部から外周側に向かって延び出して眼内への挿入状態下で嚢の外周部分の内面に対して当接せしめられることにより該光学部を嚢の網膜側の内面に押し付けるようにして位置決め保持せしめる支持部とが、一体形成されていると共に、該光学部の光軸方向の後面側で該光学部を取り囲むように形成されて嚢の網膜側の内面に押し付けられるエッジ状の角縁部が設けられたワンピース型の眼内レンズにおいて、
    前記光学部の径方向一方向で対向位置する外周部分からそれぞれ径方向外方に広がる一対の連結部が前記支持部よりも大きな周方向長さで形成されており、これら連結部の外周縁部からそれぞれ該支持部が突出形成されていると共に、
    該支持部が突出形成された該連結部の外周縁部の厚さ寸法が、該光学部の外周縁部の厚さ寸法よりも大きくされている一方、
    該連結部の外周縁部における該支持部の連結部分では該支持部よりも該連結部が後面側に突出せしめられることにより、該光学部を取り囲むようにして全周に亘って連続して延びる前記角縁部が該光学部および一対の該連結部の各後面側の外周縁部によって協働して形成されていると共に、
    該角縁部が周方向の全周に亘って滑らかに延びる形状をもって形成されていることを特徴とする眼内レンズ。
  2. 前記角縁部が、その周方向の全周に亘って直線又は外周側に向かって凸となる外周凸状曲線とされている請求項1に記載の眼内レンズ。
  3. 前記角縁部が、その全周に亘って前記光学部の中心軸に対して略直交して広がる略同一の平面上に位置せしめられている請求項1又は2に記載の眼内レンズ。
  4. 前記連結部の後面が前記光学部の中心軸に対して略直交して広がる略平坦面とされている一方、該連結部の前面が該光学部から外周側に離れるに従って次第に前面側に突出する傾斜面とされている請求項1乃至3の何れかに記載の眼内レンズ。
  5. 前記連結部の後面が前記光学部から外周側に離れるに従って次第に後面側に突出する傾斜面とされていると共に、該連結部の前面が該光学部から外周側に離れるに従って次第に前面側に突出する傾斜面とされており、且つ、該連結部の後面よりも該連結部の前面の方が傾斜角度が大きくされている請求項1又は2に記載の眼内レンズ。
  6. 前記支持部における前記連結部から突出する基端部分の厚さ寸法が、前記光学部の外周縁部における該連結部の形成部分を外れた位置の厚さ寸法以上とされている請求項1乃至5の何れかに記載の眼内レンズ。
  7. 前記光学部の外周縁部の厚さ寸法が、前記連結部の形成されている部位と該連結部の形成部位を外れた部位を含む全周に亘って略一定とされている請求項1乃至6の何れかに記載の眼内レンズ。
  8. 前記角縁部を構成する前記光学部の外周縁部と一対の前記連結部の外周縁部において、該角縁部から立ち上がる外周面が、その全周に亘って、該光学部の中心軸と略平行に延びる軸方向面とされている請求項1乃至7の何れかに記載の眼内レンズ。
  9. 前記角縁部が、その少なくとも一部が鋭角な断面形状を有している請求項1乃至8の何れかに記載の眼内レンズ。
  10. 前記連結部における外周縁部が、前記光学部の中心軸と同心的な円弧状の外周面形状とされた円弧状先端周縁部と、該円弧状先端周縁部の周方向両端部分をそれぞれ該光学部の外周縁部に対して滑らかに接続する両側周縁部とによって構成されていると共に、前記支持部の幅寸法が該円弧状先端周縁部の周方向長さよりも小さくされて、該円弧状先端周縁部の周方向中央部分から該支持部が突出形成されている請求項1乃至9の何れかに記載の眼内レンズ。
  11. 前記一対の支持部が、それぞれ、前記光学部の中心軸に対して略直交する方向に延び出して突出形成されていると共に、該支持部の厚さ方向の中心点が、該光学部の厚さ方向の中心点に対して、該光学部の前面側に偏倚せしめられている請求項1乃至10の何れかに記載の眼内レンズ。
  12. 折畳みまたは巻上げ可能な軟質材料で一体形成されている請求項1乃至11の何れかに記載の眼内レンズ。
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