JP4038319B2 - 眼内レンズの粘着性を減少させる方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼内レンズの粘着性を減少させる方法に関し、さらに詳しくは、眼内レンズを配置するための配置具を使用して眼内レンズの粘着性を減少させる方法に関する。
【0002】
【従来技術】
近年、白内障の手術おいて眼球内に眼内レンズを挿入する際に、眼球上に小さな切開創を設けるだけで眼内レンズが挿入できるように、軟性のアクリル製基材を使用した折り曲げ可能な眼内レンズを使用する方法が用いられている。これは挿入前に眼内レンズを鑷子等にて折り曲げておくことで挿入時の大きさを小さくしておき、眼内へ挿入後に折り曲げたレンズを開かせる(開放する)というものである。
【0003】
このような、軟性のアクリル製基材を使用した眼内レンズは簡単に折り曲げることができる反面、粘着性を有しているため、鑷子に貼りついてしまい、離したい場所で離れないということが起こり易い。また、鑷子に張りつかなくとも、折り曲げた際に眼内レンズどうしで貼りついてしまい、開かなくなる等の問題もある。
【0004】
このような問題に対し、プラズマ発生装置内に粘着性を有した眼内レンズを入れ、プラズマ処理を行うと眼内レンズの表面が改質し、粘着性が減少することが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、眼内レンズを直接プラズマ発生装置内に載置し、プラズマ処理を行った場合、眼内レンズがプラズマ雰囲気中に接触をしている部分に関しては粘着性が減少するが、プラズマ処理装置内に載置するために眼内レンズとプラズマ装置内部とが接触をしている部分は粘着性が減少していないという問題があった。
【0006】
上記の従来技術に欠点に鑑み、効率良く眼内レンズの略全域の粘着性を減少させる方法を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0008】
(1) 粘着性を有する軟性アクリル基材を用いて形成された眼内レンズ配置具に配置する第1工程と、眼内レンズが配置された前記配置具を眼内レンズ表面の改質を行う処理装置内に設置する第2工程と、前記処理装置を駆動させて眼内レンズの粘着性を減少させる表面処理を行う第3工程と、を備え、前記第1工程は眼内レンズが持つ粘着性を利用して前記眼内レンズのレンズコバ部の一部分を前記配置具にくっつけ,前記粘着性のみにより前記眼内レンズを前記配置具に支持させるようにして眼内レンズを配置することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態は、粘着性を有する軟性アクリル基材にプラズマ処理によって表面の改質を行うことで粘着性を減少させるものであり、この軟性アクリル基材を使って製作される折り曲げ可能な眼内レンズに対して特に有用である。以下、粘着性を減少させた眼内レンズを得る方法について説明する。
【0012】
<軟性アクリル基材の製造>
初めに眼内レンズに使用するための軟性アクリル基材を得る方法について説明する。本発明で使用される粘着性を有する軟性アクリル基材は、一般式(1)にて表されるモノマーが共重合物の一材料として使用されている。
【化1】
式中、R1はHまたはCH3であり、nは0〜10から選択され、Aはなしか、O,Sであり、R2はHまたは芳香環から選ばれる従来から公知の各種ビニル系共重合性モノマーであり、具体的には以下に挙げるものを使用することができる。なお、表記上「・・・(メタ)アクリレート」とあるのは「・・・アクリレート」または「メタクリレート」を表す。
【0013】
まず、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ) アクリレート、 イソブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、tert−ペンチル(メタ)アクリレ−ト、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−メチルブチル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、エチレングリコールフェニルエーテルアクリレート等の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルキル(メタ)アクリレート類、を挙げることができ、これらを1種類以上使用して得られる共重合物を軟性アクリル基材として使用することができる。
【0014】
軟性アクリル基材を製造するには、所望する眼内レンズの硬さ、反発力、開放速度が得られるように、前述した(メタ)アクリレート類を主材料に種々のビニル系共重合性モノマーを組み合わせて各々反応容器内に入れた後、架橋剤、重合開始剤を添加して重合反応を行う。軟性アクリル基材は室温にて柔らかく折り曲げる必要があるため、好ましくはガラス転移温度が10℃以下、さらに好ましくは5℃以下の軟性アクリル基材が得られるように種々のビニル系共重合性モノマーの配合比等を決定させる。
【0015】
重合反応に用いられる架橋剤としては1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサジオールジ(メタ)アクリレート等を使用することが好ましい。また、重合開始剤としては2,2−アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、ベンゾイン、メチルオルソベンゾイルベンゾエート等を使用することが好ましい。
【0016】
基材の製造は、初めに50℃〜70℃程度の温度に保たれた恒温水槽に主材料、架橋剤、重合開始剤が入った反応容器を置き、24時間程度重合反応させる。次に、80℃〜100℃程度にしたオーブン内に反応器を入れて24時間程度、重合反応させる。その後、オーブンから反応容器を取出した後、さらに真空オーブンにて温度を100℃前後、24時間程度にて反応させることにより、重合反応を完結させて軟性アクリル基材を得る。
【0017】
<眼内レンズの製作>
次に、上記のように複数のビニル系共重合性モノマーを共重合させることにより得られた軟性アクリル基材を用いて眼内レンズを製作する。眼内レンズには光学部とこの光学部を眼内において保持するための支持部(ループ部)とを別々に形成し、その後の工程で1つに結合させることにより得られる3ピースタイプと、光学部と支持部とが一体である1ピースタイプとに大別される。
【0018】
軟性アクリル基材を使用して、このような眼内レンズを製作するには、予め凍結により基材を固めておき、その後旋盤にてレンズ形状に切削する等の眼内レンズ切削加工技術を使用して製作することが可能である。本発明は1ピースレンズ、3ピースレンズのどちらでも適用することが可能である。
【0019】
<眼内レンズの粘着性除去>
軟性アクリル基材にて形成された眼内レンズは、柔らかく鑷子にて簡単に折り曲げることが可能であるが、このままでは粘着性を有しているためプラズマ処理を行うことにより、眼内レンズ表面上に有する粘着を減少若しくは除去させる。以下に本実施の形態で使用するプラズマ発生装置の内部構成を図1に、また粘着除去の手順を図2に示すフローチャートに示す。
【0020】
初めに本実施形態で使用するプラズマ発生装置等の構成の説明をし、次に眼内レンズの粘着性除去について説明する。
【0021】
1はプラズマ発生装置本体である。本実施の形態で使用するプラズマ発生装置は市販されている装置で十分に使用することが可能である。装置本体1内部にはプラズマ処理を行うための小部屋2が備わっている。小部屋2は耐圧ガラス等からなる円筒状の部屋であり、さらに小部屋2の外壁の表面は多数の小孔が開いた金属板2aによって覆われている。また、小部屋2はプラズマ処理を行う物を出し入れするために設けられた開口部が図の手前側に設けられており、装置本体1の図示なき開閉扉を閉じることにより、開閉扉の内側に設けられた小蓋がこの開口部を密閉するようになっている。これにより、小部屋2内は密封されるため、外気はもちろんのこと、装置本体1内の空気等も入らない様になっている。
【0022】
3はプラズマ発生部であり、金属板2aを介して小部屋2内部にプラズマを発生させる。プラズマ発生部3は装置本体1内部の4箇所に設置されている。4は小部屋2内を真空にさせるための真空ポンプ、5は小部屋2内に導入する不活性ガスが入ったガスボンベである。使用する不活性ガスにはアルゴンガスやヘリウムガス等が挙げられる。
【0023】
10は眼内レンズ20を小部屋2へ配置するためのレンズ配置具であり、図3は図1に示すレンズ配置具10を側面(A方向)から見た時の該略図である。レンズ配置具10は眼内レンズ20を並べて載せるための載置台11と、載置台11の下部に固定された2本の脚部12を有する。なお、レンズ配置具10はプラズマ雰囲気中に置かれるため、レンズ配置具10を構成する各部材はプラズマに影響を受けない素材であることが好ましい。本実施の形態で使用しているレンズ配置具10は石英ガラスを素材としている。
【0024】
次に、以上のような構成を備えるプラズマ発生装置本体1及びレンズ配置具10を使用して、粘着性を有する眼内レンズ20の粘着除去について説明する。
【0025】
初めにレンズ配置具10に眼内レンズ20を配置する。プラズマ処理前の眼内レンズ20は、ひどい粘着性を有しているため様々な物にくっつき易い。このため、この性質を利用して載置台11上に眼内レンズ20のコバ部(レンズの側面部)を接触させ、図3に示すように載置台11上に眼内レンズ20を立たせる。眼内レンズ20はその粘着性により、載置台11にくっついてしまい倒れることがない。
【0026】
また、レンズ配置具10と接触している眼内レンズ20の接触箇所は、プラズマ処理後も粘着性が残ってしまうが、実際に患者眼に眼内レンズを挿入する際には、この接触箇所(コバ部)は眼内レンズ20の折り曲げ時(眼内への挿入時)に鑷子等が触らない部分であるため、粘着性が残っていても問題とはならない。
【0027】
上記のようにして、数枚の眼内レンズ20をレンズ配置具10に配置した(くっつけた)後、装置本体1の図示なき開閉扉を開け、小部屋2内にレンズ配置具10入れる。小部屋2内にレンズ配置具10を入れた後、装置本体1を密閉して真空ポンプ4にて小部屋2内を排気し、できるだけ真空状態にする。
【0028】
小部屋2内の排気が終了後、ガスボンベ5を使用して真空状態となっている小部屋2内に不活性ガスを入れる。不活性ガスの導入量は特に定める必要はないが、小部屋2内に残っている空気をすべて不活性ガスに置きかえることが必要である。このため、本実施の形態では、真空ポンプ4で装置内の気体を排気すると同時に、小部屋2内の気圧が約0.5kPa(4Torr)の状態になる流量で不活性ガスを3分間導入した。
【0029】
小部屋2内に所定時間不活性ガスを入れた後、再び小部屋2内を真空状態にする。この際、ガスを導入しながら真空ポンプ4により排気を行いながらプラズマ処理を行っても十分な効果が得られない。このため、効率よく粘着性を減少又は除去させるためには、ガスの導入を止めた状態で真空ポンプ4により小部屋2内を真空状態とすることが必要である。ここでいう真空状態とは、若干不活性ガスが残留するような状態であり、好ましくは0Paより上で7Pa以下(0mTorrより上で50mTorr以下)、さらに好ましくは約2Pa〜4Pa(20mTorr〜30mTorr)程度の略真空状態とすればよい。
【0030】
小部屋2内が再び真空状態となったことを確認した後、プラズマ発生部3にてプラズマを発生させ、眼内レンズの表面の改質を行い、粘着性を減少若しくは除去させる。プラズマの処理電力は、好ましくは300w〜400w、さらに好ましくは300w〜350wである。また、プラズマ処理時間は処理電力によるが、好ましくは15.0分〜19.5分であり、さらに好ましくは17.5分〜19.5分である。
【0031】
以上のように、軟性アクリル基材を眼内レンズの形状に形成後、プラズマ発生装置内に入れ、前述した条件にてプラズマ処理することにより、粘着性を除去しつつ、折り曲げても割れない眼内レンズを得ることができる。また、レンズ配置台10の上に眼内レンズ20が立たせて配置することにより、複雑な治具等を使用することもなく、両面の粘着性を一度に取り除くことができる。
【0032】
また、1ピースタイプの場合には、図4に示すように、開口部31が設けられているレンズ配置台30の縁にループ部21を支持させることにより、光学部の両面をどこにも接触させない様にして同時に両面をプラズマ処理することもできる。また、ループ部21を棒形状のものに引っかけることにより、光学部を空中にぶら下げることにより同時に両面をプラズマ処理することもできる。
【0033】
さらに、3ピースタイプの場合には、粘着除去後にループを眼内レンズに取り付けるため、ループの取付作業時に触る可能性がある場所は、粘着性を除去しておく必要がある。
【0034】
ループの取付作業時に触る可能性があるとされる場所は、図示なきループ取付用治具に眼内レンズ20を載置した際に、ループ取付用治具に対する眼内レンズ20の位置関係を微調整する際に触れるコバ部分であり、本実施形態では図5の斜線部分Bの場所が相当する。したがって、図5に示すようなコバ部の斜線範囲Bをレンズ配置具10に接触させない様に注意して、眼内レンズ20をレンズ配置台10に立たせておけば、さらに良好な粘着性がない眼内レンズが得られる。
【0035】
さらにまた、本実施の形態で示す表面改質装置はプラズマ発生装置としているが、これに限るものではなく、例えば電子線等にて表面改質を行う装置にもこのような眼内レンズの配置方法が適用できる。
【0036】
(実施例)
エチレングリコールフェニルエーテルアクリレート54.0重量部、n−ブチルアクリレート4.0重量部、n−ブチルメタクリレート39.5重量部、架橋剤として1,4−ブタンジオールジアクリレート2.0重量部を反応器内に入れ混合した後、重合開始剤として2,2−アゾビスイソブチロニトリルを若干量添加し、重合反応を開始させた。
【0037】
重合反応は、各材料を入れた反応器を60℃の恒温水槽にて24時間、その後90℃のオーブン内に24時間おいて反応を進めた後、反応を完結させるために真空オーブンにて95℃、24時間置き、軟性アクリル基材を得た。その後、切削により眼内レンズの光学部を形成した。
【0038】
得られた眼内レンズを前述したレンズ配置具に付けた後、プラズマ発生装置(株式会社ヤマト社製PC−101A)内にレンズ配置具を入れ眼内レンズにプラズマ処理を行った。装置内(小部屋内)の空気を真空ポンプにて排気した後、装置内の気圧が約0.5kPa(4Torr)の状態となる流量で、ヘリウムガスを3分間導入した。その後、再び装置内を真空ポンプにて約7Pa(50mTorr)になるまで排気(減圧)し、所定のプラズマ処理条件にて粘着性の除去を行った。
【0039】
プラズマの処理条件は、処理電力(250w〜400w)、処理時間(15.0分〜25.0分)をそれぞれ変化させて設定し、これら複数の処理条件に対してそれぞれ眼内レンズの表面改質を行った。プラズマ処理後、装置内から眼内レンズを取出し、粘着性減少の評価を行った。
【0040】
評価は、鑷子によって折り曲げた眼内レンズを開放させたときのレンズ同士の接着性(Tackinessチェック)と、2つの鑷子を使用して1つの眼内レンズを交互に挟み直したときに生じる鑷子への接着性(Stickinessチェック)とを評価した。また、眼内レンズを折り曲げたときに割れるか否かの判断と、プラズマ処理後の眼内レンズにおける白濁の度合いの評価も同時に行った。その結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
TackはTackinessチェック、StickはStickinessチェックを意味する。また、評価の段階は、粘着性がほとんど取れていないものは「不可」、プラズマ処理前に比べて粘着性が減少したが、少し粘着性が残っている場合には「可」、粘着性が無くなっている状態は「良」とした。例えばTackinessチェックの場合、折り曲げた眼内レンズから鑷子を離したとき、すぐに眼内レンズが開けば「良」、開くのに1〜10秒程度であれば「可」、10秒以上かかれば「不可」とした。
【0042】
(比較例1)
実施例1と同じ材質の眼内レンズを使用した。実施例1同様にレンズ配置台に付けた眼内レンズをプラズマ発生装置内に載置した後、真空ポンプにて装置内(小部屋内)を略真空状態とした。次に真空ポンプにて排気作業を行いながら、アルゴンガスを所定圧力約20Pa〜30Pa(150mTorr〜225mTorr)になるような流量で装置内へ導入した。この状態で種々のプラズマ発生条件にてプラズマ処理を行った。プラズマ発生条件は、圧力処理電力300w,400w、処理時間3分〜5分とした。
【0043】
プラズマ処理後、装置内から眼内レンズを取出し、実施例1同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
【表2】
表2に示すように、粘着性は減少していなかった。
【0044】
(比較例2)
実施例1と同じ材質の眼内レンズを使用し、プラズマ処理方法は不活性ガスをヘリウムとした以外は比較例1と同様とした。
【0045】
その結果を表3に示す。
【0046】
【表3】
表3に示すように、粘着性は減少していなかった。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、粘着性を有する眼内レンズをレンズ表面が非接触の状態でレンズ配置具に配置することにより、一回の処理で効率良く略全域の粘着性を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマ発生装置の内部構成の概略を示す図である。
【図2】粘着除去の手順を示すフローチャートである。
【図3】レンズ配置具10を側面から見た時の該略図である。
【図4】眼内レンズを保持するためのレンズ配置具の変容例を示す図である。
【図5】ループの取付作業時に触る可能性のある箇所を示した図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2 小部屋
3 プラズマ発生部
4 真空ポンプ
5 ガスボンベ
10 レンズ配置具
20 眼内レンズ
Claims (1)
- 粘着性を有する軟性アクリル基材を用いて形成された眼内レンズ配置具に配置する第1工程と、眼内レンズが配置された前記配置具を眼内レンズ表面の改質を行う処理装置内に設置する第2工程と、前記処理装置を駆動させて眼内レンズの粘着性を減少させる表面処理を行う第3工程と、を備え、前記第1工程は眼内レンズが持つ粘着性を利用して前記眼内レンズのレンズコバ部の一部分を前記配置具にくっつけ,前記粘着性のみにより前記眼内レンズを前記配置具に支持させるようにして眼内レンズを配置することを特徴とする眼内レンズの粘着性を減少させる方法。
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