JPWO2006087948A1 - ガスケットによる密封構造 - Google Patents

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Abstract

収納部11を有するベース1と、このベース1に前記収納部11を閉塞するように結合されるカバー2との間を、ゴム状弾性材料からなるガスケット4を介して密封する密封構造であって、ベース1及びカバー2が螺子部材3による結合方向とは異なる方向に互いに対向する側周面12a,22aを有し、ガスケット4は、ベース1の側周面12a(又はカバー2の側周面22a)に一体的に設けられると共に、シール面41aが、カバー2の側周面22a(又はベース1の側周面12a)に密接される構成とすることにより、ベース1とカバー2からなる装置外殻の薄型化を容易にすると共に、ガスケット4の反発力によるカバー2の不均一な変形を防止する。

Description

本発明は、収納部を有するベースと、このベースに前記収納部を閉塞するように取り付けられるカバーとの間を、ゴム状弾性材料からなるガスケットを介して密封する密封構造に関し、例えばハードディスクドライブ装置(以下、HDDという)におけるベースとカバーとの間の密封構造として有用なものに関する。
HDDは、磁気ディスクへのデータの書き込み及び読み出しの妨げとなる塵埃や水分が外部から侵入するのを、極力防止しなければならない。このため、磁気ディスクや、データ読み出し及び書き込み用のヘッド及びその駆動装置等が収められているベースと、これを密閉するカバーとの間には、ガスケットが介在されている。
図22は、ガスケットによる密封構造の従来技術を示す部分断面図である。この図22において、参照符号101は、HDDにおけるベース、参照符号102はカバーである。ベース101は、不図示の磁気ディスクや磁気ヘッド及びその駆動装置等が収められる収納部101aが、側板部101bによって囲まれている。また、カバー102は、例えばステンレス鋼やアルミニウム等の金属板のプレス成形により製作されたものであって、その内面における外周部に、ゴム状弾性材料からなる無端形状のガスケット104が一体的に成形されている。ガスケット104は、ベース101の側板部101bの上面に密接されるシールリップ104aを有する(例えば特許文献1の図面参照)。
特開2004−36630号公報
ところが、上記特許文献1のような従来の密封構造によれば、ガスケット104がベース101の側板部101bの上面に密接されるものであるため、ベース101とカバー102による装置外殻の厚さ(高さh)が大きくなってしまい、装置の薄型化の要求に対応することが困難であった。
図23は、従来の技術においてカバー102の撓みが発生した状況を誇張して示す断面図である。すなわち、この図23に示されるように、カバー102は、その外周部が、ベース101の側板部101bの上面に、複数の螺子部材103で結合されることにより取り付けられるため、ベース101の側板部101bとカバー102との間で圧縮を受けるガスケット104の反発力によって、カバー102が、螺子部材103による結合部の間の位置で外側へうねるように変形される。このため、ベース101の側板部101bの上面に対するガスケット104の面圧が不均一となり、螺子部材103による結合部の間の位置で密封に必要な面圧が不足しやすかった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、ベースとカバーによる装置外殻の薄型化を容易にすると共に、ガスケットの反発力によるカバーの不均一な変形及びこれによるガスケットの部分的な面圧不足を防止することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るガスケットによる密封構造は、収納部を有するベースと、このベースに前記収納部を閉塞するように結合されるカバーとの間を、ゴム状弾性材料からなるガスケットを介して密封する密封構造であって、前記ベース及びカバーがその結合方向とは異なる方向に互いに対向する側周面を有し、前記ガスケットは、前記ベースの側周面と前記カバーの側周面のうち一方の側周面に一体的に設けられると共に、他方の側周面に密接されることを特徴とする。
すなわち、上記構成において、例えばガスケットがベースの側周面に一体的に設けられた場合は、このガスケットのシール面がカバーの側周面に密接され、逆に、ガスケットがカバーの側周面に一体的に設けられた場合は、このガスケットのシール面がベースの側周面に密接される。
また、請求項2の発明に係るガスケットによる密封構造は、請求項1に記載の構成において、ガスケットが他方の側周面に密接されるシールリップを有し、このシールリップが、カバーをベースの収納部側へ相対移動させた時の他方の側周面の相対移動方向へ向けて傾斜した状態に形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、カバーをベースの収納部側へ(ベースとカバーを互いに近接させる方向へ)相対移動させる過程では、ガスケットのシールリップが、他方の側周面との摺動によって更に大きく傾斜するように変形して、シール面の面圧を減少させ、逆に、カバーをベースの収納部と反対側へ(ベースとカバーとを互いに開く方向へ)相対移動させる過程では、他方の側周面との摩擦によって起立方向へ変形し、シール面の面圧が増大することによって、離脱抵抗が増大する。
また、請求項3の発明に係るガスケットによる密封構造は、請求項1に記載の構成において、他方の側周面が、ガスケットとの密接嵌合部より外側でこのガスケットに対する締め代が大きくなっているものである。
この構成によれば、ベースとカバーの側周面同士を、ガスケットを介して互いに嵌合した状態から、前記ベースとカバーを互いに開く方向へ相対移動させようとすると、ベース及びカバーの側周面のうち一方に設けられたガスケットは、他方の側周面に対する面圧の増大によって、離脱抵抗が増大する。
また、請求項4の発明に係るガスケットによる密封構造は、請求項1に記載の構成において、他方の側周面が、その端部からガスケットとの密接嵌合部へ向けてこのガスケットに対する締め代が徐々に大きくなっているものである。
この構成によれば、カバーをベースに嵌め込む過程でガスケットに対するつぶし代が徐々に増大するため、組立を容易に行うことができると共に、ガスケットに十分なつぶし代を与えることができる。
また、請求項5の発明に係るガスケットによる密封構造は、請求項1に記載の構成において、ベース及びカバーが、その外周に沿った側板部を有し、ガスケットが、前記側板部のうち一方をくるむように接着されたものである。
この構成によれば、ガスケットが一方の側板部をくるむように設けられたことによって、その接着面積が増大する。
また、請求項6の発明に係るガスケットによる密封構造は、請求項1に記載の構成において、ベース及びカバーが、その外周に沿った側板部を有し、ガスケットが、前記側板部のうち一方のに接着されると共に、前記一方の側板部の先端が向いた側へ延びる延長部を有し、他方の側周面に密接されるシールリップが、前記延長部に形成されたものである。
この構成によれば、シールリップが、一方の側周面からその先端の向いた側へ延長されたガスケットの延長部に形成されているので、他方の側周面に密接されることによるシールリップの応力が前記延長部の曲げ変形によって吸収され、その結果、ガスケットが柔らかくなって、ベース及びカバーに対する変形力が緩和される。
また、請求項7の発明に係るガスケットによる密封構造は、収納部を有するベースと、このベースに前記収納部を閉塞するように結合されるカバーとの間を、ゴム状弾性材料からなるガスケットを介して密封する密封構造であって、前記ベース及びカバーがその結合方向とは異なる方向に互いに対向する側周面を有し、前記ガスケットは、前記ベースの側周面に一体的に設けられると共に前記カバーの側周面に密接され、かつ前記ガスケットに、前記カバーの底板部の外周部に位置する緩衝部が一体に形成されたものである。
この構成によれば、ガスケットから延長形成された緩衝部が、外部からの衝撃を緩和する機能を奏する。
また、請求項8の発明に係るガスケットによる密封構造は、収納部を有するベースと、このベースに前記収納部を閉塞するように結合されるカバーとの間を、ゴム状弾性材料からなるガスケットを介して密封する密封構造であって、前記ガスケットは、前記カバーの側周面に一体的に接着された基部と、この基部の外周側へ、前記収納部と反対側が凹形状となるように延びるシールリップからなり、このシールリップが、前記カバーの側周面を包囲するように延びる前記ベースの側板部に座屈状態で密接されるものである。
この構成によれば、シールリップが、座屈状態でベースの側板部に密接されるので、シールリップの応力が座屈によって吸収され、その結果、ガスケットが柔らかくなって、ベース及びカバーに対する変形力が緩和される。また、シールリップが、ベースにおける収納部と反対側が凹形状となるように延びることにより、ベースの収納部と反対側へシールリップが倒れるように座屈しているので、カバーをベースの収納部と反対側へ(ベースとカバーを互いに開く方向へ)相対移動させる過程では、他方の側周面との摩擦によってシールリップが起立方向へ変形し、シール面の面圧が増大するので、離脱抵抗が増大する。
また、請求項9の発明に係るガスケットによる密封構造は、請求項8に記載の構成において、ガスケットの基部とベースの側板部の間の隙間の断面積をS、シールリップの断面積をS、シールリップの凹形状の底部からカバーの上面までの高さをH、ガスケットの基部から外周側へのシールリップの突出幅をWとすると、次の2式、
≧S ・・・(1)
H>W ・・・・(2)
の一方又は双方を満足するものである。
この構成によれば、ベースの側板部とガスケットの基部との間に挟み込まれたシールリップが、前記ガスケットの基部とベースの側板部の間から外側へはみ出すのを防止できる。
また、請求項10の発明に係るガスケットによる密封構造は、収納部を有し平面投影形状が隅部を丸めた多角形をなすベースと、このベースの側板部の内側に配置されて前記収納部を閉塞するように結合されるカバーとの間を、このカバーの側周面に一体的に接着されると共に前記側板部の内側面に密接されるゴム状弾性材料からなるガスケットを介して密封する密封構造であって、前記隅部における前記ガスケットの外周シール面の曲率半径を、前記隅部における前記ベースの側板部の内側面の曲率半径よりも小さくしたものである。
また、請求項11の発明に係るガスケットによる密封構造は、収納部を有し平面投影形状が隅部を丸めた多角形をなすベースと、このベースの側板部の内側に配置されて前記収納部を閉塞するように結合されるカバーとの間を、このカバーの側周面に一体的に接着されると共に前記側板部の内側面に密接されるゴム状弾性材料からなるガスケットを介して密封する密封構造であって、前記隅部におけるガスケットの突出長さを、前記隅部以外の部分でのガスケットの突出長さよりも大きくしたものである。
請求項1の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、ガスケットが、螺子等の結合手段によるベースとカバーの結合方向とは異なる方向に対向する側周面間に介在されるため、ガスケットの反発力によるカバーの不均一な変形、及びこれに起因するガスケットの面圧の不均一がなくなり、信頼性の高い密封構造を提供することができる。
請求項2の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、請求項1による効果のほか、ベースとカバーとを互いに近接させる際にガスケットのシールリップが面圧を減少させるように変形するので、ベースとカバーとの組立が容易であり、逆に、ベースとカバーとを互いに開く方向に対しては、ガスケットのシールリップが面圧を増大し、しかもシールリップの復元力が、ベースとカバーとを互いに近接させる方向へ作用する。したがって、ガスケット自体がベースとカバー間の結合力を有することになり、螺子などによる結合手段への依存度を減少させて、コストを低減することができる。
請求項3の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、離脱抵抗の増大によって、請求項2と同様、螺子などによる結合手段への依存度を減少させ、コストを低減することができる。
請求項4の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、組立が容易であると共に、ガスケットに十分なつぶし代を与えることができる。
請求項5の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、請求項1による効果に加え、ベース及びカバーの小型化によってガスケット自体の小型化を余儀なくされた場合でも、このガスケットの所要の接着強度が確保される。
請求項6の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、請求項1による効果に加え、ガスケットが柔らかくなって、ベース及びカバーに対する変形力が緩和されるので、機器の小型化により小型化・薄肉化され剛性の低下したベース及びカバーの変形を、有効に抑制することができる。
請求項7の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、ガスケットに緩衝部を延長形成したため、緩衝部材を別途に設ける必要がなく、しかもこの緩衝部によってベースに対するガスケットの接着面積が増大するので、接着強度を向上することができる。
請求項8の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、ガスケットが柔らかくなって、ベース及びカバーに対する変形力が緩和されるので、機器の小型化により小型化・薄肉化され剛性の低下したベース及びカバーの変形を、有効に抑制することができる。しかも離脱抵抗の増大によって、請求項2と同様、螺子などによる結合手段への依存度を減少させ、コストを低減することができる。
請求項9の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、請求項8による効果に加え、ベースとカバーの間からシールリップが外側へはみ出すのを有効に防止することができる。更に、このことは、厚み方向寸法を減少させることによる装置の薄型化の観点でも有効である。
請求項10又は請求項11の発明に係るガスケットによる密封構造によれば、ベース及びガスケットの平面投影形状が、隅部を丸めた多角形をなすものにおいて、隅部でのガスケットのつぶし量を、隅部以外の部分でのガスケットのつぶし量よりも大きくすることができるので、寸法精度を高精度にすることが困難なベースの隅部での所要の密封性を確保することができる。
本発明に係るガスケットによる密封構造の第一の形態を示す部分断面図である。 第一の形態におけるガスケットの形状変更例を示す部分断面図である。 本発明に係るガスケットによる密封構造の第二の形態を示す部分断面図である。 第二の形態におけるガスケットの形状変更例を示す部分断面図である。 本発明に係るガスケットによる密封構造の第三の形態を示す部分断面図である。 第三の形態におけるガスケットの形状変更例を示す部分断面図である。 図1におけるVII方向の矢視図である。 図7における隅部をなくした例を示す図である。 本発明に係るガスケットによる密封構造の第四の形態を示す部分断面図である。 第四の形態におけるガスケット及びカバーの形状変更例を示す部分断面図である。 第四の形態におけるベースの形状変更例を示す部分断面図である。 本発明に係るガスケットによる密封構造の第五の形態を示す部分断面図である。 本発明に係るガスケットによる密封構造の第六の形態を示す部分断面図である。 本発明に係るガスケットによる密封構造の第七の形態を、ベースとカバーの未嵌合状態で示す部分断面図である。 第七の形態を、ベースとカバーの嵌合状態で示す部分断面図である。 第七の形態に対する比較形態を示す部分断面図である。 第七の形態におけるカバーの形状変更例を、ベースとカバーの未嵌合状態で示す部分断面図である。 第七の形態におけるカバーの形状変更例を、ベースとカバーの嵌合状態で示す部分断面図である。 本発明に係るガスケットによる密封構造において、ベース、カバー及びガスケットの隅部を示す平面図である。 ガスケットを図19におけるXX−XX位置で切断した断面図である。 ガスケットを図19におけるXXI−XXI位置で切断した断面図である。 ガスケットによる密封構造の従来の技術を示す断面図である。 ガスケットによる密封構造の従来の技術においてカバーの撓みが発生した状況を誇張して示す断面図である。
符号の説明
1 ベース
11 収納部
12,22 側周面
12a,22b 内側面
12b,22a 外側面
12c,22c 先端部
121 開口端部
122 段差部
2 カバー
2a 外周縁
21 天板部
3 螺子部材
4 ガスケット
41 シールリップ
41a シール面
41b 溝
42 基部
43 延長部
44 緩衝部
5 磁気ディスク
A 隅部
B ストレート部(隅部A以外の部分)
G 対向隙間
図1は、本発明に係るガスケットによる密封構造の第一の形態を示す部分断面図である。この図1において、参照符号1は、底板部13と、その外周縁から立ち上がる側板部12からなり、不図示の磁気ディスクや磁気ヘッド及びその駆動装置等が収められる収納部11を有するベース、参照符号2は、このベース1に前記収納部11を閉塞するように、複数の螺子部材3を介して結合されるカバーであり、これらベース1とカバー2によって、HDDの外殻ケースが構成されている。
カバー2は、例えばステンレス鋼やアルミニウム等の金属板のプレス成形により製作されたものであって、天板部21と、その外周縁に沿って略垂直に屈曲形成された側板部22からなる。そしてこのカバー2は、ベース1の収納部11に内嵌めされるものであり、すなわちカバー2の側板部22は、ベース1の側板部12の内周側にあって、カバー2の側板部22の外側面22aと、ベース1の側板部12の内側面12aが、所定の対向隙間Gをもって、螺子部材3によるベース1とカバー2の結合方向(図1における上下方向)と略垂直な方向に対向するようになっている。
カバー2の側板部22とベース1の側板部12との対向隙間Gには、ゴム状弾性材料からなるガスケット4が介在し、カバー2の側板部22の外側面22aに一体的に設けられている。このガスケット4は、例えば、金型を用いた射出成形等によってカバー2の側板部22に一体的に加硫成形するか、あるいは吐出ノズルを備えたディスペンサーを用いて前記側板部22に液状エラストマーを一筆書きのようにして押し出し、これを紫外線の照射等により架橋硬化させるといった方法で一体成形することができる。
ガスケット4は、外周側を向いたシールリップ41を有し、このシールリップ41よりも厚肉の基部42においてカバー2の側板部22の外側面22aに一体的に接合されている。そして、シールリップ41の先端(外周端)のシール面41aが、ベース1とカバー2の結合状態において、ベース1の側板部12の内側面12aに所要の面圧を持って密接されるようになっている。なお、この形態では、カバー2の側板部22の外側面22aが、請求の範囲に記載された「一方の側周面」に相当し、ベース1の側板部12の内側面12aが、請求の範囲に記載された「他方の側周面」に相当する。
上記第一の形態によれば、ガスケット4が、ベース1の側板部12の内側面12aと、カバー2の側板部22の外側面22aとの間に介在されているため、その分、先に説明した図22のように、ベース101とカバー102の結合方向に対してガスケット104を直列に介在させた場合に比較して、ベース1とカバー2による装置外殻の厚さ(高さh)を減少させることができ、装置の薄型化の要求への対応が容易になる。
また、ガスケット4のつぶし代は、ベース1の側板部12の内側面12aに対するカバー2の側板部22の外側面22aとの対向距離と、その対向方向に対するガスケット4の成形時の寸法との差に由来するものであって、螺子部材3による結合位置や締付量などには影響を受けない。これは、ガスケット4が、螺子部材3によるベース1とカバー2の結合方向と略垂直な方向に対向する側板部12,22間で圧縮を受けているからである。このため、カバー2に、螺子部材3の締付位置や締付量とガスケット4の反発力とによる撓みが発生することがなく、したがってベース1の側板部12の内側面12aに対するシール面41aの面圧も不均一になることはなく、その結果、部分的な面圧不足による密封性の低下を防止することができる。
図2は、上記第一の形態におけるガスケット4の形状変更例を示す部分断面図である。この図2に示されるガスケット4は、外周側を向いたシールリップ41が、上側へ傾斜するように延びており、すなわち、カバー2をベース1の収納部11側へ(ベース1の底板部13とカバー2の天板部21を互いに近接させる方向へ)相対移動させた時の、「他方の側周面」に相当する側板部12の内側面12aの相対移動方向である上方へ向けて傾斜した状態に形成されている。
このようにすれば、ベース1にカバー2を内嵌めする際には、ベース1の側板部12が、ガスケット4に対して相対的に上方へ移動することになるので、前記側板部12の内側面12aとの摺動によりシールリップ41が上方へ倒れるように変形して、嵌め込みに対する抵抗となるシール面41aの面圧が減少する。しかも、ガスケット4の圧縮方向と、ベース1とカバー2の嵌め込み方向が異なるため、ベース1とカバー2との組立を容易に行うことができる。
また逆に、カバー2をベース1の収納部11と反対側へ(ベース1の底板部13とカバー2の天板部21とを互いに上下に開く方向へ)相対移動させた場合は、ベース1の側板部12が、ガスケット4に対して相対的に下方へ移動することになるので、前記側板部12の内側面12aとの摺動によりシールリップ41が傾斜角度を減少するように変形して、シール面41aの面圧が増大する。しかも、シールリップ41の傾斜方向への復元力は、ベース1の底板部13とカバー2の側板部22とを互いに近接させる方向に作用するため、ガスケット4自体がベース1とカバー2間の結合力を発現することになる。したがって、ベース1とカバー2の結合を螺子部材3に依存する割合を減少させ、具体的には螺子部材3の数を減少させて、部品コストや組立時の作業コストを低減することができる。
次に、図3は、本発明に係るガスケットによる密封構造の第二の形態を示す部分断面図である。この第二の形態において、ベース1及びカバー2は、第一の形態と同様のものであり、すなわち、カバー2はベース1の収納部11に内嵌めされ、カバー2の側板部22の外側面22aと、ベース1の側板部12の内側面12aが、所定の対向隙間Gをもって、螺子部材3によるベース1とカバー2の結合方向(図3における上下方向)と略垂直な方向に対向するようになっている。
カバー2の側板部22とベース1の側板部12との対向隙間Gには、ゴム状弾性材料からなるガスケット4が介在し、ベース1の側板部12の内側面12aに一体的に設けられている。このガスケット4は、例えば、金型を用いた射出成形等によってベース1の側板部12に一体的に加硫成形され、あるいは吐出ノズルを備えたディスペンサーを用いて前記側板部12に液状エラストマーを一筆書きのようにして押し出し、これを紫外線の照射等により架橋硬化させるといった方法で成形されたものである。
ガスケット4は、内周側を向いたシールリップ41を有し、このシールリップ41よりも厚肉の基部42においてベース1の側板部12の内側面12aに一体的に接合されている。そして、シールリップ41の先端(内周端)のシール面41aが、ベース1とカバー2の結合状態において、カバー2の側板部22の外側面22aに所要の面圧をもって密接されるようになっている。なお、この形態では、ベース1の側板部12の内側面12aが、請求の範囲に記載された「一方の側周面」に相当し、カバー2の側板部22の外側面22aが、請求の範囲に記載された「他方の側周面」に相当する。
上記第二の形態も、第一の形態と同様、ガスケット4が、ベース1の側板部12の内側面12aと、カバー2の側板部22の外側面22aとの間に介在されているため、その分、先に説明した図22の従来技術に比較して、ベース1とカバー2による装置外殻の厚さ(高さh)を減少させることができ、装置の薄型化の要求への対応が容易になる。
また、ガスケット4は、螺子部材3によるベース1とカバー2の結合方向と略垂直な方向に対向する側板部12,22間で圧縮を受けているので、そのつぶし代は、螺子部材3による結合位置や締付量などには影響を受けない。このため、カバー2の側板部22の外側面22aに対するシール面41aの面圧が不均一になることはないので、部分的な面圧不足による密封性の低下を防止することができる。
図4は、上記第二の形態におけるガスケット4の形状変更例を示す部分断面図である。この図4に示されるガスケット4は、内周側を向いたシールリップ41が、下側へ傾斜するように延びており、すなわち、カバー2をベース1の収納部11側へ相対移動させた時の、「他方の側周面」に相当する側板部22の外側面22aの相対移動方向である下方へ向けて傾斜した状態に形成されている。
このようにすれば、ベース1にカバー2を内嵌めする際には、カバー2の側板部22がガスケット4に対して相対的に下方へ移動することになるので、前記側板部22の外側面22aとの摺動によりシールリップ41が下方へ倒れるように変形して、嵌め込みに対する抵抗となるシール面41aの面圧が減少する。しかも、ガスケット4の圧縮方向と、ベース1とカバー2の嵌め込み方向が異なるため、ベース1とカバー2との組立を容易に行うことができる。
また逆に、ベース1とカバー2とを互いに上下に開こうとした場合は、カバー2の側板部22がガスケット4に対して相対的に上方へ移動することになるので、前記側板部22の外側面22aとの摺動によりシールリップ41が傾斜角度を減少するように起立変形して、シール面41aの面圧が増大する。しかも、シールリップ41の傾斜方向への復元力は、ベース1の底板部13とカバー2の側板部22とを互いに近接させる方向に作用するため、ガスケット4自体がベース1とカバー2間の結合力を発現することになる。したがって、ベース1とカバー2の結合を螺子部材3に依存する割合を減少させ、具体的には螺子部材3の数を減少させて、部品コストや組立時の作業コストを低減することができる。
次に、図5は、本発明に係るガスケットによる密封構造の第三の形態を示す部分断面図である。この第三の形態において、カバー2は、先に説明した第一又は第二の形態とは逆にベース1に外嵌めされる。詳しくは、カバー2の側板部22は、ベース1の側板部12の外周側にあって、カバー2の側板部22の内側面22bと、ベース1の側板部12の外側面12bが、所定の対向隙間Gをもって、螺子部材3によるベース1とカバー2の結合方向(図5における上下方向)と略垂直な方向に対向するようになっている。
カバー2の側板部22とベース1の側板部12との対向隙間Gには、ゴム状弾性材料からなるガスケット4が介在し、カバー2の側板部22の内側面22bに一体的に設けられている。このガスケット4は、例えば、金型を用いた射出成形等によってカバー2の側板部22に一体的に加硫成形するか、あるいは吐出ノズルを備えたディスペンサーを用いて前記側板部22に液状エラストマーを一筆書きのようにして押し出し、これを紫外線の照射等により架橋硬化させるといった方法で成形することができる。
ガスケット4は、内周側を向いたシールリップ41を有し、このシールリップ41よりも厚肉の基部42においてカバー2の側板部22の内側面22bに一体的に接合されている。そして、シールリップ41の先端(内周端)のシール面41aが、ベース1とカバー2の結合状態において、ベース1の側板部12の外側面12bに所要の面圧をもって密接されるようになっている。なお、この形態では、カバー2の側板部22の内側面22bが、請求の範囲に記載された「一方の側周面」に相当し、ベース1の側板部12の外側面12bが、請求の範囲に記載された「他方の側周面」に相当する。
上記第三の形態も、ガスケット4が、ベース1の側板部12と、カバー2の側板部22との間に介在されているため、その分、先に説明した図22の従来技術に比較して、ベース1とカバー2による装置外殻の厚さ(高さh)を減少させることができ、装置の薄型化の要求への対応が容易になる。
また、ガスケット4は、螺子部材3によるベース1とカバー2の結合方向と略垂直な方向に対向する側板部12,22間で圧縮を受けているので、そのつぶし代は、螺子部材3による結合位置や締付量などには影響を受けない。このため、ベース1の側板部12の外側面12bに対するシール面41aの面圧が不均一になることはないので、部分的な面圧不足による密封性の低下を防止することができる。
図6は、上記第三の形態におけるガスケット4の形状変更例を示す部分断面図である。この図6に示されるガスケット4は、内周側を向いたシールリップ41が、上側へ傾斜するように延びており、すなわち、カバー2をベース1の収納部11側へ(ベース1の底板部13とカバー2の天板部21を互いに近接させる方向へ)相対移動させた時の、「他方の側周面」に相当する側板部12の外側面12bの相対移動方向である上方へ向けて傾斜した状態に形成されている。
このようにすれば、ベース1にカバー2を外嵌めする際には、ベース1の側板部12が、ガスケット4に対して相対的に上方へ移動することになるので、前記側板部12の外側面12bとの摺動によりシールリップ41が上方へ倒れるように変形して、嵌め込みに対する抵抗となるシール面41aの面圧が減少する。しかも、ガスケット4の圧縮方向と、ベース1とカバー2の嵌め込み方向が異なるため、ベース1とカバー2との組立を容易に行うことができる。
また逆に、ベース1とカバー2とを互いに上下に開こうとした場合は、ベース1の側板部12が、ガスケット4に対して相対的に下方へ移動することになるので、前記側板部12の外側面12bとの摺動によりシールリップ41が傾斜角度を減少するように起立変形して、シール面41aの面圧が増大する。しかも、シールリップ41の傾斜方向への復元力は、ベース1の側板部12とカバー2の天板部21とを互いに近接させる方向に作用するため、ガスケット4自体がベース1とカバー2間の結合力を発現することになる。したがって、ベース1とカバー2の結合を螺子部材3に依存する割合を減少させ、具体的には螺子部材3の数を減少させて、部品コストや組立時の作業コストを低減することができる。
ここで、図7は、図1におけるVII方向の矢視図(平面図)である。上述した各実施の形態においては、螺子部材3によるベース1とカバー2との結合を、図7に示されるように、収納部11に収められた磁気ディスク5の軸心位置(ベース1及びカバー2の中央付近に相当する)の一箇所で行うことによって、従来、カバー2に発生していた反復的なうねり状の変形を、一層有効に防止することができる。
また、通常、HDDにおけるベース1及びカバー2は、外観が直方体状をなしているが、上述した各実施の形態においては、平面投影形状における四つの隅部Aを、R状に形成する。すなわち前記各隅部Aでは、ガスケット4のシールリップ41のシール面41aと、これに密接される側周面(図7においてはベース1の側板部12の内側面12a)を、R状に延びるようにすることによって、各隅部Aでの密封性を確保することができる。そして、図7におけるR状の各隅部Aは、その曲率半径が大きいほど、これに沿って延びるガスケット4による密封性が向上する。
そこで図8は、上述のように、R状の各隅部Aの曲率半径を大きくするといった観点から、図7における平面投影形状から隅部をなくした形状例を示すもので、すなわちこの例においては、ベース1及びカバー2の側板部12,22の一部を、収納部11に収められた磁気ディスク5と同心の半円弧状に形成してある。この部分は、楕円の一部をなすものであっても良い。このような形状にすれば、側板部12,22間の対向距離Lを全周でほぼ均一にすることができるため、ガスケット4のつぶし代、言い換えればシール面41aの面圧を全周でほぼ均一にして、一層優れた密封性を確保することができる。
図9は、本発明に係るガスケットによる密封構造の第四の形態を示す部分断面図である。この形態は、基本的には先に説明した図1に示される第一の形態と同様、カバー2が、ベース1に内嵌めされるものであり、すなわちカバー2の側板部22は、ベース1の側板部12の内周側にあって、カバー2の側板部22の外側面22aと、ベース1の側板部12の内側面が、図1のような螺子部材3によるベース1とカバー2の結合方向(図9における上下方向)と略垂直な方向に対向するようになっている。
ベース1の側板部12には、その上部を外周側へ拡張する段差部122が形成されており、この段差部122より上側の開口端部121は、僅かに外周側へ開くように傾斜している。一方、カバー2の側板部22は、外周側へ開いた傾斜形状をなし、その先端部(下端部)22cがベース1の側板部12における段差部122の上面と対向されるようになっている。
カバー2の側板部22には、ゴム状弾性材料からなるガスケット4が一体的に設けられている。このガスケット4は、例えば、金型を用いた射出成形等によってカバー2の側板部22に一体的に加硫成形されたものであって、外周側を向いたシールリップ41を有し、基部42がカバー2の側板部22に、その外側面22a、先端部22c及び内側面22bをくるむように接着されている。
ガスケット4のシールリップ41は、先端(外周端)のシール面41aが、図示の嵌合状態において、ベース1の側板部12における開口端部121の内側面121aに所要の面圧を持って密接されるもので、カバー2をベース1の収納部11側へ(ベース1の底板部13とカバー2の天板部21を互いに近接させる方向へ)相対移動させた時の、ベース1の側板部12の相対移動方向である上方へ向けて傾斜した状態に形成されている。なお、この形態では、カバー2の側板部22の外側面22aが、請求の範囲に記載された「一方の側周面」に相当し、ベース1の側板部12(開口端部121)の内側面121aが、請求の範囲に記載された「他方の側周面」に相当する。
上記第四の形態によれば、基本的には先に説明した第一の形態と同様の効果を奏するものであり、加えてこの形態によれば、ベース1の側板部12における開口端部121が僅かに外周側へ開くように傾斜しているので、カバー2をベース1に内嵌めする過程でガスケット4のシールリップ41に対するつぶし代が徐々に増大するようになっている。このため、ベース1とカバー2の組立を容易に行うことができると共に、ガスケット4のシールリップ41に十分なつぶし代を与えることができる。
また、ガスケット4の基部42がカバー2の側板部22をくるむように一体成形されているので、その接着面積が大きなものとなり、したがって、ベース1及びカバー2の小型化によってガスケット4自体の小型化を余儀なくされた場合でも、このガスケット4の所要の接着強度が確保される。しかも、ベース1における段差部122とカバー2の側板部22の先端部22cの金属接触が防止されるので、磁気ディスクに悪影響を及ぼすパーティクルの発生が防止される。
図10は、第四の形態におけるガスケット及びカバーの形状変更例を示す部分断面図である。図10も基本的な構成は図9と同様であるが、カバー2の側板部22が、外周側へ比較的大きく開いた傾斜形状をなし、外周側からの変形力によって、天板部21が、図中に一点鎖線で誇張的に示されるような撓みを受けやすい構造となっている。また、ベース1の側板部12における開口端部121は、下側では段差部122に対してほぼ垂直に立ち上がっているが、上側ほど外周側への傾斜が大きくなるように、緩やかなR面状に傾斜している。
図10の構成によれば、ベース1の側板部12における開口端部121の内周に、ガスケット4を介してカバー2の側板部22を嵌合すると、その過程でシールリップ41に対するつぶし代が徐々に増大して行く。そして、前記開口端部121は段差部122近傍ではほぼ垂直であるため、嵌合位置の僅かなバラツキがあっても一定のつぶし代が得られる。
また、つぶし代の増大によるガスケット4の圧縮反力が、カバー2の傾斜した側板部22を介して天板部21に一点鎖線で示されるような撓みを生じさせ、その撓み応力によって、ガスケット4が外周側へ押し出されるので、ベース1の側板部12(開口端部121)に対する嵌合力が補償される。
更に図11は、第四の形態におけるベースの形状変更例を示す部分断面図である。図11も基本的な構成は図9と同様であるが、ベース1の側板部12における段差部122より上側の開口端部121が、僅かに内周側へ倒れるように傾斜している点で図9と異なっている。
図11に示される構成によれば、ベース1の開口端部121が、僅かに内周側へ倒れるように傾斜していることによって、ガスケット4のシールリップ41との密接嵌合部より外側でこのシールリップ41に対する締め代が大きくなっている。このため、ベース1の側板部12(開口端部121)とカバー2の側板部22同士を、ガスケット4を介していったん嵌合させると、その後は、ベース1とカバー2を互いに分離させる方向に相対移動させようとしても、ガスケット4は、ベース1の側板部12(開口端部121)に対する面圧の増大によって、離脱抵抗が増大する。したがって、ベース1とカバー2の結合を螺子部材3に依存する割合を減少させ、具体的には螺子部材3の数を減少させて、部品コストや組立時の作業コストを低減することができる。
また、ベース1の側板部12(開口端部121)の上端内周縁は、面取り又はR面121bとすることによって、ベース1へカバー2を嵌合する際に、ガスケット4のシールリップ41が損傷を受けるのを防止することができる。そしてこのようにすることで、前記嵌合の過程でシールリップ41を前記面取り又はR面121bから前記側板部12(開口端部121)の内側面121aへ容易に挿入することができる。
なお、ベース1の側板部12(開口端部121)は、全周にわたって内周側へ倒れるように傾斜させる必要はなく、例えば側板部12の平面投影形状が、先に説明した図7のように隅部を丸めた長方形状をなすものである場合は、対向する二辺に位置する側周面のみ傾斜させるだけでも良い。また、図8のような形状の場合は、対向する二辺に位置する側周面のみ、あるいは円弧状の側周面のみを傾斜させても良い。
次に、図12は、本発明に係るガスケットによる密封構造の第五の形態を示す部分断面図である。この第五の形態において、カバー2はベース1に外嵌めされるものであって、すなわちカバー2の側板部22は、ベース1の側板部12の外周側にあり、カバー2の側板部22の内側面22bと、ベース1の側板部12の外側面12bが、不図示の螺子部材によるベース1とカバー2の結合方向(図12における上下方向)と異なる方向に対向するようになっている。なお、この形態では、カバー2の側板部22の内側面22bが、請求の範囲に記載された「一方の側周面」に相当し、ベース1の側板部12の外側面12bが、請求の範囲に記載された「他方の側周面」に相当する。
カバー2の側板部22には、ゴム状弾性材料からなるガスケット4が一体的に設けられている。このガスケット4は、例えば、金型を用いた射出成形等によって前記側板部22に一体的に加硫成形されたものであって、すなわち前記側板部22にその外側面22a、先端部22c及び内側面22bをくるむように接着された基部42と、この基部42からカバー2の側板部22の先端が向いた側へ延長された延長部43と、この延長部43の内周面に形成されてベース1の側板部12の外側面12bに所要の面圧をもって密接されるシールリップ41とを有する。なお、図中の破線部分は、ベース1の側板部12の外側面12bに対するシールリップ41の締め代を表す。
ベース1の側板部12は、図示の嵌合状態においてシールリップ41が密接される部分の上側から開口端部121へかけて、内側へ倒れるように僅かに傾斜している。このため、ベース1へカバー2を嵌合する際に、ガスケット4のシールリップ41が損傷を受けるのを有効に防止すると共に、前記嵌合の過程でシールリップ41の締め代が徐々に増大するので、容易に嵌合することができるようになっている。
上記第五の形態も、ガスケット4が、ベース1の側板部12と、カバー2の側板部22との間で密封を行うものであるため、そのつぶし代は、螺子部材による結合位置や締付量などには影響を受けず、ガスケット4の反発力によるカバー2の不均一な変形及びこれによるガスケット4の部分的な面圧不足を防止することができる。すなわち基本的には、先に説明した第一の形態と同様の効果を奏することができる。
加えて、このガスケット4は、シールリップ41が、内部にカバー2の側板部22が存在しない延長部43に形成されているので、図12に破線で示される締め代によるシールリップ41の圧縮応力が、延長部43の曲げ変形によって吸収され、このためガスケット4が柔らかくなって、ベース1及びカバー2に対する変形力が緩和される。したがって、HDDの小型化により小型・薄肉化されたベース1及びカバー2がガスケット4の反発力で変形するのを有効に抑制することができる。
次に、図13は、本発明に係るガスケットによる密封構造の第六の形態を示す部分断面図である。この第六の形態も、カバー2はベース1に外嵌めされるものであって、すなわちカバー2の側板部22は、ベース1の側板部12の外周側にあり、カバー2の側板部22の内側面22bと、ベース1の側板部12の外側面12bが、不図示の螺子部材によるベース1とカバー2の結合方向(図13における上下方向)と異なる方向に対向するようになっている。
ベース1の側板部12には、ゴム状弾性材料からなるガスケット4が一体的に設けられている。このガスケット4は、例えば、金型を用いた射出成形等によって前記側板部12に一体的に加硫成形されたものであって、外周側を向いたシールリップ41がこの側板部12の開口端部(上端部)の外周に位置して形成され、基部42が前記側板部12に、その外側面12b、先端部12c及び内側面12aをくるむように接着されている。また、シールリップ41は、先端(外周端)のシール面41aが、図示の嵌合状態において、カバー2の側板部22の内側面22bにおける天板部21寄りの位置に、所要の面圧を持って密接されるようになっている。
カバー2の側板部22の下端内周面は、外周へ開いた面取り又はR面22dとしてあり、これによって、ベース1へカバー2を嵌合する際に、ガスケット4のシールリップ41が損傷を受けるのを防止している。そしてこのようにすることで、前記嵌合の過程でシールリップ41を、前記面取り又はR面22dから前記側板部22の内側面22bへ容易に挿入することができる。
ガスケット4の基部42のうち、ベース1の側板部12の外周側に接着された部分42aは、ベース1の底板部13の外周における隅部(図7におけるA部)まで延びて、緩衝部44となっている。
上記第六の形態も、ガスケット4が、ベース1の側板部12と、カバー2の側板部22との間で密封を行うものであるため、そのつぶし代は、螺子部材による結合位置や締付量などには影響を受けず、ガスケット4の反発力によるカバー2の不均一な変形及びこれによるガスケット4の部分的な面圧不足を防止することができる。すなわち基本的には、先に説明した第一の形態と同様の効果を奏することができる。
加えて、このガスケット4は、基部42の外周部分42aからベース1の底板部13の外周部へ延長形成された緩衝部44が、外部からの衝撃を緩和する機能を奏する。このため、緩衝部材を別途に設ける必要がない。
また、ガスケット4の基部42は、ベース1の側板部12をくるむように接着されているので、その接着面積が大きなものとなっており、しかも、ベース1の底板部13の外周部へ延長形成された緩衝部44もガスケット4の接着面積の増大に寄与する。このためHDDの小型化、すなわちベース1及びカバー2の小型化によってガスケット4自体の小型化を余儀なくされた場合でも、このガスケット4の所要の接着強度が確保される。
次に、図14は、本発明に係るガスケットによる密封構造の第七の形態を、ベース1とカバー2の未嵌合状態で示す部分断面図、図15は、同じくベース1とカバー2の嵌合状態で示す部分断面図である。この第七の形態において、カバー2は、上述した各形態のような側板部22の存在しない平板状のものであって、ベース1の収納部11に内嵌めされ、外周縁2aが、ベース1の側板部12の内側面12aに、不図示の螺子部材によるベース1とカバー2の結合方向(図14及び図15における上下方向)と略垂直な方向に対向するようになっている。なお、この形態では、カバー2の外周縁2aが、請求の範囲に記載された「一方の側周面」に相当し、ベース1の側板部12の内側面12aが、請求の範囲に記載された「他方の側周面」に相当する。
カバー2の外周部には、ゴム状弾性材料からなるガスケット4が一体的に設けられている。このガスケット4は、例えば、金型を用いた射出成形等によってカバー2の外周部に一体的に加硫成形されたものであって、図14に示されるように、前記カバー2の外周縁2aから下面外周部2bにかけて一体的に接着された基部42と、この基部42の外周側へ、ベース1の収納部11と反対側(図における上側)が凹形状となるように延びるシールリップ41からなり、このシールリップ41が、カバー2の外周縁2aの外周側を包囲するように延びるベース1の側板部12の内側面12aに、図15に示されるように、座屈状態で密接されるようになっている。
詳しくは、ガスケット4は、図14に示される未嵌合状態において、基部42が、カバー2の外周縁2a及び下面外周部2bとの接着部から外周かつ下方(ベース1の収納部11側)へ斜めに延びており、シールリップ41はそこから外周側へ鍔状に張り出している。そして、シールリップ41における上面(ベース1の収納部11と反対側の面)には、基部42の外周面と共に断面略J字形をなすように延びるR面状の溝41bが周設されている。
ここで、シールリップ41を、基部42の外周面42aよりも外周側の部分として定義すると、ベース1の断面上でカバー2及びガスケット4の断面を一点鎖線で示されるようにその嵌合位置に投影した場合、ベース1の側板部12と、投影したガスケット4の基部42との間の隙間の断面積をS、図中に点々を付して示されるシールリップ41の断面積をSとすると、
≧S ・・・(1)
となっており、また、溝41bの溝底からカバー2の上面までの高さをH、基部42から外周側へのシールリップ41の突出幅をWとすると、
H>W ・・・・(2)
である。なお、ここでいう「溝41bの溝底」は、請求項9に記載された「凹形状の底部」に相当する。また、カバー2の外周縁2aとベース1の側板部12の内側面12aとの間の寸法をL、前記外周縁2aからのガスケット4の張り出し長さをLとすると、当然ながら、
>L ・・・(3)
である。
この第七の形態によれば、カバー2を、図14に実線で示される未装着状態から、一点鎖線で示されるようにベース1の側板部12の内周に、その上端と面一となる位置まで押し込む過程で、図15に示されるように、ガスケット4が、基部42に対してシールリップ41が溝41bを境にして外側へ座屈した状態で、ベース1の側板部12の内側面12aと、カバー2の外周縁2aとの間に介在される。これは、L>Lであること、及びシールリップ41にベース1の側板部12との摩擦力が作用することによって、溝41bにおいて屈曲されるからである。このため、先に説明した図22のように、ベース101とカバー102の結合方向に対してガスケット104を直列に介在させた場合に比較して、ベース1とカバー2による装置外殻の厚さ(高さh)を減少させることができる。更にこのことは、厚み方向寸法を減少させることによる装置の薄型化の観点でも有効である。
ここで、図16は、第七の形態に対する比較形態を示す部分断面図である。この比較形態によるガスケット40は、カバー2の外周縁2aから外周側へ張り出した、単純な突出形状とすることによって、ベース1の側板部12とガスケット4の基部42との間で圧縮されてシールを行うようにしたものである。
この比較形態によれば、ベース1の側板部12の寸法精度のばらつきに起因するガスケット4の面圧のばらつきが大きく、また、カバー2を、図16に実線で示される未装着状態から、一点鎖線で示されるようにベース1の側板部12の内周に、その上端と面一となる位置まで押し込む過程で、ガスケット4が圧縮されると共に、前記側板部12の内側面12aとの摩擦によって曲げ変形を受けるので、その先端40aがはみ出してしまう。しかも、曲げ変形に対するガスケット4の復元力は、カバー2をベース1の収納部11から外側へ押し戻す方向へ作用することになる。
これに対し、第七の形態によれば、カバー2をベース1に内嵌めする過程でガスケット4が図15のように座屈されるので反発力が比較的小さく、このため装着が容易であると共に、HDDの小型化により小型・薄肉化されたベース1及びカバー2がガスケット4の反発力で変形するのを有効に抑制することができる。しかもベース1の側板部12の厚さ方向に対する寸法精度のばらつきに対してシールリップ41が良好に追随可能であると共に、シールリップ41が外向きとなるため、外部ダストに対する優れた密封性を奏する。
更に、図15の状態からベース1とカバー2とを互いに上下に開こうとした場合は、ベース1の側板部12が、ガスケット4に対して相対的に下方へ移動することになるので、シールリップ41が前記側板部12の内側面12aとの摩擦力により起立変形しようとすることによって、シール面41aの面圧が増大すると共に、シールリップ41の傾斜方向への復元力は、ベース1の底板部13とカバー2とを互いに近接させる方向に作用するため、ガスケット4自体がベース1とカバー2間の結合力を発現することになる。したがって、ベース1とカバー2の結合を螺子部材に依存する割合を減少させ、螺子部材の数を減少させて、部品コストや組立時の作業コストを低減することができる。
また、(1)式及び/又は(2)式を満足する寸法関係とすれば、シールリップ41が、ベース1の側板部12とガスケット4の基部42との間で圧縮されることにより前記側板部12の上端とカバー2の上面との間から外側へはみ出すのを、有効に防止することができる。
図17は、上記第七の形態におけるカバーの形状変更例を、ベースとカバーの未嵌合状態で示す部分断面図、図18は、同じくベースとカバーの嵌合状態で示す部分断面図である。この例のものは、カバー2が、天板部21と、その外周縁に沿って略垂直に屈曲形成された側板部22からなるものである点で、図14及び図15と異なっている。
ゴム状弾性材料からなるガスケット4は、図17に示されるように、カバー2の側板部22の外周面22aから先端部(下端面)22cにかけて一体的に接着された基部42と、この基部42の外周側へ、ベース1の収納部11と反対側(図における上側)が凹形状となるように延びるシールリップ41からなり、このシールリップ41が、カバー2の側板部22の外周側を包囲するように延びるベース1の側板部12の内側面12aに、図18に示されるように、座屈状態で密接されるようになっている。
また、この例においても、先に説明した図14と同様、好ましくは(1)式及び/又は(2)式と、(3)式による寸法関係が適用される。
したがって、この場合も、ガスケット4が低反発であるため、カバー2の装着が容易で、ベース1及びカバー2への変形力も小さく、それにも拘らず外部ダストに対する密封性に優れ、ベース1とカバー2の結合を螺子部材に依存する割合を減少させることができ、更には、ベース1の側板部12とガスケット4の基部42との間からシールリップ41が外側へはみ出すのを有効に防止することができる。
なお、ベース1及びカバー2がHDD用であって、図7に示されるように外観が直方体状をなしているものは、平面投影形状における各隅部Aを丸く形成し、その曲率半径が大きいほど密封性が向上することは、先に説明したとおりである。ここでは、隅部Aにおける密封性を向上させるための他の方法を説明する。
図19は、この方法を説明するための、ベース1、カバー2及びガスケット4の隅部Aを示す平面図、図20は、ガスケット4を図19におけるXX−XX位置で切断した断面図、図21は、ガスケット4を図19におけるXXI−XXI位置で切断した断面図である。すなわち図19に示される例では、ベース1の側板部12の内側面12aと、これに密接されるガスケット4の外周シール面41aは、平面投影形状が長方形の四つの隅部(図では一つの隅部のみ示される)Aを丸めた形状をなしている。
ガスケット4は、基本的には先に説明した図14と同様のものであって、すなわち図20及び図21に示されるように、カバー2の外周部一体的に接着された基部42と、この基部42の外周側へ、ベース1の収納部と反対側が凹形状となるように断面略J字形をなして延びるシールリップ41からなり、このシールリップ41の外周シール面41aが、カバー2の外周縁2aの外周側を包囲するように延びるベース1の側板部12の内側面12aに座屈状態で密接されるようになっている。
ガスケット4の外周シール面41aは、図19に一点鎖線で示される未装着状態では、各隅部Aにおける湾曲面の曲率半径rが、この隅部Aにおけるベース1の側板部12の内側面12aの曲率半径rよりも小さいものとなっている。
またこのガスケット4は、図20と図21の比較からも明らかなように、隅部Aでは、カバー2の外周縁2aからの突出長さLが、隅部A以外の部分であるストレート部B(多角形の各辺に相当する部分)における突出長さLよりも大きいものとなっている。
上記構成によれば、ベース1及びガスケット4の平面投影形状が、隅部Aを丸めた多角形をなすものにおいて、ガスケット4のつぶし量δが、ストレート部Bよりも隅部Aで大きくなる。そして、プレス成形により製作されるベース1は、HDDの小型化に伴い、隅部Aを高精度に成形することが困難になるが、上述のように、ガスケット4のつぶし量δが隅部Aで大きくなることによって、この隅部Aでの良好な密封性を確保することができる。
本発明は、例えばHDDにおけるベースとトップカバーとの間の密封構造として有用である。

Claims (11)

  1. 収納部(11)を有するベース(1)と、このベース(1)に前記収納部(11)を閉塞するように結合されるカバー(2)との間を、ゴム状弾性材料からなるガスケット(4)を介して密封する密封構造であって、前記ベース(1)及びカバー(2)がその結合方向とは異なる方向に互いに対向する側周面を有し、前記ガスケット(4)は、前記ベース(1)の側周面と前記カバー(2)の側周面のうち一方の側周面に一体的に設けられると共に他方の側周面に密接されることを特徴とするガスケットによる密封構造。
  2. ガスケット(4)が他方の側周面に密接されるシールリップ(41)を有し、このシールリップ(41)が、カバー(2)をベース(1)の収納部(11)側へ相対移動させた時の他方の側周面の相対移動方向へ向けて傾斜した状態に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のガスケットによる密封構造。
  3. 他方の側周面が、ガスケット(4)との密接嵌合部より外側でこのガスケット(4)に対する締め代が大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載のガスケットによる密封構造。
  4. 他方の側周面が、その端部からガスケット(4)との密接嵌合部へ向けてこのガスケット(4)に対する締め代が徐々に大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載のガスケットによる密封構造。
  5. ベース(1)及びカバー(2)が、その外周に沿った側板部(12,22)を有し、ガスケット(4)が、前記側板部(12,22)のうち一方をくるむように接着されたことを特徴とする請求項1に記載のガスケットによる密封構造。
  6. ベース(1)及びカバー(2)が、その外周に沿った側板部(12,22)を有し、ガスケット(4)が、前記側板部(12,22)のうち一方に接着されると共に、前記一方の側板部の先端が向いた側へ延びる延長部(43)を有し、他方の側周面に密接されるシールリップ(41)が、前記延長部(43)に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のガスケットによる密封構造。
  7. 収納部(11)を有するベース(1)と、このベース(1)に前記収納部(11)を閉塞するように結合されるカバー(2)との間を、ゴム状弾性材料からなるガスケット(4)を介して密封する密封構造であって、前記ベース(1)及びカバー(2)がその結合方向とは異なる方向に互いに対向する側周面を有し、前記ガスケット(4)は、前記ベース(1)の側周面に一体的に設けられると共に前記カバー(2)の側周面に密接され、かつ前記ガスケット(4)に、前記カバー(2)の底板部(13)の外周部に位置する緩衝部(44)が一体に形成されたことを特徴とするガスケットによる密封構造。
  8. 収納部(11)を有するベース(1)と、このベース(1)に前記収納部(11)を閉塞するように結合されるカバー(2)との間を、ゴム状弾性材料からなるガスケット(4)を介して密封する密封構造であって、前記ガスケット(4)は、前記カバー(2)の側周面に一体的に接着された基部(42)と、この基部(42)の外周側へ、前記収納部(11)と反対側が凹形状となるように延びるシールリップ(41)からなり、このシールリップ(41)が、前記カバー(2)の側周面を包囲するように延びる前記ベース(1)の側板部(12)に座屈状態で密接されることを特徴とするガスケットによる密封構造。
  9. ガスケット(4)の基部(42)とベース(1)の側板部(12)の間の隙間(42)の断面積をS、シールリップ(41)の断面積をS、シールリップ(41)の凹形状の底部からカバー(2)の上面までの高さをH、ガスケット(4)の基部(42)から外周側へのシールリップ(41)の突出幅をWとすると、次の2式、
    ≧S ・・・(1)
    H>W ・・・・(2)
    の一方又は双方を満足することを特徴とする請求項8に記載のガスケットによる密封構造。
  10. 収納部(11)を有し平面投影形状が隅部(A)を丸めた多角形をなすベース(1)と、このベース(1)の側板部(12)の内側に配置されて前記収納部(11)を閉塞するように結合されるカバー(2)との間を、このカバー(2)の側周面に一体的に接着されると共に前記側板部(12)の内側面(12a)に密接されるゴム状弾性材料からなるガスケット(4)を介して密封する密封構造であって、前記隅部(A)における前記ガスケット(4)の外周シール面(41a)の曲率半径(r)を、前記隅部(A)における前記ベース(1)の側板部(12)の内側面(12a)の曲率半径(r)よりも小さくしたことを特徴とするガスケットによる密封構造。
  11. 収納部(11)を有し平面投影形状が隅部(A)を丸めた多角形をなすベース(1)と、このベース(1)の側板部(12)の内側に配置されて前記収納部(11)を閉塞するように結合されるカバー(2)との間を、このカバー(2)の側周面に一体的に接着されると共に前記側板部(12)の内側面(12a)に密接されるゴム状弾性材料からなるガスケット(4)を介して密封する密封構造であって、前記隅部(A)におけるガスケット(4)の突出長さ(L)を、前記隅部(A)以外の部分でのガスケット(4)の突出長さ(L)よりも大きくしたことを特徴とするガスケットによる密封構造。
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