JP2021127797A - 密封装置 - Google Patents

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慎二 牛島
Shinji Ushijima
慎二 牛島
陽平 三木
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陽平 三木
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Abstract

【課題】低荷重化をより図る。【解決手段】ガスケット1は、本体部10と、上側シール部20と、下側シール部30とを備えている。本体部10は、上側部材の溝と下側部材の溝とに入るように形成された環状の部分である。上側シール部20は、上側部材の溝に入る本体部10の上側部分11に形成されたシール部であり、下側シール部30は、下側部材の溝に入る本体部10の下側部分12に形成されたシール部である。上側シール部20は、本体部10から内周側に突出する、上側部材の溝に外周側から接触する内周側シール部21と、本体部10から外周側に突出する、上側部材の溝に内周側から接触する外周側シール部22とを備えている。下側シール部30は、本体部10から内周側に突出する、下側部材の溝に外周側から接触する内周側シール部31と、本体部10から外周側に突出する、下側部材の溝に内周側から接触する外周側シール部32とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、密封装置に関し、特に、静的な密封を行うガスケットに関する。
従来から、ハウジングとカバーや管と管等の相対移動不能に互いに固定される複数の部材間の隙間の密封を図るために密封装置としてガスケットが使用されている。従来のガスケットには、固定される部材に夫々形成されている互いに対向する環状の溝に取り付けられ、この部材間の隙間の密封を図るものがある。このようなガスケットは、一対の部材間に挟持されて圧縮され、この圧縮力に対する反力(荷重)を発生させることにより、リップ部が各溝の底面に押し付けられ、一対の部材間の密封を図っている。このため、ガスケットを圧縮する圧縮力が高まればガスケットの反力(荷重)が上がり、リップ部と溝の底面との間のシール面圧が上がり、ガスケットのシール性能は高まる。
一方、ガスケットは、薄い等の形状上剛性の低くなる部材間や、樹脂やアルミ材等の剛性の低い材料から形成された部材間の隙間の密封のためにも用いられており、この場合、ガスケットの反力(荷重)による部材の変形を避けるため、高い圧縮力をガスケットに加えることができない。このため、樹脂やアルミ材等の剛性の低い材料から形成された部材間に用いられるガスケットに対しては、従来から、低反力(低荷重)であってもシール性能を高くすることができる構造が求められている。そして、従来から、このような低反力(低荷重)であってもシール性能を高くすることができるガスケットの提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)
国際公開第2012/056768号
上述のような従来のガスケットは、低荷重化を図ることができるが、シール面圧は圧縮力に基づくガスケットの荷重に依存しており、シール面圧を高めるためにはガスケットの荷重を高める必要がある。従って、従来のガスケットにおいては、所望のシール面圧を確保するために、ガスケットの荷重を特定の値よりも下げられなくなる。このため、従来のこのようなガスケットに対しては更なる低荷重化を可能にする構造が求められている。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低荷重化をより図ることができる密封装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る密封装置は、互いに対向して夫々の溝の間に環状の空間を形成する一対の部材の間の密封を図るための弾性体から形成された密封装置であって、前記一対の部材の一方の前記溝の内部と前記一対の部材の他方の前記溝の内部とに入るように形成された環状の本体部と、前記一方の部材の溝の内部に入る前記本体部の部分である一方側部分に形成された一方側シール部と、前記他方の部材の溝の内部に入る前記本体部の部分である他方側部分に形成された他方側シール部とを備え、前記一方側シール部は、前記本体部から内周側に突出する、前記一方の部材の溝に外周側から接触するように形成された内周側シール部と、前記本体部から外周側に突出する、前記一方の部材の溝に内周側から接触するように形成された外周側シール部とを備え、前記他方側シール部は、前記本体部から内周側に突出する、前記他方の部材の溝に外周側から接触するように形成された内周側シール部と、前記本体部から外周側に突出する、前記他方の部材の溝に内周側から接触するように形成された外周側シール部とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記一方側シール部の前記内周側シール部と前記一方側シール部の前記外周側シール部とは、周方向において互いに背向しており、前記他方側シール部の前記内周側シール部と前記他方側シール部の前記外周側シール部とは、周方向において互いに背向している。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記一方側シール部の前記内周側シール部は、前記本体部から内周側に突出する内周側シール突起を少なくとも1つ有しており、前記一方側シール部の前記外周側シール部は、前記本体部から外周側に突出する外周側シール突起を少なくとも1つ有しており、前記他方側シール部の前記内周側シール部は、前記本体部から内周側に突出する内周側シール突起を少なくとも1つ有しており、前記他方側シール部の前記外周側シール部は、前記本体部から外周側に突出する外周側シール突起を少なくとも1つ有している。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記一方側シール部の前記内周側シール突起の前記一方の部材の溝に入る方向側に面する面は、前記一方の部材の溝に入る方向とは反対側に傾斜する傾斜面、または、前記一方の部材の溝に入る方向側に凸の曲面であり、前記一方側シール部の前記外周側シール突起の前記一方の部材の溝に入る方向側に面する面は、前記一方の部材の溝に入る方向とは反対側に傾斜する傾斜面、または、前記一方の部材の溝に入る方向側に凸の曲面である。
本発明の一態様に係る密封装置において、前記他方側シール部の前記内周側シール突起の前記他方の部材の溝に入る方向側に面する面は、前記他方の部材の溝に入る方向とは反対側に傾斜する傾斜面、または、前記他方の部材の溝に入る方向側に凸の曲面であり、前記他方側シール部の前記外周側シール突起の前記他方の部材の溝に入る方向側に面する面は、前記他方の部材の溝に入る方向とは反対側に傾斜する傾斜面、または、前記他方の部材の溝に入る方向側に凸の曲面である。
本発明に係る密封装置によれば、低荷重化をより図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る密封装置の平面図である。 図1に示す本発明の第1の実施の形態に係る密封装置のA−A線における断面を示す断面図である。 一対の部材の溝に取り付けられた使用状態における図1に示す密封装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る密封装置の断面を示す断面図である。 一対の部材の溝に取り付けられた使用状態における図4に示す密封装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る密封装置の断面を示す断面図である。 一対の部材の溝に取り付けられた使用状態における図6に示す密封装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1の平面図であり、図2は、図1に示す密封装置1のA−A線における断面を示す断面図である。以下、説明の便宜上、矢印a(図2参照)方向(一方の部材の溝に入る方向)側を上側とし、矢印b(図2参照)方向(他方の部材の溝に入る方向)側を下側とする。矢印a,bは、1つの直線に平行に延びており、密封装置1が囲む空間Sが開口する方向に延びている。また、上側及び下側に直交し、密封装置1が囲む空間S側(図1,2の矢印c方向側)を内周側とし、内周側とは反対側(図1,2の矢印d方向側)を外周側とする。
図1,2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る密封装置1としてのガスケット1は、互いに対向して夫々の溝の間に環状の空間を形成する一対の部材の間の密封を図るための弾性体から形成された密封装置である。ガスケット1は、本体部10と、一方側シール部としての上側シール部20と、他方側シール部としての下側シール部30とを備えている。本体部10は、一対の部材の一方(上側部材)の溝の内部と一対の部材の他方(下側部材)の溝の内部とに入るように形成された環状の部分である。上側シール部20は、上側部材の溝の内部に入る本体部10の部分である一方側部分としての上側部分11に形成されたシール部であり、下側シール部30は、下側部材の溝の内部に入る本体部10の部分である他方側部分としての下側部分12に形成されたシール部である。上側シール部20は、本体部10から内周側に突出する、上側部材の溝に外周側から接触するように形成された内周側シール部21と、本体部10から外周側に突出する、上側部材の溝に内周側から接触するように形成された外周側シール部22とを備えている。下側シール部30は、本体部10から内周側に突出する、下側部材の溝に外周側から接触するように形成された内周側シール部31と、本体部10から外周側に突出する、下側部材の溝に内周側から接触するように形成された外周側シール部32とを備えている。以下、ガスケット1について具体的に説明する。
図1に示すように、本体部10は環状の部分であり、図2に示すように、本体部10の延び方向に直交する断面の形状は略矩形となっている。本体部10の断面形状は他の形状であってもよい。また、後述するガスケット1の使用状態において、本体部10の上側部分11の端部である上端13及び本体部10の下側部分12の端部である下端14は、溝の底面に接触しないような形状に本体部10は形成されている。
上述のように、本体部10の上側部分11には、内周側シール部21及び外周側シール部22を備える上側シール部20が形成されている。内周側シール部21は、本体部10の内周側に面する面である内周面15から内周側に突出しており、外周側シール部22は、本体部10の外周側に面する面である外周面16から外周側に突出している。内周側シール部21と外周側シール部22とは、周方向において互いに背向している。内周側シール部21及び外周側シール部22は、後述するガスケット1の使用状態において、上側部材の溝の側面に接触するような形状に形成されている。また、内周側シール部21及び外周側シール部22は、本体部10に関して対称又は略対称の形状及び配置となっている。
内周側シール部21は、本体部10の内周面15に沿って環状に延びており、本体部10から内周側に突出する1つの内周側シール突起を形成している。内周側シール部21は、具体的には、図2に示すように、断面が略台形となっており、上側部材の溝に入る方向側(上側)に面する面である上側面23と、上側面23に背向する下側に面する面である下側面24と、内周側に面する面である側面25とによって画成されている。側面25は、上側面23の内周側の端と下側面24の内周側の端とに接続している。
上側面23は、本体部10から内周側に向かって下側に傾斜する傾斜面となっており、図2に示すように、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面25は、上下方向(矢印a,b方向)に平行又は略平行に広がっており、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面25は、後述するガスケット1の使用状態において、溝に接触するシール面である。また、下側面24は、例えば、本体部10から内周側に向かって下側に傾斜する傾斜面となっている。下側面24の傾斜は例えば図示のように上側面23の傾斜よりも緩くなっている。下側面24の形状は、他の形状であってもよい。
外周側シール部22は、本体部10の外周面16に沿って環状に延びており、本体部10から外周側に突出する1つの外周側シール突起を形成している。外周側シール部22は、具体的には、図2に示すように、断面が略台形となっており、上側部材の溝に入る方向側(上側)に面する面である上側面26と、上側面26に背向する下側に面する面である下側面27と、外周側に面する面である側面28とによって画成されている。側面28は、上側面26の外周側の端と下側面27の外周側の端とに接続している。
上側面26は、本体部10から外周側に向かって下側に傾斜する傾斜面となっており、図2に示すように、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面28は、上下方向(矢印a,b方向)に平行又は略平行に広がっており、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面28は、後述するガスケット1の使用状態において、溝に接触するシール面である。また、下側面27は、例えば、本体部10から外周側に向かって下側に傾斜する傾斜面となっている。下側面27の傾斜は例えば図示のように上側面26の傾斜よりも緩くなっている。下側面27の形状は、他の形状であってもよい。
また、上述のように、本体部10の下側部分12には、内周側シール部31及び外周側シール部32を備える下側シール部30が形成されている。内周側シール部31は、本体部10の内周面15から内周側に突出しており、外周側シール部32は、本体部10の外周面16から外周側に突出している。内周側シール部31と外周側シール部32とは、周方向において互いに背向している。内周側シール部31及び外周側シール部32は、後述するガスケット1の使用状態において、下側部材の溝の側面に接触するような形状に形成されている。また、内周側シール部31及び外周側シール部32は、本体部10に関して対称又は略対称の形状及び配置となっている。
内周側シール部31は、本体部10の内周面15に沿って環状に延びており、本体部10から内周側に突出する1つの内周側シール突起を形成している。内周側シール部31は、具体的には、図2に示すように、断面が略台形となっており、下側部材の溝に入る方向側(下側)に面する面である下側面33と、下側面33に背向する上側に面する面である上側面34と、内周側に面する面である側面35とによって画成されている。側面35は、下側面33の内周側の端と上側面34の内周側の端とに接続している。
下側面33は、本体部10から内周側に向かって上側に傾斜する傾斜面となっており、図2に示すように、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面35は、上下方向(矢印a,b方向)に平行又は略平行に広がっており、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面35は、後述するガスケット1の使用状態において、溝に接触するシール面である。また、上側面34は、例えば、本体部10から内周側に向かって上側に傾斜する傾斜面となっている。上側面34の傾斜は例えば図示のように下側面33の傾斜よりも緩くなっている。上側面34の形状は、他の形状であってもよい。
外周側シール部32は、本体部10の外周面16に沿って環状に延びており、本体部10から外周側に突出する1つの外周側シール突起を形成している。外周側シール部32は、具体的には、図2に示すように、断面が略台形となっており、下側部材の溝に入る方向側(下側)に面する面である下側面36と、下側面36に背向する上側に面する面である上側面37と、外周側に面する面である側面38とによって画成されている。側面38は、下側面36の外周側の端と上側面37の外周側の端とに接続している。
下側面36は、本体部10から外周側に向かって上側に傾斜する傾斜面となっており、図2に示すように、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面38は、上下方向(矢印a,b方向)に平行又は略平行に広がっており、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面38は、後述するガスケット1の使用状態において、溝に接触するシール面である。また、上側面37は、例えば、本体部10から外周側に向かって上側に傾斜する傾斜面となっている。上側面37の傾斜は例えば図示のように下側面36の傾斜よりも緩くなっている。上側面37の形状は、他の形状であってもよい。
図2に示すように、上側シール部20の内周側シール部21の上側面23及び外周側シール部22の上側面26は、本体部10の上端13に接続しており、下側シール部30の内周側シール部31の下側面33及び外周側シール部32の下側面36は、本体部10の下端14に接続している。上側シール部20の内周側シール部21の上側面23及び外周側シール部22の上側面26は、本体部10の内周面15及び外周面16に夫々接続して上端13との間に段差を形成してもよい。同様に、下側シール部30の内周側シール部31の下側面33及び外周側シール部32の下側面36は、本体部10の内周面15及び外周面16に夫々接続して下端14との間に段差を形成してもよい。
上側シール部20と下側シール部30とは、本体部10に関して対称又は略対称となっている。上側シール部20と下側シール部30とは、本端部10に関して対称となっていなくてもよい。
なお、本体部10、上側シール部20、及び下側シール部30は、同一の材料から形成された一体のガスケット1の部分である。ガスケット1の材料は、ゴム状弾性体であり、ガスケット1は、ゴム状弾性体から成形されている。
次いで、上述の構成を有するガスケット1の作用について説明する。図3は、上側部材及び下側部材の溝に取り付けられた使用状態におけるガスケット1を示す断面図である。ガスケット1は、互いに固定された一対の部材である上側部材100と下側部材110とにおいて、互いに対向する夫々の溝に取り付けられて使用される。下側部材110は、例えば電子部品等を内部に収容するハウジングであり、上側部材100は、例えばハウジングの開口を閉じるためのカバーである。また、上側部材100及び下側部材110は、剛性の低い材料から形成されており、例えば樹脂製である。なお、ガスケット1の取付対象はこれに限られない。
具体的には、図3に示すように、上側部材100には、ガスケット1の形状に対応して形成された環状の溝である上側溝101が形成されており、同様に、下側部材110には、ガスケット1の形状に対応して形成された環状の溝である下側溝111が形成されている。上側部材100は下側部材110に取り付けられて固定されるようになっており、上側部材100が下側部材110に固定されて状態で、上側溝101と下側溝111とは互いに対向するようになっている。
図3に示すように、上側溝101の延び方向に直交する断面の形状は矩形又は略矩形となっており、上側溝101は、底面102と、内周側の側面103と、外周側の側面104とを有している。上側溝101は、底面102が面する側が開放されている。また、下側溝111の延び方向に直交する断面の形状は矩形又は略矩形となっており、下側溝111は、底面112と、内周側の側面113と、外周側の側面114とを有している。下側溝111は、底面112が面する側が開放されている。なお、上側溝101及び下側溝111の形状は上述の形状に限られない。
互いに固定された上側部材100と下側部材110とにおいて、上側溝101の開口と下側溝111の開口とは互いに対向するようになっており、上側溝101と下側溝111との間に環状の空間が形成されるようになっている。なお、図示の例では、上側部材100と下側部材110とは、所定の幅の隙間を空けて互いに固定されるようになっているが、上側部材100と下側部材110とは、隙間を空けることなく互いに固定されるようになっていてもよい。
ガスケット1は、上側溝101と下側溝111とに取り付けられて、上側部材100と下側部材110との間の密封を図り、上側部材100と下側部材110との内部に密封された空間を形成する。ガスケット1の本体部10の上側部分11が上側溝101内に入り、ガスケット1の本体部10の下側部分12が下側溝111内に入り、ガスケット1は使用状態となる。
具体的には、図3に示すように、ガスケット1の使用状態において、上側シール部20が上側溝101内に入り、上側シール部20の内周側シール部21が上側溝101の内周側の側面103に接触し、上側シール部20の外周側シール部22が上側溝101の外周側の側面104に接触している。内周側シール部21は側面25において上側溝101の内周側の側面103に接触しており、外周側シール部22は側面28において上側溝101の外周側の側面104に接触している。また、ガスケット1の使用状態において、下側シール部30が下側溝111内に入り、下側シール部30の内周側シール部31が下側溝111の内周側の側面113に接触し、下側シール部30の外周側シール部32が下側溝111の外周側の側面114に接触している。内周側シール部31は側面35において下側溝111の内周側の側面113に接触しており、外周側シール部32は側面38において下側溝111の外周側の側面114に接触している。
このように、ガスケット1は、上側シール部20の内周側シール部21及び外周側シール部22が上側溝101の内周側の側面103及び外周側の側面104に夫々接触し、下側シール部30の内周側シール部31及び外周側シール部32が下側溝111の内周側の側面113及び外周側の側面114に夫々接触し、上側溝101と下側溝111とが形成する環状の空間の密封を図っている。このため、ガスケット1は、密封のために、上側溝101及び下側溝111に対して周方向の反力(荷重)を与えている。
また、上述のように、ガスケット1の使用状態において、本体部10の上側部分11の上端13及び本体部10の下側部分12の下端14が、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112に夫々接触しないような形状に本体部10は形成されている。つまり、本体部10の上端13と下端14との間の幅は、使用状態における上側溝101の底面102と下側溝111の底面112との間の幅よりも小さくなっている。このため、図3に示すように、使用状態において、ガスケット1は、上側溝101の底面102と下側溝111の底面112と接触しないように取り付けることができる。このため、使用状態において、ガスケット1は、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112に反力(荷重)を与えることがない。なお、使用状態において、ガスケット1は、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112の一方と接触していてもよい。
このように、ガスケット1は、使用状態において、密封のために、上側溝101及び下側溝111に対して周方向の荷重を与えており、上側部材100と下側部材110との固定方向である上下方向に荷重を与えていない。このため、上側部材100と下側部材110とを固定する力に基づくガスケット1の上下方向の変形による荷重が上側部材100及び下側部材110に加わることがない。このため、使用状態においてガスケット1が上側部材100及び下側部材110に加える荷重を従来のガスケットに比べて低減させることができる。
このように、本発明の第1の実施の形態に係るガスケット1によれば、低荷重化をより図ることができる。これにより、上側部材100及び下側部材110の変形の防止を図ることができる。また、より剛性の低い材料から形成された上側部材100及び下側部材110に対してもガスケット1は用いることができる。また、使用状態においてガスケット1が上側部材100及び下側部材110に加える固定方向の荷重がないため、上側部材100及び下側部材110の固定のために必要な力を低減でき、より上側部材100及び下側部材110の変形を抑制することができる。
次いで、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2としてガスケット2について説明する。図4は、図2と同様に、本発明の第2の実施の形態に係る密封装置2としてガスケット2の断面を示す断面図である。本発明の第2の実施の形態に係るガスケット2は、上述の本発明の第1の実施の形態に係るガスケット1に対して上側シール部20及び下側シール部30の形態が異なる。以下、本発明の第2の実施の形態に係るガスケット2について、上述の本発明の第1の実施の形態に係るガスケット1と同一又は類似する機能を有する構成については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる構成について説明する。
図4に示すように、ガスケット2において、ガスケット1と同様に、本体部10の上側部分11には、内周側シール部41及び外周側シール部42を備える上側シール部40が形成されている。内周側シール部41は、本体部10の内周面15から内周側に突出している内周側シール突起43,44を有しており、外周側シール部42は、本体部10の外周面16から外周側に突出している外周側シール突起45,46を有している。
ガスケット2の内周側シール部41の内周側シール突起43は、ガスケット1の内周側シール部21と同様の形状を有しており、ガスケット1の内周側シール部21と同様に本体部10に形成されている。また、ガスケット2の外周側シール部42の外周側シール突起45は、ガスケット1の外周側シール部22と同様の形状を有しており、ガスケット1の外周側シール部22と同様に本体部10に形成されている。つまり、内周側シール突起43は、上側面23、下側面24、及び側面25を有しており、外周側シール突起45は、上側面26、下側面27、及び側面28を有している。
また、ガスケット2の内周側シール部41の内周側シール突起44は、内周側シール突起43の下側に所定の間隔を空けて設けられている。内周側シール突起44は、内周側シール突起43と類似する形状を有しており、本体部10の内周面15に沿って環状に延びており、本体部10から内周側に突出している。内周側シール突起44は、具体的には、図4に示すように、断面が略台形となっており、上側に面する面である上側面44aと、上側面44aに背向する下側に面する面である下側面44bと、内周側に面する面である側面44cとによって画成されている。側面44cは、上側面44aの内周側の端と下側面44bの内周側の端とに接続している。
上側面44aは、内周側シール突起43の上側面23と同様に、本体部10から内周側に向かって下側に傾斜する傾斜面となっており、図4に示すように、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面44cは、内周側シール突起43の側面25と同様に、上下方向(矢印a,b方向)に平行又は略平行に広がっており、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面44cは、後述するガスケット2の使用状態において、溝に接触するシール面である。また、下側面44bは、例えば、本体部10から内周側に向かって下側に傾斜する傾斜面となっている。下側面44bの傾斜は例えば図示のように上側面44aの傾斜よりも緩くなっている。下側面44bの形状は、他の形状であってもよい。
内周側シール突起44は、例えば図4に示すように、内周側シール突起43よりも上下方向の幅が薄くなっている。また、例えば図4に示すように、内周側シール突起44の上側面44aは、内周側シール突起43の上側面23よりも緩い傾斜となっており、内周側シール突起44の下側面44bは、内周側シール突起43の下側面24よりも緩い傾斜となっている。内周側シール突起44は他の形状であってもよく、例えば、内周側シール突起43と同じ形状であってもよい。
また、ガスケット2の外周側シール部42の外周側シール突起46は、外周側シール突起45の下側に所定の間隔を空けて設けられている。外周側シール突起46は、外周側シール突起45と類似する形状を有しており、本体部10の外周面16に沿って環状に延びており、本体部10から外周側に突出している。外周側シール突起46は、具体的には、図4に示すように、断面が略台形となっており、上側に面する面である上側面46aと、上側面46aに背向する下側に面する面である下側面46bと、内周側に面する面である側面46cとによって画成されている。側面46cは、上側面46aの外周側の端と下側面46bの外周側の端とに接続している。
上側面46aは、外周側シール突起45の上側面26と同様に、本体部10から外周側に向かって下側に傾斜する傾斜面となっており、図4に示すように、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面46cは、外周側シール突起45の側面28と同様に、上下方向(矢印a,b方向)に平行又は略平行に広がっており、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面46cは、後述するガスケット2の使用状態において、溝に接触するシール面である。また、下側面46bは、例えば、本体部10から外周側に向かって下側に傾斜する傾斜面となっている。下側面46bの傾斜は例えば図示のように上側面46aの傾斜よりも緩くなっている。下側面46bの形状は、他の形状であってもよい。
外周側シール突起46は、例えば図4に示すように、外周側シール突起45よりも上下方向の幅が薄くなっている。また、例えば図4に示すように、外周側シール突起46の上側面46aは、外周側シール突起45の上側面26よりも緩い傾斜となっており、外周側シール突起46の下側面46bは、外周側シール突起45の下側面27よりも緩い傾斜となっている。外周側シール突起46は他の形状であってもよく、例えば、外周側シール突起45と同じ形状であってもよい。内周側シール突起44及び外周側シール突起46は、本体部10に関して対称又は略対称の形状及び配置となっている。
また、図4に示すように、ガスケット2において、ガスケット1と同様に、本体部10の下側部分12には、内周側シール部51及び外周側シール部52を備える下側シール部50が形成されている。内周側シール部51は、本体部10の内周面15から内周側に突出している内周側シール突起53,54を有しており、外周側シール部52は、本体部10の外周面16から外周側に突出している外周側シール突起55,56を有している。
ガスケット2の内周側シール部51の内周側シール突起53は、ガスケット1の内周側シール部31と同様の形状を有しており、ガスケット1の内周側シール部31と同様に本体部10に形成されている。また、ガスケット2の外周側シール部52の外周側シール突起55は、ガスケット1の外周側シール部32と同様の形状を有しており、ガスケット1の外周側シール部32と同様に本体部10に形成されている。つまり、内周側シール突起53は、下側面33、上側面34、及び側面35を有しており、外周側シール突起55は、下側面36、上側面37、及び側面38を有している。
また、ガスケット2の内周側シール部51の内周側シール突起54は、内周側シール突起53の上側に所定の間隔を空けて設けられている。内周側シール突起54は、内周側シール突起53と類似する形状を有しており、本体部10の内周面15に沿って環状に延びており、本体部10から内周側に突出している。内周側シール突起54は、具体的には、図4に示すように、断面が略台形となっており、下側に面する面である下側面54aと、下側面54aに背向する上側に面する面である上側面54bと、内周側に面する面である側面54cとによって画成されている。側面54cは、下側面54aの内周側の端と上側面54bの内周側の端とに接続している。
下側面54aは、内周側シール突起53の下側面33と同様に、本体部10から内周側に向かって上側に傾斜する傾斜面となっており、図4に示すように、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面54cは、内周側シール突起53の側面35と同様に、上下方向(矢印a,b方向)に平行又は略平行に広がっており、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面54cは、後述するガスケット2の使用状態において、溝に接触するシール面である。また、上側面54bは、例えば、本体部10から内周側に向かって上側に傾斜する傾斜面となっている。上側面54bの傾斜は例えば図示のように下側面54aの傾斜よりも緩くなっている。上側面45bの形状は、他の形状であってもよい。
内周側シール突起54は、例えば図4に示すように、内周側シール突起53よりも上下方向の幅が薄くなっている。また、例えば図4に示すように、内周側シール突起54の下側面54aは、内周側シール突起53の下側面33よりも緩い傾斜となっており、内周側シール突起54の上側面54bは、内周側シール突起53の上側面54よりも緩い傾斜となっている。内周側シール突起54は他の形状であってもよく、例えば、内周側シール突起53と同じ形状であってもよい。
また、ガスケット2の外周側シール部52の外周側シール突起56は、外周側シール突起55の上側に所定の間隔を空けて設けられている。外周側シール突起56は、外周側シール突起55と類似する形状を有しており、本体部10の外周面16に沿って環状に延びており、本体部10から外周側に突出している。外周側シール突起56は、具体的には、図4に示すように、断面が略台形となっており、下側に面する面である下側面56aと、下側面56aに背向する上側に面する面である上側面56bと、内周側に面する面である側面56cとによって画成されている。側面56cは、下側面56aの外周側の端と上側面56bの外周側の端とに接続している。
下側面56aは、外周側シール突起55の下側面36と同様に、本体部10から外周側に向かって上側に傾斜する傾斜面となっており、図4に示すように、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面56cは、外周側シール突起55の側面38と同様に、上下方向(矢印a,b方向)に平行又は略平行に広がっており、断面において直線又は略直線状の輪郭を描くように形成されている。側面56cは、後述するガスケット2の使用状態において、溝に接触するシール面である。また、上側面56bは、例えば、本体部10から外周側に向かって上側に傾斜する傾斜面となっている。上側面56bの傾斜は例えば図示のように下側面56aの傾斜よりも緩くなっている。上側面56bの形状は、他の形状であってもよい。
外周側シール突起56は、例えば図4に示すように、外周側シール突起55よりも上下方向の幅が薄くなっている。また、例えば図4に示すように、外周側シール突起56の下側面56aは、外周側シール突起55の下側面36よりも緩い傾斜となっており、外周側シール突起56の上側面56bは、外周側シール突起55の上側面37よりも緩い傾斜となっている。外周側シール突起56は他の形状であってもよく、例えば、外周側シール突起55と同じ形状であってもよい。内周側シール突起54及び外周側シール突起56は、本体部10に関して対称又は略対称の形状及び配置となっている。
上側シール部40と下側シール部50とは、本端部10に関して(上下方向において)対称又は略対称となっている。上側シール部40と下側シール部50とは、本端部10に関して対称となっていなくてもよい。
次いで、上述の構成を有するガスケット2の作用について説明する。図5は、上側部材及び下側部材の溝に取り付けられた使用状態におけるガスケット2を示す断面図である。ガスケット2は、ガスケット1と同様に、上側部材100と下側部材110とに取り付けられて用いられる。
具体的には、図5に示すように、ガスケット2の使用状態において、上側シール部40が上側溝101内に入り、上側シール部40の内周側シール部41(内周側シール突起43,44)が上側溝101の内周側の側面103に接触し、上側シール部40の外周側シール部42(外周側シール突起45,46)が上側溝101の外周側の側面104に接触している。内周側シール突起43,44は側面25,44cにおいて夫々上側溝101の内周側の側面103に接触しており、外周側シール突起45,46は側面28,46cにおいて夫々上側溝101の外周側の側面104に接触している。
また、ガスケット2の使用状態において、下側シール部50が下側溝111内に入り、下側シール部50の内周側シール部51(内周側シール突起53,54)が下側溝111の内周側の側面113に接触し、下側シール部30の外周側シール部52(外周側シール突起55,56)が下側溝111の外周側の側面114に接触している。内周側シール突起53,54は側面35,54cにおいて夫々下側溝111の内周側の側面113に接触しており、外周側シール突起55,56は側面38,56cにおいて夫々下側溝111の外周側の側面114に接触している。
このように、ガスケット2は、上側溝101と下側溝111とが形成する環状の空間の密封を図っており、ガスケット2は、ガスケット1と同様に、密封のために、上側溝101及び下側溝111に対して周方向の反力(荷重)を与えている。
また、ガスケット2は、ガスケット1同様に、使用状態において、本体部10の上側部分11の上端13及び本体部10の下側部分12の下端14が、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112に夫々接触しないような形状に本体部10は形成されており、図5に示すように、使用状態において、ガスケット2は、上側溝101の底面102と下側溝111の底面112と接触しないように取り付けることができる。このため、使用状態において、ガスケット2は、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112に反力(荷重)を与えることがない。なお、使用状態において、ガスケット2は、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112の一方と接触していてもよい。
このように、ガスケット2は、ガスケット1と同様に作用し、使用状態において、密封のために、上側溝101及び下側溝111に対して周方向の荷重を与えており、上側部材100と下側部材110との固定方向である上下方向に荷重を与えていない。このため、使用状態においてガスケット2が上側部材100及び下側部材110に加える荷重を従来のガスケットに比べて低減させることができる。
また、ガスケット2は、上側溝101内に入るシール突起を内周側に2つ外周側に2つ有しており、また、下側溝111内に入るシール突起を内周側に2つ外周側に2つ有している。このため、上側溝101内において、ガスケット2の姿勢を安定させることができ、また、下側溝111内において、ガスケット2の姿勢を安定させることができる。このように、ガスケット2においては、使用状態における姿勢が安定し、内周側シール突起43,44,53,54及び外周側シール突起45,46,55,56の溝101,111との接触を安定させることができ、シール性能を向上させることができる。
このように、本発明の第2の実施の形態に係るガスケット2によれば、低荷重化をより図ることができる。また、シール性能を向上させることができる。また、上述の本発明の第1の実施の形態に係るガスケット1と同様の効果を奏することができる。
次いで、本発明の第3の実施の形態に係る密封装置3としてガスケット3について説明する。図6は、図2と同様に、本発明の第3の実施の形態に係る密封装置3としてガスケット3の断面を示す断面図である。本発明の第3の実施の形態に係るガスケット3は、上述の本発明の第2の実施の形態に係るガスケット2に対して上側シール部40及び下側シール部50の形態が異なる。以下、本発明の第3の実施の形態に係るガスケット3について、上述の本発明の第2の実施の形態に係るガスケット2と同一又は類似する機能を有する構成については同じ符号を用いてその説明を省略し、異なる構成について説明する。
図6に示すように、ガスケット3において、ガスケット2と同様に、本体部10の上側部分11には、内周側シール部61及び外周側シール部62を備える上側シール部60が形成されている。内周側シール部61は、本体部10の内周面15から内周側に突出している内周側シール突起63,64を有しており、外周側シール部62は、本体部10の外周面16から外周側に突出している外周側シール突起65,66を有している。
ガスケット3の内周側シール部61の内周側シール突起63は、ガスケット2の内周側シール部41の内周側シール突起43と同様に本体部10に形成されており、本体部10の内周面15に沿って環状に延びており、本体部10から内周側に突出している。内周側シール突起63は、内周側シール突起43の上側面23、下側面24、及び側面25に夫々対応する、上側面63a、下側面63b、及び側面63cを有している。上側面63aは、上側面23とは異なり、上側に凸の曲面であり、断面において上側に凸の曲線状の輪郭を描くように形成されている。下側面63bは、例えば本体部10の内周面15に対して直交又は略直交して延びる平面上に延びている。下側面63bは上側又は下側に傾斜する面であってもよい。側面63cは、上側面63aの内周側の端と下側面63bの内周側の端とを滑らかに接続する内周側に突出する曲面となっている。側面63cは、内周側シール突起43の側面25のように平面状であってもよい。
ガスケット3の内周側シール部61の内周側シール突起64は、内周側シール突起63の下側に所定の間隔を空けて設けられている。内周側シール突起64は、内周側シール突起63と類似する形状を有しており、本体部10の内周面15に沿って環状に延びており、本体部10から内周側に突出している。内周側シール突起64は、内周側シール突起63と同様に、上側面64a、下側面64b、及び側面64cを有している。上側面64aは、上側面44a(図4参照)とは異なり、上側に凸の曲面であり、断面において上側に凸の曲線状の輪郭を描くように形成されている。下側面64bは、例えば本体部10の内周面15に対して直交又は略直交して延びる平面上に延びている。下側面64bは上側又は下側に傾斜する面であってもよい。側面64cは、上側面64aの内周側の端と下側面64bの内周側の端とを滑らかに接続する内周側に突出する曲面となっている。側面64cは、内周側シール突起44の側面44cのように平面状であってもよい。
図示の例では、内周側シール突起63と内周側シール突起64とは異なる形状となっている。具体的には、内周側シール突起64の上側面64aは、内周側シール突起63の上側面63aよりもなだらかな曲面となっており、また、内周側シール突起63の上側面63aよりも下側に傾斜している。内周側シール突起63と内周側シール突起64とは同じ形状となっていてもよい。
外周側シール部62の外周側シール突起65,66は、本体部10に関して(周方向において)、内周側シール部61の内周側シール突起63,64と夫々対称又は略対称の形状を有しており、内周側シール突起63,64と夫々対称な位置に形成されている。つまり、図6に示すように、外周側シール突起65は、内周側シール突起63の上側面63a、下側面63b、及び側面63cに夫々対応する対称又は略対称の形状の上側面65a、下側面65b、及び側面65c有している。また、外周側シール突起66は、内周側シール突起64の上側面64a、下側面64b、及び側面64cに夫々対応する対称又は略対称の形状の上側面66a、下側面66b、及び側面66c有している。
また、図6に示すように、ガスケット3において、ガスケット2と同様に、本体部10の下側部分12には、内周側シール部71及び外周側シール部72を備える下側シール部70が形成されている。内周側シール部71は、本体部10の内周面15から内周側に突出している内周側シール突起73,74を有しており、外周側シール部72は、本体部10の外周面16から外周側に突出している外周側シール突起75,76を有している。
下側シール部70は、本端部10に関して(上下方向において)、上側シール部60と対称又は略対称に形成されている。つまり、内周側シール部71及び外周側シール部72と、上側シール部60の内周側シール部61及び外周側シール部62とは、上下方向において対称又は略対称に形成されており、内周側シール突起73,74は、上側シール部60の内周側シール突起63,64と夫々上下方向において対称又は略対称な形状を有しており、外周側シール突起75,76は、上側シール部60の外周側シール突起65,66と夫々上下方向において対称又は略対称な形状を有している。
具体的には、下側シール部70の内周側シール突起73は、上側シール部60の内周側シール突起63の上側面63a、下側面63b、及び側面63cと夫々同一又は略同一の形状の下側面73a、上側面73b、及び側面73cを有している。また、下側シール部70の内周側シール突起74は、上側シール部60の内周側シール突起64の上側面64a、下側面64b、及び側面64cと夫々同一又は略同一の形状の下側面74a、上側面74b、及び側面74cを有している。また、下側シール部70の外周側シール突起75は、上側シール部60の外周側シール突起65の上側面65a、下側面65b、及び側面65cと夫々同一又は略同一の形状の下側面75a、上側面75b、及び側面75cを有している。また、下側シール部70の外周側シール突起76は、上側シール部60の外周側シール突起66の上側面66a、下側面66b、及び側面66cと夫々同一又は略同一の形状の下側面76a、上側面76b、及び側面76cを有している。
次いで、上述の構成を有するガスケット3の作用について説明する。図7は、上側部材及び下側部材の溝に取り付けられた使用状態におけるガスケット3を示す断面図である。ガスケット3は、ガスケット2と同様に、上側部材100と下側部材110とに取り付けられて用いられる。
具体的には、図7に示すように、ガスケット3の使用状態において、上側シール部60が上側溝101内に入り、上側シール部60の内周側シール部61(内周側シール突起63,64)が上側溝101の内周側の側面103に接触し、上側シール部60の外周側シール部62(外周側シール突起65,66)が上側溝101の外周側の側面104に接触している。内周側シール突起63,64は側面63c,64cにおいて夫々上側溝101の内周側の側面103に接触しており、外周側シール突起65,66は側面65c,66cにおいて夫々上側溝101の外周側の側面104に接触している。
また、ガスケット3の使用状態において、下側シール部70が下側溝111内に入り、下側シール部70の内周側シール部71(内周側シール突起73,74)が下側溝111の内周側の側面113に接触し、下側シール部70の外周側シール部72(外周側シール突起75,76)が下側溝111の外周側の側面114に接触している。内周側シール突起73,74は側面73c,74cにおいて夫々下側溝111の内周側の側面113に接触しており、外周側シール突起75,76は側面75c,76cにおいて夫々下側溝111の外周側の側面114に接触している。
このように、ガスケット3は、上側溝101と下側溝111とが形成する環状の空間の密封を図っており、ガスケット3は、ガスケット2と同様に、密封のために、上側溝101及び下側溝111に対して周方向の反力(荷重)を与えている。
また、ガスケット3は、ガスケット2同様に、使用状態において、本体部10の上側部分11の上端13及び本体部10の下側部分12の下端14が、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112に夫々接触しないような形状に本体部10は形成されており、図7に示すように、使用状態において、ガスケット3は、上側溝101の底面102と下側溝111の底面112と接触しないように取り付けることができる。このため、使用状態において、ガスケット3は、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112に反力(荷重)を与えることがない。なお、使用状態において、ガスケット3は、上側溝101の底面102及び下側溝111の底面112の一方と接触していてもよい。
このように、ガスケット3は、ガスケット2と同様に作用し、使用状態において、密封のために、上側溝101及び下側溝111に対して周方向の荷重を与えており、上側部材100と下側部材110との固定方向である上下方向に荷重を与えていない。このため、使用状態においてガスケット3が上側部材100及び下側部材110に加える荷重を従来のガスケットに比べて低減させることができる。また、ガスケット3は、ガスケット2と同様に、使用状態における姿勢が安定し、内周側シール突起63,64,73,74及び外周側シール突起65,66,75,76の溝101,111との接触を安定させることができ、シール性能を向上させることができる。
このように、本発明の第3の実施の形態に係るガスケット3によれば、低荷重化をより図ることができる。また、シール性能を向上させることができる。また、上述の本発明の第1の実施の形態に係るガスケット1と同様の効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記本発明の実施の形態に係る密封装置(ガスケット)に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
例えば、本発明のガスケットは、ガスケット2に対して、内周側シール突起44,54及び外周側シール突起46,56に続けて間隔を空けて同様に、1つ以上の内周側シール突起44,54及び1つ以上の外周側シール突起46,56を夫々設けたものであってもよい。同様に、本発明のガスケットは、ガスケット3に対して、内周側シール突起64,74及び外周側シール突起66,76に続けて間隔を空けて同様に、1つ以上の内周側シール突起64,74及び1つ以上の外周側シール突起66,76を夫々設けたものであってもよい。
また、例えば、本発明のガスケットは、ガスケット3に対して、内周側シール突起64,74及び外周側シール突起66,76を除いたものであってもよい。また、例えば、本発明のガスケットは、内周側シール突起43,44,63,64及び外周側シール突起45,46,65,66から選択的に、少なくとも1つの内周側シール突起及び少なくとも1つの外周側シール突起を上側シール部に設けてもよく、同様に、内周側シール突起53,54,73,74及び外周側シール突起55,56,75,76から選択的に、少なくとも1つの内周側シール突起及び少なくとも1つの外周側シール突起を下側シール部に設けてもよい。
1,2,3…密封装置(ガスケット)、10…本体部、11…上側部分(一方側部分)、12…下側部分(他方側部分)、13…上端、14…下端、15…内周面、16…外周面、20,40,60…上側シール部(一方側シール部)、21,41,61…内周側シール部、22,42,62…外周側シール部、23,26…上側面、24,27…下側面、25,28…側面、30,50,70…下側シール部(他方側シール部)、31,51,71…内周側シール部、32,52,72…外周側シール部、33,36…下側面、34,37…上側面、35,38…側面、43,44,53,54,63,64,73,74…内周側シール突起、44a,63a,64a…上側面、44b,63b,64b…下側面、44c,63c,64c…側面、54a,73a,74a…下側面、
54b,73b,74b…上側面、54c,73c,74c…側面、45,46,55,56,65,66,75,76…外周側シール突起、46a,65a,66a…上側面、
46b,65b,66b…下側面、46c,65c,66c…側面、56a,75a,76a…下側面、56b,75b,76b…上側面、56c,75c,76c…側面、
100…上側部材、101…上側溝、102…底面、103,104…側面、110…下側部材、111…上側溝、112…底面、113,114…側面、S…空間、

Claims (5)

  1. 互いに対向して夫々の溝の間に環状の空間を形成する一対の部材の間の密封を図るための弾性体から形成された密封装置であって、
    前記一対の部材の一方の前記溝の内部と前記一対の部材の他方の前記溝の内部とに入るように形成された環状の本体部と、
    前記一方の部材の溝の内部に入る前記本体部の部分である一方側部分に形成された一方側シール部と、
    前記他方の部材の溝の内部に入る前記本体部の部分である他方側部分に形成された他方側シール部とを備え、
    前記一方側シール部は、前記本体部から内周側に突出する、前記一方の部材の溝に外周側から接触するように形成された内周側シール部と、前記本体部から外周側に突出する、前記一方の部材の溝に内周側から接触するように形成された外周側シール部とを備え、
    前記他方側シール部は、前記本体部から内周側に突出する、前記他方の部材の溝に外周側から接触するように形成された内周側シール部と、前記本体部から外周側に突出する、前記他方の部材の溝に内周側から接触するように形成された外周側シール部とを備えることを特徴とする密封装置。
  2. 前記一方側シール部の前記内周側シール部と前記一方側シール部の前記外周側シール部とは、周方向において互いに背向しており、
    前記他方側シール部の前記内周側シール部と前記他方側シール部の前記外周側シール部とは、周方向において互いに背向していることを特徴とする請求項1記載の密封装置。
  3. 前記一方側シール部の前記内周側シール部は、前記本体部から内周側に突出する内周側シール突起を少なくとも1つ有しており、
    前記一方側シール部の前記外周側シール部は、前記本体部から外周側に突出する外周側シール突起を少なくとも1つ有しており、
    前記他方側シール部の前記内周側シール部は、前記本体部から内周側に突出する内周側シール突起を少なくとも1つ有しており、
    前記他方側シール部の前記外周側シール部は、前記本体部から外周側に突出する外周側シール突起を少なくとも1つ有していることを特徴とする請求項1又は2記載の密封装置。
  4. 前記一方側シール部の前記内周側シール突起の前記一方の部材の溝に入る方向側に面する面は、前記一方の部材の溝に入る方向とは反対側に傾斜する傾斜面、または、前記一方の部材の溝に入る方向側に凸の曲面であり、
    前記一方側シール部の前記外周側シール突起の前記一方の部材の溝に入る方向側に面する面は、前記一方の部材の溝に入る方向とは反対側に傾斜する傾斜面、または、前記一方の部材の溝に入る方向側に凸の曲面であることを特徴とする請求項3記載の密封装置。
  5. 前記他方側シール部の前記内周側シール突起の前記他方の部材の溝に入る方向側に面する面は、前記他方の部材の溝に入る方向とは反対側に傾斜する傾斜面、または、前記他方の部材の溝に入る方向側に凸の曲面であり、
    前記他方側シール部の前記外周側シール突起の前記他方の部材の溝に入る方向側に面する面は、前記他方の部材の溝に入る方向とは反対側に傾斜する傾斜面、または、前記他方の部材の溝に入る方向側に凸の曲面であることを特徴とする請求項3又は4記載の密封装置。
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