本発明は、複数の半導体集積回路に対してバーンインまたは検査を同時に行うことが可能なバーンイン検査方法と、この方法に用いられる半導体集積回路装置に関する。
近年、半導体集積回路装置を搭載した電子機器の小型化及び低価格化の進展は目覚しく、これに伴って、半導体集積回路装置に対する小型化及び低価格化の要望が強くなっている。
一方で、半導体集積回路の高集積化及び高機能化に伴って半導体集積回路装置(以下、チップと略す)に対する検査工程が複雑になり、検査コストの上昇が問題になってきている。さらに、バーンインによる初期不良の除去の必要性が求められるとともに、バーンインに要する時間の増大が検査コストの増加につながっていることが問題となっている。
バーンイン検査は通常1枚のボード(装置)でウエハに作り込まれた複数個のチップ領域(以下、単に「チップ」と表記する)に対して一括で実施する。バーンイン検査を効率よく行うための条件として、不良品チップをバーンイン検査工程に混入させないことが挙げられる。不良品チップが混入した場合、配線ショートやラッチアップなどにより不良品チップに大電流が流れて電圧降下が発生し、同一ボード(装置)上の他の良品チップに正常なバーンイン検査が実施できなくなるおそれがある。さらに、良品チップを破壊したり、最悪の場合、検査装置自体を破壊してしまうことがある。このように、不良品チップが混入することで、余計なバーンイン検査コストの増加につながる。したがって、不良品チップをバーンイン工程に混入させないことは非常に重要である。
バーンイン検査工程に混入する不良品チップは2つの場合が考えられる。1つは、バーンイン投入前からの不良品チップであり、もう1つはバーンイン投入中に発生する不良品チップである。
まず、バーンイン投入前からの不良品チップは通常、検査によりスクリーニングを受ける。特にウエハレベルバーンインの場合、ウエハ上に形成された全てのチップを検査して良否判定を行った後、不良品チップを除去する。この不良品チップを除去する方法としては、特開平7−169806(特許文献1)に開示されるように、不良品チップの電源及び信号線端子の電極部分を不導体である樹脂膜で覆い、不良品チップへの電源供給を遮断する方法がある。
図11は、従来の半導体集積回路の検査方法を示すフローチャートである。同図に示すように、半導体拡散プロセス終了後、バーンイン検査投入前の不良品チップをスクリーニングするために、ウエハ状態で、ウエハ上に形成された全てのチップの検査を行う。検査内容としては、電源、GND間のショートや簡単な動作試験を行ってもよい。あるいは、その他、チップ内部に自己検査回路を備え、それを用いてバーンインを行う場合はその自己検査回路の試験など、DC、AC、機能試験などを行う。検査で不良品と判定されたチップは、チップ上にマーキングをして良品と不良品とを選別できるようにしておく。次に、マーキングをもとに不良品チップを除去する。除去方法は、不良品チップの電源及び信号線端子の電極部分を不導体の樹脂膜で覆い、不良品チップへの電源供給を遮断する。その後、バーンイン検査を行う。
次に、バーンイン投入中に発生する不良品チップの影響を除去する方法を簡単に説明する。バーンイン検査前の検査では良品でも、バーンイン検査中に不良品となる場合があり、その場合、上記に示すバーンイン検査前の不良品チップと同様に、良品チップに悪影響を与える。この問題に対しては、特開平8−170977(特許文献2)に開示されるように、各チップ内部に電流制限回路を設け、不良品チップが発生し所定量を超える電流が流れる場合に電流の供給を制限する方法がある。この方法により、バーンイン検査を正確に行うとともに、検査装置の故障を回避することができる。
特開平7−169806 特開平8−170977
しかしながら、特許文献1に記載された従来の方法では、不良品チップの電源及び信号線端子の電極部分を確実に不導体樹脂膜で覆う必要があり、樹脂コートが不完全なままバーンインすると不良品チップに大電流が流れ、良品チップに悪影響を与えるという不具合があった。
また、特許文献2に記載の従来方法では、各チップ内部に電流制限回路を備えることで、所定量を超える電流が流れる不良品チップに対する電流の供給を制限しているが、不良品チップ自体の動作を停止することができず、不必要な電力を供給してしまうという不具合があった。
また、従来のバーンイン検査では、検査中に発生した不良品チップが、検査が開始してから何時間後に何個発生したのかを記録する仕組みがない。そのため、バーンイン検査工程での初期不良発生の収束性を正確に把握することができず、適切なバーンイン時間を設定するのに時間がかかる、という不具合があった。
また、ウエハ状態でバーンイン検査を行う場合、プローブカードの物理的な制約により使用できる端子数に制限がある。半導体拡散プロセスの微細化、ウエハの大口径化により1ウエハあたりのチップの取れ数が増加すると、1チップ毎に使用可能なプローブの端子数(コンタクト数)が少なくなり、電力供給不足や、印加信号供給不足といった、検査に支障をきたすという不具合があった。
また、バーンイン検査の実施時間は通常、数時間から数日単位であり、検査コストの大きな要因を占め、検査コスト全体の上昇の大きな要因となっていた。
本発明は、上記の不具合の少なくとも1つの解決を図るものであり、正確なバーンイン検査を行うとともに、検査時の無駄な電力を削減できる検査方法、およびこれに用いられる半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、従来の半導体拡散プロセスのフローと、ウエハレベルバーンインのフローを変更する。不純物拡散プロセスにおいて、絶縁表面保護膜をウエハに付加する工程の前で一旦拡散を終了し、絶縁表面保護膜を付加する前のウエハに対しウエハ試験を実施し、良品チップあるいは不良品チップの座標を抽出する。ウエハ試験後、抽出座標をもとに、良品チップ上には通常の保護膜用マスク、すなわち端子以外のチップ表面を保護する保護膜を形成し、不良品チップ上には、チップ全体を覆うような保護膜用マスク、すなわち端子を含むチップ表面全体を覆う保護膜を形成する。これにより、バーンイン検査中に不良チップの端子は絶縁表面保護膜により非導通状態となり、不良チップへの電源供給や信号印加を遮断できる。
また、上記の課題を解決するための手段として、チップの良品判定を行うために自己検査回路をチップに内蔵する、あるいは、これと同じ機能を有するチップ外回路を設けることで実現する。この自己検査回路の機能は、検査したチップが不良チップと判定された場合は、チップ内部のクロック信号を停止したり、入力信号を固定したりする。不良チップの動作を停止することで不必要な電力供給を軽減できる。また、判定信号をバーイン検査装置に送信し、バーンイン検査装置から電源供給、信号印加を停止することで不良チップへの電源供給、信号印加を遮断する。
また、上記の課題を解決するための手段として、バーンイン検査装置側に、チップの自己検査回路から出力される判定信号を送信し、FAIL判定信号を装置が受信したら、バーンイン検査装置がその時刻と不良チップ数を記録する機能を持たせてもよい。
また、上記の課題を解決するための手段として、あるチップの出力信号を他のチップの入力端子に入力信号として印加できるように、ウエハ上の例えばスクライブラインに配線を形成する。これにより、入力印加信号を他のチップの出力信号から供給することができ、少ないプローブ端子数で多くのチップに信号を印加することが可能となる。
また、上記の課題を解決するための手段として、バーンイン検査中に、チップ内部あるいは外部に設けられた、自己検査回路を用いて、プローブ検査、出荷検査と同様の検査を行う。これにより、従来のプローブ検査、出荷検査を削除することができ、検査コストの削減につながる。
したがって、本発明の第1の半導体集積回路装置の検査方法は、ウエハ上に形成され、電極パッドを有する集積回路が作り込まれた半導体チップの良否をウエハ状態で検査する工程(a)と、前記工程(a)で良品と判定された前記半導体チップの前記電極パッドを除く領域上に第1の絶縁保護膜を形成する工程(b)と、前記工程(a)で不良品と判定された前記半導体チップの全上面上に第2の絶縁保護膜を形成する工程(c)と、バーンイン検査装置を用いて前記ウエハのバーンイン検査を行う工程(d)とを備えている。
この方法により、バーンイン検査において、不良チップへの電源供給や信号印加を確実に遮断することができるので、良品チップに規定以上の大電流が流れるのを防ぐことができる。
本発明の第2の半導体集積回路装置の検査方法は、バーンイン検査装置と、プローブ端子が設けられ、検査時に前記バーンイン検査装置に接続されるプローブカードとを用いて、ウエハに形成された半導体チップ上に設けられ、自己検査回路を有する集積回路のバーンイン検査を行う半導体集積回路装置の検査方法であって、前記半導体チップ上の入力端子と前記プローブ端子とを接続させて前記バーンイン検査装置から前記入力端子に入力信号を印加して前記集積回路の電気的特性をウエハレベルでバーンイン検査する工程(a)を備えており、前記工程(a)は、前記自己検査回路が前記半導体チップ上に設けられた前記集積回路の良否を判定する工程(a1)と、前記工程(a1)で不良品と判定された場合には前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を停止し、良品と判定された場合には前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を継続する工程(a2)とを含んでいる。
この方法により、不良チップについてのバーンイン検査が停止できるので、不良チップへの無駄な電力供給を削減することができる。また、バーンイン検査中に不良チップに大電流が流れるのを防ぐことができるので、検査をより正確に行うことができるとともに、バーンイン検査装置の故障を防ぐことができる。
本発明の第3の半導体集積回路装置の検査方法は、バーンイン検査装置と、プローブ端子が設けられ、検査時に前記バーンイン検査装置に接続されるプローブカードとを用いて、ウエハに形成された半導体チップ上に設けられ、自己検査回路とFAIL数カウント回路とを有する集積回路のバーンイン検査を行う半導体集積回路装置の検査方法であって、前記半導体チップ上の入力端子と前記プローブ端子とを接続させて前記バーンイン検査装置から前記入力端子に入力信号を印加して前記集積回路の電気的特性をウエハレベルでバーンイン検査する工程(a)を備えており、前記工程(a)は、前記自己検査回路が前記半導体チップ上に設けられた前記集積回路の良否を判定する工程(a1)と、前記工程(a1)で前記半導体チップが不良と判定された回数を前記FAIL数カウント回路がカウントし、カウント値が所定値以下の場合には前記半導体チップを良品と判定し、カウント値が所定値を超える場合には前記半導体チップを不良品と判定する工程(a2)と、前記工程(a2)で不良品と判定された前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を停止する工程(a3)とを含んでいる。
この方法により、入力信号にノイズがのった場合などに、本来良品であるチップが不良品として判定されることを防ぐことが可能となる。
本発明の第4の半導体集積回路装置の検査方法は、バーンイン検査装置と、プローブ端子が設けられ、検査時に前記バーンイン検査装置に接続されるプローブカードとを用いて、ウエハに形成された半導体チップ上に設けられ、第1の自己検査回路と第2の自己検査回路と判定回路とを有する集積回路のバーンイン検査を行う半導体集積回路装置の検査方法であって、前記半導体チップ上の入力端子と前記プローブ端子とを接続させて前記バーンイン検査装置から前記入力端子に入力信号を印加して前記集積回路の電気的特性をウエハレベルでバーンイン検査する工程(a)を備えており、前記工程(a)は、前記第1の自己検査回路が前記半導体チップ上に設けられた前記集積回路の良否を判定する工程(a1)と、前記工程(a1)で前記半導体チップが不良と判定された場合に、前記第2の自己検査回路が前記半導体チップの良否を判定する工程(a2)と、前記工程(a1)および(a2)で共に不良品と判定された場合に、前記判定回路が前記半導体チップを不良品と判定する工程(a3)と、前記工程(a3)で不良品と判定された前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を停止する工程(a4)とを含んでいる。
この方法により、ノイズなど突発的な理由により本来良品であるチップが不良チップと判定されるのを防ぐことができる。
本発明の第5の半導体集積回路装置の検査方法は、バーンイン検査装置と、プローブ端子が設けられ、検査時に前記バーンイン検査装置に接続されるプローブカードと、ウエハに形成された半導体チップごとに設けられ、前記ウエハのスクライブライン上に配置されたチップ外回路とを用いて、前記半導体チップ上に設けられる集積回路のバーンイン検査を行う半導体集積回路装置の検査方法であって、前記半導体チップ上の入力端子と前記プローブ端子とを接続させて前記バーンイン検査装置から前記入力端子に入力信号を印加して前記集積回路の電気的特性をウエハレベルでバーンイン検査する工程(a)を備えており、前記工程(a)は、前記チップ外回路が、前記半導体チップからの制御信号を受けて前記半導体チップ上の前記集積回路の良否を判定する工程(a1)と、前記チップ外回路が、前記工程(a1)で不良と判定された前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を停止させる工程(a2)とを含んでいる。
このように、半導体チップから出力された制御信号を元にしてバーンイン検査を停止させる回路(チップ外回路)が半導体チップの外部に設けられている場合であっても、不良チップへの電力供給を停止し、余剰な電力供給を削減することができる。また、不良チップに大電流が流れるのを防いで良品チップに供給する電圧の降下を抑えることができるので、正確な検査を行うことが可能となる。
本発明の半導体集積回路装置は、外部からの入力信号を受けるための入力端子を有し、半導体チップ上に設けられた半導体集積回路装置において、前記半導体集積回路装置を検査するためのバーンイン検査に際し、前記入力端子への前記入力信号の入力に応じて自身が設けられた前記半導体チップの良否を自己検査し、前記半導体チップを不良と判断する場合には、前記バーンイン検査を停止させる機能を備えている。
この構成により、バーンイン検査時に不良チップに大電流が流れるのを防ぎ、正確な検査を実施することが可能となる。
本発明の第1の半導体ウエハは、外部からの入力信号を受けるための入力端子と、バーンイン検査の際に自己検査の結果を出力するための出力端子とを有し、各々に集積回路が形成された複数の半導体チップが設けられている半導体ウエハであって、前記複数の半導体チップの各々は、前記バーンイン検査の実行中に前記自己検査において自身を不良品と判断する場合には、前記バーンイン検査を停止する機能を有している。
この構成により、ウエハレベルバーンインを行う際に、不良チップについての検査が行われないので、不良チップに大電流が流れるのを防ぐことができる。
本発明のバーンイン検査装置は、検査信号を出力するとともに前記検査信号に応答するPASS信号またはFAIL信号を受けて半導体ウエハ上に形成された複数の半導体チップを検査するためのバーンイン検査装置であって、検査時に前記FAIL信号を受信した時刻および回数を記録する観測手段を備えている。
これにより、バーンイン検査工程での初期不良発生の収束性を正確に把握することができるので、最適なバーンイン時間を設定でき、バーンイン時間の無駄をなくすことができる。
本発明により、バーンイン検査において問題となる不良品チップを検査対象から確実に排除できるため、不良品チップが良品チップに与える悪影響を削減することができる。また、バーンイン検査中に発生した不良品チップの動作を停止させたり、あるいは、不良品チップへの電源供給を停止することで、不必要な電力供給を削除することができる。
また、バーンイン検査中に発生した不良品チップのFAIL時刻と個数を記録することでバーンイン検査工程での初期不良発生の収束性を正確に把握することができるので、最適なバーンイン時間を設定することによりバーンイン時間の無駄をなくすことができ、効率的にバーンイン検査が行うことができる。また、ウエハ上での入力端子の共有化や、チップの出力信号を違うチップの入力信号に印加することによる信号ラインの共有化により、少ないプローブ端子数で信号印加が可能となる。また、出荷検査レベルの検査を行える自己検査回路を備え、バーンイン検査中に検査を並行して行うことで、バーンイン検査時間の有効利用につながり、全体的な検査コスト削減に大きく貢献できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の製造工程および検査工程を示すフローチャートである。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置を示すブロック回路図である。
図3は、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の第1の変形例を示すブロック回路図である。
図4は、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の第2の変形例を示すブロック回路図である。
図5(a)、(b)は、バーンイン検査をする際の本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図7は、本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図8は、本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図9は、本発明の第7の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図10は、本発明の第8の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図11は、従来の半導体集積回路の検査方法を示すフローチャートである。
符号の説明
3a、11a 入力信号
3b、4a、5a、5b、6a、7b 判定信号
3c 入力データ信号
7a 制御信号
9a 停止信号
10a 信号線
11 製造工程
11b 出力信号
12 プローブ検査
13 検査結果集計
14 良品に対する保護膜形成工程
15 不良品に対する保護膜形成工程
16 ウエハレベルバーンイン
31 半導体チップ
32 バーンイン検査装置
33 第1の自己検査回路
34 クロック生成回路
35 入力信号制御回路
36、74、101、111 入力端子
41 FAIL数カウント回路
51 第2の自己検査回路
52 判定回路
61 半導体ウエハ
62 プローブ端子
63 電源供給線
64、73、112 出力端子
65 電源制御手段
71 スクライブライン
72 チップ外回路
81 観測手段
102 バーンイン検査用端子
以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の製造工程および検査工程を示すフローチャートである。同図は、半導体チップの拡散、配線工程からウエハレベルバーンインまでの工程を示している。
本実施形態の製造および検査方法では、拡散工程や配線工程など半導体チップの製造工程11を実施する。次に、前工程で作製した半導体チップのプローブ検査12を行う。その後、プローブ検査12の結果を集計し(検査結果集計13)する。この集計結果によって、良品と判断された半導体チップに対しては第1の保護膜を形成する工程(良品に対する保護膜形成工程14)に進む一方、不良品と判断された半導体チップに対しては第2の保護膜を形成する工程(不良品に対する保護膜形成工程15)に進む。次に、ウエハレベルバーンイン16を行う。
以上の工程について、もう少し詳細に説明する。
半導体チップの製造工程11が完了後、プローブ検査12を実施する。この際の検査は、ウエハレベルバーンインを実施できるかどうかを判定するものであってもよいし、社内基準等で決められた項目について行ってもよい。
次いで、検査結果集計13を実施し、良品と不良品のウエハマップ上での座標をプローブ検査装置などの外部の装置に記憶させる。
次に、良品に対する保護膜形成工程14で用いる第1のマスクと、不良品に対する保護膜形成工程15で用いる第2のマスクとを準備する。第1のマスクは検査結果集計12によって良品と判定されたチップ用のマスクであり、電極パッド部分に穴を開けるものである。第2のマスクは検査結果集計12によって不良品と判定されたチップ用のマスクであり、パッド部分に穴を開けないものである。つまり、第1のマスクはウエハレベルバーンイン時に電源や入力波形が印加できるものであり、第2のマスクはウエハレベルバーンイン時に電源や入力波形が印加できず、チップを絶縁状態にするものである。
続いて、保護膜露光装置において、検査結果集計13で記憶した情報をもとに、ウエハマップで良品の座標にあるチップ上には第1の保護膜を形成するための第1のマスクを形成し、ウエハマップで不良品の座標にあるチップ上には第2の保護膜を形成するための第2のマスクを形成する。つまり、1枚のウエハ上で良品の場合と不良品の場合で異なるマスクを使用し、この段階で良品については、ウエハレベルバーンインを実施できるようにし、不良品については強制的にウエハレベルバーンインを実施させないようにする。なお、露光形態によっては、マスクを2種類準備する必要がなく、良品用マスク1枚で良い場合もある。すなわち、マスクなしでチップ全面に保護膜を形成することができる場合がある。これにより不良チップの表面全体を不導通にすることができる。
以上のように、2種類の保護膜マスクを用意し、良品チップと不良品チップでそれぞれ別の保護膜マスクを用いて半導体拡散プロセスを行うことにより、不良チップの電源端子、GND端子、入出力端子は絶縁表面保護膜(第2のマスク)により非導通状態となる。その結果、バーンイン検査工程において、不良チップへの電源供給や信号印加を確実に遮断することができるので、良品チップに規定以上の大電流が流れるのを防ぐことができる。
従来方法では、コーティング処理に失敗したり、コーティング後に樹脂がはがれてしまうおそれがあったが、本実施形態の方法では、通常の半導体拡散プロセスにより保護膜を形成するので、マスク形成に失敗する確率は従来方法より極めて低くなっている。
また、良品用マスクを用いて保護膜を形成する工程は、従来の半導体拡散プロセス工程でも行われる処理であるので、図1に示すフローを実行しても追加工程や装置が発生しない。従って、本実施形態の方法によれば、製造コストを増加させることなく検査における良品チップの故障などを防ぎ、歩留まりを上昇させることができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置を示すブロック回路図である。同図は、バーンイン検査装置を用いてウエハレベルバーンインを行う際の信号の流れを示している。
図2に示すように、本実施形態の半導体集積回路装置(半導体チップ31)は、バーンイン検査装置32から出力された入力信号3aを受ける入力端子36と、入力端子36を介して入力信号3aを受け、所定の場合に入力データ信号3cを出力する入力信号制御回路35と、入力信号3aの入力に応じて起動し、半導体チップ31が良品か不良品かを判定する第1の自己検査回路33と、クロック信号を生成するクロック生成回路34とを備えている。ここで、半導体チップ31は、ウエハ上に複数形成されたチップ領域上の半導体集積回路のことを意味するが、パッケージングされた半導体集積回路装置であってもよい。
バーンイン検査を行う際には、バーンイン検査装置32が出力する入力信号3aを半導体チップ31の入力端子36に入力する。入力信号3aは、クロック信号でもよいし、データ信号でもよい。入力信号3aを入力することにより半導体チップ31は動作を開始し、第1の自己検査回路33も動作を開始する。そして、第1の自己検査回路33は、半導体チップ31が良品か不良品かを判定し、判定結果を判定信号3bとして出力する。判定信号3bは、クロック生成回路34と、入力信号制御回路35に入力される。判定信号3bが良品判定を示す場合は、引き続きバーンイン検査は継続して行われる。これに対し、判定信号3bが不良判定(FAIL信号)を示す場合、クロック生成回路34は、クロック生成を停止するように回路制御される。これにより、第1の自己検査回路33により不良と判定された半導体チップ31は、以降クロックがチップ内部に供給されなくなる。また、判定信号3bが不良判定の場合、入力信号制御回路35は、入力データ信号3cを固定するように回路制御される。これにより、第1の自己検査回路33により不良と判定された半導体チップ31は、以降入力データ信号3cは固定されチップ内部にデータ信号が入力されなくなる。
以上のように、第1の自己検査回路33をチップ内部に内蔵し、その判定信号により、チップ内部の入力信号とクロック信号の供給を停止することにより、不良チップのバーンイン検査中の動作を停止することが可能となり、不良チップへの無駄な電力供給を削減することができる。また、バーンイン検査中に不良チップに大電流が流れるのを防ぐことができるので、検査をより正確に行うことができるとともに、バーンイン検査装置の故障を防ぐことができる。
次に、本実施形態の半導体集積回路装置の変形例を説明する。
図3は、本実施形態の半導体集積回路装置の第1の変形例を示すブロック回路図である。同図から分かるように、第1の変形例に係る半導体集積回路装置は、図2に示す半導体集積回路装置にFAIL数カウント回路41を設けたものである。
本変形例に係る半導体集積回路装置において、第1の自己検査回路33から出力される判定信号4aをFAIL数カウント回路41が受信する。FAIL数カウント回路41は、判定信号4aを受信した回数をカウントし、カウント値がある回数以下の場合には半導体チップ31を良品と判定し、ある回数を超える場合には、半導体チップ31は不良品と判定し、その判定結果を判定信号3bとして出力する。第2の実施形態の半導体集積回路装置と同様に、判定信号3bはクロック生成回路34と入力信号制御回路35とに入力され、判定信号3bが良品判定(PASS信号)を示す場合、引き続きバーンイン検査は継続して行われる。判定信号3bが不良判定(FAIL信号)を示す場合、クロック生成回路34は、クロック生成を停止するように回路制御される。これにより、第1の自己検査回路33により不良と判定された半導体チップ31には、以降クロックがチップ内部に供給されなくなる。また、判定信号3bが不良判定の場合、入力信号制御回路35は、入力データ信号3cを固定するように回路制御される。これにより、第1の自己検査回路33により不良と判定された半導体チップ31では、以降入力データ信号3cは固定されチップ内部にデータ信号が入力されなくなる。
このように、図3に示すFAIL数カウント回路41を設けることで、例えば、バーンイン検査装置32から供給された入力信号3aに一瞬ノイズがのってしまい、半導体チップ31誤動作してしまう場合などに、本来良品であるチップが不良品として判定されることを防ぐことが可能となる。すなわち、本変形例の半導体集積回路装置を用いれば、より精度良くバーンイン検査を行うことが可能になる。
次に、図4は、本実施形態の第2の変形例に係る半導体集積回路装置を示すブロック回路図である。本変形例に係る半導体集積回路装置は、図2に示す半導体集積回路装置に、第2の自己検査回路51を設けたものである。
第2の自己検査回路51は、第1の自己検査回路33同様、良品か不良品かを判定する機能を持った回路であるが、通常良品の場合は、動作を行わない。
本変形例の半導体集積回路装置において、第1の自己検査回路33から出力される判定信号5aを、第2の自己検査回路51と判定回路52とが受信する。判定回路52は、判定信号5aが良品判定を示すならば、第2の半導体集積回路装置と同様に、判定信号3bをクロック生成回路34と、入力信号制御回路35とにそれぞれ出力し、バーンイン検査は継続して行われる。また、この場合、第2の自己検査回路51は動作せず、判定結果を出力しない。これに対し、判定信号5aが不良判定を示す場合、第2の自己検査回路51は動作を開始し、良品か不良品かを示す判定信号5bを判定回路52に出力する。判定回路52は、判定信号5aが不良判定を示す場合でも、判定信号5bが良品判定を示すならば、半導体チップ31を良品と判定し、判定信号3bを出力する。逆に、判定信号5a、5bともに不良判定を示すならば、判定回路52は、半導体チップ31を不良品と判定し、判定信号3bを出力する。第2の実施形態の半導体集積回路装置と同様に、判定信号3bは、クロック生成回路34と入力信号制御回路35とに入力され、判定信号3bが良品判定を示す場合は、引き続きバーンイン検査は継続して行われる。一方、判定信号3bが不良判定(FAIL信号)を示す場合は、クロック生成回路34は、クロック生成を停止するように制御される。これにより、判定回路52により不良と判定された半導体チップ31は、以降クロックがチップ内部に供給されなくなる。また、判定信号3bが不良判定を示す場合、入力信号制御回路35は、入力データ信号3cを固定するように回路制御される。これにより、判定回路52により不良と判定された半導体チップ31は、以降入力データ信号3cを固定され、チップ内部にデータ信号が入力されなくなる。
このように、複数の自己判定回路を設けることで、図3に示す場合同様、半導体チップ31が誤動作してしまった場合、別の自己検査回路を動作させることにより、本来良品であるチップが不良品として判定されることを防ぐことが可能となる。ただし、同じ自己検査回路を動作させる場合でも、誤動作に基づく誤判定を防ぐことは可能である。
なお、本実施形態に係る半導体集積回路およびその変形例を用いた検査方法は、自己検査回路や判定回路、FAIL数カウント回路などがチップのスクライブライン上など、半導体チップの外部に設けられている場合であっても同様に行うことができる。
(第3の実施形態)
図5(a)、(b)は、バーンイン検査をする際の本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。図5(b)は、(a)を拡大した図である。
バーンイン検査をする際には、半導体ウエハ61上に形成された複数の半導体チップ31の入力端子36(図2参照)とプローブカードの各プローブ端子62とを接続した状態で、バーンイン検査装置32からプローブカードに電源供給線63を介して電源を印加する。プローブカードに設けられた電源供給線63上には、電源制御手段65が設けられており、半導体チップ31に電源供給するか否かを制御している。半導体チップ31は、例えば第2の実施形態に係る半導体集積回路装置であり、半導体チップ31の判定信号3bを出力端子64から判定信号6aとして電源制御手段65に出力する。判定信号6aが良品判定を示す場合には、電源制御手段65により半導体チップ31に電源が供給され続け、バーンイン検査は継続して行われる。判定信号6aが不良判定を示す場合には、電源制御手段65により半導体チップ31への電源の供給が停止され、半導体チップ31のバーンイン検査は終了する。
また、電源制御手段65は、チップに流れる電流値を測定することが可能で、ある電流値以上の電流が流れた場合は、電源供給を停止する機能を有する。仮に、判定信号6aが良品判定を示す場合であっても、半導体チップ31に流れる電流値が規定値より大きい場合は、半導体チップ31への電源供給を停止する。
このように、電源制御手段65を用いて、良品チップと不良品チップへの電源供給を制御することにより、不良チップに流れる大電流を遮断することができる。また、半導体チップ31に流れる電流値を測定し、ある電流値以上流れるチップは不良品としてバーンイン検査を停止することで、半導体チップ31の許容損失を満たさないチップを不良品とすることができる。以上の方法により、良品チップに対する悪影響を軽減することができ、安定したバーンイン検査を行うことが可能となる。
なお、本実施形態の検査方法は、第2の実施形態の半導体集積回路のみならず、その変形例についても適用できる。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
同図に示すように、本実施形態の半導体集積回路装置は、半導体ウエハ61上に形成された複数の半導体チップ31と、半導体ウエハ61のスクライブライン71に形成されているチップ外回路72とを備えている。バーンイン検査の際に、各チップは、プローブカードを介してバーンイン検査装置と接続され、バーンイン検査装置から電源や入力信号を供給される。
チップ外回路72は半導体チップ31の出力端子73および入力端子74に接続され、これらの端子を介して制御信号7aと判定信号7bとをやりとりする。チップ外回路72は半導体チップ31の良否を検査する機能を備えており、半導体チップ31から出力される制御信号7aを受信して、検査を開始し、良否の判定結果を判定信号7bとして、半導体チップ31に送信する。半導体チップ31は、判定結果をもとに、第2の実施形態で説明したような処理を行う。すなわち、判定信号7bが良品判定を示す場合には、引き続きバーンイン検査は継続して行われる。判定信号7bが不良判定(FAIL信号)を示す場合には、クロック生成回路がクロック生成を停止するように制御される。
これにより、チップ外回路72により不良と判定された半導体チップ31は、以降クロックがチップ内部に供給されなくなる。また、判定信号7bが不良判定を示す場合、入力信号制御回路35が入力データ信号を固定するように制御される。これにより、チップ外回路72により不良と判定された半導体チップ31は、以降入力データ信号が固定され、チップ内部にデータ信号が入力されなくなる。
以上のように、検査機能をもつチップ外回路をチップ外部のスペース(スクライブライン)に形成することで、その判定信号が不良を示す場合にチップ内部の入力信号とクロック信号の供給を停止することにより、不良チップのバーンイン検査中の動作を停止することが可能となる。不良チップへの電力供給を停止することで、余剰な電力供給を削減することができ、バーンイン検査コストを軽減することができる。また、バーンイン検査時にチップに供給する電圧の降下を抑え、正確な検査を行うことができる。
本実施形態の半導体集積回路装置は、ウエハ上におけるバーンイン検査に限定するものではなく、パッケージ形態で一括してバーンイン検査を行う場合に適用してもよい。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
本実施形態の半導体集積回路装置をバーンイン検査する際に、バーンイン検査装置32から入力信号3aを半導体チップ31の入力端子36から供給する。ここで、バーンイン検査装置32は、検査信号(入力信号3a)をプローブ端子を介して半導体チップ31に出力するとともに各半導体チップ31の出力端子64から出力された判定信号6aを受けてバーンイン検査を行う。
半導体チップ31は、例えば自己検査回路を備えた第2の実施形態の半導体集積回路装置であり、半導体チップ31が良品か不良品かを判定する機能を有する。半導体チップ31は、良品か不良品かを示す判定結果を出力端子64から判定信号6aとして観測手段81に出力する。観測手段81は、半導体チップ31からFAIL信号を受信した時刻とその回数、どのチップが出力したかを記録することができる。この観測手段81は、ウエハ外部に設けられ、例えばバーンイン検査装置32に内蔵されていてもよいし、ウエハ外部の別の装置として設けられていてもよい。
FAIL信号を非常に多く出力する完全に不良のチップや、PASS信号やFAIL信号をどちらも出力するような不安定なチップは、不良品チップとして次工程にもっていかないようにする。
このように、バーンイン検査中に発生した不良品チップのFAIL時刻と個数を記録する観測手段81を備えることで、バーンイン検査工程での初期不良発生の収束性を正確に把握することができるので、最適なバーンイン時間を設定することによりバーンイン時間の無駄をなくすことができ、効率的にバーンイン検査が行うことができる。
(第6の実施形態)
図8は、本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
本実施形態の半導体集積回路装置は、図7に示す第5の実施形態に係る半導体集積回路装置において、観測手段81が停止信号9aを出力し、停止信号9aをバーンイン検査装置32が受信する構成である。すなわち、観測手段81は、第5の実施形態に示すFAIL信号を受信した時刻とその回数、およびどのチップが出力したかを記録する機能を持つだけでなく、さらに、バーンイン検査装置32に、電源印加および信号印加を停止させる命令機能を持っている。観測手段81は、チップからのFAIL信号を受けてすぐに電源印加および信号印加を停止する旨の命令を出す構成であってもよいし、FAIL信号の回数が所定値に達した時に停止命令を出す構成であってもよい。
本実施の形態は、停止信号をバーンイン装置32に送信する方法として、観測手段81を通過せずに半導体チップ31から直接バーンイン検査装置に停止信号9aを出力する構成でもよい。
これにより、不良チップへの余剰な電源供給を削減することができ、バーンイン検査コストの軽減することができる。
(第7の実施形態)
図9は、本発明の第7の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
本実施形態の半導体集積回路装置が設けられた半導体ウエハ61は、それぞれが入力端子101を有する複数の半導体チップ31と、スクライブライン71などに形成され、入力端子101に接続されたバーンイン検査用端子102とを備えている。
バーンイン検査の際には、入力端子101とバーンイン検査用端子102とは信号線10aによって電気的に接続される。1つのバーンイン検査用端子102は複数の入力端子101に接続されていてもよい。バーンイン検査用端子102とプローブカードの各プローブ端子62(図5(a)参照)とを接続した状態で、プローブカードにバーンイン検査装置32から入力信号3aを印加する。信号線10aは、特に半導体ウエハ61の表面にある必要はなく、ウエハの内部に設けられていてもよい。また、バーンイン検査前のウエハ上の検査において、不良と判定されたチップに関しては、あらかじめレーザにより、信号線10aを切断しておくことで、不良チップへの電源、信号供給を遮断することができる。バーンイン検査用端子102と信号線10aはウエハのダイシング工程で切断されるので半導体チップ31の入力端子には特に影響はない。
このように、スクライブラインなど、ウエハ上の空いているスペースに、バーンイン検査用の端子を設け、入力信号を共有化することで、少ないプローブ端子数で半導体チップへの信号印加が可能となる。また、バーンイン検査用の端子を別に設けることで、検査時の端子同士の接続による端子の損傷を防ぐことができる。
(第8の実施形態)
図10は、本発明の第8の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
同図に示すように、本実施形態の半導体ウエハは、それぞれ入力端子111および出力端子112を有する複数の半導体チップ31が設けられている。半導体チップ31は、ウエハ上に形成されたチップ状の半導体集積回路装置であってもよいし、パッケージングされた半導体集積回路装置でもよい。
バーンイン検査において、半導体チップ31がバーンイン検査装置32から出力された入力信号11aを入力端子111に受けると、出力端子112から出力信号11bを出力する。そして、半導体チップ31の出力端子112は隣接する半導体チップ31の入力端子111に接続され、出力端子112はその次に隣接する半導体チップ31の入力端子111に接続されている。例えば、半導体チップ31がSCAN動作を行っている場合、入力端子111はSCANイン端子となり、出力端子112はスキャンアウト端子となる。こうすることで、1本の信号ラインで複数のチップを同時に検査することが可能となる。入力信号11a、出力信号11bを伝達する各半導体チップ31の入力端子111および出力端子112は、それぞれ電気的に接続されていればよい。
このように、チップの出力信号を違うチップの入力信号として印加することにより、1本の信号ラインで複数のチップへ信号を供給でき、かつ同時に複数のチップを同時に検査できる。そのため、少ないプローブ端子数で複数のチップに信号印加が可能となる。したがって、今後、半導体拡散プロセスの微細化やウエハの大口径化によって半導体チップの取れ数が増加した場合でも、本実施形態の半導体集積回路を用いれば問題なくバーンイン検査を行うことが可能となる。
本発明の半導体集積回路装置およびその検査方法は、同一ウエハ上に形成された多数の半導体集積回路を一括してバーンイン検査するウエハレベルバーンインに有用である。
本発明は、複数の半導体集積回路に対してバーンインまたは検査を同時に行うことが可能なバーンイン検査方法と、この方法に用いられる半導体集積回路装置に関する。
近年、半導体集積回路装置を搭載した電子機器の小型化及び低価格化の進展は目覚しく、これに伴って、半導体集積回路装置に対する小型化及び低価格化の要望が強くなっている。
一方で、半導体集積回路の高集積化及び高機能化に伴って半導体集積回路装置(以下、チップと略す)に対する検査工程が複雑になり、検査コストの上昇が問題になってきている。さらに、バーンインによる初期不良の除去の必要性が求められるとともに、バーンインに要する時間の増大が検査コストの増加につながっていることが問題となっている。
バーンイン検査は通常1枚のボード(装置)でウエハに作り込まれた複数個のチップ領域(以下、単に「チップ」と表記する)に対して一括で実施する。バーンイン検査を効率よく行うための条件として、不良品チップをバーンイン検査工程に混入させないことが挙げられる。不良品チップが混入した場合、配線ショートやラッチアップなどにより不良品チップに大電流が流れて電圧降下が発生し、同一ボード(装置)上の他の良品チップに正常なバーンイン検査が実施できなくなるおそれがある。さらに、良品チップを破壊したり、最悪の場合、検査装置自体を破壊してしまうことがある。このように、不良品チップが混入することで、余計なバーンイン検査コストの増加につながる。したがって、不良品チップをバーンイン工程に混入させないことは非常に重要である。
バーンイン検査工程に混入する不良品チップは2つの場合が考えられる。1つは、バーンイン投入前からの不良品チップであり、もう1つはバーンイン投入中に発生する不良品チップである。
まず、バーンイン投入前からの不良品チップは通常、検査によりスクリーニングを受ける。特にウエハレベルバーンインの場合、ウエハ上に形成された全てのチップを検査して良否判定を行った後、不良品チップを除去する。この不良品チップを除去する方法としては、特開平7−169806(特許文献1)に開示されるように、不良品チップの電源及び信号線端子の電極部分を不導体である樹脂膜で覆い、不良品チップへの電源供給を遮断する方法がある。
図11は、従来の半導体集積回路の検査方法を示すフローチャートである。同図に示すように、半導体拡散プロセス終了後、バーンイン検査投入前の不良品チップをスクリーニングするために、ウエハ状態で、ウエハ上に形成された全てのチップの検査を行う。検査内容としては、電源、GND間のショートや簡単な動作試験を行ってもよい。あるいは、その他、チップ内部に自己検査回路を備え、それを用いてバーンインを行う場合はその自己検査回路の試験など、DC、AC、機能試験などを行う。検査で不良品と判定されたチップは、チップ上にマーキングをして良品と不良品とを選別できるようにしておく。次に、マーキングをもとに不良品チップを除去する。除去方法は、不良品チップの電源及び信号線端子の電極部分を不導体の樹脂膜で覆い、不良品チップへの電源供給を遮断する。その後、バーンイン検査を行う。
次に、バーンイン投入中に発生する不良品チップの影響を除去する方法を簡単に説明する。バーンイン検査前の検査では良品でも、バーンイン検査中に不良品となる場合があり、その場合、上記に示すバーンイン検査前の不良品チップと同様に、良品チップに悪影響を与える。この問題に対しては、特開平8−170977(特許文献2)に開示されるように、各チップ内部に電流制限回路を設け、不良品チップが発生し所定量を超える電流が流れる場合に電流の供給を制限する方法がある。この方法により、バーンイン検査を正確に行うとともに、検査装置の故障を回避することができる。
特開平7−169806
特開平8−170977
しかしながら、特許文献1に記載された従来の方法では、不良品チップの電源及び信号線端子の電極部分を確実に不導体樹脂膜で覆う必要があり、樹脂コートが不完全なままバーンインすると不良品チップに大電流が流れ、良品チップに悪影響を与えるという不具合があった。
また、特許文献2に記載の従来方法では、各チップ内部に電流制限回路を備えることで、所定量を超える電流が流れる不良品チップに対する電流の供給を制限しているが、不良品チップ自体の動作を停止することができず、不必要な電力を供給してしまうという不具合があった。
また、従来のバーンイン検査では、検査中に発生した不良品チップが、検査が開始してから何時間後に何個発生したのかを記録する仕組みがない。そのため、バーンイン検査工程での初期不良発生の収束性を正確に把握することができず、適切なバーンイン時間を設定するのに時間がかかる、という不具合があった。
また、ウエハ状態でバーンイン検査を行う場合、プローブカードの物理的な制約により使用できる端子数に制限がある。半導体拡散プロセスの微細化、ウエハの大口径化により1ウエハあたりのチップの取れ数が増加すると、1チップ毎に使用可能なプローブの端子数(コンタクト数)が少なくなり、電力供給不足や、印加信号供給不足といった、検査に支障をきたすという不具合があった。
また、バーンイン検査の実施時間は通常、数時間から数日単位であり、検査コストの大きな要因を占め、検査コスト全体の上昇の大きな要因となっていた。
本発明は、上記の不具合の少なくとも1つの解決を図るものであり、正確なバーンイン検査を行うとともに、検査時の無駄な電力を削減できる検査方法、およびこれに用いられる半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための手段として、従来の半導体拡散プロセスのフローと、ウエハレベルバーンインのフローを変更する。不純物拡散プロセスにおいて、絶縁表面保護膜をウエハに付加する工程の前で一旦拡散を終了し、絶縁表面保護膜を付加する前のウエハに対しウエハ試験を実施し、良品チップあるいは不良品チップの座標を抽出する。ウエハ試験後、抽出座標をもとに、良品チップ上には通常の保護膜用マスク、すなわち端子以外のチップ表面を保護する保護膜を形成し、不良品チップ上には、チップ全体を覆うような保護膜用マスク、すなわち端子を含むチップ表面全体を覆う保護膜を形成する。これにより、バーンイン検査中に不良チップの端子は絶縁表面保護膜により非導通状態となり、不良チップへの電源供給や信号印加を遮断できる。
また、上記の課題を解決するための手段として、チップの良品判定を行うために自己検査回路をチップに内蔵する、あるいは、これと同じ機能を有するチップ外回路を設けることで実現する。この自己検査回路の機能は、検査したチップが不良チップと判定された場合は、チップ内部のクロック信号を停止したり、入力信号を固定したりする。不良チップの動作を停止することで不必要な電力供給を軽減できる。また、判定信号をバーイン検査装置に送信し、バーンイン検査装置から電源供給、信号印加を停止することで不良チップへの電源供給、信号印加を遮断する。
また、上記の課題を解決するための手段として、バーンイン検査装置側に、チップの自己検査回路から出力される判定信号を送信し、FAIL判定信号を装置が受信したら、バーンイン検査装置がその時刻と不良チップ数を記録する機能を持たせてもよい。
また、上記の課題を解決するための手段として、あるチップの出力信号を他のチップの入力端子に入力信号として印加できるように、ウエハ上の例えばスクライブラインに配線を形成する。これにより、入力印加信号を他のチップの出力信号から供給することができ、少ないプローブ端子数で多くのチップに信号を印加することが可能となる。
また、上記の課題を解決するための手段として、バーンイン検査中に、チップ内部あるいは外部に設けられた、自己検査回路を用いて、プローブ検査、出荷検査と同様の検査を行う。これにより、従来のプローブ検査、出荷検査を削除することができ、検査コストの削減につながる。
したがって、本発明の第1の半導体集積回路装置の検査方法は、ウエハ上に形成され、電極パッドを有する集積回路が作り込まれた半導体チップの良否をウエハ状態で検査する工程(a)と、前記工程(a)で良品と判定された前記半導体チップの前記電極パッドを除く領域上に第1の絶縁保護膜を形成する工程(b)と、前記工程(a)で不良品と判定された前記半導体チップの全上面上に第2の絶縁保護膜を形成する工程(c)と、バーンイン検査装置を用いて前記ウエハのバーンイン検査を行う工程(d)とを備えている。
この方法により、バーンイン検査において、不良チップへの電源供給や信号印加を確実に遮断することができるので、良品チップに規定以上の大電流が流れるのを防ぐことができる。
本発明の第2の半導体集積回路装置の検査方法は、バーンイン検査装置と、プローブ端子が設けられ、検査時に前記バーンイン検査装置に接続されるプローブカードとを用いて、ウエハに形成された半導体チップ上に設けられ、自己検査回路を有する集積回路のバーンイン検査を行う半導体集積回路装置の検査方法であって、前記半導体チップ上の入力端子と前記プローブ端子とを接続させて前記バーンイン検査装置から前記入力端子に入力信号を印加して前記集積回路の電気的特性をウエハレベルでバーンイン検査する工程(a)を備えており、前記工程(a)は、前記自己検査回路が前記半導体チップ上に設けられた前記集積回路の良否を判定する工程(a1)と、前記工程(a1)で不良品と判定された場合には前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を停止し、良品と判定された場合には前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を継続する工程(a2)とを含んでいる。
この方法により、不良チップについてのバーンイン検査が停止できるので、不良チップへの無駄な電力供給を削減することができる。また、バーンイン検査中に不良チップに大電流が流れるのを防ぐことができるので、検査をより正確に行うことができるとともに、バーンイン検査装置の故障を防ぐことができる。
本発明の第3の半導体集積回路装置の検査方法は、バーンイン検査装置と、プローブ端子が設けられ、検査時に前記バーンイン検査装置に接続されるプローブカードとを用いて、ウエハに形成された半導体チップ上に設けられ、自己検査回路とFAIL数カウント回路とを有する集積回路のバーンイン検査を行う半導体集積回路装置の検査方法であって、前記半導体チップ上の入力端子と前記プローブ端子とを接続させて前記バーンイン検査装置から前記入力端子に入力信号を印加して前記集積回路の電気的特性をウエハレベルでバーンイン検査する工程(a)を備えており、前記工程(a)は、前記自己検査回路が前記半導体チップ上に設けられた前記集積回路の良否を判定する工程(a1)と、前記工程(a1)で前記半導体チップが不良と判定された回数を前記FAIL数カウント回路がカウントし、カウント値が所定値以下の場合には前記半導体チップを良品と判定し、カウント値が所定値を超える場合には前記半導体チップを不良品と判定する工程(a2)と、前記工程(a2)で不良品と判定された前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を停止する工程(a3)とを含んでいる。
この方法により、入力信号にノイズがのった場合などに、本来良品であるチップが不良品として判定されることを防ぐことが可能となる。
本発明の第4の半導体集積回路装置の検査方法は、バーンイン検査装置と、プローブ端子が設けられ、検査時に前記バーンイン検査装置に接続されるプローブカードとを用いて、ウエハに形成された半導体チップ上に設けられ、第1の自己検査回路と第2の自己検査回路と判定回路とを有する集積回路のバーンイン検査を行う半導体集積回路装置の検査方法であって、前記半導体チップ上の入力端子と前記プローブ端子とを接続させて前記バーンイン検査装置から前記入力端子に入力信号を印加して前記集積回路の電気的特性をウエハレベルでバーンイン検査する工程(a)を備えており、前記工程(a)は、前記第1の自己検査回路が前記半導体チップ上に設けられた前記集積回路の良否を判定する工程(a1)と、前記工程(a1)で前記半導体チップが不良と判定された場合に、前記第2の自己検査回路が前記半導体チップの良否を判定する工程(a2)と、前記工程(a1)および(a2)で共に不良品と判定された場合に、前記判定回路が前記半導体チップを不良品と判定する工程(a3)と、前記工程(a3)で不良品と判定された前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を停止する工程(a4)とを含んでいる。
この方法により、ノイズなど突発的な理由により本来良品であるチップが不良チップと判定されるのを防ぐことができる。
本発明の第5の半導体集積回路装置の検査方法は、バーンイン検査装置と、プローブ端子が設けられ、検査時に前記バーンイン検査装置に接続されるプローブカードと、ウエハに形成された半導体チップごとに設けられ、前記ウエハのスクライブライン上に配置されたチップ外回路とを用いて、前記半導体チップ上に設けられる集積回路のバーンイン検査を行う半導体集積回路装置の検査方法であって、前記半導体チップ上の入力端子と前記プローブ端子とを接続させて前記バーンイン検査装置から前記入力端子に入力信号を印加して前記集積回路の電気的特性をウエハレベルでバーンイン検査する工程(a)を備えており、前記工程(a)は、前記チップ外回路が、前記半導体チップからの制御信号を受けて前記半導体チップ上の前記集積回路の良否を判定する工程(a1)と、前記チップ外回路が、前記工程(a1)で不良と判定された前記半導体チップに対しての前記バーンイン検査を停止させる工程(a2)とを含んでいる。
このように、半導体チップから出力された制御信号を元にしてバーンイン検査を停止させる回路(チップ外回路)が半導体チップの外部に設けられている場合であっても、不良チップへの電力供給を停止し、余剰な電力供給を削減することができる。また、不良チップに大電流が流れるのを防いで良品チップに供給する電圧の降下を抑えることができるので、正確な検査を行うことが可能となる。
本発明の半導体集積回路装置は、外部からの入力信号を受けるための入力端子を有し、半導体チップ上に設けられた半導体集積回路装置において、前記半導体集積回路装置を検査するためのバーンイン検査に際し、前記入力端子への前記入力信号の入力に応じて自身が設けられた前記半導体チップの良否を自己検査し、前記半導体チップを不良と判断する場合には、前記バーンイン検査を停止させる機能を備えている。
この構成により、バーンイン検査時に不良チップに大電流が流れるのを防ぎ、正確な検査を実施することが可能となる。
本発明の第1の半導体ウエハは、外部からの入力信号を受けるための入力端子と、バーンイン検査の際に自己検査の結果を出力するための出力端子とを有し、各々に集積回路が形成された複数の半導体チップが設けられている半導体ウエハであって、前記複数の半導体チップの各々は、前記バーンイン検査の実行中に前記自己検査において自身を不良品と判断する場合には、前記バーンイン検査を停止する機能を有している。
この構成により、ウエハレベルバーンインを行う際に、不良チップについての検査が行われないので、不良チップに大電流が流れるのを防ぐことができる。
本発明のバーンイン検査装置は、検査信号を出力するとともに前記検査信号に応答するPASS信号またはFAIL信号を受けて半導体ウエハ上に形成された複数の半導体チップを検査するためのバーンイン検査装置であって、検査時に前記FAIL信号を受信した時刻および回数を記録する観測手段を備えている。
これにより、バーンイン検査工程での初期不良発生の収束性を正確に把握することができるので、最適なバーンイン時間を設定でき、バーンイン時間の無駄をなくすことができる。
本発明により、バーンイン検査において問題となる不良品チップを検査対象から確実に排除できるため、不良品チップが良品チップに与える悪影響を削減することができる。また、バーンイン検査中に発生した不良品チップの動作を停止させたり、あるいは、不良品チップへの電源供給を停止することで、不必要な電力供給を削除することができる。
また、バーンイン検査中に発生した不良品チップのFAIL時刻と個数を記録することでバーンイン検査工程での初期不良発生の収束性を正確に把握することができるので、最適なバーンイン時間を設定することによりバーンイン時間の無駄をなくすことができ、効率的にバーンイン検査が行うことができる。また、ウエハ上での入力端子の共有化や、チップの出力信号を違うチップの入力信号に印加することによる信号ラインの共有化により、少ないプローブ端子数で信号印加が可能となる。また、出荷検査レベルの検査を行える自己検査回路を備え、バーンイン検査中に検査を並行して行うことで、バーンイン検査時間の有効利用につながり、全体的な検査コスト削減に大きく貢献できる。
以下、発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の製造工程および検査工程を示すフローチャートである。同図は、半導体チップの拡散、配線工程からウエハレベルバーンインまでの工程を示している。
本実施形態の製造および検査方法では、拡散工程や配線工程など半導体チップの製造工程11を実施する。次に、前工程で作製した半導体チップのプローブ検査12を行う。その後、プローブ検査12の結果を集計し(検査結果集計13)する。この集計結果によって、良品と判断された半導体チップに対しては第1の保護膜を形成する工程(良品に対する保護膜形成工程14)に進む一方、不良品と判断された半導体チップに対しては第2の保護膜を形成する工程(不良品に対する保護膜形成工程15)に進む。次に、ウエハレベルバーンイン16を行う。
以上の工程について、もう少し詳細に説明する。
半導体チップの製造工程11が完了後、プローブ検査12を実施する。この際の検査は、ウエハレベルバーンインを実施できるかどうかを判定するものであってもよいし、社内基準等で決められた項目について行ってもよい。
次いで、検査結果集計13を実施し、良品と不良品のウエハマップ上での座標をプローブ検査装置などの外部の装置に記憶させる。
次に、良品に対する保護膜形成工程14で用いる第1のマスクと、不良品に対する保護膜形成工程15で用いる第2のマスクとを準備する。第1のマスクは検査結果集計12によって良品と判定されたチップ用のマスクであり、電極パッド部分に穴を開けるものである。第2のマスクは検査結果集計12によって不良品と判定されたチップ用のマスクであり、パッド部分に穴を開けないものである。つまり、第1のマスクはウエハレベルバーンイン時に電源や入力波形が印加できるものであり、第2のマスクはウエハレベルバーンイン時に電源や入力波形が印加できず、チップを絶縁状態にするものである。
続いて、保護膜露光装置において、検査結果集計13で記憶した情報をもとに、ウエハマップで良品の座標にあるチップ上には第1の保護膜を形成するための第1のマスクを形成し、ウエハマップで不良品の座標にあるチップ上には第2の保護膜を形成するための第2のマスクを形成する。つまり、1枚のウエハ上で良品の場合と不良品の場合で異なるマスクを使用し、この段階で良品については、ウエハレベルバーンインを実施できるようにし、不良品については強制的にウエハレベルバーンインを実施させないようにする。なお、露光形態によっては、マスクを2種類準備する必要がなく、良品用マスク1枚で良い場合もある。すなわち、マスクなしでチップ全面に保護膜を形成することができる場合がある。これにより不良チップの表面全体を不導通にすることができる。
以上のように、2種類の保護膜マスクを用意し、良品チップと不良品チップでそれぞれ別の保護膜マスクを用いて半導体拡散プロセスを行うことにより、不良チップの電源端子、GND端子、入出力端子は絶縁表面保護膜(第2のマスク)により非導通状態となる。その結果、バーンイン検査工程において、不良チップへの電源供給や信号印加を確実に遮断することができるので、良品チップに規定以上の大電流が流れるのを防ぐことができる。
従来方法では、コーティング処理に失敗したり、コーティング後に樹脂がはがれてしまうおそれがあったが、本実施形態の方法では、通常の半導体拡散プロセスにより保護膜を形成するので、マスク形成に失敗する確率は従来方法より極めて低くなっている。
また、良品用マスクを用いて保護膜を形成する工程は、従来の半導体拡散プロセス工程でも行われる処理であるので、図1に示すフローを実行しても追加工程や装置が発生しない。従って、本実施形態の方法によれば、製造コストを増加させることなく検査における良品チップの故障などを防ぎ、歩留まりを上昇させることができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置を示すブロック回路図である。同図は、バーンイン検査装置を用いてウエハレベルバーンインを行う際の信号の流れを示している。
図2に示すように、本実施形態の半導体集積回路装置(半導体チップ31)は、バーンイン検査装置32から出力された入力信号3aを受ける入力端子36と、入力端子36を介して入力信号3aを受け、所定の場合に入力データ信号3cを出力する入力信号制御回路35と、入力信号3aの入力に応じて起動し、半導体チップ31が良品か不良品かを判定する第1の自己検査回路33と、クロック信号を生成するクロック生成回路34とを備えている。ここで、半導体チップ31は、ウエハ上に複数形成されたチップ領域上の半導体集積回路のことを意味するが、パッケージングされた半導体集積回路装置であってもよい。
バーンイン検査を行う際には、バーンイン検査装置32が出力する入力信号3aを半導体チップ31の入力端子36に入力する。入力信号3aは、クロック信号でもよいし、データ信号でもよい。入力信号3aを入力することにより半導体チップ31は動作を開始し、第1の自己検査回路33も動作を開始する。そして、第1の自己検査回路33は、半導体チップ31が良品か不良品かを判定し、判定結果を判定信号3bとして出力する。判定信号3bは、クロック生成回路34と、入力信号制御回路35に入力される。判定信号3bが良品判定を示す場合は、引き続きバーンイン検査は継続して行われる。これに対し、判定信号3bが不良判定(FAIL信号)を示す場合、クロック生成回路34は、クロック生成を停止するように回路制御される。これにより、第1の自己検査回路33により不良と判定された半導体チップ31は、以降クロックがチップ内部に供給されなくなる。また、判定信号3bが不良判定の場合、入力信号制御回路35は、入力データ信号3cを固定するように回路制御される。これにより、第1の自己検査回路33により不良と判定された半導体チップ31は、以降入力データ信号3cは固定されチップ内部にデータ信号が入力されなくなる。
以上のように、第1の自己検査回路33をチップ内部に内蔵し、その判定信号により、チップ内部の入力信号とクロック信号の供給を停止することにより、不良チップのバーンイン検査中の動作を停止することが可能となり、不良チップへの無駄な電力供給を削減することができる。また、バーンイン検査中に不良チップに大電流が流れるのを防ぐことができるので、検査をより正確に行うことができるとともに、バーンイン検査装置の故障を防ぐことができる。
次に、本実施形態の半導体集積回路装置の変形例を説明する。
図3は、本実施形態の半導体集積回路装置の第1の変形例を示すブロック回路図である。同図から分かるように、第1の変形例に係る半導体集積回路装置は、図2に示す半導体集積回路装置にFAIL数カウント回路41を設けたものである。
本変形例に係る半導体集積回路装置において、第1の自己検査回路33から出力される判定信号4aをFAIL数カウント回路41が受信する。FAIL数カウント回路41は、判定信号4aを受信した回数をカウントし、カウント値がある回数以下の場合には半導体チップ31を良品と判定し、ある回数を超える場合には、半導体チップ31は不良品と判定し、その判定結果を判定信号3bとして出力する。第2の実施形態の半導体集積回路装置と同様に、判定信号3bはクロック生成回路34と入力信号制御回路35とに入力され、判定信号3bが良品判定(PASS信号)を示す場合、引き続きバーンイン検査は継続して行われる。判定信号3bが不良判定(FAIL信号)を示す場合、クロック生成回路34は、クロック生成を停止するように回路制御される。これにより、第1の自己検査回路33により不良と判定された半導体チップ31には、以降クロックがチップ内部に供給されなくなる。また、判定信号3bが不良判定の場合、入力信号制御回路35は、入力データ信号3cを固定するように回路制御される。これにより、第1の自己検査回路33により不良と判定された半導体チップ31では、以降入力データ信号3cは固定されチップ内部にデータ信号が入力されなくなる。
このように、図3に示すFAIL数カウント回路41を設けることで、例えば、バーンイン検査装置32から供給された入力信号3aに一瞬ノイズがのってしまい、半導体チップ31誤動作してしまう場合などに、本来良品であるチップが不良品として判定されることを防ぐことが可能となる。すなわち、本変形例の半導体集積回路装置を用いれば、より精度良くバーンイン検査を行うことが可能になる。
次に、図4は、本実施形態の第2の変形例に係る半導体集積回路装置を示すブロック回路図である。本変形例に係る半導体集積回路装置は、図2に示す半導体集積回路装置に、第2の自己検査回路51を設けたものである。
第2の自己検査回路51は、第1の自己検査回路33同様、良品か不良品かを判定する機能を持った回路であるが、通常良品の場合は、動作を行わない。
本変形例の半導体集積回路装置において、第1の自己検査回路33から出力される判定信号5aを、第2の自己検査回路51と判定回路52とが受信する。判定回路52は、判定信号5aが良品判定を示すならば、第2の半導体集積回路装置と同様に、判定信号3bをクロック生成回路34と、入力信号制御回路35とにそれぞれ出力し、バーンイン検査は継続して行われる。また、この場合、第2の自己検査回路51は動作せず、判定結果を出力しない。これに対し、判定信号5aが不良判定を示す場合、第2の自己検査回路51は動作を開始し、良品か不良品かを示す判定信号5bを判定回路52に出力する。判定回路52は、判定信号5aが不良判定を示す場合でも、判定信号5bが良品判定を示すならば、半導体チップ31を良品と判定し、判定信号3bを出力する。逆に、判定信号5a、5bともに不良判定を示すならば、判定回路52は、半導体チップ31を不良品と判定し、判定信号3bを出力する。第2の実施形態の半導体集積回路装置と同様に、判定信号3bは、クロック生成回路34と入力信号制御回路35とに入力され、判定信号3bが良品判定を示す場合は、引き続きバーンイン検査は継続して行われる。一方、判定信号3bが不良判定(FAIL信号)を示す場合は、クロック生成回路34は、クロック生成を停止するように制御される。これにより、判定回路52により不良と判定された半導体チップ31は、以降クロックがチップ内部に供給されなくなる。また、判定信号3bが不良判定を示す場合、入力信号制御回路35は、入力データ信号3cを固定するように回路制御される。これにより、判定回路52により不良と判定された半導体チップ31は、以降入力データ信号3cを固定され、チップ内部にデータ信号が入力されなくなる。
このように、複数の自己判定回路を設けることで、図3に示す場合同様、半導体チップ31が誤動作してしまった場合、別の自己検査回路を動作させることにより、本来良品であるチップが不良品として判定されることを防ぐことが可能となる。ただし、同じ自己検査回路を動作させる場合でも、誤動作に基づく誤判定を防ぐことは可能である。
なお、本実施形態に係る半導体集積回路およびその変形例を用いた検査方法は、自己検査回路や判定回路、FAIL数カウント回路などがチップのスクライブライン上など、半導体チップの外部に設けられている場合であっても同様に行うことができる。
(第3の実施形態)
図5(a)、(b)は、バーンイン検査をする際の本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。図5(b)は、(a)を拡大した図である。
バーンイン検査をする際には、半導体ウエハ61上に形成された複数の半導体チップ31の入力端子36(図2参照)とプローブカードの各プローブ端子62とを接続した状態で、バーンイン検査装置32からプローブカードに電源供給線63を介して電源を印加する。プローブカードに設けられた電源供給線63上には、電源制御手段65が設けられており、半導体チップ31に電源供給するか否かを制御している。半導体チップ31は、例えば第2の実施形態に係る半導体集積回路装置であり、半導体チップ31の判定信号3bを出力端子64から判定信号6aとして電源制御手段65に出力する。判定信号6aが良品判定を示す場合には、電源制御手段65により半導体チップ31に電源が供給され続け、バーンイン検査は継続して行われる。判定信号6aが不良判定を示す場合には、電源制御手段65により半導体チップ31への電源の供給が停止され、半導体チップ31のバーンイン検査は終了する。
また、電源制御手段65は、チップに流れる電流値を測定することが可能で、ある電流値以上の電流が流れた場合は、電源供給を停止する機能を有する。仮に、判定信号6aが良品判定を示す場合であっても、半導体チップ31に流れる電流値が規定値より大きい場合は、半導体チップ31への電源供給を停止する。
このように、電源制御手段65を用いて、良品チップと不良品チップへの電源供給を制御することにより、不良チップに流れる大電流を遮断することができる。また、半導体チップ31に流れる電流値を測定し、ある電流値以上流れるチップは不良品としてバーンイン検査を停止することで、半導体チップ31の許容損失を満たさないチップを不良品とすることができる。以上の方法により、良品チップに対する悪影響を軽減することができ、安定したバーンイン検査を行うことが可能となる。
なお、本実施形態の検査方法は、第2の実施形態の半導体集積回路のみならず、その変形例についても適用できる。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
同図に示すように、本実施形態の半導体集積回路装置は、半導体ウエハ61上に形成された複数の半導体チップ31と、半導体ウエハ61のスクライブライン71に形成されているチップ外回路72とを備えている。バーンイン検査の際に、各チップは、プローブカードを介してバーンイン検査装置と接続され、バーンイン検査装置から電源や入力信号を供給される。
チップ外回路72は半導体チップ31の出力端子73および入力端子74に接続され、これらの端子を介して制御信号7aと判定信号7bとをやりとりする。チップ外回路72は半導体チップ31の良否を検査する機能を備えており、半導体チップ31から出力される制御信号7aを受信して、検査を開始し、良否の判定結果を判定信号7bとして、半導体チップ31に送信する。半導体チップ31は、判定結果をもとに、第2の実施形態で説明したような処理を行う。すなわち、判定信号7bが良品判定を示す場合には、引き続きバーンイン検査は継続して行われる。判定信号7bが不良判定(FAIL信号)を示す場合には、クロック生成回路がクロック生成を停止するように制御される。
これにより、チップ外回路72により不良と判定された半導体チップ31は、以降クロックがチップ内部に供給されなくなる。また、判定信号7bが不良判定を示す場合、入力信号制御回路35が入力データ信号を固定するように制御される。これにより、チップ外回路72により不良と判定された半導体チップ31は、以降入力データ信号が固定され、チップ内部にデータ信号が入力されなくなる。
以上のように、検査機能をもつチップ外回路をチップ外部のスペース(スクライブライン)に形成することで、その判定信号が不良を示す場合にチップ内部の入力信号とクロック信号の供給を停止することにより、不良チップのバーンイン検査中の動作を停止することが可能となる。不良チップへの電力供給を停止することで、余剰な電力供給を削減することができ、バーンイン検査コストを軽減することができる。また、バーンイン検査時にチップに供給する電圧の降下を抑え、正確な検査を行うことができる。
本実施形態の半導体集積回路装置は、ウエハ上におけるバーンイン検査に限定するものではなく、パッケージ形態で一括してバーンイン検査を行う場合に適用してもよい。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
本実施形態の半導体集積回路装置をバーンイン検査する際に、バーンイン検査装置32から入力信号3aを半導体チップ31の入力端子36から供給する。ここで、バーンイン検査装置32は、検査信号(入力信号3a)をプローブ端子を介して半導体チップ31に出力するとともに各半導体チップ31の出力端子64から出力された判定信号6aを受けてバーンイン検査を行う。
半導体チップ31は、例えば自己検査回路を備えた第2の実施形態の半導体集積回路装置であり、半導体チップ31が良品か不良品かを判定する機能を有する。半導体チップ31は、良品か不良品かを示す判定結果を出力端子64から判定信号6aとして観測手段81に出力する。観測手段81は、半導体チップ31からFAIL信号を受信した時刻とその回数、どのチップが出力したかを記録することができる。この観測手段81は、ウエハ外部に設けられ、例えばバーンイン検査装置32に内蔵されていてもよいし、ウエハ外部の別の装置として設けられていてもよい。
FAIL信号を非常に多く出力する完全に不良のチップや、PASS信号やFAIL信号をどちらも出力するような不安定なチップは、不良品チップとして次工程にもっていかないようにする。
このように、バーンイン検査中に発生した不良品チップのFAIL時刻と個数を記録する観測手段81を備えることで、バーンイン検査工程での初期不良発生の収束性を正確に把握することができるので、最適なバーンイン時間を設定することによりバーンイン時間の無駄をなくすことができ、効率的にバーンイン検査が行うことができる。
(第6の実施形態)
図8は、本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
本実施形態の半導体集積回路装置は、図7に示す第5の実施形態に係る半導体集積回路装置において、観測手段81が停止信号9aを出力し、停止信号9aをバーンイン検査装置32が受信する構成である。すなわち、観測手段81は、第5の実施形態に示すFAIL信号を受信した時刻とその回数、およびどのチップが出力したかを記録する機能を持つだけでなく、さらに、バーンイン検査装置32に、電源印加および信号印加を停止させる命令機能を持っている。観測手段81は、チップからのFAIL信号を受けてすぐに電源印加および信号印加を停止する旨の命令を出す構成であってもよいし、FAIL信号の回数が所定値に達した時に停止命令を出す構成であってもよい。
本実施の形態は、停止信号をバーンイン装置32に送信する方法として、観測手段81を通過せずに半導体チップ31から直接バーンイン検査装置に停止信号9aを出力する構成でもよい。
これにより、不良チップへの余剰な電源供給を削減することができ、バーンイン検査コストの軽減することができる。
(第7の実施形態)
図9は、本発明の第7の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
本実施形態の半導体集積回路装置が設けられた半導体ウエハ61は、それぞれが入力端子101を有する複数の半導体チップ31と、スクライブライン71などに形成され、入力端子101に接続されたバーンイン検査用端子102とを備えている。
バーンイン検査の際には、入力端子101とバーンイン検査用端子102とは信号線10aによって電気的に接続される。1つのバーンイン検査用端子102は複数の入力端子101に接続されていてもよい。バーンイン検査用端子102とプローブカードの各プローブ端子62(図5(a)参照)とを接続した状態で、プローブカードにバーンイン検査装置32から入力信号3aを印加する。信号線10aは、特に半導体ウエハ61の表面にある必要はなく、ウエハの内部に設けられていてもよい。また、バーンイン検査前のウエハ上の検査において、不良と判定されたチップに関しては、あらかじめレーザにより、信号線10aを切断しておくことで、不良チップへの電源、信号供給を遮断することができる。バーンイン検査用端子102と信号線10aはウエハのダイシング工程で切断されるので半導体チップ31の入力端子には特に影響はない。
このように、スクライブラインなど、ウエハ上の空いているスペースに、バーンイン検査用の端子を設け、入力信号を共有化することで、少ないプローブ端子数で半導体チップへの信号印加が可能となる。また、バーンイン検査用の端子を別に設けることで、検査時の端子同士の接続による端子の損傷を防ぐことができる。
(第8の実施形態)
図10は、本発明の第8の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
同図に示すように、本実施形態の半導体ウエハは、それぞれ入力端子111および出力端子112を有する複数の半導体チップ31が設けられている。半導体チップ31は、ウエハ上に形成されたチップ状の半導体集積回路装置であってもよいし、パッケージングされた半導体集積回路装置でもよい。
バーンイン検査において、半導体チップ31がバーンイン検査装置32から出力された入力信号11aを入力端子111に受けると、出力端子112から出力信号11bを出力する。そして、半導体チップ31の出力端子112は隣接する半導体チップ31の入力端子111に接続され、出力端子112はその次に隣接する半導体チップ31の入力端子111に接続されている。例えば、半導体チップ31がSCAN動作を行っている場合、入力端子111はSCANイン端子となり、出力端子112はスキャンアウト端子となる。こうすることで、1本の信号ラインで複数のチップを同時に検査することが可能となる。入力信号11a、出力信号11bを伝達する各半導体チップ31の入力端子111および出力端子112は、それぞれ電気的に接続されていればよい。
このように、チップの出力信号を違うチップの入力信号として印加することにより、1本の信号ラインで複数のチップへ信号を供給でき、かつ同時に複数のチップを同時に検査できる。そのため、少ないプローブ端子数で複数のチップに信号印加が可能となる。したがって、今後、半導体拡散プロセスの微細化やウエハの大口径化によって半導体チップの取れ数が増加した場合でも、本実施形態の半導体集積回路を用いれば問題なくバーンイン検査を行うことが可能となる。
本発明の半導体集積回路装置およびその検査方法は、同一ウエハ上に形成された多数の半導体集積回路を一括してバーンイン検査するウエハレベルバーンインに有用である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の製造工程および検査工程を示すフローチャートである。
図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置を示すブロック回路図である。
図3は、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の第1の変形例を示すブロック回路図である。
図4は、第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の第2の変形例を示すブロック回路図である。
図5(a)、(b)は、バーンイン検査をする際の本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図7は、本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図8は、本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図9は、本発明の第7の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図10は、本発明の第8の実施形態に係る半導体集積回路装置を示す図である。
図11は、従来の半導体集積回路の検査方法を示すフローチャートである。
符号の説明
3a、11a 入力信号
3b、4a、5a、5b、6a、7b 判定信号
3c 入力データ信号
7a 制御信号
9a 停止信号
10a 信号線
11 製造工程
11b 出力信号
12 プローブ検査
13 検査結果集計
14 良品に対する保護膜形成工程
15 不良品に対する保護膜形成工程
16 ウエハレベルバーンイン
31 半導体チップ
32 バーンイン検査装置
33 第1の自己検査回路
34 クロック生成回路
35 入力信号制御回路
36、74、101、111 入力端子
41 FAIL数カウント回路
51 第2の自己検査回路
52 判定回路
61 半導体ウエハ
62 プローブ端子
63 電源供給線
64、73、112 出力端子
65 電源制御手段
71 スクライブライン
72 チップ外回路
81 観測手段
102 バーンイン検査用端子