JP2004095802A - 半導体試験装置 - Google Patents

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Toshiaki Tsuji
辻 敏明
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Abstract

【課題】ウェハレベルでのチップ良品・不良品の判定試験(以下、P検と呼ぶ)の後、ウェハレベルバーンインを実施する際に、P検良品チップに正しい電圧ストレスを印加するために、P検不良品チップ上のプローブカードとの接点に電気的絶縁膜を形成していたが、プロセスコストやチップコストが上昇するという問題があった。
【解決手段】バーンイン装置からプローブカード上のシリアルデータ転送線121を介して良品・不良品データ記憶部220にP検によるチップの良品・不良品の判定データを記憶させておき、その判定データに基づいて駆動回路部210はバーンイン装置からの電源電圧や所望の信号をプローブ電極230を介して良品チップに供給し、不良品チップには供給しない。良品チップにのみ設定どおりの電圧ストレスを印加することが可能となり、そのための半導体ウェハにおける処理が不要で低コスト化も図れる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェハ上に形成された複数の集積回路チップをウェハ状態で同時にバーンイン試験するために用いられる半導体試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体製造プロセスが微細化するにつれて、製造プロセス立上げ初期には偶発的に発生する酸化膜、配線等の出来上がり異常を排除するために半導体完成品に電圧ストレスを印加し出来上がり異常を持ったチップを不良品とするバーンイン試験が更に重要になる。そのような中で、ベアチップ供給や、バーンイン試験のスループット向上のためウェハレベルで電圧ストレスを印加するウェハレベルバーンインが今後ますます重要になってくる。
【0003】
しかしながら、ウェハ状態でウェハレベルの良品、不良品の判定試験(以下、P検と呼ぶ)で識別可能な良品チップと不良品チップを区別せずにウェハレベルバーンインを実施した場合、バーンイン試験装置の電源電圧がウェハ上の不良品チップで流れる電流により電圧降下し、印加すべき電圧ストレスが正しくP検良品チップに印加されないことが問題となる。図8は、P検済みウェハ800を示し、801〜806はP検で良品と判定された良品チップ、850〜852はP検で不良品と判定された不良品チップである。
【0004】
上記問題を解決のために特開平7−169806号公報では、図8のようなP検実施時の良品・不良品情報からウェハ検査搬送装置(以下、プローバーと呼ぶ)にて不良品識別のインク付けの際に不良品チップ上のプローブカードとの接点(以下、パッドと呼ぶ)に電気的絶縁膜を塗布し、ウェハレベルバーンイン時にはプローブカードの電極と不良品チップのパッドが電気的絶縁膜により電気的接触が防止され、P検不良品チップにバーンイン試験装置からの供給電源、信号を印加することが無い状態でウェハレベルバーンインを実施することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のウェハレベルバーンインの実施方法においては、不良品チップの配置情報が異なるウェハ毎にウェハ上の不良品チップにのみ電気的絶縁膜を塗布する必要があるため、電気的絶縁膜の形成工程はチップ寸法の微細化に伴い加工精度が要求されることとなり、結果的に電気的絶縁膜形成のためのプロセスコストを押し上げることとなってしまう。また、電気的絶縁膜の加工精度を抑制するためにウェハ上の隣接するチップ間の距離を確保することもウェハ当たりのチップ取れ数を減少させることとなりチップコストを上昇させることになる。
【0006】
つまり、ウェハ毎のランダムな不良品チップの配置情報を元に電気的絶縁膜を形成することは、微細化時には製造プロセスコスト、チップコストに影響を与えずに実施することは不可能であるという課題を有している。
【0007】
本発明の目的は、バーンインコストの問題を解決し、P検良品チップに設定どおりの電圧ストレスを印加するウェハレベルバーンインの実施を可能とする、半導体試験装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の半導体試験装置は、複数のチップが形成された半導体ウェハのバーンイン前検査による各チップの良品・不良品の判定データを供給するとともに半導体ウェハのウェハレベルバーンイン試験を実施するための試験信号を供給するバーンイン装置と、バーンイン装置から各チップの良品・不良品の判定データおよび試験信号が供給されるプローブカードとを備え、プローブカードは、バーンイン装置から各チップの良品・不良品の判定データが供給されるシリアルデータ転送線と、バーンイン装置から試験信号が供給されるグローバル信号線と、プローブカードの表面に半導体ウェハの各チップに対応して配置され、シリアルデータ転送線を介してバーンイン装置から転送される、対応するチップの良品・不良品の判定データを記憶する判定データ記憶部と、プローブカードの裏面に半導体ウェハの各チップに対応して配置され、プローブカードを半導体ウェハに押し当てることにより対応するチップに形成されたパッドと電気的導通状態となるプローブ電極と、プローブカードの表面に半導体ウェハの各チップに対応して配置され、グローバル信号線に接続されて試験信号を入力し、判定データ記憶部に記憶された判定データが良品を示す場合には試験信号をプローブ電極へ供給し、判定データが不良品を示す場合には試験信号のプローブ電極への供給を遮断する駆動回路部とからなるものである。
【0009】
この構成によれば、バーンイン装置からプローブカード上のシリアルデータ転送線を介して判定データ記憶部に、バーンイン前検査(P検)による対応するチップの良品・不良品の判定データを記憶させておき、その判定データに基づいて駆動回路部はバーンイン装置からの試験信号(電源電圧や所望の信号)をプローブ電極を介して良品チップにのみ供給し、不良品チップには供給しないため、良品チップに設定どおりの電圧ストレスを印加するウェハレベルバーンインを実施することが可能となる。また、この半導体試験装置を用いることで、従来のように不良品チップに電気的絶縁膜を形成するというような半導体ウェハに対する処理は不要となるため、低コスト化も図ることができる。
【0010】
また、請求項2記載の半導体試験装置は、請求項1記載の半導体試験装置において、プローブカードの裏面に半導体ウェハの各チップに対応して配置され、プローブカードを半導体ウェハに押し当てることにより対応するチップに形成されたチップの出力信号パッドと電気的導通状態となるモニター用プローブ電極を設けるとともに、プローブカードの表面に半導体ウェハの各チップに対応して配置され、モニター用プローブ電極を介して入力されるチップの出力信号情報を保持するチップ出力保持部を設け、チップ保持部で保持されるチップの出力信号情報をシリアルデータ転送線を介してバーンイン装置に転送するようにしたことを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、請求項1の効果に加え、バーンイン試験実施時に試験信号を印加した状態のチップの出力をモニターすることが可能となり、正しくチップに電圧ストレスが印加されていることを確認することが可能となる。
【0012】
また、請求項3記載の半導体試験装置は、請求項1記載の半導体試験装置において、プローブカードの表面に半導体ウェハの各チップに対応して配置され、判定データ記憶部および駆動回路部にテスト信号を入力しその出力から判定データ記憶部および駆動回路部の動作が正常か否かの診断を行う自己診断部を設けるとともに、自己診断部の診断結果をバーンイン装置に転送する手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、請求項1の効果に加え、バーンイン試験実施前にプローブカード上の判定データ記憶部および駆動回路部の動作チェックを行うことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態について図面を用いて説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の(実施の形態1)の半導体試験装置を示す。
【0016】
図1において、100は半導体ウェハとのコンタクト部分の反対面(以下、プローブカード表面と呼ぶ)に試験を実施する半導体ウェハのチップ数と同数の素子ユニット(101〜110等)を半導体ウェハのチップの配置座標と同一の座標で配置した構成を有するプローブカードである。プローブカード100には、バーンイン装置120からP検より得られた良品・不良品データ(P検情報)123を転送するためのシリアルデータ転送線121が各素子ユニットにシリアルに接続され、バーンイン装置120のバーンインパターン124と一種以上の電源供給線等から構成されるグローバル信号線122が各素子ユニットに接続された構成を有している。バーンイン装置120は、P検情報123とパターン124から良品データの期待値を作成する演算器126と、シリアルデータ転送線121と演算器126の出力を比較する比較器125とを装置内に有している。
【0017】
図2は図1中の素子ユニット101とシリアルデータ転送線121およびグローバル信号線122の接続と構成、半導体ウェハ上のチップと電気的に接続されるプローブ電極230と素子ユニット101の接続を示したものである。
【0018】
図2中の全ての素子ユニットにシリアルに接続されるシリアルデータ転送線121は素子ユニット101の良品・不良品データ記憶部220のデータ入力線に接続され、良品・不良品データ記憶部220の出力線は次の素子ユニットの良品・不良品データ記憶部のデータ入力線に接続されている。プローブカード上の全ての素子ユニットに接続されるグローバル信号線122は一本以上の電源供給線200と接地線201とクロック入力線202とデータ入力線203と起動信号線204で構成されている。一本以上の電源供給線200は素子ユニット中の駆動回路部210と良品・不良品データ記憶部220に接続され、接地線201は素子ユニット中の駆動回路部210と良品・不良品データ記憶部220とプローブ電極中の接地電極234に接続され、クロック入力線202は素子ユニット中の駆動回路部210と良品・不良品データ記憶部220に接続され、データ入力線203と起動信号線204は素子ユニット中の駆動回路部210に接続されている。素子ユニット中の良品・不良品データ記憶部220の出力である良品データ信号221は、駆動回路部210で電源供給線200、クロック入力線202、データ入力線203とそれぞれ論理積素子(以下、AND回路)に対に入力され、AND回路の出力信号はプローブ電極中の1個以上の電源電極231、クロック電極232、データ入力電極233に接続されている。
【0019】
図2においてはデータ入力線203、データ入力電極233は一つずつ設けられているが、試験する半導体ウェハのチップ仕様により無くても良いし、複数あっても良い。例えば、試験する半導体ウェハのチップがBIST(Bilt In Seif Test)機能を搭載したチップの場合は、クロック入力だけからバーンインパターンをチップ内部で発生することが可能であるので、この場合、データ入力線203、データ入力電極233は無くてもよい。また、電源供給線200と電源電極231もチップ仕様により一つ以上あれば良く、接地電極234は複数あっても良い。
【0020】
以上の様に構成された半導体試験装置を用いたウェハレベルバーンイン試験の実施方法についてウェハレベルバーンインの実施フローとタイミングチャートを用いて説明する。
【0021】
図3は本半導体試験装置を用いた、ウェハレベルバーンインの実施フローを記述した図である。
【0022】
ステップ300のP検実施時に良品・不良品データがLSIテスターにより取得可能である。このバーンイン前に実施するウェハテストであるP検について簡単に説明する。外部測定装置(上記のLSIテスター)に接続された固定プローブ針で、ウェハ上のチップの電源パッド及びその他の必要パッドにプロービングする。外部測定装置によりプロービングしたパッドを通し必要なテストを実施する。このテストでは電源、GND(接地)間のショート及び各パッドの電源・GNDとのショートを検出可能なテストを含むDCテスト、ACテスト動作試験を行う。ウェハ上の全てのチップについてこの試験を行い、その結果、良品チップ、不良品チップの判定をする。この判定結果が良品・不良品データ(情報)である。
【0023】
ステップ310ではウェハ毎の良品・不良品データをバーンインテストを実施するウェハの枚数分バーンイン装置に転送、記憶する工程である。ステップ320ではバーンインテストを実施するウェハをバーンイン装置内に搬送、交換する工程である。ステップ330は搬送、交換されたウェハに対応する良品・不良品データをバーンイン装置から、プローブカード上の素子ユニット中の良品・不良品データ記憶部に設定する工程である。ステップ340は素子ユニット中に設定された良品・不良品データを元にウェハレベルでバーンインを実施する工程である。ウェハ単位のバーンインが終了する毎にウェハが交換されステップ320、330、340が繰り返し実施される。
【0024】
図4は、図3のステップ330の良品・不良品データ転送時のタイミングチャートである。
【0025】
素子ユニットへの良品データ転送時、半導体ウェハ上のチップ数N個分の良品・不良品データが良品時は電源電圧レベル(以下、Hレベル)、不良品時は接地レベル(以下、Lレベル)としてN個分のシリアルデータとしてシリアルデータ転送線121上をクロック入力線202からのN回分のクロックにより各素子ユニットに転送される。この時、起動信号線204はLレベルであるため、プローブ電極230中の電源電極231に接続されるローカル電源供給線240の電位、クロック電極232に接続されるローカルクロック信号線241の電位、データ入力電極233に接続されるローカルデータ信号線242の電位は全てLレベルとなっている。
【0026】
図5は、図3のステップ340のバーンイン実施時におけるグローバル信号(a)と、良品チップに対応する素子ユニット出力信号(b)と、不良品チップに対応する素子ユニット出力信号(c)のタイミングチャートである。
【0027】
素子ユニット101等の良品・不良品データ信号221が確定後、バーンインの起動信号204がLレベルからHレベルに遷移する。この時、良品データ(Hレベル)が設定された素子ユニットにおいては、プローブ電極230中の電源電極231のローカル電源供給線240はLレベルからHレベルに遷移し、クロック供給電極232のローカルクロック信号線241からはクロックが出力され、データ供給電極233のローカルデータ信号線242からはバーンインパターンの印加が開始される。これと同時に不良品データ(Lレベル)が設定された素子ユニットにおいては、ローカル電源供給線240、ローカルクロック信号線241、ローカルデータ信号線242とも接地電位(Lレベル)を保ったままの状態となり、ウェハ上のP検不良品チップには電源、信号線はLレベルが印加されることとなり、素子ユニットにおいて過剰電流による電圧降下は発生せず過度の負荷が素子ユニットに印加されることは無い。
【0028】
上記の説明においては良品データをHレベル、不良品データをLレベルとしたが、良品データをLレベル、不良品データをHレベルとして、駆動回路部210内のAND回路の入力極性を変更すれば同様の動作となる。
【0029】
また、図4の良品・不良品データ転送時のタイミングチャートでは、N回のシリアルデータ入力しか図示していないが、転送したデータをバーンイン装置に取りこむために余分にN個のクロックを入力してバーンイン装置内の比較器125で転送前データと記憶素子に転送されたデータを比較することも可能である。すなわち、送信され記憶素子に設定されたデータと送信しようとしたP検情報とを比較することで、記憶素子に設定されたデータをチェックし、試験の信頼性を確保することが可能となる。また、良品・不良品データの転送前にN+1個分の余分な連続良品データ、または連続不良品データ転送後に余分にN+1個のクロックを入力しバーンイン装置内の比較器125で転送データを比較することも可能である。すなわち、各素子ユニットにP検情報を転送した時、送信されたP検情報が正しく送信されていることを確認することにより、試験の動作チェックが可能となり、より試験の信頼性を確保することが可能となる。上記のように比較器125で転送データを比較することにより試験装置の信頼性を高めることも可能となる。
【0030】
以上の動作から、個々のウェハ毎のランダムな良品・不良品配置情報からプローブカード上の素子ユニットを制御することが、少数のプローブカード上の信号配線で可能となり、P検良品チップにのみ所望のストレス電圧を印加することが、評価治具の作製コスト増加分のみで実施することが可能となる。したがって、微細化時においても製造プロセスコストやチップコストの増加を抑えることができる。
【0031】
プローブカード上の素子ユニットの故障回避には例えば素子ユニットを耐圧の高い半導体プロセスで製造することや、素子ユニットの回路規模が比較的単純なため冗長な回路を構成することにより耐久性を向上させることが可能である。
【0032】
また、プローブカードを構成する電極部デザイン、素子ユニットは試験する半導体の種類によらずウェハ上のチップサイズにのみ制限を受けるため、比較的多数の品種に共用することが可能となるためウェハレベルバーンインのテスト方法を基準化すればプローブカードの製造コストを抑えることが可能となる。
【0033】
(実施の形態2)
図6は本発明の(実施の形態2)の半導体試験装置の要部構成を示す。
【0034】
これは上記(実施の形態1)とは、プローブカード裏面のプローブ電極230にウェハ上のチップ出力端子パッドに接続するモニター電極630を設けた点と、プローブカード表面上の各素子ユニットにモニター電極630からのチップ出力信号640とシリアルデータ転送線121とをモニター信号線605で入力が切り替えられる出力保持部610を設けた点と、良品・不良品データ記憶部220の出力信号と出力保持部610の出力信号とを起動信号線204の信号により切り替えてシリアルデータ転送線121へ出力するセレクタ250を設けた点が主に相違している。
【0035】
セレクタ250は、起動信号線204がLレベルのときには良品・不良品データ記憶部220の出力信号を選択し出力し、起動信号線204がHレベルのときには出力保持部610の出力信号を選択し出力する。また、出力保持部610のセレクタ611は、モニター信号線605がLレベルのときにはシリアルデータ転送線121の信号を選択してフリップフロップ612のデータ入力部へ出力し、モニター信号線605がHレベルのときにはチップ出力信号640を選択してフリップフロップ612のデータ入力部へ出力する。
【0036】
この(実施の形態2)において、図3のステップ330の良品・不良品データ転送時には、起動信号線204がLレベルであり、セレクタ250が良品・不良品データ記憶部220の出力信号を選択するので、(実施の形態1)と同様に良品・不良品データをバーンイン装置120からプローブカード100上の素子ユニット中の良品・不良品データ記憶部220に設定することができる。このとき、モニター信号線605はLレベルが維持されており、出力保持部610では、セレクタ611によってシリアルデータ転送線121の信号が選択されるが、フリップフロップ612には起動信号線204およびモニター信号線605のLレベルによってクロックが入力されず、セレクタ611の出力は取り込まれない。
【0037】
また、図3のステップ340のバーンイン試験実施時には、(実施の形態1)と同様に、起動信号線204をHレベルとすることで、P検良品チップには電源、クロック、バーンインパターンの供給が開始され、P検不良品チップには供給されない(Lレベル)。この起動信号線204がHレベルになると、セレクタ250はフリップフロップ612の出力を選択するように切り替えられるとともに、良品・不良品データ記憶部220を構成するフリップフロップのクロック入力部にはクロックが入力されなくなり、シリアルデータ転送線121の信号は取り込まれない。そして、起動信号線204がHレベルのときに、モニター信号線605をHレベルにすると、出力保持部610では、セレクタ611でチップ出力信号640が選択されるとともに、フリップフロップ612にクロックが入力され、セレクタ611からのチップ出力信号640がフリップフロップ612に取り込まれ、セレクタ250を介してシリアルデータ転送線121へ出力される。ここでモニター信号線605がHレベルとなるのはフリップフロップ612にチップ出力信号640が取り込まれる時のみで、チップ出力信号640シリアルデータ転送線121を介して転送する際にはモニター信号線605はLレベルとなる。
【0038】
また、このようにチップ出力信号640をシリアルデータ転送線121を介してバーンイン試験装置120へ転送する際のモニター信号の入力データとクロックの印加パターンの制御はバーンイン装置120に組み込まれたテストパターンで実施する。
【0039】
以上のようにこの(実施の形態2)では、(実施の形態1)の効果に加え、起動信号線204がHレベルのバーンイン試験実施時にモニター信号線605をHレベルとしたタイミングでチップ出力信号640を出力保持部610に取り込むことが可能となり、シリアルデータ転送線121を介してチップの出力情報をバーンイン装置120内の比較器125に転送することが可能になり、良品データ123とパターン124の演算器126の出力とモニター出力情報比較することが可能となる。すなわち所定のバーンインパターンを印加した状態のチップ出力をモニターすることが可能となり、正しくチップにストレスが印加されていることを確認することが可能となる。
【0040】
(実施の形態3)
図7は本発明の(実施の形態3)の半導体試験装置の要部構成を示す。
【0041】
これは上記(実施の形態1)とは、パターン発生器からの出力信号と比較器への入力信号を接続した自己診断部720を設けたこと、自己診断部720からの診断結果信号を接続したシリアルデータ転送線700を設けたことが主に相違している。
【0042】
以上のように構成された(実施の形態3)では、(実施の形態1)と同様にバーンイン試験を実施して同様の効果を得ることができることに加え、あらかじめ素子ユニットテストパターンが設定された素子ユニット中のパターン発生器から出力信号730をテスト信号線701がHレベルの時には駆動回路部210及び良品・不良品データ記憶部220に印加することにより、駆動回路部210及び良品・不良品データ記憶部220の出力信号731とパターン発生器の期待値とを自己診断部720の比較器により比較することが可能となる。すなわちプローブカード上の素子ユニットの動作チェックをバーンイン試験実施前に行うことが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、バーンイン装置からプローブカード上のシリアルデータ転送線を介して判定データ記憶部に、バーンイン前検査(P検)による対応するチップの良品・不良品の判定データを記憶させておき、その判定データに基づいて駆動回路部はバーンイン装置からの試験信号(電源電圧や所望の信号)をプローブ電極を介して良品チップにのみ供給し、不良品チップには供給しないため、良品チップに設定どおりの電圧ストレスを印加するウェハレベルバーンインを実施することが可能となる。また、この半導体試験装置を用いることで、従来のように不良品チップに電気的絶縁膜を形成するというような半導体ウェハに対する処理は不要となるため、低コスト化も図ることができる。したがって、微細化時においても製造プロセスコストやチップコストの増加を抑えて、ウェハレベルでのバーンイン試験をP検良品チップにのみ所定のストレス電圧を印加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(実施の形態1)の半導体試験装置の構成図
【図2】本発明の(実施の形態1)の半導体試験装置の要部構成図
【図3】本発明の(実施の形態1)の半導体試験装置の検査フロー図
【図4】本発明の(実施の形態1)の半導体試験装置のタイミング図
【図5】本発明の(実施の形態1)の半導体試験装置のタイミング図
【図6】本発明の(実施の形態2)の半導体試験装置の要部構成図
【図7】本発明の(実施の形態3)の半導体試験装置の要部構成図
【図8】P検済みウェハの良品チップ,不良品チップを示す図
【符号の説明】
100 プローブカード
101〜110 素子ユニット
120 バーンイン装置
121 シリアルデータ転送線
122 グローバル信号線
123 P検結果良品・不良品情報
124 バーンインパターン
125 比較器
200 電源供給線
201 接地線
202 クロック入力線
203 データ入力線
204 起動信号線
210 駆動回路部
220 良品・不良品データ記憶部
230 プローブ電極
231 電源電極
232 クロック電極
233 データ入力電極
234 接地電極
240 ローカル電源供給線
241 ローカルクロック信号線
242 ローカルデータ信号線
605 モニター信号線
610 出力保持部
640 チップ出力信号
700 シリアルデータ転送線
701 テスト信号線
720 自己診断部
730 テスト入出力信号
800 P検済みウェハ
801〜808 良品チップ
850〜852 不良品チップ

Claims (3)

  1. 複数のチップが形成された半導体ウェハのバーンイン前検査による各チップの良品・不良品の判定データを供給するとともに前記半導体ウェハのウェハレベルバーンイン試験を実施するための試験信号を供給するバーンイン装置と、前記バーンイン装置から前記各チップの良品・不良品の判定データおよび試験信号が供給されるプローブカードとを備え、
    前記プローブカードは、
    前記バーンイン装置から前記各チップの良品・不良品の判定データが供給されるシリアルデータ転送線と、
    前記バーンイン装置から前記試験信号が供給されるグローバル信号線と、
    前記プローブカードの表面に前記半導体ウェハの各チップに対応して配置され、前記シリアルデータ転送線を介してバーンイン装置から転送される、対応するチップの良品・不良品の判定データを記憶する判定データ記憶部と、
    前記プローブカードの裏面に前記半導体ウェハの各チップに対応して配置され、前記プローブカードを前記半導体ウェハに押し当てることにより対応するチップに形成されたパッドと電気的導通状態となるプローブ電極と、
    前記プローブカードの表面に前記半導体ウェハの各チップに対応して配置され、前記グローバル信号線に接続されて前記試験信号を入力し、前記判定データ記憶部に記憶された前記判定データが良品を示す場合には前記試験信号を前記プローブ電極へ供給し、前記判定データが不良品を示す場合には前記試験信号の前記プローブ電極への供給を遮断する駆動回路部とからなる半導体試験装置。
  2. プローブカードの裏面に半導体ウェハの各チップに対応して配置され、前記プローブカードを前記半導体ウェハに押し当てることにより対応するチップに形成された前記チップの出力信号パッドと電気的導通状態となるモニター用プローブ電極を設けるとともに、前記プローブカードの表面に前記半導体ウェハの各チップに対応して配置され、前記モニター用プローブ電極を介して入力される前記チップの出力信号情報を保持するチップ出力保持部を設け、前記チップ保持部で保持される前記チップの出力信号情報をシリアルデータ転送線を介してバーンイン装置に転送するようにしたことを特徴とする請求項1記載の半導体試験装置。
  3. プローブカードの表面に半導体ウェハの各チップに対応して配置され、判定データ記憶部および駆動回路部にテスト信号を入力しその出力から前記判定データ記憶部および駆動回路部の動作が正常か否かの診断を行う自己診断部を設けるとともに、前記自己診断部の診断結果をバーンイン装置に転送する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の半導体試験装置。
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