JPWO2005097815A1 - グループbサポニンの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、肝炎治療薬ME3738(ソヤサポゲノールBのメチル誘導体)の原料となるソヤサポニンBの安価で、かつ大量生産可能な製造方法を確立することを目的とする。本発明は、以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法を提供する。(1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で沈殿物を形成させる工程、(2)前工程で得られた沈殿物を低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールで洗浄後、低級脂肪族アルコールに溶解する工程、(3)前工程で得られた溶液を濃縮し、加水した後、酸性化で沈殿物を形成させ、生ずる沈殿物を担体に吸着・回収する工程、(4)前工程で得られた担体を脂溶性溶剤で洗浄後、低級脂肪族アルコールにより抽出する工程

Description

本発明は、グループBサポニンの製造方法に関し、詳しくはグループAサポニン、グループBサポニン、イソフラボン及びオリゴ糖類を含有する胚軸抽出液よりグループBサポニンを分離、回収する方法に関する。より詳しくは、本発明は、胚軸抽出液を加熱、低級脂肪族アルコール含有液存在下の酸沈澱、含水低級脂肪族アルコールによる洗浄、低級脂肪族アルコールへの溶解処理、珪藻土等の吸着剤処理並びに低級脂肪族アルコールによる抽出処理により、胚軸抽出液からのグループAサポニン含量の極めて低いグループBサポニンの効率的、かつ大量生産可能な製造方法に関する。
大豆胚軸には、グループBサポニン以外に、グループAサポニンあるいはイソフラボン等が含まれており、イソフラボンとしてはダイゼイン、ゲニステイン、グリシテイン等や、これらの配糖体であるダイジン、ゲニスチン、グリシチン等及びこれら配糖体のマロニルエステル、アセチルエステル等が含まれていることが一般的に知られている(非特許文献1参照)。
グループAサポニンとは、ソヤサポゲノールAをアグリコンとして有しているソヤサポニンA1〜A6とそのアセチル体の総称であり、グループBサポニンとは、ソヤサポゲノールBをアグリコンとして有しているソヤサポニンI〜Vとその22位の水酸基に2,3-dihydro-2,5-dihydroxy-6-methyl-4H-pyran-4-one(DDMP)を有する化合物の総称である(非特許文献2、非特許文献3参照)。
また、ソヤサポニンIは、ソヤサポニンBb、そしてソヤサポニンVはソヤサポニンBaとも称されている(非特許文献3参照)。
ソヤサポニンを得る方法に関しては、例えば特許文献1には、原料の大豆粉末をメタノールで処理して得た抽出液をn‐ブタノールと水で分配した後、ブタノール層からの抽出液をカラムクロマトグラフィーにて精製する方法が開示されている。
大豆からの抽出液をODSカラムに吸着させて溶出後、クロマトグラフィーを組み込んでサポニン画分を集め、目的とするソヤサポニンを単離する方法が特許文献2に記載されている。
しかし、これらの方法で得られるソヤサポニンは、純度が低く、他の夾雑物(例えば、大豆イソフラボン)が多く含まれている。下山田ら(非特許文献4参照)は、大豆胚軸を70 %エタノールで抽出して減圧濃縮した残渣をn-ブタノール−水(1:1)に溶解してpHをコントロールすることによって、n-ブタノール層へのソヤサポニンIの移行性を高めることを報告している。しかしながら、この方法は、大豆イソフラボンがn-ブタノール層へ移行することとグループAサポニンのn-ブタノール層と水層への移行性については言及していないことより、グループBサポニンの高純度な精製法について開示したものではない。
特開昭61-7285号公報 特開平6-100583号公報 S. Kudou, Y. Fleury, D. Welti, D. Magnolato, T. Uchida, K. Kitamura, and K. Okubo, Agric. Biol. Chem., 55, 2227-2233 (1991). M. Shiraiwa, K. Harada, and K. Okubo, Agric. Biol. Chem., 55, 911‐917 (1991). Y. Yoshiki, S. Kudou, and K. Okubo, Biosci. Biotechnol. Biochem., 62, 2291‐2299 (1998). M. Shimoyamada, K. Okubo, M. Yoshikoshi, Y. Yoshiki, and K. Watanabe, Food Sci. Technol., Int., 1, 112-114 (1995).
肝臓障害抑制効果のあるトリテルペン化合物、ME3738(ソヤサポゲノールBのメチル誘導体、特許第3,279,574号及びKlein Cら, Eur. J. Immunol., 33, 2251-2261 (2003).を参照)の原料となるソヤサポニンBの安価で大量生産可能な製造方法を確立することが重要な課題となっている。しかし、前述したクロマトグラフィーによるソヤサポニンBの分離・精製方法は、使用する各種担体へのソヤサポニンBの吸着量が少ないため、原料の大豆、大豆胚軸、脱脂大豆より年間数十トンという大量の精製ソヤサポニンBを製造するためには、多量のクロマトグラフィー用担体が必要となり、操作が煩雑である上に、製造コストが高くなり実用的ではなかった。
本発明者らは、こうした課題背景のもと鋭意検討し、大豆の脱脂胚軸抽出液からのグループAサポニン含量の極めて低いグループBサポニンを、低コストで、しかも大量生産可能な取得方法を確立し、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の本発明は、以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法である。
(1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で沈殿物を形成させる工程、
(2)前工程で得られた沈殿物を含水低級脂肪族アルコールで洗浄後、低級脂肪族アルコールに溶解する工程、
(3)前工程で得られた溶液を濃縮し、加水した後、酸性下で沈殿物を形成させ、生ずる沈殿物を担体に吸着・回収する工程、
(4)前工程で得られた担体を脂溶性溶剤で洗浄後、低級脂肪族アルコールにより抽出する工程
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の(4)工程で得られた抽出液を濃縮し、必要に応じてグループBサポニンを固形物とすることを特徴とする精製されたグループBサポニンの製造方法である。
また、請求項3に記載の本発明は、ソヤサポニン類の抽出画分が、大豆の脱脂胚軸抽出液から抽出したソヤサポニン類であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法である。
請求項4に記載の本発明は、請求項2記載の精製グループBサポニンを含水低級脂肪族アルコールでスラリー洗浄あるいは低級脂肪族アルコールに溶解後に加水し、次いで固−液分離を行う工程を更に含んでなることを特徴とする請求項2に記載の方法である。
請求項5に記載の本発明は、得られるグループBサポニン固形物の純度が50%以上であることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の方法である。
請求項6に記載の本発明は、以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法である。
(1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で沈殿物を形成させる工程、
(2)前工程で得られた沈殿物を含水低級脂肪族アルコールで洗浄後、低級脂肪族アルコールに溶解する工程、
(3)前工程で得られた溶液を濃縮して得た固形物を、必要に応じて酸性下で処理して沈殿物を形成させる工程、
(4)前工程で得られた固形物もしくは沈殿物を脂溶性溶剤で洗浄し、次いで乾燥する工程
請求項7に記載の本発明は、以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法である。
(1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で固−液分離を行い、固体部分を回収する工程、
(2)前工程で得られた固体部分を含水低級脂肪族アルコールに溶解し、生じた不溶物を除く工程
請求項8に記載の本発明は、以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法である。
(1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で固−液分離を行い、固体部分を回収する工程、
(2)前工程で得られた固体部分を含水低級脂肪族アルコールに溶解し、生じた不溶物を除く工程、
(3)前工程で得られた溶液を濃縮して得た固形物を、必要に応じて酸性下で処理して沈殿物を形成させる工程、
(4)前工程で得られた固形物もしくは沈殿物を脂溶性溶剤で洗浄し、次いで乾燥する工程
本発明によれば、胚軸抽出液からグループAサポニン含量の極めて低いグループBサポニンを効率的、かつ安定的に供給することが可能な製造方法が提供される。
本発明の方法は、グループBサポニンを製造するにあたり、各種担体によるカラムクロマトグラフィーを全く使用しない方法であり、該物質を低コストで、大量生産することが可能である。
グループBサポニンは、肝臓障害抑制効果のあるソヤサポゲノールBメチル誘導体を商品化するための原料としての利用が期待されるものである。
本発明による、大豆の脱脂胚軸抽出液からグループAサポニン含量の極めて低いグループBサポニンの製造方法について、以下に詳しく説明する。
はじめに、請求項1に記載の方法について説明する。まず、大豆の脱脂胚軸抽出液からソヤサポニン類を低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールで抽出する。このとき用いる低級脂肪族アルコールの濃度は、特に限定されないが、60〜100%が好ましい。用いる低級脂肪族アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなどがあり、特に限定されるものではないが、抽出物からソヤサポニン以外に食品等に使用する成分を分離する場合、エタノールが好ましい。
抽出した溶液から低級脂肪族アルコール(例えばエタノール)を留去し、その残渣に加水した後、加熱処理して真正サポニンをソヤサポニンに分解する。その際の加熱温度は80〜100℃が好ましく、特に好ましい温度は90〜95℃である。また、加熱時間は、特に限定されないが、真正サポニンをソヤサポニンに分解するのに必要な時間であればよく、通常は6〜24時間が適当であり、好ましくは20〜24時間である。
次に、該加熱処理液に低級脂肪族アルコールもしくは水と低級脂肪族アルコールを加える。ここで使用する低級脂肪族アルコールについては、特に限定されないが、好ましくはメタノール、エタノールであり、その添加量は水を加えた後の溶液の10〜30%である。このように調製した希釈液に酸を加えてpH調整する。このとき用いる酸についても、限定されないが、好ましいものは、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、酢酸等である。
酸による調整後のpHは、0.5〜3.5で、好ましくは1.0〜2.5である。pH調整後、必要に応じて撹拌する。この処理によって生ずる沈殿物をろ過、デカンテーション或いは遠心分離機等の固−液分離方法により沈殿物(固形物)を取得する。
得られた沈殿物を含水低級脂肪族アルコールで洗浄し、洗浄した沈殿物を低級脂肪族アルコールに溶解すると共に、生ずる不溶物をろ過等により除去する。ここで用いる低級脂肪族アルコールとしては、メタノールやエタノールなどが好ましい。
次いで、ろ液を濃縮し、濃縮液に水を加えて、酸によりpH調整をする。このとき用いる酸は特に限定されないが、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、酢酸等を用いることが好ましい。調整後のpHは、0.5〜3.5で、好ましくは1.0〜2.5である。
酸性下で生ずる沈殿物を担体(吸着作用のある物質、例えばある種の珪藻土、好ましくはラヂオライト600、800または900等) へ吸着させる。その後、遠心分離或いはろ過等により、好ましくはバスケット遠心機により分離して当該担体を取得する。
次に、この担体を有機溶剤で洗浄する。洗浄用の有機溶剤については限定されないが、通常は脂溶性溶剤が用いられ、好ましくは酢酸エチルを用いる。このとき、必要に応じて水を加える。酢酸エチル等で洗浄後、メタノールなどの低級脂肪族アルコールを加えて抽出する。
得られた抽出液を、請求項2に記載のように、濃縮してグループBサポニンの精製物(純度50%以上)である固形物(好ましくは粉末、結晶など)を得る。
このようにして、グループAサポニン含量の極めて低いグループBサポニンを得ることができる。更に、得られたグループBサポニンをより高純度にするために、請求項4に記載したように、含水低級脂肪族アルコール(好ましくはメタノールなど)でスラリー洗浄あるいは低級脂肪族アルコールに溶解後に加水して再沈殿化した後、遠心分離機などによる固−液分離を行うことで、更に純度の高いグループBサポニンを得ることができる。
請求項6に記載の方法は、上記請求項1記載の方法と同様に、ソヤサポニン類の抽出画分から酸性下で沈殿物を形成させた後、該沈殿物を含水低級脂肪族アルコールで洗浄し、洗浄した沈殿物を低級脂肪族アルコールに溶解する。これらの操作に使用する低級脂肪族アルコールなどは、上記したものと同じである。
次いで、沈殿物の低級脂肪族アルコール溶液を、濃縮して固形物を得る。この固形物を、必要に応じて酸性下で処理して沈殿物を形成させる。このとき用いる酸は特に限定されないが、前記と同様に塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、酢酸等を用いることが好ましい。調整後のpHは、0.5〜3.5で、好ましくは1.0〜2.5である。
この固形物もしくは沈殿物を脂溶性溶剤、好ましくは酢酸エチルで1回ないし数回洗浄し、次いで乾燥する。乾燥は、減圧乾燥機等により行うことができる。これにより、高純度のグループBサポニンを得ることができる。
次に、請求項7に記載の方法は、はじめにソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加え、酸性下で固−液分離を行い、固体部分を回収する。得られた固体部分を含水低級脂肪族アルコールに溶解し、その際に生じた不溶物を除くことによって、目的とするグループBサポニンを得ることができる。なお、これらの操作に使用する低級脂肪族アルコールなどは、上記したものと同じである。
請求項8に記載の方法は、上記請求項7に記載の方法と同様に、ソヤサポニン類の抽出画分から酸性下で固−液分離を行い、固体部分を回収した後、該固体部分を含水低級脂肪族アルコールに溶解し、その際に生じた不溶物を除去する。次に、得られた溶液を濃縮して固形物を得る。この固形物は、必要に応じて酸性下で処理して沈殿を形成させる。この処理は、前記請求項6に記載の方法と同様である。
このようにして得た固形物もしくは沈殿物を脂溶性溶剤、好ましくは酢酸エチルで1回ないし数回洗浄した後、乾燥する。乾燥は、上記と同じく減圧乾燥機等により行うことができる。これにより、高純度のグループBサポニンを得ることができる。
ところで、大豆の脱脂胚軸抽出液に含まれているイソフラボンについて、上記の操作における挙動について述べると、加熱処理液の希釈液に酸を加えてpH調整し、固−液分離したとき、大部分のイソフラボンは液側に移行する。また、沈殿物を洗浄したとき、残余のイソフラボンは洗液に移る。更に、洗浄した沈殿物を低級脂肪族アルコールに溶解したとき、サポニンと共に、少量のイソフラボンも可溶部に移る。該可溶部を濃縮し、酸によりpH調整したとき、イソフラボンはサポニンと分かれて可溶部に移行する。次いで、サポニンを吸着した担体を有機溶剤で洗浄した際に、ごく僅かに存在するイソフラボンは可溶部に移り、サポニンから分離する。
以下に、実施例を示して本発明の方法を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、ソヤサポニン、ソヤサポゲノール及びイソフラボンの分析方法は、以下の通りである。また、ソヤサポゲノールA含量及びソヤサポゲノールB含量は、抽出・精製中の各種サンプルを酸性条件下にメタノリシスすることで得られるグループAサポニン及びグループBサポニンのアグリコン部分であるソヤサポゲノールA及びソヤサポゲノールBの重量として表示した。
ソヤサポニンの分析方法
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)条件
検出器:UV 210nm
カラム:L-Column ODS、250×4.6 nm、5μm
恒温槽:40℃
移動相:CH3CN : 0.05%TFA水溶液=40:60
流 速:1.0mL/min
標準品:ソヤサポニンBa及びソヤサポニンBbは、大豆の脱脂胚軸の60%エタノール水溶液による抽出物を減圧乾燥し、その固形分をODSカラムクマトグラフィーにより精製し、HPLC分析で面積%が98%以上のサンプルを標準品とした。
ソヤサポゲノール分析方法(一般的にソヤサポニンからその糖部分を除いたアグリコン部分をソヤサポゲノールと称する。)
試料300mgを精秤後、10%塩化水素−メタノール12mL加え、1時間85℃の油浴中で加熱還流し、次にこの反応液に水を10mlとエタノールを45mL加えて、25%NaOHと2.5%NaOHでpH4〜7に調整し、80%エタノールで100mlにメスアップして試料溶液とする。また、標準品のソヤサポゲノールA及びソヤサポゲノールBは、それぞれ10mg前後を精秤後、エタノールで100mLにメスアップして用いた。試料溶液及び標準溶液は、以下に示したHPLC条件で分析を行った。
HPLC条件
検出器:UV 210nm
カラム:L-Column ODS、250×4.6nm、5μm
恒温槽:40℃
移動相:CH3CN:H2O:MeOH=60:30:10
流 速:1.0mL/min
標準品:ソヤサポゲノールB及びソヤサポゲノールAは、大豆の油粕よりシリカゲルカラムクマトグラフィーにより精製し、HPLC分析で面積%が98%以上のサンプルを標準品とした。
イソフラボン分析方法(イソフラボンの分析は、(財)日本健康・栄養食品協会法に従って行い、3種類の大豆イソフラボンをHPLCにて測定した。ダイジンの標品を用いて測定し、ダイジン以外のイソフラボンは、各イソフラボンの定量係数を乗じて、換算した。以下に、HPLC条件及びイソフラボンの定量係数を示す。
HPLC条件
検出器:UV 254nm
カラム:ODSカラム5μm 250×4.6mm Develosil ODS-7
恒温槽:35℃
移動相:0.1%酢酸水溶液/アセトニトリル混液(85:15→65:35,50分直線グラジエント)
流 速:1.0mL/min
注入量:10μL
Figure 2005097815
実施例1
大豆の脱脂胚軸抽出液からソヤサポニン類を60%エタノールで抽出して得た溶液からエタノールを留去し、その残渣に水を加えた後、90〜93℃で16.5時間加熱した。
次に、この加熱処理液2000mL(固形分:36.2%、ソヤサポニンBa:5.53g、ソヤサポニンBb:18.81g、ソヤサポゲノールA含量:17.40g、ソヤサポゲノールB含量:13.77g、ダイジン:13.76g、グリシチン:8.26g、ゲニスチン:4.50g)に水2000mLとエタノール800mLを加えたのち、6N−塩酸でpH2.5に調整し、3時間撹拌後、遠心分離して沈殿物を取得した。このとき、ろ液4265mL(固形分:12.8%)には、ソヤサポニンBa:0.28g、ソヤサポニンB:2.41g、ソヤサポゲノールA含量:13.11g、ソヤサポゲノールB含量:1.64g、ダイジン:11.67g、グリシチン:6.77g、ゲニスチン:3.45gが移行した。
この遠心分離により得られた沈殿物を10%メタノール7000mLで洗浄した。洗浄液6910mL(固形分:1.88%)中には、ソヤサポニンBa、ソヤサポニンBb、ソヤサポゲノールBは無く、ソヤサポゲノールA含量:3.81g、ダイジン:1.68g、グリシチン:0.89g、ゲニスチン:0.49gが移行した。
次に、洗浄した沈殿物をメタノール2000mLに溶解し、生じた不溶物をろ過して除去した。ろ液2930mL(固形分:2.95%)には、ソヤサポニンBa:5.69g、ソヤサポニンBb:17.30g、ソヤサポゲノールA含量:3.71g、ソヤサポゲノールB含量:12.35g、ダイジン:0.23g、グリシチン:0.11g、ゲニスチン:0.44gが移行した。
ろ液のメタノール層を濃縮して得た濃縮液900mLに水1500mLを加えて、1N−塩酸によりpH2.5に調整した。生じた沈殿物を珪藻土(ラヂオライト800)へ吸着させ、遠心分離により珪藻土を取得した。ろ液1820mL(固形分:0.28%)中には、ソヤサポニンBaは無く、ソヤサポニンBb:0.04g、ソヤサポゲノールA含量:0.61g、ソヤサポゲノールB含量:0.08g、ダイジン:0.15g、グリシチン:0.07g、ゲニスチン:0.16gが移行した。
次いで、吸着物を担持した珪藻土を10%メタノール3000mLで洗浄したところ、洗浄液3840mL(固形分:0.06%)には、ソヤサポニンBa、ソヤサポニンBbは無く、ソヤサポゲノールA含量:0.11g、ソヤサポゲノールB含量:0.05g、ダイジン:0.05g、グリシチン:0.02g、ゲニスチン:0.08gが移行した。
この珪藻土にメタノール2000mLを加えて抽出した。得られた抽出液2480mL(固形分:3.15%)には、ソヤサポニンBa:5.50g、ソヤサポニンBb:16.52g、ソヤサポゲノールA含量:2.03g、ソヤサポゲノールB含量:13.45gが移行した。このメタノール抽出液2060mLを濃縮し、酢酸エチルおよび水を加えて粉末化することで、精製サポニン15.17gを得た。
得られた精製サポニンを高速液体クロマトグラフィーにて分析したところ、ソヤサポニンBbが45.7%、ソヤサポニンBaが24.8%であり、グループBサポニンとして純度70.5%であった。
グループBサポニンとグループAサポニンをそれぞれのアグリコン部分であるソヤサポゲノールBとソヤサポゲノールAに変換して、グループBサポニンとグループAサポニンの含有割合を測定するために、得られた精製サポニンを10%塩酸/メタノールで1時間、加熱還流してソヤサポゲノールとした後、HPLCにて分析したところ、ソヤサポゲノールBの含有割合は34.5%、ソヤサポゲノールAの含有割合は3.9%であった。
これらの測定結果を、表2に示す。表中のBaはソヤサポニンBa、BbはソヤサポニンBb、Soya AはソヤサポゲノールA、Soya BはソヤサポゲノールBを、それぞれ表す。
Figure 2005097815
実施例2
実施例1に準じた方法で得られたグループBサポニン45g(ソヤサポニンBの純度約60%、ソヤサポゲノールBの含有割合29.8%、ソヤサポゲノールAの含有割合4.2%)をメタノール(675mL)と水(675mL)の混合溶液に懸濁して40℃で加熱撹拌した後、遠心分離した。
得られた沈殿物を更にメタノール(225mL)と水(225mL)の混合溶液に懸濁して遠心分離した。更に、同様の操作を繰り返し、より純度の高い精製サポニンを27.5g(ソヤサポニンBの純度約82%、ソヤサポゲノールBの含有割合40.8%、ソヤサポゲノールAの含有割合0.54%)得た。
実施例3
実施例1に準じた方法で得られたグループBサポニン69.9g(ソヤサポニンBの純度約47%、ソヤサポゲノールBの含有割合23.5%、ソヤサポゲノールAの含有割合5.6%)を1050mLのメタノールに溶解し、撹拌下、40℃に保ちながら1050mLの水をゆっくりと滴下した後、遠心分離を行って、より純度の高い精製サポニンを27.5g(ソヤサポニンBの純度約88%、ソヤサポゲノールBの含有割合44.0%、ソヤサポゲノールAの含有割合0.53%)得た。
実施例4
大豆の脱脂胚軸抽出液からソヤサポニン類を60%エタノールで抽出して得た溶液からエタノールを留去し、その残渣に水を加えた後、90〜93℃で16.5時間加熱した。
次に、この加熱処理液700mL(固形分:36.2%、ソヤサポニンBa:1.94g、ソヤサポニンBb:6.58g、ソヤサポゲノールA含量:6.09g、ソヤサポゲノールB含量:4.81g、ダイジン:4.82g、グリシチン:2.89g、ゲニスチン:1.58g)に水700mL、エタノール280mLを加えて、6N−塩酸でpH2.5に調整し、2時間撹拌後、遠心分離して沈殿物(ソヤサポニンB:8.52g)を取得した。一方、ろ液1525mLには、ソヤサポニンBa:85mg、ソヤサポニンBb:729 mgが移行したことを確認した。
実施例5
実施例4で得られた沈殿物(ソヤサポニンB:4.25g)を10%エタノール1400mLで洗浄した。得られた洗浄液1340mLには、ソヤサポニンBa、ソヤサポニンBb、ソヤサポゲノールBは移行しなかった。一方、洗浄した沈殿物を70%エタノール695mLに溶解し、生じた不溶物をろ過して除去した。なお、この不溶物にはソヤサポニンBが136mg(収率3.2%)が移行していた。
ろ液652mL(固形分:15.9%)には、ソヤサポニンBa:0.99g、ソヤサポニンBb:3.13gが移行した(回収率96.9%)。
当該ろ液95mL (ソヤサポニンBa:145mg、ソヤサポニンBb:457mg)を24mLまで濃縮し、析出した沈殿物を酢酸エチル5mLと10mLで2回洗浄したのち、沈殿物を遠心分離した。その後、乾燥して精製サポニン487mg(純度72.2%、ソヤサポニンBa:107mg、ソヤサポニンBb:245mg)を得た。
グループBサポニンとグループAサポニンの含量を、それぞれのアグリコン部分であるソヤサポゲノールBとソヤサポゲノールAに変換して測定した。すなわち、得られた精製サポニンを10%塩酸/メタノールで1時間、加熱還流してソヤサポゲノールとした後、高速液体クロマトグラフィーにて分析したところ、ソヤサポゲノールBの含有割合は35.7%、ソヤサポゲノールAの含有割合は1.7%であった。
実施例6
大豆の脱脂胚軸抽出液からソヤサポニン類を60%エタノールで抽出した溶液からエタノールを留去し、その残渣に水を加えた後、90〜93℃で16.5時間加熱した。
次に、この加熱処理液2000mL(固形分:36.2%、ソヤサポニンBa:5.53g、ソヤサポニンBb:18.81g、ソヤサポゲノールA含量:17.40g、ソヤサポゲノールB含量:13.77g、ダイジン:13.76g、グリシチン:8.26g、ゲニスチン:4.50g)に水2000mLとエタノール800mLを加えて、6N−塩酸でpH2.5に調整し、3時間撹拌後、遠心分離して沈殿物(ソヤサポニンB:23.43g)を取得した。一方、ろ液4196mLには、ソヤサポニンBa:90mg、ソヤサポニンBb:821mg、ソヤサポゲノールA含量:12.39g、ソヤサポゲノールB含量:1.62gが移行したことを確認した。
実施例7
実施例6で得られた沈殿物(ソヤサポニンB:11.73g)を10%エタノール3500mLで洗浄した。この洗浄液3500mLには、ソヤサポニンBa、ソヤサポニンBbは移行せず、ソヤサポゲノールB:55mg、ソヤサポゲノールA:681mgが移行した。一方、洗浄した沈殿物を70%エタノール2750mLに溶解し、生じた不溶物をろ過して除去した。なお、この不溶物にはソヤサポニンBが282mg(収率2.3%)が移行していた。
ろ液2940mLには、ソヤサポニンBa:2.80g、ソヤサポニンBb:8.78g、ソヤサポゲノールB:6.45g、ソヤサポゲノールA:1.97gが移行した(回収率95.0%)。
該ろ液610 mL (ソヤサポニンBa:581mg、ソヤサポニンBb:1.82g)を100mLまで濃縮し、水100mlを加えて、1N−塩酸でpH2.5に調整した。これを遠心分離し、得られた沈殿物を酢酸エチル40mLで洗浄したのち、該沈殿物を遠心分離した。その後、乾燥して精製サポニン2.91g(純度63.0%:ソヤサポニンBa:489mg、ソヤサポニンBb:1.34g)を得た。
また、沈殿化の廃母液には、ソヤサポニンBa:9.6mg、ソヤサポニンBb:246mg、ソヤサポゲノールB:167mg、ソヤサポゲノールA:284mgが移行した。
グループBサポニンとグループAサポニンの含量を、それぞれのアグリコン部分であるソヤサポゲノールBとソヤサポゲノールAに変換して測定した。すなわち、得られた精製サポニンを10%塩酸/メタノールで1時間、加熱還流してソヤサポゲノールとした後、高速液体クロマトグラフィーにて分析したところ、ソヤサポゲノールBの含有割合は36.1%、ソヤサポゲノールAの含有割合は4.5%であった。結果を表3に示す。
Figure 2005097815
実施例8
実施例4で得られた沈殿物(ソヤサポニンB:4.27 g)を30%エタノール1400mLで洗浄した。この洗浄液1395mLには、ソヤサポニンBa:21mg、ソヤサポニンBb:150mgが移行した。この洗浄した沈殿物を70%エタノール490mLに溶解し、生じた不溶物をろ過して除去した。ろ液440mL(固形分:19.1%)には、ソヤサポニンBa:0.97g、ソヤサポニンBb:2.91gが移行した(回収率91.0%)。一方、生じた不溶物には、ソヤサポニンBが249mg(収率5.8%)が移行した。
実施例9
実施例8で得られたろ液70mL(ソヤサポニンBa:154mg、ソヤサポニンBb:463g)を24mLまで濃縮し、析出した沈殿物を酢酸エチル5mLと10mLで2回洗浄した。次に、該沈殿物を遠心分離後、乾燥して精製サポニン171mg(純度81.9%:ソヤサポニンBa:51mg、ソヤサポニンBb:90mg、回収率21%)を得た。
グループBサポニンとグループAサポニンの含量を、それぞれのアグリコン部分であるソヤサポゲノールBとソヤサポゲノールAに変換して測定した。すなわち、得られた精製サポニンを10%塩酸/メタノールで1時間、加熱還流してソヤサポゲノールとした後、高速液体クロマトグラフィーにて分析したところ、ソヤサポゲノールBの含有割合は39.8%、ソヤサポゲノールAの含有割合は0.6%であった。
実施例10
実施例6で得られた沈殿物(ソヤサポニンB:11.70g)を30%エタノール3500mLで洗浄した。得られた洗浄液3550mLには、ソヤサポニンBa:36mg、ソヤサポニンBb:313mgが移行した。この洗浄した沈殿物を70%エタノール2660mLに溶解し、生じた不溶物をろ過して除去した。ろ液2160mLには、ソヤサポニンBa:2.83g、ソヤサポニンBb:8.65g、ソヤサポゲノールB:5.90g、ソヤサポゲノールA:0.91gが移行した(回収率94.5%)。一方、生じた不溶物には、ソヤサポニンBが359mg(収率3.0%)が移行した。
ここで得られたろ液470mL(ソヤサポニンBa:616mg、ソヤサポニンBb:1.88g)を100mLまで濃縮し、水100mLを加えた後、1N−塩酸でpH2.5に調整した。これを遠心分離し、得られた沈殿物を酢酸エチル40mLで洗浄した。次いで、該沈殿物を遠心分離後、乾燥して精製サポニン2.50g(純度73.5%:ソヤサポニンBa:518mg、ソヤサポニンBb:1.32g、回収率69.5%)を得た。
グループBサポニンとグループAサポニンの含量を、それぞれのアグリコン部分であるソヤサポゲノールBとソヤサポゲノールAに変換して測定した。すなわち、得られた精製サポニンを10%塩酸/メタノールで1時間、加熱還流してソヤサポゲノールとした後、高速液体クロマトグラフィーにて分析したところ、ソヤサポゲノールBの含有割合は40.6%、ソヤサポゲノールAの含有割合は2.2%であった。得られた結果を表4に示す。
Figure 2005097815
実施例11
実施例1に示した加熱処理液2000 mLの一部200 mL に水200 mL、エタノール80 mLを加えて、6 N塩酸でpH 2.5に調整し、2時間撹拌後、遠心分離し沈殿物を取得した。得られた沈殿物を用いて表5で示した洗浄溶媒700mLを用いて洗浄工程を2回行った後、沈殿物を表5で示した抽出溶媒200mLに溶解し、生じた不溶物をろ過して除去した。ろ液を濃縮、乾固してソヤサポニンB含量を測定した。ソヤサポニンB回収率とソヤサポニンB純度を表5に示した。
Figure 2005097815
本発明によれば、低コストで、大量生産可能なソヤサポニンBの製造方法が提供される。このソヤサポニンBは、ソヤサポゲノールBの原料として用いられる物質であり、肝臓障害抑制効果のあるソヤサポゲノールBのメチル誘導体の製造に有用である。

Claims (8)

  1. 以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法。
    (1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で沈殿物を形成させる工程、
    (2)前工程で得られた沈殿物を含水低級脂肪族アルコールで洗浄後、低級脂肪族アルコールに溶解する工程、
    (3)前工程で得られた溶液を濃縮し、加水した後、酸性下で沈殿物を形成させ、生ずる沈殿物を担体に吸着・回収する工程、
    (4)前工程で得られた担体を脂溶性溶剤で洗浄後、低級脂肪族アルコールにより抽出する工程
  2. 請求項1記載の(4)工程で得られた抽出液を濃縮し、必要に応じてグループBサポニンを固形物とすることを特徴とする精製されたグループBサポニンの製造方法。
  3. ソヤサポニン類の抽出画分が、大豆の脱脂胚軸抽出液から抽出したソヤサポニン類であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 請求項2記載の精製グループBサポニンを含水低級脂肪族アルコールでスラリー洗浄あるいは低級脂肪族アルコールに溶解後に加水し、次いで固−液分離を行う工程を更に含んでなることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 得られるグループBサポニン固形物の純度が50%以上であることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の方法。
  6. 以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法。
    (1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で沈殿物を形成させる工程、
    (2)前工程で得られた沈殿物を含水低級脂肪族アルコールで洗浄後、低級脂肪族アルコールに溶解する工程、
    (3)前工程で得られた溶液を濃縮して得た固形物を、必要に応じて酸性下で処理して沈殿物を形成させる工程、
    (4)前工程で得られた固形物もしくは沈殿物を脂溶性溶剤で洗浄し、次いで乾燥する工程
  7. 以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法。
    (1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で固−液分離を行い、固体部分を回収する工程、
    (2)前工程で得られた固体部分を含水低級脂肪族アルコールに溶解し、生じた不溶物を除く工程
  8. 以下の工程を含むことを特徴とするグループBサポニンの製造方法。
    (1)ソヤサポニン類の抽出画分に低級脂肪族アルコール又は含水低級脂肪族アルコールを加えて酸性下で固−液分離を行い、固体部分を回収する工程、
    (2)前工程で得られた固体部分を含水低級脂肪族アルコールに溶解し、生じた不溶物を除く工程、
    (3)前工程で得られた溶液を濃縮して得た固形物を、必要に応じて酸性下で処理して沈殿物を形成させたる工程、
    (4)前工程で得られた固形物もしくは沈殿物を脂溶性溶剤で洗浄し、次いで乾燥する工程
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