JPWO2005059926A1 - 同軸ケーブル、より対線ケーブル、同軸ケーブルユニット、試験装置、及びcpuシステム - Google Patents

同軸ケーブル、より対線ケーブル、同軸ケーブルユニット、試験装置、及びcpuシステム Download PDF

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Abstract

本発明の同軸ケーブルユニットは、電源により発生された電流をデバイスに供給する同軸ケーブルユニットであって、第1の内部導体、及び第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を有する第1の同軸ケーブルと、第2の内部導体、及び第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を有する第2の同軸ケーブルとを備え、第1の内部導体及び第2の外部導体は、電源からデバイスの方向に電流を流し、第1の外部導体及び第2の内部導体は、デバイスから電源の方向に電流を流す。

Description

本発明は、同軸ケーブル、より対線ケーブル、同軸ケーブルユニット、試験装置、及びCPUシステムに関する。特に本発明は、電源により発生された電流をデバイスに供給する同軸ケーブル、より対線ケーブル、及び同軸ケーブルユニット、当該同軸ケーブルユニットを備える試験装置、並びに当該同軸ケーブル、当該より対線ケーブル、または当該同軸ケーブルユニットを備えるCPUシステムに関する。
文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の記載の一部とする。
米国特許願10/738,617 出願日 2003年12月17日
図1は、本発明の関連技術に係る試験装置100の構成を示すブロック図である。試験装置100は、DUT(Device Under Test:被試験デバイス)110に予め定められた電流を供給し、DUT110に印加される電圧を測定する電流印加電圧試験を行う。試験装置100は、電源120、同軸ケーブルユニット130、検出部160、及び判定部170を備える。
電源120は、電流を発生し、同軸ケーブルユニット130に送る。同軸ケーブルユニット130は、第1の同軸ケーブル140、及び第2の同軸ケーブル150を有し、電源120が発生した電流をDUT110に供給する。第1の同軸ケーブル140は、第1の内部導体142、及び第1の内部導体142の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体144を含む。第1の内部導体142及び第1の外部導体144は、電源120からDUT110の方向に電流を流す。第2の同軸ケーブル150は、第2の内部導体152、及び第2の内部導体152の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体154を含む。第2の内部導体152及び第2の外部導体154は、DUT110から電源120の方向に電流を流す。
検出部160は、電源120により発生された電流がDUT110に供給された場合にDUT110に印加される電圧を検出し、検出した電圧を判定部170に送る。判定部170は、検出部160により検出された電圧に基づいて、DUT110の良否を判定する。
本発明の関連技術に係る試験装置100によれば、同軸ケーブルユニット130を用いることにより、DUT110に大電流を供給して電流印加電圧試験を行うことができる。
現時点で先行技術文献の存在を認識していないので、先行技術文献に関する記載を省略する。
図2は、本発明の関連技術に係る同軸ケーブルユニット130の等価回路を示す。第1の同軸ケーブル140は、S1からS2の方向に電流を流す。第1の内部導体142の等価回路は、それぞれが自己インダクタンスL1を有する、直列に接続された複数のコイル146を含む。第1の外部導体144の等価回路は、それぞれが自己インダクタンスL2を有する、直列に接続された複数のコイル148を含む。第2の同軸ケーブル150は、G2からG1の方向に電流を流す。第2の内部導体152の等価回路は、それぞれが自己インダクタンスL1を有する、直列に接続された複数のコイル156を含む。第2の外部導体154の等価回路は、それぞれが自己インダクタンスL2を有する、直列に接続された複数のコイル158を含む。
電源120により発生される電流が変化した場合、第1の内部導体142を流れる電流が変化することにより、コイル146により発生される磁束が変化する。これにより、第1の内部導体142に自己誘導起電力が発生する。発生した自己誘導起電力は、第1の内部導体142における電流の流れを妨げるように作用する。また、電源120により発生される電流が変化した場合、第1の外部導体144を流れる電流が変化することにより、コイル148により発生される磁束が変化する。これにより、コイル146に交差する磁束が変化して第1の内部導体142に相互誘導起電力が発生する。発生した相互誘導起電力は、第1の内部導体142における電流の流れを妨げるように作用する。同様に、第1の外部導体144、第2の内部導体152、及び第2の外部導体154のそれぞれにおいても、発生した自己誘導起電力及び相互誘導起電力は、それぞれの導体における電流の流れを妨げるように作用する。
本発明の関連技術に係る試験装置100において作用する誘導起電力により、同軸ケーブルユニット130における入力電流の変化に対する出力電流の応答性が低下する。具体的には、これらの誘導起電力により、試験装置100は、電源120により発生される電流が変化してからDUT110に供給する電流が変化するまでに、より多くの時間を要する。このため、急激な電流の変化が必要とされる場合に、精度よく試験することが困難であった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することができる同軸ケーブル、より対線ケーブル、同軸ケーブルユニット、試験装置、及びCPUシステムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1の形態によれば、電源により発生された電流をデバイスに供給する同軸ケーブルであって、内部導体と、内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた外部導体とを備え、内部導体及び外部導体のうち一方は、電源からデバイスの方向に電流を流し、内部導体及び外部導体のうち他方は、デバイスから電源の方向に電流を流す。内部導体及び外部導体が一纏めにシールドされていてもよい。
また、本発明の第2の形態によれば、電源により発生された電流をデバイスに供給するより対線ケーブルであって、電源からデバイスの方向に電流を流すA導体と、A導体とより合わされ、デバイスから電源の方向に電流を流すB導体とを備える。
また、本発明の第3の形態によれば、電源により発生された電流をデバイスに供給する同軸ケーブルユニットであって、第1の内部導体、及び第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を有する第1の同軸ケーブルと、第2の内部導体、及び第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を有する第2の同軸ケーブルとを備え、第1の内部導体及び第2の外部導体は、電源からデバイスの方向に電流を流し、第1の外部導体及び第2の内部導体は、デバイスから電源の方向に電流を流す。
第1の内部導体及び第2の外部導体は、互いに並列に接続され、電源からデバイスの方向に電流を流し、第1の外部導体及び第2の内部導体は、互いに並列に接続され、デバイスから電源の方向に電流を流してもよい。第1の同軸ケーブル及び第2の同軸ケーブルのそれぞれがシールドされていてもよい。第1の同軸ケーブル及び第2の同軸ケーブルが一纏めにシールドされていてもよい。
また、本発明の第4の形態によれば、被試験デバイスを試験する試験装置であって、電流を発生させる電源と、電源により発生された電流を被試験デバイスに供給する同軸ケーブルユニットと、被試験デバイスに電流が供給された場合に被試験デバイスに印加される電圧を検出する検出部と、検出部により検出された電圧に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備え、同軸ケーブルユニットは、第1の内部導体、及び第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を含む第1の同軸ケーブルと、第2の内部導体、及び第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を含む第2の同軸ケーブルとを有し、第1の内部導体及び第2の外部導体は、電源から被試験デバイスの方向に電流を流し、第1の外部導体及び第2の内部導体は、被試験デバイスから電源の方向に電流を流す。
また、本発明の第5の形態によれば、被試験デバイスを試験する試験装置であって、電流を発生させる電源と、電源により発生された電流を被試験デバイスに供給する同軸ケーブルユニットと、被試験デバイスに電圧が印加された場合に被試験デバイスに供給される電流を検出する検出部と、検出部により検出された電流に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する判定部とを備え、同軸ケーブルユニットは、第1の内部導体、及び第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を含む第1の同軸ケーブルと、第2の内部導体、及び第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を含む第2の同軸ケーブルとを有し、第1の内部導体及び第2の外部導体は、電源から被試験デバイスの方向に電流を流し、第1の外部導体及び第2の内部導体は、被試験デバイスから電源の方向に電流を流す。
また、本発明の第6の形態によれば、被試験デバイスを試験する試験装置であって、被試験デバイスに供給する試験信号のパターンを発生するパターン発生部と、被試験デバイスに試験信号を供給するタイミングを発生するタイミング発生部と、パターン発生部が発生したパターン、及びタイミング発生部が発生したタイミングに基づいて、試験信号の波形を成形する波形成形部と、波形成形部によって波形が成形された試験信号を、被試験デバイスに供給するドライバと、供給された試験信号に対応して被試験デバイスから出力された出力信号を基準電圧と比較するコンパレータと、コンパレータによる比較結果を期待値と比較することにより、被試験デバイスの良否を判定する論理比較部と、被試験デバイスに供給する電流を発生させる電源と、電源により発生された電流を被試験デバイスに供給する同軸ケーブルユニットとを備え、同軸ケーブルユニットは、第1の内部導体、及び第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を含む第1の同軸ケーブルと、第2の内部導体、及び第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を含む第2の同軸ケーブルとを有し、第1の内部導体及び第2の外部導体は、電源から被試験デバイスの方向に電流を流し、第1の外部導体及び第2の内部導体は、被試験デバイスから電源の方向に電流を流す。
また、本発明の第7の形態によれば、電源が発生した電流により駆動されるCPUシステムであって、プログラムに基づいて演算処理を行うCPUと、電源が発生した電流をCPUに供給する同軸ケーブルとを備え、同軸ケーブルは、内部導体と、内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた外部導体とを有し、内部導体及び外部導体のうち一方は、電源からCPUの方向に電流を流し、内部導体及び外部導体のうち他方は、CPUから電源の方向に電流を流す。内部導体及び外部導体が一纏めにシールドされている。
また、本発明の第8の形態によれば、電源が発生した電流により駆動されるCPUシステムであって、プログラムに基づいて演算処理を行うCPUと、電源が発生した電流をCPUに供給するより対線ケーブルとを備え、より対線ケーブルは、電源からCPUの方向に電流を流すA導体と、A導体とより合わされ、CPUから電源の方向に電流を流すB導体とを有する。
また、本発明の第9の形態によれば、電源が発生した電流により駆動されるCPUシステムであって、プログラムに基づいて演算処理を行うCPUと、電源が発生した電流をCPUに供給する同軸ケーブルユニットとを備え、同軸ケーブルユニットは、第1の内部導体、及び第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を含む第1の同軸ケーブルと、第2の内部導体、及び第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を含む第2の同軸ケーブルとを有し、第1の内部導体及び第2の外部導体は、電源からCPUの方向に電流を流し、第1の外部導体及び第2の内部導体は、CPUから電源の方向に電流を流す。
第1の内部導体及び第2の外部導体は、互いに並列に接続され、電源からデバイスの方向に電流を流し、第1の外部導体及び第2の内部導体は、互いに並列に接続され、デバイスから電源の方向に電流を流してもよい。第1の同軸ケーブル及び第2の同軸ケーブルのそれぞれがシールドされていてもよい。第1の同軸ケーブル及び第2の同軸ケーブルが一纏めにシールドされていてもよい。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
本発明によれば、同軸ケーブル、より対線ケーブル、及び同軸ケーブルユニットにおける入力電流の変化に対する出力電流の応答性を向上させることができる。
本発明の関連技術に係る試験装置100の構成を示すブロック図である。 本発明の関連技術に係る同軸ケーブルユニット130の等価回路を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る試験装置200の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る同軸ケーブルユニット230の等価回路の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る試験装置300の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るコンピュータシステム400の構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
100 試験装置、110 DUT、120 電源、130 同軸ケーブルユニット、140 第1の同軸ケーブル、142 第1の内部導体、144 第1の外部導体、146 コイル、148 コイル、150 第2の同軸ケーブル、152 第2の内部導体、154 第2の外部導体、156 コイル、158 コイル、160 検出部、170 判定部、200 試験装置、210 DUT、220 電源、230 同軸ケーブルユニット、240 第1の同軸ケーブル、242 第1の内部導体、244 第1の外部導体、246 コイル、248 コイル、250 第2の同軸ケーブル、252 第2の内部導体、254 第2の外部導体、256 コイル、258 コイル、260 検出部、270 判定部、300 試験装置、310 DUT、320 パターン発生部、325 タイミング発生部、330 波形成形部、335 ドライバ、340 コンパレータ、345 論理比較部、350 電源、355 同軸ケーブルユニット、360 第1の同軸ケーブル、362 第1の内部導体、364 第1の外部導体、370 第2の同軸ケーブル、372 第2の内部導体、374 第2の外部導体、400 CPUシステム、410 CPUユニット、412 CPU、414 ホストコントローラ、416 RAM、418 入出力コントローラ、420 ROM、430 ハードディスクドライブ、440 電源、450 同軸ケーブルユニット、460 第1の同軸ケーブル、462 第1の内部導体、464 第1の外部導体、470 第2の同軸ケーブル、472 第2の内部導体、474 第2の外部導体
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る試験装置200の構成の一例を示すブロック図である。試験装置200は、DUT210に予め定められた電流を供給し、DUT210に印加される電圧を測定する電流印加電圧試験と、DUT210に予め定められた電圧を印加し、DUT210に供給される電流を測定する電圧印加電流試験とを行うが、以下、電流印加電圧試験を行う場合を例として、試験装置200を説明する。試験装置200は、電源220、同軸ケーブルユニット230、検出部260、及び判定部270を備える。
本発明の第1の実施形態に係る試験装置200は、電流の伝送路として同軸ケーブルユニット230を用いることにより、試験に必要な大電流をDUT210に供給する。ここで、試験装置200は、同軸ケーブルユニット230に含まれる同軸ケーブルにおいて、内部導体と外部導体とで互いに異なる方向に電流を流すことにより、電流が変化した場合に発生する自己誘導起電力と相互誘導起電力とを相殺させる。これにより、同軸ケーブルユニット230における入力電流の変化に対する出力電流の応答性を向上させ、急激な電流の変化が必要とされる場合であっても、精度よく試験することを目的とする。
電源220は、電流を発生させ、同軸ケーブルユニット230に送る。同軸ケーブルユニット230は、第1の同軸ケーブル240、及び第2の同軸ケーブル250を有し、電源220により発生された電流をDUT210に供給する。ここで、第1の同軸ケーブル240及び第2の同軸ケーブル250は、例えば束ねられているという様に互いに近接している必要はなく、互いに離れていてもよい。第1の同軸ケーブル240は、第1の内部導体242、及び第1の内部導体242の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体244を含む。第2の同軸ケーブル250は、第2の内部導体252、及び第2の内部導体252の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体254を含む。第1の内部導体242及び第2の外部導体254は、互いに並列に接続され、電源220からDUT210の方向に電流を流す。第1の外部導体244及び第2の内部導体252は、互いに並列に接続され、DUT210から電源220の方向に電流を流す。
検出部260は、電源220により発生された電流がDUT210に供給された場合にDUT210に印加される電圧を検出し、検出した電圧を判定部270に送る。判定部270は、検出部260により検出された電圧に基づいて、DUT210の良否を判定する。例えば、判定部270は、検出部260により検出された電圧を、アナログデジタルコンバータを用いてデジタルデータに変換し、当該デジタルデータを予め定められた期待値と比較することにより、DUT210の良否を判定する。
なお、検出部260は、本例において、電源220により発生された電流がDUT210に供給された場合にDUT210に印加される電圧を検出したが、電圧印加電流試験においては、電源220により発生された電圧がDUT210に印加された場合にDUTに供給される電流を検出してもよい。この場合、判定部270は、検出部260により検出された電流に基づいて、DUT210の良否を判定する。
本発明の第1の実施形態に係る試験装置200によれば、第1の内部導体242及び第2の外部導体254が互いに並列に接続され、また、第1の外部導体244及び第2の内部導体252が互いに並列に接続されることにより、電源220により発生された大電流をDUT210に供給して電流印加電圧試験及び電圧印加電流試験を行うことができる。
なお、同軸ケーブルユニット230が有する第1の同軸ケーブル240及び第2の同軸ケーブル250は、シールドされていてもよい。この場合、第1の同軸ケーブル240及び第2の同軸ケーブル250のそれぞれがシールドされていてもよく、また、第1の同軸ケーブル240及び第2の同軸ケーブル250が一纏めにシールドされていてもよい。同軸ケーブルユニット230が有する同軸ケーブルがシールドされることにより、同軸ケーブルユニット230に対する外部からのノイズの影響を低減させて、同軸ケーブルユニット230が供給する電流の品質を高めることができる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る同軸ケーブルユニット230の等価回路の一例を示す。第1の内部導体242の等価回路は、それぞれが自己インダクタンスL1を有する、直列に接続された複数のコイル246を含む。第1の外部導体244の等価回路は、それぞれが自己インダクタンスL2を有する、直列に接続された複数のコイル248を含む。第2の内部導体252の等価回路は、それぞれが自己インダクタンスL1を有する、直列に接続された複数のコイル256を含む。第2の外部導体254の等価回路は、それぞれが自己インダクタンスL2を有する、直列に接続された複数のコイル258を含む。第1の内部導体242及び第2の外部導体254は、S1からS2の方向に電流を流す。第1の外部導体244及び第2の内部導体252は、G2からG1の方向に電流を流す。
電源220により発生される電流が変化した場合、第1の内部導体242を流れる電流が変化することにより、コイル246により発生される磁束が変化する。これにより、第1の内部導体242に自己誘導起電力が発生する。発生した自己誘導起電力は、S2からS1の方向、即ち第1の内部導体242における電流の方向とは逆の方向に電流を流すべく作用する。また、電源220により発生される電流が変化した場合、第1の外部導体244を流れる電流が変化することにより、コイル248により発生される磁束が変化する。これにより、コイル246に交差する磁束が変化して第1の内部導体242に相互誘導起電力が発生する。発生した相互誘導起電力は、S1からS2の方向、即ち第1の内部導体242における電流の方向と同じ方向に電流を流すべく作用する。
従って、第1の内部導体242に発生した相互誘導起電力は、第1の内部導体242に発生した自己誘導起電力を相殺すべく作用する。つまり、第1の内部導体242における自己インダクタンスは実質的に低減される。これにより、第1の内部導体242における、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。
一方、電源220により発生される電流が変化した場合、第1の外部導体244を流れる電流が変化することにより、コイル248により発生される磁束が変化する。これにより、第1の外部導体244に自己誘導起電力が発生する。発生した自己誘導起電力は、G1からG2の方向、即ち第1の外部導体244における電流の方向とは逆の方向に電流を流すべく作用する。また、電源220により発生される電流が変化した場合、第1の内部導体242を流れる電流が変化することにより、コイル246により発生される磁束が変化する。これにより、コイル248に交差する磁束が変化して第1の外部導体244に相互誘導起電力が発生する。発生した相互誘導起電力は、G2からG1の方向、即ち第1の外部導体244における電流の方向と同じ方向に電流を流すべく作用する。
従って、第1の外部導体244に発生した相互誘導起電力は、第1の外部導体244に発生した自己誘導起電力を相殺すべく作用する。つまり、第1の外部導体244における自己インダクタンスは実質的に低減される。これにより、第1の外部導体244における、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。同様にして、第2の内部導体252及び第2の外部導体254のそれぞれにおける、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。以上により、同軸ケーブルユニット230における入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。
ここで、第1の内部導体242を流れる電流を変化させた場合の第1の外部導体244に対する相互誘導インダクタンスM12は、第1の外部導体244を流れる電流を変化させた場合の第1の内部導体242に対する相互誘導インダクタンスM21とは異なっている。また、第2の同軸ケーブル250における相互誘導インダクタンスも同様である。従って、S1からS2の方向に流れる電流は、第1の内部導体242において相互誘導インダクタンスM21による利得を得て、第2の外部導体254において相互誘導インダクタンスM12による利得を得る。また、G2からG1の方向に流れる電流は、第1の外部導体244において相互誘導インダクタンスM12による利得を得て、第2の内部導体252において相互誘導インダクタンスM21による利得を得る。つまり、S1からS2の方向に流れる電流と、G2からG1の方向に流れる電流とは、相互誘導による利得が互いに等しいので、効率よく回路を流れることができる。
なお、本図に示した構成は一例であり、本図の構成に多様な変更を加えてもよい。例えば、第1の内部導体242及び第2の内部導体252が互いに並列に接続されて電源220からDUT210の方向に電流を流し、第1の外部導体244及び第2の外部導体254が互いに並列に接続されてDUT210から電源220の方向に電流を流してもよい。また、例えば、第1の外部導体244及び第2の外部導体254が互いに並列に接続されて電源220からDUT210の方向に電流を流し、第1の内部導体242及び第2の内部導体252が互いに並列に接続されてDUT210から電源220の方向に電流を流してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る試験装置200によれば、同軸ケーブルユニット230における入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上することにより、例えば2μsの立ち上がり時間で100Aの電流を発生させる等、急激な電流の変化が必要とされる場合であっても、精度よく試験することができる。
図3及び図4において、電源220によって発生された電流は、2本の同軸ケーブルを有する同軸ケーブルユニット230によってDUT210に供給されていた。しかし、電源220によって発生された電流は、少なくとも1本の同軸ケーブルによってDUT210に供給されてもよい。ここで、内部導体と、内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた外部導体とを有する当該同軸ケーブルにおいて、内部導体及び外部導体のうち一方は、電源220からDUT210の方向に電流を流すと共に、内部導体及び外部導体のうち他方は、DUT210から電源220の方向に電流を流してよい。これにより、内部導体及び外部導体のそれぞれにおける自己誘導起電力と相互誘導起電力とを相殺させて、それぞれの導体における自己インダクタンスを実質的に低減することができる。従って、それぞれの導体において、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。
なお、この場合、当該同軸ケーブルにおいて、内部導体及び外部導体は、一纏めにシールドされていてよい。これにより、同軸ケーブルに対する外部からのノイズの影響を低減させて、同軸ケーブルが供給する電流の品質を高めることができる。
また、電源220によって発生された電流は、少なくとも1本のより対線ケーブルによってDUT210に供給されてもよい。ここで、当該より対線ケーブルは、電源220からDUT210の方向に電流を流すA導体と、当該A導体とより合わされ、DUT210から電源220の方向に電流を流すB導体とを有していてよい。これにより、A導体及びB導体のそれぞれにおける自己誘導起電力と相互誘導起電力とを相殺させて、それぞれの導体における自己インダクタンスを実質的に低減することができる。従って、それぞれの導体において、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。
なお、この場合、当該より対線ケーブルにおいて、A導体及びB導体は、一纏めにシールドされていてよい。これにより、より対線ケーブルに対する外部からのノイズの影響を低減させて、より対線ケーブルが供給する電流の品質を高めることができる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る試験装置300の構成の一例を示すブロック図である。試験装置300は、DUT310に試験信号を供給すると共に、当該試験信号に対応してDUT310が出力した出力信号を期待値と比較することによって、DUT310の良否を判定する、所謂機能試験を行う。試験装置300は、パターン発生部320、タイミング発生部325、波形成形部330、ドライバ335、コンパレータ340、論理比較部345、電源350、及び同軸ケーブルユニット355を備える。
本発明の第2の実施形態に係る試験装置300は、伝送路として同軸ケーブルユニット355を用いることにより、DUT310の駆動電流を安定してDUT310に供給することを目的とする。
パターン発生部320は、DUT310に供給する試験信号のパターンを発生する。そして、パターン発生部320は、発生した試験信号のパターンを、波形成形部330に出力する。また、パターン発生部320は、発生した試験信号のパターンに対応する、出力信号の期待値を更に発生する。そして、パターン発生部320は、発生した期待値を、論理比較部345に出力する。タイミング発生部325は、DUT310に試験信号を供給するタイミングを発生する。そして、タイミング発生部325は、発生したタイミングを波形成形部330及び論理比較部345に出力する。
波形成形部330は、パターン発生部320が発生した試験信号のパターンと、タイミング発生部325が発生した、DUT310に試験信号を供給するタイミングとに基づいて、試験信号の波形を成形する。そして、波形成形部330は、試験信号をドライバ335に出力する。ドライバ335は、波形成形部330によって波形が成形された試験信号を、DUT310に供給する。
コンパレータ340は、ドライバ335によって供給された試験信号に対応してDUT310から出力された出力信号を、基準電圧と比較する。そして、コンパレータ340は、比較結果である論理値を、論理比較部345に出力する。論理比較部345は、コンパレータ340から受け取った、出力信号と基準電圧との比較結果である論理値、及びパターン発生部320から受け取った期待値を、タイミング発生部325から受け取ったタイミングに基づいて比較することにより、DUT310の良否を判定する。具体的には、論理比較部345は、比較結果である論理値と期待値とが一致している場合に、DUT310を合格として判定する。
一方、電源350は、DUT310に供給する電流を発生させる。そして、電源350は、発生させた電流を、同軸ケーブルユニット355に送る。同軸ケーブルユニット355は、第1の同軸ケーブル360、及び第2の同軸ケーブル370を有し、電源350により発生された電流をDUT310に供給する。第1の同軸ケーブル360は、第1の内部導体362、及び第1の内部導体362の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体364を含む。また、第2の同軸ケーブル370は、第2の内部導体372、及び第2の内部導体372の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体374を含む。そして、第1の内部導体362及び第2の外部導体374は、電源350からDUT310の方向に電流を流す。また、第1の外部導体364及び第2の内部導体372は、DUT310から電源350の方向に電流を流す。
つまり、図3及び図4において説明した、本発明の第1の実施形態に係る同軸ケーブルユニット230の場合と同様にして、同軸ケーブルユニット355においても、第1の内部導体362、第1の外部導体364、第2の内部導体372、及び第2の外部導体374のそれぞれにおける自己誘導起電力と相互誘導起電力とが相殺されることにより、それぞれの導体における自己インダクタンスが実質的に低減する。従って、それぞれの導体において、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。また、図3及び図4において説明した同軸ケーブルユニット230の場合と同様にして、同軸ケーブルユニット355においても、電源350からDUT310に流れる電流と、DUT310から電源350に流れる電流とは、相互誘導による利得が互いに等しいので、効率よく電源350とDUT310との間を流れることができる。
以上により、本発明の第2の実施形態に係る試験装置300は、電源350によって発生された駆動電流を、安定してDUT310に供給することができる。これにより、試験信号の変化等に伴って、DUT310内の回路の動作が変化する場合であっても、DUT310を安定して動作させることができるので、高い精度でDUT310を試験することができる。
なお、本図において、電源350によって発生された電流は、2本の同軸ケーブルを有する同軸ケーブルユニット355によってDUT310に供給されていたが、当該電流は、少なくとも1本の同軸ケーブルによってDUT310に供給されてもよい。例えば、電源350によって発生された電流は、本図に示した第1の同軸ケーブル360によってDUT310に供給されてもよく、また、第2の同軸ケーブル370によってDUT310に供給されてもよい。この場合であっても、当該同軸ケーブルの内部導体及び外部導体における自己誘導起電力と相互誘導起電力とを相殺させて、それぞれの導体における自己インダクタンスを実質的に低減することができる。
また、電源350によって発生された電流は、少なくとも1本のより対線ケーブルによってDUT310に供給されてもよい。ここで、当該より対線ケーブルは、電源350からDUT310の方向に電流を流すA導体と、当該A導体とより合わされ、DUT310から電源350の方向に電流を流すB導体とを有していてよい。これにより、A導体及びB導体における自己誘導起電力と相互誘導起電力とを相殺させて、当該導体における自己インダクタンスを実質的に低減することができる。従って、それぞれの導体において、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るコンピュータシステム400の構成の一例を示すブロック図である。コンピュータシステム400は、CPUユニット410、ハードディスクドライブ430、電源440、及び同軸ケーブルユニット450を備える。コンピュータシステム400は、例えばOADG規格に基づいたパーソナルコンピュータである。
CPUユニット410は、CPU412、ホストコントローラ414、RAM416、入出力コントローラ418、及びROM420を有する。CPUユニット410は、例えば、パーソナルコンピュータにおけるマザーボードである。ホストコントローラ414は、CPU412とRAM416とを接続する。入出力コントローラ418は、ホストコントローラ414と、ROM420及びハードディスクドライブ430とを接続する。CPU412は、RAM416及びROM420に格納されたプログラムに基づいて演算処理を行う。ハードディスクドライブ430は、コンピュータシステム400が使用するプログラム及びデータを格納する。
電源440は、電流を発生し、同軸ケーブルユニット450に送る。同軸ケーブルユニット450は、第1の同軸ケーブル460、及び第2の同軸ケーブル470を有し、CPUユニット410に形成された配線を介して、電源440が発生した電流をCPU412に供給する。CPU412及び同軸ケーブルユニット450は、本発明におけるCPUシステムの一例である。第1の同軸ケーブル460は、第1の内部導体462、及び第1の内部導体462の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体464を含む。第2の同軸ケーブル470は、第2の内部導体472、及び第2の内部導体472の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体474を含む。第1の内部導体462及び第2の外部導体474は、互いに並列に接続され、電源440からCPU412の方向に電流を流す。第1の外部導体464及び第2の内部導体472は、互いに並列に接続され、CPU412から電源440の方向に電流を流す。
これにより、図4に示した本発明の第1の実施形態に係る同軸ケーブルユニット230と同様に、第1の内部導体462、第1の外部導体464、第2の内部導体472、及び第2の外部導体474のそれぞれにおいても、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上し、同軸ケーブルユニット450における入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。
本発明の第3の実施形態に係るコンピュータシステム400によれば、同軸ケーブルユニット450における入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上することにより、CPU412に供給する電流の変化が大きい場合であっても、CPU412が必要とする電流を正確に供給することができる。
なお、同軸ケーブルユニット450が有する第1の同軸ケーブル460及び第2の同軸ケーブル470は、シールドされていてもよい。この場合、第1の同軸ケーブル460及び第2の同軸ケーブル470のそれぞれがシールドされていてもよく、また、第1の同軸ケーブル460及び第2の同軸ケーブル470が一纏めにシールドされていてもよい。同軸ケーブルユニット450が有する同軸ケーブルがシールドされることにより、同軸ケーブルユニット450に対する外部からのノイズの影響を低減させて、同軸ケーブルユニット450が供給する電流の品質を高めることができる。
図6において、電源440によって発生された電流は、2本の同軸ケーブルを有する同軸ケーブルユニット450によってCPUユニット410に供給されていた。しかし、電源440によって発生された電流は、少なくとも1本の同軸ケーブルによってCPUユニット410に供給されてもよい。ここで、内部導体と、内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた外部導体とを有する当該同軸ケーブルにおいて、内部導体及び外部導体のうち一方は、電源440からCPUユニット410の方向に電流を流すと共に、内部導体及び外部導体のうち他方は、CPUユニット410から電源440の方向に電流を流してよい。これにより、内部導体及び外部導体における自己誘導起電力と相互誘導起電力とを相殺させて、それぞれの導体における自己インダクタンスを実質的に低減することができる。従って、それぞれの導体において、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。
なお、この場合、当該同軸ケーブルにおいて、内部導体及び外部導体は、一纏めにシールドされていてよい。これにより、同軸ケーブルに対する外部からのノイズの影響を低減させて、同軸ケーブルが供給する電流の品質を高めることができる。
また、電源440によって発生された電流は、少なくとも1本のより対線ケーブルによってCPUユニット410に供給されてもよい。ここで、当該より対線ケーブルは、電源440からCPUユニット410の方向に電流を流すA導体と、当該A導体とより合わされ、CPUユニット410から電源440の方向に電流を流すB導体とを有していてよい。これにより、A導体及びB導体における自己誘導起電力と相互誘導起電力とを相殺させて、当該導体における自己インダクタンスを実質的に低減することができる。従って、それぞれの導体において、入力電流の変化に対する出力電流の応答性が向上する。
なお、この場合、当該より対線ケーブルにおいて、A導体及びB導体は、一纏めにシールドされていてよい。これにより、より対線ケーブルに対する外部からのノイズの影響を低減させて、より対線ケーブルが供給する電流の品質を高めることができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (17)

  1. 電源により発生された電流をデバイスに供給する同軸ケーブルであって、
    内部導体と、
    前記内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた外部導体と
    を備え、
    前記内部導体及び前記外部導体のうち一方は、前記電源から前記デバイスの方向に電流を流し、
    前記内部導体及び前記外部導体のうち他方は、前記デバイスから前記電源の方向に電流を流す
    同軸ケーブル。
  2. 前記内部導体及び前記外部導体が一纏めにシールドされている請求項1に記載の同軸ケーブル。
  3. 電源により発生された電流をデバイスに供給するより対線ケーブルであって、
    前記電源から前記デバイスの方向に電流を流すA導体と、
    前記A導体とより合わされ、前記デバイスから前記電源の方向に電流を流すB導体と
    を備えるより対線ケーブル。
  4. 電源により発生された電流をデバイスに供給する同軸ケーブルユニットであって、
    第1の内部導体、及び前記第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を有する第1の同軸ケーブルと、
    第2の内部導体、及び前記第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を有する第2の同軸ケーブルと
    を備え、
    前記第1の内部導体及び前記第2の外部導体は、前記電源から前記デバイスの方向に電流を流し、
    前記第1の外部導体及び前記第2の内部導体は、前記デバイスから前記電源の方向に電流を流す
    同軸ケーブルユニット。
  5. 前記第1の内部導体及び前記第2の外部導体は、互いに並列に接続され、前記電源から前記デバイスの方向に電流を流し、
    前記第1の外部導体及び前記第2の内部導体は、互いに並列に接続され、前記デバイスから前記電源の方向に電流を流す
    請求項4に記載の同軸ケーブルユニット。
  6. 前記第1の同軸ケーブル及び前記第2の同軸ケーブルのそれぞれがシールドされている請求項4に記載の同軸ケーブルユニット。
  7. 前記第1の同軸ケーブル及び前記第2の同軸ケーブルが一纏めにシールドされている請求項4に記載の同軸ケーブルユニット。
  8. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    電流を発生させる電源と、
    前記電源により発生された電流を前記被試験デバイスに供給する同軸ケーブルユニットと、
    前記被試験デバイスに電流が供給された場合に前記被試験デバイスに印加される電圧を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された電圧に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を備え、
    前記同軸ケーブルユニットは、
    第1の内部導体、及び前記第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を含む第1の同軸ケーブルと、
    第2の内部導体、及び前記第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を含む第2の同軸ケーブルと
    を有し、
    前記第1の内部導体及び前記第2の外部導体は、前記電源から前記被試験デバイスの方向に電流を流し、
    前記第1の外部導体及び前記第2の内部導体は、前記被試験デバイスから前記電源の方向に電流を流す
    試験装置。
  9. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    電流を発生させる電源と、
    前記電源により発生された電流を前記被試験デバイスに供給する同軸ケーブルユニットと、
    前記被試験デバイスに電圧が印加された場合に前記被試験デバイスに供給される電流を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された電流に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を備え、
    前記同軸ケーブルユニットは、
    第1の内部導体、及び前記第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を含む第1の同軸ケーブルと、
    第2の内部導体、及び前記第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を含む第2の同軸ケーブルと
    を有し、
    前記第1の内部導体及び前記第2の外部導体は、前記電源から前記被試験デバイスの方向に電流を流し、
    前記第1の外部導体及び前記第2の内部導体は、前記被試験デバイスから前記電源の方向に電流を流す
    試験装置。
  10. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスに供給する試験信号のパターンを発生するパターン発生部と、
    前記被試験デバイスに前記試験信号を供給するタイミングを発生するタイミング発生部と、
    前記パターン発生部が発生した前記パターン、及び前記タイミング発生部が発生した前記タイミングに基づいて、前記試験信号の波形を成形する波形成形部と、
    前記波形成形部によって波形が成形された前記試験信号を、前記被試験デバイスに供給するドライバと、
    供給された前記試験信号に対応して前記被試験デバイスから出力された出力信号を基準電圧と比較するコンパレータと、
    前記コンパレータによる比較結果を期待値と比較することにより、前記被試験デバイスの良否を判定する論理比較部と、
    前記被試験デバイスに供給する電流を発生させる電源と、
    前記電源により発生された電流を前記被試験デバイスに供給する同軸ケーブルユニットと
    を備え、
    前記同軸ケーブルユニットは、
    第1の内部導体、及び前記第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を含む第1の同軸ケーブルと、
    第2の内部導体、及び前記第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を含む第2の同軸ケーブルと
    を有し、
    前記第1の内部導体及び前記第2の外部導体は、前記電源から前記被試験デバイスの方向に電流を流し、
    前記第1の外部導体及び前記第2の内部導体は、前記被試験デバイスから前記電源の方向に電流を流す
    試験装置。
  11. 電源が発生した電流により駆動されるCPUシステムであって、
    プログラムに基づいて演算処理を行うCPUと、
    前記電源が発生した電流を前記CPUに供給する同軸ケーブルと
    を備え、
    前記同軸ケーブルは、
    内部導体と、
    前記内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた外部導体と
    を有し、
    前記内部導体及び前記外部導体のうち一方は、前記電源から前記CPUの方向に電流を流し、
    前記内部導体及び前記外部導体のうち他方は、前記CPUから前記電源の方向に電流を流す
    CPUシステム。
  12. 前記内部導体及び前記外部導体が一纏めにシールドされている請求項11に記載のCPUシステム。
  13. 電源が発生した電流により駆動されるCPUシステムであって、
    プログラムに基づいて演算処理を行うCPUと、
    前記電源が発生した電流を前記CPUに供給するより対線ケーブルと
    を備え、
    前記より対線ケーブルは、
    前記電源から前記CPUの方向に電流を流すA導体と、
    前記A導体とより合わされ、前記CPUから前記電源の方向に電流を流すB導体と
    を有するCPUシステム。
  14. 電源が発生した電流により駆動されるCPUシステムであって、
    プログラムに基づいて演算処理を行うCPUと、
    前記電源が発生した電流を前記CPUに供給する同軸ケーブルユニットと
    を備え、
    前記同軸ケーブルユニットは、
    第1の内部導体、及び前記第1の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第1の外部導体を含む第1の同軸ケーブルと、
    第2の内部導体、及び前記第2の内部導体の周囲に絶縁体を介して設けられた第2の外部導体を含む第2の同軸ケーブルと
    を有し、
    前記第1の内部導体及び前記第2の外部導体は、前記電源から前記CPUの方向に電流を流し、
    前記第1の外部導体及び前記第2の内部導体は、前記CPUから前記電源の方向に電流を流す
    CPUシステム。
  15. 前記第1の内部導体及び前記第2の外部導体は、互いに並列に接続され、前記電源から前記デバイスの方向に電流を流し、
    前記第1の外部導体及び前記第2の内部導体は、互いに並列に接続され、前記デバイスから前記電源の方向に電流を流す
    請求項14に記載のCPUシステム。
  16. 前記第1の同軸ケーブル及び前記第2の同軸ケーブルのそれぞれがシールドされている請求項14に記載のCPUシステム。
  17. 前記第1の同軸ケーブル及び前記第2の同軸ケーブルが一纏めにシールドされている請求項14に記載のCPUシステム。
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