JP2873376B2 - 電 線 - Google Patents

電 線

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JP2873376B2
JP2873376B2 JP10540689A JP10540689A JP2873376B2 JP 2873376 B2 JP2873376 B2 JP 2873376B2 JP 10540689 A JP10540689 A JP 10540689A JP 10540689 A JP10540689 A JP 10540689A JP 2873376 B2 JP2873376 B2 JP 2873376B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電力を伝送する同軸ケーブルに関する。
[従来の技術] 従来の同軸ケーブルは、基本的には、銅線等の導体で
構成される芯線に絶縁物である被覆を巻いたものであ
り、このような芯線として鋼心アルミより線(ACSR)、
硬銅線等を使用している同軸ケーブルが存在する。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の同軸ケーブルは、そのいずれにしても、芯
線に電流が流れることによって、この流れる電流に応じ
たインダクタンス成分がその同軸ケーブルに発生する。
そして、交流送電においては、この発生したインダクタ
ンス成分によって、電流の位相が遅れる。また、負荷に
インダクタンス成分が多いと、その分だけ、電流の位相
が遅れる。
ところで、このような位相の遅れを解消するために、
負荷側では、進相コンデンサを挿入しているのが実情で
あり、上記従来の電線は、進相コンデンサを必要とする
という問題がある。
本発明は、上記のような芯線を流れる電流に応じて発
生するインダクタンス成分による影響を防止することが
でき、特に進相コンデンサ等を必要とせずに、容易にこ
のようなインダクタンス成分による影響を防止すること
ができる同軸ケーブルを提供することを目的とする。ま
た、本発明は、製造がより容易な同軸ケーブルを提供す
ることを目的とする。
[課題を解決する手段] 請求項1記載の発明は、芯線と、上記芯線の外側に同
軸に設けられるシールドと、上記芯線と上記シールドと
の間を絶縁する絶縁部とを有する同軸ケーブルにおい
て、上記同軸ケーブルの一端側のシールドと他端側のシ
ールドとを接続し、上記芯線を流れる電流とは逆方向の
電流を上記シールドに流す導線によって構成されている
逆方向電流供給手段と、上記導線を上記シールドから絶
縁する絶縁被覆とを有する。
また、請求項2記載の発明は、請求項(1)におい
て、上記導線に直列に上記逆方向の電流の電流値を調整
する抵抗器を設けた同軸ケーブルである。
請求項3記載の発明は、請求項(1)において、上記
同軸ケーブルは、上記同軸ケーブルを適宜所望の長さに
構成して所望複数本用意し、上記複数本の同軸ケーブル
の芯線同士を順次直列に接続した1本の同軸ケーブルで
ある同軸ケーブルである。
さらに、請求項4記載の発明は、芯線と、上記芯線の
外側に同軸に設けられるシールドと、上記芯線と上記シ
ールドとの間を絶縁する絶縁部とを有する同軸ケーブル
を複数本並設し、上記並設された複数本の同軸ケーブル
の各芯線を相互に並列に接続するとともに、各同軸ケー
ブルのシールドは、1つの上記同軸ケーブルの一端側の
シールドと上記1つの同軸ケーブルに隣接する同軸ケー
ブルの他端側のシールドとを導線によって順次接続さ
れ、さらに上記1つの同軸ケーブルの他端側のシールド
が、上記1つの同軸ケーブルに隣接されるかまたは終設
される同軸ケーブルの一端側とを導線によって接続さ
れ、各同軸ケーブルのシールドに対応する各芯線に流れ
る電流とは逆方向の電流が流れる閉回路が形成されてい
る同軸ケーブルである。
[作用] 本発明は、同軸ケーブルの芯線に流れる電流と逆方向
の電流を、その同軸ケーブルのシールドに流す逆方向電
流供給手段を設けたので、たとえば交流送電においては
進相コンデンサ等を必要とせずに、同軸ケーブルに発生
するインダクタンス成分を軽減できる。
[実施例] 第1図は、本発明の一実施例を示す回路図である。
第2図は、上記第1図の実施例を等価的に示す図であ
り、絶縁材13、被覆14、22を省略して示してある。
この実施例は、芯線11とシールド12とこれらを絶縁す
る絶縁材13と被覆14とを有する同軸ケーブル部分と、シ
ールド12中の互いに異なる部分同志を接続する導線21と
を有する。この導線21は、芯線11に流れる電流と逆方向
の電流をシールド12に流す逆方向電流供給手段の一例で
あり、シールド12の先端部121と後端部122とを結んでい
る。なお、導線21を絶縁する被覆22が設けられている。
次に、上記実施例の動作について説明する。
芯線11に芯線電流Iが流れると、この芯線電流Iによ
って、そのシールド12に誘導電圧が発生し、シールド12
は、導線21を介してループの一部を構成しているので、
上記誘導電圧によって、誘導電流iが流れる。また、こ
の誘導電流iの方向は、電流Iの方向と逆になる。
このように、芯線電流Iと誘導電流iとの方向が逆に
なると、従来の電線を使用した場合よりも、そのインダ
クタンスが減少する。
第3図は、第1図、第2図の実施例中の導線21と直列
に、抵抗器23を接続したものである。
このようにして抵抗器23の値を調整することによっ
て、誘導電流iの電流値を制御でき、電線10aのインダ
クタンスの値を制御できる。
第4図は、第1図、第2図に示す電線10を、直列に接
続した状態を示す図である。
このように、電線10をある程度短い長さで製造し、そ
れを所定数、接続することにすれば、短い導線21をシー
ルド12に接続できるので、電線10自体の製造が容易であ
る。
なお、第3図に示す電線10a、第2図に示す電線10
を、第4図と同様に、ある程度短い長さで製造し、それ
を所定数、接続して長い電線にするようにしてもよい。
第5図は、互いに並列接続した2本の同軸ケーブルを
使用した実施例を示す回路図である。
この実施例の電線群WGは、芯線とシールドとこれらを
絶縁する絶縁材とで構成される2本の同軸ケーブル10
c、10dが設けられ、これら2本の同軸ケーブルの芯線11
c、11dを互いに並列接続し、これら2本の同軸ケーブル
のシールド12c、12dを互いに直列に接続したものであ
る。
このようにし、たとえば、同軸ケーブル10cの芯線11c
を流れる芯線電流Iによって、そのシールド12cに誘導
電圧が発生し、シールド12cは、導線21c、21dとシール
ド12dを介してループを形成しているので、上記誘導電
圧によって、誘導電流iが流れる。また、この誘導電流
iの方向は、芯線電流Iの方向と逆になる。
同軸ケーブル10dの芯線11dを流れる芯線電流Iによっ
ても、そのシールド12dに誘導電圧が発生し、シールド1
2dは、導線21c、21dとシールド12cを介してループを形
成しているので、上記誘導電圧によって、誘導電流iが
流れる。また、この誘導電流iの方向も、芯線電流Iの
方向と逆になる。したがって、シールド12c、12dに流れ
る誘導電流は2×iになる。
このときも、従来の電線を使用した場合よりも、その
インダクタンスが減少する。
第6図は、第5図に示す電線群WGを直列に接続した状
態を示す図である。
このように、電線群WGをある程度短い長さで製造し、
それを所定数、接続することによれば、電線群WG自体の
製造が容易である。
第7図は、互いに並列接続した3本の同軸ケーブルを
使用した電線群WG1の実施例を示す回路図である。
同軸ケーブル10dのケーブル12dの後端122dと同軸ケー
ブル10eのシールド12eの先端121eとを導線21eで接続
し、同軸ケーブル10eのシールド12eの後端122eと同軸ケ
ーブル10fのシールド12fの先端121fとを導線21fで接続
し、同軸ケーブル10fのシールド12fの後端122fと同軸ケ
ーブル10dのシールド12dの先端121dとを導線21dで接続
してある。
このときも、各誘導電流iは芯線電流Iの流れる方向
と逆になり、従来の電線を使用した場合よりも、そのイ
ンダクタンスが減少する。
なお、電線群WG1をある程度短い長さで製造し、それ
を所定数、接続するようにしてもよく、これによって電
線群WG1自体の製造が容易になる。
また、上記実施例では、同軸ケーブルを2本まはた3
本使用しているが、4本以上使用してもよく、この場
合、4本以上の同軸ケーブルの芯線を互いに並列接続
し、上記4本以上の同軸ケーブルのシールドを互いに直
列接続すればよい。
上記実施例では、シールド12等のシールドの端部(先
端、後端)に導線を接続しているが、そのシールドの端
部以外の部分に導線を接続するようにしてもよい。
なお、上記実施例において、電線10は、同軸ケーブル
であり、電線群WGは同軸ケーブル群である。また、同軸
ケーブル自体には先端、後端という概念がなく、つま
り、先端部121、後端部122の一方が一端側であり、他方
が他端側である。さらに、被膜22は正確にいえば絶縁被
膜である。
[発明の効果] 本発明の同軸ケーブルによれば、たとえば交流送電に
おいて、負荷側に進相コンデンサ等の部材を必要とせず
に、容易に芯線を流れる電流に応じて発生するインダク
タンス成分による位相遅れ等の影響を防止することがで
きるという効果を奏する。
また、このような同軸ケーブルを複数本並設してシー
ルドを直列に順次接続するようにして同軸ケーブルを構
成した場合には、同軸ケーブルの製造が容易になるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す回路図である。 第2図は、上記第1図の実施例を等価的に示す図であ
り、絶縁材13、被覆14、22を省略して示してある。 第3図は、第1図、第2図の実施例中の導線21と直列
に、抵抗器23を接続したものである。 第4図は、第1図、第2図に示す電線10を、直列に接続
した状態を示す図である。 第5図は、互いに並列接続した2本の同軸ケーブルを使
用した実施例を示す回路図である。 第6図は、第5図に示す電線群WGを直列に接続した状態
を示す図である。 第7図は、互いに並列接続した3本の同軸ケーブルを使
用した実施例を示す回路図である。 10、10a、10b……電線、 11、11a〜11f……芯線、 12、12a〜11f……シールド、 21、21c〜21f……導線、 WG、WG1……電線群。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯線と、上記芯線の外側に同軸に設けられ
    るシールドと、上記芯線と上記シールドとの間を絶縁す
    る絶縁部とを有する同軸ケーブルにおいて、 上記同軸ケーブルの一端側のシールドと他端側のシール
    ドとを接続し、上記芯線を流れる電流とは逆方向の電流
    を上記シールドに流す導線によって構成されている逆方
    向電流供給手段と; 上記導線を上記シールドから絶縁する絶縁被覆と; を有することを特徴とする同軸ケーブル。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、 上記導線に直列に上記逆方向の電流の電流値を調整する
    抵抗器を設けたことを特徴とする同軸ケーブル。
  3. 【請求項3】請求項(1)において、 上記同軸ケーブルは、上記同軸ケーブルを適宜所望の長
    さに構成して所望複数本用意し、上記複数本の同軸ケー
    ブルの芯線同士を順次直列に接続した1本の同軸ケーブ
    ルであることを特徴とする同軸ケーブル。
  4. 【請求項4】芯線と、上記芯線の外側に同軸に設けられ
    るシールドと、上記芯線と上記シールドとの間を絶縁す
    る絶縁部とを有する同軸ケーブルを複数本並設し、上記
    並設された複数本の同軸ケーブルの各芯線を相互に並列
    に接続するとともに、各同軸ケーブルのシールドは、1
    つの上記同軸ケーブルの一端側のシールドと上記1つの
    同軸ケーブルに隣接する同軸ケーブルの他端側のシール
    ドとを導線によって順次接続され、さらに上記1つの同
    軸ケーブルの他端側のシールドが、上記1つの同軸ケー
    ブルに隣接されるかまたは終設される同軸ケーブルの一
    端側とを導線によって接続され、各同軸ケーブルのシー
    ルドに対応する各芯線に流れる電流とは逆方向の電流が
    流れる閉回路が形成されていることを特徴とする同軸ケ
    ーブル。
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