JPH09163569A - 多導体送電線路 - Google Patents

多導体送電線路

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JPH09163569A
JPH09163569A JP7316151A JP31615195A JPH09163569A JP H09163569 A JPH09163569 A JP H09163569A JP 7316151 A JP7316151 A JP 7316151A JP 31615195 A JP31615195 A JP 31615195A JP H09163569 A JPH09163569 A JP H09163569A
Authority
JP
Japan
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line
main
conductor
wire
conductors
Prior art date
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Pending
Application number
JP7316151A
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English (en)
Inventor
Takashi Shinohara
敬 篠原
Takeo Munakata
武男 宗像
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数条の本線導体1a、1b、1c、1dを架
設してなる多導体送電線路の大地側2条の本線導体1
c、1dの略中央部下方に導電性の添線2を添線用スペ
ーサ3によって添架してなる多導体送電線路において
は、本線導体1c、1dと添線2とを1か所のみで導通
3Aさせ他の部分は絶縁3Bすることによって、添線2
と本線導体1c、1を同電位にかつ添線2に電流が流れ
ないようにしているが、絶縁が破れて添線2に電流が流
れ、添線用スペーサが発熱する等の問題があった。 【解決手段】添線のインピーダンスを本線導体のインピ
ーダンスよりも高いインピーダンスにすることにより添
線2に電流が流れ難くした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コロナ発生を防止
した多導体送電線路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コロナ発生を防止した多導体送電
線路として図9に示すように、複数条の本線導体1a、
1b、1c、1dを架設してなる多導体送電線路の大地
側2条の本線導体1c、1dの略中央部下方に導電性の
添線2を添架してなる多導体送電線路が知られている。
添線2は本線導体1c、1dに添線用スペーサ3によっ
て支持されている。なお、図示していないが本線導体1
c、1dは長手方向所定間隔毎に導電性の本線導体用ス
ペーサで間隔が保持されている。
【0003】このように、大地側2条の本線導体1c、
1dの略中央部下方に導電性の添線2を添架すると、添
線2によって、電位傾度が大きくコロナ発生源となって
いた大地側2条の本線導体1c、1dの電位傾度を低下
させることができるので、有効にコロナ発生を防止でき
るという効果がある。
【0004】ところで添線2は、その電位を本線導体1
c、1dの電位と同電位になるようにしておくことが電
気的に好ましく、また添線2に本線導体1c、1dから
添線用スペーサを介して電流が流れると、添線用スペー
サが発熱してしまうと共に本線導体1a、1b、1c、
1dに流れる電流にアンバランスが生じて本線導体用ス
ペーサに電流が流れて本線用スペーサも発熱してしまう
ために、本線導体1c、1dから添線2に電流が流れな
いようにする必要がある。このために従来は、添線2と
添線用スペーサのクランプとの間に半導電層を介在させ
たり(特開昭59─41110号参照)、本線導体1
c、1dと添線2とを1か所のみで導通させ他の部分は
絶縁しておく(特開平6─165354号参照)等の手
段が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の手
段、すなわち、添線2と添線用スペーサのクランプとの
間に半導電層を介在させておく手段や、本線導体1c、
1dと添線2とを1か所のみで導通させ他の部分は絶縁
しておく手段においては、通常の運転状態では問題ない
が、何らかの原因、例えば雷撃等によって、半導電層部
が導通状態になったり、導通部以外の絶縁部が導通状態
になることがあり、このような状態になると、本線導体
から添線に電流が流れ込み、このために 添線用スペー
サの発熱や本線導体を流れる電流のアンバランスによっ
て本線導体用スペーサが発熱してしまうという問題があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した多導体送電線路を提供するもので、その構成は、
複数条の本線導体のうちの大地側2条の本線導体の略中
央部下方に導電性の添線を本線導体と同電位でかつ本線
導体から電流が流れないように添架してなる多導体送電
線路において、前記添線は本線導体のインピーダンスよ
りも高いインピーダンスを持っていることを特徴とする
ものである。
【0007】添線のインピーダンスを本線導体のインピ
ーダンスよりも高いインピーダンスにしておくことによ
り、例え雷撃等によって、半導電層部が導通状態になっ
たり、導通部以外の絶縁部が導通状態になっても、本線
導体から添線に分流する電流を小さく抑えることができ
る。したがって、添線用スペーサの発熱を防止すること
できると共に本線導体に生じる電流のアンバランスを少
なくすることができるので本線導体用スペーサの発熱も
防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図1および図2は本発明を4導体送電線
路に適用した場合であり、1a、1b、1c、1dは4
導体送電線路を構成する本線導体、2は大地側2条の本
線導体1c、1dの略中央部下方に添架された導電性の
添線である。
【0009】添線2は本線導体1c、1dに添線用スペ
ーサ3によって支持されている。3Aが本線導体1c、
1dと添線2とを導通状態にしている導電性スペーサで
あり、3Bが本線導体1c、1dと添線2とを絶縁状態
にしている絶縁スペーサである。このように導電性スペ
ーサ3Aを一箇所のみに取付け、他を絶縁スペーサ3B
とすることにより、本線導体1c、1dと添線2とを同
電位にすることができると共に添線2に電流を流さなく
することができる。なお符号4は、本線導体1a、1
b、1c、1d間の間隔を一定に保持する導電性の本線
導体用スペーサである。
【0010】上記構成は従来の構成と同じであるが、本
発明においては、添線2として本線導体のインピーダン
スよりも高いインピーダンスを持った導体を使用した点
に特徴がある。例えば本線導体1a、1b、1c、1d
が図3に示すように、鋼心10上にアルミ素線11を2
層密に撚合わせてなる鋼心アルミ撚線である場合、添線
2として図4に示すように、鋼心10上にアルミ素線1
1を1層目を粗に2層目を密に撚合わせてなる鋼心アル
ミ撚線を使用する。このような添線2は、本線導体に比
して、アルミ素線の数が少ないために、本線導体のイン
ピーダンスよりも高いインピーダンスを持つことにな
る。
【0011】次に図1および図2に示した線路構成にお
いて図3に示した本線導体1a、1b、1c、1dおよ
び図4に示した添線2を用いて構成した多導体送電線路
に雷撃等が生じた場合について説明する。図5に示すよ
うに、雷撃等によって、一の絶縁スペーサ3Bが導通状
態になったとする。符号Xが導通状態になった絶縁スペ
ーサ3Bである。このように、絶縁スペーサ3Bの一つ
が導通状態になると、添線2に電流Iが流れ込む。しか
し添線2のインピーダンスは本線導体のインピーダンス
よりも高いために、本線導体1a、1b、1c、1dか
ら添線2に分流する電流を小さく抑えることができる。
したがって、添線用スペーサの発熱を少なくすることが
できる。また本線導体1a、1b、1c、1dに生じる
電流のアンバランスが少なくなるので本線導体用スペー
サの発熱も少なくすることができる。
【0012】なお本発明で使用する添線2は、そのイン
ピーダンスが本線導体のインピーダンスよりも高いもの
であれがよく、例えば図6に示すようにアルミ被覆鋼線
12を撚合わせて構成したものを使用することができ
る。また添線2を構成する素線として、鉄、シリコン、
マンガン等の成分の多い合金素線を使用して本線導体よ
りも電気抵抗を高めたものを使用することもできる。更
に、本線導体と同じインピーダンスを持つ既設の添線2
に対しては、図7に示すように既設の添線2に磁性線材
13を巻き付けることにより、既設の添線2のインピー
ダンスを高めることができる。磁性線材13の巻き付け
量は、磁性線材13の重量や許容できる分流電流の大き
さ等を勘案して適宜選定するものであり、例えば図8の
ように添線2の一部分に巻き付けるものである。磁性線
材13としては例えば鉄線等を使用できる。さらに、鉄
・ニッケル系または鉄・シリコン系の材料からなる低キ
ューリ線材をスパイラル状に形成したものを添線に巻き
付けるか、またはこれらの材料からなるカラーなどを添
線に巻回、固定してもよい。
【0013】なお、上記の実施の形態においては、本線
導体1c、1dと添線2とを1か所のみで導通させ他の
部分は絶縁してある多導体送電線路に本発明を適用した
場合について説明したが、本発明は添線2と添線用スペ
ーサのクランプとの間に半導電層を介在させた多導体送
電線路のように、添線が本線導体と同電位でかつ本線導
体から電流が流れないように添架されている全ての多導
体送電線路に適用できるものである。また本発明は、6
導体、8導体、10導体等の多導体送電線路に適用でき
るものである。この場合各導体の大地側2条の本線導体
の略中央部下方に添線を添架するものである。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる多導体送
電線路は、添線のインピーダンスを本線導体のインピー
ダンスよりも高いインピーダンスにしたために、例え雷
撃等によって、半導電層部が導通状態になったり、導通
部以外の絶縁部が導通状態になっても、本線導体から添
線に分流する電流を小さく抑えることができる。したが
って、添線用スペーサの発熱を抑制することができると
共に本線導体に生じる電流のアンバランスを少なくする
ことができるので本線導体用スペーサの発熱も抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本線導体の断面図である。
【図4】本発明で使用する添線の一実施例を示す断面図
である。
【図5】図1の多導体送電線路の一つの絶縁スペーサが
導通した状態の説明図である。
【図6】本発明で使用する添線の他の実施例を示す断面
図である。
【図7】本発明で使用する添線の他の実施例を示す正面
図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図9】添線を添架した多導体送電線路の側面図であ
る。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 本線導体 2 添線 3 添線用スペーサ 4 本線導体用スペーサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数条の本線導体のうちの大地側2条の
    本線導体の略中央部下方に導電性の添線を本線導体と同
    電位でかつ本線導体から電流が流れないように添架して
    なる多導体送電線路において、前記添線は本線導体のイ
    ンピーダンスよりも高いインピーダンスを持っているこ
    とを特徴とする多導体送電線路。
JP7316151A 1995-12-05 1995-12-05 多導体送電線路 Pending JPH09163569A (ja)

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JP7316151A JPH09163569A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 多導体送電線路

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JPH09163569A true JPH09163569A (ja) 1997-06-20

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JP7316151A Pending JPH09163569A (ja) 1995-12-05 1995-12-05 多導体送電線路

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