JPH0636624A - ワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブル - Google Patents
ワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブルInfo
- Publication number
- JPH0636624A JPH0636624A JP18797492A JP18797492A JPH0636624A JP H0636624 A JPH0636624 A JP H0636624A JP 18797492 A JP18797492 A JP 18797492A JP 18797492 A JP18797492 A JP 18797492A JP H0636624 A JPH0636624 A JP H0636624A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shielding layer
- wire
- insulated cable
- cable
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通電時にケーブルにねじれ現象が発生するこ
とを回避できるワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブ
ルを提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る固体絶縁ケーブルは、銅ワイヤ
ーからなる第1及び第2の遮蔽層4,5を備えており、
この第1及び第2の遮蔽層4,5のワイヤー撚り方向が
相互に逆方向に設定されている。
とを回避できるワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブ
ルを提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る固体絶縁ケーブルは、銅ワイヤ
ーからなる第1及び第2の遮蔽層4,5を備えており、
この第1及び第2の遮蔽層4,5のワイヤー撚り方向が
相互に逆方向に設定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に超高圧電力供給用
の大型CV(架橋ポリエチレン)ケーブルとして好適の
ワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブルに関する。
の大型CV(架橋ポリエチレン)ケーブルとして好適の
ワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のワイヤー遮蔽層を備えた
固体絶縁ケーブルを示す平面図である。
固体絶縁ケーブルを示す平面図である。
【0003】従来のワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケ
ーブルにおいては、内側から順に、銅又はアルミニウム
線からなる導体(コア)11、架橋ポリエチレン等から
なる絶縁体層12、半導電性布テープ等からなる半導電
層13、銅ワイヤーからなる遮蔽層14及びビニルシー
ス16を同軸配置して構成されている。
ーブルにおいては、内側から順に、銅又はアルミニウム
線からなる導体(コア)11、架橋ポリエチレン等から
なる絶縁体層12、半導電性布テープ等からなる半導電
層13、銅ワイヤーからなる遮蔽層14及びビニルシー
ス16を同軸配置して構成されている。
【0004】絶縁体層12として架橋ポリエチレン等の
固体絶縁体を使用したケーブルは、電気的特性が優れて
いると共に経済的であり、且つ、施工が容易である等の
長所を有している。
固体絶縁体を使用したケーブルは、電気的特性が優れて
いると共に経済的であり、且つ、施工が容易である等の
長所を有している。
【0005】なお、地絡時の電流を流すために、シース
として、ステンレス鋼のコルゲイトシースを使用したケ
ーブルもある。
として、ステンレス鋼のコルゲイトシースを使用したケ
ーブルもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブルに
は、縦スネーク布設した場合に、通電時にケーブル全体
が大きくスパイラル状にねじれるという欠点がある。こ
のねじれ現象は、ワイヤー遮蔽層を構成する金属ワイヤ
ーが一方向に撚って配置されていることに起因するもの
であることが知られている(小川等,昭和63年電気学会
全国大会概要集,第1667頁)。このため、従来のワイヤ
ー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブルにおいては、布設ス
ペース(洞道寸法)の縮小化が困難であるという問題点
がある。
た従来のワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブルに
は、縦スネーク布設した場合に、通電時にケーブル全体
が大きくスパイラル状にねじれるという欠点がある。こ
のねじれ現象は、ワイヤー遮蔽層を構成する金属ワイヤ
ーが一方向に撚って配置されていることに起因するもの
であることが知られている(小川等,昭和63年電気学会
全国大会概要集,第1667頁)。このため、従来のワイヤ
ー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブルにおいては、布設ス
ペース(洞道寸法)の縮小化が困難であるという問題点
がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ねじれ現象の発生を回避できてケーブルの
布設スペースを縮小化することができるワイヤー遮蔽層
を備えた固体絶縁ケーブルを提供することを目的とす
る。
のであって、ねじれ現象の発生を回避できてケーブルの
布設スペースを縮小化することができるワイヤー遮蔽層
を備えた固体絶縁ケーブルを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワイヤー遮
蔽層を備えた固体絶縁ケーブルは、導電体からなるコア
と、このコアの周囲に配設された固体絶縁体からなる絶
縁体層と、この絶縁体層の周囲に第1の撚り方向で螺旋
状に配設された導電性ワイヤーからなる第1の遮蔽層
と、この第1の遮蔽層の周囲に第2の撚り方向で螺旋状
に配設された導電性ワイヤーからなる第2の遮蔽層とを
有することを特徴とする。
蔽層を備えた固体絶縁ケーブルは、導電体からなるコア
と、このコアの周囲に配設された固体絶縁体からなる絶
縁体層と、この絶縁体層の周囲に第1の撚り方向で螺旋
状に配設された導電性ワイヤーからなる第1の遮蔽層
と、この第1の遮蔽層の周囲に第2の撚り方向で螺旋状
に配設された導電性ワイヤーからなる第2の遮蔽層とを
有することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、遮蔽層として、第1の撚り
方向で螺旋状に配設された導電性ワイヤーからなる第1
の遮蔽層と、第2の撚り方向(即ち、第1の遮蔽層に対
して逆方向)で螺旋状に配設された導電性ワイヤーから
なる第2の遮蔽層とを備えている。従って、コアに通電
すると、この第1及び第2の遮蔽層には相互に逆方向の
ねじれトルクが発生する。これにより、全体としてはね
じれトルクが相殺され、ねじれ現象の発生を回避でき
る。
方向で螺旋状に配設された導電性ワイヤーからなる第1
の遮蔽層と、第2の撚り方向(即ち、第1の遮蔽層に対
して逆方向)で螺旋状に配設された導電性ワイヤーから
なる第2の遮蔽層とを備えている。従って、コアに通電
すると、この第1及び第2の遮蔽層には相互に逆方向の
ねじれトルクが発生する。これにより、全体としてはね
じれトルクが相殺され、ねじれ現象の発生を回避でき
る。
【0010】なお、一般的に、ステンレス鋼コルゲイト
シースを備えた固体絶縁ケーブルの場合には、コルゲイ
トシースがない場合に比してねじれトルクの発生量は少
ないが、コアに供給される電圧が高い場合はねじれトル
クの発生を無視することができない。このため、ステン
レス鋼コルゲイトシースを備えた固体絶縁ケーブルの場
合も、第1の撚り方向で螺旋状に配設された導電性ワイ
ヤーからなる第1の遮蔽層と、第2の撚り方向で螺旋状
に配設された導電性ワイヤーからなる第2の遮蔽層とを
備えていることが好ましい。
シースを備えた固体絶縁ケーブルの場合には、コルゲイ
トシースがない場合に比してねじれトルクの発生量は少
ないが、コアに供給される電圧が高い場合はねじれトル
クの発生を無視することができない。このため、ステン
レス鋼コルゲイトシースを備えた固体絶縁ケーブルの場
合も、第1の撚り方向で螺旋状に配設された導電性ワイ
ヤーからなる第1の遮蔽層と、第2の撚り方向で螺旋状
に配設された導電性ワイヤーからなる第2の遮蔽層とを
備えていることが好ましい。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の実施例に係る固体絶縁ケ
ーブルを示す平面図である。
ーブルを示す平面図である。
【0013】本実施例に係る固体絶縁ケーブルは、内側
から順に、銅又はアルミニウム線からなる導体(コア)
1、ポリエチレン(PE)、架橋ポリエチレン(XLP
E)又はエチレンプロピレンラバー(EPR)等の固体
絶縁体からなる絶縁体層2、半導電性布テープ等からな
る半導電層3、銅ワイヤーからなる第1の遮蔽層4、銅
ワイヤーからなる第2の遮蔽層5及びビニルシース6を
同軸配置して構成されている。
から順に、銅又はアルミニウム線からなる導体(コア)
1、ポリエチレン(PE)、架橋ポリエチレン(XLP
E)又はエチレンプロピレンラバー(EPR)等の固体
絶縁体からなる絶縁体層2、半導電性布テープ等からな
る半導電層3、銅ワイヤーからなる第1の遮蔽層4、銅
ワイヤーからなる第2の遮蔽層5及びビニルシース6を
同軸配置して構成されている。
【0014】第1及び第2の遮蔽層4,5は、相互にワ
イヤーの撚り方向が逆向きに設定されている。例えば、
第1の遮蔽層4がS撚り(右撚り)の場合は第2の遮蔽
層5がZ撚り(左撚り)に設定され、第1の遮蔽層4が
Z撚りの場合は第2の遮蔽層5がS撚りに設定される。
イヤーの撚り方向が逆向きに設定されている。例えば、
第1の遮蔽層4がS撚り(右撚り)の場合は第2の遮蔽
層5がZ撚り(左撚り)に設定され、第1の遮蔽層4が
Z撚りの場合は第2の遮蔽層5がS撚りに設定される。
【0015】本実施例においては、第1及び第2の遮蔽
層4,5のワイヤー撚り方向が相互に逆方向に設定され
ているため、通電時に、各遮蔽層4,5に相互に逆方向
のねじれトルクが発生する。このため、各方向のねじれ
トルクが相殺され、その結果、ねじれ現象の発生を回避
できる。これにより、本実施例においては、ケーブルの
布設スペースを従来に比して縮小できるという効果を得
ることができる。また、本実施例に係るケーブルは簡単
な構造でねじれ現象を回避できるため、ケーブル製造の
ための新たな設備の導入も不要である。
層4,5のワイヤー撚り方向が相互に逆方向に設定され
ているため、通電時に、各遮蔽層4,5に相互に逆方向
のねじれトルクが発生する。このため、各方向のねじれ
トルクが相殺され、その結果、ねじれ現象の発生を回避
できる。これにより、本実施例においては、ケーブルの
布設スペースを従来に比して縮小できるという効果を得
ることができる。また、本実施例に係るケーブルは簡単
な構造でねじれ現象を回避できるため、ケーブル製造の
ための新たな設備の導入も不要である。
【0016】なお、上述の実施例においては、ビニルシ
ースの場合について説明したが、ステンレス鋼コルゲイ
トシースを備えた固体絶縁ケーブルの場合も、上述の実
施例と同様の効果を得ることができる。
ースの場合について説明したが、ステンレス鋼コルゲイ
トシースを備えた固体絶縁ケーブルの場合も、上述の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1及び第2の遮蔽層のワイヤー撚り方向が相互に逆方向
に設定されているから、通電時にねじれ現象が発生する
ことを回避できる。このため、ケーブルの布設スペース
を従来に比して縮小化することができるという効果を奏
する。
1及び第2の遮蔽層のワイヤー撚り方向が相互に逆方向
に設定されているから、通電時にねじれ現象が発生する
ことを回避できる。このため、ケーブルの布設スペース
を従来に比して縮小化することができるという効果を奏
する。
【図1】本発明の実施例に係る固体絶縁ケーブルを示す
平面図である。
平面図である。
【図2】従来のワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブ
ルを示す平面図である。
ルを示す平面図である。
1,11;導体 2,12;絶縁体層 3,13;半導電層 4,5,14;遮蔽層 6,16;シース
Claims (2)
- 【請求項1】 導電体からなるコアと、このコアの周囲
に配設された固体絶縁体からなる絶縁体層と、この絶縁
体層の周囲に第1の撚り方向で螺旋状に配設された導電
性ワイヤーからなる第1の遮蔽層と、この第1の遮蔽層
の周囲に第2の撚り方向で螺旋状に配設された導電性ワ
イヤーからなる第2の遮蔽層とを有することを特徴とす
るワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブル。 - 【請求項2】 前記第2の遮蔽層の周囲に絶縁層を介し
てステンレス鋼からなるコルゲイトシースが配設されて
いることを特徴とする請求項1に記載のワイヤー遮蔽層
を備えた固体絶縁ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18797492A JPH0636624A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | ワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18797492A JPH0636624A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | ワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636624A true JPH0636624A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16215402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18797492A Pending JPH0636624A (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | ワイヤー遮蔽層を備えた固体絶縁ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636624A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016121000A1 (ja) * | 2015-01-27 | 2017-08-17 | 日立金属株式会社 | 同軸ケーブル及び医療用ケーブル |
JP2018200906A (ja) * | 2018-10-02 | 2018-12-20 | 日立金属株式会社 | 同軸ケーブル及び医療用ケーブル |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP18797492A patent/JPH0636624A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2016121000A1 (ja) * | 2015-01-27 | 2017-08-17 | 日立金属株式会社 | 同軸ケーブル及び医療用ケーブル |
CN107210096A (zh) * | 2015-01-27 | 2017-09-26 | 日立金属株式会社 | 同轴电缆和医疗用电缆 |
CN107210096B (zh) * | 2015-01-27 | 2019-11-05 | 日立金属株式会社 | 同轴电缆和医疗用电缆 |
US10614931B2 (en) | 2015-01-27 | 2020-04-07 | Hitachi Metals, Ltd. | Coaxial cable and medical cable |
US10930416B2 (en) | 2015-01-27 | 2021-02-23 | Hitachi Metals, Ltd. | Coaxial cable and medical cable |
JP2018200906A (ja) * | 2018-10-02 | 2018-12-20 | 日立金属株式会社 | 同軸ケーブル及び医療用ケーブル |
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