JPH0833173A - ギャロッピング防止架空送電線路 - Google Patents

ギャロッピング防止架空送電線路

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JPH0833173A
JPH0833173A JP6169751A JP16975194A JPH0833173A JP H0833173 A JPH0833173 A JP H0833173A JP 6169751 A JP6169751 A JP 6169751A JP 16975194 A JP16975194 A JP 16975194A JP H0833173 A JPH0833173 A JP H0833173A
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JP
Japan
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current transformer
transmission line
spacer
power transmission
galloping
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Application number
JP6169751A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Takahashi
伸幸 高橋
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0833173A publication Critical patent/JPH0833173A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送電線路全体の重量増を抑えて空力的安定性
を向上させ、かつ、製造コストの上昇を極力抑えたギャ
ロッピング防止架空送電線路を提供することにある。 【構成】 線間隔保持スペーサの電線保持部の少なくと
も1か所に変流器を有するとともに、変流器が線間隔保
持スペーサの重心より下側に配置されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はギャロッピング防止架空
送電線路に関し、特に、架空送電線路の融雪を行う発熱
線に電力を供給する変流器を線間隔保持スペーサの重心
より下側に取り付けることにより、架空線のギャロッピ
ングを防止したギャロッピング防止架空送電線路に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、複数の電線を多導体スペーサで連結
して構成される架空送電線路に融雪装置を設けた多導体
送電線がある。
【0003】図4は従来の多導体送電線路を示し、6本
の電線1の長さ方向に所定の間隔でリング状に形成され
たスペーサ2が配置されている。スペーサ2は周方向に
所定の間隔で配置される6個のクランプ3を有し、6本
の電線1をスペーサ2の外側に所定の間隔で配置するこ
とにより多導体送電線路を形成している。
【0004】このような多導体送電線路は全体として重
量配分が等方的に形成されていることから、風圧によっ
てギャロッピングのような振動が生じて電線が捻回し易
い。こうした風圧による振動を抑止するものとして送電
線路に防振ダンパー等の振動緩和装置(図示せず)が装
着されている。
【0005】例えば、特公昭41−22028号公報に
は、スペーサ全体の中央より下方の重量をその上方に位
置する部分の重量より大になるように構成し、これによ
って捻転を防止するものが提案されている。
【0006】一方、特開平4−351415号公報、或
いは実開平1−69327号公報には送電線に流れる電
流を変流器によって抽出し、その電流によって送電線の
融雪を行うようにした多導体送電線路が提案されてい
る。
【0007】従って、これらの多導体送電線路を組み合
わせると、防振ダンパー機能と融雪機能を有した多導体
送電線路が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した防振
ダンパー機能と融雪機能を有した多導体送電線路による
と、各電線に変流器や、防振ダンパーを設けることによ
り送電線路全体の重量が増加するため、送電線の弛みが
増加するとともにダンパー効果が不十分でギャロッピン
グが生じた際には防振ダンパーが送電線に絡まって短絡
事故を生じるという問題がある。また、スペーサの上下
で重量を変える構成は複雑で、製造コストを上昇させる
要因になる。従って、本発明の目的は、送電線路全体の
重量増を抑えて空力的安定性を向上させ、かつ、製造コ
ストを極力抑えるギャロッピング防止架空送電線路を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は送電線路全体の
重量増を抑えて空力的安定性を向上させ、かつ、製造コ
ストを極力抑えるため、線間隔保持スペーサの電線保持
部の少なくとも1か所に変流器を有するとともに変流器
が線間隔保持スペーサの重心より下側に配置されるギャ
ロッピング防止架空送電線路を提供する。
【0010】
【作用】本発明のギャロッピング防止架空送電線路によ
ると、線間隔保持スペーサの重心より下側に変流器を装
着することによって送電線路の重量バランスを下側に偏
心させる。変流器は送電線路に流れる電流に応じた電流
を出力し、発熱体にジュール熱を発生させる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のギャロッピング防止架空送電
線路を図面を参照しつつ詳細に説明する。従来技術と同
一の構成及び機能を有する部分については同一の引用数
字を附しているので重複する説明を省略する。
【0012】図1(A) は、本発明のギャロッピング防止
架空送電線路の斜視図を示し、スペーサ2に設けられて
いる6個のクランプ3によって6本の電線1が所定の間
隔で配置されて多導体を形成している。この多導体の下
側に位置するクランプ3には変流器4が一体的に装着さ
れている。
【0013】また、図1(B) に示すように、電線1の表
面にはスパイラル状に発熱線5が巻付けられており、変
流器4の出力端子に接続されている。
【0014】図2に6導体用スペーサ2の全体図を示
す。スペーサ2はフレーム6の周方向に60度間隔で取
り付けられた6個のクランプ3を有し、クランプ3の先
端において電線1を把取する部分にはゴムモールド7が
施されている。フレーム6にはリード線8が内蔵されて
おり、最も下側のクランプ3に一体的に装着された変流
器4の接続線9と、各電線1に巻き付けられている発熱
線5の接続線10が接続される。
【0015】図3は本発明における8導体用スペーサ1
1の全体図を示し、下側の3個のクランプ3に変流器4
を一体的に装着している以外は6導体用スペーサ2と同
様に構成されている。
【0016】上記したスペーサ2及び11によると、変
流器4をスペーサ2の下側に装着することによって多導
体の重心が下側に偏心する。このため、風圧に対する電
線の安定性が向上して捻回しにくくなるのでギャロッピ
ングの発生を防止することができる。
【0017】また、電線の振動を緩和する防振ダンパー
等の付加物を装着せずに、変流器の装着位置を下側に特
定して捻回等を生じにくい構造とすることにより、送電
線路全体の重量増を抑えることができるので、送電線の
弛みを抑制することができる。
【0018】本実施例では、スペーサのクランプに変流
器を一体的に装着しているが、クランプと変流器との一
体型とし、クランプすることで電線に簡単に装着できる
変流器であっても良い。また、クランプの外側に磁性コ
アを設け、この磁性コアに発熱線5の一端を単に数回コ
イル巻きするだけでも効果があることを確認している。
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のギャロッピ
ング防止架空送電線路によると、線間隔保持スペーサの
電線保持部の少なくとも1か所に変流器を有するととも
に変流器が線間隔保持スペーサの重心より下側に配置さ
れるようにしたため、送電線路全体の重量増を抑えて空
力的安定性を向上させることができ、かつ製造コストの
上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のギャロッピング防止架空送電線路を示
す説明図である。
【図2】本発明におけるスペーサ2の説明図である。
【図3】本発明におけるスペーサ11の説明図である。
【図4】従来の多導体送電線路を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電線 2,11 スペーサ 3 クランプ 4 変流器 5 発熱線 6 フレーム 7 ゴムモールド 8 リード線 9,10 接続線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の架空線を所定の間隔で環状に配置
    する線間隔保持スペーサの一部に変流器を有し、前記変
    流器を電源として前記複数の架空線の各送電線上に巻付
    けられた発熱線を発熱させる構造の多導体送電線路にお
    いて、 前記線間隔保持スペーサの電線保持部の少なくとも1か
    所に前記変流器を有するとともに前記変流器が前記線間
    隔保持スペーサの重心より下側に配置される構造を特徴
    とするギャロッピング防止架空送電線路。
  2. 【請求項2】 前記線間隔保持スペーサは、前記変流器
    と前記発熱線とを接続する配線構造を有する請求項第1
    項記載のギャロッピング防止架空送電線路。
JP6169751A 1994-07-21 1994-07-21 ギャロッピング防止架空送電線路 Pending JPH0833173A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007006624A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Asahi Electric Works Ltd 送電線の架線構造
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