JP3196570B2 - 多導体スペーサ - Google Patents

多導体スペーサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多導体スペーサに関し、
特に、トラッキングによる絶縁体の劣化を防止し、か
つ、地絡、短絡事故等によって生じる事故電流による損
傷を防止した多導体スペーサに関する。
【0002】
【従来技術】従来、送電容量の増加に対応する架空送電
線路として複数の素導体を有する多導体架空送電線路が
ある。このような多導体架空送電線路(以下、送電線路
という)では複数の素導体を所定の間隔に保持する多導
体スペーサが送電線路の延長方向に所定の間隔で設けら
れている。
【0003】図5には、従来の6導体用のアーマグリッ
プ型多導体スペーサが示されている。この多導体スペー
サは、素導体1を把持する電線把持クランプ2と、電線
把持クランプ2の外表面に巻付けられるアーマロッド3
と、電線把持クランプ2をボルト4によって固定する結
合部材5と、結合部材5をスプリング6を介して弾性的
に固定する六角形状のフレーム7とを有し、電線把持ク
ランプ2が固定される6個の結合部材5をナット8でフ
レーム7に固定することにより素導体1が所定の間隔を
有するように配置されている。
【0004】図6は、アーマロッド3を示し、電線把持
クランプ2から素導体1にかけて複数本のアーマロッド
3が螺旋状に巻付けられている。
【0005】図7は、電線把持クランプ2を示し、電線
把持クランプ2は金属材料で形成されるクランプ本体2
0と、素導体(図示せず)の把持部分を半導電性ゴムで
被覆した被覆部21より構成され、被覆部21の表面に
は突起22が設けられており、図8に示すように、被覆
部21で覆われたクランプ本体20によって素導体1を
把持するとともに被覆部21の表面に設けられる突起2
2によってアーマロッド3を保持している。
【0006】このような構成を有する多導体スペーサで
は、送電線路に短絡事故等が発生すると、電線把持クラ
ンプ2の被覆部21及びクランプ本体20からフレーム
7を介して素導体間に事故電流が分流する。その際、大
電流によって半導電性ゴムで形成される被覆部21が発
熱により損傷し、場合によっては素導体1までも損傷す
るという不都合がある。
【0007】この不都合を解消するために、例えば、特
開平6−245357号公報によって提案された多導体
スペーサによると、上記半導電ゴム層の被覆部の一部を
取り除いて形成されたクランプ本体の露出部にアーマロ
ッドを直接接触させることにより半導電性の被覆部を通
さないで事故電流を分流するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クランプ本体
を露出してアーマロッドに接触させた多導体スペーサに
よると、経年変化によってクランプ本体とアーマロッド
の接触抵抗が増加するので、事故電流を分流させようと
するとその部分で発熱してアーマロッドやその他の部品
を損傷する恐れがある。従って、本発明の目的は、半導
電性ゴムの被覆材料、アーマロッド等の部品に損傷が生
じない多導体スペーサを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は半導電性ゴムの
被覆材料、アーマロッド等の部品に損傷が生じないよう
にするため、複数の導体把持部材のうち1つが素導体と
導体間隔保持部材を導通する導電性把持部材であり、他
の導体把持部材が素導体と導体間隔保持部材を絶縁する
非導電性把持部材とした多導体スペーサを提供する。
【0010】上記の多導体スペーサにおいて、導電性把
持部材は、素導体を把持する非導電部と、非導電部の外
表面に設けられ導体間隔保持部材と電気的に接続される
導電部を有し、導電部は外表面に巻き付けられるアーマ
ロッドによって素導体に接続される構成とすることが望
ましい。また、非導電性把持部材は、素導体を絶縁層を
介して把持する構成であっても良い。
【0011】
【作用】本発明によると、複数の導体把持部材のうちの
少なくとも1つを素導体及び導体間隔保持部材と導通さ
せ、他の導体把持部材と素導体とを絶縁する。これによ
って、短絡事故等により1つの素導体に事故電流が流れ
ても多導体スペーサを介して他の素導体へ分流すること
がない。従って、大電流が流れることによる多導体スペ
ーサを構成する部品の損傷が防止される。また、素導体
と導体間隔保持手段が同電位になるので、その間に挟ま
れる絶縁体にトラッキング等による劣化が生じない。
【0012】
【実施例1】以下、本発明の多導体スペーサを図面を参
照しつつ説明する。従来技術と同一の構成及び機能を有
する部分については同一の引用数字を附しているので重
複する説明を省略する。
【0013】図1は、本発明の一実施例における6導体
用多導体スペーサを示し、導電性のフレーム7には電線
を把持する部分に絶縁性ゴムの被覆部10を有する絶縁
性電線把持クランプ9と、絶縁性ゴムの被覆部10から
金属材料の一部を露出させた露出部11を有する導電性
電線把持クランプ12がナット8によって固定されてい
る。6導体のうちの5導体は絶縁性電線把持クランプ9
によってフレーム7と絶縁された状態で把持されてお
り、1導体は導電性電線把持クランプ12によってフレ
ーム7と導通した状態で把持されている。
【0014】一般に、短絡事故等が発生すると、数万ア
ンペアの事故電流が流れるものと考えられており、この
ため、被覆部10には事故電流に基づく電圧(数百ボル
ト程度)が加わるので、これに耐えうる絶縁強度が与え
られている。
【0015】図2は、多導体スペーサを示し、導電性電
線把持クランプ12は絶縁体で被覆されない露出部11
と、絶縁性ゴムで被覆した被覆部10を有し、アーマロ
ッド(図示せず)は露出部11と接触する。絶縁性及び
導電性の電線把持クランプ9,12にはアーマロッドと
係合する突起14が設けられている。
【0016】図3は、図1及び図2の多導体スペーサに
おける導電性電線把持クランプ12を拡大したものであ
り、金属材料で形成されるクランプ本体13と一体的に
形成された露出部11は、A−A部で切断した図4に示
す断面図に明らかなように、絶縁性ゴムの被覆部10か
ら露出するように形成されており、更に、露出部11に
はアーマロッド(図示せず)を保持する突起14が設け
られている。
【0017】上記の構成による多導体スペーサによる
と、素導体1と導通している導電性電線把持クランプ1
2の突起14と係合するアーマロッド3(図4)によっ
てフレーム7が素導体1と同電位になる。ここで、絶縁
性電線把持クランプ9によって把持される素導体1に短
絡事故等が生じて事故電流が流れても、絶縁性電線把持
クランプ9は被覆部10で被覆されているためにフレー
ム7に事故電流は流れず、従って分流することなく送電
線路の延長方向に伝播する。
【0018】また、導電性電線把持クランプ12によっ
て把持される素導体1に短絡事故等が生じて事故電流が
流れても、素導体1に巻付けられたアーマロッド3から
導電性電線把持クランプ12の露出部11を介してクラ
ンプ本体13へ導電路が形成されているが、他の素導体
1と絶縁されているので事故電流の分流は生じない。一
方、この導電路の形成によってフレーム7と絶縁性電線
把持クランプ9は同電位となるので被覆部10が絶縁劣
化することはない。
【0019】上記した実施例では、導電性電線把持クラ
ンプ12の被覆部10からクランプ本体13の金属部分
を一部露出させた露出部11を設けているが、その他の
方法として、例えば、クランプ本体13全体を半導電性
ゴムで被覆した電線把持クランプとしても同様の効果を
奏することができる。
【0020】また、絶縁性電線把持クランプ9につい
て、被覆部10によって素導体1とフレーム7とを絶縁
する構成に限定されず、例えば、結合部材5とフレーム
7とを絶縁部材によって絶縁しても良く、素導体1とフ
レーム7との絶縁が保持できる構成であれば良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の多導体スペ
ーサによると、複数の素導体のうち1つをスペーサと導
通させ、他の素導体をスペーサと絶縁する構成としたた
め、送電線路のいずれの素導体に事故電流が流れた場合
でも、各素導体間は絶縁されているため、素導体間に事
故電流が分流せず、多導体スペーサを構成する部品の損
傷を防止することができる。また、それと共に、1つの
素導体とスペーサを導通させることにより、他の各素導
体とスペーサ同電位にしたので、他の各素導体とスペ
ーサを絶縁する絶縁体にも劣化が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における多導体スペーサを示
す説明図である。
【図2】多導体スペーサに固定された電線把持クランプ
を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例における電線把持クランプの
正面図である。
【図4】図3におけるA−A部で切断した電線把持クラ
ンプの断面図である。
【図5】従来の多導体スペーサを示す説明図である。
【図6】アーマロッドの素導体への巻付け状態を示す説
明図である。
【図7】従来の電線把持クランプの正面図である。
【図8】従来の電線把持クランプの側面図である。
【符号の説明】
1,素導体 2,電線把持クランプ 3,アーマロッド 4,ボルト 5,結合部材 6,スプリング 7,フレーム 8,ナット 9,絶縁性電線把持クランプ 10,被覆部 11,露出部 12,導電性電線把持クランプ 13,クランプ本体 14,突起 20,クランプ本体 21,被覆部 22,突起

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多導体で構成される送電線路の素導体を
    それぞれ把持する複数の導体把持部材と、前記複数の導
    体把持部材を固定することによって前記素導体を所定の
    間隔に配置する導体間隔保持部材を備えた多導体スペー
    サにおいて、 前記複数の導体把持部材のうち1つが前記素導体と前記
    導体間隔保持部材を導通する導電性把持部材であり、他
    の導体把持部材が前記素導体と前記導体間隔保持部材を
    絶縁する非導電性把持部材であることを特徴とする多導
    体スペーサ。
  2. 【請求項2】 前記導電性把持部材は、前記素導体を把
    持する非導電部と、前記非導電部の外表面に設けられ前
    記導体間隔保持部材と電気的に接続される導電部を有
    し、前記導電部は外表面に巻き付けられるアーマロッド
    によって前記素導体に接続される構成の請求項第1項記
    載の多導体スペーサ。
  3. 【請求項3】 前記非導電性把持部材は、前記素導体を
    絶縁層を介して把持する構成の請求項第1項記載の多導
    体スペーサ。
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