JP2581564Y2 - アーマーグリップ型電線把持装置 - Google Patents

アーマーグリップ型電線把持装置

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JP2581564Y2
JP2581564Y2 JP1992074022U JP7402292U JP2581564Y2 JP 2581564 Y2 JP2581564 Y2 JP 2581564Y2 JP 1992074022 U JP1992074022 U JP 1992074022U JP 7402292 U JP7402292 U JP 7402292U JP 2581564 Y2 JP2581564 Y2 JP 2581564Y2
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clamp
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武男 宗像
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、送電線をアーマーロッ
ドで把持するアーマーグリップ型の電線把持装置に関す
るものである
【0002】
【従来の技術】送電線に取付けられるダンパーや多導体
の導体間に取付けるスペーサ等の電線把持部にアーマー
ロッドを巻付けて電線をグリップさせるいわゆるAG
(アーマーグリップ)クランプは、従来はたとえば図
5、図6に示したような実開昭49−137095号の
電線把持部のように、スペーサ杆体11の一端に連結し
た金属製の逆U字形芯金具12の外周面をクロロプレン
ゴム等のゴムモールド13で覆い、芯金具12の背面に
複数個の突起14を設けた構成の把持部15を電線に嵌
合し、背面の各突起14の間に複数本のアーマーロッド
16を通して電線17上に巻付けて逆U字形の把持部1
5を電線17に取付けるようにしたスペーサのAGクラ
ンプが知られている。
【0003】また、図7に示したような実公昭57−8
332号の電線把持部のように、金属製の逆U字形金具
19の内側にゴムカラー20を取付け、背面にはアーマ
ーロッド嵌入用の条溝21を設けて把持部22を構成
し、この条溝21にアーマーロッド16を嵌入させて電
線17に巻付けることにより把持部22を電線17に取
付けるようにしたAGクランプが知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記の図5、図6に示
したような従来のAGクランプのスペーサ18を多導体
送電線に取付けた場合、図8に示したように、それぞれ
スペーサ18を取付けた上方の電線17Aとその下方の
電線17Bがギャロッピング等により相間短絡を起こす
と、前記の図5、図6における把持部15の芯金具12
は電線から見て絶縁状態となっているために短絡電流は
芯金具12から電線17またはアーマーロッド16に瞬
時に流れるが、この短絡電流は50KA程度で0.1〜
0.3秒間流れきわめて大なるエネルギーであるために
ゴムモールドが絶縁破壊を起こし、この時のアークエネ
ルギーにより電線17またはアーマーロッド16が溶断
損傷を生ずるという問題点があった。
【0005】また、前記の図7に示したようなクランプ
のスペーサを取付けた多導体送電線が前記のように相間
短絡を起こした場合、アーマーロッド16と電線17は
同電位になっているので損傷の度合いは前記の図5、図
6に示したスペーサよりも少ないが、アーマーロッドは
円形断面のものが使用されているためにアーマーロッド
とクランプとの接触は線接触となり、前記のような短絡
時の大電流が流れた場合はアーマーロッドとクランプと
の接触面積が少ないためにアークエネルギーによるアー
マーロッドの損傷を免れることができないという問題点
があった。しかもクランプやアーマーロッドが経年劣化
して表面に絶縁性皮膜が形成されると、前記の損傷はさ
らに激しくなることが再現実験により明らかになった。
【0006】本考案は、前記の課題を解決し、短絡時の
大電流が流れてもアーマーロッドの損傷がないアーマー
グリップ型電線把持部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本考案のアーマーグリップ型電線把持装置は、金属の
逆U字形アーマーグリップ型クランプ部1の外周面上か
らその両側の電線上にわたってアーマーロッド7を巻付
けて電線を把持するアーマーグリップ型電線把持装置に
おいて、少なくとも1本(71、または72、もしくは
71と72)のアーマーロッドの少なくとも前記クラン
プ部1の外周面上に接触する部分を、前記アーマーグリ
ップ型クランプ部1の外周面と面接触する断面形状に形
成したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】金属製逆U字形アーマーグリップ型クランプ部
1の外周面上に巻回するアーマーロッド7のうち、少な
くとも1本のアーマーロッドの少なくとも前記クランプ
部1の外周面上に接触する部分が、AGクランプ外周面
と面接触をすることにより、アーマーロッドとクランプ
部1の外周面との接触面積が従来よりも増大することに
なり、このため短絡時にアーマーグリップ型クランプ部
の外周面とアーマーロッドの間に大電流が流れても、従
来のようにアーマーロッドが溶断損傷を生ずることがな
い。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を図面により説明する。
本考案のアーマーグリップ型電線把持装置が電線を把持
した状態を電線の断面を示す側から見て示した図1、お
よびその電線把持装置を電線長手方向の断面で示した図
2において、1はアーマーグリップ型電線把持装置のア
ーマーグリップ(AGグリップ)型の金属製で逆U字形
のクランプ(AGクランプ)部であり、たとえばアルミ
合金または亜鉛メッキした球状黒鉛鋳鉄(FCD)等で
作られる。2はこの逆U字形AGクランプ部1の連結部
であり、スペーサ杆体3にボルト4で連結される。5は
クロロプレンゴムまたは樹脂製の逆U字形カラーであ
り、前記の逆U字形AGクランプ部1の内側面に嵌着ま
たは接着により装着される。
【0010】6は前記の逆U字形AGクランプ部1が把
持する電線、7は電線6を把持する逆U字形AGクラン
プ部1を電線6に固定するために巻付けるアーマーロッ
ドであり、電線を把持した状態を上面から見て示した図
4に示したように、逆U字形AGクランプ部1の外周面
から其の両側の電線上にわたって複数本のアーマーロッ
ド7を巻付けて前記AGクランプ部1を電線に固定す
る。
【0011】前記のAGクランプ部1の外周面上から電
線上にわたって巻付けるアーマーロッド7は、その複数
本の中の少なくとも1本のアーマーロッド、たとえば1
本または2本もしくはそれ以上のアーマーロッドを、逆
U字形AGクランプ部1の外周面との接触面が、アーマ
ーロッドの円形断面の線条による線接触ではなく、該ク
ランプ部外周面に整合して面接触をするような断面形状
に形成する。図1では4本のアーマーロッドの中の2本
のアーマーロッド71、72を面接触するセグメント形
状に形成した例を示している。このようにAGクランプ
部1の外周面との接触面を面接触する偏平面に形成した
アーマーロッドを、図2に示したように逆U字形AGク
ランプ部1の外周面の電線長手方向曲率に略一致するよ
うに添わせてAGクランプ部1の背面から両側の電線に
わたって巻付ける。
【0012】前記の面接触するアーマーロッドは、図3
に示したように、アーマーロッドの底面7′を、平面に
形成するか、または逆U字形AGクランプ部1の外周面
1′の曲面に面接触するような曲率の曲面に形成し、そ
の断面形状は、図3の左側に示したアーマーロッド7A
のように、セグメント形状に形成してもよく、または右
側に示したアーマーロッド7Bのように円形断面にして
底面7′を面接触する曲率の偏平面に形成してもよい。
【0013】前記のアーマーロッドの面接触底面7′
は、AGクランプ部1の外周面上から両側の電線にわた
って巻付けるアーマーロッドの全長のうち、少なくとも
AGクランプ部外周面上に接触する長さ部分のアーマー
ロッド部分の接触底面7′を面接触する曲率の偏平な面
接触底面に形成する必要がある。なお、AGクランプ部
外周面上から両側の電線にわたり巻付けるアーマーロッ
ドの全長部分の底面7′を偏平な面接触底面に形成して
もよく、またはAGクランプ部上に巻回される中間部分
の底面7′を偏平な面接触底面に形成することもでき
る。
【0014】前記のように面接触底面7′を形成したア
ーマーロッド7を逆U字形AGクランプ部1の外周面に
面接触させて巻付けたことにより、AGクランプ部の外
周面とアーマーロッドとの接触面積を増大することがで
き、したがってこの逆U字形AGクランプ部1を設けた
スペーサを取付けた送電線が図8に示したように相間短
絡を起こしてAGクランプ外周面とアーマーロッドの間
に大電流が流れても、アーマーロッドが溶断損傷を生ず
ることがない。
【0015】なお、前記のように構成した本考案のアー
マーグリップ型電線把持装置は、多体送電線に取付ける
スペーサの電線把持部として説明したが、スペーサだけ
でなく、ダンパの電線把持部にも適用することができる
ものであり、アーマーロッド7の断面形状は図3に示し
たような形状のほか、AGクランプ部1の外周面との接
触面が面接触することができる適宜の形状に形成するこ
とができる。
【0016】
【考案の効果】前記のように本考案のアーマーグリップ
型電線把持装置は、金属製逆U字形アマーグリップ型ク
ランプの外周面上に巻回するアーマーロッドのうち、少
なくとも1本のアーマーロッドの少なくとも前記クラン
プ部の外周面上に接触する部分の断面形状を、アーマー
グリップ型クランプ部の外周面と面接触する断面形状に
形成したので、アーマーグリップ型クランプ外周面との
接触面積が従来よりも増大し、送電線が相間短絡を起こ
してクランプ外周面とアーマーロッドの間に大電流が流
れても、従来のようにアーマーロッドが溶断、損傷する
ことがないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の正面図
【図2】図1のX−X線断面
【図3】本考案の1実施例のアーマーロッドの形状を示
す断面図
【図4】本考案の1実施例の上面図
【図5】従来のAGクランプの側面図
【図6】従来のAGクランプの上面図
【図7】従来の他のAGクランプの断面図
【図8】送電線の短絡状態の説明図
【符号の説明】
1;逆U字形金属製のアーマーグリップ型クランプ部 6;電線 7、71、72、7A、7B;アーマーロッド 7′;面接触底面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製逆U字形アーマーグリップ型クラ
    ンプ部の外周面上からその両側の電線上にわたってアー
    マーロッドを巻付けて該クランプ部を電線に固定する電
    線把持装置において、前記アーマーロッドのうち、少な
    くとも1本のアーマーロッドの少なくとも前記クランプ
    部の外周面上に接触する部分を、前記アーマーグリップ
    型クランプ部の外周面と面接触する断面形状に形成した
    ことを特徴とするアーマーグリップ型電線把持装置。
JP1992074022U 1992-09-30 1992-09-30 アーマーグリップ型電線把持装置 Expired - Lifetime JP2581564Y2 (ja)

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JPH0631333U JPH0631333U (ja) 1994-04-22
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JPS54126432A (en) * 1978-03-24 1979-10-01 Mitsubishi Electric Corp Voltage supply method in memory

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