JP2516465B2 - 合金型温度ヒュ―ズ並びにその製造方法 - Google Patents

合金型温度ヒュ―ズ並びにその製造方法

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JP2516465B2 JP2267374A JP26737490A JP2516465B2 JP 2516465 B2 JP2516465 B2 JP 2516465B2 JP 2267374 A JP2267374 A JP 2267374A JP 26737490 A JP26737490 A JP 26737490A JP 2516465 B2 JP2516465 B2 JP 2516465B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はケースタイプの合金型温度ヒューズ並びにそ
の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 合金型温度ヒューズにおいては、当該ヒューズによっ
て保護しようとする電気機器に取着して使用される。而
して、その電気機器が過電流によって発熱すると、その
発生熱が当該温度ヒューズに伝達され、該温度ヒューズ
の低融点可溶合金片(ヒューズエレメント)がその伝達
熱により溶断され、該溶断により上記電気機器への通電
が遮断され、同電気機器の異常発熱、火災の発生等を未
然に防止する。
かかる合金型温度ヒューズとして、第5図に示すよう
に一対の互いに並行なリード線2′,2′の先端間に低融
点可溶合金片3′を橋設し、該低融点可溶合金片上にフ
ラックス31′を塗布し、一側部11′に開口を有するケー
ス1′内にリード線2′,2′の先端部を収容し、ケース
開口とリード線との間を接着剤4′(例えば、エポキシ
樹脂)によって封止したものが知られている。
(解決しようとする課題) かかる温度ヒューズを電気機器巻線の表面近傍に取着
して使用する場合、当該温度ヒューズのケース上に巻線
外周部を巻き付けて温度ヒューズのケース部分を巻線の
表面近傍に埋入・固定することがある。この場合、ケー
ス近傍のリード線部分が裸のままで直接巻線に交叉する
ようなことがあれば、その間の絶縁強度が小さいため
に、絶縁破壊が惹起され易い。而るに、ケース長さを長
くすれば、ケース上に充分に巻線巻巾を確保でき、巻線
とリード線との上記交叉を回避できるが、この場合は、
ケース内の空間が大きくなってしまい(接着剤をケース
内に注入できる深さは、当該接着剤の表面張力、接触角
等のために限界があり、接着剤の注入深さを大きくして
ケース内の空間容積の増大を防止することは困難であ
る)、その結果、ケースと低融点可溶合金片との間の熱
抵抗の実質上の増大が惹起され、合金型温度ヒューズの
感温性の低下が余儀なくされる。ケース開口を接着剤の
注入で封止することに代え、ケースを熱可塑性とし、こ
のケース内の開口とリード線との間を熱圧着することが
公知であるが、熱圧着のためにはその圧着部分のケース
及びリード線を熱可塑性の融点以上に加熱する必要があ
り、低融点可溶合金片の損傷、フラックスの溶融流動が
懸念される。また、ケースに硬化型樹脂製(例えば、フ
ェノール樹脂製)を使用できず、ケースの機械的強度を
保証し難い。
上記巻線とリード線との交叉があっても、耐電圧性を
確保するために、第5図に示すように接着剤封止部近傍
のリード線部分に熱収縮性絶縁チューブ5′,5′で被着
したり、第6図に示すようにリード線に絶縁被覆線2
0′,20′を使用することが公知である。
しかしながら、第5図に示す構成では、熱収縮性チュ
ーブ5′と封止接着剤4′との接触箇所が電気的にウィ
ークポイントとなって、絶縁強度の確保は余り期待でき
ない。他方、第6図に示す構成では、リード線のシール
面の大部分が、リード線20′の絶縁被覆層(例えば、ポ
リエチレン、塩化ビニル)とエポキシ樹脂接着剤との接
着界面で占められてしまい、この接着界面の接着強度が
リード線導体(銅線)とエポキシ樹脂接着剤との接着強
度に較べて低いために、リード線の耐引抜強度の低下が
余儀なくされる。
本発明の目的は、上記ケースタイプの合金型温度ヒュ
ーズにおいて、ケース内の空間容積を増大させることな
く充分な耐電圧性のもとで巻線巻巾を充分に広くでき、
しかも、リード線の耐引き抜き強度を充分に保証できる
合金型温度ヒューズ並びにその製造方法を提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) 本発明に係わる合金型温度ヒューズは一側部に開口を
有するケースのその一側部の両脇に断面コ字状の突出部
が形成され、先端部に低融点可溶合金片が橋設された一
対の互いに並行なリード線のその先端部が上記ケース内
に収容され、各リード線が上記各突出部内を経てケース
外に引き出され、上記ケースの開口が注入接着剤によっ
て封止されていることを特徴とする構成である。
本発明に係わる合金型温度ヒューズの製造方法は一側
部に開口を有し、その一側部の両脇に断面コ字状の突出
部を形成したケース内に、先端部に低融点可溶合金片を
橋設した一対の互いに並行なリード線のその先端部を収
容すると共に上記断面コ字状の突出部内を経てリード線
をケース外に引出し、而るのち、上記ケースの開口を接
着剤の注入によって封止することを特徴とする構成であ
る。
(実施例の説明) 以下、図面により本発明に係わる合金型温度ヒューズ
の実施例を説明する。
第1図は本発明において使用するケースの一例を示し
ている。
第1図において、1はプラスチック(例えば、フェノ
ール樹脂),磁器絶縁体等から成形した扁平なケースで
あり、一側部11が開口され、該一側部の両脇に断面コ字
状の突出部12,12が形成されている。
このケースは射出成形、プレス成形・焼成等によって
製するが、一側部開口の扁平ケースを成形し、該ケース
の一側部中間をカッティングすることにより製造するこ
ともできる。
第2図は本発明に係わる合金型温度ヒューズの一実施
例を示す説明図である。
第2図において、1は前記した一側部開口の扁平ケー
スであり、12,12は断面コ字状の突出部を示している。
2,2は互いに並行な一対のリード線(通常、銅線)、3
はリード線間に溶接により橋設した低融点可溶合金片
(ヒューズエレメント)、31は低融点可溶合金片上に塗
布したフラックスである。これらのリード線2,2の先端
部をケース1内に収容し、フラックス31を塗布した低融
点可溶合金片3をケースで包囲してある。りード線2,2
は断面コ字状の突出部12,12内を経て引き出してある。
4は接着剤、例えばエポキシ樹脂であり、ケース1の開
口に、突出部12の付根よりもやや奥方にまで注入してあ
る。
本発明に係わる合金型温度ヒューズの製造方法によっ
て上記の合金型温度ヒューズを製造するには、第1図に
示す開口部11の両脇に断面コ字状の突出部12,12を有す
る絶縁体ケース1を、前記した射出成形、プレス成形或
いはカッティング等により製作し、第2図に示すよう
に、先端間に低融点可溶合金片3を溶接により橋設し、
その低融点可溶合金片3上にフラックス31を塗布した一
対の互いに並行なリード線2,2のその低融点可溶合金片
3をケース1内に収容し、リード線2,2を上記断面コ字
状の突出部12,12内を経てケース1外に引き出す。この
場合、低融点可溶合金片3が充分な挫屈強度を有すれ
ば、リード線2,2間の間隔をケース内の巾よりもやや広
くして、低融点可溶合金片3の間隔保持作用下、リード
線2,2の曲げ弾性力でリード線先端部をケース内に弾性
的に固定することが可能である。
ケース1内にリード線2,2の先端部を収容したのち
は、ケース1の開口に接着剤4、例えば、エポキシ樹脂
を注入し、ケース開口を封止し、これにて合金型温度ヒ
ューズの製造を終了する。
本発明に係わる温度ヒューズにおいては、ケース開口
の両脇の突出部内にリード線が納められているので、こ
の突出部上に巻線を巻いても充分な耐電圧性を確保でき
る。従って、巻線の巻き付けに対しては、ケース巾を実
質上増大したことと同じ結果となる。又、ケース開口か
らケース奥部までの長さを適宜に設定できるから、ケー
ス内空間容積の増大を回避でき、ケースと低融点可溶合
金片との間の熱抵抗を充分低く保持できる。
第3図は本発明に係わる合金型温度ヒューズの別実施
例を示し、ケース1の各突出部12,12と各リード線2,2と
の間に熱収縮性プラスチックチューブ5,5(例えば、熱
収縮性ポリエチレンチューブ)を緊着してある。なお、
熱収縮性プラスチックチューブはそのプラスチックの融
点よりも低い温度での加熱で収縮できるから、低融点可
溶合金片3の損傷なく緊着できる。
この別実施例に係わる合金型温度ヒューズにおいて
は、ケースの各耳部と各リード線との間を熱収縮チュー
ブの緊着によって機械的に接続しているから、リード線
に引張力が作用しても、その引張力の一部をケースの断
面コ字状の突出部で支承させ得、リード線と封止接着剤
との接着界面に作用する引張力を軽減できる。従って、
リード線と封止接着剤との接着界面の剥離をよく防止で
きる。
また、リード線の接着剤埋入部分とリード線の裸部分
との間の熱収縮チューブ被覆部分の曲げ剛度が、前二者
の曲げ剛度の中間値になるから、リード線に曲げモーメ
ントが作用しても、曲げ変形の集中をよく回避でき、リ
ード線の曲げ破断を効果的に防止できる。
上記において、ケース両脇の突出部12を第4図Aに示
すように逆テーパーの形状にしたり、第4図Bに示すよ
うに側面に凸部(又は凹部)を設けると、熱収縮チュー
ブと断面コ字状の突出部との結着強度を増強でき、その
結果、リード線に作用する引張力のより多くをケースの
断面コ字状の突出部に支承させ得、それだけリード線と
封止接着剤との接着界面に伝達される引張力を少なくで
きるから、その接着界面の剥離をより一層効果的に防止
できる。
(発明の効果) 本発明に係わる合金型温度ヒューズ並びにその製造方
法は上述した通りの構成であり、ケースの開口部の両脇
に断面コ字状の突出部を形成し、この突出部を経てリー
ド線を引出し、次いで、ケース開口を封止しており、突
出部上に巻線を巻いてもリード線と巻線間の絶縁強度を
充分に保証し得、ケース長さを増大させることなく、巻
線巻巾を増大できる。而して、ケース内空間容積の増大
を回避し得、合金型温度ヒューズの熱抵抗を増大させる
ことなく、従って、当該温度ヒューズの感温性を維持し
て巻線巻巾を増大できる。又、ケースの突出部とリード
線との間に熱収縮性チューブを緊着して、ケースとリー
ド線との機械的接続に用いていることができるから、リ
ード線に作用する引張力の一部をケースの断面コ字状の
突出部に支承させ得、リード線と封止接着剤との間の接
着界面に作用する引張力を軽減でき、その接着界面の接
着強度がさして高くなくても、当該接着界面を安定に保
持し得、優れた封止性を保証できる。
勿論、接着剤には通常の常温硬化型のものを使用で
き、低融点可溶合金片の損傷、フラックスの溶融流動を
確実に排除できる。また、ケースに硬化樹脂製、例え
ば、フェノール樹脂製のものを使用してケースの機械的
強度に万全を期することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において使用するケースの一例を示す説
明図、第2図並びに第3図はそれぞれ本発明に係わる合
金型温度ヒューズの異なる実施例を示す説明図、第4図
A並びに第4図Bはそれぞれ本発明において使用する上
記とは別のケースの異なる例を示す説明図、第5図並び
に第6図はそれぞれ異なる従来例を示す説明図である。 1……ケース、11……ケースの開口、12……突出部、2
……リード線、3……低融点可溶合金片、4……接着
剤、5……熱収縮チューブ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側部に開口を有するケースのその一側部
    の両脇に断面コ字状の突出部が形成され、先端部に低融
    点可溶合金片が接続された一対の互いに並行なリード線
    のその先端部が上記ケース内に収容され、各リード線が
    上記各突出部内を経てケース外に引き出され、上記ケー
    スの開口が注入接着剤によって封止されていることを特
    徴とする合金型温度ヒューズ。
  2. 【請求項2】請求項1において、突出部とリード線との
    間に熱収縮性チューブが緊着されていることを特徴とす
    る合金型温度ヒューズ。
  3. 【請求項3】突出部の側面に逆テーパーが付されている
    ことを特徴とする請求項2記載の合金型温度ヒューズ。
  4. 【請求項4】突出部の側面に凸部又は凹部が付されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の合金型温度ヒュー
    ズ。
  5. 【請求項5】一側部に開口を有し、その一側部の両脇に
    断面コ字状の突出部を形成したケース内に、先端部に低
    融点可溶合金片を接続した一対の互いに並行なリード線
    のその先端部を収容すると共に上記断面コ字状の突出部
    内を経てリード線をケース外に引出し、而るのち、上記
    ケースの開口を接着剤の注入によって封止することを特
    徴とする合金型温度ヒューズの製造方法。
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