JPH10243540A - Cvケーブル終端箱の導電層接地処理方法 - Google Patents

Cvケーブル終端箱の導電層接地処理方法

Info

Publication number
JPH10243540A
JPH10243540A JP4176997A JP4176997A JPH10243540A JP H10243540 A JPH10243540 A JP H10243540A JP 4176997 A JP4176997 A JP 4176997A JP 4176997 A JP4176997 A JP 4176997A JP H10243540 A JPH10243540 A JP H10243540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
tape
shielding layer
conductive wire
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4176997A
Other languages
English (en)
Inventor
Itaru Minagawa
格 皆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP4176997A priority Critical patent/JPH10243540A/ja
Publication of JPH10243540A publication Critical patent/JPH10243540A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】終端箱自体及びケーブル遮蔽層の基本的構造を
何ら変えることなく、終端箱側の鉛テープとケーブル側
の遮蔽層との電気的導通を行え、而も該電気的導通がケ
ーブルシースの収縮現象によって損なわれることのな
い、CVケーブル屋外終端箱の導電層接地処理方法を提
供。 【解決手段】CVケーブル屋外終端箱における絶縁テー
プ巻部上の鉛テープとCVケーブルの遮蔽層とを、それ
らの境界上にスパイラル状に巻き付ける導電線により接
続して電気的導通を図る。スパイラル状に巻き付ける導
電線は、ケーブル長手方向に伸縮可能な状態を保持でき
るよう、遮蔽層の表面との間に適当なギャップを設ける
と良い。また、スパイラル状に巻き付ける導電線の上
に、該導電線との摩擦係数の小さい材質の円筒を被せる
かまたは金属テープを横巻きするとなお良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVケーブルの終
端箱の技術分野に関し、特に、CVケーブル終端箱の導
電層の接地処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来技術によるCVケーブル終
端箱の要部を示したもので、段剥きされたケーブル終端
部上に絶縁テープ1を巻き付け、この絶縁テープ1上に
補強用としてのスズメッキ軟銅線2を巻き付け、さらに
その上に鉛テープ3を巻き付け、そして、当該鉛テープ
3をケーブルの遮蔽層6に重ね巻きした後、両者を半田
付け等により電気的に導通させるようにしている。
【0003】また、上記の従来技術を改良する例とし
て、図4に示すように、遮蔽層の露出部6で直角に切断
して切れ目8を設け、この切れ目により分断される遮蔽
層6−1と6−2との間を伸縮自在な導体7で電気的に
接続する例が提案されている(実公昭56−758
号)。
【0004】さらに、目的は異なるものの、絶縁テープ
上の鉛テープから軟銅線を一体化する例も低算されてい
る(実公昭54−8390号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術のう
ち、図3に示す例では、ケーブルシースの収縮現象(シ
ュリンクバック)が発生した時、遮蔽層;銅テープもケ
ーブル本体側に引っ張られることになり、絶縁テープ1
上の鉛テープ3と遮蔽層;銅テープ6の電気的導通が切
断されてしまう恐れがある。そのように、電気的導通が
切断されると、鉛テープ3の接地が取られないことにな
るので、終端箱の性能が損なわれ、最悪の場合には絶縁
破壊に至ることも予想されるのである。
【0006】上記の問題を解決すべく提案された図4の
例では、遮蔽層の銅テープに切れ目8を入れ、ケーブル
シースの収縮現象が発生しようとも、ケーブル側の遮蔽
層;銅テープのみが引っ張られ、終端部側の遮蔽層;銅
テープは引っ張られない構造としているが、実際上、遮
蔽層;銅テープに切れ目を入れることは、終端箱の組み
立て作業時間を大幅に長くするだけでなく、ケーブル絶
縁体に外傷を与える危険性を伴う等の別の問題が起こり
得る。また、切れ目間での電気的導通を取るための伸縮
自在な導体の具体性に欠けている。
【0007】さらに、絶縁テープ上の鉛テープから接地
用の軟銅線までを一体化した絶縁補強部の例において
も、様々な導体サイズに応じた絶縁補強部を準備する必
要があるため、経済的な面から実用化に難があるといえ
る。
【0008】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、終端箱自体及びケーブル遮蔽層の基本的構造を何ら
変えることなく、終端箱側の鉛テープとケーブル側の遮
蔽層との電気的導通を行え、而も該電気的導通がケーブ
ルシースの収縮現象によって損なわれることのない、C
Vケーブル終端箱の導電層接地処理方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により提供するC
Vケーブル終端箱の導電層接地処理方法は、CVケーブ
ル終端箱における絶縁テープ巻部上の鉛テープとCVケ
ーブルの遮蔽層とを、それらの境界上にスパイラル状に
巻き付ける導電線により接続して電気的導通を図る方法
からなる。
【0010】上記のスパイラル状に巻き付ける導電線
は、ケーブル長手方向に伸縮可能な状態を保持できるよ
う、遮蔽層の表面との間に適当なギャップを設けると良
い。これは、スパイラル上の導電線をケーブルのシース
及び遮蔽層の収縮現象に効果的に追従(スパイラル変
形)して変形させるためである。スパイラル状の導電線
と遮蔽層との間のギャップは、後述するように0.2〜
0.5mm程度に設けると良い。
【0011】上記のスパイラル状に巻き付ける導電線の
上に、該導電線との摩擦係数の小さい材質の円筒を被せ
るかまたは金属テープを横巻きする方法も良い。これ
は、最外周に巻き付ける絶縁テープに当該導電線が押さ
えつけられて変形が困難になるのを防ぎ、スパイラル状
の導電線の変形を容易に行わせるためである。
【0012】なお、スパイラル状の導電線としては、錫
メッキ軟銅線、アルミ線、編組線等を用いると良い。ま
た、円筒は導電線との摩擦係数が小さいプラスチックま
たは金属製で良い。金属テープの場合には、銅テープ等
を用いると良い。
【0013】なおまた、スパイラル状の導電線の横巻き
回数は、ケーブルシースの収縮量を考慮して定めれば良
いが、ケーブルシースの収縮量が最大でも50〜60mm
程度と考えられることから、当該導電線における1回の
横巻きで20mmの収縮量を吸収させると仮定すれば、導
電線において3回の横巻きを施すようにすれば良い。ま
た、1回の横巻きで20mmの収縮量を吸収させるには、
スパイラル状の導電線と遮蔽層との間のギャップgは、
遮蔽層外径φ20mmの場合、0.5mm程度、遮蔽層外径
φ50mmの場合、0.2mm程度とすると良い(0.5mm
程度、0.2mm程度とは、0.5mm、0.2mmにニアリ
イコールであることを意味する。)
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るCVケーブ
ル終端箱の接地処理方法の実施例にして、(イ)はCV
ケーブル終端箱の要部;導電層接地処理状況を示し、
(ロ)は同導電層接地処理状況を拡大して示している。
【0015】段剥ぎされたCVケーブルの端末のケーブ
ルコア部上にコーン状に巻き付けられた絶縁テープ1上
に鉛テープ3が巻き付けられ、この鉛テープ3の一端
(図面上下端)側と、ケーブル側遮蔽層6とを、スパイ
ラル状の導電線9で電気的に接続する。なお、2は鉛テ
ープ3を補強するスズメッキ軟銅線である。また、4は
接地線としてのスズメッキ軟銅線にして、ケーブル遮蔽
層6上に接続される。
【0016】スパイラル状の導電線9を、ケーブル側の
シース5及び遮蔽層6の収縮現象に効果的に追従させる
ために、スパイラル状の導電線9とケーブル側遮蔽層6
との間には、0.2〜0.5mm程度のギャップ10を設
ける。
【0017】また、スパイラル状の導電線9の変形を容
易に行わせるために、スパイラル状の導電線9の上に、
符号11のように、プラスチックまたは金属製の円筒を
被せるかまたは金属テープ(銅テープ)を横巻きする。
【0018】スパイラル状の導電線9とケーブル側遮蔽
層6の最適ギャップは、スパイラル状の導電線1回巻き
当たりの収縮量と遮蔽層外径によって決定すれば良い。
図2は、スパイラル状導電線1回巻き当たりの吸収量が
20mm/回及び、10mm/回について、遮蔽層外径とス
パイラル状導電線の最適ギャップの計算例を示してい
る。この図2より、スパイラル状導電線1回巻き当たり
の吸収量を20mm/回を期待するには、約0.5mmのギ
ャップを設ければ、ケーブルがどんなサイズであっても
ケーブルシース等の収縮を吸収できることになる。な
お、図2に示す遮蔽層外径とスパイラル状導電線との最
適ギャップは、計算によるものであるため、実際には、
施工誤差、安全係数等を考慮する必要があり、図2によ
り得られた値の20〜30%増のギャップを設定すると
良い。
【0019】なお、本発明は、CVケーブル終端箱を対
象としているが、CVケーブルの中間接続箱にも応用し
得る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、終
端箱自体及びケーブル遮蔽層の基本的構造を何ら変える
ことなく、終端箱側の鉛テープとケーブル側の遮蔽層と
の電気的導通を行え、而も該電気的導通がケーブルシー
スの収縮現象によって損なわれることのない、CVケー
ブル終端箱の導電層接地処理方法を提供するという所期
の課題(目的)を達成することができる。
【0021】即ち、ケーブルシースに収縮現象が発生
し、それに伴って遮蔽層が引っ張られても、鉛テープと
遮蔽層の電気的導通は、それらの間にスパイラル状に渡
された導電線により確保される。それ故、ケーブルシー
ス収縮現象によって引き起こされる終端箱の絶縁破壊現
象を未然に防ぐことが可能となる。また、終端箱自体の
基本的構造を変更せずに、鉛テープと遮蔽層の接続方法
を僅かに変更するだけで済むことから、終端箱の材料費
も嵩むことなく、施工費用の増加も無視できる。等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にして、(イ)はCVケーブル
終端箱の要部;導電層接地処理例を示す縦断面的説明
図、(ロ)は同導電層接地処理例の要部を拡大して示す
縦断面的説明図。
【図2】図1の導電層接地処理部における遮蔽層外径と
スパイラル状導電線との最適ギャップの関係を示すグラ
フ。
【図3】従来のCVケーブル終端箱の要部;導電層接地
処理例を示す縦断面的説明図。
【図4】従来の改良されたCVケーブル終端箱の導電層
接地処理例を示す縦断面的説明図。
【符号の説明】
1 絶縁テープ 2 錫メッキ軟銅線(鉛テープ補強線) 3 鉛テープ 4 錫メッキ軟銅線(接地線) 5 ケーブルシース 6 ケーブル遮蔽層 9 導電線 10 ギャップ 11 円筒または金属テープ(銅テープ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CVケーブル終端箱における絶縁テープ巻
    部上の鉛テープとCVケーブルの遮蔽層とを、それらの
    境界上にスパイラル状に巻き付ける導電線により接続し
    て電気的導通を図ることを特徴とするCVケーブル終端
    箱の導電層接地処理方法。
  2. 【請求項2】上記のスパイラル状に巻き付ける導電線
    は、ケーブル長手方向に伸縮可能な状態を保持できるよ
    う、遮蔽層の表面との間に適当なギャップを設ける、請
    求項1記載のCVケーブル終端箱の導電層接地処理方
    法。
  3. 【請求項3】上記のスパイラル状に巻き付ける導電線の
    上に、該導電線との摩擦係数の小さい材質の円筒を被せ
    るかまたは金属テープを横巻きする、請求項1または請
    求項2記載のCVケーブル終端箱の導電層接地処理方
    法。
JP4176997A 1997-02-26 1997-02-26 Cvケーブル終端箱の導電層接地処理方法 Pending JPH10243540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4176997A JPH10243540A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 Cvケーブル終端箱の導電層接地処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4176997A JPH10243540A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 Cvケーブル終端箱の導電層接地処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10243540A true JPH10243540A (ja) 1998-09-11

Family

ID=12617612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4176997A Pending JPH10243540A (ja) 1997-02-26 1997-02-26 Cvケーブル終端箱の導電層接地処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10243540A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000017974A (ko) * 1999-12-31 2000-04-06 권문구 상온 수축형 프리몰드형 접속함 조립법
EP3799239A1 (de) * 2019-09-27 2021-03-31 Siemens Aktiengesellschaft Elektrische leiteranordnung
EP3817170A1 (en) * 2019-11-01 2021-05-05 Hamilton Sundstrand Corporation Field grading members, power cables having field grading members, and methods of regulating electric fields
RU2796380C1 (ru) * 2019-09-27 2023-05-22 Сименс Акциенгезелльшафт Система электрических проводников

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000017974A (ko) * 1999-12-31 2000-04-06 권문구 상온 수축형 프리몰드형 접속함 조립법
EP3799239A1 (de) * 2019-09-27 2021-03-31 Siemens Aktiengesellschaft Elektrische leiteranordnung
WO2021058160A1 (de) * 2019-09-27 2021-04-01 Siemens Aktiengesellschaft Elektrische leiteranordnung
RU2796380C1 (ru) * 2019-09-27 2023-05-22 Сименс Акциенгезелльшафт Система электрических проводников
EP3817170A1 (en) * 2019-11-01 2021-05-05 Hamilton Sundstrand Corporation Field grading members, power cables having field grading members, and methods of regulating electric fields
US11367542B2 (en) 2019-11-01 2022-06-21 Hamilton Sundstrand Corporation Field grading members, power cables having field grading members, and methods of regulating electric fields

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3394041B2 (ja) 電気ケーブル
US7368664B2 (en) Shielded cable-grounding structure
CN211125161U (zh) 线缆
JP2016062816A (ja) ワイヤハーネス及びワイヤハーネス製造方法
US5132489A (en) Shielded electric cable
JP2005032583A (ja) 自動車向け通信用シールド電線
JPH10243540A (ja) Cvケーブル終端箱の導電層接地処理方法
JP2005093198A (ja) シールド電線のアース処理構造
JPS5918580Y2 (ja) シ−ルド電線
JP3680604B2 (ja) シールド電線
JP3147543B2 (ja) シールド付ワイヤハーネス
JPS6037816Y2 (ja) 同軸線
JP2003045241A (ja) シールドフラット電線及びその製造方法
JPH0532903Y2 (ja)
JP7476767B2 (ja) 複合ケーブル
JP3527608B2 (ja) 伝導ノイズカット電線
WO2011034909A2 (en) Semi-bonded shielding in a coaxial cable
JP4708520B2 (ja) 信号ケーブル
JP2544247Y2 (ja) 同軸ケーブルの接続構造
KR102053271B1 (ko) 고전압 케이블의 차폐접지부 및 그 제조방법
JPH06176803A (ja) ワイヤーハーネス
JP2838214B2 (ja) バイパスケーブルへの接地線取付け方法
JPS5922769Y2 (ja) 電力ケ−ブルの終端部
JPH0720851Y2 (ja) ケーブル端末の接地処理部
JPH0680220U (ja) シールド電線