JP3147543B2 - シールド付ワイヤハーネス - Google Patents

シールド付ワイヤハーネス

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JP3147543B2
JP3147543B2 JP30189392A JP30189392A JP3147543B2 JP 3147543 B2 JP3147543 B2 JP 3147543B2 JP 30189392 A JP30189392 A JP 30189392A JP 30189392 A JP30189392 A JP 30189392A JP 3147543 B2 JP3147543 B2 JP 3147543B2
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shielded
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harness
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昌佳 橋本
能章 山野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シールド付ワイヤー
ハーネス、特に電子機器,コピー,ファクシミリ,自動
車等において用いられるシールド付ワイヤーハーネスに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子機器や自動車等の内部で
発生するノイズおよび外部からのノイズの影響を抑える
ために、例えば図14に示すように、被覆電線2の端部
に端子を圧着してワイヤーハーネスを作成した後、複数
本を束ね、その全体を編組テ−プ4及び絶縁テ−プ6で
被覆したシールド付ワイヤーハーネスが用いられてい
る。このシールド付ワイヤハーネスでは、編組テ−プ4
の端部4aに端子8が取り付けられ、さらに図示を省略
するアース回路と電気的に接続されている。
【0003】また、上記シールド付ワイヤハーネス以外
に、例えば図15及び図16に示すように、被覆電線2
に編組や横巻シールドなどのシールド10が施されたシ
ールド付被覆電線12を用いたものがある。このシール
ド付被覆電線12では、図17に示すように、芯線14
に絶縁体16が被覆され、さらにシールド10によって
覆われている。そして、シールド10全体が絶縁性のシ
ース18で被覆されて、シールド付被覆電線12が形成
されている。このシールド付被覆電線12の端部では、
図16に示すように、シース18が剥ぎ取られ、その端
部を保護するため収縮チューブ20が取り付けられると
ともに、露出した被覆電線2及びシールド10の各端部
には端子8が圧着されている。こうして、形成された複
数本のシールド付ワイヤハーネスは相互に束ねられ、そ
れらに取り付けられた端子8がコネクタ22に装入され
ている(図15)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14のシ
ールド付ワイヤハーネスを製造する際には、複数のワイ
ヤーハーネスを作成した後、それらのワイヤハーネス
を、例えばすずメッキ銅線を筒状に編んだ編組テ−プ4
を巻き付け、さらにその全体を絶縁テ−プ6で巻く必要
があり、必然的に加工工数が多くなる。また、上記のよ
うに編組テ−プ4はすずメッキ銅線を編んだものである
ため、その端部4aへの端子圧着を自動切断圧着装置
(被覆電線2に端子8を圧着する装置)によって行うこ
とができない。このように、編組テ−プ4を用いること
はシールド付ワイヤハーネスの製造自動化への大きな障
害となっている。さらに、編組テ−プ4を用いたことに
よって、シールド付ワイヤハーネスの仕上げ外形寸法が
比較的大きくなってしまうという問題もあった。
【0005】一方、図16のシールド付ワイヤハーネス
では、上記の問題は殆ど発生しないものの、各シールド
付被覆電線12のシールド10にアース用端子を接続す
る必要があり、シールド付ワイヤハーネスの製造工数が
多くなってしまう。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、少ない工程で、自動化に容易に対応す
ることができ、しかもその仕上げ外形寸法が小さなシー
ルド付ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金属
箔ポリエステルラミネートテープを、その金属箔が外部
に露出するように、被覆電線に被覆してなるシールド付
被覆電線を複数本束ねることによって形成されたシール
ド付ワイヤハーネスであって、上記目的を達成するため
に、前記複数のシールド付被覆電線のうちの少なくとも
1本がアース用電線として機能する一方、他のシールド
付被覆電線が信号用または電源用電線として機能すると
ともに、そのアース用電線の金属箔が所定のアース回路
と電気的に接続されている。
【0008】請求項2は、前記アース用電線の一方端部
が前記アース回路と接続されるとともに、その他方端部
が前記信号用または電源用電線の一部と束ねられてい
る。
【0009】請求項3の発明は、金属箔ポリエステルラ
ミネートテープを、その金属箔が外部に露出するよう
に、被覆電線に被覆してなるシールド付被覆電線と、導
電性のドレイン線とを束ねることによって形成されたシ
ールド付ワイヤハーネスであって、上記目的を達成する
ために、前記ドレイン線の所定のアース回路と電気的に
接続される一方側端部に、その一方側端部の先端を露出
部として部分的に残して絶縁性のテープが外装されると
ともに、前記一方側端部の末端部に、前記ドレイン線の
前記露出部に圧着される芯線接続部と前記テープの上か
ら前記ドレイン線に圧着される被覆把持部を有する圧着
端子が接続されている。
【0010】請求項4の発明は、金属箔ポリエステルラ
ミネートテープを、その金属箔が外部に露出するよう
に、被覆電線に被覆してなるシールド付被覆電線と、導
電性のドレイン線とを束ねることによって形成されたシ
ールド付ワイヤハーネスであって、上記目的を達成する
ために、前記ドレイン線の一方側端部は、前記シールド
付被覆電線が束ねられる結束領域の端部から引き出され
て所定のアース回路と接続される一方、前記ドレイン線
は、前記結束領域内において前記結束領域の長手方向両
端の少なくともいずれか一方にのみ部分的に挿入されて
いる。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、金属箔ポリエステルラミ
ネートテープが、その金属箔が外部に露出するように、
被覆電線に被覆されることによって、シールド付被覆電
線が形成されている。こうして形成された複数のシール
ド付被覆電線が相互に束ねられるとともに、アース用電
線として機能するシールド付被覆電線の金属箔が所定の
アース回路と電気的に接続されている。したがって、こ
のアース用電線を介して信号用または電源用電線として
機能するシールド付被覆電線の金属箔が前記アース回路
と電気的に接続され、シールド効果を発揮する。
【0012】請求項2の発明では、アース用電線の一方
端部がアース回路と接続されるとともに、その他方端部
が信号用または電源用電線の一部と束ねられているの
で、信号用または電源用電線のみが束ねられた領域が形
成され、その領域における仕上げ外形寸法がより小さく
なる。
【0013】請求項3の発明では、金属箔ポリエステル
ラミネートテープが、その金属箔が外部に露出するよう
に、被覆電線に被覆されることによって、シールド付被
覆電線が形成されている。こうして形成されたシールド
付被覆電線はドレイン線と束ねられるとともに、そのド
レイン線が所定のアース回路と電気的に接続されてい
る。したがって、このドレイン線を介してシールド付被
覆電線の金属箔が前記アース回路と電気的に接続され、
シールド効果を発揮する。また、アース回路と接続され
るドレイン線の一方側端部に、その一方側端部の先端を
露出部として部分的に残して絶縁性のテープが外装され
るとともに、その一方側端部の末端部に、前記露出部に
圧着される芯線接続部とテープの上からドレイン線に圧
着される被覆把持部を有する圧着端子が接続されるよう
になっているため、圧着端子にシールド付被覆電線に接
続される通常の圧着端子と同様のものを使用することが
できる。
【0014】請求項4の発明では、金属箔ポリエステル
ラミネートテープが、その金属箔が外部に露出するよう
に、被覆電線に被覆されることによって、シールド付被
覆電線が形成されている。こうして形成されたシールド
付被覆電線はドレイン線と束ねられるとともに、そのド
レイン線が所定のアース回路と電気的に接続されてい
る。したがって、このドレイン線を介してシールド付被
覆電線の金属箔が前記アース回路と電気的に接続され、
シールド効果を発揮する。また、ドレイン線は、シール
ド付被覆電線が束ねられた結束領域内において、その結
束領域の長手方向両端の少なくともいずれか一方にのみ
部分的に挿入されており、シールド付ワイヤハーネスの
中間領域にはドレイン線は挿入されておらず、シールド
付被覆電線のみが束ねられている。
【0015】
【実施例】
A.第1実施例 図1は、この発明にかかるシールド付ワイヤハーネスの
第1実施例を示す断面図である。図2は、図1のA−A
線断面図である。このシールド付ワイヤハーネスは、後
述するように構成された複数のシールド付被覆電線30
の端部に端子32を圧着してワイヤーハーネスを作成し
た後、複数本を束ね、その中央部を例えば絶縁テープ3
4で絶縁固定したものである。なお、ここでは、実施例
の説明の便宜から、第1実施例にかかるシールド付ワイ
ヤハーネスの構成説明に先立って、まずそのシールド付
ワイヤハーネスを構成するシールド付被覆電線30の構
成について説明する。
【0016】このシールド付被覆電線30は、芯線36
に絶縁体38を被覆してなる被覆電線40を金属箔ポリ
エステルラミネートテープ42によって覆ったものであ
る。すなわち、金属箔ポリエステルラミネートテープ4
2は、金属箔、例えばアルミ箔42aにポリエステルテ
ープ42bをラミネートしたものであり、このアルミ箔
42aが外部に露出するようにして、被覆電線40に縦
添えラッピングされている。こうして、図1及び図2に
示すように、その表面がアルミ箔42aでシールドされ
たシールド付被覆電線30が作成される。
【0017】次に、第1実施例にかかるシールド付ワイ
ヤハーネスについて説明する。このシールド付ワイヤハ
ーネスは、図2に示すように、例えば4本のシールド付
被覆電線30を備えている。これら4本のシールド付被
覆電線30のうち、1本がアース用電線として機能する
一方、他のシールド付被覆電線が電気信号を伝送するた
めの信号用電線(あるいは電源用電線)として機能す
る。そこで、以下の説明では、両者を明確に区別するた
めに、前者を「アース用電線30a」と称するととも
に、後者を「信号用または電源用電線30b」と称す
る。
【0018】アース用電線30aは、図3に示す電線切
断皮剥装置によってシールド付被覆電線30を所定位置
(切断位置)で切断し、さらにその切断位置から一定距
離L1 だけ図2で示す絶縁体38及び金属箔ポリエステ
ルラミネートテープ42を剥ぎ取ることによって、形成
される。つまり、電線切断皮剥装置では、電線配設ライ
ンX上のシールド付被覆電線30を切断するための一対
の切断カッター44と、その切断カッター44の前後両
側にそれぞれ配置され、電線30の図2で示す絶縁体3
8及び金属箔ポリエステルラミネートテープ42を切り
込むための一対の切込カッター46,48とが設けられ
る。さらに、カッター44,46,48には、図示しな
い駆動機構が連結されており、その駆動機構が動作する
ことによって、各カッター44,46,48がそれぞれ
同期して開閉するようになっている。
【0019】そして、所定のタイミングで、図3に示す
ように切断カッター44および切込カッター46,48
が同期して閉成し、シールド付被覆電線30が切断位置
で切断カッター44により切断されるとともに、切断位
置の両側でシールド付被覆電線30外周の金属箔ポリエ
ステルラミネートテープ42及び図2で示す絶縁体38
が切込カッター46,48によりそれぞれ切り込まれ
る。さらに、この切込状態で、図4に示すようにシール
ド付被覆電線30が方向P,Qにそれぞれ移動され、そ
の結果、P方向及びQ方向で、その切断部から長さL1
だけ図1に示す絶縁体38及び金属箔ポリエステルラミ
ネートテープ42が剥ぎ取られて芯線36が露出して芯
線部50が形成される。
【0020】また、上記のように切断・皮剥処理が施さ
れたアース用電線30aに対して従来より周知の端子圧
着装置によって端子圧着処理が行われる。すなわちアー
ス用電線30aの芯線部50に端子32の芯線接続部3
2aが圧着されるとともに、端子32の被覆把持部32
bが金属箔ポリエステルラミネートテープ42の端部を
把持するように圧着処理される(図1)。こうして、ア
ース用電線30aに端子32が固着されるとともに、ア
ース用電線30aのアルミ箔42aが端子32と電気的
に接続される。
【0021】一方、信号用または電源用電線30bは、
例えば図5に示す電線切断皮剥装置によって形成され
る。この電線切断皮剥装置では、図3の装置に設けられ
た切断カッター44及び切込カッター46,48のほか
に、切込カッター46,48の前後両側にそれぞれ配置
され、電線30の金属箔ポリエステルラミネートテープ
42のみを切り込むための一対の切込カッター52,5
4が設けられている。
【0022】そして、図5に示すように、切断カッター
44および切込カッター46,48,52,54が同期
して閉成すると、シールド付被覆電線30が切断位置で
切断カッター44により切断されるとともに、切断位置
の両側でシールド付被覆電線30外周の金属箔ポリエス
テルラミネートテープ42及び絶縁体38が切込カッタ
ー46,48によりそれぞれ切り込まれ、また金属箔ポ
リエステルラミネートテープ42のみが切込カッター5
2,54によりそれぞれ切り込まれる。さらに、この切
込状態で、図6に示すようにシールド付被覆電線30が
方向P,Qにそれぞれ移動され、その結果、P方向及び
Q方向で、その切断部から長さL1 だけ絶縁体38及び
金属箔ポリエステルラミネートテープ42が剥ぎ取られ
て芯線36が露出して芯線部50が形成されるととも
に、芯線部50からさらに所定長さL2 だけ金属箔ポリ
エステルラミネートテープ42が剥ぎ取られて絶縁体3
8が露出して被覆把持領域56が形成される。
【0023】また、上記のように切断・皮剥処理が施さ
れた信号用または電源用電線30bに対して従来より周
知の端子圧着装置によって端子圧着処理が行われる。す
なわち、信号用または電源用電線30bの芯線部50に
端子32の芯線接続部32aが圧着されるとともに、端
子32の被覆把持部32bが被覆把持領域56を把持す
るように圧着処理される(図1)。こうして、信号用ま
たは電源用電線30bへの端末処理が行われる。
【0024】なお、この実施例では、アース用電線30
a及び信号用または電源用電線30bに対する切断・皮
剥処理をそれぞれ異なる装置によって行っているが、同
一の装置(図5)によって行うようにしてもよい。すな
わち、図5の装置を用いてアース用電線30aの切断・
皮剥処理を行うには、図5の装置に設けられた切込カッ
ター52,54を開成しておき、残りのカッター44,
46,48を上記のように動作させればよい。
【0025】このように端末処理がされたアース用電線
30a及び信号用または電源用電線30bはそれぞれ平
行配置された状態で、アース用電線30aに取り付けら
れた端子32が図示を省略するアース回路と接続される
ように、また信号用または電源用電線30bに取り付け
られた端子32が所望の電気信号を伝送することができ
るように、それぞれコネクタ22の所定位置に挿入され
る(図7)。そして、図8に示すように、アース用電線
30a及び信号用または電源用電線30bの中央部に絶
縁テープ34が巻き付けられて、シールド付ワイヤハー
ネスが形成されている。
【0026】上記のように、この実施例では、シールド
付ワイヤハーネスを構成する複数のシールド付被覆電線
30を束ね、それらシールド付被覆電線30のうちの1
本をアース用電線30aとし、所定のアース回路と電気
的に接続されるので、各信号用または電源用電線30b
のアルミ箔42aはアース用電線30aのアルミ箔42
aと直接的にあるいは間接的に接触され、アース用電線
30aを介してアース回路と電気的に接続されて、所望
のアース効果が得られる。このように、この実施例にか
かるシールド付ワイヤハーネスによれば、テ−プ巻き工
程(シ−ルドテ−プを巻く工程)が不要となるととも
に、信号用または電源用電線30bの本数にかかわら
ず、アース処理のための端末処理はアース用電線30a
に対してのみ行えばよく、少ない工程数でシールド付ワ
イヤハーネスを製造することができる。
【0027】また、アース用電線30aの端末処理を従
来より周知の装置によって行うことができるので、シー
ルド付ワイヤハーネスの製造を容易に自動化することが
できる。
【0028】さらに、編組チューブを用いることなく、
シールド付ワイヤハーネスを形成しているので、編組チ
ューブを用いたシールド付ワイヤハーネス(図14)に
比べ、その仕上げ外形寸法が小さくなり、シールド付ワ
イヤハーネスのコンパクト化を図ることができる。
【0029】B.第2実施例 図9は、この発明にかかるシールド付ワイヤハーネスの
第2実施例を示す断面図である。この第2実施例が先の
第1実施例と大きく異なる点は、アース用電線30aと
して、第1実施例ではシールド付被覆電線30を用いた
のに対し、第2実施例では導電性材料からなるドレイン
線58が用いられている点であり、その他の構成はほぼ
同様である。
【0030】すなわち、上記のようにしてシールド付被
覆電線30に対して所定の端末処理を行って、信号用ま
たは電源用電線30bが形成される一方、ドレイン線5
8の端部(一方側端部)に、その端部の先端を露出部と
して部分的に残して絶縁性の収縮テープ60が挿通(外
装)され、そのドレイン線58の収縮テープ60が外装
された端部の末端部には、シールド付被覆電線30に接
続される端子32と同様な端子(圧着端子)32が圧着
接続される。このとき、端子32の芯線接続部32aが
ドレイン線58の前記露出部に圧着され、被覆把持部3
2bが収縮テープ60の上からドレイン線58に圧着さ
れるようになっており、この端子32とドレイン線58
とによって、アース用電線30aが形成されている。そ
して、このように端末処理がされたアース用電線30a
及び信号用または電源用電線30bはそれぞれ平行配置
された状態で、アース用電線30aに取り付けられたア
ース用端子32が図示を省略するアース回路と接続され
るように、また信号用または電源用電線30bに取り付
けられた端子32が所望の電気信号を伝送することがで
きるように、それぞれコネクタ22の所定位置に挿入さ
れた後、アース用電線30a及び信号用または電源用電
線30bの中央部に絶縁テープ34が巻き付けられて、
シールド付ワイヤハーネスが形成されている。
【0031】上記のように、この実施例では、信号用ま
たは電源用電線30bがアース用電線(ドレイン線)3
0aと束ねられて、相互に電気的に接続され、しかもア
ース用電線30aが所定のアース回路と電気的に接続さ
れて、所望のアース効果が得られる。このように、この
実施例にかかるシールド付ワイヤハーネスでも、第1実
施例と同様の効果が得られる。また、ドレイン線58の
端部に、その端部の先端を露出部として部分的に残して
絶縁性の収縮テープ60が外装されるため、シールド付
被覆電線30に接続される芯線接続部32aおよび被覆
把持部32bを有する通常の端子32をドレイン線58
に接続することができ、これによって、シールド付被覆
電線30およびドレイン線58の端子接続を一括して同
時に行うことができ、端子接続の自動化にも容易に対応
することができる。
【0032】C.第3実施例 図10は、この発明にかかるシールド付ワイヤハーネス
の第3実施例を示す図である。この実施例では、アース
用電線30aとして、短尺アース電線62が用いられて
いる。この短尺アース電線62は、第1実施例と同様に
シールド付被覆電線30の一方端に端子32を圧着した
ものでも、あるいは第2実施例と同様にドレイン線58
の一方端に端子32を圧着したものを用いてもよい。
【0033】具体的には、図11に示すように、上記の
ようにして形成された信号用または電源用電線30bの
両端部に短尺アース電線62がそれぞれ平行配置され、
さらに短尺アース電線62に取り付けられたアース用端
子32が図示を省略するアース回路と接続されるよう
に、また信号用または電源用電線30bに取り付けられ
た端子32が所望の電気信号を伝送することができるよ
うに、それぞれコネクタ22の所定位置に挿入された
後、短尺アース電線62の他方端部及び信号用または電
源用電線30bの中央部に絶縁テープ34が巻き付けら
れて、シールド付ワイヤハーネスが形成されている。
の絶縁テープ34が巻き付けられる領域が、本発明にか
かる結束領域に対応している。これによって、短尺アー
ス線62は、前記結束領域の長手方向両端の少なくとも
いずれか一方(ここでは両方)にのみ部分的に挿入され
ることとなる。
【0034】このようにして形成されたシールド付ワイ
ヤハーネスでは、図10に示すようにその中央領域CR
は信号用または電源用電線30bのみを束ねたものとな
り、アース用電線30aと信号用または電源用電線30
bを束ねてなる上記実施例(図8)よりも、その仕上げ
外形寸法が小さくなる。したがって、シールド付ワイヤ
ハーネスをよりコンパクトに仕上げることができる。
【0035】また、このシールド付ワイヤハーネスで
は、その全体長さにかかわらず、端子32から一定長
さ、例えば80mm程度の短尺アース電線62を用いるこ
とができる。したがって、シールド付ワイヤハーネスの
全体長さに無関係に、短尺アース電線62を標準化する
ことができる。
【0036】D.その他の実施例 なお、上記第3実施例では、アース用電線30aとして
機能する短尺アース電線62をシールド付ワイヤハーネ
スの両端部に設けたが、図12に示すように、一方端に
接続するようにしてもよい。
【0037】また、上記実施例では、アース用電線30
aに取り付けられた端子32はコネクタ22の所定位置
に挿入されているが、図13に示すように、その端子3
2を外部に露出させ、適当なアース回路に直接接続する
ようにしてもよい。なお、端子32の形状・タイプは特
に限定されるものではない。
【0038】さらに、上記実施例では、3本の信号用ま
たは電源用電線30bと1本のアース用電線30aで構
成されたシールド付ワイヤハーネスについて説明した
が、アース用電線30a及び信号用または電源用電線3
0bの本数については特に限定されるものではない。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、芯線に絶縁体
を被覆し、さらに金属箔ポリエステルラミネートテープ
を、その金属箔が外部に露出するように前記絶縁体に被
覆してなるシールド付被覆電線を複数本束ねることによ
ってシールド付ワイヤハーネスを構成しており、しかも
前記複数のシールド付被覆電線のうちのアース用電線と
して機能するものの金属箔を所定のアース回路と電気的
に接続しているので、少ない工程で、自動化に容易に対
応することができ、しかもその仕上げ外形寸法を小さく
することができる。
【0040】請求項2の発明によれば、アース用電線の
一方端部をアース回路と接続するとともに、その他方端
部を信号用または電源用電線の一部と束ねているので、
シールド付ワイヤハーネスの仕上げ外形寸法をより小さ
くすることができる。
【0041】請求項3の発明によれば、芯線に絶縁体を
被覆し、さらに金属箔ポリエステルラミネートテープ
を、その金属箔が外部に露出するように前記絶縁体に被
覆してなるシールド付被覆電線と、導電性のドレイン線
とを束ねることによってシールド付ワイヤハーネスを構
成しており、しかも前記ドレイン線を所定のアース回路
と電気的に接続しているので、請求項1の発明と同様の
効果が得られる。また、アース回路と接続されるドレイ
ン線の一方側端部に、その一方側端部の先端を露出部と
して部分的に残して絶縁性のテープが外装されるととも
に、その一方側端部の末端部に、前記露出部に圧着され
る芯線接続部とテープの上からドレイン線に圧着される
被覆把持部を有する圧着端子が接続されるようになって
いるため、圧着端子にシールド付被覆電線に接続される
通常の圧着端子と同様のものを使用することができ、こ
れによって、シールド付被覆電線およびドレイン線の端
子接続を一括して同時に行うことができ、端子接続の自
動化にも容易に対応することができる。
【0042】請求項4の発明によれば、芯線に絶縁体を
被覆し、さらに金属箔ポリエステルラミネートテープ
を、その金属箔が外部に露出するように前記絶縁体に被
覆してなるシールド付被覆電線と、導電性のドレイン線
とを束ねることによってシールド付ワイヤハーネスを構
成しており、しかも前記ドレイン線を所定のアース回路
と電気的に接続しているので、請求項1の発明と同様の
効果が得られる。また、ドレイン線は、シールド付被覆
電線が束ねられた結束領域内において、その結束領域の
長手方向両端の少なくともいずれか一方にのみ部分的に
挿入されており、シールド付ワイヤハーネスの中間領域
にはドレイン線は挿入されておらず、シールド付被覆電
線のみが束ねられているため、中間領域におけるシール
ド付ワイヤハーネスの仕上げ外形寸法をさらに小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネスの
第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】アース用電線に対する切断・皮剥処理を示す図
である。
【図4】アース用電線に対する切断・皮剥処理を示す図
である。
【図5】信号用または電源用電線に対する切断・皮剥処
理を示す図である。
【図6】信号用または電源用電線に対する切断・皮剥処
理を示す図である。
【図7】図1のシールド付ワイヤハーネスの製造手順を
示す図である。
【図8】図1のシールド付ワイヤハーネスの製造手順を
示す図である。
【図9】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネスの
第2実施例を示す断面図である。
【図10】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネス
の第3実施例を示す図である。
【図11】図10のシールド付ワイヤハーネスの製造手
順を示す図である。
【図12】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネス
の別の実施例を示す図である。
【図13】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネス
のさらに別の実施例を示す図である。
【図14】シールド付ワイヤハーネスの第1従来例を示
す図である。
【図15】シールド付ワイヤハーネスの第2従来例を示
す図である。
【図16】図15の部分断面図である。
【図17】図15のB−B線断面図である。
【符号の説明】
30 シールド付被覆電線 30a アース用電線 30b 信号用または電源用電線 40 被覆電線 42 金属箔ポリエステルラミネートテープ 42a アルミ箔(金属箔) 62 短尺アース電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−138716(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/00 301 H01B 7/17

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔ポリエステルラミネートテープ
    を、その金属箔が外部に露出するように、被覆電線に被
    覆してなるシールド付被覆電線を複数本束ねることによ
    って形成されたシールド付ワイヤハーネスであって、 前記複数のシールド付被覆電線のうちの少なくとも1本
    がアース用電線として機能する一方、他のシールド付被
    覆電線が信号用または電源用電線として機能するととも
    に、そのアース用電線の金属箔が所定のアース回路と電
    気的に接続されたことを特徴とするシールド付ワイヤハ
    ーネス。
  2. 【請求項2】 前記アース用電線の一方端部が前記アー
    ス回路と接続されるとともに、その他方端部が前記信号
    用または電源用電線の一部と束ねられた請求項1記載の
    シールド付ワイヤハーネス。
  3. 【請求項3】 金属箔ポリエステルラミネートテープ
    を、その金属箔が外部に露出するように、被覆電線に被
    覆してなるシールド付被覆電線と、導電性のドレイン線
    とを束ねることによって形成されたシールド付ワイヤハ
    ーネスであって、 前記ドレイン線の所定のアース回路と電気的に接続され
    る一方側端部に、その一方側端部の先端を露出部として
    部分的に残して絶縁性のテープが外装されるとともに、 前記一方側端部の末端部に、前記ドレイン線の前記露出
    部に圧着される芯線接続部と前記テープの上から前記ド
    レイン線に圧着される被覆把持部を有する圧着端子が接
    続されることを特徴とする シールド付ワイヤハーネス。
  4. 【請求項4】 金属箔ポリエステルラミネートテープ
    を、その金属箔が外部に露出するように、被覆電線に被
    覆してなるシールド付被覆電線と、導電性のドレイン線
    とを束ねることによって形成されたシールド付ワイヤハ
    ーネスであって、 前記ドレイン線の一方側端部は、前記シールド付被覆電
    線が束ねられる結束領域の端部から引き出されて所定の
    アース回路と接続される一方、 前記ドレイン線は、前記結束領域内において前記結束領
    域の長手方向両端の少なくともいずれか一方にのみ部分
    的に挿入されていることを特徴とする シールド付ワイヤ
    ハーネス。
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