JP2003198178A - シールド電線の端末シールド構造及びシールド電線の端末シールド方法 - Google Patents

シールド電線の端末シールド構造及びシールド電線の端末シールド方法

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JP2003198178A
JP2003198178A JP2001394260A JP2001394260A JP2003198178A JP 2003198178 A JP2003198178 A JP 2003198178A JP 2001394260 A JP2001394260 A JP 2001394260A JP 2001394260 A JP2001394260 A JP 2001394260A JP 2003198178 A JP2003198178 A JP 2003198178A
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Akira Baba
晃 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド電線のコネクタ接続作業性を確保し
つつ、安価で、しかも、容易に表出電線をシールドする
ことのできるシールド電線の端末シールド構造及びシー
ルド電線の端末シールド方法を得る。 【解決手段】 複数の電線23を編組状又は箔状のシー
ルド25で覆い、このシールド25の外側を絶縁性の外
皮27で覆ったシールド電線21の外皮27とシールド
25とを除去してコネクタ31に接続した表出状態の電
線23をシールドするシールド電線の端末シールド構造
であって、外皮27とシールド25とを除去して電線2
3を導出させたシールド電線端部21aの外皮27のみ
を除去して表出させたシールド25に、導電性シート3
3の導電面を巻き付け、表出した電線23とコネクタ3
1の電線導出後端部31aとをこの導電性シート33に
よって覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタに接続す
るために外皮、シールドを切除して表出した電線を電磁
シールドするシールド電線の端末シールド構造及びシー
ルド電線の端末シールド方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同軸ケーブルとコネクタとの接続
は、図5に示すように、同軸ケーブル1の末端の外皮
(シース)3を剥ぎ、表出した芯線5の導体を、コネク
タ7の図示しない端子に圧接又は圧着するとともに、表
出したシールドである編粗9を、一本に撚り合わせてコ
ネクタ7のアース用端子に接続する。また、シールドで
あるアルミ箔によって複数の電線11を覆った図6に示
すシールド電線13をコネクタ15に接続するのには、
シース5と図示しないアルミ箔とを除去して表出させた
複数の電線11の導体と、ドレン線17とを、それぞれ
にコネクタ15の図示しない所定の端子に圧接又は圧着
して接続する。このようにして、同軸ケーブル1、シー
ルド電線13は、コネクタとの接続を行うに際し、端末
のシースと、シールドとを剥ぎ、芯線、電線の所定長さ
を表出させることで、コネクタへの接続作業性を確保し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、より良
好な作業性を得るために、シース及びシールドを多く切
除すればするほど、シールドに覆われない芯線、電線が
コネクタとの間(即ち、シールド電線の端末)で表出す
ることとなり、これらの部位でシールド効果が低下する
こととなった。即ち、図7に示すように、せっかく接地
した金属筺体19によって回路体20をシールドしてあ
っても、このようなシース剥ぎ量の大きい例えば上記の
コネクタ15を接続した場合には、コネクタ15に接続
したシールド電線13の電線11が表出しているため、
金属筺体19からのシールド効果を得ることができなく
なった。現行の自動車用低圧シールド電線の場合には約
80mm程度の長さでシールドが切除されて電線11が
表出される。したがって、特に微弱な画像用の色別〔例
えばR(赤色)、G(緑色)、B(青色)〕アナログ信
号を送る電線の場合には、外部ノイズ(コモンモードノ
イズ等)からの影響を受け易く、画像品質を低下させる
要因となっていた。この自動車用低圧シールド電線のシ
ース剥ぎ量と、シールド効果には、下表1に示す相関関
係がある。
【0004】
【表1】
【0005】即ち、シース剥ぎ量が大きく、且つ電線に
伝送する信号の周波数が高くなるほど外部ノイズの影響
を受け易くなり、シールド効果が低下した。一方、この
ような不具合を解決するために、シース剥ぎ量を少なく
すれば、電線の取り扱いが困難となって、コネクタ接続
の作業性を著しく低下させることとなった。本発明は上
記状況に鑑みてなされたもので、シールド電線のコネク
タ接続作業性を確保しつつ、安価で、しかも、容易に表
出電線をシールドすることのできるシールド電線の端末
シールド構造及びシールド電線の端末シールド方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載のシールド電線の端末シー
ルド構造は、複数の電線を編組状又は箔状のシールドで
覆い該シールドの外側を絶縁性の外皮で覆ったシールド
電線の前記外皮と前記シールドとを除去してコネクタに
接続した表出状態の前記電線をシールドするシールド電
線の端末シールド構造であって、前記外皮と前記シール
ドとを除去して前記電線を導出させたシールド電線端部
の前記外皮のみを除去して表出させた前記シールドに、
導電性シートの導電面を巻き付け、前記表出した電線と
前記コネクタの電線導出後端部とを該導電性シートによ
って覆ったことを特徴とする。
【0007】このシールド電線の端末シールド構造で
は、シールド電線端部の外皮を除去して表出させたシー
ルドに、導電性シートの導電面を巻き付け、表出した電
線とコネクタとをこの導電性シートによって覆うので、
コネクタとの接続作業性を確保するために表出させた電
線を、シールド電線のシールドに導通させた導電性シー
トによって覆うことができ、表出させた電線、更にはコ
ネクタの電線導出後端部までをも安価に、しかも容易に
シールドすることができる。
【0008】請求項2記載のシールド電線の端末シール
ド構造は、請求項1記載のシールド電線の端末シールド
構造において、前記コネクタを一対のコネクタで構成し
て該一方のコネクタに一方の前記シールド電線、該他方
のコネクタに他方の前記シールド電線を接続し、前記一
方のシールド電線の前記シールドと、前記他方のシール
ド電線の前記シールドとに巻き付けた同一の前記導電性
シートによって、前記一方のシールド電線の電線及び前
記一方のコネクタと、前記他方のシールド電線の電線及
び前記他方のコネクタとを覆ったことを特徴とする。
【0009】このシールド電線の端末シールド構造で
は、シールド電線を接続したコネクタ同士を相互に結合
し、一方のシールド電線のシールドと、他方のシールド
電線のシールドとに巻き付けた同一の導電性シートによ
って、一方のシールド電線の電線及び一方のコネクタ
と、他方のシールド電線の電線及び他方のコネクタとを
覆うことで、それぞれのシールド電線の端末に加え、そ
の間に介在するコネクタをも共にシールドすることがで
きる。また、これにより、一方のシールド電線から、他
方のシールド電線へのシールドの接続も可能となる。
【0010】請求項3記載のシールド電線の端末シール
ド構造は、請求項1又は2記載のシールド電線の端末シ
ールド構造において、前記導電性シートの導電面に粘着
部を形成し、前記導電性シートの巻き終わり部を該粘着
部によって接着したことを特徴とする。
【0011】このシールド電線の端末シールド構造で
は、表出したシールド、電線及びコネクタを、導電面を
内側にした導電性シートで覆い、この導電性シートの巻
き終わり部を導電面に形成した粘着部で、既に巻回した
導電性シートの外面に接着固定することで、導電性シー
トがほどけることなく巻着される。したがって、他の巻
着材料を用いずに安価且つ容易な作業で導電性シートの
巻着が可能となる。
【0012】請求項4記載のシールド電線の端末シール
ド方法は、複数の電線を編組状又は箔状のシールドで覆
い該シールドの外側を絶縁性の外皮で覆ったシールド電
線の前記外皮と前記シールドとを除去して前記電線を表
出させる工程と、該電線をコネクタに接続する工程と、
前記外皮と前記シールドとを除去して前記電線を導出さ
せたシールド電線端部の前記外皮のみを除去して前記シ
ールドを表出させる工程と、該シールドに、導電性シー
トの導電面を巻き付け、前記表出した電線と前記コネク
タの電線導出後端部とを該導電性シートによって覆う工
程とを含むことを特徴とする。
【0013】このシールド電線の端末シールド方法で
は、電線をコネクタに接続したシールド電線端部の外皮
のみを除去してシールドを表出させ、このシールドに、
導電性シートを巻き付け、この導電性シートによって表
出した電線とコネクタとを覆うので、コネクタ接続のた
めに外皮及びシールドを除去して表出させた電線を、シ
ールドと導通させた導電性シートによって、シールドを
除去しなかった場合と同じ状態でシールドすることがで
き、シールド電線のコネクタ接続作業性を確保しつつ、
シールド効果の低下を防止できる。
【0014】請求項5記載のシールド電線の端末シール
ド方法は、請求項4記載のシールド電線の端末シールド
方法において、前記コネクタを一対のコネクタで構成し
て該一方のコネクタに一方の前記シールド電線、該他方
のコネクタに他方の前記シールド電線を接続し、前記一
方のシールド電線の前記シールドに、導電性シートの導
電面を巻き付け、前記一方のシールド電線の電線及び前
記一方のコネクタと、前記他方のコネクタ及び前記他方
のシールド電線の電線とを該導電性シートで覆い、該導
電性シートを前記他方のシールド電線の前記シールドに
巻き付けたことを特徴とする。
【0015】このシールド電線の端末シールド方法で
は、一方のシールド電線のシールドと、他方のシールド
電線のシールドとに巻き付けた同一の導電性シートを、
一方のシールド電線の電線及び一方のコネクタと、他方
のシールド電線の電線及び他方のコネクタに被せて覆う
ことで、それぞれのシールド電線の端末に加え、その間
に介在するコネクタをも共にシールドでき、また、一方
のシールド電線から、他方のシールド電線へのシールド
の接続も同時に可能となる。
【0016】導電性シートを用いた端末シールド方法は
シート外皮がPET(ポリエチレンテレフタレート)の
ため、基板上の部品の電源部又は信号ラインが剥き出し
のシールド電線とショートするのを防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシールド電線
の端末シールド構造及びシールド電線の端末シールド方
法の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明に係るシールド電線の端末シールド構
造を表す平面図、図2は図1に示した導電性シートの断
面図、図3は図1のA−A矢視、B−B矢視、C−C矢
視、D−D矢視を(a)(b)(c)(d)に表した断
面図である。
【0018】本実施の形態によるシールド電線の端末シ
ールド構造は、シールド電線21が、複数の電線23
と、この電線23を覆うシールド(アルミ箔)25と、
このアルミ箔25の外側を覆う絶縁性の外皮(シース)
27と、アルミ箔25とシース27との間に配索したド
レン線29とからなる。シールド電線21は、シース2
7とアルミ箔25とを所定長の長さ(例えば自動車用低
圧シールド電線の場合には約80mm)で切除して、内
部に覆われていた電線23、ドレン線29を表出させて
いる。電線23のそれぞれは、絶縁被覆を除去した導体
を、コネクタ31のそれぞれの図示しない端子に圧接又
は圧着している。また、ドレン線29もコネクタ31の
接地端子に圧接又は圧着している。したがって、シール
ド電線21とコネクタ31とは、シース27及びアルミ
箔25とを除去した電線23、ドレン線29のみによっ
て接続されている。
【0019】電線23、ドレン線29を導出させたシー
ルド電線端部21aは、シース27のみを除去すること
で所定距離でアルミ箔25を表出させている。この表出
したアルミ箔25には、導電性シートであるアルミ箔シ
ート33を巻き付けている。アルミ箔シート33は、図
2に示すように、塩化ビニル35の一方の面に、ポリエ
チレンテレフタレート37と、導電面39を形成するア
ルミニウム層41とを順次積層している。このように、
塩化ビニル35を支持体としたシート上に、ポリエチレ
ンテレフタレート37を介在させてアルミニウム層41
を積層することで、アルミ箔シート33は、可撓性を有
し且つ薄厚でありながら所定強度を有するシートとな
る。
【0020】この場合、特にアルミ箔シート33は、塩
化ビニル35の厚みを約70μm、ポリエチレンテレフ
タレート37の厚みを約12μm、アルミニウム層41
の厚みを約10μmとすることができる。このような厚
み設定とすることで、アルミ箔シート33には有用な可
撓性が生じる。
【0021】アルミ箔シート33は、導電面39である
アルミニウム層41の面に、粘着部43を形成してい
る。アルミ箔シート33は、シールド電線端部21aで
表出させたアルミ箔25に、このアルミニウム層41を
接触させて巻き付けている。
【0022】ここで、アルミ箔シート33は、矩形状、
台形状、又は帯状に形成することができる。例えば矩形
状に形成したアルミ箔シート33の場合では、粘着部4
3を、一辺と平行に形成する。また、例えば帯状に形成
したアルミ箔シート33の場合では、粘着部43を、シ
ート長手方向と平行に形成する。
【0023】矩形状のアルミ箔シート33を用いて覆う
場合には、粘着部43の形成されていない辺部側を巻き
始めとしてアルミ箔シート33を、アルミ箔25、電線
23、コネクタ31に一巻きし、巻き終わりのアルミニ
ウム層41の内表面側に位置する粘着部43を、巻き始
めのアルミ箔シート33の背面(即ち、塩化ビニル3
5)に接着して巻着する。
【0024】また、帯状のアルミ箔シート33を用いて
覆う場合には、アルミ箔シート33を、アルミ箔25、
電線23、コネクタ31の順で順次螺旋状に巻回し、重
なり部を粘着部43で接着して巻着する。
【0025】したがって、矩形状又は帯状のアルミ箔シ
ート33のいずれを用いても、表出した電線23、ドレ
ン線29、及びコネクタ31の電線導出後端部31a
は、アルミ箔シート33のアルミニウム層41によって
覆われることになる。なお、図1中の34は、コネクタ
31に結合した相手コネクタを示す。
【0026】更に、シールド電線21の端部には、補強
用の粘着テープ45を巻回してあり、粘着テープ45は
シース27の末端から、アルミ箔25を覆ったアルミ箔
シート33に亘って巻着している。これにより、粘着部
43によってほどけることなく所定形状となったアルミ
箔シート33は、基端が粘着テープ45によってシール
ド電線21に固定されている。
【0027】したがって、シールド電線21の端末シー
ルド構造は、図1のA−A断面において、電線23が図
3(a)に示すようにアルミ箔25、シース27、粘着
テープ45で覆われ、図1のB−B断面において、電線
23が図3(b)に示すようにアルミ箔25、アルミ箔
シート33、粘着テープ45で覆われ、図1のC−C断
面において、電線23が図3(c)に示すようにアルミ
箔シート33で覆われ、図1のD−D断面において、電
線23が図3(d)に示すようにコネクタ31、アルミ
箔シート33で覆われる。
【0028】次に、このようなシールド構造におけるシ
ールド電線の接続手順を説明する。先ず、シールド電線
21は、コネクタ31との接続作業性が確保できる長さ
で、シース27及びアルミ箔25を切除して電線23、
ドレン線29を表出させる。次に、表出させた電線2
3、ドレン線29をコネクタ31の所定端子に圧接又は
圧着して接続する。
【0029】次に、電線23を導出したシールド電線端
部21aのシース27のみを切除してアルミ箔25を表
出させる。次に、このアルミ箔25に、アルミ箔シート
33の導電面39を接触状態にして巻き付け、表出した
電線23とコネクタ31の電線導出後端部31aとをこ
のアルミ箔シート33によって覆う。アルミ箔シート3
3は、巻き終わり部の導電面39を、粘着部43によっ
て巻き始め部の背面に接着する。最後に、シールド電線
21のシース27から、アルミ箔25に巻着したアルミ
箔シート33に亘って粘着テープ45を巻回してアルミ
箔シート33をシールド電線端部21aに固定する。
【0030】したがって、上記のシールド電線の端末シ
ールド構造によれば、シールド電線端部21aのシース
27を除去して表出させたアルミ箔25に、アルミ箔シ
ート33の導電面39を接触状態にして巻き付け、表出
した電線23、ドレン線29、コネクタ31とをこのア
ルミ箔シート33によって覆うので、コネクタ31との
接続作業性を確保するために表出させた電線23、ドレ
ン線29を、シールド電線21のアルミ箔25に導通さ
せたアルミ箔シート33によって覆うことができ、表出
させた電線23、ドレン線29、更にはコネクタ31の
電線導出後端部31aまでをもシールドすることができ
る。つまり、シールド電線21の接続作業性を確保しつ
つ、安価に、しかも容易にシールド構造を構成すること
ができる。
【0031】次に、本発明に係るシールド電線の端末シ
ールド構造の変形例を説明する。図4は本発明に係る端
末シールド構造の変形例を表す平面図である。この変形
例では、コネクタを一対のコネクタ51a、51bで構
成して、一方のコネクタ51aに一方のシールド電線5
3a、他方のコネクタ51bに他方のシールド電線53
bを接続している。そして、一方のシールド電線53a
のアルミ箔25と、他方のシールド電線53bのアルミ
箔25とに巻き付けた同一のアルミ箔シート33によっ
て、一方のシールド電線53aの電線23及び一方のコ
ネクタ51aと、他方のシールド電線53bの電線23
及び他方のコネクタ51bとを覆っている。
【0032】この端末シールド構造は、一方のコネクタ
51aに一方のシールド電線53a、他方のコネクタ5
1bに他方のシールド電線53bを接続し、両方のコネ
クタ51a、51bを結合状態としておく。そして、一
方のシールド電線53aのアルミ箔25に、アルミ箔シ
ート33の導電面39を巻き付け、一方のシールド電線
53aの電線23及び一方のコネクタ51aと、他方の
コネクタ51b及び他方のシールド電線53bの電線2
3とを同一のアルミ箔シート33で覆い、更にこのアル
ミ箔シート33を他方のシールド電線53bのアルミ箔
25に巻き付け、上記と同様に粘着部43によって巻着
する。最後に、一方のシールド電線53aのシース27
から、アルミ箔25に巻着したアルミ箔シート33に亘
って粘着テープ45を巻回するとともに、同様に他方の
シールド電線53bのシース27から、アルミ箔25に
巻着したアルミ箔シート33に亘って粘着テープ45を
巻回してアルミ箔シート33の両端をそれぞれのシール
ド電線端部に固定する。
【0033】この変形例によれば、シールド電線53
a、53bを接続したコネクタ51a、51b同士を相
互に結合し、一方のシールド電線53aのアルミ箔25
と、他方のシールド電線53bのアルミ箔25とに巻き
付けた同一のアルミ箔シート33によって、一方のシー
ルド電線53aの電線23及び一方のコネクタ51a
と、他方のシールド電線53bの電線23及び他方のコ
ネクタ51bとを覆うことで、それぞれのシールド電線
53a、53bの端末に加え、その間に介在すコネクタ
51a、51bをも共にシールドすることができる。ま
た、これにより、一方のシールド電線53aから、他方
のシールド電線53bへのシールドの接続も可能とな
る。
【0034】なお、上記の実施の形態では、シールドが
アルミ箔25である場合を例に説明したが、本発明に係
るシールド電線の端末シールド構造及びシールド電線の
端末シールド方法は、シールドが金属網状の編粗であっ
ても同様の構成により、上記と同様の効果を得ることが
できる。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るシールド電線の端末シールド構造によれば、シールド
電線端部の外皮を除去して表出させたシールドに、導電
性シートの導電面を巻き付け、表出した電線とコネクタ
の電線導出後端部とをこの導電性シートによって覆った
ので、コネクタ等との接続作業性を確保するために表出
させた電線を、シールド電線のシールドに導通させた導
電性シートによって覆うことができ、表出させた電線、
更にはコネクタの電線導出後端部までをも安価に、しか
も容易にシールドすることができる。
【0036】本発明に係るシールド電線の端末シールド
方法によれば、シールド電線の外皮とシールドとを除去
して電線を表出させ、電線をコネクタに接続し、このシ
ールド電線端部の外皮のみを除去してシールドを表出さ
せ、このシールドに、導電性シートを巻き付け、表出し
た電線とコネクタの電線導出後端部とを覆うこととした
ので、コネクタとの接続のために外皮及びシールドを除
去して表出させた電線を、シールドと導通させた導電性
シートによって、シールドを除去しなかった場合と同じ
状態にシールドすることができる。この結果、シールド
電線のコネクタ接続作業性を確保しつつ、シールド効果
の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド電線の端末シールド構造
を表す平面図である。
【図2】図1に示した導電性シートの断面図である。
【図3】図1のA−A矢視、B−B矢視、C−C矢視、
D−D矢視を(a)(b)(c)(d)に表した断面図
である。
【図4】本発明に係る端末シールド構造の変形例を表す
平面図である。
【図5】従来の同軸ケーブルにおける端末シールド構造
を表す斜視図である。
【図6】従来のシールド電線の端末シールド構造を表す
平面図である。
【図7】従来の端末シールド構造によって接続したコネ
クタを金属筺体に結合した状態の側面図である。
【符号の説明】
21 シールド電線 23 電線 25 アルミ箔(シールド) 27 シース(外皮) 31 コネクタ 31a 電線導出後端部 33 アルミ箔シート(導電性シート) 39 導電面 51a 一方のコネクタ 51b 他方のコネクタ 53a 一方のシールド電線 53b 他方のシールド電線 43 粘着部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線を編組状又は箔状のシールド
    で覆い該シールドの外側を絶縁性の外皮で覆ったシール
    ド電線の前記外皮と前記シールドとを除去してコネクタ
    に接続した表出状態の前記電線をシールドするシールド
    電線の端末シールド構造であって、 前記外皮と前記シールドとを除去して前記電線を導出さ
    せたシールド電線端部の前記外皮のみを除去して表出さ
    せた前記シールドに、導電性シートの導電面を巻き付
    け、前記表出した電線と前記コネクタの電線導出後端部
    とを該導電性シートによって覆ったことを特徴とするシ
    ールド電線の端末シールド構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシールド電線の端末シー
    ルド構造において、 前記コネクタを一対のコネクタで構成して該一方のコネ
    クタに一方の前記シールド電線、該他方のコネクタに他
    方の前記シールド電線を接続し、 前記一方のシールド電線の前記シールドと、前記他方の
    シールド電線の前記シールドとに巻き付けた同一の前記
    導電性シートによって、前記一方のシールド電線の電線
    及び前記一方のコネクタと、前記他方のシールド電線の
    電線及び前記他方のコネクタとを覆ったことを特徴とす
    るシールド電線の端末シールド構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のシールド電線の端
    末シールド構造において、 前記導電性シートの導電面に粘着部を形成し、前記導電
    性シートの巻き終わり部を該粘着部によって接着したこ
    とを特徴とするシールド電線の端末シールド構造。
  4. 【請求項4】 複数の電線を編組状又は箔状のシールド
    で覆い該シールドの外側を絶縁性の外皮で覆ったシール
    ド電線の前記外皮と前記シールドとを除去して前記電線
    を表出させる工程と、 該電線をコネクタに接続する工程と、 前記外皮と前記シールドとを除去して前記電線を導出さ
    せたシールド電線端部の前記外皮のみを除去して前記シ
    ールドを表出させる工程と、 該シールドに、導電性シートの導電面を巻き付け、前記
    表出した電線と前記コネクタの電線導出後端部とを該導
    電性シートによって覆う工程とを含むことを特徴とする
    シールド電線の端末シールド方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシールド電線の端末シー
    ルド方法において、 前記コネクタを一対のコネクタで構成して該一方のコネ
    クタに一方の前記シールド電線、該他方のコネクタに他
    方の前記シールド電線を接続し、 前記一方のシールド電線の前記シールドに、導電性シー
    トの導電面を巻き付け、 前記一方のシールド電線の電線及び前記一方のコネクタ
    と、前記他方のコネクタ及び前記他方のシールド電線の
    電線とを該導電性シートで覆い、 該導電性シートを前記他方のシールド電線の前記シール
    ドに巻き付けたことを特徴とするシールド電線の端末シ
    ールド方法。
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