JP3039281B2 - シールド付きワイヤーハーネス - Google Patents

シールド付きワイヤーハーネス

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JP3039281B2
JP3039281B2 JP6212770A JP21277094A JP3039281B2 JP 3039281 B2 JP3039281 B2 JP 3039281B2 JP 6212770 A JP6212770 A JP 6212770A JP 21277094 A JP21277094 A JP 21277094A JP 3039281 B2 JP3039281 B2 JP 3039281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コピー,ファクシミ
リ等の電子機器や自動車の配線用に使用されるシールド
付きワイヤーハーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器や自動車の配線用に使用
されるシールド付きワイヤーハーネスであって、所定の
アース回路に接続される導電性アース線を備えたシール
ド付きワイヤーハーネスとして、例えば特開平6−12
4608号公報に記載のもの(同公報の図9参照)があ
り、これは図3に示すように、導体1の外側を絶縁体2
により被覆した絶縁電線3に、金属箔4aにポリエステ
ルテープ4bをラミネートした金属箔ポリエステルテー
プ4が金属箔4aを外部に露出した状態で巻き付けられ
てシールド付き被覆電線5が形成され、このシールド付
き被覆電線5の両端部のシールドテープ4が剥離されて
絶縁体2が露出され、一部を残し絶縁体2が皮剥ぎされ
て導体1が露出され、導体1の露出部分に端子6が取り
付けられ、図外の所定のアース回路に接続される導電性
アース線7の両端部に絶縁チューブ8が挿着されると共
に端子9が取り付けられ、この導電性アース線7がシー
ルド付き被覆電線5に沿って配設され、絶縁テープ10
がシールド付き被覆電線5及び導電性アース線7に巻き
付けられて両線5,7が束ねられ、シールド付きワイヤ
ーハーネス11が形成されている。
【0003】尚、各圧着端子6,9は、図外のコネクタ
の所定スロットにそれぞれ挿入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したシー
ルド付きワイヤーハーネス11の場合、シールド付き被
覆電線5及び導電性アース線7が絶縁テープ10により
束ねられているため、ワイヤーハーネス全体の可撓性に
欠け、狭いスペースにおいてこのワイヤーハーネス11
をアース回路に接続する場合に、取り扱いが不便で接続
作業が極めて困難になる。
【0005】ところで、図4に示すように、上記したシ
ールド付き被覆電線5を絶縁テープ10により複数本束
ね、そのうちの一本をアース線12として使用し、アー
ス線12以外は上記したように両端に端子を取り付けて
コネクタ13の所定スロットにそれぞれ挿入し、アース
線12の両端には圧着端子14を取り付けることも考え
られているが、絶縁テープ10で全体を束ねている限
り、図3の場合と同様にワイヤーハーネス全体の可撓性
に欠けという不都合が生じ、アース線12のシールドテ
ープ4が途中で切断されたような場合にはアース回路と
の接続が行われないという問題がある。
【0006】そこで、この発明は、上記のような問題点
を解消するためになされたもので、狭いスペースにおけ
るアース回路との接続を容易かつ確実に行えるようにす
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るシールド
付きワイヤーハーネスは、導体の外側を絶縁体により被
覆した絶縁電線に、金属箔シールド層を有するシールド
テープを前記金属箔シールド層を露出して巻き付けて成
るシールド付き被覆電線と、所定のアース回路に接続さ
れる導電性アース線とを束ねることによって形成された
シールド付きワイヤーハーネスにおいて、前記導電性ア
ース線が可撓性導電線から成り、前記導電性アース線が
前記シールド付き被覆電線の両端部において結束手段に
より前記シールド付き被覆電線と結束されていることを
特徴としている。
【0008】このとき、可撓性導電線を編組線または銅
撚線により構成すると効果的である。
【0009】
【作用】この発明においては、可撓性導電線から成る導
電性アース線をシールド付き被覆電線の両端部において
シールド付き被覆電線と結束するため、従来に比してワ
イヤーハーネス全体が可撓性を有し、取り扱いが容易に
なり、狭いスペースにおけるアース回路との接続を容易
に行える。
【0010】また、可撓性導電線として編組線または銅
撚線を用いることにより、導電性アース線を容易に構成
できる。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の概略図、図2は
一部の断面図である。
【0012】図1及び図2に示すように、導体21の外
側を絶縁体22により被覆した絶縁電線23に、アルミ
ニウムなどの金属箔24aにポリエステルテープ24b
をラミネートした金属箔ポリエステルテープ24が金属
箔24aを外部に露出した状態で巻き付けられてシール
ド付き被覆電線25が形成され、このようなシールド付
き被覆電線25が複数本配設され、各シールド付き被覆
電線25の両端部のシールドテープ24が剥離されて絶
縁体22が露出され、図3の場合と同様に、一部を残し
絶縁体22が皮剥ぎされて導体21が露出され、導体2
1の露出部分に端子26が取り付けられてコネクタ27
の所定のスロットに挿入されている。
【0013】さらに、図外のアース回路に接続される導
電性アース線としての可撓性導電線である編組線28の
両端部に圧着端子29が取り付けられ、この編組線28
が各シールド付き被覆電線25に沿って配設され、各シ
ールド付き被覆電線25の両端部において各シールド付
き被覆電線25及び編組線28が結束手段である結束バ
ンド30により結束され、シールド付きワイヤーハーネ
ス31が形成されている。
【0014】従って、可撓性導電線である編組線28を
各シールド付き被覆電線25の両端部において結束バン
ド30により各シールド付き被覆電線25と結束するこ
とにより、従来に比べてワイヤーハーネス全体が可撓性
を有するため、取り扱いが容易になり、狭いスペースに
おけるアース回路との接続を容易に行うことが可能とな
り、ハーネス配線の自由度の向上を図ることができる。
【0015】また、可撓性を有する導電性アース線とし
て編組線28を用いることにより、アース回路に接続さ
れる導電性アース線を容易に構成できる。
【0016】なお、可撓性を有する導電性アース線に
は、上記した編組線に限らず、銅撚線を使用してもよい
のは勿論である。
【0017】また、シールド付き被覆電線は上記したよ
うに複数本である必要はなく、一本であってもよいのは
言うまでもない。
【0018】さらに、結束手段は上記した結束バンドに
限定されるものではない。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、可撓
性導電線から成る導電性アース線をシールド付き被覆電
線の両端部において結束手段によりシールド付き被覆電
線と結束することによって、従来に比べてワイヤーハー
ネス全体が可撓性を有するため、ワイヤーハーネスの取
り扱いが容易になり、狭いスペースにおけるアース回路
との接続を容易に行うことができ、ハーネス配線の自由
度の向上を図ることができ、信頼性の高いシールド付き
ワイヤーハーネスを提供することが可能となる。
【0020】また、可撓性導電線として編組線または銅
撚線を用いることにより、導電性アース線を容易に構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略図である。
【図2】一実施例の一部の断面図である。
【図3】従来例の一部の断面図である。
【図4】他の従来例の概略図である。
【符号の説明】
21 導体 22 絶縁体 23 絶縁電線 24a 金属箔 24b ポリエステルテープ 24 金属箔ポリエステルテープ 25 シールド付き被覆電線 28 編組線 30 結束バンド

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の外側を絶縁体により被覆した絶縁
    電線に、金属箔シールド層を有するシールドテープを前
    記金属箔シールド層を露出して巻き付けて成るシールド
    付き被覆電線と、所定のアース回路に接続される導電性
    アース線とを束ねることによって形成されたシールド付
    きワイヤーハーネスにおいて、 前記導電性アース線が可撓性導電線から成り、前記可撓
    性導電線が前記シールド付き被覆電線の両端部において
    結束手段により前記シールド付き被覆電線と結束されて
    いることを特徴とするシールド付きワイヤーハーネス。
  2. 【請求項2】 前記可撓性導電線が編組線から成ること
    を特徴とする請求項1記載のシールド付きワイヤーハー
    ネス。
  3. 【請求項3】 前記可撓性導電線が銅撚線から成ること
    を特徴とする請求項1記載のシールド付きワイヤーハー
    ネス。
  4. 【請求項4】 前記可撓性導電線の両端に圧着端子が取
    り付けられていることを特徴とする請求項1記載のシー
    ルド付きワイヤーハーネス。
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JP4661428B2 (ja) * 2005-07-26 2011-03-30 住友電気工業株式会社 同軸ケーブル接続構造
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