JP2007221468A - 電子機器 - Google Patents

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彰 佐藤
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英二 片岡
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Abstract

【課題】連結部に挿通される信号線へ侵入するノイズを低減しつつ、当該信号線に適度な可撓性を付与できる電子機器を提供する。
【解決手段】
携帯電話機1は、受話筐体2と、送話筐体3と、受話筐体2と送話筐体3とを回転可能に連結する連結部4と、連結部4の内部に挿通されて、送話筐体3に設けられている回路基板31と受話筐体2に設けられている回路基板121とを電気的に接続する複数の同軸ケーブル132と、複数の同軸ケーブル132を束ねるように、複数の同軸ケーブルに巻かれた導電性テープ139とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、携帯電話機等の電子機器に関する。
折り畳み式の携帯電話機等、2以上の筐体が互いに移動可能に連結された電子機器が知られている(特許文献1)。特許文献1の携帯電話機では、一の筐体の回路基板と他の筐体の回路基板とは、連結部に挿通されたフレキシブルプリント配線板(FPC)により接続されている。FPCは、携帯電話機の開閉に伴って変形する。
また、電子機器のFPCに導電性テープを貼り付け、導電性テープによりFPCをシールドしてFPCへのノイズの混入を防止する技術が知られている(特許文献2)。
特開2005−167597号公報 特開2005−051431号公報
両筐体を接続する信号線には、連結部の隙間や筐体を構成する上ケースと下ケースとの取り付け隙間などから侵入した静電気の影響などによりノイズが混入しやすい。また、例えば、同信号線により高速シリアル通信を行う場合等には、信号振幅が小さく、ひいてはノイズマージンが小さい。これらの理由から両筐体を接続する信号線へのノイズの混入防止が望まれている。
一方、両筐体を接続する信号線は、両筐体の相対移動に応じて変形する必要があり、適度な可撓性を有している必要がある。例えば、ノイズの混入を防止するために、特許文献1のFPCに、特許文献2のように導電性テープを貼り付けると、FPCの腰が硬くなり、その結果、屈曲耐久性が低下し、FPCの破断が生じやすくなり、さらには、連結部にFPCを挿通することができなくなる。
本発明の目的は、第1筐体に設けられた第1回路基板と第2筐体に設けられた第2回路基板とを電気的に接続する複数のケーブルへ侵入するノイズを低減しつつ、当該信号線に適度な可撓性を付与できる電子機器を提供することにある。
本発明の電子機器は、第1筐体と、第2筐体と、前記第1筐体に設けられた第1回路基板と、前記第2筐体に設けられた第2回路基板と、前記第1筐体と前記第2筐体とを回転可能に連結する連結手段と、前記連結手段の内部に挿通されて、前記第1回路基板と前記第2回路基板とを電気的に接続する複数のケーブルと、前記複数のケーブルを束ねるように前記複数のケーブルに巻かれるとともに、一部が前記第1筐体と前記第2筐体との少なくとも一方の内部に設けられた基準電位部に接続される導電性テープと、を備える。
好適には、前記複数のケーブルは、一端が前記第1回路基板に接続される第1コネクタにより集結され、他端が前記第2回路基板に接続される第2コネクタにより集結され、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、各回路基板の基準電位部に接続される導電性部材を有し、前記導電性テープは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの前記導電性部材に接続されている。
好適には、前記導電性テープの前記第1コネクタとの接続部を被覆する絶縁性の被覆部材を有する。
好適には、前記被覆部材は前記複数のケーブルの前記第1コネクタへの集結部をも被覆する。
好適には、前記第1筐体には、前記第1回路基板の基準電位部に電気的に接続され、前記導電性テープのうち前記複数のケーブルに巻かれている部分に当接して前記複数のケーブルを位置決めする導電性の位置決め部材が設けられている。
好適には、前記第1筐体には、前記複数のケーブルの前記第1コネクタへの集結部を覆い、前記第1回路基板の基準電位部に電気的に接続された導電性のカバー部材が設けられている。
好適には、前記ケーブルは、細線同軸ケーブルにて構成されている。
本発明によれば、第1筐体に設けられた第1回路基板と第2筐体に設けられた第2回路基板とを電気的に接続する複数のケーブルへ侵入するノイズを低減しつつ、当該信号線に適度な可撓性を付与できる。
図1は本発明の実施形態に係る携帯電話機(電子機器)1の外観を開状態で示す正面図であり、図2は携帯電話機1の外観を開状態で示す視点が側方寄りの斜視図であり、図3(a)は携帯電話機1の外観を閉状態で示す正面図であり、図3(b)は携帯電話機1の外観を閉状態で示す背面図である。
携帯電話機1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されており、開状態と閉状態との間で互いに回動可能に連結された受話筐体2及び送話筐体3を備えている。受話筐体2及び送話筐体3は、それぞれの端部が回動の中心となる連結部4により連結されることにより携帯電話機1全体の筐体を構成するようになっている。受話筐体2及び送話筐体3は、それぞれ概ね薄型直方体に形成されており、閉状態では互いに重ね合わされ、一方の筐体側から他方の筐体側を見たときに互いの輪郭が略一致するようになっている。
受話筐体2は、閉状態で送話筐体3に対向する面側の正面側ケース6と、その背面側の背面側ケース7と、背面側ケース7の背面側に取り付けられるパネル8とを備えている。受話筐体2の閉状態で送話筐体3に対向する正面S1は正面側ケース6により構成され、その反対側の背面S2は背面側ケース7及びパネル8により構成されている。正面側ケース6、背面側ケース7及びパネル8は、例えば非導電性の樹脂によりそれぞれ成形されている。
受話筐体2の正面S1には、通話用のスピーカ107(図10参照)の放音孔12が開口している。受話筐体2には、正面S1に画像や文字を表示するメイン表示部13と、背面S2に画像や文字を表示するサブ表示部14(図3(a))とが設けられている。メイン表示部13及びサブ表示部14は、例えば液晶表示装置や有機EL表示装置などの表示装置により構成されている。なお、パネル8は透光性を有しており、サブ表示部14の保護カバーを兼ねている。
送話筐体3は、閉状態で受話筐体2に対向する面側の正面側ケース9と、その背面側の背面側ケース10と、背面側ケース10の背面側に被せられる蓋体11とを備えている。送話筐体3の閉状態で受話筐体2に対向する正面S3は正面側ケース9により構成され、その反対側の背面S4は背面側ケース10及び蓋体11により構成されている。正面側ケース9、背面側ケース10及び蓋体11は、例えば非導電性の樹脂によりそれぞれ成形されている。
送話筐体3の正面S3には通話用のマイクロフォン108(図10参照)の集音孔16が開口し、背面S4側では報知用スピーカ74(図10参照)の放音孔17が側方へ向けて開口している。送話筐体3には、正面S3に露出する各種キーを含む操作部18が設けられている。各種キーは、例えばダイヤルキー18a、カーソルキー18b、ファンクションキー18c、決定キー18dである。また、送話筐体3には、背面S4側を撮像方向とする撮像モジュール20と、背面S4側を送受信方向とする赤外線通信用のIrDA通信部21とが設けられている。
連結部4は、受話筐体2の端部に切り欠き部27が、送話筐体3の端部に突出部28が形成され、切り欠き部27に突出部28が嵌合されて構成されている。切り欠き部27及び突出部28は、例えば回転軸方向(図1の紙面左右方向)の幅が受話筐体2及び送話筐体3の幅の半分程度の大きさに形成され、受話筐体2及び送話筐体3の幅方向の中央に形成されている。突出部28は、送話筐体3の正面S3から、閉状態において受話筐体2と対向する方向へ、受話筐体2の厚みと同程度の高さで突出している。
図4は携帯電話機1の分解斜視図である。図4は受話筐体2及び送話筐体3を閉状態の配置で示しており、紙面上方側が送話筐体3、紙面下方側が受話筐体2である。なお、図4では、受話筐体2に内設される基板121(図6参照)、蓋体11等の各種構成要素を一部省略して図示している。
送話筐体3では、正面側ケース9と背面側ケース10との間に、背面側ケース10側から、回路基板31と、シールドケース32と、フレキシブルプリント配線板(FPC)33と、キーシート34とが積層的に配置されて内包されている。また、背面側ケース10とシールドケース32との間には、撮像モジュール20が配置されている。
回路基板31は、例えば樹脂をベースとするプリント配線基板により構成されている。回路基板31の背面側ケース10側の実装面及びシールドケース32側の実装面には、IC等の各種電子部品36が複数配置されるとともに、基準電位となるグランドパターン層37が形成されている(図4では背面側ケース10側の実装面のみ図示)。
シールドケース32は、例えば金属により形成され、導電性を有し、回路基板31のグランドパターン層37に電気的に接続されている。シールドケース32は例えば回路基板31に設けられた高周波回路等をシールドしている。FPC33には、ダイヤルキー18a等の各種キーに対応する位置に不図示の押圧スイッチが複数配置されている。キーシート34は例えばシリコンゴム等により形成され、キーシート34の正面側ケース9側には各種キーが固定されている。各種キーに対する押圧操作により、キーシート34を介してFPC33の押圧スイッチがオンされる。FPC33の押圧スイッチのオン信号は、不図示のコネクタを介して回路基板31へ出力される。
撮像モジュール20は、突出部28の筐体内部側となる位置に配置されている。撮像モジュール20は、導電性のカメラホルダ49を備えている。シールドケース32には、回路基板31と同等の広さを有する本体部39と、本体部39から突出部28の筐体内部側へ延出する延在部40とが形成されており、カメラホルダ49は延在部40に係合部などにより固定されることにより、送話筐体3、回路基板31、シールドケース32等に対して固定されるとともに、回路基板31のグランドパターン層37と電気的に接続されている。
図5は、連結部4の分解斜視図である。受話筐体2の切り欠き部27と送話筐体3の突出部28とは、切り欠き部27に開口する開口部126(図4参照)及び突出部28に開口する開口部127(図4も参照)に軸状の部材が挿通されることにより互いに回動可能に連結される。具体的には、紙面左側の開口部126及び開口部127には、第1ヒンジ128が、紙面右側の開口部126及び開口部127には、第2ヒンジ129が挿通される。
第1ヒンジ128は、全体として略円柱状に形成されている。第1ヒンジ128は、受話筐体2の開口部126に回転不可能に挿入される受話側部128aと、送話筐体3の開口部127に回転不可能に挿入される送話側部128bとを有している。受話側部128a及び送話側部128bは互いに回動可能であり、内部にはクリック感を生じさせたり、開状態又は閉状態で保持するための付勢力を生じさせる機構が設けられている。
第2ヒンジ129は、受話筐体2の開口部126に回転不可能に挿入される受話側部129aと、送話筐体3の開口部127に回転可能に挿入される送話側部129bとを有している。受話側部129aは半円筒状部分及び円筒状部分を有し、送話側部129bは円筒状に形成され、受話側部129a及び送話側部129bには、受話筐体2の回路と送話筐体3の回路とを電気的に接続する信号線131が挿通されている。
図6は、信号線131の配線を示す斜視図である。図6では、携帯電話機1が開状態における受話筐体2及び送話筐体3の内部を示しており、紙面左側が送話筐体3内部を、紙面右側が受話筐体2内部を示し、紙面上方側は図2の紙面左側である。
受話筐体2の内部には、回路基板121が設けられている。回路基板121は、例えば、回路基板31と同様に、樹脂をベースとするプリント配線基板により構成され、各種電子部品が複数配置されるとともに、基準電位となるグランドパターン層(図示省略)が形成されている。
信号線131の一端は受話筐体2の回路基板121に接続され、信号線131の他端は送話筐体3の回路基板31に接続されている。信号線131は、例えば、受話筐体2内部において、回路基板121との接続部分から回路基板121に沿って携帯電話機1の回動の回転軸に略直交する方向に延び、連結部4内(受話筐体2のうち、受話筐体2の突出部28を挟みこむ部分)に到達すると屈曲して回転軸に沿う方向に延びる。そして、第2ヒンジ129の円筒状部分を通過して送話筐体3の突出部28内部に到達する。信号線131は突出部28内部で再び回転軸に直交する方向に屈曲して、回路基板31の実装面に到達し、回路基板31に接続される。携帯電話機1の開閉の際には、回転軸に沿って延びる部分及びその周囲が捩れることなどにより、開状態及び閉状態に対応した形状に変形する。
図7は信号線131の構成を説明する図であり、図7(a)は信号線131を模式的に示す一部に透視図を含む外観図、図7(b)は信号線131の形成方法を説明する図、図7(c)は信号線131の形成方法を説明する図であって図7(b)の続きの工程を示す図である。
信号線131は、複数の細線同軸ケーブル132を備えている。細線同軸ケーブル132は、同軸ケーブルの一種であり、図示は省略するが、公知のように、電気信号を伝達するための信号導体と、その周囲を被覆する絶縁体と、絶縁体の周囲に設けられ、信号導体をシールドするシールド導体と、シールド導体を被覆する絶縁性の被覆部材とからなる。シールド導体は例えば金属線が編み込まれて形成されている。細線同軸ケーブル132は、同軸ケーブルのなかでも比較的径が小さいものである。例えば、細線同軸ケーブル132の直径は1mm以下である。最近では、直径0.3mm以下のものも知られている。信号線131は、例えば、直径0.3〜0.5mmの細線同軸ケーブル132を30〜40本備えており、信号線131における複数の細線同軸ケーブル132の束全体の直径は例えば2〜5mmである。
複数の細線同軸ケーブル132は、それぞれ、一端が回路基板31に接続されるコネクタ134Aにより集結され、他端が回路基板121に接続されるコネクタ134Bにより集結されている(単に「コネクタ134」といい、コネクタ134A、134Bを区別しないことがある。)。
具体的には、コネクタ134は、細線同軸ケーブル132が接続されるケーブル側部135と、回路基板31又は回路基板121に設けられ、回路基板31又は回路基板121の各種電子部品36や導電層やグランドパターン層37に接続される基板側部136とを備えている。ケーブル側部135及び基板側部136は、例えば互いに嵌合する凹部又は凸部(不図示)を備えており、当該凹部及び凸部が互いに嵌合することにより互いに固定されるとともに、凹部及び凸部に設けられた端子同士が当接することにより互いに電気的に接続される。
ケーブル側部135及び基板側部136は、それぞれ基板に沿う方向に長い長尺状に形成されており、複数の細線同軸ケーブル132と、ケーブル側部135との複数の接続位置は、例えば、ケーブル側部135の側面(基板に直交する面)に、ケーブル側部135の長手方向に沿って(例えば1列で)配列されている。
ケーブル側部135の天面(基板側部136と対向する面と反対側の面)には、板金137が設けられている。板金137は、回路基板31又は回路基板121の基準電位となるグランドパターン層37に接続された基板側部136の端子に一部が当接するなどして、回路基板31又は回路基板121のグランドパターン層37に電気的に接続される。なお、板金137は導電性部材の一例である。
複数の細線同軸ケーブル132は、導電性テープ139が巻かれることにより束ねられている。導電性テープ139は、例えば導電布の一方の面に導電性の接着剤が塗布されて構成されている。導電布は、例えば布に銅、ニッケル等をメッキして構成されている。布は天然繊維からなるものでも合成繊維からなるものでもよい。接着剤は、例えばアクリル系感圧粘着剤である。そして、導電性テープ139は、接着面を複数の細線同軸ケーブル132に当接させて巻かれている。
導電性テープ139は、複数の細線同軸ケーブル132の略全長に亘って巻かれている。従って、導電性テープ139のうち連結部4に挿通されている部分にも巻かれている。なお、連結部4に挿通されている部分とは、例えば、送話筐体3の突出部28及び受話筐体2のうち突出部28を挟み込む部分を通過している部分、換言すれば、回転軸に沿って延びる部分(回転軸に沿って延びる部分から屈曲する部分がある場合には屈曲する部分を含む)である。開閉の際には、当該部分が比較的大きく変形する。
導電性テープ139は、複数の細線同軸ケーブル132の束に対して、例えば、隙間なく(一部を重複させつつ)螺旋状に巻かれている。そして、導電性テープ139の端部139aは、図7(b)の矢印A1や図7(c)に示すように、細線同軸ケーブル132の端部の天面側を覆うようにして板金137に貼り付けられる。従って、導電性テープ139は、板金137を介して回路基板31及び回路基板121のグランドパターン層37に電気的に接続される。なお、導電性テープ139の端部139aは、導電性テープとコネクタとの接続部の一例である。
複数の細線同軸ケーブル132のうち、コネクタ134への集結部は、導電性テープ139が巻かれるが、図7(c)に示されるように一部が巻かれない部分が生じるため、絶縁テープ141により被覆される。具体的には、絶縁テープ141は、図7(c)に示すように、接着面を内側にして折り畳まれ、複数の細線同軸ケーブル132の端部を挟みこんで接着される。絶縁テープ141は、複数の細線同軸ケーブル132のうち、導電性テープ139が巻かれている部分の端部も挟み込むように、すなわち、導電性テープ139との間に隙間が生じないように貼り付けられる。絶縁テープ141の天面側の部分141aは、導電性テープ139の上から、導電性テープ139の端部を覆うように、板金137に貼り付けられる。なお、絶縁テープ141は絶縁性の被覆部材の一例である。
図6に示すように、信号線131は、カメラホルダ49と、ピン145に挟まれて位置決めされている。図8(a)は、図6の領域Cにおける、信号線131の軸線方向に見た断面図である。
カメラホルダ49と、ピン145との間隔は、例えば信号線131の直径と同等以下に設定されており、信号線131は、カメラホルダ49とピン145とに当接している。なお、上述のように、カメラホルダ49はシールドケース32を介して回路基板31のグランドパターン層37と電気的に接続されているから、信号線131の導電性テープ139は、カメラホルダ49に当接することにより、回路基板31のグランドパターン層37に電気的に接続されている。なお、カメラホルダ49は、位置決め部材の一例である。
ピン145は、例えば金属等の導電材料により形成されている。ピン145は、回路基板31に対して固定されるとともに、回路基板31のグランドパターン層37に対して電気的に接続されている。例えば、ピン145は、回路基板31のグランドパターン層37上に半田により固定されている。従って、信号線131の導電性テープ139は、ピン145に当接することにより、回路基板31のグランドパターン層37に電気的に接続されている。なお、ピン145も、位置決め部材の一例である。
ピン145は、略円柱状に形成され、換言すれば、信号線131を横切る方向に延びる角部がない形状に形成されており、信号線131の破断が防止されている。また、両端部145a、145bが拡径しており、端部145aの基板への安定した取り付け、端部145bからの信号線131の抜け防止が図られている。
なお、受話筐体2側においても、ピン145等の適宜な導電性部材により、信号線131を位置決めするとともに、信号線131の導電性テープ139と回路基板121のグランドパターン層37とを電気的に接続してよい。
また、ピン145により信号線131を位置決め及びグランドパターン層37と接続する際には、図8(b)に示すように、信号線131の経路に沿ってピン145を複数設けてもよい。この場合、信号線131が経路に対して若干ジグザグになるように、すなわち、信号線131の経路に沿って左右交互にピン145を設けるとともに、経路に直交する方向の間隔が信号線131の幅よりも狭くなるようにピン145を設けると、信号線131をピン145に確実に当接させつつピン145の数を削減でき、好ましい。また、信号線131の位置決めを好適に行うことができる。
図9は、細線同軸ケーブル132のうち、コネクタ134付近の導電性テープ139が巻かれていない部分のシールド方法を説明する図であり、図9(a)は分解斜視図、図9(b)は断面図である。なお、図9では、理解を容易にするために絶縁テープ141を省略して図示している。
図4及び図6から理解されるように、回路基板31の実装面のうち、信号線131がコネクタ134により接続される面には、背面側ケース10の内側面が対向する。そして、図9(a)に示すように、背面側ケース10の内側面には、細線同軸ケーブル132のうちコネクタ134への集結部(連結部4に挿通される部分よりもコネクタ134側の部分であって導電性テープ139が巻かれていない部分)を覆うように、板金147が設けられている。なお、板金147はカバー部材の一例である。
板金147は、回路基板31のグランドパターン層37に電気的に接続されている。例えば、図9(b)に示すように、送話筐体3が組み立てられたときに、回路基板31のグランドパターン層37上に設けられた導電性部材149に当接することにより、回路基板31のグランドパターン層37に電気的に接続される。なお、回路基板121側においても同様に、受話筐体2にシールドとして機能する導電性部材(カバー部材)を設けてよい。
図10は、携帯電話機1の信号処理系の構成の一例を示すブロック図である。CPU101及びメモリ102は例えばICにより構成され、操作部18等の各種手段からの信号に基づいて所定の演算を行い、画像処理部103等の各種手段の制御を実行する制御部として機能する。
電波通信処理部104は、高周波回路を含んで構成され、電波を利用した無線通信を行うために、CPU101で処理された音声データ、画像データ等の各種データを変調して、アンテナ105を介して送信する。また、電波通信処理部104は、アンテナ105を介して受信した信号を復調してCPU101に出力する。
IrDA通信処理部110は、赤外線を利用した無線通信を行うために、CPU101で処理された音声データ、画像データ等の各種データを変調して、受発光素子111を介して送信する。また、IrDA通信処理部110は、受発光素子111を介して受信した信号を復調してCPU101に出力する。
音声処理部106は、CPU101からの音声データを音声信号に変換して通話用のスピーカ107、着信等を報知するためのスピーカ74に出力する。又、音声処理部106は、マイクロフォン108からの音声信号を音声データに変換してCPU101に出力する。
画像処理部103は、CPU101からの画像データを画像信号に変換してメイン表示部13、サブ表示部14に出力する。また、撮像モジュール20から出力される撮像信号(画像データ)を所定のフォーマットの画像データに変換してCPU101へ出力する。あるいは、撮像モジュール20から出力される撮像信号を画像信号に変換してメイン表示部13に出力する。このようにCPU101や画像処理部103などから出力される信号が信号線131を介して受話筐体2側に伝送される。
以上の実施形態によれば、連結部4の内部に挿通されて、受話筐体2の回路基板31と送話筐体3の回路基板121とを電気的に接続する信号線131は、複数の細線同軸ケーブル132の束に導電性テープ139が巻かれて構成されていることから、導電性テープ139のシールド効果により、細線同軸ケーブル132へのノイズの混入が防止され、かつ、腰の柔らかい細線同軸ケーブル132と、導電性テープ139との組み合わせであることから、腰が強くなりすぎず、適度な可撓性が付与される。
導電性テープ139は、コネクタ134の板金137に接続されていることから、簡素な構成で導電性テープ139を基準電位に電気的に接続することができる。特に、導電性の接着剤により導電性テープ139を板金137に貼り付けていることから、構成が一層簡素である。また、導電性テープ139が板金137に固定されることにより、導電性テープ139は細線同軸ケーブル132とコネクタ134のケーブル側部135との固定の補強にも寄与している。
導電性テープ139の端部139aは、絶縁テープ141により被覆されていることから、端部139aのコネクタ134からのはがれや、端部139aの縁部のケバが防止される。ひいては、他の電子部品の端子等との接触によるショートが防止される。
また、絶縁テープ141は、細線同軸ケーブル132のコネクタ134への集結部をも被覆している。細線同軸ケーブル132のコネクタ134への集結部は、コネクタ134に沿って所定のピッチで配列されることから、当該接続部分近傍を導電性テープ139で巻いて束ねることはできず、集結部において静電気等に起因するノイズが混入するおそれがある。しかし、当該接続部分近傍を絶縁テープ141で被覆することにより、静電気等に起因するノイズから信号線131を保護することができる。
導電性テープ139に当接して、信号線131を位置決めするとともに導電性テープ139をグランドパターン層37に電気的に接続するカメラホルダ49やピン145が設けられていることから、部品点数の増加を招くことなく、信号線131の位置決めとともに導電性テープ139を基準電位に接続することができる。
上述のように、細線同軸ケーブル132のコネクタ134への集結部は、導電性テープ139で巻いて束ねることはできないところ、当該接続部分に対向する筐体内側面に板金147を設けていることから、接続部分はシールドされ、ノイズの混入が防止される。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。
電子機器は、筐体を相対移動可能に連結する連結部に挿通される信号線を備えるものであればよく、携帯電話機に限定されない。例えばノートパソコンであってもよい。また、折り畳み式のものに限定されず、例えば、いわゆるリボルバー式やスライダー式のものでもよい。
導電性テープは、導電性及び可撓性を有して同軸ケーブルに巻くことができるものであればよく、導電布により形成されたものに限定されない。例えば、カッパーテープやポリエチレン等の樹脂性のシートからなるテープでもよい。ただし、導電布であれば腰が軟らかく好ましい。また、コネクタに設けられる導電性部材、導電性テープのコネクタへの接続部等を被覆する絶縁性の被覆部材、導電性の位置決め部材、導電性のカバー部材等についても、その材質、形状は適宜に選択してよい。また、ケーブルは、両筐体の各回路基板を電気的に接続するものであればよく、細線同軸ケーブルなどの同軸ケーブル以外のケーブルであってもよい。
本発明の実施形態に係る携帯電話機の外観を開状態で示す正面図。 図1の携帯電話機の外観を開状態で示す視点が側方寄りの斜視図。 図1の携帯電話機の外観を閉状態で示す平面図及び背面図。 図1の携帯電話機の分解斜視図。 図1の携帯電話機の連結部の分解斜視図。 図1の携帯電話機の連結部に挿通される信号線の配線を示す斜視図。 図1の携帯電話機の連結部に挿通される信号線の構成を説明する図。 図1の携帯電話機の連結部に挿通される信号線の位置決め方法を説明する図。 図1の携帯電話機の連結部に挿通される信号線の端部のシールド方法を説明する図。 図1の携帯電話機の信号処理系の構成の一例を示すブロック図。
符号の説明
1…携帯電話機(電子機器)、2…受話筐体(第1筐体又は第2筐体)、3…送話筐体(第1筐体又は第2筐体)、4…連結部(連結手段)、31…回路基板(第1回路基板又は第2回路基板)、121…回路基板(第1回路基板又は第2回路基板)、132…細線同軸ケーブル(同軸ケーブル)、139…導電性テープ。

Claims (7)

  1. 第1筐体と、
    第2筐体と、
    前記第1筐体に設けられた第1回路基板と
    前記第2筐体に設けられた第2回路基板と
    前記第1筐体と前記第2筐体とを回転可能に連結する連結手段と、
    前記連結手段の内部に挿通されて、前記第1回路基板と前記第2回路基板とを電気的に接続する複数のケーブルと、
    前記複数のケーブルを束ねるように前記複数のケーブルに巻かれるとともに、一部が前記第1筐体と前記第2筐体との少なくとも一方の内部に設けられた基準電位部に接続される導電性テープと、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記複数のケーブルは、一端が前記第1回路基板に接続される第1コネクタにより集結され、他端が前記第2回路基板に接続される第2コネクタにより集結され、
    前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、各回路基板の基準電位部に接続される導電性部材を有し、
    前記導電性テープは、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの前記導電性部材に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記導電性テープの前記第1コネクタとの接続部を被覆する絶縁性の被覆部材を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記被覆部材は、前記複数のケーブルの前記第1コネクタへの集結部をも被覆する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記第1筐体には、前記第1回路基板の基準電位部に電気的に接続され、前記導電性テープのうち前記複数のケーブルに巻かれている部分に当接して前記複数のケーブルを位置決めする導電性の位置決め部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子機器。
  6. 前記第1筐体には、前記複数のケーブルの前記第1コネクタへの集結部を覆い、前記第1回路基板の基準電位部に電気的に接続された導電性のカバー部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子機器。
  7. 前記ケーブルは、細線同軸ケーブルにて構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の電子機器。
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