JPH1187008A - ワイヤハーネス及びその短絡及び連結状態検出装置 - Google Patents

ワイヤハーネス及びその短絡及び連結状態検出装置

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JPH1187008A
JPH1187008A JP9246984A JP24698497A JPH1187008A JP H1187008 A JPH1187008 A JP H1187008A JP 9246984 A JP9246984 A JP 9246984A JP 24698497 A JP24698497 A JP 24698497A JP H1187008 A JPH1187008 A JP H1187008A
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connector
conductive layer
potential
wire harness
power supply
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JP9246984A
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Akio Matsumaru
彰男 松丸
Motonori Kido
元則 城戸
Hideaki Toyama
秀明 外山
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスの短絡及び連結状態検出用に
個別の回路構成を採ることなく、部品点数の削減を可能
にするとともに装置の大型化を防止する。 【解決手段】 電源線12を含む電線群11、電線群1
1を覆う導電層21、導電層21を覆う保護部材31及
び導電層21が接続された導体42を収納したコネクタ
41を有するワイヤハーネス10と、コネクタ41が連
結されるコネクタ51と、導体42の端子42aと接続
する第1入力端子52の電位を電源電位と比較するとと
もに、導体42の端子42bと接続する第2入力端子5
3の電位をアース電位と比較する比較部61と、比較部
61の比較結果に応じて、ワイヤハーネス10の短絡及
びコネクタ41,51の連結状態を判定するとともに、
判定結果に応じて所定の警告を行うための信号を出力す
る判定部81とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネス、
特に自動車に使用されるワイヤハーネス及びその短絡及
び連結状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、ワイヤハーネスは、特に車両に搭載
されるバッテリと接続される電源線を含む場合、シース
(保護被覆)によって保護され、また過電流に対して
は、電源線とバッテリの間に介在させるヒューズ等によ
って保護されている。
【0003】実公平7−47746号公報には、上記保
護措置に加え、シース内に導電層を設け、この導電層と
電源線とに警報器を接続するものが開示されている。こ
れによれば、シースが損傷する等して導電層が車両ボデ
ィ(アース)に接触すると、バッテリから警報器に電力
が供給され、警報器が作動することとなる。これは、経
年変化や車両エッジ部との接触によるシースの劣化、磨
耗及び損傷等をいち早く検知して、ワイヤハーネスを構
成する電線、特に電源線の導体が車両ボディと短絡する
ことで発生し得る絶縁被覆の溶融や燃焼による車両火災
等を回避するために、電源線の損傷や断線を防止しよう
とするものである。
【0004】一方、ワイヤハーネスのコネクタとこれに
対応するコネクタとの連結(嵌合)状態を判定する手法
として、ワイヤハーネスのコネクタ内に短絡用端子を設
け、このコネクタが正常に連結された(完全嵌合の)場
合に、短絡用端子により通電(オン)状態となり、コネ
クタが正常に連結されていない(半嵌合の)場合に、非
通電(オフ)状態になる検出回路を設けるようにしたも
のが知られている。この検出回路のオン/オフ状態は、
例えばMPU(マイクロプロセッサユニット)によって
監視され、オンであればコネクタが正常に連結されてい
ると判定され、オフであればコネクタが正常に連結され
ていないと判定されるようになっている。
【0005】このように、従来では、幾重にも保護措置
が講じられ、安全性の高い配線状態が確保されるように
配慮がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公平
7−47746号公報記載のワイヤハーネスの保護装置
では、この保護装置にコネクタを使用してワイヤハーネ
スを接続する場合に、ワイヤハーネス側のコネクタと保
護装置側のコネクタとが適切に連結したか否かを確認す
るには、連結状態を判断し得る手段を別途併設する必要
があった。このため、保護装置に上記シース劣化等の検
出のための短絡検知用回路に加え、上記連結状態判断用
の回路を設けなければならず、勢い部品点数が増加する
とともに回路面積が大きくなり、装置が大型化してしま
うといった問題が発生する。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ワイヤハーネスの短絡及び連結状態検出用に個別の
回路構成を採ることなく、部品点数の削減を可能にする
とともに装置の大型化を防止し得るワイヤハーネス及び
その短絡及び連結状態検出装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明のワイヤハーネスは、電源線を含
む複数の電線と、束になった前記複数の電線を覆う導電
層と、前記導電層を覆う保護部材と、前記複数の電線及
び前記導電層が接続されたコネクタとを備え、前記コネ
クタは、検出用の第1及び第2端子を有し、これら第1
及び第2端子は短絡され且つ両端子に前記導電層が接続
されているものである。
【0009】この構造によれば、前記第1及び第2端子
と接続される相手方コネクタの電位を見ることにより、
コネクタ連結状態及びワイヤハーネスの短絡状態が検出
されるようになる。
【0010】なお、前記コネクタは、導電層接続部と前
記第1及び第2端子とが一体に形成された導体を収納し
ているものでもよい。この構成によれば、コネクタ内の
配線が簡略化され、量産にもより適したものとなる。
【0011】上記検出を行う装置としては、上記ワイヤ
ハーネスの該コネクタと連結可能に構成され、且つこの
連結状態で前記第1及び第2端子と接続される第1及び
第2入力端子を有する入力コネクタと、前記第1及び第
2入力端子の少なくとも一方の電位を所定電位と比較す
る比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて、前記ワ
イヤハーネスに関する短絡状態、並びに前記コネクタと
前記入力コネクタとの連結状態を判定する判定手段とを
備え、前記第1入力端子は、第1抵抗を介して電源側に
接続され、前記第2入力端子は、第2抵抗を介してアー
ス側に接続されているものが好適である。
【0012】この構成では、前記ワイヤハーネスが接続
されている場合に、前記第1及び第2入力端子の少なく
とも一方がアース電位となれば、前記導電層が車両ボデ
ィに接触したとの判定に基づく、経年変化や車両エッジ
部との接触による前記保護部材の劣化、磨耗及び損傷等
が検出されるようになる。
【0013】また、前記第1及び第2入力端子の少なく
とも一方が電源電位となれば、前記電源線の導体と前記
導電層とが接触したとの判定に基づく、前記電源線の絶
縁体の劣化等も検出されるようになる。
【0014】また、前記第1及び第2入力端子の少なく
とも一方が、前記第1及び第2抵抗の前記入力コネクタ
側の双方が短絡している場合の電位になれば、前記コネ
クタと前記入力コネクタとが正常な連結状態にあること
が検出されるようになる。
【0015】更に、前記第1入力端子がほぼ電源電位に
なれば、或いは前記第2入力端子がほぼアース電位にな
れば、前記コネクタと前記入力コネクタとが非連結状態
にあることが検出されるようになる。
【0016】なお、前記判定手段は、前記第1及び第2
入力端子の電位の双方が前記アース電位と等しくなる場
合には、前記導電層が外部のアースに短絡していると判
定し、前記第1及び第2入力端子の電位の双方が前記電
源電位と等しくなる場合には、前記導電層が前記電源線
に短絡していると判定するとともに、前記第1入力端子
の電位がほぼ電源電位であって、前記第2入力端子の電
位がほぼアース電位である場合には、前記コネクタと前
記入力コネクタとは非連結状態にあると判定するものが
より好ましい。
【0017】この構成では、第1及び第2入力端子の電
位(電圧)を見るようにすることで、第1又は第2入力
端子の電位を見る場合の回路構成、例えば電源電圧(電
位)とほぼ電源電圧(電位)との識別可能な高精度の電
圧計測器よりも簡単な回路構成になる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のワイヤハーネス
の第1実施形態を示す斜視図である。本ワイヤハーネス
10は、電線群11、導電層21、保護部材31及びコ
ネクタ41により構成されている。
【0019】電線群11は、少なくとも一本の電源線
(例えば12)を含む電線12〜16により構成されて
おり、各電線の先端には端子20が圧着されている。こ
の端子20は、コネクタ41のキャビティに挿入される
と、キャビティ内の図略のロック部に掛止するようにな
っている。また、電線群11の各電線の絶縁体には、P
VC(ポリ塩化ビニル)等が使用されている。
【0020】導電層21は、導電性の横巻きの編組22
により構成されており、編組22の先端部は撚られて線
状部23が形成されており、線状部23の先端には端子
20が圧着されている。これは、経年変化や車両エッジ
部との接触による保護部材31の劣化、磨耗及び損傷等
をいち早く検出するとともに、電源線12の絶縁体の劣
化等をもいち早く検出して、電源線12の導体が図略の
車両ボディと短絡することで発生し得る絶縁体の溶融や
燃焼による車両火災等を回避するために設けられてい
る。
【0021】保護部材31は、導電層21を間に挟ん
で、外側に位置する絶縁性のシース32及び内側に位置
するPVC等の絶縁層33によって構成されており、電
線群11を保護するものである。なお、これに限らず、
保護部材31は、絶縁層33を有さずに、シース32の
みにより構成されるようにしてもよい。
【0022】図2は、ハーネス側から見たコネクタの平
面図で、図3は、連結側から見たコネクタの平面図で、
図4は、図1のA−A線断面図である。コネクタ41
は、図2と図3に示されるように、通常のオス端子(図
略)が収納される6つのキャビティC1〜C6の他、ハ
ーネス側に開口するキャビティCH7を有し、このキャビ
ティCH7は、連結側に開口する2つのキャビティCJ7
J8に分岐している。キャビティC1〜C6のうちの5
つのキャビティには、電線12〜16の端子20が挿入
され、各端子20は、キャビティ内の上記オス端子に接
続する。更に、キャビティCH7には、導電層21の端子
20が挿入される。
【0023】また、コネクタ41は、図4に示されるよ
うに、キャビティCJ7,CJ8内のオス状の第1及び第2
端子42a,42bと、キャビティCH7内の導電層接続
部42cとが一体成形された導体42を収納しており、
導電層接続部42cには、導電層21の端子20が接続
される。これにより、後述するワイヤハーネスの短絡及
び連結状態検出装置50によるワイヤハーネスの短絡状
態の検出に加え、コネクタの連結状態の検出が可能にな
る。
【0024】図5は、本発明のワイヤハーネスの第2実
施形態を示す図である。但し、図1と同一である部分に
は同一符号を用いてその説明は省略する。導電層21
は、編組22に代わる導電テープで形成された導電層1
22、線状部23に代わる検出用電線123、及び検出
用電線123の先端に圧着された端子20により構成さ
れている(図5(a),(c)参照)。
【0025】保護部材31は、シース32に代わる絶縁
テープで形成されたシース132及び絶縁層33に代わ
る絶縁テープで形成された絶縁層133により構成され
ている(図5(b),(e)参照)。
【0026】次に、第2実施形態のワイヤハーネス10
の製作手順について図5を用いて説明する。まず、図5
(a)に示されるように、検出用電線123の端子20
をコネクタ41のキャビティCH7に挿入する。
【0027】次いで、図5(b)に示されるように、電
線群11の端子20をキャビティC1〜C6のうちの5
つのキャビティに挿入した後、絶縁テープを電線群11
に巻き付けて絶縁層133を形成する。
【0028】次いで、図5(c)に示されるように、絶
縁層133上に導電テープを巻き付けて導電層122を
形成し、検出用電線123の端子20が圧着されていな
い他端(導体)を導電層122に接続し、その上に導電
テープを巻き付ける。
【0029】この後、図5(d),(e)に示されるよ
うに、導電層122上に絶縁テープを巻き付けてシース
132を形成する。
【0030】図6は、上記ワイヤハーネス10の短絡及
び連結状態検出装置(単に検出装置という。)の一実施
形態を示す構成図である。本検出装置50は、コネクタ
51、比較部61、フィルタ71及び判定部81により
構成されており、本実施形態では、ワイヤハーネス10
が接続される電気接続箱91内に収納されている。この
電気接続箱91は、例えばバッテリ(電源)から過電流
が流れ込まないように保護するための図略のヒューズ等
で構成される電源入力保護回路92も内蔵している。ま
た、電源入力保護回路92は、コネクタ41,51を介
して電源線12に接続される。
【0031】コネクタ51は、コネクタ41のキャビテ
ィC1〜C6内のオス端子に対応する通常のメス端子の
他、第1及び第2端子42a,42bに対応するメス状
の第1及び第2入力端子52,53を有する。このコネ
クタ51がコネクタ41と完全嵌合する場合にのみ、電
線群11の各ラインが電気接続箱91のプリント配線に
接続するとともに、第1及び第2端子42a,42bが
第1及び第2入力端子52,53に接続して、導電層接
続部42cと接続している導電層21が検出装置50内
のプリント配線に接続する。
【0032】比較部61は、第1入力端子52と電源ラ
インとの間に接続されている抵抗R1、第2入力端子5
3とアース(GND)ラインとの間に接続されている抵
抗R2、及び第1及び第2入力端子52,53が接続さ
れているウインド型電圧比較器62によって構成されて
いる。
【0033】図7は、比較部61の回路図である。ウイ
ンド型電圧比較器62は、抵抗R3,R4,R5及びコ
ンパレータ63,64により構成されている。
【0034】抵抗R3,R4,R5は、電源ラインとア
ースラインとの間に直列接続され、抵抗R3と抵抗R4
の接続点に基準電圧V1(基準電位)を発生させるとと
もに、抵抗R4と抵抗R5の接続点に別の基準電圧V2
(基準電位)を発生させるものである。
【0035】コンパレータ63は、第1入力端子52の
電圧(電位)を基準電圧V1(基準電位)と比較するも
ので、出力Xは、第1入力端子52の電圧が、基準電圧
V1以上であればロー(L)レベルに、基準電圧V1よ
りも低ければハイ(H)レベルになる。なお、基準電圧
V1は、第1入力端子52の電位が電源電位になったか
否かを検出するためのもので、後述のほぼ電源電位より
もわずかに低く、抵抗R1,R2間の短絡時におけるこ
れら抵抗間の電位よりも高いレベルに設定されている。
【0036】コンパレータ64は、第2入力端子53の
電圧(電位)を基準電圧V2(基準電位)と比較するも
ので、出力Yは、第2入力端子53の電圧が、基準電圧
V2以下であればLレベルに、基準電圧V2よりも高け
ればHレベルになる。なお、基準電圧V2は、第2入力
端子53の電位がアース電位になったか否かを検出する
ためのもので、後述のほぼアース電位よりもわずかに高
く、抵抗R1,R2間の短絡時におけるこれら抵抗間の
電位よりも低いレベルに設定されている。
【0037】図6に戻って、フィルタ71は、例えば2
00Hz以上の信号をカットするローパスフィルタで、
ノイズ等による誤動作を防止するために設けられてい
る。
【0038】判定部81は、比較部61の比較結果に応
じて、ワイヤハーネス10の短絡及びコネクタ41,5
1の連結状態を判定するとともに、判定結果に応じて所
定の警告を行うための信号を出力するものである。
【0039】表1は、比較部61の比較結果に対する判
定部81による判定内容を示したものである。
【0040】
【表1】
【0041】即ち、判定部81は、比較部61の比較結
果が(X,Y)=(H,H)であれば、「コネクタ4
1,51は適切な連結(完全嵌合)状態にある。」と判
定し、(X,Y)=(L,L)であれば、「コネクタ4
1,51は非連結(半嵌合)状態にある。」と判定す
る。また、判定部81は、(X,Y)=(H,L)であ
れば、「導電層21はアースラインと短絡状態にあ
る。」と判定し、(X,Y)=(L,H)であれば、
「導電層21は電源ラインと短絡状態にある。」と判定
する。
【0042】図8は、判定結果に応じて所定の警告を行
うための判定部81の出力信号を示す図表である。判定
部81は、コネクタ41,51が適切な連結状態にある
と判定した場合には、図8の「正常時」に示されるよう
に、警告を行うための信号を出力しない。これに対し
て、コネクタ41,51が非連結状態にあるとの判定の
場合には、図8の「半嵌合」に示されるように、1周期
に1回だけ図略のウォーニングランプを点滅させるため
の信号が出力される。また、導電層21がアースライン
と短絡状態にあるとの判定の場合には、図8の「ショー
ト・ボディ」に示されるように、1周期に2回連続して
上記ウォーニングランプを点滅させるための信号が出力
される。更に、導電層21が電源ラインと短絡状態にあ
るとの判定の場合には、図8の「ショート・電源線」に
示されるように、1周期に3回連続して上記ウォーニン
グランプを点滅させるための信号が出力される。
【0043】次に、本検出装置50の動作について説明
する。まず、ワイヤハーネス10が正常に電気接続箱9
1に接続されている場合の動作について、図6を用いて
説明する。この場合、コネクタ51の第1及び第2入力
端子52,53は、電源電位でもなくアース電位でもな
い浮いた状態の導電層21と接続している導電層接続部
42cを有する導体の第1及び第2端子42a,42b
で、単に短絡された状態となる。このとき、抵抗R1,
R2が導体42で直列接続され、ウインド型電圧比較器
62の2つの入力端子には、抵抗R1,R2で分圧され
た電圧が印加される。
【0044】この印加電圧は、コンパレータ63で基準
電圧V1と比較され、これよりも低いので、出力XはH
レベルになるとともに、コンパレータ64で基準電圧V
2と比較され、これよりも高いので、出力YはHレベル
になる。
【0045】この比較結果(X,Y)=(H,H)がフ
ィルタ71を介して判定部81に取り込まれると、「コ
ネクタ41,51は適切な連結状態にある。」との判定
がなさる。このとき、前述のウォーニングランプを点滅
させるための信号は出力されない。
【0046】これに対して、ワイヤハーネス10が正常
に電気接続箱91に接続されていない場合には、コネク
タ51の第1及び第2入力端子52,53は、電源電位
でもなくアース電位でもない浮いた状態になる。
【0047】このとき、抵抗R1の第1入力端子52側
は、コンパレータ63のマイナス端子側の入力インピー
ダンス(抵抗R1よりも十分大きい。)を介して接地さ
れているので、第1入力端子52の電圧はほぼ電源電圧
となる。このほぼ電源電圧は、コンパレータ63で基準
電圧V1と比較され、これよりも高いので、出力XはL
レベルになる。
【0048】一方、抵抗R2の第2入力端子53側は、
コンパレータ64のプラス端子側の入力インピーダンス
(抵抗R2よりも十分大きい。)を介して電源ラインに
繋がるので、第2入力端子53の電圧はほぼ零電圧とな
る。このほぼ零電圧は、コンパレータ64の基準電圧V
2と比較され、これよりも低いので、出力YはLレベル
になる。
【0049】この比較結果(X,Y)=(L,L)がフ
ィルタ71を介して判定部81に取り込まれると、「コ
ネクタ41,51は非連結(半嵌合)状態にある。」と
の判定がなされ、1周期に1回だけ前述のウォーニング
ランプを点滅させるための信号が出力される。
【0050】図9は、ワイヤハーネス10が電気接続箱
91に接続されている場合に、保護部材31の損傷部分
から露出した導電層21が車両ボディと短絡した際の動
作説明図である。導電層21が車両ボディと短絡する
と、コネクタ41,51を介して導電層21と接続され
ている第1及び第2入力端子52,53は、ともに零電
圧(アース電位)となる。
【0051】この零電圧(アース電位)は、コンパレー
タ63で基準電圧V1(基準電位)と比較され、これよ
りも低いので、出力XはHレベルになるとともに、コン
パレータ64で基準電圧V2(基準電位)と比較され、
これよりも低いので、出力YはLレベルになる。
【0052】この比較結果(X,Y)=(H,L)がフ
ィルタ71を介して判定部81に取り込まれると、「導
電層21はアースライン(車両ボディ)と短絡状態にあ
る。」との判定がなされ、1周期に2回連続して前述の
ウォーニングランプを点滅させるための信号が出力され
る。
【0053】図10は、ワイヤハーネス10が電気接続
箱91に接続されている場合に、保護部材31の損傷部
分から露出した導電層21が絶縁体の損傷部分から露出
した電源線12の導体と短絡した際の動作説明図であ
る。導電層21が電源線12の導体と短絡すると、コネ
クタ41,51を介して導電層21と接続されている第
1及び第2入力端子52,53は、ともに電源電圧(電
位)となる。
【0054】この電源電圧(電位)は、コンパレータ6
3で基準電圧V1(基準電位)と比較され、これよりも
高いので、出力XはLレベルになるとともに、コンパレ
ータ64で基準電圧V2(基準電位)と比較され、これ
よりも高いので、出力YはHレベルになる。
【0055】この比較結果(X,Y)=(L,H)がフ
ィルタ71を介して判定部81に取り込まれると、「導
電層21は電源ライン(電源線12)と短絡状態にあ
る。」との判定がなされ、1周期に3回連続して前述の
ウォーニングランプを点滅させるための信号が出力され
る。
【0056】なお、本実施形態では、コネクタ51、比
較部61及びフィルタ71は、それぞれ独立した構成に
なっているが、コネクタ51が比較部61及びフィルタ
71を内部に収納するようにしてもよい。また、判定部
81を更に収納するようにしてもよい。
【0057】また、本実施形態では、比較部61は、第
1及び第2入力端子52,53の電位(電圧)を所定電
位(基準電圧V1,V2)と比較するようになっている
が、これに限らず、第1及び第2入力端子52,53の
少なくとも一方の電位(電圧)を所定電位(電圧)と比
較するようにしてもよい。
【0058】例えば、比較部61は、ウインド型電圧比
較器62に代えて、第1入力端子52に接続された電圧
計或いはA/D変換器等の電圧計測器を有し、この電圧
計測器により計測された電圧と所定電圧を比較するもの
でもよい。この場合、計測された電圧が電源電圧であれ
ば、本実施形態の(X,Y)=(L,H)と同様の検出
結果が得られるようにし、零電圧(アース電位)であれ
ば、(X,Y)=(H,L)と同様の検出結果が得られ
るようにするとともに、ほぼ電源電圧(コネクタ41と
コネクタ51が連結していない場合は、抵抗R1の第1
入力端子52側が抵抗R1に比して十分大きい電圧計測
器の入力インピーダンスを介して接地されることからほ
ぼ電源電圧になる。)であれば、(X,Y)=(L,
L)と同様の検出結果が得られるようにすればよい。第
2入力端子53に上記電圧計測器を接続させる場合もこ
れと同様である。なお、上記電圧計測器の入力インピー
ダンスの大きさを調整することで、コネクタ41とコネ
クタ51が連結していない場合のほぼ電源電圧を、電源
電圧と識別可能で計測容易なレベルに設定することが可
能になる。
【0059】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1及び3記載の発明によれば、ワイヤハーネスの短絡及
び連結状態検出用に個別の回路構成を採ることなく、部
品点数の削減及び装置の大型化の防止を図りながら、コ
ネクタ連結状態及びワイヤーハーネスの短絡状態の検出
が可能になる。
【0060】請求項2記載の発明によれば、コネクタ内
の配線の簡略化が可能になり、量産にもより適したもの
となる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、第1又は第
2入力端子の電位を見る場合の回路構成、例えば電源電
圧(電位)とほぼ電源電圧(電位)との識別可能な高精
度の電圧計測器よりも簡単な回路構成にすることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤハーネスの第1実施形態を示す
斜視図である。
【図2】ハーネス側から見たコネクタの平面図である。
【図3】連結側から見たコネクタの平面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】本発明のワイヤハーネスの第2実施形態を示す
図である。
【図6】ワイヤハーネスの短絡及び連結状態検出装置の
一実施形態を示す構成図である。
【図7】図6に示す比較部の回路図である。
【図8】判定結果に応じて所定の警告を行うための判定
部の出力信号を示す図表である。
【図9】ワイヤハーネスが電気接続箱に接続されている
場合に、保護部材の損傷部分から露出した導電層が車両
ボディと短絡した際の動作説明図である。
【図10】ワイヤハーネスが電気接続箱に接続されてい
る場合に、保護部材の損傷部分から露出した導電層が絶
縁体の損傷部分から露出した電源線の導体と短絡した際
の動作説明図である。
【符号の説明】
10 ワイヤハーネス 11 電線群(複数の電線) 12〜16 電線 20 端子 21 導電層 22 編組 23 線状部 31 保護部材 32 シース 33 絶縁層 41 コネクタ(コネクタ) 42 導体 42a 第1端子 42b 第2端子 42c 導電層接続部 50 検出装置 51 コネクタ(入力コネクタ) 52 第1入力端子 53 第2入力端子 61 比較部(比較手段) 62 ウインド型電圧比較器 63,64 コンパレータ 71 判定部(判定手段) 81 フィルタ 122 導電層 123 検出用電線 132 シース 133 絶縁層 R1 抵抗(第1抵抗) R2 抵抗(第2抵抗)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城戸 元則 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 外山 秀明 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源線を含む複数の電線と、 束になった前記複数の電線を覆う導電層と、 前記導電層を覆う保護部材と、 前記複数の電線及び前記導電層が接続されたコネクタと
    を備え、 前記コネクタは、検出用の第1及び第2端子を有し、こ
    れら第1及び第2端子は短絡され且つ両端子に前記導電
    層が接続されていることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 【請求項2】 前記コネクタは、導電層接続部と前記第
    1及び第2端子とが一体に形成された導体を収納してい
    ることを特徴とする請求項1記載のワイヤハーネス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のワイヤハーネスの
    該コネクタと連結可能に構成され、且つこの連結状態で
    前記第1及び第2端子と接続される第1及び第2入力端
    子を有する入力コネクタと、 前記第1及び第2入力端子の少なくとも一方の電位を所
    定電位と比較する比較手段と、 該比較手段の比較結果に応じて、前記ワイヤハーネスに
    関する短絡状態、並びに前記コネクタと前記入力コネク
    タとの連結状態を判定する判定手段とを備え、 前記第1入力端子は、第1抵抗を介して電源側に接続さ
    れ、前記第2入力端子は、第2抵抗を介してアース側に
    接続されていることを特徴とするワイヤハーネスの短絡
    及び連結状態検出装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記第1及び第2入力
    端子の電位の双方が前記アース電位と等しくなる場合に
    は、前記導電層が外部のアースに短絡していると判定
    し、前記第1及び第2入力端子の電位の双方が前記電源
    電位と等しくなる場合には、前記導電層が前記電源線に
    短絡していると判定するとともに、前記第1入力端子の
    電位がほぼ電源電位であって、前記第2入力端子の電位
    がほぼアース電位である場合には、前記コネクタと前記
    入力コネクタとは非連結状態にあると判定することを特
    徴とする請求項3記載のワイヤハーネスの短絡及び連結
    状態検出装置。
JP9246984A 1997-09-11 1997-09-11 ワイヤハーネス及びその短絡及び連結状態検出装置 Withdrawn JPH1187008A (ja)

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