JP3440785B2 - 車両用ワイヤハーネスの異常検出装置及び車両用警報装置 - Google Patents

車両用ワイヤハーネスの異常検出装置及び車両用警報装置

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    • H02H5/043Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal non-electric working conditions with or without subsequent reconnection responsive to abnormal temperature using temperature dependent resistors the temperature dependent resistor being disposed parallel to a heating wire, e.g. in a heating blanket

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用ワイヤハーネ
スの異常検出装置及び車両用警報装置に関し、例えばワ
イヤハーネスのレアショート等の異常を検出する場合に
適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両においては、一般にバッテリ
やオルタネータ等の電源部により発生させた電源を複数
の電線から構成されたワイヤハーネスを介して各負荷に
供給するようになっている。そしてそれらの電線の中で
特に大電流を必要とする負荷に接続される電線(基幹電
源線)はヒュージブルリンクに接続されており、これに
よりバッテリやオルタネータ等の電源部の電圧変動時や
電線のデッドショート時に発生する過大電流による各負
荷の破損や電線の発煙を防止できるようになっている。
【0003】この種の電線は一般に、図5に示すよう
に、多数の芯線1aをポリ塩化ビニルなどの絶縁被覆層
1bで保護した構造となっている。すなわち幹部電源線
や支部電源線は通常軟質塩化ビニルチューブを外挿した
り、テープ巻き等により集束、保護されており、芯線1
aからの漏電を防止できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両で
は、絶縁被膜層1bが経年劣化したり、車両エッジ部と
の接触、磨耗等により、線芯1aがボディーに接触し、
いわゆるデッドショートやレアショート状態になる場合
がある。前者の場合にはヒュージブルリンクが溶断し車
両火災は防止されるが、後者の状態が続くと芯線1aの
発熱によりヒュージブルリンクの溶断前に絶縁被膜層1
bが発熱する結果、絶縁被膜層1bがさらに劣化してい
くおそれがある。
【0005】そこで従来、図6に示すように、芯線(以
下これを内部導体と呼ぶ)3aと絶縁被膜層3bからな
る電源線1の外周に導電層(以下これを外部導体と呼
ぶ)10a及び絶縁被膜層10bを設けることにより電
線10を形成すると共に、外部導体10aにランプ12
を介して電源11の電圧を印加するようにした構成のワ
イヤハーネス保護装置が提案されている(実公平7−4
7747号公報参照)。
【0006】このワイヤハーネス保護装置によれば、絶
縁被膜層10bが損傷して外部導体10aが車両のボデ
ィーに接触すると、ランプ12に電流が流れてランプ1
2が点灯することにより、ユーザにワイヤハーネスの損
傷をいち早く知らせることができ、ワイヤハーネスのさ
なる劣化を防止することができる。
【0007】しかしながら、図6に示すような従来の構
成では、外部導体10aがボディーに接触するのに応じ
て点滅するランプ12を見てワイヤハーネスの損傷の程
度を判断するのであるが、ランプ12が点灯していても
実際にはその損傷の程度が絶縁被膜1bを破るまでは及
んでいない場合がある。このような場合でも、ユーザは
ランプ12が点灯していることを見て、不必要にワイヤ
ハーネスを交換してしまうことになる。
【0008】このように従来のワイヤハーネスの異常検
出装置においては、ワイヤハーネスの実際の損傷の程度
とは無関係に異常を検出してしまうおそれがあった。
【0009】また図6に示す方法とは別に、ワイヤハー
ネスに断続的なパルス電流が流れているか否かを検出す
ることでワイヤハーネスがレアショートしているか否か
を検出する方法がある。
【0010】しかしながら、このように異常電流検出す
ることでワイヤハーネスの異常を検出する方法は、ワイ
ヤハーネスの損傷に起因する異常を検出するには、これ
とは別の要因、すなわち負荷電流のばらつき、温度、バ
ッテリ残量に応じて変化する電流値を考慮した検出処理
を行わなければならない。この結果、電源線異常の検出
処理が複雑化すると共にそのための構成も複雑にならざ
るを得なかった
【0011】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、レアショート等のワイヤハーネスの異常を的確かつ
容易に検出してワイヤハーネスのさらなる劣化を回避し
得る車両用ワイヤハーネスの異常検出装置及び車両用警
報装置を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明により成された請求項1に記載の車両用ワイヤ
ハーネスの異常検出装置は、線状のサーミスタ(22)
を、車両内に配索されたワイヤハーネス(21)に巻回
するように又は当該ワイヤハーネス(21)に隣接する
ように配設し、当該線状サーミスタ(22)により得ら
れる温度検出出力に基づいてワイヤハーネス(21)の
異常を検出するようにしたものにおいて、ワイヤハーネ
ス(21)が配索された周囲の環境温度を測定する環境
温度測定用サーミスタ(24)と、当該環境温度測定用
サーミスタ(24)により得られる温度検出出力と線状
サーミスタ(22)により得られる温度検出出力に基づ
いてワイヤハーネス(21)の異常を検出する異常判定
回路(23)とを備えるようにした
【0013】以上の構成において、ワイヤハーネス(2
1)にレアショートが発生するとワイヤハーネス(2
1)の温度がある温度まで上昇する。このとき線状のサ
ーミスタ(22)の温度もこれに伴って上昇することに
なるので、線状のサーミスタ(22)からワイヤハーネ
ス(21)の温度上昇に応じた温度検出出力が得られ、
かくしてこの温度検出出力に基づいてワイヤハーネス
(21)の異常を検出できるようになる。特に、線状サ
ーミスタ(22)により得られる温度検出出力は、ワイ
ヤハーネス(21)の温度と共に環境温度の影響を受け
たものとなるが、異常判定回路(23)は環境温度測定
用サーミスタ(24)により得られる温度検出出力によ
りこれを補正してワイヤハーネス(21)の温度変化の
みに基づいてワイヤハーネス(21)の異常を検出す
る。かくして、ワイヤハーネス(21)の異常を一段と
的確に検出することができるようになる。
【0014】また本発明により成された請求項2に記載
の車両用ワイヤハーネスの異常検出装置は、線状のサー
ミスタ(22)と環境温度測定用サーミスタ(24)
は、互いにブリッジ回路を形成するように接続され、異
常判定回路(23)は、当該ブリッジ回路の出力に基づ
いてワイヤハーネス(21)の異常を検出するようにし
た。
【0015】以上の構成において、簡単な回路構成によ
り線状のサーミスタ(22)の温度検出出力と環境温度
測定用サーミスタ(24)の温度検出出力との差分をと
って、ワイヤハーネス(21)の温度変化のみに基づく
出力を取り出すことができるようになる。
【0016】また本発明により成された請求項3に記載
の車両用ワイヤハーネスの異常検出装置は、請求項1又
は2記載の線状サーミスタ(22)が、線状のサーミス
タ素子(30)と、当該サーミスタ素子(30)の中心
を貫くように又は当該サーミスタ素子(30)に巻回す
るように当該サーミスタ素子(30)の長さ方向に亘っ
て設けられ、当該サーミスタ素子(30)に所定電圧を
印加する導線(31)とを備えるようにした。
【0017】以上の構成において、サーミスタ素子(3
0)の強度を導線(31)の強度によって補強すること
ができると共にサーミスタ素子(30)に容易に電圧を
印加できるようになる。
【0018】また本発明により成された請求項4に記載
の車両用ワイヤハーネスの異常検出装置は、線状のサー
ミスタ(22)の断線や短絡を検出する自己診断回路
(25)を備えるようにした。
【0019】以上の構成において、線状のサーミスタ
(22)に断線や短絡が生じていれば、現在正常な異常
検出が行なわれていない状態であることを予め知ること
ができることにより、異常検出の信頼性が向上する。
【0020】また本発明により成された請求項5に記載
の車両用警報装置は、請求項1〜請求項4のいずれか
記載の車両用ワイヤハーネスの異常検出装置と、当該異
常検出装置により異常が検出されたとき、ワイヤハーネ
ス(21)に異常があることを警報する警報手段(2
6)とを備えるようにした。
【0021】以上の構成において、ユーザは警報手段
(26)による警報に基づいてワイヤハーネス(21)
にレアショート等の異常が発生していることを知ること
ができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施形態を説明する。
【0023】1において、20は全体として車両用警
報装置を示し、車両内に配索されたワイヤハーネス21
に巻回するように線状のサーミスタ22を配設するよう
になされている。そして線状サーミスタ22の両端は異
常判定回路23及び自己診断回路25に接続されてい
る。
【0024】また車両用警報装置20は、ワイヤハーネ
ス21が配索された周囲の環境温度を測定する環境温度
測定用サーミスタ24を有し、当該環境温度測定用サー
ミスタ24の両端が異常判定回路23及び自己診断回路
25に接続されている。
【0025】異常判定回路23は線状サーミスタ22に
より得られる温度検出出力と環境温度測定用サーミスタ
24により得られる温度検出出力とに基づいてワイヤハ
ーネス21に異常が生じているか否かを判断し、異常が
生じている場合には警報部26を駆動してユーザにワイ
ヤハーネス21に異常が生じていることを知らせる。
【0026】因みに、この実施の形態の場合、線状のサ
ーミスタ22を、車両内の多数のワイヤハーネス21の
うち、特にレアショート等の生じやすいエンジン内のワ
イヤハーネスや運転席近傍のワイヤハーネスに巻回する
ようになされている。
【0027】ここで車両用警報装置20では、ワイヤハ
ーネス21にレアショートが発生するとワイヤハーネス
21の温度がある温度まで上昇し、このとき線状のサー
ミスタ22の温度もこれに伴って上昇することになるの
で、異常判定回路23には線状のサーミスタ22からワ
イヤハーネス21の温度上昇に応じた温度検出出力が入
力される。これによりこの温度検出出力に基づいてワイ
ヤハーネス21の異常を検出できるようになる。
【0028】また車両用警報装置20においては、異常
判定回路23が線状のサーミスタ22からの温度検出出
力に加えて、環境温度測定用サーミスタ24からの温度
検出出力を入力し、線状サーミスタ22により得られる
温度検出出力を環境温度測定用サーミスタ24により得
られる温度検出出力により補正するようになされてい
る。これにより車両用警報装置20においては、ワイヤ
ハーネス21の温度変化のみに基づいてワイヤハーネス
21の異常を検出することができ、ワイヤハーネス21
の異常を一段と的確に検出することができる。
【0029】自己診断回路25は、線状のサーミスタ及
び環境温度測定用サーミスタの断線や短絡を検出し、当
該検出結果を表示部27に表示するようになされてい
る。これにより車両用警報装置20においては、線状の
サーミスタ22及び環境温度測定用サーミスタ24に断
線や短絡が生じていれば、現在正常な異常検出が行なわ
れていない状態であることを予め知ることができること
により、異常検出の信頼性を向上させることができる。
【0030】ここで線状サーミスタ22及び環境温度測
定用サーミスタ24は、図2に示すように、NTC型又
はPTC型のプラスチックサーミスタでなる線状のサー
ミスタ素子30と、サーミスタ素子30の中心を貫くよ
うにサーミスタ素子30の長さ方向に亘って設けられ、
サーミスタ素子30に所定電圧を印加する内部導線31
と、サーミスタ素子30を被覆すると共に所定電圧が印
加された網線状の外被導体32と、外被導体32を被覆
する絶縁膜33とにより形成されている。そして内部導
線31及び外被導体32には異常判定回路23から所定
の電圧が印加されている。これによりサーミスタ素子3
0の強度を内部導線31の強度によって補強することが
できると共にサーミスタ素子30に容易に電圧を印加で
きるようになる。
【0031】次に図3に、線状サーミスタ22、環境温
度測定用サーミスタ24、異常判定回路23及び警報部
26の電気的な接続の様子を表す回路図を示す。異常判
定回路23は端子T0に入力された12[V]の電源電圧
を、ツェナダイオードD1により所定の電圧値に安定化
させると共に電解コンデンサC1によりノイズを除去し
た後、線状サーミスタ22と、環境温度測定用サーミス
タ24と、抵抗R1と、抵抗R2及び可変抵抗R3とで
なるブリッジ回路に入力する。
【0032】ここで図に示すように、線状サーミスタ2
2のサーミスタ素子30Aと当該サーミスタ素子30A
に電圧を印加している内部導線31Aとは互いに電気的
に並列接続された関係にあり、同様に環境温度測定用サ
ーミスタ24のサーミスタ素子30Bと当該サーミスタ
素子30Bに電圧を印加している内部導線31Bとは互
いに電気的に並列接続された関係にある。なお可変抵抗
R3はブリッジ回路のバランス調整のために設けられて
いる。
【0033】この結果、ブリッジ回路からは線状のサー
ミスタ22の温度検出出力と環境温度測定用サーミスタ
24の温度検出出力との差分電圧、すなわちワイヤハー
ネス21の温度変化のみに基づく電圧が出力される。
【0034】この差分電圧はオペアンプOP1により増
幅され、コンデンサC2により積分された後、互いにダ
ーリントン接続されたトランジスタTr1及びTr2の
ベースに入力される。またトランジスタTr2のコレク
タには、一端が電源入力端子T0に接続された警報ラン
プ26の他端が接続されている。
【0035】これによりワイヤハーネス21の温度が通
常の温度の場合(すなわちワイヤハーネス21にレアシ
ョートが発生していない場合)には、ブリッジ回路から
出力される差分電圧はトランジスタTr1を動作させる
には至らない電圧値であるため警報ランプ26は消灯状
態となる。
【0036】これに対して、ワイヤハーネス21にレア
ショートが発生してワイヤハーネス21の温度が上昇す
ると、これに応じてブリッジ回路から出力される差分電
圧が大きくなり、トランジスタTr1がオン動作し、警
報ランプ26に電流が流れて警報ランプ26が点灯す
る。
【0037】かくして、ワイヤハーネス21にレアショ
ート等の異常が発生したときのみ警報ランプ26を有効
に点灯させることができることにより、ユーザにワイヤ
ハーネス21の異常を知らせることができるようにな
る。
【0038】かくして以上の構成によれば、レアショー
ト等のワイヤハーネス21の異常を的確かつ容易に検出
してワイヤハーネス21のさらなる劣化を回避し得る車
両用ワイヤハーネスの異常検出装置及び車両用警報装置
を実現できる。
【0039】因みに、図4の曲線L2はレアショート時
のワイヤハーネス64の温度特性を示す。
【0040】
【発明の効果】上述のように請求項1に記載の発明によ
れば、線状のサーミスタを、車両内に配索されたワイヤ
ハーネスに巻回するように又は当該ワイヤハーネスに隣
接するように配設し、当該線状サーミスタにより得られ
る温度検出出力とワイヤハーネスが配索された周囲の環
境温度を測定する環境温度測定用サーミスタにより得ら
れる温度検出出力とに基づいてワイヤハーネスの異常を
検出する異常判定回路とを備えるようにしたことによ
り、ワイヤハーネスのレアショート等に基づくワイヤハ
ーネスの異常を的確かつ容易に検出し得る車両用ワイヤ
ハーネスの異常検出装置を実現できる。
【0041】また請求項2に記載の発明によれば、請求
項1において、線状のサーミスタと環境温度測定用サー
ミスタは、互いにブリッジ回路を形成するように接続さ
れ、異常判定回路は、当該ブリッジ回路の出力に基づい
てワイヤハーネスの異常を検出するようにしたことによ
り、簡単な回路構成により線状のサーミスタの温度検出
出力と環境温度測定用サーミスタの温度検出出力との差
分をとって、ワイヤハーネスの温度変化のみに基づく出
力を取り出すことができるようになる。
【0042】また請求項3に記載の発明によれば、請求
1又は2の線状サーミスタを、線状のサーミスタ素子
と、当該サーミスタ素子の中心を貫くように又は当該サ
ーミスタに巻回するように当該サーミスタ素子の長さ方
向に亘って設けられ、当該サーミスタ素子に所定電圧を
印加する導線とにより構成したことにより、サーミスタ
素子の強度を導線の強度によって補強することができる
と共にサーミスタ素子に容易に電圧を印加できるように
なる
【0043】また請求項4に記載の発明によれば、請求
項1〜請求項3のいずれかの効果に加えて、線状のサー
ミスタの断線や短絡を検出する自己診断回路を備えるよ
うにしたことにより、一段と異常検出の信頼性が向上し
た車両用ワイヤハーネスの異常検出装置を実現できる。
【0044】また請求項5に記載の発明によれば、請求
項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用ワイヤハーネ
スの異常検出装置と、当該異常検出装置により異常が検
出されたとき、ワイヤハーネスに異常があることを警報
する警報手段とを備えるようにしたことにより、ユーザ
は警報手段による警報に基づいてワイヤハーネスにレア
ショート等の異常が発生していることを知ることができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用ワイヤハーネスの異常検出
装置及び車両用警報装置の構成を示す略線図である。
【図2】線状サーミスタ及び環境温度測定用サーミスタ
の構成を示す略線的斜視図である。
【図3】線状サーミスタ、環境温度測定用サーミスタ、
異常判定回路及び警報部の電気的な接続の様子を表す接
続図である。
【図4】温度ヒューズの溶断特性の説明に供する特性曲
線図である。
【図5】ワイヤハーネスの構成を示す斜視図である。
【図6】従来のワイヤハーネスの異常検出装置の構成を
示す接続図である。
【符号の説明】
20 車両用警報装置 21、64 ワイヤハーネス 22 線状サーミスタ 23 異常判定回路 24 環境温度測定用サーミスタ 25 自己診断回路 26 警報部(警報ランプ) 30 サーミスタ素子 31 内部導線 32 外被導体 61 バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−69864(JP,U) 実開 昭53−108044(JP,U) 特公 昭45−20812(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 650 G01M 17/007 G01N 25/72 G01R 31/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状のサーミスタを、車両内に配索され
    たワイヤハーネスに巻回するように又は当該ワイヤハー
    ネスに隣接するように配設し、当該線状サーミスタによ
    り得られる温度検出出力に基づいて前記ワイヤハーネス
    の異常を検出するようにした車両用ワイヤハーネスの異
    常検出装置であって、 前記ワイヤハーネスが配索された周囲の環境温度を測定
    する環境温度測定用サーミスタと、 当該環境温度測定用サーミスタにより得られる温度検出
    出力と、前記線状サーミスタにより得られる温度検出出
    力に基づいて前記ワイヤハーネスの異常を検出する異常
    判定回路とを具えることを特徴とする車両用ワイヤハー
    ネスの異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記線状のサーミスタと前記環境温度測
    定用サーミスタは、互いにブリッジ回路を形成するよう
    に接続され、 前記異常判定回路は、当該ブリッジ回路の出力に基づい
    て前記ワイヤハーネスの異常を検出することを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用ワイヤハーネスの異常検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記線状サーミスタは、 線状のサーミスタ素子と、 当該サーミスタ素子の中心を貫くように又は当該サーミ
    スタ素子に巻回するように当該サーミスタ素子の長さ方
    向に亘って設けられ、当該サーミスタ素子に所定電圧を
    印加する導線とを具えることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の車両用ワイヤハーネスの異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記線状のサーミスタの断線や短絡を検
    出する自己診断回路を具えることを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載の車両用ワイヤハーネスの
    異常検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    車両用ワイヤハーネスの異常検出装置と、 当該異常検出装置により異常が検出されたとき、前記ワ
    イヤハーネスに異常があることを警報する警報手段とを
    具えることを特徴とする車両用警報装置。
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