JP2929846B2 - シールド付ワイヤハーネスとその製造方法 - Google Patents

シールド付ワイヤハーネスとその製造方法

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JP2929846B2
JP2929846B2 JP4189849A JP18984992A JP2929846B2 JP 2929846 B2 JP2929846 B2 JP 2929846B2 JP 4189849 A JP4189849 A JP 4189849A JP 18984992 A JP18984992 A JP 18984992A JP 2929846 B2 JP2929846 B2 JP 2929846B2
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昌佳 橋本
能章 山野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シールド付ワイヤー
ハーネス、特に電子機器,コピー,ファクシミリ,自動
車等において用いられるシールド付ワイヤーハーネス及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の内部で発生するノ
イズの影響を抑えるために、例えば被覆電線の端部に端
子を圧着してワイヤーハーネスを作成した後、1本ある
いは複数本を束ね、その全体を編組チューブで被覆した
シールド付ワイヤーハーネスが用いられている。
【0003】また、上記シールド付ワイヤハーネス以外
に、被覆電線自体に編組や横巻シールドが施されたシー
ルド付被覆電線を用いたものがある。つまり、シールド
付被覆電線の端部に端子を圧着し、さらにそれらをテー
プなどで複数本束ねることによって作成されたシールド
付ワイヤハーネスが従来より提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
シールド付ワイヤーハーネスを製造するためには、ワイ
ヤーハーネスを作成した後、さらにそのワイヤーハーネ
スを編組チューブに挿通する作業が必要となり、必然的
に加工工数が多くなる。また、端子と編組チューブとを
相互に絶縁するために、端子と編組チューブを離隔配置
する必要があるが、上記製造方法では、編組チューブを
端子に対し正確に位置決めすることが困難であるため、
製造の自由度を考慮して、両者の間を比較的大きく設定
している。そのため、端子付近では編組チューブによる
シールド効果が十分に得られないおそれがある。
【0005】また、後者のシールド付ワイヤーハーネス
においても同様の問題がある。すなわち、後者の製造に
あたっては、シールド線(編組や横巻シールド)と被覆
電線とをそれぞれ別々に自動切断圧着機などを用いて端
末加工し、ワイヤーハーネス化しているため、上記と同
様に、加工工数が多くなる。また、シールド線の端末加
工と被覆電線のそれとを別々に行っているため、シール
ド線が端子に対し正確に位置するように端末加工するこ
とは困難であり、その結果、端子付近でのシールド線に
よるシールド効果が十分でない場合がある。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、少ない工程で、中央部のみならず端子
付近でも良好なシールド効果が得られるシールド付ワイ
ヤハーネス及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、芯線
に絶縁体を被覆し、さらにその絶縁体に金属箔ポリエス
テルラミネートテープを被覆してなるシールド付被覆電
線の端部に、端子が取り付けられたシールド付ワイヤハ
ーネスであって、上記目的を達成するため、前記シール
ド付被覆電線の端部から一定長さだけ前記絶縁体及び前
記金属箔ポリエステルラミネートテープが剥ぎ取られて
前記芯線が露出する芯線部が形成されるとともに、前記
芯線部からさらに所定長さだけ前記金属箔ポリエステル
ラミネートテープを剥ぎ取って前記絶縁体が露出する被
覆把持領域が形成され、さらに、その芯線部に前記端子
の芯線接続部が接続されるとともに、その被覆把持領域
を前記端子の被覆把持部が把持している。
【0008】請求項2の発明は、芯線に絶縁体を被覆
し、さらにその絶縁体に金属箔ポリエステルラミネート
テープを被覆してなるシールド付被覆電線の端部に、端
子が取り付けられたシールド付ワイヤハーネスであっ
て、上記目的を達成するため、前記シールド付被覆電線
の端部から所定長さL0 だけ前記金属箔ポリエステルラ
ミネートテープ上に絶縁テープが巻き付けられ、さらに
前記端部から長さL1 (<L0 )だけ前記絶縁体,前記
金属箔ポリエステルラミネートテープ及び前記絶縁テー
プが剥ぎ取られて前記芯線が露出する芯線部と前記シー
ルド付被覆電線に長さ(L0 −L1 )の残留絶縁テープ
を巻き付けてなる被覆把持領域とが形成され、さらに、
その芯線部に前記端子の芯線接続部が接続されるととも
に、その被覆把持部を前記端子の被覆把持領域が把持し
ている。
【0009】請求項3の発明は、芯線に絶縁体を被覆
し、さらにその絶縁体に金属箔ポリエステルラミネート
テープを被覆してなるシールド付被覆電線の端部に、端
子が取り付けられたシールド付ワイヤハーネスであっ
て、上記目的を達成するため、前記シールド付被覆電線
の端部から一定距離L1 だけ離れた位置に絶縁チューブ
が取り付けられ、前記端部から長さL1 だけ前記絶縁体
及び前記金属箔ポリエステルラミネートテープが剥ぎ取
られて前記芯線が露出する芯線部が形成され、さらに、
その芯線部に前記端子の芯線接続部が接続されるととも
に、前記絶縁チューブを前記端子の被覆把持部が把持し
ている。
【0010】請求項4の発明は、上記目的を達成するた
め、芯線に絶縁体を被覆してなる被覆電線に金属箔ポリ
エステルラミネートテープをさらに被覆してシールド付
被覆電線を形成する工程と、前記シールド付被覆電線の
端部から一定長さだけ前記絶縁体及び前記金属箔ポリエ
ステルラミネートテープを剥ぎ取って、前記芯線が露出
する芯線部を形成するとともに、前記芯線部からさらに
所定長さだけ前記金属箔ポリエステルラミネートテープ
を剥ぎ取って前記絶縁体が露出する被覆把持領域を形成
する工程と、前記芯線部を前記端子の芯線接続部と接続
するとともに、前記被覆把持領域を前記端子の被覆把持
部で把持する工程とを含んでいる。
【0011】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
め、芯線に絶縁体を被覆してなる被覆電線に金属箔ポリ
エステルラミネートテープをさらに被覆してシールド付
被覆電線を形成する工程と、前記シールド付被覆電線の
端部から所定長さL0 だけ前記金属箔ポリエステルラミ
ネートテープ上に絶縁テープを巻き付ける工程と、前記
端部から長さL1 (<L0 )だけ前記絶縁体,前記金属
箔ポリエステルラミネートテープ及び前記絶縁テープを
剥ぎ取って、前記芯線が露出する芯線部と前記シールド
付被覆電線に長さ(L0 −L1 )の残留絶縁テープを巻
き付けてなる被覆把持領域とを形成する工程と、その芯
線部を前記端子の芯線接続部と接続するとともに、その
被覆把持部を前記端子の被覆把持領域で把持する工程と
を含んでいる。
【0012】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
め、芯線に絶縁体を被覆してなる被覆電線に金属箔ポリ
エステルラミネートテープをさらに被覆してシールド付
被覆電線を形成する工程と、前記シールド付被覆電線の
端部から一定距離L1 だけ離れた位置に絶縁チューブを
取り付ける工程と、前記端部から長さL1 だけ前記絶縁
体及び前記金属箔ポリエステルラミネートテープを剥ぎ
取って前記芯線が露出する芯線部を形成する工程と、そ
の芯線部に前記端子の芯線接続部を接続するとともに、
前記絶縁チューブを前記端子の被覆把持部で把持する工
程とを含んでいる。
【0013】
【作用】請求項1及び4の発明では、シールド付被覆電
線の端部から一定長さだけ絶縁体及び金属箔ポリエステ
ルラミネートテープが剥ぎ取られて芯線部が形成される
とともに、前記芯線部からさらに所定長さだけ前記金属
箔ポリエステルラミネートテープが剥ぎ取られて被覆把
持領域が形成される。そして、その芯線部に端子の芯線
接続部が接続されるとともに、その被覆把持領域を前記
端子の被覆把持部が把持する。
【0014】請求項2及び5の発明では、シールド付被
覆電線の端部から所定長さL0 だけ金属箔ポリエステル
ラミネートテープ上に絶縁テープが巻き付けられ、さら
に前記端部から長さL1 (<L0 )だけ絶縁体,前記金
属箔ポリエステルラミネートテープ及び前記絶縁テープ
が剥ぎ取られて芯線部と被覆把持領域とが形成される。
そして、その芯線部に前記端子の芯線接続部が接続され
るとともに、その被覆把持部を前記端子の被覆把持領域
が把持する請求項3及び6の発明では、シールド付被覆
電線の端部から一定距離L1 だけ離れた位置に絶縁チュ
ーブが取り付けられ、さらに前記端部から長さL1 だけ
前記絶縁体及び前記金属箔ポリエステルラミネートテー
プが剥ぎ取られて芯線部が形成される。そして、その芯
線部に前記端子の芯線接続部が接続されるとともに、前
記絶縁チューブを前記端子の被覆把持部が把持する。
【0015】
【実施例】
A.第1実施例 図1は、この発明にかかるシールド付ワイヤハーネスの
製造方法の第1実施例を適用することができるハーネス
製造装置を示す図である。この製造装置では、芯線(図
3の42)に絶縁体(図3の44)を被覆してなる被覆
電線10を巻き取った電線リール12が設けられてお
り、この電線リール12から引き出された被覆電線10
がハーネス製造装置の所定の電線配設ラインXに沿って
配設されている。また、この電線配設ラインXに沿っ
て、被覆電線10にアルミ箔ポリエステルラミネートテ
ープ14を縦添えラッピングするためのラッピングユニ
ット16と、測長ユニット18と、電線切断処理,剥取
処理及び端子圧着処理を行うための端末加工ユニット2
0とがこの順序で電線送給方向Pに向けて配置されてい
る。
【0016】ラッピングユニット16は、同図に示すよ
うに、アルミ箔ポリエステルラミネートテープ14を巻
き取ったシールドテープリール22と、4つのガイドロ
ーラ24,26,28,30と、丸型ダイス32とで構
成されている。アルミ箔ポリエステルラミネートテープ
14は、図2に示すように、アルミ箔34にポリエステ
ルテープ36をラミネートしたものであり、ポリエステ
ル面にアクリル系の常温接着剤38がコートされてい
る。そして、シールドテープリール22から引き出され
たアルミ箔ポリエステルラミネートテープ14はガイド
ローラ24,26,28,30によって丸型ダイス32
の導入口32aに導かれる。なお、接着剤38を除くア
ルミ箔ポリエステルラミネートテープ14の厚みtは任
意であるが、電線の可撓性やシールド効果を考慮する
と、15〜55μmが好ましい。また、本実施例及び後
の実施例ではアルミ箔ポリエステルラミネートテープ1
4を用いる場合について説明するが、シールド材はこれ
に限定されるわけではなく、他の金属箔にポリエステル
テープ36をラミネートした金属箔ポリエステルラミネ
ートテープを用いることができる。
【0017】このダイス32には、アルミ箔ポリエステ
ルラミネートテープ14のみならず被覆電線10も搬送
されており、図3に示すように、電線送給方向Pに引き
抜くことによってダイス32の絞り部32bで被覆電線
10がアルミ箔ポリエステルラミネートテープ14より
縦添えラッピングされながら引きだし口32cから搬出
される。こうして、図4に示すように、表面がアルミ箔
34でシールドされたシールド付被覆電線40が作成さ
れる。
【0018】測長ユニット18は2つの回転自在なロー
ラ46,46を備えており、図示を省略する駆動機構に
よって回転駆動することによって、上記のようにして形
成されたシールド付被覆電線40を電線送給方向Pに搬
送しながらシールド付被覆電線40の送給長さを計測す
るように構成されている。
【0019】端末加工ユニット20では、電線配設ライ
ンXに沿ってフロント側クランプ48及びリア側クラン
プ50が設けられている。両クランプ48,50とも電
線配設ラインX上のシールド付被覆電線40を把持・解
除自在に構成されるとともに、図示しない駆動手段によ
り、電線配設ラインXを含む水平面内を自在に移動でき
るように構成されている。
【0020】また、両クランプ48,50の間に、電線
配設ラインX上のシールド付被覆電線40を切断するた
めの一対の切断カッター56と、その切断カッター56
の前後両側にそれぞれ配置され、電線40の絶縁体44
及びアルミ箔ポリエステルラミネートテープ14を切り
込むための一対の切込カッター54,58と、さらにそ
れら切込カッター54,58の前後両側にそれぞれ配置
され、電線40のアルミ箔ポリエステルラミネートテー
プ14のみを切り込むための一対の切込カッター52,
60とが設けられる。さらに、カッター52,54,5
6,58,60には、図示しない駆動機構が連結されて
おり、その駆動機構が動作することによって、各カッタ
ー52,54,56,58,60がそれぞれ同期して開
閉するようになっている。
【0021】また、図1への図示を省略したが、この端
末加工ユニット20には端子圧着機構が設けられてい
る。
【0022】一方、このハーネス製造装置において、上
記各駆動機構は、図示しない制御装置に接続されてお
り、その制御装置からの出力信号に基づいて、上記各駆
動機構が制御されて、後に説明するような動作が行われ
る。
【0023】次に、上記ハーネス製造装置を用いてシー
ルド付ワイヤーハーネスを製造する手順について図5及
び図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0024】なお、説明の便宜から、動作開始前におけ
る被覆電線10及びシールド付被覆電線40のセット状
態においては、図7に示すように、被覆電線10がラッ
ピングユニット16に搬送されており、またそのラッピ
ングユニット16からのシールド付被覆電線40の先端
部が測長ローラ46に挟持されているものとする。すな
わち、測長ユニット18を作動させると、ラッピングユ
ニット16によって被覆電線10にアルミ箔ポリエステ
ルラミネートテープ14が被覆されながら連続して電線
送給方向Pに搬送される状態にある。また、両クランプ
48,50とも解除状態にあり、しかもカッター52,
54,56,58,60はすべて開成状態にある。
【0025】この状態で、上記制御装置に動作開始指令
を与えると、一定時間の間、ローラ46,46が所定方
向に回転して、シールド付被覆電線40が電線送給方向
Pに所定長さだけ搬送される(ステップS1)。なお、
このとき、シールド付被覆電線40の搬送と並行してラ
ッピングユニット16で被覆電線10にアルミ箔ポリエ
ステルラミネートテープ14が被覆されてシールド付被
覆電線40が順次形成される。
【0026】ステップS2で、シールド付被覆電線40
がフロント側クランプ48およびリア側クランプ50に
それぞれ把持されてから、図8に示すように切断カッタ
ー56および切込カッター52,54,58,60が同
期して閉成し、シールド付被覆電線40が切断予定位置
で切断カッター56により切断されるとともに、切断位
置の両側でシールド付被覆電線40外周のアルミ箔ポリ
エステルラミネートテープ14及び絶縁体44が切込カ
ッター54,58によりそれぞれ切り込まれ、またアル
ミ箔ポリエステルラミネートテープ14のみが切込カッ
ター54,58によりそれぞれ切り込まれる。さらに、
この切込状態で、図9に示すようにフロント側クランプ
48が電線送給方向Pに対し逆方向Qに移動する(ステ
ップS3)。その結果、そのクランプ48に把持された
シールド付被覆電線40(以下「残留シールド付被覆電
線40」と称す)の電線送給方向Pに対し下流側端部で
は、その端部から長さL1 だけ絶縁体14及びアルミ箔
ポリエステルラミネートテープ14が剥ぎ取られて芯線
42が露出して芯線部62が形成されるとともに、芯線
部62からさらに所定長さL2 だけアルミ箔ポリエステ
ルラミネートテープ14が剥ぎ取られて絶縁体44が露
出して被覆把持領域64が形成される。
【0027】さらに、その動作と並行して、リア側クラ
ンプ50が矢符P方向に移動し、そのクランプ50に把
持されたシールド付被覆電線40(以下「切断シールド
付被覆電線40」と称す)の電線送給方向Pに対し上流
側端部についても、上記の同様の処理が行われる。
【0028】次に、ステップS4で残留シールド付被覆
電線40に対して端子圧着処理が行われる。すなわち、
残留シールド付被覆電線40を把持したフロント側クラ
ンプ48が、端子圧着機構に向けて移動し、端子圧着機
構により残留シールド付被覆電線40の芯線部62に端
子66の芯線接続部68が圧着されるとともに、端子6
6の被覆把持部70が被覆把持領域64を把持するよう
に圧着処理される(図10)。その後、フロント側クラ
ンプ48が移動し、残留シールド付被覆電線40が再び
電線配設ラインX上に配置される。
【0029】また、この動作に並行して、リア側クラン
プ50が端子圧着機構に向けて移動し、切断シールド付
被覆電線40の端部に端子66が圧着される(ステップ
S5)。その後、リア側クランプ50は切断シールド付
被覆電線40への把持を解除して所定の排出箇所に排出
し(ステップS6)、電線配設ラインX上の元の位置に
戻る(図11)。
【0030】上記のようにして端子圧着・排出処理が完
了すると、続いてフロント側クランプ48によるシール
ド付被覆電線40の把持が解除される一方、測長ローラ
46,46が、残留シールド付被覆電線40を挟持した
状態で一定時間回転駆動され、これにより残留シールド
付被覆電線40が所定長さだけ電線供給方向Pに搬送さ
れる(ステップS7)。
【0031】そして、上記ステップS2〜S6と同様の
処理が実行される。すなわち、残留シールド付被覆電線
40がフロント側クランプ48およびリア側クランプ5
0にそれぞれ把持されてから、切断カッター56および
切込カッター52,54,58,60が同期して閉成す
る(ステップS8)。そして、フロント側クランプ48
が電線送給方向Pに対し逆方向Qに移動して、そのクラ
ンプ48に把持された残留シールド付被覆電線40の電
線送給方向Pに対し下流側端部で、芯線部62と被覆把
持領域64が同時形成される。その動作と並行して、リ
ア側クランプ50が矢符P方向に移動し、そのクランプ
50に把持された切断シールド付被覆電線40の電線送
給方向Pに対し上流側端部についても、上記の同様の処
理が行われる(ステップS9)。さらに、ステップS1
0で残留シールド付被覆電線40に対し端子圧着処理が
行われた後、フロント側クランプ48が元の位置(電線
配設ラインX上)に戻る。また、切断シールド付被覆電
線40の端部に端子66が圧着された(ステップS1
1)後、リア側クランプ50は切断シールド付被覆電線
40への把持を解除して所定の排出箇所に排出し(ステ
ップS12)、電線配設ラインX上の元の位置に戻る。
こうして、図11の状態になる。
【0032】これにより1サイクルの動作が完了し、そ
の後は、ステップ13で”Yes”と判断されている間
は、上述の動作が繰り返し行われて、両端に端子66が
圧着されたハーネスが順次製造される。
【0033】また必要に応じて、例えば図12に示すよ
うに、上記のようにして製造されたハーネスを複数本束
ね、それらの中間部を絶縁テープ72で巻くとともに、
各端子をコネクタハンジング74,76に取り付ける。
【0034】以上のように、この第1実施例によれば、
被覆電線10にアルミ箔ポリエステルラミネートテープ
14をラッピングしてシールド付被覆電線40を作成
し、さらに複数のカッター52,54,56,58,6
0を用いて、そのシールド付被覆電線40の端部から一
定長さL1 だけ絶縁体44及びアルミ箔ポリエステルラ
ミネートテープ14を剥ぎ取って芯線部62を形成する
とともに、芯線部62からさらに所定長さL2 だけアル
ミ箔ポリエステルラミネートテープ14を剥ぎ取って被
覆把持領域64を形成している。そのため、一回の加工
で端部の皮剥ぎを処理することができる。しかも、芯線
部62及び被覆把持領域64の長さL1 ,L2 を正確に
調整することができるため、図10に示すように、端子
66近傍まで被覆電線10がアルミ箔ポリエステルラミ
ネートテープ14でコーティングされ、端子付近でも良
好なシールド効果が得られる。
【0035】B.第2実施例 図13は、この発明にかかるシールド付ワイヤハーネス
の製造方法の第2実施例を適用することができるハーネ
ス製造装置を示す図である。このハーネス製造装置が図
1のそれと大きく相違する点は、ラッピングユニット1
6と測長ユニット18との間にシールド付被覆電線40
の外周に絶縁テープを巻き付けるためのテープ巻付ユニ
ット78が設けられている点と、先の装置(図1)では
切断カッター56のほか4組の切込カッター52,5
4,58,60が設けられているのに対し、この装置
(図13)では切断カッター56と2組の切込カッター
54,58が設けられている点である。その他の構成は
同一であるため、それらの説明は省略する。
【0036】次に、上記ハーネス製造装置を用いてシー
ルド付ワイヤーハーネスを製造する手順について図14
及び図15に基づき説明する。なお、説明の便宜から、
動作開始前における被覆電線10及びシールド付被覆電
線40のセット状態においては、被覆電線10がラッピ
ングユニット16に搬送されており、またそのラッピン
グユニット16からのシールド付被覆電線40の先端部
が測長ローラ46,46に挟持されているものとする。
さらに、テープ巻付ユニット78によって適当な位置に
シールド付被覆電線40の外周に長さ2・L0 (ただ
し、L0 =L1 +L2 )にわたって絶縁テープ80が巻
き付けられている。また、両クランプ48,50とも解
除状態にあり、しかもカッター54,56,58はすべ
て開成状態にある。
【0037】この状態で、上記制御装置に動作開始指令
を与えると、一定時間の間、ローラ46,46が所定方
向に回転して、シールド付被覆電線40が電線送給方向
Pに所定長さだけ搬送されて、絶縁テープ80がカッタ
ー54,56,58間に位置する(ステップS21)。
なお、このとき、シールド付被覆電線40の搬送と並行
してラッピングユニット16で被覆電線10にアルミ箔
ポリエステルラミネートテープ14が被覆されてシール
ド付被覆電線40が順次形成される。
【0038】ステップS22で、シールド付被覆電線4
0がフロント側クランプ48およびリア側クランプ50
にそれぞれ把持されてから、図16に示すように切断カ
ッター56および切込カッター54,58が同期して閉
成し、絶縁テープ80が巻き付けられたシールド付被覆
電線40が切断予定位置で切断カッター56により切断
される。これによって、シールド付被覆電線40が、そ
れぞれ端部から長さL0 (=L1 +L2 )だけ絶縁テー
プ80が巻き付けられた残留及び切断シールド付被覆電
線40に切断される。また、それと同時に、その切断位
置の両側で絶縁テープ80及びシールド付被覆電線40
の被覆部(アルミ箔ポリエステルラミネートテープ14
及び絶縁体44)が切込カッター54,58によりそれ
ぞれ切り込まれる。さらに、この切込状態で、図17に
示すようにフロント側クランプ48が電線送給方向Pに
対し逆方向Qに移動する(ステップS23)。その結
果、そのクランプ48に把持された残留シールド付被覆
電線40の電線送給方向Pに対し下流側端部では、その
端部から長さL1 だけ絶縁体14、アルミ箔ポリエステ
ルラミネートテープ14及び絶縁テープ80が剥ぎ取ら
れて芯線42が露出して芯線部82が形成されるととも
に、残った長さL2 (=L0 −L1 )の絶縁テープ80
で被覆された被覆把持領域84が形成される。
【0039】さらに、その動作と並行して、リア側クラ
ンプ50が矢符P方向に移動し、そのクランプ50に把
持された切断シールド付被覆電線40の電線送給方向P
に対し上流側端部についても、上記の同様の処理が行わ
れる。
【0040】次に、ステップS24で残留シールド付被
覆電線40に対して端子圧着処理が行われる。すなわ
ち、残留シールド付被覆電線40を把持したフロント側
クランプ48が、端子圧着機構に向けて移動し、端子圧
着機構により残留シールド付被覆電線40の芯線部82
に端子66の芯線接続部68が圧着されるとともに、被
覆把持部70が被覆把持領域84を把持するように圧着
処理が行われる(図18)。その後、フロント側クラン
プ48が移動し、残留シールド付被覆電線40が再び電
線配設ラインX上に配置される。
【0041】また、この動作に並行して、リア側クラン
プ50が端子圧着機構に向けて移動し、切断シールド付
被覆電線40の端部に端子66が圧着される(ステップ
S25)。その後、リア側クランプ50は切断シールド
付被覆電線40への把持を解除して所定の排出箇所に排
出し(ステップS26)、電線配設ラインX上の元の位
置に戻る。
【0042】上記のようにして端子圧着・排出処理が完
了すると、フロント側クランプ48によるシールド付被
覆電線40の把持が解除される一方、測長ローラ46,
46が、残留シールド付被覆電線40を挟持した状態で
一定時間回転駆動される。その後、テープ巻付ユニット
78でシールド付被覆電線40の外周に長さ2・L0に
わたって絶縁テープ80が巻き付けられる(ステップS
27)。
【0043】それに続いて、再度測長ローラ46,46
が、残留シールド付被覆電線40を挟持した状態で回転
駆動されて、巻き付けられた絶縁テープ80がカッター
54,56,58間に位置するまで、残留シールド付被
覆電線40が電線供給方向Pに搬送される(ステップS
28)。
【0044】そして、上記ステップS22〜S26と同
様の処理が実行される。すなわち、残留シールド付被覆
電線40がフロント側クランプ48およびリア側クラン
プ50にそれぞれ把持されてから、切断カッター56お
よび切込カッター54,58が同期して閉成する(ステ
ップS29)。そして、フロント側クランプ48が電線
送給方向Pに対し逆方向Qに移動して、そのクランプ4
8に把持された残留シールド付被覆電線40の電線送給
方向Pに対し下流側端部で、芯線部82と被覆把持領域
84が同時形成される(ステップS30)。その動作と
並行して、リア側クランプ50が矢符P方向に移動し、
そのクランプ50に把持された切断シールド付被覆電線
40の電線送給方向Pに対し上流側端部についても、上
記の同様の処理が行われる。さらに、残留シールド付被
覆電線40に対し端子圧着処理が行われた(ステップS
31)後、フロント側クランプ48が元の位置(電線配
設ラインX上)に戻る。また、切断シールド付被覆電線
40の端部に端子66が圧着された(ステップS32)
後、リア側クランプ50は切断シールド付被覆電線40
への把持を解除して所定の排出箇所に排出し(ステップ
S33)、電線配設ラインX上の元の位置に戻る。
【0045】これにより1サイクルの動作が完了し、そ
の後は、ステップS34で“Yes”と判断されている
間、上述の動作が繰り返し行われて、両端に端子66が
圧着されたハーネスが順次製造される。
【0046】以上のように、第2実施例によれば、被覆
電線10にアルミ箔ポリエステルラミネートテープ14
をラッピングしてシールド付被覆電線40を作成した
後、そのシールド付被覆電線40の所定位置に絶縁テー
プ80を巻き付け、さらに複数のカッター54,56,
58を用いて、その一定長さL1 だけ絶縁体44,アル
ミ箔ポリエステルラミネートテープ14及び絶縁テープ
80を剥ぎ取って芯線部82を形成するとともに、残っ
た長さL2 の絶縁テープ80で被覆把持領域64を形成
している。そのため、一回の加工で端部の皮剥処理を行
うことができる。しかも、第1実施例と同様に、芯線部
82及び被覆把持領域84の長さL1 ,L2 を正確に調
整することができるため、図18に示すように、端子6
6近傍まで被覆電線10がアルミ箔ポリエステルラミネ
ートテープ14でコーティングされ、端子付近でも良好
なシールド効果が得られる。
【0047】C.第3実施例 上記第2実施例では、シールド付被覆電線40の所定位
置に絶縁テープ80を巻き付けることによって、アルミ
箔ポリエステルラミネートテープ14と端子66を絶縁
させているが、絶縁テープ80の代わりに他の絶縁チュ
ーブを用いてもよい。例えば、図19に示すように、シ
ールド付被覆電線40に絶縁チューブとしてゴム栓86
を利用しても、上記実施例と同様の効果が得られる。す
なわち、ゴム栓86をシールド付被覆電線40の所定位
置に挿通し、さらにゴム栓86の端部と切込カッター5
4とが一致するようにシールド付被覆電線40を位置決
めした後、上記実施例と同様にして、シールド付被覆電
線40を切断予定位置で切断カッター56で切断すると
ともに、アルミ箔ポリエステルラミネートテープ14及
び絶縁体44を切込カッター54で切り込み、その切込
状態で、図20に示すように電線送給方向Pに対し逆方
向Qに移動させることによって、芯線部88と被覆把持
領域90を同時に形成することができる。そのため、一
回の加工で端部の皮剥処理を行うことができる。
【0048】また、上記のようにして形成された芯線部
88に端子66の芯線接続部68を圧着するとともに、
被覆把持部70に被覆把持領域90を把持している(図
21)ので、端子66近傍まで被覆電線10がアルミ箔
ポリエステルラミネートテープ14でコーティングさ
れ、端子付近でも良好なシールド効果が得られる。
【0049】なお、上記実施例では、端子66が圧着に
よって接続されたワイヤーハーネスについて説明した
が、圧接や半田付け等により端子66を接続するタイプ
のワイヤーハーネスにも本願発明を適用することができ
る。
【0050】
【発明の効果】上記において説明したように、請求項1
及び4の発明によれば、シールド付被覆電線の端部から
一定長さだけ絶縁体及び金属箔ポリエステルラミネート
テープを剥ぎ取って、芯線部を形成するとともに、前記
芯線部からさらに所定長さだけ前記金属箔ポリエステル
ラミネートテープを剥ぎ取って前記絶縁体が露出する被
覆把持領域を形成しているので、端子加工を少ない工程
で行うことができる。しかも、こうして形成された前記
芯線部を前記端子の芯線接続部と接続するとともに、前
記被覆把持領域を前記端子の被覆把持部で把持すること
によってハーネスを製造しているので、被覆電線が端子
付近でも前記金属箔ポリエステルラミネートテープによ
ってコーティングされ、中央部のみならず端子付近でも
良好なシールド効果が得られる。
【0051】また、請求項2及び5の発明によれば、シ
ールド付被覆電線の端部から所定長さL0 だけ金属箔ポ
リエステルラミネートテープ上に絶縁テープを巻き付け
た後、前記端部から長さL1 (<L0 )だけ絶縁体,前
記金属箔ポリエステルラミネートテープ及び前記絶縁テ
ープを剥ぎ取って、芯線部と前記シールド付被覆電線に
長さ(L0 −L1 )の残留絶縁テープを巻き付けてなる
被覆把持領域とを形成しているので、端子加工を少ない
工程で行うことができる。しかも、こうして形成された
前記芯線部を前記端子の芯線接続部と接続するととも
に、前記被覆把持領域を前記端子の被覆把持部で把持す
ることによってハーネスを製造しているので、被覆電線
が端子付近でも前記金属箔ポリエステルラミネートテー
プによってコーティングされ、中央部のみならず端子付
近でも良好なシールド効果が得られる。
【0052】さらに、請求項3及び6の発明によれば、
シールド付被覆電線の端部から一定距離L1 だけ離れた
位置に絶縁チューブを取り付けた後、前記端部から長さ
L1だけ絶縁体及び金属箔ポリエステルラミネートテー
プを剥ぎ取って芯線部を形成しているので、端子加工を
少ない工程で行うことができる。しかも、こうして形成
された前記芯線部を前記端子の芯線接続部と接続すると
ともに、被覆把持領域として機能する前記絶縁チューブ
を前記端子の被覆把持部で把持することによってハーネ
スを製造しているので、被覆電線が端子付近でも前記金
属箔ポリエステルラミネートテープによってコーティン
グされ、中央部のみならず端子付近でも良好なシールド
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネスの
製造方法の第1実施例を適用することができるのハーネ
ス製造装置を示す図である。
【図2】アルミ箔ポリエステルラミネートテープの構成
を示す斜視図である。
【図3】被覆電線へのアルミ箔ポリエステルラミネート
テープの縦添えラッピングを示す図である。
【図4】シールド付被覆電線の断面図である。
【図5】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネスの
製造方法の第1実施例を示すフローチャートである。
【図6】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネスの
製造方法の第1実施例を示すフローチャートである。
【図7】第1実施例にかかるシールド付ワイヤハーネス
の製造方法の手順を説明するための説明図である。
【図8】第1実施例におけるシールド付被覆電線の端末
処理を説明するための説明図である。
【図9】第1実施例におけるシールド付被覆電線の端末
処理を説明するための説明図である。
【図10】第1実施例にかかるシールド付ワイヤハーネ
スの端子部分を示す図である。
【図11】第1実施例にかかるシールド付ワイヤハーネ
スの製造方法の手順を説明するための説明図である。
【図12】シールド付ワイヤハーネスの変形例を示す斜
視図である。
【図13】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネス
の製造方法の第2実施例を適用することができるハーネ
ス製造装置を示す図である。
【図14】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネス
の製造方法の第2実施例を示すフローチャートである。
【図15】この発明にかかるシールド付ワイヤハーネス
の製造方法の第2実施例を示すフローチャートである。
【図16】第2実施例におけるシールド付被覆電線の端
末処理を説明するための説明図である。
【図17】第2実施例におけるシールド付被覆電線の端
末処理を説明するための説明図である。
【図18】第2実施例にかかるシールド付ワイヤハーネ
スの端子部分を示す図である。
【図19】第3実施例におけるシールド付被覆電線の端
末処理を説明するための説明図である。
【図20】第3実施例におけるシールド付被覆電線の端
末処理を説明するための説明図である。
【図21】第3実施例にかかるシールド付ワイヤハーネ
スの端子部分を示す図である。
【符号の説明】
14 アルミ箔ポリエステルラミネートテープ 40 シールド付被覆電線 42 芯線 44 絶縁体 62,82,88 芯線部 64,84,90 被覆把持領域 66 端子 80 絶縁テープ 86 ゴム栓(絶縁チューブ)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−237979(JP,A) 特開 平4−255682(JP,A) 特開 平4−36906(JP,A) 特開 平4−14708(JP,A) 特開 平3−110719(JP,A) 特開 平2−15516(JP,A) 特開 平3−214576(JP,A) 特開 昭60−150574(JP,A) 実開 平4−102176(JP,U) 実開 昭61−61198(JP,U) 実開 平3−124421(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 43/05 H01B 7/00 301 H01B 7/18 H01B 13/00 513 H01R 4/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯線に絶縁体を被覆し、さらにその絶縁
    体に金属箔ポリエステルラミネートテープを被覆してな
    るシールド付被覆電線の端部に、端子が取り付けられた
    シールド付ワイヤハーネスであって、 前記シールド付被覆電線の端部から一定長さだけ前記絶
    縁体及び前記金属箔ポリエステルラミネートテープが剥
    ぎ取られて前記芯線が露出する芯線部が形成されるとと
    もに、前記芯線部からさらに所定長さだけ前記金属箔ポ
    リエステルラミネートテープを剥ぎ取って前記絶縁体が
    露出する被覆把持領域が形成され、 さらに、その芯線部に前記端子の芯線接続部が接続され
    るとともに、その被覆把持領域を前記端子の被覆把持部
    が把持することを特徴とするシールド付ワイヤハーネ
    ス。
  2. 【請求項2】 芯線に絶縁体を被覆し、さらにその絶縁
    体に金属箔ポリエステルラミネートテープを被覆してな
    るシールド付被覆電線の端部に、端子が取り付けられた
    シールド付ワイヤハーネスであって、 前記シールド付被覆電線の端部から所定長さL0 だけ前
    記金属箔ポリエステルラミネートテープ上に絶縁テープ
    が巻き付けられ、さらに前記端部から長さL1(<L0
    )だけ前記絶縁体,前記金属箔ポリエステルラミネー
    トテープ及び前記絶縁テープが剥ぎ取られて前記芯線が
    露出する芯線部と前記シールド付被覆電線に長さ(L0
    −L1 )の残留絶縁テープを巻き付けてなる被覆把持領
    域とが形成され、 さらに、その芯線部に前記端子の芯線接続部が接続され
    るとともに、その被覆把持部を前記端子の被覆把持領域
    が把持することを特徴とするシールド付ワイヤハーネ
    ス。
  3. 【請求項3】 芯線に絶縁体を被覆し、さらにその絶縁
    体に金属箔ポリエステルラミネートテープを被覆してな
    るシールド付被覆電線の端部に、端子が取り付けられた
    シールド付ワイヤハーネスであって、 前記シールド付被覆電線の端部から一定距離L1 だけ離
    れた位置に絶縁チューブが取り付けられ、前記端部から
    長さL1 だけ前記絶縁体及び前記金属箔ポリエステルラ
    ミネートテープが剥ぎ取られて前記芯線が露出する芯線
    部が形成され、 さらに、その芯線部に前記端子の芯線接続部が接続され
    るとともに、前記絶縁チューブを前記端子の被覆把持部
    が把持することを特徴とするシールド付ワイヤハーネ
    ス。
  4. 【請求項4】 芯線に絶縁体を被覆してなる被覆電線に
    金属箔ポリエステルラミネートテープをさらに被覆して
    シールド付被覆電線を形成する工程と、 前記シールド付被覆電線の端部から一定長さだけ前記絶
    縁体及び前記金属箔ポリエステルラミネートテープを剥
    ぎ取って、前記芯線が露出する芯線部を形成するととも
    に、前記芯線部からさらに所定長さだけ前記金属箔ポリ
    エステルラミネートテープを剥ぎ取って前記絶縁体が露
    出する被覆把持領域を形成する工程と、 前記芯線部を前記端子の芯線接続部と接続するととも
    に、前記被覆把持領域を前記端子の被覆把持部で把持す
    る工程とを含むことを特徴とするシールド付ワイヤハー
    ネスの製造方法。
  5. 【請求項5】 芯線に絶縁体を被覆してなる被覆電線に
    金属箔ポリエステルラミネートテープをさらに被覆して
    シールド付被覆電線を形成する工程と、 前記シールド付被覆電線の端部から所定長さL0 だけ前
    記金属箔ポリエステルラミネートテープ上に絶縁テープ
    を巻き付ける工程と、 前記端部から長さL1 (<L0 )だけ前記絶縁体,前記
    金属箔ポリエステルラミネートテープ及び前記絶縁テー
    プを剥ぎ取って、前記芯線が露出する芯線部と前記シー
    ルド付被覆電線に長さ(L0 −L1 )の残留絶縁テープ
    を巻き付けてなる被覆把持領域とを形成する工程と、 その芯線部を前記端子の芯線接続部と接続するととも
    に、その被覆把持部を前記端子の被覆把持領域で把持す
    る工程とを含むことを特徴とするシールド付ワイヤハー
    ネスの製造方法。
  6. 【請求項6】 芯線に絶縁体を被覆してなる被覆電線に
    金属箔ポリエステルラミネートテープをさらに被覆して
    シールド付被覆電線を形成する工程と、 前記シールド付被覆電線の端部から一定距離L1 だけ離
    れた位置に絶縁チューブを取り付ける工程と、 前記端部から長さL1 だけ前記絶縁体及び前記金属箔ポ
    リエステルラミネートテープを剥ぎ取って前記芯線が露
    出する芯線部を形成する工程と、 その芯線部に前記端子の芯線接続部を接続するととも
    に、前記絶縁チューブを前記端子の被覆把持部で把持す
    る工程とを含むことを特徴とするシールド付ワイヤハー
    ネスの製造方法。
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