JPS6032418B2 - 電気ケ−ブルの端末処理工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気ケーブル、特にケーブル絶縁体上にテー
プ巻きによる外部しやへし、層を設けてなる電気ケーブ
ルの端末処理工法に関するものである。

一般に、この種電気ケーブルの接続あるいは端末部施工
は、まずケーブル端部のシースおよび外部しやへし、層
を或る区間に亘つて順次段剥ぎし、そしてケーブル絶縁
体を露出させることから始められる。

しかるに、上記外部しやへし、層を切断するに当って残
すべき側の外部しやへし、層が形崩れを超こし易く、酷
い時には当該外部しやへし・層に鮫を作ってしまうこと
もあった。

このようにして外部しやへし、層に鮫を作ってしまった
場合には、後で、つまり接続部あるいは端末部として完
成させた後で、上記雛の部分でテープ切れを生じたりし
て電気的あるいは機械的に微妙に悪い影響を受ける心配
があり、問題である。このため、従来は前記外部しやへ
し、層の切断に当り、残すべき側の外部しやへし・層の
端部を任意のバインド線で束縛することが行なわれてい
る。

しかし、この方法の場合、その束縛作業が結構面倒であ
るばかりか必ずしも十分に外部しやへし、層を束縛する
ことができなかった。十分に束縛しようとして締め過ぎ
ると、帰って外部しやへし、層に雛を作ってしまったり
、酷い時にはケーブル絶縁体を損傷してしまう恐れがあ
ったのである。本発明の目的は、前記した従来技術の欠
点を解消し、外部しやへし、層の切断に当り、残すべき
側の外部しやへし、層の束縛を容易にしかも確実に行な
い得る工法の提供にある。すなわち、本発明の要旨は、
電気ケーブルの端末処理に当り、残すべき側の外部しや
へし、層の織部周上に、片面に粘着層を設け且つそれ自
身の端緑を鋭利にしてなる束縛用テープを、当該粘着層
を内側にして且つ鋭利にした端縁を剥離すべき外部しや
へし・層側にして巻き付けて、上記外部しやへし・層を
束縛した後で、剥離すべき側の外部しやへい層を上誌束
縛用テープの鋭利な端縁を使って切断してこれを剥離す
る点にある。

上記束縛用テープの材料としては、基本的には剥離すべ
き側の外部しやへし、層の剥離に際して、残すべき側の
外部しやへし、層を押え付けるだけの機械的強度を持つ
ものであれば良い訳であるが、一般には金属類が適当で
ある。

ただし、巻き付けた上記束縛用テープを外部しやへし、
層を剥離した後、そのまま残された外部しやへし、層の
一部として使いたいと云った場合には、銅、真稔あるい
はステンレスなどの非磁性のものを用いるのが好ましい
。

磁性のものの場合には、発熱の問題があるので好ましく
は避けるべきである。また、粘着層としては、外部しや
へし、層と束縛用テープとを電気的に接続すると云う意
味からすれば、導電性のものを用いることが好ましい。

ただし、これに限定されるものではない。次に、添付の
図面により本発明の実施例を説明するが、本発明が本実
施例をもって限定的に解釈されるものでないことは言う
までもない。

まず、用意された架橋化ポＩＪエチレン絶縁ビニルシー
スケーブル１のピニルシース２を織部より所定の区間に
亘って剥離する。

これは、従来の工法と同様任意のナイフ等を用いて行な
われる。次いで、こうして露出された銅テープ巻形外部
しやへい層３の残そうとする側の端部周上に、片面に粘
着層４を設けてなるステンレス製束縛用テープ５を当然
粘着層４を内側にして巻き付けて、上記外部しやへし、
層３を束縛する。然る後、剥離すべき側の外部しやへし
、層３′を上記束縛用テープ５の端緑に沿って切断して
これを除去する。

もう少し詳しく説明すると、ここで上記束縛用テープ５
は、剥離すべき外部しやへし、層側の端緑を鋭利に形成
せしめられてなり、しかして上記外部しやへし、層は上
記テープの機縁を使って切断され次いで、以上の方法と
同じ方法で剥離すべきテープ巻形外部半導電層６を剥離
除去する。

７はこうして露出された架橋化ポリエチレン絶縁体、ま
た８はケーブル導体である。

この後、ケーブルは束縛用テープ５をそのままにして接
続あるいは端末部に組み立てられる。

さて、斯様にして遂行される本実施例によれば残すべき
側の外部しやへし、層の端部を束縛する手段として、片
面に粘着層を設け且つそれ自身の端縁を鋭利にしてなる
束縛用テープを、当該粘着層を内側にして、且つ鋭利に
した端緑を剥離すべき外部しやへし、層側にして上記外
都しやへし、層の端部周上に巻き付ける手段が採用され
てなることから、その作業がきわめて容易となる。しか
も、外部しやへし、層においては、粘着層の粘着力およ
び束縛用テープの支持力によって滋などを作ることなく
、またケーブル絶縁体を損傷することなく確実に押えら
れる。

また、剥離すべき側の外部しやへし、層の切断に当って
は、束縛用テープの端縁をガイド且つ切断具として利用
できるために、切り口をきれいに仕上げることができる
と共に、刃物を別に用意する必要がなくきわめて便利で
ある。

このように、本発明は従来技術の欠点を解消し、外部し
やへし、層の切断に当り、残すべき側の外部しやへし、
層を用意にしかも確実に束縛でき、且つ切断に当っては
これをきわめてスムーズに行い得るものであって、その
実用的価値はきわめて大きい。

なお、本発明はテープ巻形外部しやへし、層のみならず
、編組あるいは多数の素線を並列配置してなる外部しや
へし、層に対しても優れた効果を奏し得るであろうこと
が考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明鰭気ケーブルの端末処理工法の一実施
例説明図、第２図は上記実施例において使われる束縛用
テープの説明図である。 １……ケーブル、２……シース、３，３……外部しやへ
し、層、４・・…・粘着層、５・・…・束縛用テープ、
６・・・・・・外部半導電層、７・・・・・・絶縁体、
８・・・…導体。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケーブルのテープ巻形外部しやへい層を端部より所
   定の区間に亘つて剥離するに当り、残すべき側の外部し
   やへい層の端部周上に、片面に粘着層を設け且つそれ自
   身の端縁を鋭利にしてなる束縛用テープを、当該粘着層
   を内側にして且つ鋭利にした端縁を剥離すべき外部しや
   へい層側にして巻き付けて上記外部しやへい層を上記束
   縛用テープの鋭利な端縁を使つて切断してこれを剥離す
   ることを特徴とする電気ケーブルの端末処理工法。 ２ 束縛用テープに非磁性の金属テープを用いた特許請
   求の範囲第１項記載の電気ケーブルの端末処理工法。