JP3036643B2 - ケーブル接続部 - Google Patents

ケーブル接続部

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JP3036643B2
JP3036643B2 JP2098375A JP9837590A JP3036643B2 JP 3036643 B2 JP3036643 B2 JP 3036643B2 JP 2098375 A JP2098375 A JP 2098375A JP 9837590 A JP9837590 A JP 9837590A JP 3036643 B2 JP3036643 B2 JP 3036643B2
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dielectric tube
dielectric
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tube
sleeve
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敏男 関根
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、接続部の電界緩和のために誘電体チューブ
を用いていわゆる段絶縁を施したケーブル接続部に関す
る。
(従来の技術) ケーブル接続部を樹脂被覆して絶縁保護する場合、層
状に絶縁層を形成し、各絶縁層の分担電圧を均一化して
電界緩和を行なうために、いわゆる段絶縁が施される。
第5図に、そのような従来のケーブル接続部の縦断面
図を示す。
図において、左右一対のケーブル1は、シース2,遮蔽
層3及び絶縁層4がその端部において段剥され、導体5
が所定長露出されている。
ここで、互いに導体5の端部を突き合わせて、各導体
5の端部近傍を圧縮スリーブ6を用いて圧縮接続してい
る。この圧縮スリーブ6の直上を取巻く外周には、電界
集中防止のためのスリーブカバー8が設けられている。
このスリーブカバー8は、例えば、半導電性EPゴム(エ
チレンプロピレンゴム)あるいは銅やアルミニウム等の
成型品から成る。そして、この導体5及び圧縮スリーブ
6の外周近傍を包囲するように、誘電体チューブ7が設
けられている。この誘電体チューブ7の両端は、絶縁層
4の外周で段剥された遮蔽層3まで延長されている。
誘電体チューブ7には、熱収縮性の高誘電率プラスチ
ック、例えばカーボン入りポリエチレンチューブを使用
する。誘電体チューブ7の外周には、熱収縮性のEPゴム
から成る絶縁チューブ10が被覆され、最外周には半導電
層11が被覆されている。この半導電層11も、スリーブカ
バー8と同様の半導電性PEゴム等から構成される。
尚、同様の半導電性EPゴムから成る端末カバー12によ
り、ケーブル1の遮蔽層3と接続部最外周の半導電層11
とが、電気的,機械的に接続されている。
以上の構成のケーブル接続部は、圧縮スリーブ6の近
傍電界をスリーブカバー8により緩和すると共に、誘電
体チューブ7によってケーブル1の絶縁層4直上部分の
電界を緩和し、絶縁チューブ10と誘電体チューブ7との
電圧分担を適当に選定している。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記のような従来のケーブル接続部におい
て、誘電体チューブ7は、効果的な電界緩和を行なうた
めに、絶縁体チューブ10に比べて、できるだけ高い誘電
率を持つ材料に選定することが好ましい。
ところが、一般に高誘電率材料は、その固有抵抗が小
さくなる傾向にある。従って、例えば比誘電率30程度の
材料を使用した場合、その固有抵抗は109[Ω・cm]程
度となる。
第5図を見て明らかなように、誘電体チューブ7は、
その中央でスリーブカバー8や圧縮スリーブ6を介して
導体5に電気的に接触し、両端ではケーブル1の遮蔽層
3に電気的に接触している。従って、誘電体チューブ7
の長手方向にケーブルの導体5に加わる電圧が印加さ
れ、誘電体チューブ7には長手方向に電流が流れる。こ
の電流は、導体5の課電電圧に比例し、導体5に高電圧
を加えた場合、誘電体チューブ7に大電流が流れて、誘
電体チューブ7が焼損するという問題もあった。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、電界緩
和を目的として設けられる誘電体チューブの電流による
発熱を防止したケーブル接続部を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、一対のケーブルの各導体及び該各導体を突
き合わせて圧縮接続する圧縮スリーブを含む導通部と、
前記導通部を覆う電界緩和用のスリーブカバーと、前記
各ケーブルの絶縁層及び遮蔽層上にこれらに跨って配さ
れる電界緩和のための一対の誘電体チューブと、前記各
誘電体チューブと前記スリーブカバーとの間に、前記各
誘電体チューブと前記導通部との導通を遮断するために
配される絶縁スペーサとを備えることを特徴とするもの
である。
(作用) 以上のケーブル接続部は、一対の誘電体チューブと圧
縮スリーブや導体との間の導通を遮断するように、絶縁
スペーサが挿入されている。これにより、電流の経路が
断たれ、誘電体チューブには、課電電圧に応じた電流が
流れず、その発熱が防止される。
(実施例) 以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明のケーブル接続部実施例を示す縦断
面図である。
図のケーブル接続部は、一対のケーブル1のシース2
と遮蔽層3と絶縁層4を順に段剥し、その一端において
露出した導体5の端部を相互に突き合わせ、導体5の端
部近傍を圧縮スリーブ6を用いて圧縮接続した構成とさ
れている。この導体5及び圧縮スリーブ6の外周近傍
は、電界集中防止のためのスリーブカバー8′で覆われ
ている。このスリーブカバー8′は、第5図のスリーブ
カバー8よりも外径が太くなっているが、その材質は同
様の半導電性又は導電性材料から成る。
また、ケーブル1の絶縁層4は、その端部において、
図のようにペンシリングされており、このペンシリング
部外周近傍には、EPゴム等から成る絶縁スペーサ9が配
置されている。この絶縁スペーサ9は、中央に絶縁体4
を嵌込むテーパ孔を有するリング状のものである。そし
て、スリーブカバー8′の両側に設けられた絶縁スペー
サ9の両側に、それぞれ遮蔽層3まで延長された誘電体
チューブ7′が設けられている。これらの外周を覆う、
絶縁体チューブ10,半導電層11及び端末カバー12の構成
は、第5図を用いて説明した従来のケーブル接続部と同
一である。
以上の構成の本発明のケーブル接続部は、誘電体チュ
ーブ7′がケーブル1の遮蔽層3にそれぞれ一端を接触
させているものの、他端は圧縮スリーブ6に達する前に
終端し、圧縮スリーブ6に電気的に接続されていない。
即ち、絶縁スペーサ9の作用により、誘電体チューブ
7′の長手方向に電流が流れることがない。尚、例えば
77kV用400mm2の導体5を有するCVケーブル(架橋ポリエ
チレン絶縁ケーブル)の場合、厚さ4mm程度の高誘電率
チューブを使用して良好な結果を得た。
上記のように、絶縁体4にペンシリングを施したの
は、誘電体チューブ7′の圧縮スリーブ6に近い側のエ
ッジとの導体5との間の沿面距離を長くするためであ
る。また、誘電体チューブ7′と絶縁スペーサ9との間
に僅かな隙間が生じた場合、ここにコロナ放電等が発生
する恐れもある。
そこで、第2図に示すように、スリーブカバー8′と
電気的に接触し、少なくとも絶縁スペーサ9と誘電体チ
ューブ7′との境界部分までをカバーする遮蔽部13を設
けるようにすればよい。この遮蔽部13は、半導電層11と
同様の半導電性PEゴム等により、絶縁体チューブ10と一
体モールドで構成されることが好ましい。
ところで、上記実施例では、誘電体チューブ7′の圧
縮スリーブ6との導通を遮断するように、スリーブカバ
ー8′と誘電体チューブ7′の間に絶縁スペーサ9を設
けた。これと同様の効果を得る方法は、この他にも種々
考えられる。
第3図には、本発明の他の実施例を示すケーブル接続
部縦断面図を示す。
この変形例では、圧縮スリーブ6の外周近傍を絶縁ス
ペーサ9′で覆うようにしている。この絶縁スペーサ
9′は、絶縁体チューブ10に用いられたと同様の絶縁性
のEPゴム等から成る。尚、この場合、圧縮スリーブ6の
外周面における電界集中が問題となるが、これは別途圧
縮スリーブ6の直上等に、電界集中緩和のための半導電
チューブを被せる等により回避できる。
第3図の実施例においても、誘電体チューブ7″が絶
縁スペーサ9′によって長手方向に分断され、かつ、圧
縮スリーブ6との電気的接触を遮断されている。この結
果、誘電体チューブ7′に長手方向に電流が流れるのを
阻止できる。
第4図に、本発明の更に別の実施例縦断面図を示す。
この実施例では、誘電体チューブ7には、第5図に示
した従来のものと同様の構成のものを使用する。
一方、圧縮スリーブ6の外周を覆う絶縁スペーサ9″
を、EPゴムやポリエチレン等の通常の絶縁体とする。こ
の場合の圧縮スリーブ6の外周面における電界集中は、
別途簡単な半導電チューブ等により緩和しておく。これ
により、誘電体チューブ7と圧縮スリーブ6との間の電
気接続が遮断され、誘電体チューブ7には、やはりその
長手方向に電流が流れず、発熱等を生じない。
尚、この実施例の場合、熱収縮性の誘電体チューブ7
を収縮させる際に、絶縁スペーサ9″の部分でしわやく
びれが生じないように、絶縁スペーサ9″の外径や長さ
を選定することが好ましい。誘電体チューブの外形を滑
らかにし、電界緩和を効果的に行なうためである。
本発明は以上の実施例に限定されない。
誘電体チューブや圧縮スリーブ、その他接続部外周に
被覆する絶縁チューブ等の構成や材料,断面形状等は、
適宜必要に応じて種々選択して差し支えない。
(発明の効果) 以上説明した本発明のケーブル接続部は、接続部の電
界緩和のために設けられた誘電体チューブについて、圧
縮スリーブと遮蔽層との間の導通を遮断する絶縁スペー
サを挿入するようにしたので、誘電体チューブに長手方
向に電流が流れず、発熱や焼損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のケーブル接続部実施例を示す縦断面
図、第2図はその変形例を示す要部縦断面図、第3図は
本発明の他の実施例を示すケーブル接続部縦断面図、第
4図は本発明の別の実施例を示すケーブル接続部縦断面
図、第5図は従来のケーブル接続部縦断面図である。 1……ケーブル、 2……シース、 3……遮蔽層、 4……絶縁層、 5……導体、 6……圧縮スリーブ、 7,7′,7″……誘電体チューブ、 8,8′……スリーブカバー、 9,9′,9″……絶縁スペーサ、 10……絶縁体チューブ、 11……半導電層、 12……端末カバー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のケーブルの各導体及び該各導体を突
    き合わせて圧縮接続する圧縮スリーブを含む導通部と、 前記導通部を覆う電界緩和用のスリーブカバーと、 前記各ケーブルの絶縁層及び遮蔽層上にこれらに跨って
    配される電界緩和のための一対の誘電体チューブと、 前記各誘電体チューブと前記スリーブカバーとの間に、
    前記各誘電体チューブと前記導通部との導通を遮断する
    ために配される絶縁スペーサとを備えることを特徴とす
    るケーブル接続部。
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