JPWO2005043149A1 - ハイブリッド型異物検知装置とそのトレサビリティ用システム - Google Patents

ハイブリッド型異物検知装置とそのトレサビリティ用システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2005043149A1
JPWO2005043149A1 JP2005515174A JP2005515174A JPWO2005043149A1 JP WO2005043149 A1 JPWO2005043149 A1 JP WO2005043149A1 JP 2005515174 A JP2005515174 A JP 2005515174A JP 2005515174 A JP2005515174 A JP 2005515174A JP WO2005043149 A1 JPWO2005043149 A1 JP WO2005043149A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foreign matter
ray
detection device
hybrid type
matter detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005515174A
Other languages
English (en)
Inventor
近藤 信一
信一 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOK ENGINEERING CO., LTD.
Original Assignee
TOK ENGINEERING CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOK ENGINEERING CO., LTD. filed Critical TOK ENGINEERING CO., LTD.
Publication of JPWO2005043149A1 publication Critical patent/JPWO2005043149A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/02Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material
    • G01N23/04Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by transmitting the radiation through the material and forming images of the material

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Abstract

ハイブリッド型金属異物検知装置(1)は、マグネットブースタ(5)、X線装置(7)、センサコイル(8)を含む。ベルトコンベヤ(4)で搬送されてくる被検出物(6)に混入された金属異物はマグネットブースタ(5)を通過するとき磁性が強くなりセンサコイル(8)で検知しやすくなる。X線装置(7)から発生するX線の焦点は、センサコイル(8)の感度が一番低下する領域に設定することによって、被検出物の表面、中央部分に混入した金属異物を良好に検知できる。

Description

本発明は、被検査物に混入した異物を検知する異物検知システムに関するものである。詳しくは、アルミニウム等の金属材料で包装されている被検査物に混入した金属異物を含む異物を検知する異物検知装置とそのトレサビリティ用システムに関する。
食品、医薬品などの製造過程において、搬送機、洗浄機、攪拌機、切断機、練機、蒸し器などの各種容器や刃物、篩などが金属疲労を受けてむくれ、破断、剥がれ、削れ、欠けなどして製品に異物として入り込む。これらの異物を検知し、排除することが重要である。被検査物に混入した金属異物を検知する手段として、電磁波型のセンサコイルを用いるものが提案されている。
従来の電磁波型のセンサコイルでは、高濃度の塩分溶液を有する液状食品を検知するとき誤検知が多い。これは、センサコイルから発生する電磁波が高濃度の塩分溶液に当たると、この溶液内に高周波電流が流れるためと考えられる。このために、このような液状食品を検知するときに、センサコイルの感度を大幅に下げなければならず、センサコイルの感度が下がると、食品中の金属異物を検知できない欠点がある。
高濃度の塩分溶液を有する液状食品や非金属、非磁性金属にはX線装置などが利用されている。金属異物は、上述の各種容器や刃物、篩などを構成するオーステナイト系ステンレスであることが多い。オーステナイト系ステンレスは塑性変形するとマルテンサイト変態を誘発し、弱い磁性を持つ結晶構造に変化する。
このため、センサコイル付近では、マグネットブースタを配置し、磁力線の反応を強化させて高い感度で検知が可能である。被検査物がマグネットブースタを通過するとき、マグネットブースタが発生する磁化の働きで磁性が一定の方向に向き、オーステナイト系ステンレスがマルテンサイト変態した弱磁性体被検査物が磁化される。
このマグネットブースタを利用した磁性体、非磁性体の異物を検知する方法およびその装置が特許文献1によって開示されている。E型などの鉄心に銅線コイルを巻いた1対のセンサコイルに交流電圧を印加すると交番磁界が発生する。このとき、1対のセンサコイルを平衡又は非平衡ブリッジ回路になるよう接続しておく。交番磁界が変化されない限りブリッジ回路の出力電流は一定である。
図4に図示するように、交番磁界を発生している1対のセンサコイル8の上下間を磁性体または磁化された金属異物を含む被検査物6が通過するとき、交番磁界の磁力線のフォーム(形成)が乱される。このときセンサコイルを流れる電流が変化し、平衡又は非平衡ブリッジ回路の出力電圧が変化する。この出力信号電圧の変化をもって金属異物が検知できる。
図6には、X線装置を用いて異物を検知する概要を図示している。X線装置は、基本的にX線発生器10がX線を発生させて、スリット11を通し被検査物6に照射し、被検査物6を透過したX線を受信系で受信する構成になっている。被検査物6はベルトコンベヤ4によって搬送されている。
受信系は、蛍光板13とCCDカメラ12から構成されている。被検査物6を透過したX線が当たった蛍光板13の部分が光り、これをCCDカメラ12で撮影する。CCDカメラ12で撮影した画像を後段の工程で画像処理し異物を検知する。
また、図7に図示するように、ベルトコンベヤ4で被検査物15、16を搬送し、X線を通過させる。このとき、被検査物15、16を透過したX線をミラー14で反射させてCCDカメラ12で撮影する。CCDカメラ12で連続して撮影すると、被検査物15、16の移動に伴い、異物の位置が連続的に変化する。
WO 03/027659 A1
しかし、センサコイル8は、異物の位置がセンサコイル8の表面から離れるに従って検知感度が低下するという欠点がある。図5には、センサコイルの感度をグラフにしている。金属異物が、センサコイル8を構成する1対のセンサコイル8である上側と下側のセンサコイル8の近くでは、高感度で金属異物を検知できる。
これは、センサコイル8が発生する交番磁界が乱れ、その磁力線の反応が大きく変化するためである。一方、1対のセンサコイル8の中央部、中央部近傍では、磁力線の反応が小さく、出力電流の変化が小さい。このために、検知できる金属異物サイズが大きくなる欠点がある。
X線発生器10から発生するX線は広がり角度を持っており、円錐状に広がりながら被検査物6を通過し、蛍光板13に照射する。図6に図示するように、被検査物6を所定のところにおいて、又は瞬時に検知すると、被検査物6の上の角のように漏れるところがある。
図7に図示するように被検査物15、16のように大きさと、中央部分と端側の厚さが異なる場合は、検知感度が異なる場所依存性と厚さ依存性、内容物依存性を持っている。それぞれの大きさと、厚さ、内容物によってCCDカメラ12の撮影をしなければならない欠点がある。また、X線装置では、細長い異物のとき、X線がその長さ方向(軸方向)に照射された場合は、照射面積が小さく検知感度が低下し検知できないことがある。
被検査物がアルミニウムなどの金属材料で包装されている場合、また、X線吸収率の高い包材や内容物(密度の大きい物質)等で構成されている被検査物の場合、包材を透過したX線の強度により、金属異物が同様に透過されてしまい、異物を検出できなくなる。同様に、X線照射方向に対して不定形で、厚さに大きなバラツキがあるような被検査物の場合、金属異物が被検査物の濃度に吸収されてしまい、異物を検出できなくなる。
X線装置で発生するX線強度は、包材や内容物が透過できる値に設定されるので、X線吸収率の高い包材や内容物により異物検知感度に限界がある。反面、センサコイル装置は異物の位置がセンサコイルの表面から離れるに従って検知感度が低下するという欠点はあるが、包材の厚さや内容物に全く影響されない特性を備えている。このようにX線装置の利点と欠点、センサコイル装置の利点と欠点は、互いの欠点を補完しあう特徴を備えている。
両装置の利点を機能的に結合して構成したハイブリッド装置は、理想的な金属包装内の食品等に混入した異物の検知が可能である。一方、食品等の生産、加工、流通等の各段階で原材料の出所や製造元、販売先等の記録を記帳・保管し、食品とその情報とを追跡できるようにするトレサビリティが重要視されている。従って、食品の安全性についての原因究明や問題食品の追跡・回収を容易にし、食品の安全性や品質、表示に対する消費者の信頼確保に役立てるものである。そのためには、製造された各商品を製造ラインごとに把握することが重要である。
食品に異物が混入したとき、どの製造ラインから異物が混入したかを把握することが重要である。例えば、製造食品には、ステンレスの破片の異物が混入したことを異物検知装置によって判明したとき、このステンレス破片がどの製造ラインで混入したかを推測し、製造ラインにフィードバックをかけることが重要である。
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、磁気型の異物検知機能とX線型の異物検知機能を組み合わせたハイブリッド型異物検知装置を提供する。
本発明の他の目的は、金属包装内被検査物の表面および中央部分に混入した磁性及び非磁性金属並びに非金属異物を良好に検知できるハイブリッド型異物検知装置を提供する。
本発明の更に他の目的は、ハイブリッド型異物検知装置を用い、被検査物の商品に混入した異物を検知し、X線による画像情報分析とセンサコイルの磁気反応情報分析からこの異物がどの製造ラインから混入したかを明らかにするハイブリッド型異物検知装置を有するトレサビリティシステムを提供する。
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を採る。
本発明1のハイブリッド型異物検知装置は、被検査物を搬送するための搬送手段と、前記被検査物に混入した異物の中の磁性体異物を磁化するための磁化手段と、真空管に入っている陰極、陽極でX線を発生させるためのX線発生手段、及び前記被検査物を透過した前記X線を受信するためのX線受信手段とからなる前記異物の有無を検知するためのX線装置と、前記磁性体異物の有無を検知するための1対のセンサコイルからなる電磁波検知手段と、前記センサコイルの出力信号、及び前記X線装置から出力されるX線装置出力信号を並列的に処理して前記異物を検知する信号処理手段とからなる。
本発明2は、本発明1のハイブリッド型異物検知装置において、前記X線発生手段と前記X線受信手段は、1つの揺動軸に配置され、前記揺動軸を傾けることによって前記被検査物を垂直軸以外の角度から検知することを特徴とする。
本発明3は、本発明1又は2に記載のハイブリッド型異物検知装置において、前記X線発生手段は、前記陰極及び前記陽極が前記磁化手段の磁界による影響を受けることのない強磁性体により磁気シールドされていることを特徴とする。
本発明4は、本発明1ないし3のハイブリッド型異物検知装置において、前記X線装置が前記磁化手段と前記電磁波検知手段の間に配置されていることを特徴とする。
本発明5は、本発明1のハイブリッド型異物検知装置において、前記X線発生手段が発生するX線は、前記1対のセンサコイルの上下中央近傍に位置する前記異物を検知できるように最適化されたX線強度、波長のスペクトル線幅を有することを特徴とする。
本発明6は、本発明2のハイブリッド型異物検知装置において、前記X線発生手段は前記搬送手段の下側に、前記X線受信手段は、前記搬送手段の上側に設置され、前記揺動軸を垂直の方向から所定の角度(θ)で傾けて前記被検査物を検知することを特徴とする。
本発明7は、本発明1に記載のハイブリッド型異物検知装置において、前記1対のセンサコイルが平衡又は非平衡のブリッジ回路を構成するように接続され、前記ブリッジ回路に交流電圧が印加されて前記センサコイルが交番磁界を発生させ、前記磁性体異物が前記センサコイルの付近を通過するとき前記交番磁界が変化し、前記ブリッジ回路の出力電流/電圧が変化してセンサコイル出力信号となることを特徴とする。
本発明8は、本発明7のハイブリッド型異物検知装置において、前記センサコイルの励磁電源及び周波数は、前記被検査物を包装している金属包装に渦電流を発生させない程度の周波数と磁場強度の電流を用いることを特徴とする。
本発明9のハイブリッド型異物検知装置を有するトレサビリティ用システムは、本発明1〜8に記載のハイブリッド型異物検知装置において、商品を製造する製造工程、前記商品の製造に用いる機械設備、前記商品の製造に用いる材料についてのデータを予め格納し、かつ前記被検査物及び/又は前記異物についての情報を随時登録するためのデータベースと、前記商品の製造の履歴を追跡するトレサビリティのために単独で又は他のトレサビリティ用のシステムと連携をとり、前記データを用いて前記被検査物及び/又は前記異物についての情報を解析する電子計算機とからなることを特徴とする。
本発明によると、次の効果が奏される。
本発明は、X線装置および磁気センサコイルを組み合わせて被検査物を検知するため、異物が被検査物のどの位置に配置されていても良好に検知することが可能になった。
本発明のハイブリッド型異物検知装置は、X線装置をマグネットブースタとセンサコイルとの間に配置することで省スペースを図ることができた。また、包材および内容物を透過できるX線強度が、混入金属異物を検知できない微少な異物の場合でも、センサコイルにより検知することが可能になった。
X線発生器と、受信器は、一つの軸の上に配置されており、垂直方向から所定の角度θで傾くことが可能な設計になっている。この角度の傾きの程度は、被検査内容物の種類、その包装材料の種類、形状により調整され、X線が長さ方向(軸方向)に照射された方向に立った場合でも、検知感度が低下せずに検知可能になった。
本発明のハイブリッド型異物検知装置を有すトリサビリティ用システムは、異物のX線による画像情報分析とセンサコイルの磁気反応情報分析から、データベースに蓄積されている各種情報から異物混入過程を追跡できるようになった。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の最良の実施の形態を図面によって具体的に説明する。
図1には、本発明の実施の形態1のハイブリッド型異物検知装置の概要を図示している。ハイブリッド型異物検知装置1は、支持台2、駆動モータ3、ベルトコンベヤ4、マグネットブースタ5、X線検出器7、センサコイル8、信号処理ユニット9から構成されている。マグネットブースタ5と、センサコイル8は1対ずつで、被検査物6がその間を通過できるような隙間を空けて、ベルトコンベヤ4の上下に設置されている。
ベルトコンベヤ4上に、被検査物6が搬送されてくる方向から順番に、マグネットブースタ5、X線検出器7、及びセンサコイル8が同一ライン上に配置されている。支持台2は、ハイブリッド型異物検知装置1を支持するためのものであり、下部に4つの脚を有する。支持台2は、ステンレス鋼等の非磁性体の金属で作られており、ベルトコンベヤ4の下側に、信号処理ユニット9と駆動モータ3を設置するための台を有する。駆動モータ3は、ベルトコンベヤ4を回転駆動するためのものである。
ベルトコンベヤ4は、被検査物6を搬送し、マグネットブースタ5、X線検出器7、及びセンサコイル8を順次通過させるためのものである。マグネットブースタ5は、金属異物の磁性を強める働きをするためのもので強力な磁石から構成される。塑性変形した弱い磁性のオーステナイト系ステンレスなどにマグネットブースタ5が発生する磁界が作用し、その磁気モーメントを一定方向に揃え磁性を強くし、センサコイル8で検知し易くする。
X線検出器7は、X線を発生させて被検査物6を透過させて蛍光板13などの検知板でこれを受信し、蛍光板13で発生する光をCCDカメラ12などで撮影する。CCDカメラ12の映像を後段の信号処理ユニット9で画像処理して被検査物6に混入した異物を検知する。
センサコイル8は、E型の鉄心に銅線を巻いた構造をしており、交流電圧を印加すると交番磁界を発生する。1対のセンサコイル8をブリッジ回路の2辺にすると、一定の交流電圧を印加されているときはブリッジ回路を流れる電流が変化なく、ブリッジ回路の出力電流が一定である。磁性材料がセンサコイル8の付近を通過するとき、交番磁界のフォームが乱れ、ブリッジ回路の出力電流が変化する。
この出力電流は、後段の信号処理ユニット9で信号処理され被検査物6中の異物として検知される。信号処理ユニット9は、センサコイル8からの信号を信号処理し、異物を検知する部分と、X線装置7からの画像を受信し、信号処理し異物をハイブリッド検知するための装置である。被検査物6は、ベルトコンベヤ4によって搬送される。
被検査物6は、ベルトコンベヤ4で搬送されてマグネットブースタ5を通過し、その次にX線検出器7から発生されるX線を通過する。そして、センサコイル8を通過する。ベルトコンベヤ4の搬送速度は、所定の範囲で調整可能である。被検査物6はマグネットブースタ5が発生する磁界を通過するとき、被検査物6中の金属異物が磁化される。
X線装置7はX線発生器10、スリット11、受信系などから構成される。受信系は、蛍光板13、ミラー14、CCDカメラ12から構成されている。X線発生器10から発生されたX線は、スリット11を通過して絞り込まれた後、被検査物6を照射する。被検査物6を透過したX線は蛍光板13に照射される。X線が照射されると、このX線により蛍光板13が光り、この光をミラー14で反射させてCCDカメラ12で撮影する。
CCDカメラ12で撮影した被検査物6の画像には、金属異物が黒く写り、被検査物6の移動とともに黒い影を残しながら移動した画像になる。X線発生器10から出力されるX線の強度、スリット11の隙間は、センサコイル8の感度が一番低下する上下2つセンサの中央部、中央部近傍に位置する異物を検知できるように最適化して設定する。
図2には、X線発生器10の構成を図示している。X線発生器10は、ヒータ電源20、X線管22、電源26などから構成されている。X線管22は、ヒータコイル21、カソード(陰極)24、アノード(陽極)25から構成され、カソード24、アノード25はニッケル管23に封入されている。ニッケル管23はニッケル膜に覆われており、発生したX線を通すための孔27が開口されている。
電源26の陰極(−極)はカソード24に、陽極(+極)はアノード25に接続されて、カソード24から飛び出した電子が加速されてアノード25へ照射される。ヒータ電源20によってヒータコイル21をヒート(加熱)させてカソード24を高温にすると、カソード24から電子が飛び出してアノード25へと加速されて飛ぶ。電子がアノード25の表面のターゲット28に当たるとX線が発生する。
発生したX線は、孔27から出射し、被検査物に照射される。ターゲット28としてタングステンを用いている。X線管22は、マグネットブースタ5の影響を受けないように、またセンサコイル8に影響を与えないようにカソード、アノードは強磁性体で磁気シールドされている。
図3には、受信系の他の例を図示している。X線発生器10から発生したX線はスリット11、被検査物6を通過し、蛍光板13に照射される。X線が当たった蛍光板13が光り、この光が蛍光板13に下に設けたアクリル樹脂17に入射し、全反射を繰り返しながらアクリル樹脂17の側面から出射しCCDカメラ12に入る。
〔第2の実施の形態〕
以下、本発明の第2の実施の形態を図面にもとづいて具体的に説明する。図8、9には、ハイブリッド型異物検知装置101の概要を図示している。ハイブリッド型異物検知装置101は、支持台102、駆動モータ103、ベルトコンベヤ104、マグネットブースタ105、センサコイル108、ラインセンサカメラ109、X線発生器110、ディスプレイ111、ラインセンサコントローラ112、X線制御装置113と電子計算機114などから構成されている。X線検出器は、X線発生器110、X線制御装置113、ラインセンサカメラ109、ラインセンサコントローラ112から構成される。
支持台102は、4つの車輪を有し、ハイブリッド型異物検知装置101の全体を支持するためのものである。支持台102の上側には、ベルトコンベヤ104のフレーム、マグネットブースタ105、X線検出器、センサコイル108などが設置されている。支持台102は、ベルトコンベヤ104の下側に、電子計算機114、ラインセンサコントローラ112とX線制御装置113を設置するための台を有する。
ベルトコンベヤ104は、被検査物106を搬送して、マグネットブースタ105、X線検出器、センサコイル108を通過させるためのものである。センサコイル108は、交流電圧を印加すると交番磁界を発生させるためのものである。電子計算機114は、ラインセンサコントローラ112、X線制御装置113、センサコイル108からの信号を元に信号処理を行って、被検査物106に異物が混入しているかを検出するための装置である。
X線発生器110は、X線を発生させるための装置である。X線発生器110は、陰極及び陽極がマグネットブースタ105の磁界による影響を受けることの無い強磁性体により磁気シールドされている。X線制御装置113は、X線発生器110を制御するための装置である。ラインセンサカメラ109は、X線発生器110から発生し、被検査物106を透過したX線を受信するための装置である。X線はベルトコンベア104のシャーシに設けられたスリットを通過し、被検査物106を透過してラインセンサカメラ109の受光部に当たる。
ラインセンサコントローラ112は、ラインセンサカメラ109の感度、ラインセンサカメラ109の上下動作を制御するための装置である。ラインセンサコントローラ112は、ラインセンサカメラ109で受信したデータを電子計算機114にデータ転送する機能も有する。ラインセンサコントローラ112は、電子計算機114が内蔵しているインターフェースボード(図示せず。)に通信ケーブルなどで接続されてデータの送受信を行う。
データ転送されたデータは、電子計算機114で画像処理されてディスプレイ111に画像表示されると共に、被検査物106に混入した異物の有無を判定するために利用される。X線発生器110、及びラインセンサカメラ109は、同一フレーム上に搭載され、このフレームの長手方向の中央部には揺動軸(図示せず)を備えている。この揺動軸は、支持台102に軸受で揺動自在に支持されている。この揺動軸を中心として垂直(鉛直)方向から所望の角度θで傾けその位置で固定するロッキ機構(図示せず)を備えておりその位置で固定することが可能な構造である。この角度の傾きの程度は、被検査物106の種類、その包装材料の種類、形状により調整される。
マグネットブースタ105は、被検査物106中に混入した金属異物の磁性を検出する前に強めるためのものである。支持台102の上部には、ベルトコンベヤ104のフレームが固定され、フレームの両端にローラが設置され、ベルトがこのローラに支持されてエンドレスに回転する構造になっている。このベルトは、図8では、左側から右側へと進行している。ベルトの一方の側には、動力源の駆動モータ103が設置されている。駆動モータ103のプーリとローラはベルトを介して動力伝動が行われる。
ベルトコンベヤ104の中央部には、ベルトの進行方向から、マグネットブースタ105、X線検出器、センサコイル108が直線上にそれぞれ配置されている。マグネットブースタ105とセンサコイル108は、上下で1対を成しており、被検査物6がその間を通過できるような隙間を空けて、ベルトコンベヤ4の上下に設置されている(図9参照)。
X線検出器のX線発生器110は、ベルトコンベヤ104の下側に設置されている。X線検出器のラインセンサカメラ109は、ベルトコンベヤ104の上側に設置されている。X線発生器110から発生するX線を外部へ漏洩させないためには、前述した各装置105、108、109、110を、板金製のカバー115、116、117、119で覆っている。カバー117は、ラインセンサカメラ109、マグネットブースタ105を覆うカバーであり、図8においては、2点鎖線で図示している。
また、X線発生器110から発生するX線を外部へ漏洩させないためには、被検査物106に照射される手前側にカバー120、被検査物106に照射された後方側にカバー121を設置している。X線発生器110及びラインセンサカメラ109が、所定の角度θで傾いてもX線が外部へ漏洩できないような設計になっている。
また、ハイブリッド型異物検知装置101の作動状況及び、制御情報を表示するための、ディスプレイ111がベルトコンベヤ104の上部に設置されている。マグネットブースタ105は、第1の実施の形態で説明したマグネットブースタ5と同様のものであり、詳細な説明はここで省略する。
〔動作〕
被検査物106は、ベルトコンベヤ104の上に搭載されて搬送され、マグネットブースタ105が発生する磁界を通過する。このとき、被検査物106中の金属異物が混入されている場合は、この金属異物が磁化される。そして被検査物106はベルトコンベヤ104によって搬送されてX線検出器を通る。このとき、X線発生器110からX線を発生させて被検査物106を透過させてラインセンサカメラ109で受信する。
X線発生器110が発生するX線は、1対のセンサコイル108の上下方向の中央部、中央部近傍に位置する異物を検知できるように最適化されたX線強度、波長のスペクトル線幅を有する。X線発生器110と、ラインセンサカメラ109が垂直の状態から所定の角度で傾くように制御することが可能である。被検査物106は、アルミニウム箔で作られた袋のような均質で、滑らかで柔らかな包装材料だけではなく、鉄缶のような円筒状で、厚い材料からできているもので包装されていることがある。
この場合は、垂直方向からX線を照射すると、円筒缶の壁についている異物の検出が難しい。このような円筒缶の壁を透過できる程度までにX線を強くすると、円筒缶内の被検査物106と、異物も含めてX線が透過し、ラインセンサカメラ109ではその程度、明暗の階調を把握できない状態になる。X線発生器110及びラインセンサカメラ109を、揺動軸を中心として垂直の状態から所定の角度で傾くように制御して、上記の円筒缶に照射するとX線の強度は特別に大きくする必要はなく対応することができる。
例えば、円筒缶内の異物を検知するためには、垂直方向からX線を照射するより、垂直方向から所定の角度で傾いた方向からX線を照射するほうが、円筒缶の壁を通過するようにX線の強度を強くする必要がなくなる。
被検査物106は、X線検出器を通った後は、センサコイル108の間を通過する。センサコイル108の前には、ビームセンサ118が設置されている(図9を参照)。ビームセンサ118は、被検査物106がその前を通過するとき、被検査物106を光学式のセンサで検出するための装置である。
ビームセンサ118は、センサコイル108の間を通過する被検査物106のタイミングを取得するために利用される。ビームセンサ118から出力される信号は、電子計算機114に送信されて、信号処理に利用される。センサコイル108の励磁電源及び周波数は、被検査物106を包装している金属包装に渦電流を発生させない程度の周波数と磁場強度の電流を用いると良い。センサコイル108は、第1の実施の形態で説明したセンサコイル8と同様なものであり、詳細な説明は省略する。
電子計算機114は、センサコイル108、ビームセンサ118からの信号を信号処理し、金属異物を検知する部分と、X線検出器からの画像を受信し、信号処理し異物を検知する部分とからなり、被検査物106中の異物をハイブリッド検知するための装置である。ベルトコンベヤ104の搬送速度は、所定の範囲で調整可能である。ハイブリッド型異物検知装置101によっては、X線検出器と、センサコイル108の感度によって種々の異物を検知することが可能である。
〔トレサビリティシステムの例〕
ハイブリッド型異物検知装置101を用いたトレサビリティの運用について説明する。食品製造の工程の一般的な例は、図10に図示している。その作業の手順を図11のフローチャートに示している。材料搬入工程150は、商品製造に必要な材料を搬入してくるための工程である。材料が材料メーカ又は、農産地などから搬入されてくる。材料としては、食品の材料、その食品を加工工程で必要な材料、そして出来上がった食品を包装する包装材料がある。
第1の製造工程151、第2の製造工程152は、商品を製造する工程を代表として例示している。包装工程153は、製造された商品を包装するための工程である。異物検知工程154は、包装された商品の中に異物が混入したか否かを検知するための工程である。異物の検知には、前記のハイブリッド型異物検知装置101を用いる。異物除去工程155は、包装された商品の中から異物検知工程154で異物があると判定された商品を取り除くための工程である。
取り除く手段としては、ライン上を流れる包装商品から異物を含有する商品をアーム式又は、エアー式の除去装置で行うことが可能である。パッケージ化工程156は包装された商品を複数個にまとめてパッケージ化し、箱詰めを行うための工程である。工場出荷工程157は、パッケージ化された商品を最終的にその数、配送先のアドレスチェックなどを検査し足りないラベルなどを貼って工場から出荷される状態にするための工程である。
工場出荷工程157から出荷されたパッケージ化された商品は、運送業者などによる搬送工程158によって、消費者へ搬送される。詳細検査工程159は、異物が混入した商品を再度詳細に検査するための工程である。この工程では、制度の良い各種の分析器を利用して検査するとよい。また、詳細検査工程159の結果をデータベースに登録する登録工程160を有すると良い。
各工程の作業手順を図11のフローチャートを参照しながら説明する。材料搬入工程150によって、材料が工場に搬入される(S200)。この材料を用いて、各製造工程151、152で順番に加工作業を行い、商品を製造する(S201、S202)。ここでは、第1及び第2の製造工程だけを代表として図示している。実際は、たくさんの製造工程からなる。出来上がったものを包装工程153で、所定量又は個数に小分けして包装する(S203)。
そして、包装された商品をハイブリッド異物検知装置101が配置されている異物検知工程154で、商品中に異物が混入しているか否かを検知する(S204、205)。ハイブリッド異物検知装置101で異物があると検知されたら、次の異物除去工程155でライン上を流れている包装商品から異物が混入している商品を取り除く(S205、S209)。
異物が混入していない商品は、その次のパッケージ化工程156でダンボール箱などに箱詰めされて(S206)、工場出荷工程157で最終的に個数、数量の検査を得て工場出荷される(S207、208)。出荷された商品は、搬送手段158によって消費者へ搬送される。除去された商品、商品中の異物は、X線による画像情報とセンサコイルの磁気反応情報による分析又は詳細検査工程159で、再度詳細な検査を受ける(210)。
この詳細検査工程での結果がデータベース300(図12を参照。)に格納される(S211)。このデータベース300のデータを用いて、各製造工程での製造、商品のトレサビリティへのフィードバックを行う(S212)。データベース300は、工場単位又は、工場を運営する会社単位で作成されているもので、商品を製造する各工程、各工程で商品を製造している条件、利用している設備、各設備についての詳細な情報、材料の履歴などが入っている。
図12には、このデータベース300の例を図示している。データベース300は、商品データテーブル301、材料テーブル302、製造工程テーブル303、取引先テーブル304、異物検知テーブル305等のテーブルから構成されている。商品データテーブル301は、製造している商品についての情報が格納されているテーブルで、商品番号、商品にはどのような材料が入っているか、どの製造工程で製造されるか、また製造された商品には異物が混入している欠陥商品があったか等のデータが格納される。
材料テーブル302は、商品製造に必要な材料の種類、量、その仕入先、仕入日、現在の在庫量、保管条件などの情報を格納しているテーブルである。また、材料には、どのような異物が混入している可能性があるかなどの情報もあると良い。製造工程テーブル303は、製造工程の識別番号、その製造工程の各製造装置、各製造装置の材料等が入っているテーブルである。また、どの製造装置、搬送ラインからどのような異物が商品に混入する可能性があるかなどの情報も有すると良い。
例えば、材料を細かく切るための切断機の場合は、切断機の切断歯車の破片が商品に混入する可能性がある。この破片の種類、製造装置、製造工程の情報を製造工程テーブル303に格納しておくと、商品に混入している異物の断定に有効に利用される。取引先テーブル304は、材料の仕入先、商品の納入先等の取引先、取引先の取扱商品、その連絡先、連絡するときの方法、商品に異物等が混入していることが判明したときトレサビリティ情報の提供又は要求をするかなどの情報を格納するためのテーブルである。
異物検知テーブル305は、異物検知工程154、詳細検査工程159で検知した異物についての情報を格納したテーブルである。例えば、異物検知工程154、詳細検査工程159で異物を検知したときの識別番号、商品番号、異物の種類、異物の混入元に関する情報が異物検知テーブル305に格納される。また、異物検知テーブル305には、詳細検査工程159の検査結果が格納される。そして、トレサビリティのためのフィードバックの結果が格納されると良い。
これらのテーブル301〜305は、随時更新されて運用されている。このデータベース300を検索することによって、どの商品が、どのような工程を経て製造されたか、また、商品に混入する可能性のある異物を検索することができる。言い換えると、商品から異物が検知され、その異物は金属の破片、プラスチック、髪の毛等と判定されたら、データベースを検索してこの異物がどの工程で混入したかを把握することができる。
また、詳細検査工程で検知された異物についての情報をこのデータベースに随時追加する。異物の履歴を検索する専用のプログラムによって、リアルタイムでどのような異物が検出されているかを把握し、この情報を異物が混入した製造ラインに送信することでフィードバックすることも可能である。データベース300は、複数の工場、材料の仕入先、販売業者、消費者と共有化し、トレサビリティの円滑な運用をされても良い。
本発明は、食品、飲用、医薬品などの製造中、又は製造後の製品の異物検知に利用される。また、塗料などの工業品の製造分野にも利用しても良い。
図1は、本発明の実施の形態1のハイブリッド型異物検知装置の概要を図示した図である。 図2は、X線管の概要を図示した図である。 図3は、X線検出器の概要を図示した図である。 図4は、センサコイルで金属異物を検知する概要を図示した図である。 図5は、センサコイルの検知感度をグラフ化した図である。 図6は、X線装置の概要を図示した図である。 図7は、X線装置の概要を図示した図である。 図8は、本発明の実施の形態2のハイブリッド型異物検知装置の概要を図示した立体図である。 図9は、ハイブリッド型異物検知装置101の正面図である。 図10は、食品製造の工程の一般的な例を図示している図である。 図11は、図10の食品製造の工程の各工程の作業手順を示すフローチャートである 図12は、トレサビリティ用のデータベースの例を示す概念図である。
符号の説明
1、101…ハイブリッド型異物検知装置
2、102…支持台
3、103…駆動モータ
4、104…ベルトコンベヤ
5、105…マグネットブースタ
6、106…被検査物
7…X線検出器
8、108…センサコイル
9…信号処理ユニット
10、110…X線発生器
11…スリット
12…CCDカメラ
13…蛍光板
14…ミラー
15、16…被検査物
17…アクリル樹脂
20…ヒータ電源
21…ヒータコイル
22…X線管
23…ニッケル管
24…カソード
25…アノード
26…電源
27…孔
28…ターゲット
109…ラインセンサカメラ
111…ディスプレイ
112…ラインセンサコントローラ
113…X線制御装置
114…電子計算機
118…ビームセンサ
300…データベース
150…材料搬入工程
151…第1の製造工程
152…第2の製造工程
153…包装工程
154…異物検知工程
155…異物除去工程
156…パッケージ化工程
157…工場出荷工程
158…搬送工程
159…詳細検査工程
160…登録手段
301…商品データテーブル
302…材料テーブル
303…製造工程テーブル
304…取引先テーブル
305…異物検知テーブル

Claims (9)

  1. 被検査物を搬送するための搬送手段と、
    前記被検査物に混入した異物の中の磁性体異物を磁化するための磁化手段と、
    真空管に入っている陰極、陽極でX線を発生させるためのX線発生手段、及び前記被検査物を透過した前記X線を受信するためのX線受信手段とからなる前記異物の有無を検知するためのX線装置と、
    前記磁性体異物の有無を検知するための1対のセンサコイルからなる電磁波検知手段と、
    前記センサコイルの出力信号、及び前記X線装置から出力されるX線装置出力信号を並列的に処理して前記異物を検知する信号処理手段と
    からなることを特徴とするハイブリッド型異物検知装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド型異物検知装置において、
    前記X線装置が前記磁化手段と前記電磁波検知手段の間に配置されていることを特徴とするハイブリッド型異物検知装置。
  3. 請求項1又は2に記載のハイブリッド型異物検知装置において、
    前記X線発生手段と前記X線受信手段は、1つの揺動軸に配置され、前記揺動軸を傾けることによって前記被検査物を垂直軸以外の角度から検知する
    ことを特徴とするハイブリッド型異物検知装置。
  4. 請求項1又は3に記載のハイブリッド型異物検知装置において、
    前記X線発生手段は前記搬送手段の下側に、前記X線受信手段は、前記搬送手段の上側に設置され、前記揺動軸を垂直の方向から所定の角度(θ)で傾けて前記被検査物を検知する
    ことを特徴とするハイブリッド型異物検知装置。
  5. 請求項1又は3に記載のハイブリッド型異物検知装置において、
    前記X線発生手段は、前記陰極及び前記陽極が前記磁化手段の磁界による影響を受けることの無い強磁性体により磁気シールドされている
    ことを特徴とするハイブリッド型異物検知装置。
  6. 請求項1又は3に記載のハイブリッド型異物検知装置において、
    前記X線発生手段が発生するX線は、前記1対のセンサコイルの上下中央近傍に位置する前記異物を検知できるように最適化されたX線強度、波長のスペクトル線幅を有する
    ことを特徴とするハイブリッド型異物検知装置。
  7. 請求項1又は6に記載のハイブリッド型異物検知装置において、
    前記1対のセンサコイルが平衡又は非平衡のブリッジ回路を構成するように接続され、
    前記ブリッジ回路に交流電圧が印加されて前記センサコイルが交番磁界を発生させ、前記磁性体異物が前記センサコイルの付近を通過するとき前記交番磁界が変化し、前記ブリッジ回路の出力電流/電圧が変化してセンサコイル出力信号となる
    ことを特徴とするハイブリッド型異物検知装置。
  8. 請求項7に記載のハイブリッド型異物検知装置において、
    前記センサコイルの励磁電源及び周波数は、前記被検査物を包装している金属包装に渦電流を発生させない程度の周波数と磁場強度の電流を用いる
    ことを特徴とするハイブリッド型異物検知装置。
  9. 請求項1〜8の中から選択される1項に記載のハイブリッド型異物検知装置において、
    商品を製造する製造工程、前記商品の製造に用いる機械設備、前記商品の製造に用いる材料についてのデータを予め格納し、かつ前記被検査物及び/又は前記異物についての情報を随時登録するためのデータベースと、
    前記商品の製造の履歴を追跡するトレサビリティのために単独で又は他のトレサビリティ用のシステムと連携をとり、前記データを用いて前記被検査物及び/又は前記異物についての情報を解析する電子計算機と
    からなることを特徴とするハイブリッド型異物検知装置を有するトレサビリティ用システム。
JP2005515174A 2003-10-30 2004-10-29 ハイブリッド型異物検知装置とそのトレサビリティ用システム Pending JPWO2005043149A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003370300 2003-10-30
JP2003370300 2003-10-30
PCT/JP2004/016107 WO2005043149A1 (ja) 2003-10-30 2004-10-29 ハイブリッド型異物検知装置とそのトレサビリティ用システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2005043149A1 true JPWO2005043149A1 (ja) 2007-11-29

Family

ID=34543861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005515174A Pending JPWO2005043149A1 (ja) 2003-10-30 2004-10-29 ハイブリッド型異物検知装置とそのトレサビリティ用システム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20070058777A1 (ja)
EP (1) EP1679511A1 (ja)
JP (1) JPWO2005043149A1 (ja)
KR (1) KR100794907B1 (ja)
CN (1) CN100483125C (ja)
WO (1) WO2005043149A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015028465A (ja) * 2013-06-25 2015-02-12 日新電子工業株式会社 異物検査装置
JP2017067682A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 株式会社イシダ 異物検査装置
JP2017067688A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 株式会社イシダ 異物検査装置

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4902170B2 (ja) * 2005-10-21 2012-03-21 株式会社イシダ 検査システム
DE102010036331A1 (de) * 2010-07-12 2012-01-12 Phoenix Conveyor Belt Systems Gmbh Einrichtung zur Überwachung der Verbindung eines Fördergurtes mittels energiereicher Strahlen, insbesondere Röntgenstrahlen
KR101039912B1 (ko) * 2010-08-16 2011-06-09 강학성 매트릭스 구조의 위치판별이 가능한 미세 스틸볼 감지장치
CN102095481B (zh) * 2010-12-02 2012-08-29 江苏大学 一种蚕茧性别自动判别装置及方法
CN102346262A (zh) * 2011-09-19 2012-02-08 广东守门神电子科技有限公司 一种探测门通过方法和系统
US20140121807A1 (en) 2012-10-29 2014-05-01 Elwha Llc Food Supply Chain Automation Farm Tracking System and Method
US20140122184A1 (en) 2012-10-29 2014-05-01 Elwha Llc Food Supply Chain Automation Grocery Information System And Method
US20140122487A1 (en) * 2012-10-29 2014-05-01 Elwha Llc Food Supply Chain Automation Farm Testing System And Method
JP6214029B2 (ja) * 2013-05-08 2017-10-18 株式会社 システムスクエア X線検査装置
EP3358341A4 (en) * 2015-10-01 2019-07-03 Ishida Co., Ltd. FOREIGN BODY INSPECTION DEVICE AND FOREIGN BODY INSPECTION SYSTEM
JP6123005B2 (ja) * 2015-10-01 2017-04-26 株式会社イシダ 異物検査装置
JP6794101B2 (ja) * 2015-10-01 2020-12-02 株式会社イシダ 異物検査装置
WO2017057740A1 (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 株式会社イシダ 異物検査装置
JP6654393B2 (ja) * 2015-10-01 2020-02-26 株式会社イシダ 異物検査装置
JP6122926B2 (ja) * 2015-10-01 2017-04-26 株式会社イシダ 異物検査装置
JP6285987B2 (ja) * 2016-06-17 2018-02-28 株式会社イシダ 異物検査装置
CN106672343A (zh) * 2016-11-21 2017-05-17 百奥森(江苏)食品安全科技有限公司 一种用于检测异物的食品检测设备
KR20180064726A (ko) 2016-12-06 2018-06-15 (주)나우시스템즈 금속이물 검출 및 중량 계량 장치
KR20180068521A (ko) 2016-12-14 2018-06-22 (주)나우시스템즈 금속이물 검출 및 중량 계량 장치
CN107138398B (zh) * 2017-06-27 2023-04-28 南京农业大学 基于二维条码溯源颗粒的粮食自动分离追溯装置
WO2019045229A1 (ko) * 2017-08-29 2019-03-07 (주)나우시스템즈 금속이물 검출장치
WO2019151394A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社ニチレイフーズ 食品検査補助システム、食品検査補助装置、およびコンピュータプログラム
GB201806540D0 (en) * 2018-03-06 2018-06-06 Rolls Royce Plc Surface or interface defect detection
KR102343619B1 (ko) 2020-03-26 2021-12-27 (주)나우시스템즈 금속이물 검출장치
CN112171516A (zh) * 2020-09-14 2021-01-05 蔡德水 一种金属表面喷砂磁化分离设备

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07282753A (ja) * 1994-04-13 1995-10-27 Toshiba Corp 磁気シールドx線管
JP4018165B2 (ja) * 1995-05-19 2007-12-05 株式会社東芝 X線イメージ管装置
JP3435648B2 (ja) * 1997-03-25 2003-08-11 株式会社日立メディコ X線検査装置
JP2000329710A (ja) * 1999-05-17 2000-11-30 Shimadzu Corp 放射線断層撮影装置、及び、これを用いた物体検査装置
JP3677179B2 (ja) * 1999-08-13 2005-07-27 新日本製鐵株式会社 廃棄プラスチックの異物除去方法
JP3715524B2 (ja) * 2000-11-30 2005-11-09 アンリツ産機システム株式会社 X線異物検出装置
JP2002243668A (ja) * 2001-02-19 2002-08-28 Anritsu Corp X線異物検出装置
GB2372346A (en) * 2001-02-19 2002-08-21 Moy Park Ltd Tracing components of a production chain
JP2002250703A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Anritsu Corp X線異物検出装置
JP3857271B2 (ja) * 2001-09-21 2006-12-13 トック・エンジニアリング株式会社 金属異物検知方法とその装置
JP3993009B2 (ja) * 2002-04-02 2007-10-17 大和製衡株式会社 異物特定装置
US6895072B2 (en) * 2003-03-26 2005-05-17 Heimann Systems Corp. Apparatus and method for non-destructive inspection of material in containers

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015028465A (ja) * 2013-06-25 2015-02-12 日新電子工業株式会社 異物検査装置
JP2017067682A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 株式会社イシダ 異物検査装置
JP2017067688A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 株式会社イシダ 異物検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005043149A1 (ja) 2005-05-12
EP1679511A1 (en) 2006-07-12
KR100794907B1 (ko) 2008-01-14
KR20060026028A (ko) 2006-03-22
CN1798973A (zh) 2006-07-05
CN100483125C (zh) 2009-04-29
US20070058777A1 (en) 2007-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2005043149A1 (ja) ハイブリッド型異物検知装置とそのトレサビリティ用システム
KR100543992B1 (ko) 금속이물검지방법과 그 장치
JP3159712B2 (ja) 複数のステーションを備えたガンマ線吸収型密輸品検出システム
US11353406B2 (en) Test apparatus for checking container products
CN1119630C (zh) 重量检查装置及方法
WO2019159440A1 (ja) 検査装置
EP1687593A4 (en) SYSTEM AND METHOD FOR AUTOMATED ANALYSIS OF HEAD SPACE
JP3875842B2 (ja) X線異物検出装置及び該装置における不良品検出方法
JP3177557U (ja) 金属異物検知装置
JP3715524B2 (ja) X線異物検出装置
JP2011031200A (ja) 検査選別システム
JP2003065976A (ja) X線異物検出装置
JP4902170B2 (ja) 検査システム
JP4570820B2 (ja) 金属検出装置
JP2010230559A (ja) X線検査装置
JP2004029040A (ja) X線異物検出装置
JP3875161B2 (ja) 金属探知機用センサーと金属探知機
JP2004155469A (ja) 包装機および包材ロール
JP2017058215A (ja) 金属異物検知装置
JP2006105716A (ja) 品質検査システム
JP2000146869A (ja) 物品検査方法及びその装置
JP4339271B2 (ja) 金属検出装置
JP2016090494A (ja) X線検査装置
JP2005188985A (ja) 異物検知方法及び異物検知装置
JP2006250555A (ja) 金属検出装置